JP4091973B2 - 中空二重壁パネルの製造方法 - Google Patents

中空二重壁パネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4091973B2
JP4091973B2 JP35532098A JP35532098A JP4091973B2 JP 4091973 B2 JP4091973 B2 JP 4091973B2 JP 35532098 A JP35532098 A JP 35532098A JP 35532098 A JP35532098 A JP 35532098A JP 4091973 B2 JP4091973 B2 JP 4091973B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
temperature
hollow double
wall
glossy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35532098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000158526A (ja
Inventor
明彦 松場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP35532098A priority Critical patent/JP4091973B2/ja
Publication of JP2000158526A publication Critical patent/JP2000158526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4091973B2 publication Critical patent/JP4091973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非晶性樹脂をブロー成形して得られる中空二重壁構造でかつその一方の壁の外表面にのみ均質な光沢をもたせた中空二重壁パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、住宅設備品、家具のパネル、家電製品のハウジング、事務機器のハウジング、自動車用品のパネルなどにおいては、外観上の意匠的効果を高めるためその外表面に光沢をもたせたものが要求される。
【0003】
住宅設備品としては、浴室用パネル、洗面台、壁材、間仕切り、玄関扉などであり、家具のパネルとしては、机の天板、仕切用パネル、本棚などである。また、家電製品のハウジングとしては、冷蔵庫のハウジング、テレビのハウジングなどである。事務機器のハウジングとしては、複写機のハウジングおよびその扉などである。自動車用のパネルとしては、コンソールボックスリッド、ボンネット、ドアなどである。
【0004】
ブロー成形において、成形品の表面に高度の光沢を現出させるには、金型のキャビティの平滑度を高い精度にすることのほか、型締め時における金型の温度を樹脂の融点以上の温度に高く保つようにすれば達成できることは既に知られている(特公昭58−54017号公報参照)。
【0005】
そして、そのためには、型締め後に金型の温度を急上昇させたうえ、離型時に金型の温度を急降下させる必要があるが、そのような加熱冷却のための熱媒体としては油やスチーム等が一般に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような用途に供される中空二重壁パネルは、その表面も裏面も全て光沢を有するものでなくても、片面だけが光沢面であればよい場合が多いので、ブロー成形においてパネルの片面だけに光沢を現出させるほうが金型の加熱冷却に要する熱エネルギーが少なくてすみ、エネルギー効率の上からも経済性の上からも好ましい。
【0007】
しかしながら、中空二重壁構造のパネルのブロー成形において、片面にのみ光沢を現出させるには、一対の分割金型の一方の金型と他方の金型との間に温度差が生じるところから、成形品に熱変形が現れないようにすることと、金型の加熱冷却制御の面で解決すべき問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、熱エネルギー効率が高く経済性にすぐれている片面のみに光沢をもたせた中空二重壁パネルをブロー成形するにあたって、成形時および成形後においてパネルに反りが生じるなどの熱変形が現れることがなく、しかも光沢面に高度の光沢を現出させることができる中空二重壁パネルの製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る中空二重壁パネルの製造方法は、非晶性樹脂をブロー成形して得られる、片面にのみ光沢を有する中空二重壁構造のパネルの製造方法であって、一対の分割金型間に非晶性樹脂のパリソンを配置して型締めし、一対の分割金型のうちパネルの非光沢面の壁を成形する一方の金型を非晶性樹脂の熱変形温度以下の温度(X)に加熱し、光沢面の壁を成形する他方の金型の温度を、型締め時に熱変形温度より低い温度(A)とし、型締め後に熱変形温度を超える温度(B)に保持してから、一方の金型の温度(X)より5〜20℃低い温度(C)にして離型することを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項2に係る中空二重壁パネルの製造方法は、請求項1の手段において、光沢面を有する他方の壁を成形する金型の離型時の温度をA=Cとすることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項3に係る中空二重壁パネルの製造方法は、請求項1または2の手段において、非光沢面の壁を成形する一方の金型は、温水ジャケットを有し、光沢面の壁を形成する他方の金型は、スチームと水を選択的に循環させるスチーム・水ジャケットを備えた一対の分割金型を用いることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項4に係る中空二重壁パネルの製造方法は、請求項3の手段において、光沢面の壁を形成する他方の金型のスチームと水を選択的に循環させるスチーム・水ジャケットは、非光沢面の壁を成形する一方の金型の温水ジャケットより配設間隔を狭くしたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る中空二重壁パネルを示す一部破断斜視図、図2は本発明に係る中空二重壁パネルのブロー成形態様を示す断面図である。
