JP4096918B2 - 余堀り装置、余堀り方法およびシールド掘削機 - Google Patents

余堀り装置、余堀り方法およびシールド掘削機 Download PDF

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Description

本発明は、余堀り装置、余堀り方法およびシールド掘削機に係り、特に、余堀りカッターの出入り速度を段階的に変更可能なものに関する。
従来のシールド掘削機100を用いて曲がった孔を掘る場合、上記シールド掘削機100が方向転換することができるように上記シールド掘削機100の片側または両側を余堀りしなければならない。
図6は、シールド掘削機100を用いて曲がった孔H11を掘っている状態を示す図であり、図7は、図6におけるVIIA―VIIB断面を示す図である。
なお、図6の紙面に直角な方向であって上記紙面の表側の方向をシールド掘削機100の上方向とし、上記紙面の裏側の方向をシールド掘削機100の下方向とする。
進行方向(図6に矢印AR11で示す方向)に向かって所定の曲率半径右側に旋回する孔H11を、シールド掘削機100で掘削する場合、このシールド掘削機100の進行方向(前側方向)の右側において、斜線で示すような余堀りH13を行う必要がある。
上記余堀りH13の外形は、図7に示すように、たとえば、シールド掘削機100を用いて余堀りを行わない場合に形成される円形状の孔H17の右側の外形をさらに右方向に平行移動した形態になっている。
このような形態の余堀りH13を行うために、シールド掘削機100は、円筒状の孔を掘削するために使用される通常のカッターの他に、上記通常のカッターが設置されているカッターヘッドに対してこのカッターヘッドのラジアル方向に出入り自在な余堀りカッター(図6や図7においては図示せず)を備えている。
そして、上記カッターヘッドの回転角度に応じて、上記余堀りカッターの出入り量を変え、上記余堀りH13を行うことができるようになっている。
すなわち、余堀りが不要である回転角度のところに余堀りカッターが位置しているときに、上記余堀りカッターを上記カッターヘッド内に収納しておき、一方、上記余堀りカッターが上記カッターヘッドと共に回転し余堀りが必要なところに位置したときには、上記余堀りカッターを上記カッターヘッドから適宜の量だけ突出させて余堀りを行うようになっている。
次に、カッターヘッドの回転角度と、余堀りカッターの出入り量との関係について説明する。
図7に示すように、上記余堀りH13の外形は、上記余堀りカッターの先端部と、シールド掘削機100を用いて余堀りを行わない場合に形成される円形状の孔H17の外形(上記通常のカッターにおいて掘削された孔の外形)との間の距離によって決まる。
すなわち、図7において、余堀りカッターが時計回りに回転するものとし、上記余堀りカッターが真上に位置しているときの上記余堀りカッターの回転角度を「0」°とし、上記余堀りカッターが真上に位置している位置からの上記余堀りカッターの回転角度(シールド掘削機100の中心CL1を中心とした回転角度)を「θ」°とし、上記余堀りカッターの先端部と上記円形状の孔H17の外形との間の距離(余堀りカッターの出入り量;余堀りカッターの突出量)を「Z」mmとすると、上記距離Zは上記回転角度θの関数「Z=Z(θ)」で表される。
次に、上記関数「Z=Z(θ)」を、図8を用いて説明する。
図8は、シールド掘削機100における余堀りカッターの突出量Zと、上記余堀りカッターの回転角度θとの関係を示す図であり、横軸は上記余堀りカッターの回転角度θを示し、縦軸は上記余堀りカッターの突出量Zを示す。
曲線のグラフG1は、上記関数「Z=Z(θ)」を示すグラフであり、余堀りH13の理想的な形状を示すグラフである。なお、余堀りカッターが0°から90°のところまで回転する間では、上記余堀りカッターの突出量がゼロから徐々に増加しているとともに、この増加の割合は徐々に小さくなっている。一方、上記余堀りカッターが90°から180°のところまで回転する間では、上記余堀りカッターの突出量が徐々に減少しているとともに、この減少の割合は徐々に大きくなっており、180°のところでは、上記余堀りカッターの突出量はゼロになっている。
ところで、上記余堀りH13を行うために、余堀りカッターが突出する回転角度と突出量とを設定し、また、上記余堀りカッターが引っ込む回転角度を設定し、上記余堀りカッターの回転角度に応じて上記余堀りカッターの出入り動作を行う構成のものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、余堀りカッター等の回転角度を検出し、この検出した回転角度に対応する上記余堀りカッターの突出量を指令し、上記余堀りカッターの実際の突出量を検出し、上記指令した突出量と上記検出した突出量とが一致するように、上記余堀りカッターの出入り量を制御する構成のものが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
特開昭58−41195号公報 特開平7−217373号公報
ところで、従来の特許文献1に記載のものでは、余堀りカッターの移動速度(突出量を変化させる移動速度)の制御ができないため、正確な形状の余堀りを行うことができないという問題がある。
