JP4094351B2 - エンジンマウント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、樹脂ブラケットを備えたエンジンマウントに係り、特に衝撃時等の大変位に対処できるようにしたものに関する。ここで大変位とは、車体に大きな衝撃荷重がかかったときなどに、車体とエンジンが異常に大きな相対的変位をして、エンジン側の変位を防振ゴムの弾性変形だけでは停止できず、樹脂ブラケット側で直接受け止めなければならないような大きな変位をいう。
【0002】
【従来の技術】
樹脂ブラケットを備えるエンジンマウントは公知である。樹脂ブラケットは軽量化できる反面、強度及び剛性が不足しないように補強リブ形状等の追加が必要であり、また車体側との締結部についてはボルト弛みが発生しないように取付座にインサートを一体化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大変位時には防振ゴムと一体の内筒が樹脂ブラケットへ突き当たってこれを破壊しそうになるため、これを阻止できる大強度構造を要求されることがある。この対応として樹脂ブラケットに補強リブ形状を追加することが考えられるが、レイアウト上の規制から十分な強度が得られる程の補強リブを設けるスペースがない場合がある。
そこで本願発明は、大強度部を樹脂ブラケットへ容易に形成できるようにするとともに、特にレイアウトの規制下においても容易に形成できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願のエンジンマウントに係る請求項1は、樹脂ブラケットに設けた防振ゴムを介してエンジンを支持するとともに、前記樹脂ブラケットの前記防振ゴム支持面内をエンジンの支持部が相反する方向へ変位可能に構成されたエンジンマウントにおいて、前記樹脂ブラケットの前記防振ゴム近傍部分で、前記エンジン支持点の相反する変位方向のうちのいずれか一方側のみを、ストッパと取付け座が一体の金属製インサートとして大強度部にするとともに、他方側をリブ形状で補強された高剛性部にし、前記大強度部が設けられている部分の面積が前記高剛性部の設けられている部分の面積よりも小さいことを特徴とする。
【0005】
請求項2は、上記請求項1において、樹脂ブラケットは、防振ゴムを支持するブラケット本体部と、支持部材へ取付けるための取付フランジとを備え、これらブラケット本体部と取付フランジとが略L字形をなし、かつ前記金属製インサートは、前記本体部へインサートされるストッパとフランジへインサートされる取付座が略L字形をなしていることを特徴とする。
【0006】
請求項3は、上記請求項1又は請求項2において、前記金属製インサートは、樹脂成形時の位置決め構造を有することを特徴とする。
【0007】
請求項4は、上記請求項1又は請求項2において、前記金属製インサートは、貫通穴により樹脂との結合強化構造を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
請求項1によれば、大変位により内筒が樹脂ブラケットへ突き当たると、この部分近傍の樹脂ブラケットは金属製のストッパが一体化されて大強度部になっているので、割れを防ぐことができる。しかも、ストッパは取付座と一体に形成され、取付座にて支持部材へ取付けられているから、さらに高剛性になる。そのうえ、ストッパと取付座の一体化により、これら2部材の機能を兼用するので部品点数を削減できる。
特に本発明は、大強度部が設けられている部分の面積が高剛性部の設けられている部分の面積よりも小さくても、ストッパと取付座とが一体となったことで、強度、剛性を高剛性部と同等に高めることができ、且つそれを小スペースで実現することができる。
また、樹脂ブラケットのうち防振ゴムを挟んで一方側に大強度部を設け、他方側にリブ形状で補強された高剛性部を設けることにより、防振ゴムに対する入力方向に応じて樹脂ブラケットの特性を異ならせることができる。しかも取付座が一体の金属製インサートを用いることにより大強度部を容易に設けることができる。