【0014】
図1において、1は中空二重壁パネルであって、この中空二重壁パネル1は非晶性樹脂をブロー成形して製造されたものである。中空二重壁パネル1を構成する一方の壁2はその外表面に光沢を有しないが、他方の壁3の外表面は高度の光沢を有している。4は中空部である。他方の壁3の外表面は、光沢度(JISK7105)が50%以上の均質な光沢を有している。
【0015】
本発明に係る中空二重壁パネル1は、図2に示すように、非晶性樹脂をブロー成形して得られるものであって、一対の分割金型5,6間に非晶性樹脂のパリソン7を配置して型締めし、一対の分割金型5,6のうちパネルの非光沢面の壁を成形する一方の金型5を非晶性樹脂の熱変形温度以下の温度(X)に加熱し、光沢面の壁を成形する他方の金型6の温度を、型締め時に熱変形温度より低い温度(A)とする。そして、他方の金型6の温度は型締め後に熱変形温度を超える温度(B)に保持してから、一方の金型の温度(X)より低い温度でかつ、一方の金型の温度(X)と離型時における他方の金型の温度(C)の差であるX−C=5〜20℃の範囲にして離型する。
【0016】
光沢面を有する他方の壁を成形する他方の金型6の離型時の温度はA=Cとすることができる。
【0017】
一対の分割金型5,6には、図2に示すように、非光沢面の壁を成形する一方の金型5に温水ジャケット8を備えており、光沢面の壁を形成する他方の金型6に、スチームと水を選択的に循環させるスチーム・水ジャケット9を備えている。そして、光沢面の壁を形成する他方の金型6のスチー・水ジャケット9は、非光沢面の壁を成形する一方の金型5の温水ジャケット8より配設間隔を狭くして高い密度をもたせてあり、光沢面の壁を形成する他方の金型6の温度を急上昇または急下降させることができるようにしてある。図2において10は押し出しヘッドである。本発明における熱変形温度とは、JISK7207に準拠して測定されるものである。
【0018】
本発明に係る中空二重壁パネル1を構成する非晶性樹脂は、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリカーボネート樹脂、非晶性ポリアミド樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂)、ポリサルホン樹脂である。
【0019】
また、本発明における非晶樹脂とは、非晶性樹脂成分が30重量%以上の非晶性樹脂と結晶性樹脂とのブレンド物であってもよい。例えば、非晶性樹脂と結晶性樹脂とのブレンド物としては、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂とポリアミド樹脂とのブレンド物、ポリカーボネート樹脂とポリブチレンテレフタート樹脂とのブレンド物等である。
【0020】
【実施例】
次に、図1に示す中空二重壁パネル1を、非晶性樹脂としてABS樹脂(宇部サイコン株式会社製、EX−270、熱変形温度=85℃)により成形したものについて、実験例1〜9を示す。中空二重壁パネル1の寸法は、幅600mm、奥行1200mm、厚さ20mm、平均肉厚3mmである。パリソンの溶融温度は210℃、ブロー成形時の圧力流体の圧力は6Kg/cm2である。冷却時間は130秒、温水ジャケット8、スチーム・水ジャケット9ともに、直径15mmであり、温水ジャケット8は100mm間隔で、スチーム・水ジャケット9は35mm間隔で配置している。温水ジャケット8は、それぞれ予め決められた非晶性樹脂の熱変形温度以下の温度(X)の温水を常時流している。スチーム・水ジャケット9はスチームと水を適宜切り替えて流すことが可能な構造なっている
Figure 0004091973
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、熱エネルギー効率が高く経済性にすぐれている片面のみに光沢をもたせた中空二重壁パネルをブロー成形するにあたって、成形時および成形後においてパネルに反りが生じるなどの熱変形が現れることがなく、しかも光沢面に高度の光沢を現出させた中空二重壁パネルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空二重壁パネルを示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明に係る中空二重壁パネルのブロー成形態様を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中空二重壁パネル
2 一方の壁
3 他方の壁
4 中空部
5,6 一対の分割金型
7 パリソン
8 温水ジャケット
9 スチーム・水ジャケット
10 押し出しヘッド

Claims (4)