すなわち、余堀りカッターの移動速度が速すぎる場合には、図8に破線で示すグラフG11のように、余堀りカッターが速く移動し、理想的な形状の余堀りよりも大きな余堀り(斜線部H19に示した余計な部位が形成された余堀り)が行なわれてしまう。
一方、余堀りカッターの移動速度が遅い場合には、図8に破線で示すグラフG13のように、理想的な形状の余堀りよりも小さな余堀り(斜線部H21に示した部位が不足した余堀り)が行なわれてしまう。
また、従来の特許文献2に記載のものでは、図8に実線で示したグラフG1に極めて近い形状の余堀りを行うことができるが、余堀りカッターの回転角度に応じ、余堀り量の指令値と余堀りカッターの突出量とが互いに一致するように、上記余堀りカッターの突出量をリアルタイムで制御しなければならないので、装置の構成が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、シールド掘削機の余堀りにおいて、正確な形状の余堀りを簡素な構成で行うことができる余堀り装置、余堀り方法およびシールド掘削機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、シールド掘削機の余堀り装置において、余堀りカッターを出入り方向に移動するための流体圧アクチュエータと、上記流体圧アクチュエータに供給するための圧縮流体を吐出可能な流体供給ポンプと、上記流体供給ポンプから上記流体圧アクチュエータへ供給される流体の流量を、方向制御弁と絞り弁とを用いて段階的に切り換え自在な流体流量切り換え手段と、上記流体圧アクチュエータと上記流体供給ポンプとの接続関係を切り換え自在な切り換え弁と、上記余堀りカッターの回転角度を検出可能な回転角度検出手段と、上記余堀りカッターの出入り量を検出可能な出入り量検出手段と、上記余堀りカッターが回転することによって形成される円周状の軌跡を複数の等しい大きさの領域に分割し、これらの各領域毎に上記余堀りカッターの出入り量を設定可能な出入り量設定手段と、上記回転角度検出手段が検出した上記余堀りカッターの回転角度と、上記出入り量検出手段が検出した上記余堀りカッターの出入り量と、上記カッター出入り量設定手段で設定された余堀りカッターの出入り量とに応じて、上記流体流量切り換え手段で上記流体供給ポンプから上記流体圧アクチュエータへ供給される流体の流量を切り換え、また、上記切り換え弁で上記流体圧アクチュエータと上記流体供給ポンプとの接続関係を切り換える制御手段とを有し、上記出入り量設定手段は、上記各領域の間に形成される各境界毎に、上記余堀りカッターの出入り量を設定可能な手段であり、上記制御手段は、上記各領域のそれぞれにおいて、上記出入り量検出手段で上記余堀りカッターの出入り量をほぼ連続的に検出し、上記余堀りカッターが次に通過する上記境界における余堀りカッターの出入り量の設定値と、上記検出した余堀りカッターの出入り量との差が減少するように上記流体流量切り換え手段で上記流体供給ポンプから上記流体圧アクチュエータへ供給される流体の流量を切り換える手段であるシールド掘削機の余堀り装置である。
請求項2に記載の発明は、余堀りカッターを用いたシールド掘削機の余堀り方法において、上記余堀りカッターが回転することによって形成される円周状の軌跡を複数の等しい大きさの領域に分割し、これらの分割された各領域毎に上記余堀りカッターの出入り量を設定する出入り量設定工程と、余堀りをするために上記余堀りカッターを回転する回転工程と、上記余堀りカッターの回転角度を検出する回転角度検出工程と、上記余堀りカッターの出入り量を検出する出入り量検出工程とを有し、上記回転角度検出工程で検出された上記余堀りカッターの回転角度と、上記出入り量検出工程で検出された上記余堀りカッターの出入り量と、上記カッター出入り量設定工程で設定された余堀りカッターの出入り量との差が減少するように、上記回転工程で上記余堀りカッターの出入り方向の移動速度を、方向制御弁と絞り弁とを用いて段階的に切り換えるシールド掘削機の余堀り方法である。
本発明によれば、シールド掘削機の余堀りにおいて、正確な形状の余堀りを簡素な構成で行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係る余堀り装置3が設けられているシールド掘削機1の概略構成を示す図である。
シールド掘削機1は、たとえば円筒状に形成されたシールドフレーム5を備え、このシールドフレーム5の前側(シールド掘削機1が孔を掘るときに前進する側)には、上記円筒状のシールドフレーム5の長手方向に延びた中心軸CL1を中心にし上記シールドフレーム5に対して回転可能なカッターヘッド7が設けられている。
上記カッターヘッド7の前側には、カッター9が設けられており、上記カッターヘッド7が回転することにより、上記カッター(通常のカッター)9で土砂を削り、円柱状の孔を掘削することができるようになっている。
上記カッターヘッド7の後ろ側には、上記シールドフレーム5の前側を塞ぐための隔壁11が設けられていると共に、上記カッターヘッド7の後端部(外径の小さな円柱状の後端部)が上記隔壁11を通過し上記シールドフレーム5内まで延伸している。
