JP4095459B2 - 無線通信システム、無線通信方法及び無線通信システムのサーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は無線通信システムにおける通信パラメータの設定技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信端末装置(STA)と無線アクセスポイント(AP)を含む無線LANシステムにおいて、APはESS−ID(拡張サービス・セットID)をビーコンフレームに内包して送出することができる。無線LANシステムでは、APとSTAとに同一のESS−IDが設定されていれば通信を許可し、双方のESS−IDが不一致であれば通信を許可しないことになっている。STAはビーコンフレームを認識し、APと同じESS−IDを設定することによってAPとの通信を開始する。
【0003】
一方、ESS−IDを設定しないANYモードと呼ばれるモードも存在する。このANYモードでは、STA側でAPと同一のESS−IDを設定しなくてもAPとの通信を開始することができる。
【0004】
STAが移動した結果、現在接続しているAPのRSSI(受信電界強度)が弱くなり、隣接する他のAPのRSSIがより強くなってくると、この隣接したAPに対してSTAはローミングを行うことができる。ローミングとは接続する無線アクセスポイントを切り替える処理のことであるが、同一事業者内の無線アクセスポイント間の切り替えを特にハンドオーバと呼ぶこともある。ローミング(ハンドオーバ)を開始する際のタイミングは、RSSIの閾値によって調整できる。
【0005】
従来、このようなローミングを行うには、APのESS−IDがANYモードであるか、又はAP間で同じESS−IDを使用する必要があった。
【0006】
ところで、無線LANシステムでは、通信のセキュリティを確保すべく、WEP(無線イクイバレント・プライバシー)と呼ばれる暗号化手法が採用されている。WEPではWEPキーと呼ばれる暗号化の鍵を使用する。このWEPキーはAPとSTAとで共有することが前提になっている。
【0007】
このように、無線LANにおいてはローミングを行う際には、ESS−IDやWEPキーなど、ローミング先の通信パラメータが既知であることが必要となる。
【0008】
通信パラメータの設定手法として、従来、複数コネクションの設定方法が提案されている(例えば、特許文献1など)。この従来技術によれば、通信端末で用いる通信パラメータを一つのメッセージとしてサーバから通信端末へ受け渡し、複数の通信コネクションをまとめて設定するという方法が取られている。これによってメッセージ数を少なくなるため、通信設定時間を短縮する効果がえられる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−340992号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、ローミングを成功させるためには、隣接するAPのESS−IDやWEPキーなどの通信パラメータを知得しておく事が必要であるが、従来は、ローミング処理が開始された後、換言すればローミングが実際に必要になった後に、これらの通信パラメータの取得を開始していた。
【0011】
例えば、ESS−IDは、ビーコンフレームをサーチすることによって知ることができる場合もあるが、ESS−IDのサーチにはある程度の処理時間を必要とする。そのため、STAが高速で移動している場合にはサーチに必要な時間が十分取れず、ローミングが必要となった後からサーチを開始したのでは隣接APのESS−IDを取得できないという課題があった。
【0012】
仮に、ESS−IDを事前に知ることができ通信を開始できたとしても、STAが使用しているWEPキーと隣接するAPで使用するWEPキーとが一致しなかれば暗号化されたデータを正しく復号できないという課題があった。
【0013】
そこで、本発明は、ローミングに必要となる通信パラメータの設定技術を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無線端末と複数の無線アクセスポイントとを含む無線通信システムであって、第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、前記第1の無線アクセスポイントに隣接している第2の無線アクセスポイントへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段と、前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の無線アクセスポイントへとローミングが開始される前に、前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信手段とを有し、前記無線端末は、前記サーバ又は前記第1の無線アクセスポイントから前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを受信して保持する保持手段と、前記第2の無線アクセスポイントへのローミングが必要となると、前記保持手段に保持されている通信パラメータを設定して、前記第2の無線アクセスポイントへの接続を試行する接続手段と、を有することを特徴とする無線通信システム、その制御方法及びサーバである。
また、無線端末と、複数の無線アクセスポイントとを含み、同一の通信パラメータを使用する1以上の無線アクセスポイントにより通信ゾーンを形成する無線通信システムであって、第1のゾーンを形成する第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、前記第1の通信ゾーンに隣接している第2の通信ゾーンにへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段と、前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の通信ゾーンに含まれるいずれかの無線アクセスポイントへのローミングが開始される前に、前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信手段とを有し、前記無線端末は、前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを受信して保持する保持手段と、前記第2の通信ゾーンへのローミングが必要になると、前記保持手段に保持されている通信パラメータを設定し、前記第2の通信ゾーンを形成する無線アクセスポイントへの接続を試行する接続手段と、を有することを特徴とする無線通信システム、その制御方法及びサーバである。
【0015】
次に各機器の構成について説明する。図2はSTAの構成例を示すブロック図である。STAは少なくとも、STAを制御するためのCPU(中央演算処理装置101)と、STAを動作させるためのプログラムを格納するROM(105)と、プログラムを展開するためのRAM(104)と、無線LANカード(110)と、当該無線LANカード(110)のインターフェイスとなるPCMCIA制御部(107)とを有する。
【0016】
無線LANカード(110)は送受信アンテナ(111)と、搬送波信号を送受信する送受信部(112)と、データ信号をベースバンド信号に変換する変復調部と(113)、変復調部113からのデータ信号とPCMCIA制御部(107)のインターフェイスとなり、データをパケット形式に変換する無線LANカード制御部(114)とを有する。