さらに、高剛性部の設けられている面積よりも小さな部分に大強度部を設けたので、以上の他、レイアウト上の規制により必要強度を得るために十分なリブ形状補強ができないような小さな面積部分に対しても十分に大きな強度を与えることができる。
【0009】
請求項2によれば、ブラケット本体部と取付フランジとが一体になった略L字形をなす樹脂ブラケットに、ストッパと取付座が一体になった略L字形のインサートを一体化したので、エンジンを片持ち支持するにもかかわらず十分な支持剛性を付与でき、取付フランジの取付部を支点とし、ブラケット本体部のエンジン連結部を作用点とする首振り運動に十分に耐えることができる。
【0010】
請求項3によれば、インサートが樹脂成形時の位置決め構造を有するので、樹脂成形後エンジンマウントとして使用するときに、位置決め構造によってストッパ機能を有効に発揮できる。
【0011】
請求項4によれば、金属製インサートは、貫通穴により樹脂との結合強化構造を有するので、樹脂成形時に樹脂がこれらの貫通穴を通過して結合強化部の前後を連続して繋ぐので、大強度部との一体化を強化し、強度や剛性をアップさせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。図1は本実施例に係るエンジンマウントの平面図(図2の上方から示す図)、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図。図5はストッパの斜視図である。
【0013】
これらの図において、エンジンマウント1は振動源であるエンジンEのハンガH(図3)に連結するための内筒2と、これを弾性支持する防振ゴム3と、防振ゴム3の外周部を支持する樹脂ブラケット5を備え、樹脂ブラケット5は防振ゴム3が設けられるブラケット本体部6と車体Fへ取付けるための取付フランジ7が一体に形成され、断面略L字形をなす(図3参照)。
【0014】
図3に示すように、取付フランジ7は振動受側である車体Fの支持部へ重なり、ボルト8及びナット9で固定されている。ブラケット本体部6は車体Fから張り出し、このブラケット本体部6に支持されている内筒2にはエンジンEのハンガHがボルトb及びナットnで固定される。エンジンマウント1は車体Fへ片持ち支持されてエンジンEを支持している。内筒2がエンジンEの支持部をなす。
【0015】
図1に示すように、取付フランジ7部6には、金属製のインサート10,11,12で補強された3ヶ所の取付座が設けられている。このうちインサート10は後述するストッパが一体化されたものであり、インサート11及び12は一般的なカラー構造になっている。
【0016】
防振ゴム3は公知のゴム材料からなり、内筒2を挟んで反対側へ延出する一対のゴム足4で内筒2と防振ゴム3のその外周部13とを連結している。以下の説明にて、ゴム足4は略V字形をなし、各ゴム足4,4と内筒2の中心を通る直線C1をY軸、これと同一平面内で直交しかつ内筒2の中心を通る直線C2をX軸、これらと直交する内筒2の中心軸線をZ軸とする。X・Y軸による平面はブラケット本体部6におけるエンジンEの支持面と平行であり、X軸方向は大変位時におけるエンジン支持部の移動方向にもなっている。
【0017】
外周部13は略四角形であり、ブラケット本体部6に形成された略四角形の取付穴14の周縁部へ一体化し、かつその縁部に盛り上がって形成されている。また外周部13のA,B方向側には内筒2側へ突出する突出部15,16が形成され、防振ゴム3の一部として内筒2の周囲に形成された厚肉部17と所定間隙を形成している。
【0018】
X軸上にはゴム足4が無いため、内筒2はX軸上の相反するA、B方向へ大きく相対移動可能になっている。X軸上で内筒2が樹脂ブラケット5に対してA、B方向へ相対移動するとき、ゴム足4,4の弾性変形又は厚肉部17が突出部15もしくは16へ当接して弾性体同士の接触により、移動を停止できるときは、このような移動を通常振動というものとする。これらの弾性部材による弾力だけでは停止できずブラケット本体部6が直接受け止めるような移動を大変位というものとする。なお、Y軸及びZ軸方向の移動はゴム足4,4の弾性変形により停止できるように設定されている。
【0019】
樹脂ブラケット5はナイロンなどの適宜樹脂材料よりなり、射出成形等の公知の方法により成形され、図1に示すように、X軸方向がY軸方向より長い横長に形成され、防振ゴム3よりもA方向側となる左半分側は、内筒2の上記大変位に耐える大強度部18をなし、B方向側となる右半分側は高剛性易割れ部20をなす。なお、レイアウト上の制約により、大強度部18側は高剛性易割れ部20側よりも小面積部分に形成されている。
【0020】
高剛性易割れ部20には、リブ21が一体に形成され、部分的に厚肉構造をなすことによりエンジンEを支持するに十分な高剛性を得る高剛性構造になっている。さらにこのリブ21を横断するようにウエルドライン22が形成され、かつリブ21をZ軸方向へ貫通するスロット穴23が形成されている。スロット穴23は開口部がY軸方向へ長い長穴状をなしている。これらウエルドライン22及びスロット穴23はそれぞれ弱体化構造をなし、前記大変位時における割れの起点となって高剛性易割れ部20を割れ易くしている。
【0021】
スロット穴23はウエルドライン22を挟んで非対称形状をなし、本実施例ではウエルドライン22よりも取付フランジ7側が比較的小さな開口をなし、反対側は拡大した開口をなしている。このようにすると、大きな開口側がより弱体化するので、割れをそちら側へ誘導できる。したがって開口の大きさや形状を調整することにより割れ方向を自在に設定できる。なお、スロット穴23は全体としてアール形状をなし、かつ図1に示すように中間部が防振ゴム3と反対側へ凸になるように湾曲している。
【0022】
ウエルドライン22は射出成形等において、金型内で分流して回り込んだ樹脂が会合する場所に形成され、成形品の強度を低下させ、大変位時における割れの起点となる弱体部となる。このウエルドライン22の位置は、射出ポート等の設定により任意の位置に形成させることができる。本実施例ではウエルドライン22が取付穴14の縁部からB方向側端部まで長く形成されている。
【0023】
インサート10は、図5に示すように、一端にカラー部24と、これから延出するストッパ部25を一体にした鉄や軽合金等の適宜金属からなる略L字形をなす部材であり、鋳・鍛造等により形成され、各部の断面係数等は大変位やエンジンの支持荷重に十分耐えうる強度が得られるようになっている。
【0024】
カラー部24には、ボルト8のための通し穴26が形成され、かつ図3における左右の座面27,28のうち、左側の座面27は取付フランジ7のブラケット本体部側側面(以下、内側面という)と面一である。略側の座面28は取付フランジ7の反対側面(以下、外側面という)より若干量hだけ車体側へ突出し、締結時における樹脂のへたりを防止している。カラー部24は通し穴27の中心軸線方向から見て略円形であり、カラー部24の外径は中間部30の幅よりも大きくなっている。
【0025】
ストッパ部25は中間部30から細くなって角形断面等をなし(図2)、外周部13のA側辺に沿ってY軸方向へ延びるとともに、その先端は内筒2よりも長くY軸方向へ延出している。但し、外周部13のA方向側辺の長さよりは若干短くなっている。取付フランジ7の車体側取付面を基準にしたストッパ25先端までの距離Dと内筒2のY軸方向かつ反取付フランジ7側の外周までの距離をdとすれば、D>dである。
【0026】
中間部30とストッパ部25は円弧部31により接続され、応力集中を緩和している。インサート10は図5の上から見ても、左右方向から見ても略L字形をなすことになる。また、ストッパ部25には貫通穴32、32が設けられ、樹脂成形時に樹脂がこれらの貫通穴32,33を通過してストッパ部25の前後を連続して繋ぐので、大強度部18との一体化を強化する結合強化構造になっている。
【0027】
ストッパ部25は大強度部18へインサートされ、中間部30は大強度部18及び取付フランジ7へインサートされ、カラー部24は取付フランジ7へインサートされている。したがってインサート10は図3に示すようにブラケット本体部6の大強度部18から取付フランジ7にまたがって略L字形にインサートされている。
【0028】