上記シールドフレーム5の内側には、後述する余堀りカッター17の回転角度を検出可能な回転角度検出手段10が設けられている。この回転角度検出手段10は、たとえば近接スイッチ8を備え、上記カッターヘッド7の後端部の円周上に等間隔で設けられた複数の突起や切り欠きであって上記カッターヘッド7の回転により移動する各突起や各切り欠きを上記近接スイッチ8で検出し、この検出結果を後述する制御装置に電気信号として出力し、上記制御装置で余堀りカッター17の回転角度を演算し検出できるようになっている。
上記隔壁11には、泥土を上記カッター9に送り込むための送泥管13と、この送り込まれた泥土と上記カッター9によって掘削された土砂との混合物を排出するための排泥管15とが設けられている。
また、上記シールド掘削機1(シールドフレーム5)の後側には、複数のセグメントSGによって、シールド掘削機1によって掘られた孔(トンネル)の内壁が形成されている。
上記セグメントSGは、シールド掘削機1の前後方向に垂直な平面による断面の形状がたとえば円弧状に形成されていると共に、上記前後方向に所定の長さを備えている。
そして、上記セグメントSGを前後方向で一列に複数個組み合わせて円筒状に形成すると、トンネルの内壁が所定の長さ(セグメントSGの前後方向の長さと等しい長さ)分だけ形成される。
また、曲がったトンネルを掘るために、シールド掘削機1には余堀り装置3と中折れシリンダー等(図示せず)が設けられている。なお、上記中折れシリンダー等は、すでに公知のものと同様に構成されているので、本件明細書では説明を省略する。
上記余堀り装置3は、上記余堀りカッター17の突出量を変更するために、上記余堀りカッター17を余堀りの深さが変わる方向である出入り方向に移動するための流体圧アクチュエータ(たとえば、油圧シリンダー)19を備えている。
より詳しく説明すると、上記余堀りカッター17は余堀りカッター保持部材(図示せず)に保持され、この余堀りカッター保持部材は、図示しないガイド手段により上記カッターヘッド7に対して、上記余堀りカッター17の出入り方向に直線的に移動することができるようになっている。
また、上記油圧シリンダー19の本体部19Aは上記カッターヘッド7に一体的に固定されており、上記余堀りカッター17の出入り方向に直線的に移動できる油圧シリンダー19のピストンロッド19Bの先端部に、上記余堀りカッター保持部材が一体的に設けられ、余堀りカッター17が移動するようになっている。
ここで、上記余堀りカッター17の出入り方向として、たとえば、上記余堀りカッター17(カッターヘッド7)の回転方向と直交し、かつ、上記シールド掘削機1の進行方向(上記シールドフレーム5の長手方向の中心軸CL1の延伸方向)と直交する方向を考えることができる。
次に、上記油圧シリンダー19を駆動するための回路について説明する。
図2は、上記油圧シリンダー19を駆動するための油圧回路図である。
上記油圧シリンダー19を駆動するための油圧回路は、上記油圧シリンダー19に供給するための圧縮流体(圧縮された油圧作動油)を吐出可能な流体供給ポンプ(たとえば、油圧ポンプ)21を備えている。この油圧ポンプ21は、図示しない電動モータ等によって駆動し、油圧タンク23から油圧作動油を吸い上げてこの吸い上げた油圧作動油を圧縮して、後述する油圧経路27内の油圧作動油の圧力に関係なく、単位時間あたり一定量の油圧作動油を吐出するようになっている。
また、油圧ポンプ21と油圧シリンダー19との間には、上記流体圧アクチュエータ19と上記油圧ポンプ21との接続関係を切り換え自在な切り換え弁の例であるスプリングセンタ型3ポジション4ポートの油圧ソレノイドバルブ25が設けられている。
より詳しく説明すると、上記油圧ポンプ21の油圧作動油吐出口21Aと上記油圧ソレノイドバルブ25のPポートとは、油圧配管等で形成された油圧経路27で互いに接続され、上記油圧ソレノイドバルブ25のTポートと上記油圧タンク23とは油圧経路29で互いに接続されている。
また、上記油圧ソレノイドバルブ25のAポートと上記油圧シリンダー19のヘッド側のポート19Cとは、油圧経路31で互いに接続され、上記油圧ソレノイドバルブ25のBポートと上記油圧シリンダー19のロッド側のポート19Dとは、油圧経路33で互いに接続されている。
なお、上記油圧ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLaに電流が流れておらずかつソレノイドSOLbにも電流が流れていない中立状態においては、上記油圧ソレノイドバルブ25のPポートとTポートとは、互いに連通している。また、上記中立状態では、上記油圧ソレノイドバルブ25のAポートは、上記油圧ソレノイドバルブ25のPポート、Tポート、Bポートのいずれとも連通しておらず、上記油圧ソレノイドバルブ25のBポートは、上記油圧ソレノイドバルブ25のPポート、Tポート、Aポートのいずれとも連通していない。
したがって、上記ソレノイドバルブ25が中立状態にあるときには、上記油圧シリンダー19のピストンロッド19B(余堀りカッター17)は、上記余堀りカッター17の出入り方向にはほとんど移動せず固定される。また、上記油圧ポンプ21から吐出された油圧作動油の総ては、流路抵抗の小さい油圧ソレノイドバルブ25を通ってタンク23に戻るので、油圧作動油の温度が上昇しにくくなっている。
上記ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLaに電流が流れたときには、上記ソレノイドバルブ25のPポートとAポートが互いに連通し上記油圧経路27と上記油圧経路31と上記ヘッド側のポート19Cとを介して、上記油圧シリンダー19のヘッド側の空間内に油圧ポンプ21で圧縮された油圧作動油が供給されると共に、上記ソレノイドバルブ25のBポートとTポートとが互いに連通し、上記ロッド側のポート19Dと上記油圧経路33と上記油圧経路29とを介して、上記油圧シリンダー19のロッド側の空間内に存在していた油圧作動油が上記タンク23に排出される。
そして、上記油圧シリンダー19のピストンロッド19B(余堀りカッター17)が突出する(矢印AR1の方向に移動する)ようになっている。
一方、上記油圧ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLbに電流が流れたときには、上記油圧ソレノイドバルブ25のPポートとBポートが互いに連通し、上記油圧ソレノイドバルブ25のAポートとTポートが互いに連通し、上記油圧ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLbに電流が流れたときと同様にして、上記油圧シリンダー19のピストンロッド19B(余堀りカッター17)が引っ込む(矢印AR1の方向とは反対の方向に移動する)ようになっている。
また、上記油圧経路(上記油圧ポンプ21と上記油圧ソレノイドバルブ25との間の油圧経路)27の上記油圧ポンプ21側の部位と、上記油圧経路(上記油圧ソレノイドバルブ25と上記タンク23との間の油圧経路)29の上記タンク23側の部位との間は、油圧経路35で接続され、この油圧経路35の中間部には、リリーフ弁37が設けられている。そして、このリリーフ弁37により、上記油圧ポンプ21から吐出された油圧作動油の圧力が、所定の値以上に上昇することを防止している。
また、上記油圧シリンダー19を駆動するための油圧回路には、上記油圧ポンプ21から上記油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の流量を段階的に切り換え自在な流体流量切り換え手段39が設けられている。
上記流体流量切り換え手段39は、たとえば、上記油圧ポンプ21から上記油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の一部を流出自在のバルブ49、53を並列的に備えて構成されている。
より詳しく説明すると、上記油圧経路27の中間部から別の油圧経路41が分岐しており、この分岐した油圧経路41は、上記油圧ソレノイドバルブ25とほぼ同様に構成された油圧ソレノイドバルブ43のPポートに接続されている。また、上記油圧ソレノイドバルブ43のTポートからは油圧経路45が延出しており、この油圧経路45は上記油圧経路29の中間部に接続されている。
上記油圧ソレノイドバルブ43のAポートは、油圧経路47を介して、上記油圧経路29の中間部に接続されており、上記油圧経路47の中間部には絞り弁49が設けられている。
また、上記油圧ソレノイドバルブ43のBポートは、油圧経路51を介して、上記油圧経路29の中間部に接続されており、上記油圧経路51の中間部には絞り弁53が設けられている。
なお、上記絞り弁49のほうが上記絞り弁53よりも流路抵抗が大きくなっており、したがって、上記絞り弁53のほうが、上記絞り弁49よりも、単位時間あたり多くの油圧作動油を流すことができるようになっている。
なお、上記油圧ソレノイドバルブ43は、中立状態における各ポートの接続状態が、上記油圧ソレノイドバルブ25とは異なっている。すなわち、中立状態にある場合、上記油圧ソレノイドバルブ43では、Pポート、Tポート、Aポート、Bポートのいずれもがクローズしており、他のポートは連通していない。
したがって、油圧ソレノイドバルブ43が中立状態にあるときには、上記油圧経路41等を介して、上記油圧経路27から上記油圧経路29へは油圧作動油が直接流れないようになっている。
そして、上記油圧ソレノイドバルブ43が中立状態にあるときに、上記油圧ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLaまたはソレノイドSOLbに電流を流すと、最も速い速度(たとえば、36mm/秒の速度)である第1の移動速度で余堀りカッター17が突出しまたは引っ込むようになっている。
また、上記油圧ソレノイドバルブ43のソレノイドSOLaに電流が流れている状態では、上記油圧経路41、47と上記絞り弁49とを介して、上記油圧経路27から上記油圧経路29へ油圧作動油の一部が流れるようになっている。
そして、上記油圧ソレノイドバルブ43のソレノイドSOLaに電流が流れている状態で、上記油圧ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLaまたはソレノイドSOLbに電流を流すと、上記第1の移動速度よりも遅い速度(たとえば、18mm/秒の速度)である第2の移動速度で余堀りカッター17が突出しまたは引っ込むようになっている。
さらに、上記油圧ソレノイドバルブ43のソレノイドSOLbに電流が流れている状態では、上記油圧経路41、47と上記絞り弁53とを介して、上記油圧経路27から上記油圧経路29へ油圧作動油の一部が、上記油圧ソレノイドバルブ43のソレノイドSOLaに電流を流したときよりも多く流れ流れるようになっている。
