JP4098601B2 - 水栓の吐水部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓の吐水部に関し、詳しくは可撓性のホースの接続された吐水ヘッドが引出可能な形態のものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、吐水口を備えてその吐水口からの吐水を行う吐水ヘッドを、これに接続した可撓性のホースとともに引出可能となした水栓が洗髪洗面用水栓,キッチン用水栓等として広く用いられている。
従来これらの水栓は、通常洗面ボウルやシンク等より奥部の水平な取付面から起立する状態で設けられている。
【0003】
図14はこの種水栓の従来の一例を示している。
同図において200は取付基体としてのカウンターで、このカウンター200に対し、水栓本体202と吐水部204とが離隔した位置において取付固定されている。
水栓本体202には水,湯のサプライ管206が接続されており、それらサプライ管206を通じて水栓本体202に水と湯とが供給される。
【0004】
水栓本体202は、供給された水と湯とをハンドル208の操作に基づいて所定比率で混合し、その混合水を流出管210を通じて外部に流出する。
この流出管210には可撓性のホース212が接続されており、混合水がこのホース212を通じて後述の吐水ヘッド214に送られる。
【0005】
吐水部204はこの吐水ヘッド214と、これを保持する管状且つ湾曲形状のヘッドホルダ216とを有している。
このヘッドホルダ216にはスライド管218が一体的に昇降する状態で連結されており、このスライド管218が、外周面に雄ねじを有するガイド管220内にスライド可能に挿通されている。
【0006】
吐水ヘッド214は下面に吐水口222を備え、またその前面には吐水口222からの吐水を整流吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切り替える切替操作部224を備えている。
この吐水ヘッド214には、スライド管218,ヘッドホルダ216内を挿通したホース212の先端部が接続されており、吐水ヘッド214がこのホース212とともにヘッドホルダ216から引出可能とされている。
【0007】
従来、この種水栓における吐水部のヘッドホルダは、下記特許文献1に開示されているように、基端から先端に到るまで基本的に単管の構成とされている(図15参照)。
尚、図15中218はヘッドホルダ216の先端部に装着された、ヘッドホルダとは別体の吐水ヘッド214の嵌合保持部である。
【0008】
ところで、水栓の一種として縦の取付壁から吐水管が前方に突き出し、その先端の吐水口から吐水する形態のものが広く用いられている。
而して図14,図15に示す吐水部をこの種水栓の、縦の取付壁から突出する吐水管に適用することを考えたとき、即ち図14,図15の吐水部をそのような吐水管として構成することを考えたとき、従来の形態の吐水部ではこれを実現することは難しい。
【0009】
図14,図15の吐水部をそのような吐水管として構成するには吐水ヘッド214の大径部が目立たないようにその基端から先端に到るまで吐水部204の太さを太くすること、従ってヘッドホルダ216を全長に亘って太くすることが望ましいが、ヘッドホルダ216が単管構成である限りこれは難しい。
ヘッドホルダ216の管を太くするとホース212の移動案内を良好になし得ず、逆に移動案内を良好になすべくホース212に対応した太さに構成すれば、外観上これを吐水管の一部として構成することは難しい。
【0010】
尚、下記特許文献2には吐水ヘッドを保持する部分を一見2重壁構造としたものが開示されているが、その2重壁構造部分は、洗面設備のバックガード部内部に引き込んで設けられており、かかる特許文献2に開示のものでは本発明の目的を達成することはできない。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−311188号公報
【特許文献2】
特許第3276051号公報