図4に示すように、リブ21はブラケット本体部6の図示状態下面側から取付フランジ7のブラケット本体部側となる側面にまたがって弧状輪郭をなして一体に形成されている。インサート11は、ボルトの通し穴34を形成した金属製等のカラーであり、図示状態左右の座面35,36を中間部37よりも小径にして抜け止めするとともに、中間部37を四角形等の非円形にして回り止めしてある。
【0029】
図示左側の座面35を取付フランジ7の内側面と面一にし、右側の座面36を取付フランジ7の外側面より若干量突出させ、車体F側へボルト等で締結することはインサート10と同様である。なお、インサート10は全体が略L字形をなす等、単体として構成された通常のインサートカラーとは大きく形状を異にする異形部材であるため、インサート11のような回り止め並びに抜け止めの配慮が不要である。また、インサート12はインサート11と同様構造である。
【0030】
図5に示すように、中間部30の側面には位置決め凹部38が形成されている。この位置決め凹部38は、樹脂成形時の位置決め構造をなし、樹脂が入り込んで埋まる。なお凹部38に代えて凸部としても同様に機能する。また、インサート10もカラーとして見れば、一般的な円筒部材に比べればL字形の異形部材となり、この形状自体も位置決め構造をなす。
【0031】
次に、本実施例の作用を説明する。図1において、X軸方向の一般的な振動は、防振ゴム3が弾性変形することにより吸収し、少し大きな振動は厚肉部17が突出部15又は16と突き当たってそれぞれの弾性変形により吸収する。
【0032】
車体へ大きな衝撃力が加わり、内筒2が樹脂ブラケット5に対して相対的に大きく移動することにより、ブラケット本体部6を破壊するような大変位をする場合、A方向の大変位時には、内筒2が取付穴14の縁部へ強く当たるが、この縁部近傍には、ストッパ部25がインサートされ、このような衝撃に対して十分に耐えるよう補強された大強度部18をなしているから、このような大変位に対する破壊を免れることができる。
【0033】
しかも、ストッパ部25はカラー部24と一体になってカラー部24で車体側へ取付けられているから、インサート10自体の強度も高くなっており、かつカラー部24とストッパ部25を兼用することにより部品点数を削減できる。そのうえ、リブを設けるにはレイアウト上の制約がある場所にもかかわらず十分に大強度を得ることができ、また大強度部を形成できる割には、インサート10を比較的小型化部品で済ますことができるので、樹脂ブラケット5をそれほど厚肉にしなくても済み、軽量化できる。
【0034】
逆に、反対側のB方向へ大変位すると、内筒2が突出部16を押しつぶして取付穴14へ当たる。このとき、高剛性易割れ部20は高剛性かつ割れ易い構造になっているので、このような大変位に対してはウエルドライン22及びスロット穴23からなる弱体化構造部分を起点として割れる。
【0035】
但し、高剛性易割れ部20はリブ21により強化されて高剛性をなすので、このような大変位の場合以外は、樹脂ブラケット5の剛性を高め、重量物であるエンジンEの安定支持に貢献している。しかもリブ21を形成することにより、高剛性易割れ部20全体の厚肉化を避けて全体の軽量化にも貢献している。
【0036】
なお、弱体化構造はウエルドライン22とスロット穴23の双方を同時に備えなくてもよいが、リブ21による高剛性構造の程度により、いずれか一方だけでも十分に高剛性部を割れ易くさせることができる。また、略L字形のインサート10を大強度部18と取付フランジ7の間及びリブ21を高剛性易割れ部20と取付フランジ7にそれぞれまたがって形成することにより、図3に示すように、ブラケット本体部6がZ軸方向の荷重を受けたとき、樹脂ブラケット5は取付フランジ7により片持ち支持されているにもかかわらず、この方向の荷重に対して十分な支持剛性を付与でき、取付フランジ7の締結点を支点とし、内筒2を作用点とする首振り運動に十分に耐えることができる。
【0037】
このように、一つの樹脂ブラケット5に対して、防振ゴム3を挟んでA方向側をインサート10により大強度部18とし、B方向側を高剛性易割れ部20にすることができる。なお、これら大強度部18と高剛性易割れ部20は一つの樹脂ブラケット5へ同時に設けなくてもよく、高剛性易割れ部20は省略することもできる。また、必ずしも樹脂ブラケット5をL字形にする必要はなく、ブラケット本体部6と取付フランジ7が同一平面をなすような平形であってもよい。
【0038】
また、樹脂ブラケット5のうち防振ゴム3を挟んで一方側に大強度部18を設け、他方側にリブ形状で補強された高剛性部20を設けるとともに、この高剛性部20の設けられている面積よりも小さな部分に大強度部18を設けたので、レイアウト上の規制により必要強度を得るために十分なリブ形状補強ができないような小さな面積部分に対しても十分に大きな強度を与えることができる。
【0039】
但し、必ずしも大強度部18の面積が高剛性部20よりも小さいことを要するのではなく、面積の大小に関係なく、大強度部18と高剛性部20を設けることにより、防振ゴム3に対する入力方向に応じて樹脂ブラケット5の特性を異ならせることができる。しかも取付座をなすカラー24が一体の金属製インサート10を用いることにより大強度部18を容易に設けることができる。
【0040】
さらに、ブラケット本体部6と取付フランジ7とが一体になった略L字形をなす樹脂ブラケット5に、ストッパ25と取付座をなすカラー24が一体になった略L字形のインサート10を埋設一体化したので、エンジンを片持ち支持するにもかかわらず十分な支持剛性を付与でき、取付フランジ7の取付部を支点とし、ブラケット本体部6のエンジン連結部を作用点とする首振り運動に十分に耐えることができる。
【0041】
そのうえ、インサート10が樹脂成形時の位置決め構造として、それ自体のL字形異形形状及び状凹部38を有するので、樹脂成形後エンジンマウントとして使用するときに、位置決め構造によってストッパ機能を有効に発揮できる。
【0042】
また、インサート10が貫通穴32,33からなる樹脂との結合強化構造を有するので、樹脂成形時にインサート10と樹脂が強固に結合一体化して、強度や剛性をアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンマウントの平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】ストッパの斜視図
【符号の説明】
1:エンジンマウント、2:内筒、3:防振ゴム、4:ゴム足、5:樹脂ブラケット、6:ブラケット本体部、7:取付フランジ、10:金属製インサート、13:外周部、14:取付穴、15:突出部、16:突出部、17;厚肉部、18:大強度部、20:高剛性易割れ部、21:リブ、22:ウエルドライン、23:スロット穴、24:取付座をなすカラー、25:ストッパ部、32,32:貫通穴。
Claims (4)
- 樹脂ブラケットに設けた防振ゴムを介してエンジンを支持するとともに、前記樹脂ブラケットの前記防振ゴム支持面内をエンジンの支持部が相反する方向へ変位可能に構成されたエンジンマウントにおいて、
前記樹脂ブラケットの前記防振ゴム近傍部分で、前記エンジン支持点の相反する変位方向のうちのいずれか一方側のみを、ストッパと取付け座が一体の金属製インサートとして大強度部にするとともに、他方側をリブ形状で補強された高剛性部にし、
前記大強度部が設けられている部分の面積が前記高剛性部の設けられている部分の面積よりも小さい、
ことを特徴とするエンジンマウント。 - 上記請求項1に記載された樹脂ブラケットは、防振ゴムを支持するブラケット本体部と、支持部材へ取付けるための取付フランジとを備え、これらブラケット本体部と取付フランジとが略L字形をなし、かつ前記金属製インサートは、前記本体部へインサートされるストッパとフランジへインサートされる取付座が略L字形をなしていることを特徴とするエンジンマウント。
- 上記請求項1又は請求項2に記載されたエンジンマウントにおいて、前記金属製インサートは、樹脂成形時の位置決め構造を有することを特徴とするエンジンマウント。
- 上記請求項1又は請求項2に記載された金属製インサートは、貫通穴により樹脂との結合強化構造を有することを特徴とするエンジンマウント。
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