JP4093480B2 - 液晶分散組成物 - Google Patents

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Description

本発明は液晶分散組成物に関する。さらに詳しくは、液晶相が水性溶媒中に分散している分散体であって、皮膚に有用な油分を内包することができ、安定かつ使用感の良好な分散体の組成物に関する。特に、化粧品、医薬部外品、医薬品等の有効成分キャリアとして使用することを目的としている。
薬物を内包するカプセル化技術として従来リポソームやゼラチンマイクロカプセルなどが知られている。リポソームはレシチンやフォスファチジルイノシトールのようなリン脂質によって作られるラメラ液晶が小胞体を形成し分散されたものであり、その膜内及び内水相に薬剤等を内包し得るカプセル技術である。
しかしながら、コロイド化学的に不安定な場合が多く、リポソーム粒子同士の凝集や融合、粒子径の増大などが起こり、安定性に問題があった。
また、マイクロカプセルの一般的製造方法は、内包油滴となる油相と、ゼラチンやコラーゲンなど高分子のカプセル化剤を含む水相とからO/Wエマルジョンを調製し、このエマルジョンを微粒子に成形、カプセル化する方法がある。例えば、O/Wエマルジョンをさらに外油相中に分散乳化してO/W/Oエマルジョンとし、水相を硬化させてカプセル化する方法、O/Wエマルジョンを空気中で噴霧しながら硬化させるスプレークーリング、O/Wエマルジョンをノズルから滴下して気体中あるいは液体中で硬化させる滴下法がある。
しかしながら、マイクロカプセル皮膜剤である高分子物質による異物感に課題があった。
リポソームと同様の脂質分散系としてバイコンティニュアキュービック液晶相を分散したキューボソームと称される会合体が報告されている。例えば、特許文献1には立方液晶相または逆転六方液晶相を含有する組成物が開示されている。
しかしながら、この系の組成物は分散系ではないし、また、油分も配合されていない。
特許文献2には、油相が水相に分散され立方体状ゲル粒子により安定化された分散体組成物が開示されている。
しかしながら、この立方体状ゲル粒子の内部には油相は内包されていない。これに対して、本発明の組成物は、微粒子を形成する液晶の内部に油分を配合したことで使用感触が各段に優れたものになっている。
特許文献3及び4には、立方液晶相を内部に含む微粒子を調製する方法として、良溶媒を用いて活性剤を溶解し、これを貧溶媒に注入して微粒子を作る方法が記載されていて、立方体液晶組成物が開示されている。
しかしながら、この微粒子には油分は内包されていない。また、使用感の点から改良の余地があり、必ずしも十分な組成物とは言えない。
特許文献5には、立方液晶相を内部に含む微粒子に第3成分となる両親媒性の化合物を加えることで、生理活性物質など他の物質の相互作用させ、薬物を保持させる方法が記載されている。しかし、この系には油分は内包されていない。
特公表昭60−500256号(特公平5−34332号公報) 特開平8−225465号 米国特許公開公報第2002/0153508号 PCT国際公報WO200202716号 PCT国際公報WO200266014号
本発明はキューボソームのカプセル組成物として、皮膚に有用な油分を内包することができ、また安定性や使用感触においても優れた特定組成を有する液晶分散組成物を提供することを目的とする。
本発明によれば、安定性と使用感触に優れた液晶分散組成物を提供出来る。本発明の液晶分散組成物は、液晶相が水性溶媒中に分散している分散体であって、皮膚に有用な油分を内包することができ、安定かつ使用感の良好な分散体組成物である。特に、化粧品、医薬部外品、医薬品等の有効成分キャリアとして使用することが好ましい。
すなわち、本発明は、両親媒性物質からなる液晶相の内部に油分を有する立方液晶相又は逆六方液晶相が分散剤を用いて水性媒体中に微粒子状に分散した組成物であって、該立方液晶相がバイコンティニュアスキュービック構造であるか又は該逆六方液晶相が逆ヘキサゴナル構造であって、該液晶相の内部に含まれる油分がシリコーン油又は極性油又は炭化水素油であり、組成物中で微粒子の占める割合が0.1〜10質量%であることを特徴とする液晶分散組成物を提供するものである。
また、本発明は、前記組成物中に分散した微粒子の直径が0.02〜0.5μmであることを特徴とする上記の組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、前記組成物の透明度が5以上であることを特徴とする上記の組成物を提供するものである。
また、本発明は、立方液晶相及び六方液晶相を構成する成分の少なくとも1つがグリセリン脂肪酸モノエステルであることを特徴とする上記の組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、立方液晶相及び六方液晶相を構成する成分の少なくとも1つがグリセリンモノアルキルエーテルであることを特徴とする上記の組成物を提供するものである。
また、本発明は、前記液晶相の微粒子が生理活性物質を内包していることを特徴とする上記の組成物を提供するものである。