【0017】
また、STAに通信パラメータを設定するための入力装置(102)と、その確認用の表示装置(103)と、データ保存用のHDD(106)と位置検出装置(120)とをさらに有してもよい。本実施形態においては位置検出装置(120)はGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を取り扱い、受信アンテナ(121)で受信された搬送波信号は、GPS信号受信部(122)においてベースバンド信号に変換された後にデータに復号され、位置演算部(123)において復号されたデータを用いて緯度経度などの座標データが算出される。
【0018】
データ保存用のHDD(106)には、KIRサーバなどから受信したKIRデータ130が保存される。なお、認証情報であるID(ユーザ名)やパスワードも認証情報として保存されている。
【0019】
このような構成によりSTAは、APと通信するための無線通信手段(例:無線LANカード110)と、無線通信手段を通じて取得した情報を記憶する記憶手段(例:HDD106、RAM104)と、記憶した情報の中から所望の情報のみを取り出す手段(例:CPU101)と、通信パラメータを設定する手段(例:CPU101)とを実現する。
【0020】
図3は、APの構成例を示すブロック図である。APは少なくとも、APを制御するためのCPU(中央演算処理装置201)と、APを動作させるためのプログラムを格納するためのROM(205)と、プログラムを展開するためのRAM(204)と、無線LANカード(210)と、無線LANカード(210)のインターフェイスとなるPCMCIA制御部(207)とを含む。
【0021】
無線LANカード(210)は、送受信アンテナ(211)と、搬送波信号を送受信する送受信部(212)と、データ信号をベースバンド信号に変換する変復調部と(213)、変復調部からのデータ信号とPCMCIA制御部(207)のインターフェイスとなり、データをパケット形式に変換する無線LANカード制御部(214)とを含む。
【0022】
また、APに通信パラメータを設定するための入力装置(202)と、その確認用の表示装置(203)と、データ保存用のHDD(206)と位置検出装置(220)とをさらに有してもよい。位置検出装置(220)において、受信アンテナ(221)で受信された搬送波信号は、GPS信号受信部(222)においてベースバンド信号に変換された後にデータに復号され、復号されたデータを用い位置演算部(223)において緯度経度が算出される。EHTERネット接続装置208は、ネットワーク600に接続するための通信回路である。
【0023】
このようにAPは、STAと無線通信を行う無線通信手段(例:無線LANカード210)と、公衆網に接続する手段(例:イーサネット(登録商標)接続装置208)と、公衆網(例:ネットワーク600)から得た情報を無線通信手段へ転送する手段(例:CPU201)と、無線通信手段から取得した情報を公衆網へ転送する手段(例:CPU201)と、第一の通信装置への通信パラメータを設定する手段(例:CPU201)とを実現する。
【0024】
図4は、認証サーバの構成例を示すブロック図である。認証サーバは少なくとも、認証サーバを制御するためのCPU(中央演算処理装置301)と、認証サーバを動作させるためのプログラムを格納するためのROM(305)と、プログラムを展開するためのRAM(304)と、データ保存用のHDD(306)と、ネットワークインターフェイスとしてETHERネット接続装置(308)とを有する。また、認証サーバに通信パラメータを設定するための入力装置(302)、その確認用の表示装置(303)を併せ持ってもよい。データ保存用のHDD(306)には、例えば、STAを認証するためのIDやパスワードを登録した認証データベース330が格納されている。
【0025】
このように認証サーバ300は、公衆網に接続する手段(例:ETHERネット接続装置308)と、STAの認証を行う手段(例:CPU301)とを実現する。
【0026】
図5は、KIR(キー・インフォメーション・レジストリ)サーバの構成例を示すブロック図である。KIRサーバは少なくとも、KIRサーバを制御するためのCPU(中央演算処理装置401)と、KIRサーバを動作させるためのプログラムを格納するためのROM(405)と、プログラムを展開するためのRAM(404)と、データ保存用のHDD(406)と、ネットワークインターフェイスとしてETHERネット接続装置(408)とを持つ。また、KIRサーバに通信パラメータを設定するための入力装置(402)と、その確認用の表示装置(403)とをさらに具備してもよい。データ保存用のHDD(406)には、例えば、各AP(セル)ごとのKIRデータを登録したKIRデータベース430が格納されている。
【0027】
このようにKIRサーバ400は、公衆網に接続する手段(例:ETHERネット接続装置408)と、通信パラメータを管理する手段(例:CPU401)と、通信パラメータを記憶する手段と、通信パラメータを公衆網へ送受信する手段(例:CPU401、ETHERネット接続装置408)とを実現する。
【0028】
図6は、第1の実施形態にかかるローミング処理のシーケンス図である。この図では、STA0(100)がAP0(250)と通信を開始し、隣接するAP1(251)のセルに移動するものとする。
【0029】
ステップS601において、STA0(100)はAP0(250)に対してチャネルスキャンを行う。S602において、STA0(100)はAP1(251)−AP6(256)に対してチャネルスキャン行い、その結果AP0(250)に通信可能なチャネルを見つけたとする。S603において、STA0(100)はビーコンを受信し、STA0(100)に設定されたESS−IDとAP0(250)に設定されたESS−IDとが一致するかを判定する。一致する場合には、S604においてAP0(250)と接続される。
【0030】
S605において、STA0(100)はAP0(250)を介して認証サーバ(300)に認証要求を送信する。S606において、認証サーバ(300)は受信した認証要求に基づいて認証処理を実行したあと、AP0(250)に認証結果を通知する。AP0(250)は、認証サーバ(300)から認証許可が得られればSTA0(100)に接続を許可する。また、この際にAP0(250)はSTA0(100)に対してAP0(250)の管理するプライベートIPアドレスを割り当てる。プライベートIPアドレスの割当処理には、DHCP(ダイナミック・ホスト・コンフィグレーション・プロトコル)などを使用すればよいだろう。
【0031】
S607において、STA0(100)はAP0(250)にユーザ認証開始を要求する。S608においてAP0(250)はユーザ認証開始応答を送信する。S609においては、STA0(100)はAP0(250)を介して認証サーバ(300)にユーザ名とパスワードの通知をする。S610において、認証サーバ(300)は、受信したユーザ名とパスワードに基づいて認証処理を実行したあと、AP0(250)を介してSTA0(100)にその認証結果の通知を行う。
【0032】
S610で認証が得られた場合、S611において、STA0(100)はAP0(250)にWEPキーの設定を通知する。S612において、AP0(250)はSTA0(100)に対してWEPキーの設定完了応答をする。
【0033】
以上のステップまで終了すると、STA0(100)とAP0(250)とは、WEPキーによって暗号化された通信を行うことが可能となる。