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓の吐水部はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、可撓性のホースが接続され、該ホースとともに引出可能とされた吐水ヘッドと、管状をなして取付面より外部に突き出す状態で設けられ、先端側で該吐水ヘッドを保持するとともに該ホースを挿通させて該ホースの移動案内をなすホースガイドとしてのヘッドホルダとを有する水栓の吐水部であって、前記ヘッドホルダを、前記ホースを挿通させて該ホースの移動案内をなす内管と、該内管との間に空間を形成する状態で該内管を外側から覆う外管としてのカバー管とを有する2重管構造として且つ該内管の下部が該カバー管に対して一体に繋がった形態の一体成形品として構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項2のものは、請求項1において、前記ヘッドホルダには前記内管の内面から前記カバー管の外面に到る貫通の水抜孔を設けて、該内管の内部に侵入した水を該水抜孔から排出するようになすとともに、該内管及び前記カバー管との間の空間と該水抜孔とを連通させる連通孔を設けて、該空間に入り込んだ水を該連通孔を通じ該水抜孔から外部に排出するようになしたことを特徴とする。
【0014】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記吐水部が、縦の取付壁の前面の壁面を取付面として該取付壁から突き出した吐水管を構成しており、前記ヘッドホルダにおけるカバー管が該吐水管の外観の一部を構成していることを特徴とする。
【0015】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、ヘッドホルダを内管及びその内管との間に空間を形成する状態でこれを外側から覆う外管としてのカバー管とを有する2重管構造の一体成形品として構成したもので、本発明によれば、その内管によってホースを良好に移動案内することができる一方で、カバー管によってヘッドホルダを外観上太く構成することが可能となる。
【0016】
特に本発明では内管とカバー管との間に空間を形成する形態でカバー管を構成しているため、効果的にカバー管を太く構成でき、従って本発明によれば吐水ヘッドとこれを保持するヘッドホルダとで、従来一般の吐水管、即ち基端から先端に到るまで1つの連続した管から成る形態の吐水管と同様の外観を有する吐水部を容易に構成することができる。
【0017】
ここで本発明の吐水部は、縦の取付壁の前面の壁面を取付面としてそこから突き出した吐水管を構成し、ヘッドホルダにおけるカバー管にて吐水管の外観の一部を構成するようになすことができる(請求項3)。
【0018】
ここで吐水管を構成する吐水部は、管体が基端から先端に到るまでほぼ一様な太さ(平面形状又は及び側面形状において)か又は太さが基端から先端にかけて滑らかに連続して細くなる形状としておくことができる。
【0019】
本発明に従ってヘッドホルダを内管とカバー管との間に空間を形成する2重管構造とした場合、ホースの移動案内をなす内管の内部に水が浸入する恐れがあるとともに、内管とカバー管との空間にもまた水が浸入する恐れがある。
【0020】
ここにおいて請求項2のものは、内管の内面からカバー管の外面に到る貫通の水抜孔を設け、更に内管とカバー管との間の空間とその水抜孔とを連通させる連通孔を設けたもので、本発明によれば、内管の内部に侵入した水及び内管とカバー管との間の空間に侵入した水の両方を、共通の水抜孔を通じて外部に排出することができる。
これにより内部に侵入した水がそこに溜まり、腐って臭気を発生するといった不具合を良好に防止することができる。
【0021】
尚、内管の内部の水を排出する水抜孔と、内管とカバー管との間の空間の水を排出する水抜孔とを別々に設けることも考えられるが、この場合ヘッドホルダに別々の孔が開くこととなって外観上見苦しくなってしまう。
しかるに本例では1つの水抜孔を設けておくだけで良いため、外観を良好に保つことができる。
【0022】
【実施例】
次に本発明を、洗面化粧台に設置される洗髪洗面用水栓に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は洗面化粧台で洗面器12とその下側のキャビネット14と、洗面器12の後部において垂直に立ち上がる取付壁16とを有している。
ここで洗面器12と取付壁16とは樹脂製で、取付壁16はこの洗面器12に一体に成形されている。
そしてその取付壁16の前面の垂直な壁面を取付面として、本例の水栓18が取り付けられている。
【0023】
本例の水栓18はシングルレバー式の水栓であって、図3に示しているように左右に離隔して取付壁16に取り付けられた水栓本体20と、吐水管(吐水部)22とを有している。
水栓本体20は取付壁16の前面の壁面からほぼ水平に前方に突き出しており、その前部にレバー式のハンドル24が設けられている。
【0024】
ハンドル24は下向きに垂下する主操作部としてのレバー部26を有しており、またその上部には副操作部28が設けられている。
この水栓18では、ハンドル24を使用者から見て左右に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、またレバー部26を持ってハンドル24を前後回動操作することで吐止水及び吐水の水量調節が行われる。