そして、上記油圧ソレノイドバルブ43のソレノイドSOLaに電流が流れている状態で、上記油圧ソレノイドバルブ25のソレノイドSOLaまたはソレノイドSOLbに電流を流すと、上記第2の移動速度よりも遅い速度(たとえば、9mm/秒の速度)である第3の移動速度で余堀りカッター17が突出しまたは引っ込むようになっている。
また、上記第1の移動速度〜上記第3の移動速度を正確に得るために、上記油圧経路(上記油圧ソレノイドバルブ25のAポートと上記油圧シリンダー19のヘッド側のポート19Cとを互いに接続している油圧経路)31の中間部には、余堀りカッター17の移動速度をメータイン絞りによって微調整するためのチェック弁付絞り弁55が設けられており、上記油圧経路(上記油圧ソレノイドバルブ25のBポートと上記油圧シリンダー19のロッド側のポート19Dとを互いに接続している油圧経路)33の中間部には、余堀りカッター17の移動速度をメータイン絞りによって微調整するためのチェック弁付絞り弁57が設けられている。
上記油圧経路31の中間部には、上記余堀りカッター17の出入り量を検出可能な出入り量検出手段59を構成する流量計61が設けられている。この流量計61は、上記絞り弁55に対して直列に設けられており、上記油圧経路31を流れる油圧作動油の流量を検出することができるようになっている。
上記流量計61は、上記油圧経路31を流れる油圧作動油の流量を検出しこの検出した流量に応じた電気信号を後述する制御装置に出力し、この制御装置において上記余堀りカッター17の出入り量(突出量)を演算して検出することができるようになっている。
また、上記油圧シリンダー19のみが、回転する上記カッターヘッド7に設けられ、その他のもの(たとえば、流量計61、各絞り弁55、57、油圧ソレノイドバルブ25等)は、上記シールドフレーム5に内側に設けられている。したがって、上記流量計61と上記油圧シリンダー19のヘッド側のポート19Cとの間、および、上記絞り弁57と上記油圧シリンダー19のロッド側のポート19Dとの間には、ロータリジョイント(図示せず)が設けられている。
次に、シールド掘削機1を制御する制御装置(図示せず)について説明する。
上記制御装置には、上記余堀りカッター17が回転することによって形成される円周状の軌跡を複数の領域に分割し、これらの分割された各領域毎に上記余堀りカッター17の出入り量を設定可能な出入り量設定手段63が設けられている。
ここで、上記出入り量設定手段63について説明する。
図3は、上記出入り量設定手段63を用いて余堀りカッター17の出入り量を設定するときに使用する画面を示す図である。この画面は、上記制御装置に設けられたLCD等の表示手段(図示せず)によって表示されるものとする。
図3には、上記余堀りカッター17が回転することによって形成される円周状の軌跡(上記通常のカッター9が回転することによって形成される円周)CL3が示されており、上記円周CL3の中心CL5を通る複数の直線によって、上記円周CL3が、たとえば、30°毎に複数の大きな領域A〜A11に分割されている。
なお、図3の上下方向は、シールド掘削機1の上下方向を示しており、上記余堀りカッター17が真上に位置にあるときの上記余堀りカッター17の回転角度を「0°」としてある。そして、上記余堀りカッター17は図3において時計まわりに回転し、真上にあるときを基準とした上記余堀りカッター17の回転角度を「θ」としてある。
また、たとえば、上記円周状の軌跡CL3の外周には、各回転角度θに応じた余堀りカッター17の突出量(出入り量)を設定するための各設定部Z〜Z11が設けられており、上記制御装置に設けられた入力手段(タッチパネル等)を介して、上記各設定部Z〜Z11に上記余堀りカッター17の突出量(余堀りの深さ)を入力することができるようになっている。図3の設定部Z(上記余堀りカッター17の回転角度θが「0°」であるときの突出量の設定部)では余堀りの深さが「0mm」に設定されており、設定部Z(上記余堀りカッター17の回転角度θが「30°」であるときの突出量の設定部)では余堀りの深さが「100mm」に設定されている。
なお、余堀りの深さは、上記通常のカッター9で掘られる孔の内壁からの上記余堀カッター17の突出量とほぼ等しくなる。また、余堀り深さをマイナスの値の設定することもできるようになっている。
なお、上記各設定部Z〜Z11は、上記各領域A〜A11の間の境界に形成されており、したがって、上記各設定部Z〜Z11で上記余堀りカッター17の突出量を設定することは、複数に分割された上記円周CL3の各領域A〜A11の間に形成される各境界において上記余堀りカッター17の突出量を設定することになる。
次に、上記出入り量設定手段63によって設定された値によって形成される余堀りの形状を説明する。
図4は、図3で設定した余堀りカッター17の突出量で形成される余堀りの形状を示す図である。
上記余堀りは、上記出入り量設定手段63によって設定された各値(余堀りカッター17の各突出量)を互いに順に滑らかな曲線でつなぐことによって形成される。
