JP4091007B2 - ネットワーク輻輳規模判定方法及びシステム - Google Patents

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本発明は、IPネットワークを介して提供される映像ストリーム配信サービスにおいて、エンドユーザのクライアント端末における受信品質を集約し、エリア単位で輻輳規模の把握を行うネットワーク輻輳規模判定方法及びシステムに関するものである。
現在のインターネット接続ユーザは、様々な端末をネットワーク環境に接続し、サービスを利用している。また、その多くのユーザは、通信帯域幅や通信遅延等に関する品質保証がない、いわゆるベストエフォート型のサービスを利用している。そのため、映像ストリーム配信サービスにおいて、品質の維持のために多くの検討が進められ、ユーザ受信品質もしくはネットワーク品質の把握方法も併せて検討が進められている。ネットワーク品質の把握において、自社配信網を流れるトラフィックは比較的容易に管理することは可能であるが、相互接続ポイントを越えた他事業者のアクセス網の管理は十分にできていないという課題があり、その課題に対して、ユーザ毎の受信品質情報から体感品質を把握し、エリア毎のユーザ品質分布のリアルタイム分析に基づいてネットワーク輻輳規模を推定し、その輻輳規模に応じてネットワークアドミッション制御(例えば、特許文献1参照)や配信レート制御(例えば、特願2003−293794)を実行する方式が検討されている。
特開2004−48565号公報
しかしながら、従来の輻輳判定方式では、同一輻輳点を通過する映像ストリームを受信するユーザを収容したエリア単位に、輻輳もしくは正常(輻輳からの回復)の2つの状態で管理しており、輻輳規模(輻輳の程度)までを把握することができていない。そのため、急激にトラフィックが増加して重度の輻輳状態となった場合も、経度の輻輳状態である場合も輻輳状態と判定され、同様な制御が適用されることになる。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、同一輻輳点を通過する映像ストリームを受信するユーザを収容したエリア単位に輻輳もしくは正常の状態判定を行い、さらに輻輳時には、輻輳規模を把握するネットワーク輻輳規模判定方法及びそれを用いたシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、クライアント端末(ユーザ)、輻輳規模判定手段及び配信サーバがそれぞれネットワークを介して接続され、品質測定手段が前記クライアント端末か、該クライアント端末と前記配信サーバとの間のネットワーク経路上のいずれかに設けられ、前記配信サーバがユーザに対して行う映像ストリームの配信サービスに供するネットワーク輻輳規模の判定方法であって、前記品質測定手段が映像ストリーム配信の受信品質及び再生品質を測定して、ユーザ単位の品質レベルを判定する品質レベル判定ステップと、前記輻輳規模判定手段が、前記品質レベル判定ステップにより判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に収集し、エリア内の全ユーザ数に対する各品質レベルのユーザ比率を定期的に算出して、少なくとも1つ以上の輻輳判定閾値と各品質レベルのユーザ比率とを組み合わせ判定することにより輻輳規模の把握を行う輻輳規模把握ステップと、を有することを特徴とするネットワーク輻輳規模判定方法にある。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワーク輻輳規模判定方法において、前記輻輳規模把握ステップが、ある一定の期間、ネットワークエリアの輻輳規模が前記輻輳判定閾値以下の状態を維持していた場合に、当該エリアを正常状態と判定して、ネットワークの輻輳状態からの回復を判定するステップを含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2記載のネットワーク輻輳規模判定方法において、前記品質レベル判定ステップが、映像ストリーム配信における受信帯域、パケット受信数、パケット再送数、パケットロス数、遅延、フレームレート、バッファ量のうち少なくとも1つ以上を用いて、ネットワークレベルでの受信品質及びアプリケーションレベルでの再生品質を測定し、該測定品質と少なくとも1つ以上規定した閾値とを比較し、複数の品質レベルに区分するステップを含むことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定方法おいて、前記輻輳規模把握ステップが、ユーザとネットワークのエリアとの対応を把握し、前記品質レベル判定ステップにて判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に管理し、エリア内の品質レベル毎のユーザ数に対して、少なくとも1つ以上の閾値をもうけて比較を行うことによりエリア単位の輻輳規模を判定するステップを含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定方法おいて、前記品質測定手段による品質レベル判定ステップを前記配信サーバにて実施することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、クライアント端末(ユーザ)、輻輳規模判定手段及び配信サーバがそれぞれネットワークを介して接続され、品質測定手段が前記クライアント端末か、該クライアント端末と前記配信サーバとの間のネットワーク経路上のいずれかに設けられ、前記配信サーバがユーザに対して行う映像ストリームの配信サービスに供するネットワーク輻輳規模判定システムであって、前記品質測定手段が、映像ストリーム配信の受信品質及び再生品質を測定する機能と、ユーザ単位の品質レベルを判定する機能とを備え、前記輻輳規模判定手段が、前記品質測定手段により判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に収集する機能と、エリア内の全ユーザ数に対する各品質レベルのユーザ比率を定期的に算出して、少なくとも1つ以上の輻輳判定閾値と各品質レベルのユーザ比率とを組み合わせ判定する機能とを備えていることを特徴とするネットワーク輻輳規模判定システムにある。