  1. 非晶性樹脂をブロー成形して得られる、片面にのみ光沢を有する中空二重壁構造のパネルの製造方法であって、一対の分割金型間に非晶性樹脂のパリソンを配置して型締めし、一対の分割金型のうちパネルの非光沢面の壁を成形する一方の金型を非晶性樹脂の熱変形温度(JISK7207)以下の温度(X)に加熱し、光沢面の壁を成形する他方の金型の温度を、型締め時に熱変形温度より低い温度(A)とし、型締め後に熱変形温度を超える温度(B)に保持してから、一方の金型の温度(X)より5〜20℃低い温度(C)にして離型することを特徴とする中空二重壁パネルの製造方法。
  2. 光沢面を有する他方の壁を成形する金型の離型時の温度をA=Cとすることを特徴とする請求項1記載の中空二重壁パネルの製造方法。
  3. 非光沢面の壁を成形する一方の金型は、温水ジャケットを有し、光沢面の壁を形成する他方の金型は、スチームと水を選択的に循環させるスチーム・水ジャケットを備えた一対の分割金型を用いることを特徴とする請求項1または2記載の中空二重壁パネルの製造方法。
  4. 光沢面の壁を形成する他方の金型のスチームと水を選択的に循環させるスチーム・水ジャケットは、非光沢面の壁を成形する一方の金型の温水ジャケットより配設間隔を狭くしたことを特徴とする請求項3記載の中空二重壁パネルの製造方法。
JP35532098A 1998-11-30 1998-11-30 中空二重壁パネルの製造方法 Expired - Fee Related JP4091973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35532098A JP4091973B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 中空二重壁パネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35532098A JP4091973B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 中空二重壁パネルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000158526A JP2000158526A (ja) 2000-06-13
JP4091973B2 true JP4091973B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=18443246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35532098A Expired - Fee Related JP4091973B2 (ja) 1998-11-30 1998-11-30 中空二重壁パネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4091973B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4495820B2 (ja) * 2000-03-01 2010-07-07 キョーラク株式会社 非晶性熱可塑性樹脂のブロー成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000158526A (ja) 2000-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8083985B2 (en) Method for producing appliance cabinets and appliance cabinet Produced by such method
TW200402358A (en) Forming tool and method for producing plastic articles
CA1330154C (en) Blow molding apparatus and process
JP4091973B2 (ja) 中空二重壁パネルの製造方法
JP3817805B2 (ja) 成形用金型
US10962277B2 (en) Refrigerator appliance having at least one inner plastic liner and method for manufacturing the liner
JP2795216B2 (ja) 成形用金型、成形方法、成形材料、及び成形品
JP3839097B2 (ja) 温度制御容易な金型構造
JP4128672B2 (ja) 中空二重壁パネルおよびその製造方法
JP3800716B2 (ja) ブロー成形方法
EP0068714A1 (en) Thermal-forming processes
JP4154808B2 (ja) 成形用金型
JP4418046B2 (ja) 中空成形品のブロー成形方法
JPH1016042A (ja) ブロー成形品、及び成形方法
JP2798061B2 (ja) 成形用金型、及び成形方法
JP4120091B2 (ja) 成形用金型
JP3267100B2 (ja) 成形用金型、成形方法、成形材料、及び成形品
JP2000238104A (ja) 熱可塑性樹脂の射出成形方法、装置および成形品
KR20020074342A (ko) 냉장고용 내부케이스
JP3186727B2 (ja) 圧力制御装置とブロー成形装置
JP3780557B2 (ja) ブロー成形用金型
JP3794138B2 (ja) 多層ブロー成形品の製造方法
JP2900866B2 (ja) ブロー成形方法
JP3829449B2 (ja) 嵌合部材、組立品
JPH1016040A (ja) 成形用金型、及び成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees