JP4194024B2 - 水栓の吐水ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓の吐水ヘッドに関し、詳しくはヘッド本体の組付構造に特徴を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、吐水口を備えてその吐水口からの吐水を行うシャワーヘッド(吐水ヘッド)を、これに接続したシャワーホース(通水管)とともに引出可能となした水栓が洗髪洗面用水栓,キッチン用水栓等として広く用いられている。
従来これらの水栓は、通常洗面ボウルやシンク等より奥部の水平な取付面から起立する状態で設けられている。
【0003】
図12はこの種水栓の従来の一例を示している。
同図において200は取付基体としてのカウンターで、このカウンター200に対し、水栓本体202と吐水部204とが離隔した位置において取付固定されている。
水栓本体202には水,湯のサプライ管206が接続されており、それらサプライ管206を通じて水栓本体202に水と湯とが供給される。
【0004】
水栓本体202は、供給された水と湯とをハンドル208の操作に基づいて所定比率で混合し、その混合水を流出管210を通じて外部に流出する。
この流出管210には可撓性のシャワーホース212が接続されており、混合水がこのシャワーホース212を通じて後述のシャワーヘッド(吐水ヘッド)214に送られる。
【0005】
吐水部204はこのシャワーヘッド214と、これを保持する管状且つ湾曲形状のヘッドホルダ216とを有している。
このヘッドホルダ216にはスライド管218が一体的に昇降する状態で連結されており、このスライド管218が、外周面に雄ねじを有するガイド管220内にスライド可能に挿通されている。
【0006】
シャワーヘッド214は下面に吐水口222を備え、またその前面には吐水口222からの吐水を整流吐水からシャワー吐水に若しくはその逆に切り替える切替操作部224を備えている。
このシャワーヘッド214には、スライド管218,ヘッドホルダ216内を挿通したシャワーホース212の先端部が接続されており、シャワーヘッド214がこのシャワーホース212とともにヘッドホルダ216から引出可能とされている。
【0007】
従来この種の水栓のシャワーヘッドは、例えば下記特許文献1に開示されているように、内部水路を有する水路形成部材としてのヘッド本体がそのまま外観に現れ、かかるヘッド本体が化粧部材も兼ねて構成されていた。
【0008】
図13は下記特許文献1に開示されたシャワーヘッドを示したもので、図示のようにここでは内部水路226を備えたヘッド本体228がそのまま外観部材を成しており、そこにシャワーホース212の先端部が接続されるようになっている。
【0009】
これに対し、シャワーヘッドを水路形成部材としてのヘッド本体とヘッドカバーとに分け、それらを組み付けてシャワーヘッドを構成するようになしたものも従来用いられている。
図14はその具体例を示している。
【0010】
同図において、228はシャワーヘッド214におけるヘッド本体で、230は化粧部材としてのヘッドカバーである。
ヘッドカバー230には、図14に要部を拡大して示しているように一対の円筒形状のボス部232が設けられており、それらボス部232の中心孔が雌ねじ孔として形成されている。
【0011】
一方ヘッド本体228には固定片234が設けられており、その固定片234に形成された挿通孔を通じて、固定ねじ236がボス部232の雌ねじ孔にねじ込まれることで、それらヘッド本体228とヘッドカバー230とが組み付けられるようになっている。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−311188号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの組付構造の場合、吐水ヘッド214をシャワーホースとともに出し入れする際に手に持ち易く長いものとしたとき、これに伴ってボス部232も長いものとなってしまう。
【0014】
而してボス部232が長くなると、固定ねじ236をねじ込む雌ねじ孔が奥深いものとなってしまい、かかるヘッド本体228及びボス部232を樹脂成形型を用いて樹脂成形したとき、雌ねじ孔を形成するための樹脂成形型の成形ピンが長いものとなってしまう。この場合成形ピンが強度的に耐えられないものとなって、実際上そのような長いボス部232を成形することができないといった問題が生ずる。
【0015】