【0034】
次に、ローミングのために必要なシーケンスを説明する。本実施形態の特徴は、KIRサーバが予め周辺AP(1−6)のESS−IDとそのWEPキーなどのローミングに必要な情報(KIRデータ)を記憶しておき、遅くともローミングが開始される前までにはこのローミングに必要な情報をSTA0(100)に通知しておくことにある。
【0035】
S613において、AP0(250)はKIRサーバ(400)にローミングに必要な情報(WEPキーなど)をSTA0(100)へと送信するよう要求する。ローミングに必要な情報とは、現在接続中のアクセスポイントであるAP0(250)の周辺に存在する他のアクセスポイントのID鍵情報である。
【0036】
なお、AP0(250)はWEPキー送信要求に対する応答の送信先として、STA0(100)のIPアドレスをKIRサーバに送信しておく。また、AP0の識別情報など、どのアクセスポイントに接続しているかを表す情報もKIRサーバに送信しておく。
【0037】
S614において、KIRサーバ(400)は、WEPキー送信要求を受信すると、AP0(250)の周辺APに関するKIRデータを抽出し、抽出されたKIRデータをSTA0に対して送信する。KIRデータとしては、例えば、図7に示される形式のデータを用いる。これにより周辺APのESS−ID、WEPキー等がSTA0(100)に通知される。図7のKIRデータは、予めHDD(406)又はRAM(404)などの記憶手段に格納されているものとする。
【0038】
S615において、STA0(100)は通知されたKIRデータをHDD106又はRAM104に記憶したあと、KIRサーバ(400)へデータ受信応答を送信する。ここで、STA0(100)はセル0(500)の通信可能範囲外に移動するものと仮定する。
【0039】
S616において、CPU101は、送受信部112においてRSSIを測定し、その結果、セル0のRSSIが他セルのRSSIを下回ったことをCPU101が検出したとする。これをローミング開始のトリガーと呼ぶ。CPU101は、ローミングが開始されると、無線LANカード110を制御し、周囲のAPのチャネルスキャンを行う。さらに、CPU101はチャネルスキャンの結果に基づき、通信可能なAPを検出したとする。ここではAP1(251)が検出されたと仮定する。
【0040】
ところで、セキュリティ上の問題からESS−IDをビーコンで通知しないアクセスポイントも存在するが、本実施形態では、予め受信したKIRデータから得られたESS―IDと一致するか順次試行するため、ビーコンでESS−IDを通知しないアクセスポイントが存在しても、ESS−IDの設定を行うことができるだけでなく、ESS−IDをビーコンで通知するアクセスポイントであったとしても、ビーコンからESS-IDを取得する処理よりも短時間でESS-ID設定を行うことができる。
【0041】
S617において、STA0(100)は無線LANカード110によりAP1(251)のビーコンを受信すると、RAM(104)に記憶されているKIRデータを読み出し、読み出されたKIRデータに記載されたESS−IDを順次切り替え、AP1(251)のESS−IDと一致するまで接続処理を試行する。一致するESS−IDが存在するとS618に進む。
【0042】
S618において、STA0(100)とAP1(251)は無線接続を行う。S619において、STA0(100)は、先のKIRデータからAP1(251)に設定されているWEPキーを抽出し、抽出されたWEPキーを用いてWEP設定通知をAP1に送信する。WEPキーが複数設定されている場合は、KIRでデータに記述されているAP1用の複数のWEPキーから1つづつ抽出し、順次切り替え、WEP設定応答をAP1から受信するまで繰り返す。
【0043】
S620において、AP1(251)は、WEP設定通知に含まれるWEPキーと、自己に設定されているWEPキーとが一致するかを判定する。一致した場合にはSTA0(100)に対しWEP設定完了の応答を送信する。
【0044】
S621においては、AP1(251)は、S613と同様に、WEPキー送信要求と、STA0(110)のIPアドレスとを送信する。このIPアドレスは、AP1(251)により新しく割り当てられたプライベートIPアドレスである。
【0045】
S622においては、S613と同様に、KIRサーバ(400)はAP1(251)周辺のKIRデータをSTA0(100)に通知する。
【0046】
S623においては、STA0(100)はKIRサーバ(400)にKIRデータの受信応答を行う。以下、STA0(100)が他のセルにデータ送信要求をし、S623以降は、同様なステップを繰り返す。
【0047】
図8は、ローミング先となるアクセスポイントのESS−IDの特定処理を示したフローチャートである。すなわち、本フローチャートは、S617においてSTA0(100)が、より強いRSSIを有するAP1(251)のビーコンを受信した際に、そのESS−IDをKIRデータから特定する手順を示している。
【0048】
S801において、STA(100)のCPU(101)はS614で受信したKIRデータを記憶したHDD(106)からRAM(104)へ読み出し、ESS−IDのみをRAM(104)へ一時記憶する。
【0049】
S802において、CPU(101)は、RAM(104)上でESS−IDが記憶されているi=1番目をポイントする。
【0050】
S803においては、CPU(101)は、S802でポイントしたESS−IDを用いてローミング先APに接続を試み、ポイントしたESS−IDがローミング先APのESS−IDと一致するかを判断する。STA0(100)のESS−IDとローミング先(AP1)のESS−IDとが一致する場合には、S804に進む。一方、S803においてESS−IDが一致しない場合はS805に進む。
【0051】
S804において、STA0(100)はAP1(251)と無線接続を開始する。APnはSTAmに対してプライベートIPアドレスを割り当てる。
【0052】
S805において、RAM(104)上に記憶されているi=i+1番目のESS−IDをポイントする。
【0053】
S806において、ポイントしたESS−IDが無線接続に使用される最終候補であるか否か、すなわち、KIRデータにESS−ID候補がまだ残っているかどうかを判断する。最終候補で無い場合にはS803に戻って同様なステップを実行する。S806においてKIRデータ上のESS−ID最終候補であるn番目のデータにいたっても一致しなかった場合は、他のAPのビーコンを受信し、KIRデータにESS−IDが登録されていない他のAPを探す。
【0054】
また、STAによりビーコンを受信可能なAPであっても、KIRデータにそのAPのESS−IDが存在しない場合もある。このようなKIRデータに登録されていないAPと接続を試みる場合、S807においてSTA0(100)はAP1(251)で使用されているESS−IDをAP1(251)のビーコンをスキャンすることで探し出し、無線接続に使用し接続を開始する。なお、他のAPのESS−IDをスキャンにより発見できない場合は、現在接続中のAP0(250)と途切れるまで通信を行う。
【0055】
図9は、ローミング先APに対応するWEPキーの設定処理に関するフローチャートである。すなわち、S619においてWEPキーをKIRデータから読み出してSTAに設定する手順を示している。S901において、STA(100)のCPU(101)は、S614で受信したKIRデータをHDD(106)から読み出し、WEPキーのみをRAM(104)に一時記憶する。
