JP4095349B2 - 蛍光測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体組織から発せられる自家蛍光に基づき、術者による診断用の情報を取得する蛍光測定装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生体組織に対して励起光(紫外光)が照射されると、この生体組織は励起されて蛍光(自家蛍光)を発することが、知られている。さらに、腫瘍等の病変が生じた生体組織が発する自家蛍光は、正常な生体組織が発する蛍光とは異なる性質を有することが、知られている。特に、病変が生じた組織からの自家蛍光における緑色帯域の成分の強度は、正常な組織からのものよりも小さくなっている。但し、病変が生じた組織からの自家蛍光における赤色帯域の成分の強度は、正常な組織からのものと、同程度である。従って、病変が生じた組織からの自家蛍光の緑色帯域の強度と赤色帯域の強度との比は、正常な組織からのものよりも小さくなっている。
【0003】
そこで、診断のために有用な情報(診断用情報)として、自家蛍光の緑色帯域の強度と赤色帯域の強度との比を測定し、術者に提供する蛍光診断用システムが、開発されてきている。図10は、励起光及び自家蛍光の特性を示すグラフである。この図10のグラフの横軸は光の波長を示し、縦軸はその強度を示している。励起光は、波長λeに強度のピークを有する紫外光である。この波長λeは、例えば、λe=365nmに設定されている。そして、自家蛍光における波長λ1を中心とする第1の波長帯域,及び,波長λ2を中心とする第2の波長帯域が、夫々測定の対象となる。これら波長λ1及び波長λ2は、上述した緑色帯域及び赤色帯域中に、夫々設定されている。従って、λ1<λ2である。
【0004】
上記の蛍光診断用システムは、プローブ及び蛍光診断用補助装置を備えている。プローブは、励起光を導く多数の照射用光ファイバと、蛍光を導く多数の検出用光ファイバとが、束ねられて構成されている。そして、プローブは、その基端側に設けられたコネクタを介して、蛍光診断用補助装置に着脱可能に連結される。
【0005】
蛍光診断用補助装置は、励起光を射出する励起光源部,及び生体からの光を検出する検出部を備えている。そして、この蛍光診断用補助装置にプローブが連結された状態で、励起光源部から射出された励起光は、プローブの照射用光ファイバの基端面から入射してその先端から射出され、検出用光ファイバの先端から入射してその基端面から射出された光は、検出部により検出される。
【0006】
通常、このプローブは、その先端から内視鏡の鉗子チャネル内へ引き通されて、使用される。具体的には、これらプローブ及び内視鏡を使用する術者が、内視鏡の先端を被検体に対向させ、プローブの先端を内視鏡の先端から突出させて、被検体に当接させる。この状態において、プローブの照射用光ファイバの先端から被検体へ射出された励起光は、被検体の生体を励起させて自家蛍光を発光させる。このため、この自家蛍光が、被検体表面で反射された励起光とともに、プローブの先端に入射する。このうち、プローブを構成する検出用光ファイバに入射した光(検出光)は、励起光成分をカットするフィルタを通って、検出部によって検出されるのである。
【0007】
その後、この検出光の緑色帯域の強度と赤色帯域の強度との比が算出されて、モニタに表示される。術者は、強度の比が大きければ、当該被検体が正常であると判断し、強度の比が小さければ、当該被検体に病変が生じていると判断する。これにより、励起光の強度や被検体の部位毎に異なる蛍光発光強度の影響を排除した正確な測定が、可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、生体内には、生体組織の他、体液等の残留物が存在している。これら残留物には、生体組織から分泌され又は分離したものも含まれている。従って、これらの残留物も、その種類に依っては、生体組織と同様に、励起光によって励起されて蛍光を発する。このようにして残留物が蛍光を発してしまうと、本来の測定対象である生体組織から発する蛍光の発光特性(緑色帯域の強度と赤色帯域の強度との比)を、正確に測定することができなくなってしまう。
【0009】
本発明は、以上の問題に鑑みて案出されたものであり、プローブの前方に存する被検体の測定対象部位から残留物を洗い流すことによって、当該測定対象部位からの蛍光を正確に測定することができる蛍光測定装置の提供を、課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による蛍光測定装置は、上記課題を解決するために、以下のような構成を採用した。
【0011】
