JP4092130B2 - 床版継手部の構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高速道路において空隙を介して対向位置される橋梁などとされる床版を伸縮自在に接続する継手部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本件特許出願人は、特開2001−152407号公報及び特願2001−321235号などに示すように、橋梁(床版)の伸縮を吸収緩和するための床版伸縮連結装置を提案し、実際に使用して好結果を得ている。図5を参照して簡単に説明すると、次の通りである。
【0003】
つまり、床版伸縮連結装置1は、隣接する両床版200の継手部100において、遊間部Gの両側に位置したコンクリート躯体201の表面にそれぞれ取付けられる支持金属板2と、強化繊維シート3と、を有する。強化繊維シート3は、伸縮可能の半径Rの湾曲部3aと、両支持金属板2の平坦部に押さえ板4及びボルト5などにより支持金属板2に一体に固定される両端部3bとを有する。
【0004】
また、支持金属板2は、一体に固定されたアンカーバー6を備え、このアンカーバー6を、コンクリートを除去したときに露出した主筋202、通し筋203などに溶接することにより、コンクリート躯体201に取り付けられる。
【0005】
また、斯かる構成の床版伸縮連結装置1を備えた床版継手部100では、床版伸縮連結装置1を覆って連結部被覆材101(101A、101B、101C)が、隣接するアスファルト300部分と同じ高さまで打設される。従来、連結部被覆材101としては、ゴムアスファルト、又は、ウレタン樹脂モルタル若しくはMMA樹脂モルタルなどの連結部被覆樹脂モルタルが使用されている。
【0006】
又、床版伸縮連結装置1の強化繊維シート3の位置に相当する距離(W1)の連結部被覆材101Cが最も伸縮作用を受けるために、特に、図示するように、支持金属板2の上方に打設された連結部被覆材101Bより軟らかい樹脂モルタル101Cを使用することも提案されている。
【0007】
上記構成の床版継手部100は、強化繊維シート3、又、連結部被覆樹脂モルタルなどの連結部被覆材101が防振特性に優れており、従来の鋼製の伸縮連結装置に比較すると発生する騒音を著しく低減することができ、耐久性にも優れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らの更なる研究実験の結果によれば、上記構成の橋梁継手部100によれば、ゴムアスファルト或いは連結部被覆樹脂モルタルなどの連結部被覆材101B、101Cにて被覆された継手部100の路面と、隣接したアスファルト路面300との間には、耐久性の点で差があり、そのために、長年の使用により、連結部被覆材101B、101Cとアスファルト300との接続位置P1に段差が生じる可能性がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、強化繊維シートを有した床版伸縮連結装置を備えており、高伸縮性能を有し、防振特性に優れていると共に、更に、振動、騒音の発生を低減することのできる耐久性に優れた床版継手部の構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る床版継手部の構造にて達成される。要約すれば、本発明は、床版の継手部において遊間部の両側に位置した躯体に床版伸縮連結装置が設置され、前記床版伸縮連結装置は、前記躯体の表面にそれぞれ取付けられる支持金属板と、伸縮可能の湾曲部を有し、前記両支持金属板に少なくとも一部が接合された強化繊維シートと、を有した床版継手部の構造において、
前記床版伸縮連結装置を覆って前記遊間部の両側に所定距離(W3)にて打設された連結部被覆材と、
前記連結部被覆材の上に施工された接着層と、
前記連結部被覆材の上層として前記接着層を介して打設された、樹脂が充填された排水性アスファルトと、
を有し、
前記強化繊維シートの伸縮可能の湾曲部上方に位置する連結部被覆材は、前記支持金属板上方に位置する両隣の連結部被覆材より軟質の連結部被覆材とされることを特徴とする床版継手部の構造である。
【0011】
本発明の一実施態様によると、前記樹脂が充填された排水性アスファルトは、前記連結部被覆材の打設距離(W3)より大きい距離(W4)に渡って設けられる。
【0013】
本発明の他の実施態様によると、前記連結部被覆材は、ゴムアスファルト、又は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂などの被覆樹脂を含む樹脂モルタルである。
【0014】
本発明の他の実施態様によると、前記樹脂が充填された排水性アスファルトと、この樹脂充填排水性アスファルトに隣接して外側へと延在した排水性アスファルトとの間には、前記樹脂が外延排水性アスファルトへと流動するのを阻止するための仕切り層が、床版の幅方向に渡って形成される。
【0015】
本発明の他の実施態様によると、前記強化繊維シートの伸縮可能の湾曲部上方に位置する連結部被覆材に相当する位置の前記排水性アスファルトには、表面より所定の深さにおいて、弾性層が床版の幅方向に渡って形成される。
【0016】
本発明の他の実施態様によると、前記仕切り層及び前記弾性層は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂などの被覆樹脂を含む樹脂モルタルである。
【0017】
本発明の他の実施態様によると、前記排水性アスファルトに充填される樹脂は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂、又は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂を含む樹脂モルタルである。このとき、前記樹脂は、前記排水性アスファルトに対して、5〜25体積%にて充填されるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る床版継手部の構造を図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】
実施例1
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る床版継手部の構造が示される。
【0020】
先ず、本実施例にて使用される床版伸縮連結装置1について説明する。床版伸縮装置1は、各床版200の幅方向に延在し、両床版200の間隔Gを挟んで、両側に対向配置された支持金属板2を有する。本明細書にて、床版200の幅方向とは、床版における車両等の走行方向に対して直交する方向をいう。
【0021】
両支持金属板2は、例えば鋼板とされ、同じ形状とすることができる。各支持金属板2は、床版200の遊間部G(幅W0)の両側に対向して配置された躯体、即ち、両コンクリート201、201の上面に設置される平坦部2aと、該平坦部2aに連接し、両コンクリート201の遊間部Gへと下方に湾曲した湾曲部2bと、を有する。
【0022】
両支持金属板2の上面には、強化繊維シート3が一体的に接合される。つまり、強化繊維シート3は、少なくとも一部が両支持金属板2の平坦部2aの上に接合された両端部3bと、各支持金属板2の湾曲部2bに添って下方へと湾曲し、更に、下方へとU字形状に所定の半径(R)にて湾曲した伸縮湾曲部3aとを有する。強化繊維シート3の両端部3bは、上述のように、少なくとも一部が支持金属板2の平坦部2aに一体に接合されるが、伸縮湾曲部3aは、支持金属板2に接合されることはなく、両コンクリート201、201間の伸縮に対応して伸縮可能とされる。
【0023】
強化繊維シート3は、強化繊維を一方向に配列してシート状とするか、或いは、強化繊維を織成した織物とされる。又、強化繊維としては、ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール(PBO)繊維を好適に使用することができる。
【0024】
又、強化繊維シート3を構成する強化繊維は、PBO繊維のみに限定されるものではなく、その他に、ガラス繊維;アラミド、ナイロン、ポリエステルなどの有機繊維;ボロン、チタン、スチールなどの金属繊維;などを一種、又は複数種混入したハイブリッドタイプのものを使用することもできる。
【0025】
上記床版伸縮連結装置1の一例の具体的寸法を挙げれば、下記の通りとすることができる。
【0026】
支持金属板2
金属板(鋼板)2の板厚: 6mm
平坦部2aの長さ(L0): 132mm
湾曲部2bの半径(R0): 53mm
強化繊維シート3
湾曲部3aの半径R: 25mm
両端平坦部3bの長さ(L0): 132mm
強化繊維シート3の物性:
PBO繊維:東洋紡績株式会社(商品名:ザイロン)
引張弾性率 2.7×105N/mm2
引張強度 5800N/mm2
強化繊維シートの積層枚数 3層
【0027】
次に、図1、並びに、図2〜図4を参照して、本発明に従って構成される床版継手部100の施工方法について説明する。
【0028】
上記床版伸縮連結装置1が取り付けられる床版継手部100においては、カッター、ハツリ(削り)等により既設の連結装置(図示せず)を撤去する(図2(A))。連結装置が設置されていない場合には、図2(A)に示すように、対面する床版200の両コンクリート201の上面は、床版伸縮連結装置1が十分設置できる程度の距離(W3)にて且つ道路全幅にわたって舗装材、即ち、アスファルト300(300A、300B)を除去し、コンクリート201を露出する。更に、必要に応じて、図示するように、路面からの深さ(H1)となるようにコンクリート上面を所定深さまでハツリ、除去する。本実施例では、アスファルト300は、下層をなす基層アスファルト300Aと、その上に舗装された排水性アスファルト300Bと、からなるものとして説明する。
【0029】
次いで、図2(B)に示すように、両コンクリート201に埋設されているアンカーボルトのような金属アンカー7に、床版伸縮連結装置1の支持金属板2を取り付ける。つまり、支持金属板2に形成された穴をアンカーボルト7に挿通し、ナット8を螺合することにより、支持金属板2を両コンクリート201に強固に取付ける。また、支持金属板2は、本実施例では、その位置が略コンクリート201の上面位置(H2)となるように設置する。
【0030】
支持金属板2は、上述のように、コンクリート201に埋設したアンカーボルト7により固定するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示す構成とすることもできる。即ち、支持金属板2は、一体に固定されたアンカーバー6を備え、このアンカーバー6を、コンクリートを除去したときに露出した主筋202、通し筋203などに溶接することにより、コンクリート躯体201に取り付けても良い。
【0031】
次いで、図2(C)に示すように、両支持金属板2の間及び両コンクリート201の遊間部Gにバックアップ材Bを設置した後、コンクリート201面にコンクリートプライマーを塗布した後、両支持金属板2の高さ(H2)まで第1の、即ち、下層の連結部被覆材101Aを打設する。プライマーの塗布量は、0.5〜1.5kg/m2とされる。本実施例では、コンクリートプライマーとしては、日鉄コンポジット株式会社製(商品名:PDプライマー)を使用し、塗布量は1kg/m2とした。
【0032】
次に、図2(D)に示すように、バックアップ材B、及びアンカーボルト7のナット8を除去し、次いで、強化繊維シート3を両支持金属板2の間に配置し、強化繊維シート3の両端部3bを押さえ板4及びナット8により支持金属板2の平坦部2aに固定する。このとき、強化繊維シート3の湾曲部3aが床版遊間部Gに適合するように設置される。これにより、連結装置1が両床版の継手部100に取り付けられたことになる。
【0033】
次に、図3(E)に示すように、上記連結装置1を覆って、第2の、即ち、上層の連結部被覆材101Bを打設する。このとき、第2の連結部被覆材101Bは、連結装置1の全面を覆って打設しても良いが、本実施例に示すように、連結装置1の強化繊維シート湾曲部3aに相当する部分には、第1及び第2連結部被覆材101A、101Bより軟らかい第3の連結部被覆材101Cを打設しても良い。
【0034】
第1及び第2連結部被覆材101A、101Bは、例えばゴムアスファルト、又は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂などの被覆樹脂を含有した連結部被覆樹脂モルタルとすることができる。本実施例では、第1及び第2連結部被覆材101A、101Bは、同じ樹脂モルタルを使用することができ、また、異なる材料とすることもできる。
【0035】
又、第3連結部被覆材101Cは、第1及び第2連結部被覆材101A、101Bよりより軟らかい軟質樹脂モルタルを使用するのが好ましい。このとき、軟質樹脂モルタルは、被覆樹脂量と、硅砂及び骨材との配合を加減することにより任意に調製できる。
【0036】
尚、本実施例では、前記第2及び第3連結部被覆材101B、101Cは、基層アスファルト300A部分と略同じ高さ(H3)位置まで打設した。具体的には、第2及び第3連結部被覆材101B、101Cは、路面位置(天端)からの距離(H4)=40mmの位置、即ち、基層アスファルトの300A上部に位置するように打設した。
【0037】
次いで、上記打設された基層アスファルト300Aが固まる前に、図3(F)に示すように、連結部被覆材101(101B、101C)の上面に、粉状アスファルト102を散布施工する。粉状アスファルト102の散布量は、0.5〜3.0kg/m2とされる。この粉状アスファルト102の層は、後述するように、連結部被覆材101の上層として打設される排水性アスファルト300Bとの接着強度を増大するための接着層として機能する。
【0038】
粉状アスファルト102とされる接着層を形成した後、本実施例では、床版継手部周辺の既存のアスファルト300(300A、300B)を全て除去し(図3(G))、そして、図3(H)に示すように、除去した跡に新たに基層アスファルト300Aを打設する。
【0039】
引き続いて、図4(I)に示すように、床版継手部100の連結部被覆材101(101B、101C)及び基層アスファルト300Aの上面に連続層として排水性アスファルト300Bを打設する。継手部100を構成する連結部被覆材101B、101Cと排水性アスファルト300Bは、接着層102を介して極めて良好に接着する。
【0040】