【0056】
S902において、CPU(101)は、RAM(104)上でWEPキーが記憶されているi=1番目をポイントする。なお、複数のユーザに対応する等の理由で1つのAPが一以上のWEPキーを設定されることもある。
【0057】
S903において、CPU(101)はS902でポイントしたWEPキーを用いてローミング先APのWEPキーと一致するかを判断する。STA0(100)のWEPキーとローミング先(AP1)のWEPキーが一致する場合にはS904に進む。
【0058】
S904において、STA0(100)はAP1(251)と無線接続を開始する。S904において、WEPキーが一致しない場合はS905に進む。
【0059】
S905おいて、CPU(101)は、RAM(104)上でWEPキーが記憶されているi=i+1番目をポイントする。
【0060】
S906においては、ポイントしたWEPキーが最終候補であるか否か、すなわち無線接続に使用されるWEPキーの候補がまだ残っているかどうかを判断する。最終候補で無い場合にはS903に戻って同様なステップを実行する。一方、ポイントしたWEPキーがKIRデータのWEPキー最終候補である場合には、接続失敗なので処理を終了する。
【0061】
図10は、KIRサーバ(400)がKIRデータを収集する際のシーケンス図である。KIRサーバ(400)の管理するAPがAP0(250)−AP6(256)だとする。
【0062】
S1001において、KIRサーバ(400)はAP0(250)に対してKIRデータの送信要求を送信する。なお、各APのIPアドレスは予め図7のデータベースに登録されており、この登録されているIPアドレスに基づいて、各APに送信要求を送信する。
【0063】
S1002において、KIRデータ送信要求を受信したAP0は、自己のESS−ID、WEPキー及び隣接ゾーンの情報などKIRデータのデータベースを構築するために必要な情報をKIRサーバ(400)に送信する。
【0064】
S1003において、KIRサーバ(400)はKIRデータの受信完了応答を行う。以下、他のAPに対しても同様なステップを実行する(S1011〜S1063)。このような情報を収集する際にはAPの通信トラフィックが少ないときに行うのが望ましい。なお、KIRサーバ(400)は各APから受信したKIRデータに基づいて図7のようなデータベースを作成する。
【0065】
無線端末(例:STA0)と複数の無線アクセスポイント(例:AP0−AP6)とを含む本実施形態の無線通信システムは、第1の無線アクセスポイント(例:AP0)に隣接している第2の無線アクセスポイント(例:AP1)へと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータ(例:AP1のESS−ID及びWEPキー)を記憶する記憶手段(例:KIRサーバ400のHDD406)と、第2の無線アクセスポイントへのローミングが実質的に必要となる前に、通信パラメータを無線端末に送信するよう要求する要求手段(例:AP0のCPU201及び無線LANカード210)と、この要求を受信すると、第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを記憶手段から読み出して無線端末に送信する送信手段(例:KIRサーバ400のCPU401及びETHERネットワーク接続装置408)とを含み、無線端末は、通信パラメータを受信して保持しておき、第2の無線アクセスポイントへのローミングが必要となると、保持されていた通信パラメータを設定して、第2の無線アクセスポイントへの接続を試行する。
【0066】
また、本実施形態の無線端末は、接続中の第1の無線アクセスポイント(例:AP0)に隣接している第2の無線アクセスポイント(例:AP1)へと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータ(例:AP1のESS−ID及びWEPキー)を、第2の無線アクセスポイントへのローミングが実質的に必要となる前に受信する手段(例:CPU101、無線LANカード110)と、受信した通信パラメータを記憶する手段(例:HDD106)と、第2の無線アクセスポイントへのローミングが必要となると、記憶されていた通信パラメータを設定して、第2の無線アクセスポイントへの接続する制御手段(例:CPU101)とを含む。
【0067】
このような構成により、無線端末は、ローミングが開始される前までに、ローミングに必要なパラメータを入手できるため、例えば、無線端末が高速に移動していたとしても、ローミングを実行することが可能になろう。
【0068】
また、本実施形態に係る無線アクセスポイントは、無線端末と接続する手段(例:CPU201、無線LANカード210)と、無線端末と接続すると、前記無線端末に対して、該無線アクセスポイントに隣接したローミング候補となる無線アクセスポイントに関する通信パラメータを送信するよう、該通信パラメータを管理している管理サーバ(例:KIRサーバ400)に要求する手段とを含む。また、無線端末に対しネットワークアドレスを割り当てる手段と、通信パラメータの送信宛先として無線端末のネットワークアドレスを管理サーバに通知する手段を備えてもよい。
【0069】
なお、本実施形態に係る認証サーバが、無線端末と接続中の無線アクセスポイントに隣接したローミング候補となる無線アクセスポイントに関する通信パラメータを、無線端末に送信するよう、該通信パラメータを管理している管理サーバ(例:KIRサーバ400)に要求する手段(例:CPU301)を備えてもよい。
【0070】
以上のように本実施形態によれば、KIRサーバ400を設けてローミング先となるAPの情報を管理させ、遅くともローミングの開始前までにはSTAに対して通知しておくことで、従来よりもローミング処理を円滑に実行できるようになる。
【0071】
すなわち、従来は、ローミングが開始されてからローミング先の情報を通信して取得しており、しかもこの取得のための通信には時間がかかるため、STAが高速に移動しているとローミング処理が移動に追いつかないという課題があった。
【0072】
本実施形態によれば、WEPキーの設定終了後など比較的に、余裕があると思われるタイミングで、KIRサーバからローミング処理に必要なデータをダウンロードしておくため、ローミングが開始されてから必要なデータを取得するなどしてローミング処理に失敗する可能性を低減できる。よって、ローミングを円滑に実行できるようになるのである。
【0073】
(第2の実施形態)
図11は、第2の実施形態における無線LANのゾーン構成を示した図である。本実施形態では、所定数のセルごとにゾーンを形成する。ゾーンを形成するセルの数は、一定である必要はなく、ゾーンごとに異なってもよい。一のゾーンを形成する複数のセルのESS−IDとWEPキーとを全て共通にする。なお、ゾーン間では、ESS−IDとWEPキーとを異なるように割り当ててもよい。
【0074】
本実施形態では、STAが移動してゾーンが切り替わるごとに周辺ゾーンのKIRデータをSTAが受信するようにしたものである。図11に示されているように、本実施形態においては、ゾーン0(1100)―ゾーン6(1160)が配置され、一つのゾーンは7つのセルから構成されているものとして説明する。
【0075】
図12は、STA0(100)が各ゾーン中のAPと通信を行う際の動作を示したシーケンス図である。