即ち、本発明による蛍光測定装置は、被検体に対して励起光を照射することによってこの被検体の生体組織から生じた蛍光を分析するために、長尺なプローブと、このプローブの基端に繋がる装置本体とから、構成されている。このプローブは、その先端面と装置本体との間を結ぶ第1及び第2のライトガイドと、パイプとを、内蔵している。また、装置本体は、前記第1のライトガイドに励起光を導入する励起光源と、前記第2のライトガイドによってガイドされた蛍光を受光する受光手段と、前記パイプに洗浄水及び空気を選択的に導入する洗浄手段と、操作者が押し込むことにより、最初に第1信号を出力し、操作者が更に押し込むことにより第2信号を出力し、操作者が力を抜くと前記第1信号及び前記第2信号の出力を停止するスイッチと、前記スイッチから前記第1信号のみが出力されると、前記洗浄手段を制御して前記パイプに洗浄水を導入させ、前記スイッチから前記第2信号が出力されると、前記洗浄手段を制御して前記パイプに空気を導入させ、その後、前記スイッチからの前記第1信号及び前記第2信号の出力が停止されると、前記洗浄手段を制御して前記パイプへの空気の導入を停止させるとともに前記励起光源を制御して前記第1のライトガイドに励起光を導入させるコントロール回路とを、備えている。
【0012】
このように構成されると、実際の検査に先立って、洗浄手段によって洗浄水がプローブのパイプに導入されることにより、このパイプを通じて洗浄水がプローブの先端まで送られ、この先端から被検体の表面に対して洗浄水が噴射される。その結果、噴射された洗浄液によって、被検物の測定対象部位から残留物が洗い流される。従って、その後、励起光源から発した励起光を第1のライトガイドに導入することによってプローブの先端から被検物の測定対象部位に照射すれば、測定対象部位の生体組織からのみ、蛍光が発することになる。そのため、第2のライトガイドを通じて受光手段によって受光することにより、測定対象部位からの蛍光のみを正確に測定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1は、本実施形態の蛍光診断システムを模式的に示す概略構成図である。この蛍光診断システムは、電子内視鏡(以下、内視鏡と略記)1,光源プロセッサ装置2,プローブ5,蛍光診断用補助装置(以下、診断用補助装置と略記)3,及びモニタ4を、備えている。
【0014】
<内視鏡>
まず、内視鏡1について、説明する。この内視鏡1は、生体内に挿入される可撓管状の挿入部を、有している。但し、図1には、この内視鏡1の詳細な形状は、図示されていない。この挿入部の先端には湾曲部が組み込まれており、この湾曲部の先端には、硬質部材製の先端部が固定されている。また、挿入部の基端には操作部が連結されている。この操作部には、湾曲部を湾曲操作するためのダイヤル及び各種操作スイッチが、設けられている。
【0015】
この内視鏡1の先端部には、少なくとも3つの貫通孔が穿たれており、そのうちの一対の貫通孔には、配光レンズ11及び対物レンズ12が夫々填め込まれている。他の1つの貫通孔は、鉗子孔13として利用される。具体的には、この鉗子孔13と操作部に開けられた開口(基端側の鉗子孔14)とを結ぶチューブが、内視鏡1内を引き通されており、このチューブを通じて両鉗子孔13,14の間に形成される管が、鉗子チャネルとして利用される。
【0016】
さらに、内視鏡1は、ライトガイド15を、有している。このライトガイド15は、光ファイバが多数束ねられてなるファイババンドルである。そして、このライトガイド15は、その先端面が配光レンズ11に対向した状態で、内視鏡1内を引き通され、その基端が、光源プロセッサ装置2内に引き通されている。
【0017】
さらに、内視鏡1は、CCDエリアセンサからなる撮像素子16を、有している。この撮像素子16の撮像面は、内視鏡1の先端部が被検体に対向配置されたときに対物レンズ12が当該被検体像を結ぶ位置の近傍に、配置されている。そして、撮像素子16は、被検体像に基づく画像データを取得して、信号線17へ出力する。
【0018】
<光源プロセッサ装置>
次に、光源プロセッサ装置2について説明する。この光源プロセッサ装置2は、互いに接続されたシステムコントローラ21及びタイミングジェネレータ22を、備えている。システムコントローラ21は、光源プロセッサ装置2全体を制御するコントローラである。タイミングジェネレータ22は、各種基準信号を生成する回路であり、光源プロセッサ装置2における各種処理は、この基準信号に従って進行する。
【0019】
さらに、光源プロセッサ装置2は、白色光源23,及び集光レンズ24を、備えている。白色光源23は、白色光を平行光として射出する。集光レンズ24は、白色光源23により射出された白色光の光路上に配置されており、この白色光をライトガイド15の基端面上に収束させる。
【0020】
これら集光レンズ24及びライトガイド15間の光路上には、ホイール25が、挿入されている。このホイール25は、円板状の外形を有し、その外周に沿ったリング状の領域に3つの開口が設けられている。これら各開口には、入射した光のうちの赤色帯域のみを透過させるRフィルタ,緑色帯域のみを透過させるGフィルタ,及び青色帯域のみを透過させるBフィルタが、夫々嵌め込まれている。
【0021】