余堀りカッター17の回転角度が0°〜180°の範囲にあるときには、図4の右側に斜線で示す余堀りH1が形成され、余堀りカッター17の回転角度が180°〜360°の範囲にあるときには、図4の左側に斜線で示す余堀りH3が形成される。
なお、トンネルの掘削中においてシールド掘削機1が継続して旋回している状態では、上記各余堀りH1、H3のうち右側の余堀りH1のみを行えばよいが、たとえば、直線的に進んできたシールド掘削機1が旋回し始める場合には、上記余堀りH1に加えて上記余堀りH3が必要になる。
上記制御装置についてさらに説明する。上記制御装置は、上記回転角度検出手段10が検出した上記余堀りカッター17の回転角度θと、上記出入り量検出手段59が検出した上記余堀りカッター17の出入り量と、上記カッター出入り量設定手段63で設定された余堀りカッター17の出入り量とに応じて、上記流体流量切り換え手段39で上記油圧ポンプ21から上記油圧シリンダー19へ供給される流体の流量を切り換え、また、上記切り換え弁(油圧ソレノイドバルブ)25で上記油圧シリンダー19と上記油圧ポンプ21との接続関係を自動的に切り換えるようになっている。
より、詳しく説明すると、上記制御装置は、上記余堀りカッター17が図3に示す上記各領域A〜A11のうちのいずれの領域を通過しているのかを上記回転角度検出手段10で検出し、上記各領域A〜A11のうちの上記余堀カッター17が通過している領域において、上記出入り量検出手段59で上記余堀りカッター17の出入り量をほぼ連続的に検出し、上記余堀りカッター17が次に通過する上記境界(余堀りカッター17が、図3に示す領域A内に存在しているときには、上記領域Aと次の領域Aとの境界)における余堀りカッター17の出入り量の設定値(設定部Zにおける設定値)と、上記検出した余堀りカッターの出入り量との差に応じて、上記流体流量切り換え手段39で上記油圧ポンプ21から上記油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の流量を切り換えるようになっている。
なお、上記制御装置による制御において、上記油圧ポンプ21から上記油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の流量が「0」になるように制御する場合、すなわち、上記余堀りカッター17が出入り方向へ移動しないようにする場合もある。
次に、シールド掘削機1の動作について説明する。
なお、シールド掘削機1はカッター出入り量設定手段63によって設定された値にしたがって、余堀りを行っているものとする。
また、シールド掘削機1のカッターヘッド7は、1分間に1.5回転の速度で回転しているものとする。したがって、上記第1の移動速度(36mm/秒)では、余堀りカッター17の移動速度が、120mm/30°(余堀りカッター17が30°回転する間に、余堀りカッター17が120mmだけ突出しまたは引っ込む速度)になっているということができる。
同様にして、上記第2の移動速度(18mm/秒)では、余堀りカッター17の移動速度が、60mm/30°になっており、上記第3の移動速度(9mm/秒)では、余堀りカッター17の移動速度が、30mm/30°になっているということができる。
図5は、シールド掘削機1の動作の概略を示すフローチャートである。
上述したように、余堀りカッター17は、カッターヘッド7やカッター9と共に中心軸CL1を中心にして連続して回転(公転)しているが、説明の便宜のため上記余堀りカッター17の回転角度θが「0°」であり、上記余堀りカッター17の突出量Zが「0mm」であるときから説明する。
なお、上記回転角度検出手段10で検出された上記余堀りカッター17の回転角度θが「0°」であるときにおいては、上記余堀りカッター17は、図3に示す領域(余堀りカッター17の回転角度が0°〜30の範囲内にある領域)A内に存在しているものとする。
ステップS1において、回転角度検出手段10で余堀りカッター17の回転角度θを検出し、上記出入り量検出手段59で余堀りカッター17の出入り量(突出量)Zを検出する。
続いて、ステップS3において、上記検出した余堀りカッター17の回転角度θにより、余堀りカッター17が次に通過する境界における余堀りカッター17の突出量(設定値)Zを求める。
たとえば、余堀りカッター17の回転角度θが「10°」であるときには、余堀りカッター17は領域Aに存在しているので、次に通過する境界は「Z」であり、上記設定値Zは「100mm」ということになり、堀りカッター17の回転角度θが「35°」であるときには、余堀りカッター17は領域Aに存在しているので、次に通過する境界は「Z」であり、上記設定値Zは「150mm」ということになる。
次に、ステップS5において、上記設定値Zと上記検出した出入り量Zとの差ΔZを求め、この差ΔZの絶対値が「40mm」以上である場合には、スップS7において、第1の移動速度(120mm/30°)で、上記差ΔZの絶対値が減少するように、余堀りカッター17を移動し、ステップS1に戻る。
一方、ステップS5において、差ΔZの絶対値が「40mm」未満である場合には、ステップS9において、上記差ΔZの絶対値が「20mm」以上であるか否か(上記差ΔZの絶対値が「20mm」以上「40」mm未満であるか否か)を判断する。