さらに、本発明は、前記立方液晶相及び六方液晶相を高圧乳化機にて破砕し、微粒子を調製することを特徴とする上記の組成物の製造方法を提供するものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明において、バイコンティニュアスキュービック構造とは立方体状液晶相の形を有する、光学的に等方性を示す透明ゲルを意味する。光学的に等方性であることは、偏光板2枚を直行させた間にサンプルを置いて光が透過しないことで確認できる。この立方体状相は近接しているかつ熱力学的に安定な三次元網状構造を形成する別個の親水性領域及び親油性領域が、2つ極が存在するような状態に構成されている。親水性領域と親油性領域の配列に応じて、立方晶液晶相は正常型と逆転型が存在し、本発明で使用される立方晶液晶相は、その種々の形式の立方体状相を有するゲルに分類されるものを意味する。この構造はX線小角散乱測定及び偏光版による光学的等方性の確認などの手法によって同定することができる(Jonas Gustafsson . Langmuir 1997,13,6964-6971)。
本発明において、逆ヘキサゴナル構造とは六方晶液晶相の形を有する、光学的に異方性を示すゲルを意味する。光学的に異方性であることは、偏光板2枚を直行させた間にサンプルを置いて光が透過することで確認できる。この六方液晶相は近接しているかつ熱力学的に安定な棒状構造を形成するような状態に構成されている。親水性領域と親油性領域の配列に応じて、六方晶液晶相は正常型と逆転型が存在し、本発明で使用される六方晶液晶相は、その種々の形式の六方体状の相を有するゲルに分類されるものを意味する。この構造はX線小角散乱測定及び偏光版による光学的異方性の確認などの手法によって同定することができる(Jonas Gustafsson . Langmuir 1997,13,6964-6971)。
また分散粒子の内部構造は、分散する前のバルクの状態での構造評価をすることで同定することができる。
油分を構造中に含んでいることの証明は光学的等方性の確認、外観、X線小角散乱による格子定数の変化、遠心分離により油分の分離が認められないことなどで確認できる。
この油分としては、シリコーン油、極性油、炭化水素油が好ましく、油分を含有することで皮膚に対する有用性やなめらかな使用感触を付与できる。
シリコーン油は、有機基のついたケイ素と酸素が化学結合により交互に連なった合成高分子であり、鎖状のシロキサン結合を持つ。例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン等がある。
極性油は、脂肪酸とアルコールの脱水反応によって得られるエステル油があり、例えば、オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等がある。
炭化水素油は、炭素と水素よりなる化合物の総称で、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等がある。
微粒子の直径は0.02〜0.5μmが好ましい。0.5μmを超えると、凝集、合一などが起こり、粒子の安定性が低下する場合がある。微粒子の直径は動的光散乱、レーザー回折などで測定でき、例えば大塚電子製動的光散乱光度計で測定することができる。
本発明の組成物中での両親媒性物質の占める割合は、液晶分散組成物全量に対して0.1〜10質量%であり、0.01質量%未満では使用時に有効な効果が得られず、10質量%を超えるとべたつくなど使用感触が悪くなる。
本発明の組成物の透明度は5以上が好ましく、5以下では凝集や合一が起こり、安定性が悪くなる。本発明における透明度とは、Machbeth Coloreye−7000Aを用いて測定し、光を純水に透過させたときの透明度を100とし、この透過光がないときの透明度を0としたときの透過光の強さを示す値である。
液晶の分散に用いられる分散体は、微粒子の界面に吸着し、界面張力を低下させることで粒子を安定化させている。例えば、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤であり、望ましくは非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤であり、特に望ましくは陰イオン性界面活性剤である。
分散剤が非イオン性の場合は、皮膚に対してやさしい効果に優れている。この観点から、非イオン性界面活性剤のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が特に好ましい。
また、分散剤が陰イオン性の場合は、静電的反発力によって粒子同士の反発が強まり、本組成物の安定性が向上するので特に好ましい。この観点から、陰イオン性の分散剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が特に好ましい。