更にボス部232をそのような長いものとしたとき、ヘッド本体228とヘッドカバー230とを組み付ける際、長い固定ねじ236を何回も回転操作してねじ結合作業しなければならず、作業が非常に面倒なものとなるとともに、それらボス部232がヘッドカバー230内で広いスペースを占有してしまい、また内部構造も複雑化するといった問題を生ずる。
【0016】
以上シャワーヘッドを例として述べたが、このような問題は単に整流吐水を行う吐水ヘッド或いは剛性のパイプから成る通水管に接続される吐水ヘッド等においても共通して生じ得る問題である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓の吐水ヘッドはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、先端に吐水口用の開口を有するとともに該吐水口に連続して形成された内部水路を有し、通水管に接続されて該通水管を通じて送られて来た水を、該内部水路を通じて該吐水口に導く水路形成部材としてのヘッド本体と、該ヘッド本体を外側から覆う、該ヘッド本体と別体に形成されたヘッドカバーとを組み付けて成る水栓の吐水ヘッドであって、前記ヘッドカバーを先端が閉鎖、後端が開放形状の筒状形態に構成して、前記ヘッド本体を該後端の開放部より該ヘッドカバー内部に挿入するようになすとともに、それらヘッドカバーとヘッド本体との一方に掛止突起を、他方に、該ヘッド本体の該ヘッドカバーへの挿入時に該掛止突起を弾性的に乗り越え且つ乗り越えた後に該掛止突起に対し該吐水ヘッドの抜止方向に掛止する掛止爪を設け、更に前記ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、該ヘッド本体の該ヘッドカバーへの挿入状態で弾性変形して、該ヘッド本体を後退方向且つ前記掛止突起と掛止爪とを掛止側に押圧状態に付勢する押圧ばねを、他方に、該押圧ばねを当接させて撓ませる当接部を設けたことを特徴とする。
【0018】
請求項2のものは、請求項1において、前記ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、該ヘッド本体の該ヘッドカバーに対する組付姿勢を規制する突起を、他方に該突起を当接させる被当接部を設け、前記ヘッド本体の前記ヘッドカバーへの挿入状態でそれら当接部と被当接部とを互いに当接させるようになしたことを特徴とする。
【0019】
請求項3のものは、請求項1〜2の何れかにおいて、前記ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、該ヘッド本体の挿入時に挿入案内をなすガイド溝を、他方に該ガイド溝に対して挿入方向に摺動可能に嵌入する突起が設けてあることを特徴とする。
【0020】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、ヘッドカバーを先端が閉鎖、後端が開放形状の筒状形態に構成して、そこにヘッド本体を後端の開放部から挿入するようになすとともに、それらの一方に掛止突起を、他方にその掛止突起を挿入時に弾性的に乗り越えて抜止方向に掛止する掛止爪を設けたもので、本発明の吐水ヘッドの場合、単にヘッド本体をヘッドカバーに挿入するだけで、簡単にヘッド本体とヘッドカバーとを組み付けることができる。
【0021】
また本発明によれば、図14に示した組付構造のように中心に雌ねじ孔を有する長いボス部をヘッドカバーに設ける必要がないので、そのようなボス部を設けることによって生ずる上記した問題を解決することができる。
【0022】
ここで掛止爪と掛止突起とは、ヘッドカバーにおける下面の吐水口形成のための開口の近傍に配置しておくことが望ましい。
このようにしておけば、ヘッド本体をヘッドカバーから抜き出す際に、その吐水口形成のための開口を通じて容易に掛止解除することができる。
【0023】
本発明ではまた、ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、ヘッド本体の挿入状態で弾性変形してヘッド本体を後退方向且つ掛止突起と掛止爪とを掛止させる側に押圧し付勢する押圧ばねを、他方にその掛止爪を当接させて弾性変形させる当接部を設けており、このようになしておくことで、ヘッドカバーに対しヘッド本体を挿入した後、押圧ばねの弾発力によりヘッド本体が前後方向、即ち挿入方向及び後退方向に拘束された状態となって、ヘッドカバー内でヘッド本体が前後方向にがたつくのが良好に防止される。
【0024】
請求項2は、ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、ヘッドカバーに対するヘッド本体の組付姿勢を規制する突起を、他方にその突起を当接させる被当接部を設けたもので、このようにしておけば、ヘッドカバーに対しヘッド本体を正しい組付姿勢でがたつき防止しつつ組み付けることができる。
【0025】
本発明においては、ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、ヘッド本体の挿入時に挿入案内をなすガイド溝を、他方にそのガイド溝に摺動可能に嵌入する突起を設けておくことが望ましい(請求項3)。
このようにしておけば、ヘッドカバーに対しヘッド本体を挿入して組み付ける際、その挿入を適正に且つ円滑に行うことができる。
【0026】
本発明は特に吐水ヘッドとしてのシャワーヘッド、即ち通水管としてのシャワーホースとともに引出可能なシャワーヘッドに適用して好適である。
【0027】
【実施例】
次に本発明を、洗面化粧台に設置される洗髪洗面用水栓に適用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10は洗面化粧台で洗面器12とその下側のキャビネット14と、洗面器12の後部において垂直に立ち上がる取付壁16とを有している。
ここで洗面器12と取付壁16とは樹脂製で、取付壁16はこの洗面器12に一体に成形されている。
そしてその取付壁16の前面の垂直な壁面を取付面として、本例の水栓18が取り付けられている。
【0028】
本例の水栓18はシングルレバー式の混合水栓であって、図3に示しているように左右に離隔して取付壁16に取り付けられた水栓本体20と、吐水管状の吐水部22とを有している。
水栓本体20は取付壁16の前面の壁面からほぼ水平に前方に突き出しており、その前部にレバー式のハンドル24が設けられている。
【0029】
ハンドル24は下向きに垂下する主操作部としてのレバー部26を有しており、またその上部には副操作部28が設けられている。
この水栓18では、ハンドル24を使用者から見て左右に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、またレバー部26を持ってハンドル24を前後回動操作することで吐止水及び吐水の水量調節が行われる。
【0030】
詳しくは、図5に示すようにこの例ではレバー部26を使用者側の前方に引くことで吐水が開始され或いは吐水の水量が増大する。また逆にレバー部26を後方に押すことで水量の減少及び止水が行われる。
但し本例のハンドル24の場合、その上部に副操作部28が設けられていて、この副操作部28を押動操作することによっても吐水開始操作或いは水量増大操作を行い得るようになっている。
ここで副操作部28には滑止めのため、即ち操作力を効率的にハンドル24に伝えるための複数の突起30が設けられている。
【0031】
一方、上記吐水管状の吐水部22は前後方向の略中間位置で前後に2分割されており、先端側が下面に吐水口32を有するシャワーヘッド(吐水ヘッド)34として、また基端側がこれを保持するヘッドホルダ36として構成されている。
【0032】
図6に示しているように、シャワーヘッド34はヘッド本体38と、ヘッドカバー40とを有しており、それらを組み付けて構成してある。
一方基端側のヘッドホルダ36は筒状をなしており、そこに可撓性のホース42が挿通されている。
【0033】
ホース42は、このヘッドホルダ36先端部の筒状のホースガイド44を更に挿通して、その先端部がシャワーヘッド34、詳しくはヘッドカバー40内部のヘッド本体38に接続されている。
シャワーヘッド34は、図4に示すようにこのホース42の可撓性に基づいてヘッドホルダ36からホース42とともに引出可能とされている。
【0034】
図1に示しているように、取付壁16の裏側には水,湯のサプライ管46が配管されていて、それらの上端部が水栓本体20に接続され、水,湯がそれらサプライ管46を通じて水栓本体20へと供給されるようになっている。
【0035】
水栓本体20に供給された水,湯はそこで所定比率に混合され、その混合水が取付壁16裏側の流出管48を通じて流出する。
そしてその流出管48に接続された可撓性のホース42を通じて上記の吐水部22、詳しくは先端側のシャワーヘッド34へと導かれる。
【0036】
図6に示しているように、ヘッド本体38は先端に吐水口用の開口50を、またこの吐水口用の開口50に続いて内部水路52を有しており、シャワーホース42を通じて送られて来た水(混合水,湯を含む)が、この内部水路52を通じて吐水口用の開口50に導かれ、更に吐水口32から下向きに吐水される。
【0037】
一方ヘッドカバー40は、前端壁53を有する筒状形態で形成されている。
詳しくはこのヘッドカバー40は前端が閉鎖、後端が開放形状の筒形状をなしており、その後端の開放部からヘッド本体38が内部に挿入されて組み付けられている。