上記差ΔZの絶対値が「20mm」以上である場合には、スップS11において、第2の移動速度(60mm/30°)で、上記差ΔZの絶対値が減少するように、余堀りカッター17を移動し、ステップS1に戻る。
一方、ステップS9において、差ΔZの絶対値が「20mm」未満である場合には、ステップS13において、上記差ΔZの絶対値が「6mm」以上であるか否か(上記差ΔZの絶対値が「6mm」以上「20」mm未満であるか否か)を判断する。
上記差ΔZの絶対値が「6mm」以上である場合には、スップS15において、第3の移動速度(30mm/30°)で、上記差ΔZの絶対値が減少するように、余堀りカッター17を移動し、ステップS1に戻る。
一方、ステップS13において、差ΔZの絶対値が「6mm」未満である場合には、ステップS17において、余堀りカッター17の移動速度を「0」にして、ステップS1に戻る。
シールド掘削機1は、ステップS1から始まり、ステップS3等を経由して再びステップS1に戻る動作を、非常に短い周期を行っている。したがって、見かけ上は、上記出入り量検出手段57で上記余堀りカッター17の出入り量Zを連続的に検出していることになる。そして、連続的に検出した出入り量Zを用いて、設定値Zと出入り量Zとの差ΔZをリアルタイムで連続的に求め、この連続的に求めた差ΔZによって、上記余堀りカッター17の移動速度をリアルタイムで変更しているものである。
なお、上記余堀りカッター17の出入り量Zを上述したように連続的に検出しないで、上記余堀りカッター17の出入り量Zをある程度の時間間隔をあけて検出し、この検出結果に基づいて、上記余堀りカッター17の移動速度を変更するようにしてもよい。
シールド掘削機1によれば、流体流量切り換え手段39により、余堀りカッター17を出入り方向へ移動する油圧シリンダー19への油圧作動油の流量を段階的に切り換えることができるので、適切な移動速度で上記余堀りカッター17の突出量を変更することができ、したがって、理想的な形状に近い正確な形状の余堀りを行うことができる。
そして、正確な形状の余堀りを行うことができることにより、シールド掘削機1が確実に旋回できる形状の余堀りを行うことができると共に、過度な余堀りを避けることができ、シールド掘削機1の直径(外径)よりも土被り量が小さいところを掘削する場合においても、換言すれば、シールド掘削機1の直径よりも上記シールド掘削機1の上端と地表との間の距離が小さいところを掘削する場合においても、上記シールド掘削機1の外側にできる余分な空間のほとんどを無くすことができ、地盤沈下の発生を抑制することができる。
また、正確な形状の余堀りを行うことができることにより、上記余堀り部への裏込み材の注入量(セグメントの外側に注入される裏込み材の注入量)を削減することができ、施工費用を低減することができる。
さらに、正確な形状の余堀りを行うことができることにより余分な余堀りが抑制され、掘削される土量を削減することができる。したがって、排土の処理量を削減することができ環境負荷を低減することができる。
また、シールド掘削機1によれば、流体流量切り換え手段39により余堀りカッター17の出入り方向の移動速度を段階的に切り換えるようになっているので、上記特許文献2に記載の余堀り装置(指令した余堀りカッターの突出量と検出した余堀りカッターの突出量とが互いに一致するように余堀りカッターの出入り量をリアルタイムで制御する装置)に比べ、簡素な構成で正確な形状の余堀りを行うことができる。
さらに、シールド掘削機1によれば、流体流量切り換え手段39が、油圧ポンプ21から油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の一部をタンク23へ流出自在のバルブ49、53を並列的に備えた構成であるので、換言すれば、ブリードオフ回路によって上記油圧シリンダー19に供給される油圧作動油の量を変更しているので、上記油圧シリンダー19と上記油圧シリンダー19の作動方向を切り換えるための切り換え弁25との間に、上記油圧シリンダー19との動作速度(余堀りカッター17の出入り方向の移動速度)を微調整するために微調整用絞り弁55、57が設けられていても、これらの微調整用絞り弁55、57と上記流体流量切り換え手段39との間の相互作用を少なくすることができ、上記油圧シリンダー19の作動速度の調整が容易になり、正確な形状の余堀りを行うことができる。
また、余堀りカッター17を移動するための油圧回路を、方向制御弁(油圧ソレノイドバルブ25、43)を用いて構成したので、サーボ弁等の精密な弁を用いた場合に比べ構成や制御が簡素化されると共に、ゴミ(油圧作動油中のゴミ)による動作不良が発生しにくくなっている。
また、シールド掘削機1によれば、回転角度検出手段10が検出した余堀りカッター17の回転角度と、出入り量検出手段59が検出した余堀りカッター17の出入り量と、カッター出入り量設定手段63で設定された余堀りカッター17の出入り量とに応じて、流体流量切り換え手段39で油圧ポンプ21から油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の流量を切り換え、また、油圧ソレノイドバルブ25で上記油圧シリンダー19と上記油圧ポンプ21との接続関係を切り換えるので、シールド掘削機1のオペレータが余堀り量を設定した後自動的に正確な形状の余堀りを行うことができ、シールド掘削機1のオペレータの負担を軽減することができる。