本実施例によれば、図4(J)に示すように、打設された排水性アスファルト300Bの床版継手部100においては、継手部100の連結部被覆材距離W3より広く、例えば距離W4が50〜100cm程度の位置において、且つ、床版コンクリート躯体201の全幅に渡って端部溝(スリット)103が形成される。溝103の深さt1は、基層アスファルト300Aに達するものとされ、従って、例えば、深さt1は4〜5cmとされる。又、溝103の幅g1は、0.5〜1.5cmとされる。
【0041】
又、本実施例では、強化繊維シート3の湾曲部3aに打設された軟質樹脂モルタル101Cの中央部にも溝(スリット)104が床版コンクリート躯体201の全幅に渡って形成される。この中央溝104の深さt2は、端部溝103の深さより浅く、連結部被覆材101Cの略中央部までとすることができ、従って、例えば、深さt2は0.5〜4cmとされる。又、中央溝の幅g2は、0.3〜1cmとされる。
【0042】
上述のように形成された溝103、104には、図4(K)に示すように、それぞれ仕切り層105及び弾性層106を形成するべく、本実施例では、樹脂モルタルが充填される。
【0043】
その後、上記仕切り層としての樹脂モルタル105にて規定された範囲、即ち、床版継手部100の上方に位置した幅W4の範囲内において排水性アスファルト300Bに樹脂107が含浸される。この樹脂含浸作業では、溝103に充填した樹脂モルタル105により、継手部100の外側に隣接する排水性アスファルト300B方向への樹脂107の流動が規制される。従って、継手部外延の排水性アスファルト300Bには、樹脂107が含浸されることはない。
【0044】
樹脂107としては、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂が好適に使用される。又、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂を含む樹脂モルタルも使用可能である。樹脂は、排水性アスファルトに対して、5〜25体積%にて充填されるのが好ましい。通常、20体積%程度である。
【0045】
本発明者らの実験の結果、継手部100の排水性アスファルト300Bに樹脂107を含浸させることにより、排水性アスファルト300Bの弾性が向上し、割れが減少して、排水性アスファルト300B、延いては、継手部100の耐久性が著しく増大することが分かった。
【0046】
更に、最も伸縮作用を受ける床版伸縮連結装置1の強化繊維シート3の位置に打設された連結部被覆材101Cに溝104を設け、この溝104に弾性層としての樹脂モルタル106を充填することにより、この部分での弾力性を持たせることができ、その結果、継手部100全体におけるヒビ割れを大幅に減少させることができ、床版継手部100の耐久性を大きく向上させることができた。
【0047】
尚、本実施例の床版継手部100の構造では、上述の構成とされる床版伸縮連結装置1を使用し、連結部被覆材その他の材料は次のものを使用し、良好な結果を得ることができた。
【0048】
連結部被覆材101A
樹脂モルタル:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−20)
幅(W3): 600mm
厚さ(H2): 30mm
連結部被覆材101B
樹脂モルタル:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−20)
幅(W3): 600mm
厚さ(H3): 30mm
連結部被覆材101C
軟質樹脂モルタル:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−30)
幅(W1): 140mm
接着層102
粉状アスファルト:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−RA)
散布量: 2kg/m2
仕切り層105
樹脂モルタル:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−30)
幅(g1): 10mm
深さ(t1): 40mm
弾性層106
樹脂モルタル:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−30樹脂)
幅(g2): 5mm
深さ(t2): 20mm
樹脂107
樹脂モルタル:日鉄コンポジット株式会社製(商品名:FJ−30樹脂)
充填量:排水性アスファルトに対して20体積%
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の床版継手部の構造は、床版の継手部において遊間部の両側に位置した躯体に床版伸縮連結装置が設置され、床版伸縮連結装置は、躯体の表面にそれぞれ取付けられる支持金属板と、伸縮可能の湾曲部を有し、両支持金属板に少なくとも一部が接合された強化繊維シートと、を有した床版継手部の構造において、床版伸縮連結装置を覆って遊間部の両側に所定距離にて打設された連結部被覆材と、連結部被覆材の上に施工された接着層と、連結部被覆材の上層として前記接着層を介して打設された、樹脂が充填された排水性アスファルトと、を有し、強化繊維シートの伸縮可能の湾曲部上方に位置する連結部被覆材は、支持金属板上方に位置する両隣の連結部被覆材より軟質の連結部被覆材とされる構成とされるので、高伸縮性能を有し、防振特性に優れていると共に、更に、耐久性を大きく向上させ、振動、騒音の発生低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床版継手部の構造の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の床版継手部の構造を実現するための施工方法を説明する図である。
【図3】本発明の床版継手部の構造を実現するための施工方法を説明する図である。
【図4】本発明の床版継手部の構造を実現するための施工方法を説明する図である。
【図5】従来の床版継手部の構造の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 床版伸縮連結装置
2 支持金属板
3 強化繊維シート
3a 伸縮湾曲部
7 アンカーボルト
100 床版継手部
101A、101B、101C 樹脂モルタル(連結部被覆材)
102 粉状アスファルト(接着層)
103、104 溝
105 仕切り層
106 弾性層
107 樹脂
200 床版
201 躯体(コンクリート)
300 アスファルト
300A 基層アスファルト
300B 排水性アスファルト

Claims (8)

  1. 床版の継手部において遊間部の両側に位置した躯体に床版伸縮連結装置が設置され、前記床版伸縮連結装置は、前記躯体の表面にそれぞれ取付けられる支持金属板と、伸縮可能の湾曲部を有し、前記両支持金属板に少なくとも一部が接合された強化繊維シートと、を有した床版継手部の構造において、
    前記床版伸縮連結装置を覆って前記遊間部の両側に所定距離(W3)にて打設された連結部被覆材と、
    前記連結部被覆材の上に施工された接着層と、
    前記連結部被覆材の上層として前記接着層を介して打設された、樹脂が充填された排水性アスファルトと、
    を有し、
    前記強化繊維シートの伸縮可能の湾曲部上方に位置する連結部被覆材は、前記支持金属板上方に位置する両隣の連結部被覆材より軟質の連結部被覆材とされることを特徴とする床版継手部の構造。
  2. 前記樹脂が充填された排水性アスファルトは、前記連結部被覆材の打設距離(W3)より大きい距離(W4)に渡って設けられることを特徴とする請求項1の床版継手部の構造。
  3. 前記連結部被覆材は、ゴムアスファルト、又は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂などの被覆樹脂を含む樹脂モルタルであることを特徴とする請求項1又は2の床版継手部の構造。
  4. 前記樹脂が充填された排水性アスファルトと、この樹脂充填排水性アスファルトに隣接して外側へと延在した排水性アスファルトとの間には、前記樹脂が外延排水性アスファルトへと流動するのを阻止するための仕切り層が、床版の幅方向に渡って形成され
    前記仕切り層は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂などの被覆樹脂を含む樹脂モルタルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の床版継手部の構造。
  5. 前記強化繊維シートの伸縮可能の湾曲部上方に位置する連結部被覆材に相当する位置の前記排水性アスファルトには、表面より所定の深さにおいて、弾性層が床版の幅方向に渡って形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の床版継手部の構造。
  6. 前記弾性層は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂などの被覆樹脂を含む樹脂モルタルであることを特徴とする請求項の床版継手部の構造。
  7. 前記排水性アスファルトに充填される樹脂は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂、又は、ウレタン樹脂若しくはMMA樹脂を含む樹脂モルタルであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の床版継手部の構造。
  8. 前記樹脂は、前記排水性アスファルトに対して、5〜25体積%にて充填されることを特徴とする請求項の床版継手部の構造。
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