【0025】
詳しくは、図5に示すようにこの例ではレバー部26を使用者側の前方に引くことで吐水が開始され或いは吐水の水量が増大する。また逆にレバー部26を後方に押すことで水量の減少及び止水が行われる。
但し本例のハンドル24の場合、その上部に副操作部28が設けられていて、この副操作部28を押動操作することによっても吐水開始操作或いは水量増大操作を行い得るようになっている。
ここで副操作部28には滑止めのため、即ち操作力を効率的にハンドル24に伝えるための複数の突起30が設けられている。
【0026】
上記吐水管22は、図11に示しているようにその管体の横断面形状が略横長の四角形状(厳密には上面が若干上方に膨出した湾曲形状)をなしており、且つ基端から先端に到るまでほぼ一様な太さで形成されている。
【0027】
また基端と先端との間の中間位置、詳しくは基端と先端との間の中央よりも基端側、つまり取付壁16側に偏った位置において軸方向に2分割されており、先端側が下面に吐水口32を有する吐水ヘッド34として、また基端側の基管部がこれを保持するヘッドホルダ36として構成されている。
【0028】
そしてこのヘッドホルダ36により、吐水ヘッド34がセット位置に保持されるようになっている。
このヘッドホルダ36には、図6に示しているようにその内部に可撓性のホース42が挿通されており、そのホース42の先端部が吐水ヘッド34に接続され、かかるホース42が吐水ヘッド34とともにヘッドホルダ36から引出可能とされている。
【0029】
図12には、そのヘッドホルダ36の構成が具体的に示してある。
同図に示しているようにヘッドホルダ36は、その基端に大径のフランジ92を有しており、そのフランジ92において取付壁16の前面の壁面に取付固定されている。
【0030】
このヘッドホルダ36は、内管94と、その内管94との間に空間96を形成する状態で内管94をその外側から覆う外管としてのカバー管98とを有する2重管構造をなしており、それら内管94とカバー管98とが樹脂の一体成形品として構成されている。
上記可撓性のホース42はその内管94内部を挿通しており、かかる内管94によってホース42の移動案内がなされるようになっている。
【0031】
一方カバー管98は、円筒形状をなす内管94とは異なった断面形状、即ちその断面形状が横長の略四角形状をなしており、かかるカバー管98が吐水管22における基端側の一部を外観上構成している。
即ちヘッドホルダ36にこのようなカバー管98を設けることで、吐水ヘッド34におけるヘッドカバー40とともに通常一般に吐水管と認識される1本の長い管を外観上構成している。
尚このヘッドホルダ36の前端面は、図12(A)に示しているように開放形状をなしている。
【0032】
図6及び図12(A),(C)に示しているように、2重管構造を成すヘッドホルダ36には、その基端側且つ下部において、内管94の内面からカバー管98の外面に到る貫通の水抜孔100が形成されている。
そしてこの水抜孔100によって、ホース42を伝い内管94内部に侵入した水が外部へと排出可能となっている。
【0033】
一方内管94とカバー管98との間の上記空間96は、図12(C)に示しているようにその奥部において連通孔100により水抜孔100に連通している。
従って前面の開放部から内管94とカバー管98との間の空間96に水が浸入した場合であっても、その浸入した水は連通孔102を通じ水抜孔100から外部へと排出される。
【0034】
従ってそれら内管94の内部、また空間96の内部に水が浸入することがあっても、それらがヘッドホルダ36内部で滞留し、臭気を発生するようになるのを防止することができる。
【0035】
図6に示しているように、吐水ヘッド34はヘッド本体38と、ヘッドカバー40とを有しており、それらを組み付けて構成してある。
【0036】
図1に示しているように、取付壁16の裏側には水,湯のサプライ管46が配管されていて、それらの上端部が水栓本体20に接続され、水,湯がそれらサプライ管46を通じて水栓本体20へと供給されるようになっている。
【0037】
水栓本体20に供給された水,湯はそこで所定比率に混合され、その混合水が取付壁16裏側の流出管48を通じて流出する。
そしてその流出管48に接続された可撓性のホース42を通じて上記の吐水管22、詳しくは先端側の吐水ヘッド34へと導かれる。
【0038】
図6に示しているように、ヘッド本体38は先端に吐水口用の開口50を、またこの吐水口用の開口50に続いて内部水路52を有しており、ホース42を通じて送られて来た水(混合水,湯を含む)が、この内部水路52を通じて吐水口用の開口50に導かれ、更に吐水口32から下向きに吐水される。