本発明に用いる非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステルでは、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンセスキイソステアレート等;ポリグリセリン脂肪酸エステルでは、ジグリセリルモノオレート、デカグリセリルジイソステアレート等;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(6E.O.)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(20E.O.)等;ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレンソルビットモノラウレート(6E.O.)、ポリオキシエチレンソルビットテトラオレート(40E.O.)等;ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレングリセリルモノオレート(5E.O.)、ポリオキシエチレングリセリルモノオレート(15E.O.)等;ポリエチレングリコール脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレンモノイソステアレート(10E.O.)、ポリオキシエチレンモノオレート(6E.O.)等;ポリエチレングリコールジ脂肪酸エステルでは、ポリオキシエチレンジイソステアレート(8E.O.)、ポリオキシエチレンジイソステアレート(12E.O.)等;ポリオキシエチレンアルキルエーテルでは、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(7E.O.)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(10E.O.)等;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルでは、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)アルキルエーテル等;ポリオキシエチレンひまし油・硬化ひまし油では、ポリオキシエチレンひまし油(20E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ひまし油(40E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ひまし油(60E.O.)等がある。特に望ましくはポリオキシエチレン硬化ひまし油(60E.O.)である。
本発明に用いる陰イオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸K等の高級アルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油;POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。望ましくはPOEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩である。最も望ましくはPOEアルキルエーテルカルボン酸である。
本発明に用いる陽イオン性界面活性剤としては、例えば第3級脂肪族アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウムハライド、ジアルキルジメチルアンモニウムハライド等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えばアミドベタイン型、イミダゾリニウムベタイン型、スルホベタイン型等が挙げられる。
本発明に用いる両イオン界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
本発明の液晶分散組成物は高圧乳化機を使用して常法により製造される。
高圧乳化機は、100〜1000bar の高圧下で液体をノズルから噴射させることによって乳化を行うものであり、パス回転数による粒子径コントロールが容易であることから本発明組成物を調製する手段とするのに有利である。具体的には、マイクロフルダイザー、ナノマイザー、マントンゴウリン(いずれも商標名)等の市販品を挙げることができる。これらの市販されている高圧乳化機の中でも、ナノマイザーは連結溝を有するノズルから高圧下で油性成分と水性成分とを衝突させて微細な乳化粒子を得る装置であり、本発明乳化組成物を調製する際の乳化手段として特に好ましい乳化機である。
液晶分散組成物中の分散微粒子の水性溶媒中での直径は0.02〜0.5μmの範囲である。0.5μm以上であると凝集、合一などが起こり、粒子の安定性が低下する。
本発明により水性媒体中に分散される立方液晶相を構成する両親媒性物質は、特に限定はされない。好ましくはグリセリン脂肪酸モノエステルである。グリセリン脂肪酸モノエステルを構成する脂肪酸としては、炭素数8〜24の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましい。また、直鎖状又は分岐状いずれでも構わない。脂肪酸の具体例としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、2−パルミトイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられる。炭素数12〜20脂肪酸が特に好ましく、中でもオレイン酸が好ましい。また、グリセリン脂肪酸モノエステルは水酸基が残っているものが好ましく、特にモノグリセリンエステルが好ましい。本発明における好ましいグリセリン脂肪酸モノエステルは、炭素数12〜20脂肪酸モノグリセリンであり、特にグリセリンモノオレエートが好ましい。グリセリン脂肪酸エステルは、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。グリセリンモノオレエートは常温で水和し、バイコンティニュアスキュービック構造を形成することが知られている。
立方液晶相及び六方液晶相がグリセリン脂肪酸モノエステルからなる場合は、安価に、かつ水和させるだけで容易に本発明の液晶構造組成物を作ることができるという利点を有する。
特に、グリセリン脂肪酸モノエステルが、グリセリルモノオレエート、グリセリルモノエライジレート、グリセリルモノイソステアレートであれば、特に安価に、かつ水和させるだけで容易に本発明の液晶構造組成物を作ることができる。
さらに、本発明は、立方液晶相及び六方液晶相がグリセリンモノアルキルエーテルからなる場合も、安価に、かつ水和させるだけで容易に本発明の液晶構造組成物を作ることができる。
グリセリンモノアルキルエーテルが、グリセリンモノオレイルエーテル、グリセリンモノエライジルエーテル、グリセリンモノイソステアリルエーテルである場合に、特に安価に、かつ水和させるだけで容易に本発明の液晶構造組成物を作ることができる。
立方液晶相及び六方液晶相がグリセリン脂肪酸モノエステル及び/又はグリセリンモノアルキルエーテルからなる場合も好ましい。少なくとも、グリセリン脂肪酸モノエステル及び/又はグリセリンモノアルキルエーテルを主成分として構成されることが好ましい。
これらの化合物は、内包させる油分と、分散剤とともに、水中にて、高圧乳化機にて分散させれば、本発明の液晶分散組成物が得られる。
本発明の組成物には生理活性物質を含ませることができる。生理活性物質には、例えば、水溶性薬物、油溶性薬物等がある。
目的に応じて任意の生理活性物質を、安定性及び使用感に優れた基剤中に配合することができるので、本発明の組成物は特に化粧料、医薬部外品、医薬品として好ましく利用される。
また、本発明は、前記生理活性物質が水溶性薬剤であることを特徴とする組成物を提供するものである。水溶性薬剤を安定に配合出来るという効果を有する。
さらに、本発明は、前記生理活性物質が油溶性薬剤であることを特徴とする組成物を提供するものである。
従来の液晶分散組成物は油分を内包した場合の安定性に問題があり、配合したい生理活性物質が油溶性薬剤の場合には安定して配合出来ないという欠点があった。本発明はまさしくこの欠点を解決した発明である。
水溶性薬剤としては、例えば、ハイドロキノン配糖体及び誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、サリチル酸誘導体、パントテン酸誘導体等が挙げられる。
油溶性薬剤としては、例えば、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、リボフラビン酪酸エステル、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシン、ジパルミチン酸アスコビル、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、トコフェロール類、酢酸トコフェロール、メナジオン、ニコチン酸ベンジル、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、グリチルレチン酸ステアリル、γ−オリザノール、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
本発明の組成物は、立方液晶相及び六方液晶相を高圧乳化機にて破砕し、微粒子を調製することを特徴とする上記の組成物の製造方法を提供するものである。
本発明の液晶分散組成物は、特殊な製造方法によらずに通常の高圧乳化機にて破砕して微粒子化するという容易な方法にて得られるという利点を有する。
本発明の液晶分散組成物を化粧料、医薬部外品、医薬品として利用する場合には、目的に応じて、任意の配合成分をさらに配合して常法によって、製造される。
以下に、実施例により本発明をよりさらに具体的に説明する。本発明は以下の実施例により限定されるものではない。実施例の配合量は、特に断りのない限り、組成物全量に対する質量%である。以下の組成物は化粧料用基剤である。
安定性、使用感触の評価法
0〜50℃で1ヶ月後に外観の変化を観察することにより、分散体の安定性を目視により評価した。
<判定基準>
◎ : 全く凝集物が認められず、透明度も変化しない。
○ : ほとんど凝集物が認められず、透明度も変化しない。
△ : 透明度が少し低下し、若干凝集物が認められる。
× : 凝集物が認められ、透明度も低下する。
使用感触については、専門のパネリストを用いて使用テストを行った。
<判定基準>
○: 10人中5人以上が良いと評価した場合
△: 10人中3〜4人が良いと評価した場合
×: 10人中0〜2人が良いと評価した場合
実施例及び比較例の調製法
グリセリンモノオレエート及び油分を水と混合した後、ディスパー(特殊機化製)で前処理し、高圧乳化機(500kg/cm2)により処理することで調製した。
Figure 0004093480
比較例1は、請求項1記載の発明の中の「油分(シリコーン油又は非極性油又は極性油)を含む」「バイコンティニュアスキュービック相又は逆ヘキサゴナル相」「組成物中に含む両親媒性物質の割合(グリセリン脂肪酸モノエステル又はグリセリンモノアルキルエーテルなど)が0.1〜10質量%」であることは満たしているが、「分散剤」を用いていないため、安定性が劣り、請求項1の組成物にはあたらない。
比較例2は請求項1の中の「バイコンティニュアスキュービック相又は逆ヘキサゴナル相」「分散剤を用いている」「組成物中に含む両親媒性物質の割合(グリセリン脂肪酸モノエステル又はグリセリンモノアルキルエーテルなど)が0.1〜10%」であることは満たしているが、「油分」が含まれていないため、使用感触が劣り、請求項1の組成物にはあたらない。