【0038】
ヘッドカバー40の先端部下面には吐水口形成用の開口54が形成されており、その吐水口形成用の開口54において筒状の吐水口部材56が装着されている。
ここで吐水口部材56は、ヘッド本体38に設けられた雌ねじ筒58に止ビス60をねじ込むことによって、開口54内に嵌り込む状態でヘッド本体38に固定されている。
【0039】
この吐水口部材56の下面にはシャワー孔62が中心回りに多重円をなすように配置されており、シャワーホース42を通じて送られて来た水が、これらシャワー孔62から下方にシャワー水として噴射されるようになっている。
【0040】
図7〜図10に、シャワーヘッド34におけるヘッド本体38とヘッドカバー40との組付構造が詳しく示してある。
図8(A)に示しているように、ヘッドカバー40の上部内面には一対の溝形成板66が下向きに突き出す状態で前後方向に平行に設けられており、それら溝形成板66によって、内側に前後方向に延びるガイド溝68が形成されている。
【0041】
一方ヘッド本体38には、ガイド溝68に対応する位置において前後方向に延びる板状のガイド突条70が上向きに突出する状態で設けられている。
ヘッド本体38は、ヘッドカバー40への挿入時にこの突条70がガイド溝68内に嵌入し且つ前後に摺動することによって、ヘッドカバー40への挿入時の挿入案内がなされる。
【0042】
図7に示しているように、ヘッドカバー40の下部には掛止突起72が上向きに突出形成されている。
一方ヘッド本体38の対応する位置には、ヘッド本体38の挿入時にこの掛止突起72を弾性的に乗り越えた上で、その掛止突起72に対し抜止方向に掛止する弾性を有する掛止爪74が形成されており、それら掛止突起72と掛止爪74との掛止作用に基づいて、ヘッドカバー40に挿入されたヘッド本体38が、ヘッドカバー40から抜止めされるようになっている。
【0043】
このヘッド本体38にはまた、その前端部に押圧ばね片76が一体に成形されており、ヘッド本体38の挿入完了状態で、この押圧ばね片76がヘッドカバー40の前端壁53に当接して弾性変形し、ヘッド本体38を図中右向き、即ちヘッド本体30の挿入方向とは反対の後退方向に付勢している。
即ちここでは前端壁53が、押圧ばね片76を当接させる当接部となっている。
【0044】
そしてその付勢力によって掛止突起72と掛止爪74とが強固な掛止状態に保持され、これによりヘッド本体38が図7中前後方向にがたつきなくしっかりと保持されている。
【0045】
ヘッド本体38にはまた、ヘッドカバー40内においてヘッド本体38の姿勢を予め定めた姿勢に規制するための多数の姿勢規制用の突起が設けられている。
即ち、ヘッド本体38における前部の大径部78の縁部には下向きの突起80と両側面に左右一対の突起83(図8(A)参照)が、また挿入案内用の突条70に前後一対の突起82が、また図7,図9,図10に示すように基端側のフランジ部84の外周部に沿って複数の突起86がそれぞれ形成されており、各突起80,82,83,86が、それぞれヘッドカバー40の内面にそれぞれ当接するようになっている。即ちここではヘッドカバー40の内面の各部が、それら突起を当接させる被当接部として構成されている。
【0046】
そして本例では、これら突起80,82,83,86のヘッドカバー40内面への当接作用によって、更には各突起80,82,83,86が永久変形することによって、ヘッドカバー40内部に挿入されたヘッド本体38の姿勢が予め定めた正しい姿勢に拘束保持される。
【0047】
尚、図7に示しているように上記掛止突起72及び掛止爪74は、ヘッドカバー40における開口54の近傍に配置されており、ヘッドカバー40に組み付けられたヘッド本体38を、ヘッドカバー40から取り出す際には、その開口54からドライバ等の工具を差し込んで、弾性を有する掛止爪74を上向きに押し上げ、掛止突起72に対する掛止を解除することで、ヘッド本体38をヘッドカバー40から容易に抜き出すことができる。
【0048】
本例の吐水ヘッドの場合、ヘッドカバー40に対しヘッド本体38をその後端の開放部から前方に押し込んで挿入するだけで、簡単にヘッド本体38をヘッドカバー40に組み付けることができる。
【0049】
即ち図11に示しているようにヘッド本体38をヘッドカバー40の後端の開放部から挿入すると、あるところでヘッド本体38の掛止爪74が、ヘッドカバー40の掛止突起72を弾性的に乗り越え、そして乗り越えた先で掛止爪74が掛止突起72に掛止した状態となって、ヘッド本体38がヘッドカバー40から後退方向に抜止めされる。
【0050】