【0039】
一方ヘッドカバー40は、前端壁53を有する筒状形態で形成されている。
詳しくはこのヘッドカバー40は前端が閉鎖、後端が開放形状の筒形状をなしており、その後端の開放部からヘッド本体38が内部に挿入されて組み付けられている。
【0040】
ヘッドカバー40の先端部下面には吐水口形成用の開口54が形成されており、その吐水口形成用の開口54において筒状の吐水口部材56が装着されている。
ここで吐水口部材56は、ヘッド本体38に設けられた雌ねじ筒58に止ビス60をねじ込むことによって、開口54内に嵌り込む状態でヘッド本体38に固定されている。
【0041】
この吐水口部材56の下面にはシャワー孔62が中心回りに多重円をなすように配置されており、シャワーホース42を通じて送られて来た水が、これらシャワー孔62から下方にシャワー水として噴射されるようになっている。
【0042】
図7〜図10に吐水ヘッド34におけるヘッド本体38とヘッドカバー40との組付構造が詳しく示してある。
図8(A)に示しているように、ヘッドカバー40の上部内面には一対の溝形成板66が下向きに突き出す状態で前後方向に平行に設けられており、それら溝形成板66によって、内側に前後方向に延びるガイド溝68が形成されている。
【0043】
一方ヘッド本体38には、ガイド溝68に対応する位置において前後方向に延びる板状のガイド突条70が上向きに突出する状態で設けられている。
ヘッド本体38は、ヘッドカバー40への挿入時にこの突条70がガイド溝68内に嵌入し且つ前後に摺動することによって、ヘッドカバー40への挿入時の挿入案内がなされる。
【0044】
図7に示しているように、ヘッドカバー40の下部には掛止突起72が上向きに突出形成されている。
一方ヘッド本体38の対応する位置には、ヘッド本体38の挿入時にこの掛止突起72を弾性的に乗り越えた上で、その掛止突起72に対し抜止方向に掛止する弾性を有する掛止爪74が形成されており、それら掛止突起72と掛止爪74との掛止作用に基づいて、ヘッドカバー40に挿入されたヘッド本体38が、ヘッドカバー40から抜止めされるようになっている。
【0045】
このヘッド本体38にはまた、その前端部に押圧ばね片76が一体に成形されており、ヘッド本体38の挿入完了状態で、この押圧ばね片76がヘッドカバー40の前端壁53に当接して弾性変形し、ヘッド本体38を図中右向き、即ちヘッド本体30の挿入方向とは反対の後退方向に付勢している。
即ちここでは前端壁53が、押圧ばね片76を当接させる当接部となっている。
【0046】
そしてその付勢力によって掛止突起72と掛止爪74とが強固な掛止状態に保持され、これによりヘッド本体38が図7中前後方向にがたつきなくしっかりと保持されている。
【0047】
ヘッド本体38にはまた、ヘッドカバー40内においてヘッド本体38の姿勢を予め定めた姿勢に規制するための多数の姿勢規制用の突起が設けられている。
即ち、ヘッド本体38における前部の大径部78の縁部には下向きの突起80と両側面に左右一対の突起83(図8(A)参照)が、また挿入案内用の突条70に前後一対の突起82が、また図7,図9,図10に示すように基端側のフランジ部84の外周部に沿って複数の突起86がそれぞれ形成されており、各突起80,82,83,86が、それぞれヘッドカバー40の内面にそれぞれ当接するようになっている。即ちここではヘッドカバー40の内面の各部が、それら突起を当接させる被当接部として構成されている。
【0048】
そして本例では、これら突起80,82,83,86のヘッドカバー40内面への当接作用によって、更には各突起80,82,83,86が永久変形することによって、ヘッドカバー40内部に挿入されたヘッド本体38の姿勢が予め定めた正しい姿勢に拘束保持される。
【0049】
尚、図7に示しているように上記掛止突起72及び掛止爪74は、ヘッドカバー40における開口54の近傍に配置されており、ヘッドカバー40に組み付けられたヘッド本体38を、ヘッドカバー40から取り出す際には、その開口54からドライバ等の工具を差し込んで、弾性を有する掛止爪74を上向きに押し上げ、掛止突起72に対する掛止を解除することで、ヘッド本体38をヘッドカバー40から容易に抜き出すことができる。
【0050】
本例の吐水ヘッドの場合、ヘッドカバー40に対しヘッド本体38をその後端の開放部から前方に押し込んで挿入するだけで、簡単にヘッド本体38をヘッドカバー40に組み付けることができる。
【0051】