【0076】
S1201において、STA0(100)はチャネルスキャンすることでゾーン0(1100)に存在するAPとの通信において使用可能な空きチャネルをスキャンする。
【0077】
S1202において、同様にその周辺のゾーン1(1110)−ゾーン6(1160)に存在するAPとの通信に使用可能な空きチャネルをスキャンする。その結果、STA0(100)はゾーン0(1100)中のAPに空きチャネルを見つけたとする。
【0078】
S1203において、STA0(100)はビーコンを受信し、STA0とソーン0のAPとのESS−IDが一致するか判定する。一致する場合には、S1204においてゾーン0(1100)のAPと接続する。
【0079】
S1205において、STA0(100)はゾーン0(1100)中のAPを介して認証サーバ(300)に認証要求を送信する。S1206において、認証サーバ(300)はゾーン0(1100)中のAPに認証結果を通知し、認証サーバ(300)認証許可が得られればゾーン0(1100)のAPはSTA0(100)に接続を許可する。また、この際にゾーン0(1100)内のAPはSTA0(100)に対して、プライベートIPアドレスを割り当てる。
【0080】
S1207において、STA0(100)は、ゾーン0(1100)内の接続可能なAPに対し、ユーザ認証開始を要求する。S1208においてゾーン0(1100)のAPはユーザ認証開始応答をSTA0に送信する。S1209においては、STA0(100)はゾーン0(1100)のAPを介して認証サーバ(300)にユーザ名とパスワードの通知する。S1210においては、認証サーバ(300)はゾーン0(1100)のAPを介してSTA0(100)にその認証結果の通知を行う。S1210で認証が得られた場合は、S1211に進む。
【0081】
S1211において、STA0(100)はゾーン0(1100)のAPにWEPキーの設定を通知する。S1212においてゾーン0(1100)のAPは、STA0(100)に対してWEPキーの設定完了応答を送信する。S1213においてゾーン0のAPは、STA0(100)に対してのWEPキーを送信するようKIRサーバ(400)に要求する。
【0082】
以上のステップまで終了することで、STA0(100)とゾーン0(1100)のAPはWEPキーによって暗号化された通信を行うことが出来る。以下はローミングの際に必要となるステップである。
【0083】
S1214において、KIRサーバ(400)は図13に示される形式のデータを用いてESS−ID、WEPキー等をSTA0(100)に通知する。S1215にておい、STA0(100)はKIRサーバ(400)へデータ受信応答を行う。
【0084】
次にSTA0(100)はゾーン0(1100)の通信可能範囲外に移動すると、ゾーン0のAPのRSSIが他ゾーンのAPのRSSIを下回るようになる。STA0(100)は、現在のAPよりも強いRSSIのAPを検出すると、S1216にてチャネルスキャンを行う。ここでは、通信可能なゾーンがゾーン1(1110)であったと仮定する。
【0085】
S1217において、STA0(100)はゾーン1(1110)のAPのビーコンを受信すると、KIRデータに記載されたESS−IDを順次切り替え、ゾーン1(1110)のESS−IDと一致するものを特定する。一致するESS−IDが存在する場合にはS1218において、STA0(100)とゾーン1(1110)のAPとが無線接続を行う。
【0086】
S1219において、STA0(100)はKIRデータからゾーン1(1110)に設定されているWEPキーを抽出し、抽出されたWEPキーを用いてWEP設定通知を行う。
【0087】
S1220において、ゾーン1(1110)のAPはSTA0(100)にWEP設定完了の応答をする。S1221において、ゾーン1(1110)のAPはKIRサーバにWEPキー送信要求を送信する。
【0088】
S1222において、KIRサーバ(400)はS1214同様にゾーン1(1110)周辺のID鍵情報(KIRデータ)をSTA0(100)に通知する。
【0089】
S1223において、STA0(100)はKIRサーバ(400)にKIRデータの受信応答を行う。以下、STA0(100)が他のゾーンのAPにデータ送信要求をし、同様なステップを繰り返す。
【0090】
なお、図13に示したKIRデータベースを作成するには、図10に示したシーケンスと同様の作成方法を使用することができる。KIRサーバ(400)は、自己が管理するゾーン0〜ゾーン6からKIRデータを収集する。例えば、ゾーンを構成するAPの中に当該ゾーンに関するKIRデータを記憶したAPを一以上設けておき、KIRサーバ(400)が定期的又は適当なタイミングでもって、そのAPに対してKIRデータの送信要求を送信すればよい。なお、本実施形態では1のゾーンを構成する7つのAPは全て共通のESS−IDとWEPキーとが設定されているので、少なくとも1つのAPにKIRデータを問い合わせればよく、同一ゾーン内の他のAPにまで問い合わせる必要はない。
【0091】
本実施形態によれば、複数のAPでもって1つのゾーンを形成し、ゾーンを構成する各APには同一のWEPキーとESS−IDとを設定し、しかも、予め周辺ゾーンのKIRデータを受信するようにした。これにより、第1の実施形態よりもKIRデータの送受信回数が減るため、通信パラメータの設定をより効率的に行うことができる。また、ゾーン化することで、より広範囲にわたって同一のWEPキーとESS−IDとを使用できるため、STAがより高速に移動しても通信を継続できるようになろう。
【0092】
すなわち、無線端末と、複数の無線アクセスポイントとを含み、同一の通信パラメータを使用する1以上の無線アクセスポイントにより通信ゾーンを形成する本実施形態の無線通信システムは、第1の通信ゾーン(例:ゾーン1100)に隣接している第2の通信ゾーン(例:ゾーン1110)にへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段(例:HDD406)と、第2の通信ゾーンに含まれるいずれかの無線アクセスポイントへのローミングが必要とされる前に、第2の通信ゾーンの通信パラメータを無線端末に送信するよう要求する要求手段(例:ゾーン0のAP)と、要求(例:WEPキー送信要求)を受信すると、第2の通信ゾーンの通信パラメータを記憶手段から読み出して無線端末に送信する送信手段(例:CPU401及びETHERネット接続装置408)とを含み、無線端末は、通信パラメータを受信して保持しておき、第2の通信ゾーンへのローミングが必要になると、保持されている通信パラメータを設定し、第2の通信ゾーンを形成する無線アクセスポイントへの接続を試行するのである。
【0093】
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、RSSIを基準としてローミング処理を起動するものであった。本実施形態では、通信パラメータに各セル又はゾーンごとの通信可能範囲に関連する位置情報を含ませ、この位置情報に基づいてローミング処理を実行する例を説明する。
【0094】
図14は、第3の実施形態に係るローミング起動判定のフローチャートである。とりわけ本実施形態では、KIRデータにローミングを開始する位置の情報を付加し、この位置情報と、STAとAPとにおいて得られる自機器の位置情報とを用いてローミングを開始するか否かを判定する。
【0095】
本実施形態においても、STA0(100)は当初AP0(250)と通信を開始し、その後、位置情報を用いながらセル間を移動するものとする。