尚このとき、図7に示しているようにヘッド本体38の前端部の押圧ばね片76が、ヘッドカバー40の前端壁53に当接して弾性変形し、弾発力を貯えた状態となる。
そしてその弾発力によって、ヘッド本体38が図7中右向きに付勢され、その付勢力によって掛止爪74と掛止突起72とが強固に掛止した状態となる。
【0051】
更にこのとき、ヘッド本体38に設けた多数の突起80,82,83,86が、ヘッドカバー40の内面に当接した状態となって、それら突起の作用によりヘッド本体38が正しい組付姿勢に姿勢規制される。
【0052】
また本例では、図14に示した組付構造のように中心に雌ねじ孔を有する長いボス部をヘッドカバー40に設ける必要がないので、そのようなボス部を設けることによって生ずる問題を解決することができる。
【0053】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は、吐水口からの吐水をシャワー吐水ではなく1本の整流束として吐水する吐水ヘッドに適用することも可能であるし、或いはまたパイプから成る通水管に対し接続される吐水ヘッドへの適用も可能であるし、或いは洗面化粧台用の水栓以外の他の様々な水栓への適用も可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である吐水ヘッドを含む水栓を洗面化粧台に取り付けた状態でこれを裏側から示す図である。
【図2】 図1の洗面化粧台の要部断面図である。
【図3】 同実施例の吐水ヘッドを含む水栓を取付状態において正面から見た図である。
【図4】 図3の水栓の一作用状態を示す図である。
【図5】 図3の水栓本体をハンドルとともに示す図である。
【図6】 図3の吐水部の縦断面図である。
【図7】 同実施例の吐水ヘッドの縦断面図である。
【図8】 (A):同実施例の吐水ヘッドの横断面図である。
(B):(A)とは異なった位置の横断面図である。
【図9】 同実施例の吐水ヘッドにおけるヘッド本体の斜視図である。
【図10】 同実施例の吐水ヘッドにおけるヘッド本体の平面図及び正面図である。
【図11】 同実施例の吐水ヘッドの組付方法の説明図である。
【図12】 従来の吐水ヘッドを含む水栓をカウンターに取り付けた状態の図である。
【図13】 従来公知の吐水ヘッドの部分の要部を示した図である。
【図14】 従来用いられている、吐水ヘッドがヘッド本体とヘッドカバーとの組付構造から成るものを示した図である。
【符号の説明】
18 水栓
32 吐水口
34 シャワーヘッド(吐水ヘッド)
38 ヘッド本体
40 ヘッドカバー
42 ホース
52 内部通路
53 前端壁
68 ガイド溝
70 突条
72 掛止突起
74 掛止爪
76 押圧ばね片
80,82,83,86 突起
Claims (3)
- 先端に吐水口用の開口を有するとともに該吐水口に連続して形成された内部水路を有し、通水管に接続されて該通水管を通じて送られて来た水を、該内部水路を通じて該吐水口に導く水路形成部材としてのヘッド本体と、該ヘッド本体を外側から覆う、該ヘッド本体と別体に形成されたヘッドカバーとを組み付けて成る水栓の吐水ヘッドであって、
前記ヘッドカバーを先端が閉鎖、後端が開放形状の筒状形態に構成して、前記ヘッド本体を該後端の開放部より該ヘッドカバー内部に挿入するようになすとともに、それらヘッドカバーとヘッド本体との一方に掛止突起を、他方に、該ヘッド本体の該ヘッドカバーへの挿入時に該掛止突起を弾性的に乗り越え且つ乗り越えた後に該掛止突起に対し該吐水ヘッドの抜止方向に掛止する掛止爪を設け、
更に前記ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、該ヘッド本体の該ヘッドカバーへの挿入状態で弾性変形して、該ヘッド本体を後退方向且つ前記掛止突起と掛止爪とを掛止側に押圧状態に付勢する押圧ばねを、他方に、該押圧ばねを当接させて撓ませる当接部を設けたことを特徴とする水栓の吐水ヘッド。 - 請求項1において、前記ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、該ヘッド本体の該ヘッドカバーに対する組付姿勢を規制する突起を、他方に該突起を当接させる被当接部を設け、前記ヘッド本体の前記ヘッドカバーへの挿入状態でそれら当接部と被当接部とを互いに当接させるようになしたことを特徴とする水栓の吐水ヘッド。
- 請求項1〜2の何れかにおいて、前記ヘッド本体とヘッドカバーとの一方に、該ヘッド本体の挿入時に挿入案内をなすガイド溝を、他方に該ガイド溝に対して挿入方向に摺動可能に嵌入する突起が設けてあることを特徴とする水栓の吐水ヘッド。
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