即ち図11に示しているようにヘッド本体38をヘッドカバー40の後端の開放部から挿入すると、あるところでヘッド本体38の掛止爪74が、ヘッドカバー40の掛止突起72を弾性的に乗り越え、そして乗り越えた先で掛止爪74が掛止突起72に掛止した状態となって、ヘッド本体38がヘッドカバー40から後退方向に抜止めされる。
【0052】
本例の場合、内管94によってホース42を良好に移動案内することができる一方で、カバー管98によってヘッドホルダ36を外観上太く構成することが可能となる。
【0053】
特に本例は内管94とカバー管98との間に空間96を形成する形態でカバー管98を構成しているため、効果的にカバー管98を太く構成でき、吐水ヘッド34とこれを保持するヘッドホルダ36とで、基端から先端に到るまで1つの連続した管から成る従来形態の吐水管と同様の外観を有する吐水管22を容易に構成することができる。
【0054】
本例に従ってヘッドホルダ36を、内管94とカバー管98との間に空間96を形成する2重管構造とした場合、ホース42の移動案内をなす内管94の内部に水が浸入する恐れがあるとともに、内管94と外管との空間96にもまた水が浸入する恐れがある。
【0055】
しかし本例では、内管94の内面からカバー管98の外面に到る貫通の水抜孔100を設け、更に内管94とカバー管98との間の空間96とその水抜孔100とを連通させる連通孔102を設けてあるため、内管94の内部に侵入した水及び空間96の内部に侵入した水の両方を、共通の水抜孔100を通じて外部に排出することができる。
これにより内部に侵入した水が溜まり、腐って臭気を発生するといった不具合を良好に防止することができるとともに、1つの水抜孔100を設けておくだけで良いため、外観を良好に保つことができる。
【0056】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吐水部を水栓とともに洗面化粧台に取り付けた状態でこれを裏側から示す図である。
【図2】図1の洗面化粧台の要部断面図である。
【図3】同実施例の吐水部を含む水栓を取付状態において正面から見た図である。
【図4】図3の水栓の一作用状態を示す図である。
【図5】図3の水栓本体をハンドルとともに示す図である。
【図6】図3の吐水部の縦断面図である。
【図7】同実施例の吐水部の吐水ヘッドの縦断面図である。
【図8】(A):同実施例の吐水部における吐水ヘッドの横断面図である。
(B):(A)とは異なった位置の横断面図である。
【図9】同実施例の吐水部における吐水ヘッドのヘッド本体の斜視図である。
【図10】同実施例の吐水部における吐水ヘッドのヘッド本体の平面図及び正面図である。
【図11】図3の吐水部の外形形状を具体的に示した図である。
【図12】図6におけるヘッドホルダの構成を具体的に示したもので、(A)は正面図、(B)は開口の正面視の図、(C)は(A)のC-C断面図である。
【図13】同実施例の吐水部における吐水ヘッドの組付方法の説明図である。
【図14】従来の吐水部を含む水栓をカウンターに取り付けた状態の図である。
【図15】従来公知の吐水部の要部を示した図である。
【符号の説明】
16 取付壁
22 吐水管(吐水部)
34 吐水ヘッド
36 ヘッドホルダ
42 ホース
94 内管
96 空間
98 カバー管
100 水抜孔
102 連通孔
Claims (3)
- 可撓性のホースが接続され、該ホースとともに引出可能とされた吐水ヘッドと、管状をなして取付面より外部に突き出す状態で設けられ、先端側で該吐水ヘッドを保持するとともに該ホースを挿通させて該ホースの移動案内をなすホースガイドとしてのヘッドホルダとを有する水栓の吐水部であって、
前記ヘッドホルダを、前記ホースを挿通させて該ホースの移動案内をなす内管と、該内管との間に空間を形成する状態で該内管を外側から覆う外管としてのカバー管とを有する2重管構造として且つ該内管の下部が該カバー管に対して一体に繋がった形態の一体成形品として構成したことを特徴とする水栓の吐水部。 - 請求項1において、前記ヘッドホルダには前記内管の内面から前記カバー管の外面に到る貫通の水抜孔を設けて、該内管の内部に侵入した水を該水抜孔から排出するようになすとともに、該内管及び前記カバー管との間の空間と該水抜孔とを連通させる連通孔を設けて、該空間に入り込んだ水を該連通孔を通じ該水抜孔から外部に排出するようになしたことを特徴とする水栓の吐水部。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記吐水部が、縦の取付壁の前面の壁面を取付面として該取付壁から突き出した吐水管を構成しており、前記ヘッドホルダにおけるカバー管が該吐水管の外観の一部を構成していることを特徴とする水栓の吐水部。
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