このホイール25の中心は、モータ25Mの出力軸に対して固定されている。このモータ25Mは、タイミングジェネレータ22に接続されている。そして、モータ25Mは、タイミングジェネレータ22からの基準信号に従って、ホイール25のRフィルタ,Gフィルタ,及びBフィルタを、集光レンズ24及びライトガイド15間の光路中に、順次、繰り返して挿入させるように、当該ホイール25を回転させる。
【0022】
すると、ライトガイド15の基端面には、赤色光(R光),緑色光(G光),及び青色光(B光)が、順次繰り返して入射する。入射したR光,G光,及びB光は、ライトガイド15に導かれ、配光レンズ11により拡散されて、内視鏡1の先端に対向した被検体を照明する。すると、撮像素子16の撮像面には、被検体のR光による像,G光による像,及びB光による像が、順次形成される。そして、この撮像素子16は、被検体のR光による像,G光による像,及びB光による像を、夫々、画像信号に夫々変換し信号線17へ順次出力する。
【0023】
さらに、光源プロセッサ装置2は、タイミングジェネレータ22に夫々接続された1つの前段処理部26,3つのメモリ27R,27G,27B,及び3つの後段処理部28R,28G,28Bを、備えている。前段処理部26は、信号線17に接続され、撮像素子16から出力された画像信号を順次取得して、信号処理及びA/D変換することにより、デジタル画像データとして出力する。この前段処理部26には、各メモリ27R,27G,27Bが、夫々接続されている。そして、タイミングジェネレータ22から各メモリ27R,27G,27Bに入力される基準信号に従って、R光照射時に前段処理部26から出力されたデジタル画像データはR画像データとしてメモリ27Rに、G光照射時に前段処理部26から出力されたデジタル画像データはG画像データとしてメモリ27Gに、B光照射時に前段処理部26から出力されたデジタル画像データはB画像データとしてメモリ27Bに、夫々格納される。
【0024】
これら各メモリ27R,27G,27Bには、各後段処理部28R,28G,28Bが、夫々接続されている。そして、各後段処理部28R,28G,28Bは、夫々、各メモリ27R,27G,27Bに格納されたR画像データ,G画像データ,及びB画像データを順次読み出して、信号処理及びD/A変換することにより、アナログ画像信号であるR画像信号,G画像信号,及びB画像信号を出力する。出力されたR画像信号,G画像信号,及びB画像信号は、タイミングジェネレータ22から出力された同期信号(Sync)とともに、一組の映像信号として、図示せぬ映像出力端子へ出力される。
【0025】
なお、システムコントローラ21は、診断用補助装置3の後述するシステムコントロール回路30から白色光源23の消灯を指示されている間は、白色光源23の発光を停止させるとともに、タイミングジェネレータ22の動作を停止させる。
【0026】
モニタ4は、上記映像出力端子に接続されており、出力された映像信号を取得して、画面表示する。即ち、モニタ4には、被検体のカラー映像が動画表示される。
【0027】
<プローブ>
次に、プローブ5について説明する。このプローブ5は、図1に示す通り、内視鏡1の鉗子チャンネルに挿入可能な外径を有するとともに当該鉗子チャンネルの全長よりも十分に長い全長を有する挿入部50と、この挿入部50の基端に固定されているとともに診断用補助装置3の後述するコネクタ受け31に挿脱自在に挿入されるコネクタ51とから、構成されている。
【0028】
図3は、プローブ5の挿入部50の先端面を示す正面図であり、図4は、図3におけるIV-IV線に沿った挿入部50の先端近傍の縦断面図である。これらの図に示されているように、挿入部50は、やや大径の励起光用ライトガイド501と、それよりもやや小径な4本の蛍光用ライトガイド502と、蛍光用ライトガイド502とほぼ同径の4本の送気送水用パイプ503とを、ある程度の可撓性と耐座屈性とを兼ね備えたシリコンチューブ504に内蔵させることによって、構成されている。第1のライトガイドとしての励起光用ライトガイド501は、紫外線に対する透過率が優れた多数本の石英光ファイバ(若しくはプラスチック光ファイバ)の束(ファイババンドル)から、構成されている。第2のライトガイドとしての各蛍光用ライトガイド502も、同様に、夫々複数本の石英光ファイバ(若しくはプラスチック光ファイバ)の束(ファイババンドル)から、構成されている。但し、各蛍光用ライトガイド502は、その基端近傍において、一本のファイババンドルにまとめられている。同様に、各送気送水用パイプ503も、その基端近傍において、一本にまとめられている。また、各送気送水用パイプ503の先端は、送気される空気や送水される水の流速を上げるために、ノズル503aとして絞られている。
【0029】
以上に説明した内蔵物は、挿入部50の先端以外においては、シリコンチューブ504内で自由に移動可能となっているが、挿入部50の先端においては、励起光用ライトガイド501の周囲に、蛍光用ライトガイド502と送気送水用パイプ503とを交互に並べた状態で固定されている。また、挿入部50の先端においては、各内蔵物の間の隙間には、プローブ5の内部を液密且つ気密に保つためのシーリングが施されている。これにより、挿入部50の先端は、円柱形状をとる。
【0030】
一方、コネクタ51は、プラスチックのような硬質部材から構成されており、図2にその縦断面を示すように、その基端面からは、診断用補助装置3の側面に形成されたコネクタ受け31に挿入される突出部510が、一体に突出している。また、このコネクタ51内には、励起光用ライトガイド501を気密に貫通させるための貫通孔51a,一本にまとめられた蛍光用ライトガイド502を気密に貫通させるための貫通孔51b,及び、一本にまとめられた送気送水用パイプ503を気密に貫通させるための貫通孔51cが、穿たれている。これら貫通孔51a〜51cのうち、各ライトガイド501,502を貫通させるための貫通孔51a,51bは、突出部510の端面まで達している。これに対して、送気送水用パイプ503を貫通させるための貫通孔51cは、突出部510に達することなく、コネクタ51の側面に、開いている。コネクタ側面における貫通孔51cの開口には、連結パイプ52を着脱自在且つ液密に接続するためのパイプ差し込み口511が、形成されている。
【0031】
<診断用補助装置>
次に、蛍光測定装置の装置本体としての診断用補助装置3について、図2を参照して説明する。上述したように、コネクタ受け31は、診断用補助装置3のケーシングにおける側面に構築されている。このコネクタ受け31に挿入されたコネクタ突出部510の端面における励起光用ライトガイド501及び蛍光用ライトガイド502に夫々対向する位置には、コンデンサレンズ312及びコリメータレンズ313が配置されている。
【0032】
このコンデンサレンズ312の背後には、このコンデンサレンズ312によって励起光用ライトガイド312の端面に集束される励起光を発する励起光源としてのUVランプ35が、配置されている。このUVランプ35は、システムコントロール回路30によって制御される強度制御回路48によって、その出力電流値が調整されるランプ電源47から出力された電流によって、駆動される。なお、励起光成分を含むランプであれば、UVランプ35に代用するすることができるが、その場合には、ランプとコンデンサレンズ312との間に、励起光成分のみを透過するフィルターを挿入する必要がある。
【0033】
また、コンデンサレンズ312と励起光用ライトガイド501との間には、コンデンサレンズ312を透過した励起光を遮蔽するシャッタ314が、選択的に挿入される。即ち、このシャッタ314は、その一端がモーター315の駆動軸に固定されているので、このモーター315が駆動軸を回転させることにより、励起光の光路内に挿入され、また、励起光の光路から待避される。なお、このモータ315は、ドライバー49から供給される駆動電流及び駆動信号によって駆動軸を回転させるサーボモーターである。
【0034】
一方、コリメータレンズ313の光軸上には、励起光カットフィルタ36,回転フィルタ37,及び、第1検出器38が、その順番で設置されている。励起光カットフィルタ36は、蛍光用ライトガイド502の端面から射出されてコリメータレンズ313によって平行光にされた光から、励起光(紫外光成分)のみをカットして、蛍光(可視光成分)を透過する。回転フィルタ37は、コリメータレンズ313の光軸と平行な回転軸を中心としてモーター39によって回転駆動される円盤状フィルタであり、図5の正面図に示すように、その回転軸と直行する直線状の境界線を介して、波長がλ1である蛍光成分(緑色光成分)のみを透過するλ1領域と、波長がλ2である蛍光成分(赤色光成分)のみを透過するλ2領域とに、区分されている。そして、この回転フィルタ37は、励起光カットフィルタ36を透過した蛍光の光路に対して、自己の回転に伴ってそのλ1領域とλ2領域とを交互に挿入する位置に、配置されている。このモーター39は、ドライバー43から供給される駆動電流によって回転するDCモーターである。
【0035】
なお、モーター39には、回転フィルタ37の回転角を検出する第2検出器40が、取り付けられている。そして、この第2検出器40は、蛍光の光路に挿入されている領域(λ1領域又はλ2領域)に対応した信号(即ち、λ1領域が蛍光の光路に挿入されている角度範囲では論理値“1”,λ2領域が蛍光の光路に挿入されている角度範囲では論理値“0”をとるデジタル信号)を、出力する。この第2検出器40の出力信号は、直接、システムコントロール回路30に入力される。
【0036】
受光手段としての第1検出器38は、回転フィルタ37の各領域(λ1領域又はλ2領域)を透過した蛍光を受光して、受光した蛍光の強度に応じた信号を出力する。この第1検出器38の出力信号(即ち、受光した蛍光の強度に応じたアナログ信号)は、増幅器41によって一定ゲインで増幅された後に、A/D変換器42によってデジタル信号に変換されて、システムコントロール回路30に入力される。
【0037】
ところで、プローブ5のコネクタ51の側面に接続された連結パイプ52の他端は、診断用補助装置3の側面においてコネクタ受け31に隣接して設けられたパイプ差し込み口317に、挿脱自在且つ液密に接続される。このようにしてパイプ差し込み口317に接続された連結パイプ52は、診断用補助装置3の内部においてこのパイプ差し込み口317に接続されている送気送水管316に連通する。この送気送水管316の他端は、管路切り替え器34に接続されている。
【0038】
図6は、この管路切り替え器34の具体的構造を示す概略構成図である。この図6に示されるように、この管路切り替え器34は、シリンダー340,ピストン341及びアクチュエータ342から、構成されている。シリンダー340は、図6にはその縦断面が示されているが、両端が閉じた円筒である。但し、その一端(図6における下端)の中央には、アクチュエータ342から延びた作動桿342aを通すための開口340aが開けられている。また、その他端には、上述した送気送水管316に連通している開口340bが開けられている。また、シリンダー340の側壁の中間には、ポンプ33によって圧搾された空気が送り込まれる第1送気パイプ33aに連通している開口340cが開けられている。シリンダー340の側壁における開口340cの反対側にも、開口340dが開けられている。この開口340dは、第2送気パイプ32aを通じて、洗浄水を貯めておく容器としてのボトル32の上端に連通している。さらに、シリンダー340の側壁における開口340dよりも上方(図6における上方)にずれた位置には、開口340eが開けられている。この開口340eに連通している送水管32bの他端は、ボトル32の上端を貫通して、ボトル32の底近傍に達している。更に、シリンダー340の側壁における開口340cよりも上方(図6における上方)にずれた位置には、大気に開放された開口340fが開けられている。なお、この開口340fは、開口340eよりも上方(図6における上方)に位置している。
【0039】
なお、ボトル32は、第2送気管32a及び送水管32bに対して着脱自在となっており、その内部には洗浄液(水)が充填されている。
【0040】
ピストン341は、シリンダー340の内径とほぼ同じ外径を有する円柱形状を有しており、シリンダー340の開口340aを貫通したアクチュエータ342の作動桿342aに、その一端が連結されている。従って、このピストン341は、アクチュエータ342によって、シリンダー340内を移動させられる。このピストン341の外周面には、このピストン341がシリンダー340内において最もアクチュエータ342に引き寄せられた第1の位置にある時に、シリンダー340の開口340c及び340fを連通させる溝341aが、掘られている。また、このピストン341には、このピストン341が第1の位置よりも若干上方(図6における上方)の第2の位置にある時に、シリンダー340の開口340c及び開口340bを連通させるとともに、このピストン341が第2の位置よりも更に上方(図6における上方)の第3の位置にある時に、シリンダー340の開口340e及び開口340b(即ち、パイプに直接繋がる管路に相当)を連通させる貫通孔341bが、穿たれている。更に、このピストン341には、このピストン341が第3の位置にある時に、シリンダー340の開口340c及び開口340d(即ち、容器に繋がる管路に相当)を連通させる貫通孔341cが、穿たれている。
【0041】
アクチュエータ342は、ドライバー44から供給される駆動電流及び駆動信号に従って、ピストン341を第1乃至第3の位置の何れかへ選択的に移動させる。
【0042】
また、ポンプ33は、図2に示すように、ドライバー45から供給される駆動電流に従って、診断用補助装置3の外部から導入した空気を圧搾して、第1送気管33aへ送り込む。
【0043】
上述した4つのドライバー43,44,45,49は、何れもシステムコントロール回路30に接続されており、このシステムコントロール回路30からの制御信号に従って動作する。
【0044】
このシステムコントロール回路30には、更に、表示部46が接続されているとともに、2本の信号線(F1,F2)及びコネクタ60を介して、フットスイッチ6に接続されている。
【0045】
図7は、このフットスイッチ6の構造を示す概略構成図である。この図7に示されるように、フットスイッチ6は、そのケーシング60の上面から露出しているとともに、その一端が軸61aによってケーシング60内に軸支されているペダル61と、このペダル61に対して垂直となるように軸61aに取り付けられているとともにペダル61と一体に回転するリンクアーム62と、このリンクアーム62の先端とケーシングとの間に掛け渡された引っ張りバネ63と、リンクアーム62の中間にその一端が軸支されているとともにペダル61とは反対側に向けて配置されている作動桿64と、この作動桿64に押されることによってオンとなる第1スイッチ65と、ペダル61が最も踏み込まれた時にリンクアームの先端によって押し出されるようにケーシング60内においてスライド自在に設置されたプッシュロッド66と、このプッシュロッド66に押されることによってオンとなる第2スイッチ67と、このプッシュロッド66をリンクアーム62の方へ付勢する圧縮バネ68とから、構成されている。従って、術者がペダル61を矢印A方向へ踏み込んでいくと、リンクアーム62が矢印B方向へ回転し、最初に第1スイッチ65がオンとなり、最後に第2スイッチ67がオンとなる。なお、第2スイッチ67がオンとなる直前に圧縮バネ68がリンクアーム62によって圧縮され始めるので、術者は、ペダル61が重くなったと感じることにより、第2スイッチ67がオンとなることを知ることができる。
【0046】
第1スイッチ65のオン/オフ信号(以下、「信号F1」という)は、上述した信号線F1を通じて、システムコントロール回路30に入力する。同様に、第2スイッチ67のオン/オフ信号(以下、「信号F2」という)は、上述した信号線F2を通じて、システムコントロール回路30に入力する。コネクタ60は、診断補助装置の側壁に設けられているので、両信号線F1,F2をこのコネクタ60によって切断したり再接続することによって、フットスイッチ6を診断用補助装置3から着脱することが可能になっている。
【0047】
システムコントロール回路30は、プログラム実行するマイクロコンピュータ又はシーケンサーである。そして、このシステムコントロール回路は、図8及び図9のフローチャートを参照して後で詳しく説明するように、フットスイッチ6及び第2検出器40からの入力信号に応じて、各ドライバー43〜45,49及び強度制御回路48を制御することによって、A/D変換器42から得られた信号に基づいて、検査対象部位の状態を示す値(ratio)を算出し、算出した値(ratio)を表示部46に表示させる。この表示部46は、システムコントロール回路30から指示された値(ratio)を表示するためのCRT,LCD等の表示デバイスを、有している。
【0048】
<システムコントロール回路30による制御内容>
以下、システムコントロール回路30による上述した図8及び図9のフローチャートに従った処理内容を、説明する。図8に示す処理は、システムコントロール回路30に主電源が投入されることによって、スタートする。
【0049】
スタート後最初のS01では、システムコントロール回路30は、強度制御回路48に対して、UVランプ35を低輝度発光させることを指示する。この指示を受けた強度制御回路48は、UVランプ35を所定の低輝度で発光させるための定電流をUVランプ35に供給するように、ランプ電源47を制御する。
【0050】
次のS02では、システムコントロール回路30は、ドライバー49を制御することにより、シャッタ314を励起光の光路に挿入して、UVランプ35から発している励起光を遮断する。
【0051】
次の03では、システムコントロール回路30は、信号F1の値(1:オン,0:オフ)を変数Fs1に代入する。
【0052】
次のS04では、システムコントロール回路30は、変数Fs1の値が“1”であるか“0”であるかをチェックする。そして、システムコントロール回路30は、変数Fs1の値が“0”である場合には、処理をS03に戻し、“1”である場合には、処理をS05へ進める。
【0053】
S05では、システムコントロール回路30は、ドライバー44を制御することにより、管路切り替え器34のピストン341を、第3の位置へ移動させる。
【0054】
次のS06では、システムコントロール回路30は、ドライバー45を制御することにより、ポンプ33を起動させる。これによって、ポンプ33からの圧搾空気が管路切り替え器34を通ってボトル32内に導入され、この圧搾空気によって押し出された洗浄水が、管路切り替え器34,送気送水管316,連結パイプ52及び送気送水用パイプ503を通って、プローブ5の挿入部50の先端面から噴射される。
【0055】
次のS07では、システムコントロール回路30は、信号F2の値(1:オン,0:オフ)を変数Fs2に代入する。
【0056】
次のS08では、システムコントロール回路30は、変数Fs2の値が“1”であるか“0”であるかをチェックする。そして、システムコントロール回路30は、変数Fs2の値が“0”である場合には、S18にて変数Fs1の値が“1”であれば処理をS07に戻し、S18にて変数Fs1の値が“0”であればS01に戻す。これに対して、変数Fs1の値が“1”であるとS08にて判定された場合には、システムコントロール回路30は、処理をS09へ進める。
【0057】
S09では、システムコントロール回路30は、ドライバー44を制御することにより、管路切り替え器34のピストン341を、第2の位置へ移動させる。これにより、送水管32bはピストン341の外面によって閉じられるので、ポンプ33からの圧搾空気は、管路切り替え器34,送気送水管316,連結パイプ52及び送気送水用パイプ503を通って、プローブ5の挿入部50の先端面から噴射される。
【0058】
次のS10では、システムコントロール回路30は、信号F1の値及び信号F2の値を、夫々、変数Fs1及びFs2に代入する。
【0059】