【0096】
S1401において、STA0(100)は自身の位置を、アンテナ(121)で受信したGPS信号を用い、位置検出装置(120)において算出し、算出された位置情報をRAM(104)に格納する。S1402において、HDD(106)に保存されているKIRデータから、現在通信中のAP0(250)に関する通信範囲の境界位置を表す境界位置情報を読み出し、RAM(104)に格納する。
【0097】
図15は、境界位置を説明するための図である。境界位置(ローミング開始エリア)は、例えば、APの位置を中心とした半径100mの円と半径90mとの円により囲まれた幅10mのドーナツ状のエリアである。従って、境界位置情報は、APの設置位置を表す位置情報と、セル半径100mと、ローミング開始半径90mとにより構成することができる。このエリアにSTAが侵入すると他のAPへのローミング処理が開始される。
【0098】
S1403において、STAの現在位置が境界内(ローミング開始エリア内)である否かを判定する。境界内であればS1404に進む。境界内でなければS1401に戻る。STAがローミング開始エリア内に存在するかどうかは、例えば次のような計算により判断可能である。現在接続しているAP0の位置とSTA0の位置とから両者間の距離d0を求める。次に、求められた距離がローミング開始半径(90m)以上であれば、STAがローミング開始エリア内に存在することになる。
【0099】
S1404において、STA0(100)は、HDD(106)に記憶されているKIRデータから隣接するAPの通信範囲境界位置情報を読み出してRAM(104)上に格納する。
【0100】
S1405においては、STA0(100)の現在位置と、隣接APにより形成されるセルの通信範囲境界位置(ローミング開始エリア)とを比較することにより現在通信中のAP0(250)とSTA(100)の位置関係から次の移動先となるAPが存在するかをサーチする。具体的には、隣接セルのAP1の位置とSTA0の現在位置とから両者間の距離d1を求め、求められた距離d1が100m以内であれば、STAが隣接セル内に存在することになる。一方、求められた距離d3が100mを超えていれば、ローミング先となる隣接APが存在しないことになる。隣接APが存在する場合にはS1407に進み、存在しない場合はS1406に進む。
【0101】
S1407において、STA0(100)はローミングを開始する。S1406において、STA0(100)が引き続き通信可能なセルが存在しない領域に移動するか否かを位置情報に基づいて判定する。例えば、STAの位置情報の時間的変化に基づいてSTAの移動の軌跡を求め、軌跡の方向が隣接セルなしの方向であるかどうかで判断すればよい。軌跡だけでなく、STAの移動速度も求めて利用してもよい。STA0(100)が引き続き通信可能なセルが存在しない領域に移動していればS1408に進み、そうでなければS1401に戻る。
【0102】
S1408において、STA0(100)は、エラー訂正あるいは再送要求などを行い(これは結果的に実通信速度を減速することになるが)、AP0(250)との接続を出来得る限り維持する。なお、通信速度を減速することなく、単純に通信を切断するようにしもよい。
【0103】
本実施形態によれば、無線端末の位置情報を測位する測位手段(例:位置検出装置120)と、測位された位置情報と通信パラメータに含まれている無線アクセスポイントの位置情報とに基づいて、隣接している無線アクセスポイントへのローミングが必要か否かを判定する判定手段(例:CPU101)とを備える無線端末が提供される。
【0104】
このように、本実施形態によれば、KIRデータにより隣接セルの位置情報を取得し、この隣接セルの位置情報、現在のセルの位置情報及びSTAの位置情報に基づいてローミングを開始させるか否かを判断できるようにした。これにより、不意に接続が切断される前にローミングを開始することができるようになるであろう。
【0105】
また、本実施形態によれば、通信パラメータに基づいて、ローミング先となる無線アクセスポイントが存在するかを判断する判断手段(例:CPU101)と、ローミング先となる無線アクセスポイントが存在しない場合には、無線端末の通信速度と引き換えに通信を継続する通信制御手段(例:CPU101、無線LANカード110)とを備えた無線端末が提供される。
【0106】
すなわち、隣接セルが存在しない場合には、通信速度と引き換えに誤り訂正能力を強化したり再送要求を送信したりすることで、可能な限り遠方まで通信の継続性を維持できるようになろう。
【0107】
なお、上述の通信制御手段は、ローミング先となる無線アクセスポイントが存在しない場合には、無線端末の通信を切断するよう制御してもよい。
【0108】
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、接続中のAPがWEPキー(KIRデータ)の送信要求を発行していた。第4の実施形態では、認証サーバがWEPキー(KIRデータ)の送信要求を発行するものである。
【0109】
図16は第4の実施形態に係る通信シーケンス図である。STA0(100)が、AP0(251)と通信を開始した後、他の通信可能なAP1のセルに移動するものとする。図16と図6のシーケンスとの相違点は、WEPキー(KIRデータ)の送信要求に関連するS1611、S1612、S1613、S1619、S1620及びS1621である。
【0110】
例えば、S1611及びS1619において、STA0(100)がWEPキー設定通知を認証サーバ(300)に対して行う。また、S1612及びS1620において、認証サーバ(300)がSTA0(100)に対してWEPキー設定応答を返す。また、S1613及びS1621において、認証サーバ(300)はKIRサーバ(400)に対してSTA0(100)へのWEPキー送信を要求する。その他のステップは図6と同様であってもよい。
【0111】
本実施形態では、上述の要求手段を、無線端末を認証するための認証サーバ(例:認証サーバ300)に備えたものである。
【0112】
(第5の実施形態)
第2の実施形態では、接続中のAPがWEPキー(KIRデータ)の送信要求を発行していた。第5の実施形態では、認証サーバがWEPキー(KIRデータ)の送信要求を発行するものである。
【0113】
図17は第5の実施形態に係る通信シーケンス図である。STA0(100)が、現在のゾーン0内のAP0(251)と通信を開始した後、他のゾーン1に移動するものとする。図17と図12のシーケンスとの相違点は、WEPキー(KIRデータ)の送信要求に関連するS1711、S1712、S1713、S1719、S1720及びS1721である。
【0114】
例えば、S1711及びS1719において、STA0(100)はWEPキー設定通知を認証サーバ(300)に対して行う。また、S1712及びS1720において、認証サーバ(300)は、STA0(100)に対してWEPキー設定応答を返す。また、S1713及びS1721において、認証サーバ(300)はKIRサーバ(400)に対してSTA0(100)へのWEPキー送信を要求する。その他のステップは図12と同様であってもよい。
【0115】
本実施形態では、上述の要求手段を、無線端末を認証するための認証サーバ(例:認証サーバ300)に備えたものである。
【0116】
このように第4及び第5の実施形態では、無線端末の接続を識別可能な通信装置の1つである認証サーバに、KIRでデータの送信要求を発行させることでも、上述の実施形態と同様の効果が得られる。しかも、無線アクセスポイントについては、KIRでデータの送信要求に関する機能を省略できるため、既存の無線アクセスポイントをそのまま利用できる場合もあろう。
【0117】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、STAの接続を確認した後で、APや認証サーバが発行するWEPキー(KIRデータ)送信要求に基づき、KIRサーバがKIRデータをSTAに送信していた。しかしながら、STAが接続してくる前に、予めAPや認証サーバがKIRサーバからKIRデータをダウンロードして記憶手段に保持しておき、STAの接続を確認した後でAPや認証サーバが、予め保持していたKIRデータをSTAに送信してもよい。
【0118】
上述の実施形態では、STAが接続してくるたびにKIRサーバがKIRデータを送信する必要があった。しかしながら、本実施形態は、APや認証サーバが予めKIRデータをダウンロードして保持しているため、KIRサーバからのKIRデータの送信回数を減らすことができる利点がある。
【0119】
また、通信パラメータは、暗号処理に必要となる情報及び無線アクセスポイントの識別情報の少なくとも一方が含まれればよいが、上述の実施形態では、その一例としてESS−IDとWEPキーとを用いて説明した。しかしながら、本発明は、他の無線規格を使用する無線通信システムにも適用できることはいうまでもない。その場合は、その規格に応じた他の通信パラメータを使用すればよい。
【0120】
また、KIRサーバは、上述の認証サーバと一体化してもよいし、無線アクセスポイントのいずれかと一体化してもよい。これにより、システムのコストダウンが期待できよう。
【0121】
また、上述の無線通信システムを構成する無線端末、無線アクセスポイント、認証サーバ及びKIRサーバについてもそれぞれ単体で発明として成立することはいうまでもない。さらに、それぞれ装置で必要とされるプログラムや当該プログラムを記憶した記憶媒体も発明を構成することになる。
【0122】
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0123】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラム(本実施例では図6、8〜10、12、14、16又は17に示すシーケンス又はフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0124】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0125】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0126】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0127】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0128】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0129】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0130】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1の無線アクセスポイントと接続している無線端末が、第1の無線アクセスポイントに隣接する第2の無線アクセスポイントへのローミングが実際に必要になる前に、予め第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを入手できるようにしたので、無線端末の移動速度が速い場合でも、移動先の第2の無線アクセスポイントと通信を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。
【図2】図2は、実施形態に係る無線LAN端末(STA)の構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施形態に係る無線LANアクセスポイント(AP)の構成例を示すブロック図である。
【図4】図4は、実施形態に係る認証サーバの構成例を示すブロック図である。
【図5】図5は、実施形態に係るKIRサーバの構成例を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1の実施形態にかかるローミング処理のシーケンス図である。
【図7】図7は、実施形態に係るKIRデータベースの構成例を示す図である。
【図8】図8は、ローミング先となるアクセスポイントのESS−IDのサーチ処理を示したフローチャートである。
【図9】図9は、ローミング先APに対応するWEPキーの設定処理に関するフローチャートである。
【図10】図10は、KIRサーバ(400)がKIRデータを収集する際のシーケンス図である。
【図11】図11は、第2の実施形態における無線LANのゾーン構成を示した図である。
【図12】図12は、STA0(100)が各ゾーン中のAPと通信を行う際の動作を示したシーケンス図である。
【図13】図13は、第2の実施形態に係るKIRデータベースの構成例を示した図である。
【図14】図14は、第3の実施形態に係るローミング起動判定のフローチャートである。
【図15】図15は、境界位置を説明するための図である。
【図16】図16は第4の実施形態に係る通信シーケンス図である。
【図17】図17は第5の実施形態に係る通信シーケンス図である。
【符号の説明】
100 … 無線LAN端末(STA0)
250〜256 … 無線アクセスポイント(AP)
300 … 認証サーバ
400 … KIRサーバ
500〜560 … セル
600 … ネットワーク
Claims (12)
- 無線端末と複数の無線アクセスポイントとを含む無線通信システムであって、
第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、
前記第1の無線アクセスポイントに隣接している第2の無線アクセスポイントへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段と、
前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の無線アクセスポイントへとローミングが開始される前に、前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信手段と、
を有し、
前記無線端末は、
前記サーバ又は前記第1の無線アクセスポイントから前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを受信して保持する保持手段と、
前記第2の無線アクセスポイントへのローミングが必要となると、前記保持手段に保持されている通信パラメータを設定して、前記第2の無線アクセスポイントへの接続を試行する接続手段と、
を有することを特徴とする無線通信システム。 - 無線端末と、複数の無線アクセスポイントとを含み、同一の通信パラメータを使用する1以上の無線アクセスポイントにより通信ゾーンを形成する無線通信システムであって、
第1のゾーンを形成する第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、
前記第1の通信ゾーンに隣接している第2の通信ゾーンにへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段と、
前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の通信ゾーンに含まれるいずれかの無線アクセスポイントへのローミングが開始される前に、前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信手段と、
を有し、
前記無線端末は、
前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを受信して保持する保持手段と、)
前記第2の通信ゾーンへのローミングが必要になると、前記保持手段に保持されている通信パラメータを設定し、前記第2の通信ゾーンを形成する無線アクセスポイントへの接続を試行する接続手段と、
を有することを特徴とする無線通信システム。 - 前記送信手段は、前記第1の無線アクセスポイント、又は前記無線端末を認証するための認証サーバからの要求に従って、前記送信を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信システム。
- 前記サーバは、前記無線端末を認証するための認証サーバ又は前記通信パラメータを管理する管理サーバであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信システム。
- 前記通信パラメータは、暗号処理に必要となる情報及び前記無線アクセスポイントの識別情報の少なくとも一方が含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の無線通信システム。
- 前記無線端末は、
前記無線端末の位置を測位する測位手段と、
前記測位された位置の情報と、前記通信パラメータに含まれている無線アクセスポイントの位置の情報とに基づいて、隣接している無線アクセスポイントへのローミングが必要か否かを判定する判定手段と、
をさらに含む請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の無線通信システム。 - 前記無線端末は、
前記通信パラメータに基づいて、ローミング先となる無線アクセスポイントが存在するかを判断する判断手段と、
前記ローミング先となる無線アクセスポイントが存在しない場合には、前記無線端末の通信速度を減速させて通信を継続する通信制御手段と
をさらに含む請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の無線通信システム。 - 前記無線端末は、
前記通信パラメータに基づいて、ローミング先となる無線アクセスポイントが存在するかを判断する判断手段と、
前記ローミング先となる無線アクセスポイントが存在しない場合には、前記無線端末の通信を切断する通信制御手段と、
をさらに含む請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の無線通信システム。 - 無線端末と複数の無線アクセスポイントとを含む無線通信システムにおける無線通信方法であって、
第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、
前記第1の無線アクセスポイントに隣接している第2の無線アクセスポイントへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶手段に記憶する記憶工程と、
前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の無線アクセスポイントへのローミングが開始される前に、前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信工程と、
を実行し、
前記無線端末が、
前記サーバ又は前記第1の無線アクセスポイントから前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを受信して保持しておき、前記第2の無線アクセスポイントへのローミングが必要となると、前記保持されている通信パラメータを設定して、前記第2の無線アクセスポイントへの接続を試行する試行工程と
を実行することを特徴とする無線通信方法。 - 無線端末と、複数の無線アクセスポイントとを含み、同一の通信パラメータを使用する1以上の無線アクセスポイントにより通信ゾーンを形成する無線通信システムの無線通信方法であって、
第1のゾーンを形成する第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、
第1の通信ゾーンに隣接している第2の通信ゾーンにへと前記無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶手段に記憶する記憶工程と、
前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の通信ゾーンに含まれるいずれかの無線アクセスポイントへのローミングが開始される前に、前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末に送信する送信工程と、
を実行し、
前記無線端末が、
前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを受信して保持しておき、前記第2の通信ゾーンへのローミングが必要になると、前記保持されている通信パラメータを設定し、前記第2の通信ゾーンを形成する無線アクセスポイントへの接続を試行する試行工程と
を実行することを特徴とする無線通信方法。 - 複数の無線アクセスポイントとを含む無線通信システムのサーバであって、第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、
前記第1の無線アクセスポイントに隣接している第2の無線アクセスポイントへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段と、
前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の無線アクセスポイントへとローミングが開始される前に、前記第2の無線アクセスポイントの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信手段と、
を有することを特徴とするサーバ。 - 複数の無線アクセスポイントとを含み、同一の通信パラメータを使用する1以上の無線アクセスポイントにより通信ゾーンを形成する無線通信システムのサーバであって、第1のゾーンを形成する第1の無線アクセスポイントにネットワークを介して接続するサーバは、
前記第1の通信ゾーンに隣接している第2の通信ゾーンにへと無線端末がローミングする際に必要となる通信パラメータを記憶する記憶手段と、
前記無線端末が前記第1の無線アクセスポイントに接続した後であって前記第2の通信ゾーンに含まれるいずれかの無線アクセスポイントへのローミングが開始される前に、前記第2の通信ゾーンの通信パラメータを前記記憶手段から読み出して前記無線端末又は前記第1の無線アクセスポイントに送信する送信手段と、
を有することを特徴とするサーバ。
Priority Applications (1)
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