さらに、シールド掘削機1によれば、余堀りカッター17が回転することによって形成される円周状の軌跡を複数の大きな領域に分割し、これらの各領域のそれぞれにおいて、上記出入り量検出手段59で上記余堀りカッター17の出入り量をほぼ連続的に検出し、上記余堀りカッター17が次に通過する境界における余堀りカッター17の出入り量の設定値と、上記検出した余堀りカッター17の出入り量との差に応じて、上記流体流量切り換え手段39で上記油圧ポンプ21から上記油圧シリンダー19へ供給される油圧作動油の流量をリアルタイムで切り換えているので、余堀り量の各設定値の間で、余堀りカッター17の出入り方向の位置を自動的にかつ滑らか調整することができ、シールド掘削機1のオペレータの負担を増加させることなく、すなわち、シールド掘削機1のオペレータが細かい間隔で余堀り量を設定しなくても、正確な形状の余堀りを行うことができる。
本発明の実施形態に係る余堀り装置が設けられているシールド掘削機の概略構成を示す図である。 シールド掘削機の余堀り装置を構成している油圧シリンダーを駆動するための油圧回路図である。 余堀りカッターの出入り量を設定するときに使用する画面を示す図である。 図3で設定した余堀りカッターの突出量で形成される余堀りの形状を示す図である。 シールド掘削機の動作の概略を示すフローチャートである。 従来のシールド掘削機を用いて曲がった孔を掘っている状態を示す図である。 図6におけるVIIA―VIIB断面を示す図である。 従来のシールド掘削機における余堀りカッターの突出量と、上記余堀りカッターの回転角度との関係を示す図である。
符号の説明
1 シールド掘削機
3 余堀り装置
10 回転角度検出手段
17 余堀りカッター
19 油圧シリンダー
21 油圧ポンプ
25 油圧ソレノイドバルブ
39 流体流量切り換え手段
49、53 絞り弁
59 出入り量検出手段
63 出入り量設定手段
〜A11 領域
検出した余堀りカッターの出入り量
設定された余堀りカッターの出入り量
〜Z11 境界
ΔZ 余堀りカッターの出入り量の差
θ 余堀りカッター回転角度

Claims (2)

  1. シールド掘削機の余堀り装置において、
    余堀りカッターを出入り方向に移動するための流体圧アクチュエータと;
    上記流体圧アクチュエータに供給するための圧縮流体を吐出可能な流体供給ポンプと;
    上記流体供給ポンプから上記流体圧アクチュエータへ供給される流体の流量を、方向制御弁と絞り弁とを用いて段階的に切り換え自在な流体流量切り換え手段と;
    上記流体圧アクチュエータと上記流体供給ポンプとの接続関係を切り換え自在な切り換え弁と;
    上記余堀りカッターの回転角度を検出可能な回転角度検出手段と;
    上記余堀りカッターの出入り量を検出可能な出入り量検出手段と;
    上記余堀りカッターが回転することによって形成される円周状の軌跡を複数の等しい大きさの領域に分割し、これらの各領域毎に上記余堀りカッターの出入り量を設定可能な出入り量設定手段と;
    上記回転角度検出手段が検出した上記余堀りカッターの回転角度と、上記出入り量検出手段が検出した上記余堀りカッターの出入り量と、上記カッター出入り量設定手段で設定された余堀りカッターの出入り量とに応じて、上記流体流量切り換え手段で上記流体供給ポンプから上記流体圧アクチュエータへ供給される流体の流量を切り換え、また、上記切り換え弁で上記流体圧アクチュエータと上記流体供給ポンプとの接続関係を切り換える制御手段と;
    を有し、
    上記出入り量設定手段は、上記各領域の間に形成される各境界毎に、上記余堀りカッターの出入り量を設定可能な手段であり、
    上記制御手段は、上記各領域のそれぞれにおいて、上記出入り量検出手段で上記余堀りカッターの出入り量をほぼ連続的に検出し、上記余堀りカッターが次に通過する上記境界における余堀りカッターの出入り量の設定値と、上記検出した余堀りカッターの出入り量との差が減少するように上記流体流量切り換え手段で上記流体供給ポンプから上記流体圧アクチュエータへ供給される流体の流量を切り換える手段であることを特徴とするシールド掘削機の余堀り装置。
  2. 余堀りカッターを用いたシールド掘削機の余堀り方法において、
    上記余堀りカッターが回転することによって形成される円周状の軌跡を複数の等しい大きさの領域に分割し、これらの分割された各領域毎に上記余堀りカッターの出入り量を設定する出入り量設定工程と;
    余堀りをするために上記余堀りカッターを回転する回転工程と;
    上記余堀りカッターの回転角度を検出する回転角度検出工程と;
    上記余堀りカッターの出入り量を検出する出入り量検出工程と;
    を有し、上記回転角度検出工程で検出された上記余堀りカッターの回転角度と、上記出入り量検出工程で検出された上記余堀りカッターの出入り量と、上記カッター出入り量設定工程で設定された余堀りカッターの出入り量との差が減少するように、上記回転工程で上記余堀りカッターの出入り方向の移動速度を、方向制御弁と絞り弁とを用いて段階的に切り換えることを特徴とするシールド掘削機の余堀り方法。
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