次のS11では、システムコントロール回路30は、両変数Fs1及びFs2の値がともに“0”であるか否かをチェックする。そして、何れか一方又は両方の変数Fs1,Fs2の値が“1”であれば、システムコントロール回路30は、処理をS10に戻す。これに対して、両変数Fs1及びFs2の値がともに“0”であれば、システムコントロール回路30は、処理をS12に進める。
【0060】
S12では、システムコントロール回路30は、ドライバー45を制御することにより、ポンプ33を停止させる。
【0061】
次のS13では、システムコントロール回路30は、強度制御回路48に対して、UVランプ35を高輝度発光させることを指示する。この指示を受けた強度制御回路48は、UVランプ35を所定の高輝度で発光させるための定電流をUVランプ35に供給するように、ランプ電源47を制御する。
【0062】
次のS14では、システムコントロール回路30は、光源プロセッサ装置2のシステムコントローラ21に対して白色光源23の消灯を指示した後に、ドライバー43を制御することによって、回転フィルター37を等速回転させる。
【0063】
次のS15では、システムコントロール回路30は、ドライバー49を制御することにより、シャッタ314を励起光の光路から待避させて、UVランプ35から発している励起光を励起光用ライトガイド501に導入する。
【0064】
次のS16では、システムコントロール回路30は、測定処理を実行する。図9は、このS16にて実行される測定処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0065】
このサブルーチンに入って最初のS20では、システムコントロール回路30は、第2検出器40から入力されているデジタル値(即ち、蛍光の光路に対して回転フィルタ37のどの領域が挿入されているかを示す値)を読み込んで、変数Psに代入する。
【0066】
次のS21では、システムコントロール回路30は、変数Psの値が“1”であるか“0”であるかをチェックする。そして、変数Psの値が“0”である場合(即ち、λ2領域が蛍光の光路に挿入されている場合)には、システムコントロール回路30は、S22において、A/D変換器42によって入力されているデジタル値(即ち、第1検出器38によって光電変換されて増幅器41によって増幅された波長λ2の蛍光成分の光量)を、変数Vr2に代入する。S22の完了後、システムコントロール回路30は、処理をS25へ進める。
【0067】
これに対して、変数Psの値が“1”であるとS21にて判定した場合(即ち、λ1領域が蛍光の光路に挿入されている場合)には、システムコントロール回路30は、S23において、A/D変換器42によって入力されているデジタル値(即ち、第1検出器38によって光電変換されて増幅器41によって増幅された波長λ1の蛍光成分の光量)を、変数Vrsに代入する。次のS24では、システムコントロール回路30は、変数Vrsの値を1/4倍した値を、変数Vr1に代入する。S24の完了後、システムコントロール回路30は、処理をS25へ進める。
【0068】
S25では、変数Vr1及び変数Vr2の値が揃っているか否かをチェックする。そして、未だ両変数Vr1,変数Vr2の値が揃っていなければ、CPU40は、処理をS20に戻す。これに対して、両変数Vr1,変数Vr2の値が揃っていれば、システムコントロール回路30は、処理をS26へ進める。
【0069】
次のS26では、システムコントロール回路30は、変数Vr1の値を変数Vr2の値で除した値を変数ratioに代入する。
【0070】
次のS27では、システムコントロール回路30は、変数ratioの値を、検査対象部位の状態を表す情報として、表示部46に表示させる。S27を完了すると、システムコントロール回路30は、この測定処理サブルーチンを終了して、図8のメインルーチンに処理を戻す。
【0071】
処理が戻された図8のメインルーチンでは、システムコントロール回路30は、S16の次のS17において、光源プロセッサ装置2に白色光源23の点灯を指示するとともに、ドライバー43を制御して、回転フィルタ37を停止させる。その後、システムコントロール回路30は、処理をS01に戻し、術者がフットスイッチ6を再度踏み込むのを待つ。
【0072】
<実施形態の作用>
上述したように構成された本実施形態による蛍光診断システムを用いた検査の流れを、以下に説明する。
【0073】
術者は、事前に、プローブ5のコネクタ51を、診断用補助装置3のコネクタ受け31に接続しておく。そして、術者は、プローブ5の挿入部50の先端を内視鏡1の鉗子チャネルに挿通して鉗子孔13から若干突出させた状態で、実際の観察を開始する。
【0074】
実際の観察において、術者は、内視鏡1の挿入部を生体内に挿入し、その先端を生体内の所望の部位に対向させる。すると、モニタ4には、被検体のカラー映像が表示される。そして、術者は、このカラー映像40を見ながら、内視鏡1の先端を移動させてゆくことにより、生体内を観察する。
【0075】
この観察を通じて、病変が生じた疑いのある組織が発見された場合に、診断用補助装置3を用いた診断がなされる。具体的には、術者は、プローブ5の先端を、病変が生じた疑いのある組織に当接させ、フットスイッチ6のペダル61を一段踏み込む。すると、フットスイッチ6内の第1スイッチ65のみがオンとなるので、プローブ5の先端から洗浄水が噴射される(S05,S06)。その結果、プローブ5の先端面に対向した被検体の検査対象部位が、洗浄液によって洗浄される。この洗浄を残留物を洗い流すのに十分な時間だけ行った後で、術者がフットスイッチ6のペダル61を更に踏み込むと、フットスイッチ6内の第2スイッチ67もオンとなるので、プローブ5の先端から空気が噴射される(S09)。その結果、プローブ5の先端面に対向した被検体の検査対象部位に残存する洗浄液が吹き飛ばされ、被検体の表面における検査対象部位が綺麗になる。
【0076】
そこで、術者がフットスイッチ6のペダル61から足を離すと、プローブ5の先端からの空気の噴射が停止し(S12)、内視鏡1の配光レンズ11からの可視光の照射が停止されるとともに(S14)、UVランプ35から射出された励起光が、プローブ5の励起光用ライトガイド501を通じて、被検体に照射される(S13,S15)。すると、挿入部50の先端に当接している測定対象部位の生体組織は、この励起光によって励起されて、自家蛍光を発する。この自家蛍光及び励起光の一部が、プローブの蛍光用ライトガイド502を通じて、診断用補助装置3内に導入される。診断用補助装置3は、励起光カットフィルタ36,回転フィルタ37及び第1検出器38によって、蛍光中のλ1成分及びλ2成分の強度を夫々検出し(S16,S20〜S25)、λ1成分及びλ2成分の強度比を算出し(S16,S26)、その強度比を表示部46に表示させる(S16,S27)。上述したように、被検体表面は綺麗に洗浄されており蛍光を発する可能性のある残留物は残されていないので、得られた強度比は、挿入部50の先端に当接している測定対象部位の状態を正確に表していることになるのである。
【0077】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の蛍光測定装置によると、プローブの前方に存する被検体の測定対象部位から残留物を洗い流すことができるので、残留物からの蛍光の影響を排し、当該測定対象部位からの蛍光のみを、正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である蛍光診断システムを模式的に示す概略構成図
【図2】 診断用補助装置の構成を示す概略構成図
【図3】 プローブの挿入部の先端を示す正面図
【図4】 図3のIV−IV線に沿った縦断面図
【図5】 回転フィルタの正面図
【図6】 管路切り替え器の構造を示す断面図
【図7】 フットスイッチの構造を示す機構図
【図8】 システムコントロール回路によって実行される処理のメインルーチンを示すフローチャート
【図9】 図8のS16にて実行される測定処理サブルーチンを示すフローチャート
【図10】 励起光及び測定対象の光の特性を示すグラフ
【符号の説明】
1 電子内視鏡
2 光源プロセッサ装置
3 診断用補助装置
5 プローブ
6 フットスイッチ
30 システムコントロール回路
32 ボトル
33 ポンプ
34 管路切り替え器
35 UVランプ
52 接続パイプ
38 第1検出器
51 コネクタ
501 励起光用ライトガイド
502 蛍光用ライトガイド
503 送気送水用パイプ
Claims (2)
- 被検体に対して励起光を照射することによってこの被検体の生体組織から生じた蛍光を分析するために、長尺なプローブと、このプローブの基端に繋がる装置本体とから構成される蛍光測定装置であって、
前記プローブは、
その先端面と前記装置本体との間を結ぶ第1及び第2のライトガイドとパイプとを内蔵しており、
前記装置本体は、
前記第1のライトガイドに励起光を導入する励起光源と、
前記第2のライトガイドによってガイドされた蛍光を受光する受光手段と、
前記パイプに洗浄水及び空気を選択的に導入する洗浄手段と、
操作者が押し込むことにより、最初に第1信号を出力し、操作者が更に押し込むことにより第2信号を出力し、操作者が力を抜くと前記第1信号及び前記第2信号の出力を停止するスイッチと、
前記スイッチから前記第1信号のみが出力されると、前記洗浄手段を制御して前記パイプに洗浄水を導入させ、前記スイッチから前記第2信号が出力されると、前記洗浄手段を制御して前記パイプに空気を導入させ、その後、前記スイッチからの前記第1信号及び前記第2信号の出力が停止されると、前記洗浄手段を制御して前記パイプへの空気の導入を停止させるとともに前記励起光源を制御して前記第1のライトガイドに励起光を導入させるコントロール回路と
を備えていることを特徴とする蛍光測定装置。 - 前記洗浄手段は、
前記パイプに送り出される洗浄水を貯めておく容器と、
圧搾空気を送気管へ送り出すポンプと、
この送気間に連通する管路を、前記パイプに直接繋がる管路及び前記容器に繋がる管路と切り替える管路切り替え器とを
含むことを特徴とする請求項1記載の蛍光測定装置。
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