実施例1〜3は請求項1の中の「油分(シリコーン油(実施例1)又は非極性油(実施例2)又は極性油(実施例3))を含む」「バイコンティニュアスキュービック相又は逆ヘキサゴナル相」「組成物中に含む両親媒性物質の割合(グリセリン脂肪酸モノエステル又はグリセリンモノアルキルエーテルなど)が0.1〜10質量%」「分散剤を用いている」を全て満たしているため、請求項1の組成物の要件を満足する。
<構造の同定方法>
実施例、比較例の組成物は、液晶相の内部に油分を有する立方液晶相又は逆六方液晶相が分散剤を用いて水性媒体中に微粒子状に分散した組成物であって、該立方液晶相がバイコンティニュアスキュービック構造であるか又は該逆六方液晶相が逆ヘキサゴナル構造でることを、X線小角散乱、及び偏光板による光学的等方性により確認した。また、分散粒子の内部構造は分散する前のバルクの状態での構造評価をすることで同定することができる。
Figure 0004093480
比較例3は請求項1の中の「油分(シリコーン油又は非極性油又は極性油)を含む」「バイコンティニュアスキュービック相又は逆ヘキサゴナル相」「分散剤を用いている」ことは満たしているが、「組成物中に含む両親媒性物質の割合が0.1〜10質量%(グリセリン脂肪酸モノエステル又はグリセリンモノアルキルエーテルなど)」範囲外のため、使用感触がべたつき(劣り)、本発明の組成物には該当しない。
高圧乳化機による処理時間により粒子径の異なるサンプルを調製した。










Figure 0004093480
実施例6は請求項1を満たしているが、請求項2の「分散した微粒子の直径が0.02〜0.5μm」ではないことから、組成物の安定性が劣り、請求項2の組成物にあたらない。
実施例7〜8は請求項1をすべて満たし、かつ「分散した微粒子の直径が0.02〜0.5μm」であることから、請求項2の組成物に該当する。
実施例6〜8の組成物の粒子径が異なるのは、高圧乳化処理時間が異なるためである。粒子径の調整は組成物によって適宜処理時間によって調整される。
高圧乳化機による処理時間により透明度の異なるサンプルを調製した。
Figure 0004093480
実施例9は請求項1の要件をすべて満たしているが、「組成物の透明度が5以上」ではないことから、組成物の安定性が劣り、請求項3の組成物に該当しない。
実施例10〜11は請求項1の要件をすべて満たし、かつ「組成物の透明度が5以上である」ことから、請求項3の組成物に該当する。
実施例9〜11透明度が異なるのは、高圧乳化処理時間が異なるためである。透明度の調整は組成物によって適宜処理時間により調整される。




Figure 0004093480
実施例12〜13は、本発明の組成物を薬剤配合皮膚外用剤(化粧料:化粧水)として利用した実施態様である。実施例12〜13の組成物は請求項1の要件をすべて満たしている。
上記実施例の結果より、皮膚に有用な油分を内包することによって、本発明の液晶分散組成物は安定性及び使用感触ともに優れた組成物となることが分かる。本発明の実施例は、安定性と使用性に優れた液晶分散組成物であることがわかる。本発明は液晶分散組成物を使用して、皮膚に有用な油分を内包することができ、その安定性や使用感触に優れた化粧料を提供出来る。
本発明の液晶分散組成物は安定かつ使用感の良好な分散体の組成物であり、特に、化粧品、医薬部外品、医薬品等の有効成分キャリアとして有効に利用できる。

Claims (7)

  1. 両親媒性物質からなる液晶相の内部に油分を有する立方液晶相又は逆六方液晶相が分散剤を用いて水性媒体中に微粒子状に分散した組成物であって、該立方液晶相がバイコンティニュアスキュービック構造であるか又は該逆六方液晶相が逆ヘキサゴナル構造であって、該液晶相の内部に含まれる油分がシリコーン油又は極性油又は炭化水素油であり、組成物中における両親媒性物質の占める割合が0.1〜10質量%であることを特徴とする液晶分散組成物。
  2. 前記組成物中に分散した微粒子の直径が0.02〜0.5μmであることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  3. 前記組成物の透明度が5以上であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
  4. 立方液晶相及び六方液晶相を構成する両親媒性物質の少なくとも1つがグリセリン脂肪酸モノエステルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 立方液晶相及び六方液晶相を構成する両親媒性物質の少なくとも1つがグリセリンモノアルキルエーテルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  6. 前記液晶相の微粒子が生理活性物質を内包していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記立方液晶相及び六方液晶相を高圧乳化機にて破砕し、微粒子を調製することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組成物の製造方法。
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