また、請求項7の発明は、請求項6に記載のネットワーク輻輳規模判定システムおいて、前記輻輳規模判定手段が、ある一定の期間、ネットワークエリアの輻輳規模が前記輻輳判定閾値以下の状態を維持していた場合に、当該エリアを正常状態と判定して、ネットワークの輻輳状態からの回復を判定する機能を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項6または7に記載のネットワーク輻輳規模判定システムおいて、前記品質測定手段が、映像ストリーム配信における受信帯域、パケット受信数、パケット再送数、パケットロス数、遅延、フレームレート、バッファ量のうち少なくとも1つ以上を用いて、ネットワークレベルでの受信品質及びアプリケーションレベルでの再生品質を測定し、該測定品質と少なくとも1つ以上規定した閾値とを比較し、複数の品質レベルに区分することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定システムおいて、前記輻輳規模判定手段が、ユーザとネットワークのエリアとの対応を把握し、前記品質測定手段により判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に管理し、エリア内の品質レベル毎のユーザ数に対して、少なくとも1つ以上の閾値との比較を行うことにより、エリア単位の輻輳規模を判定することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項6〜9のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定システムおいて、前記品質測定手段が前記配信サーバに設けられることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、クライアント端末(ユーザ)、輻輳規模判定手段及び配信サーバがそれぞれネットワークを介して接続され、品質測定手段が前記クライアント端末か、該クライアント端末と前記配信サーバとの間のネットワーク経路上のいずれかに設けられ、前記配信サーバがユーザに対して行う映像ストリームの配信サービスに供する、ネットワーク輻輳規模の判定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記品質測定手段が、映像ストリーム配信の受信品質及び再生品質を測定して、ユーザ単位の品質レベルを判定する品質レベル判定ステップと、前記輻輳規模判定手段が、前記品質レベル判定ステップにより判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に収集し、エリア内の全ユーザ数に対する各品質レベルのユーザ比率を定期的に算出して、少なくとも1つ以上の輻輳判定閾値と各品質レベルのユーザ比率とを組み合わせ判定することにより輻輳規模の把握を行う輻輳規模把握ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムにある。
また、請求項12の発明は、請求項11に記載のプログラムを記録した記録媒体にある。
上述した本発明によれば、同一輻輳点を通過する映像ストリームを受信するユーザを収容したエリア単位に輻輳もしくは正常の状態判定を行い、さらに輻輳時には、輻輳規模を把握することが可能となり、配信サーバの制御機能との連携によって、輻輳規模に応じた配信制御の実施が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
〔実施例1〕
図1は、本発明の第1の実施例を説明するネットワーク輻輳規模判定システムの概略構成図である。本ネットワーク輻輳規模判定システムは、映像ストリーム配信サービスに供するものであって、本ネットワーク輻輳規模判定システムは、ネットワークエリア4aに接続されるクライアント端末1a,1bと、ネットワークエリア4bに接続されるクライアント端末1c,1dと、ネットワークエリア4cに接続される輻輳規模判定手段2及び配信サーバ3とを備えている。クライアント端末1a,1bは、ネットワークエリア4a,4cを介して配信サーバ3に接続され、クライアント端末1c,1dは、ネットワークエリア4b,4cを介して配信サーバ3に接続され、それぞれストリーム映像の受信を行っている。
クライアント端末1a〜1dは、フレームレート(受信帯域)、バッファ量、パケット受信数/再送数/ロス数、遅延等のうち少なくとも1つ以上をトランスポート品質(受信品質)及びアプリケーション品質(再生品質)として測定し、これらのトランスポート品質及び/又はアプリケーション品質と、任意に少なくとも1つ以上規定した品質判定閾値とを比較してユーザの受信品質レベルを定期的に判定する。そして、この判定結果をそれぞれ輻輳規模判定手段2に通知する。
輻輳規模判定手段2は、クライアント端末1a〜1dからユーザ品質レベルの判定結果を受信すると、ネットワークエリア4a,4bとクライアント端末1a〜1dとの対応情報を把握する。そして、受信したクライアント端末1a,1bの判定結果をネットワークエリア4aのエリア判定情報(エリア内の全ユーザ数に対する品質レベル毎のユーザ比率)として管理し、同様に、クライアント端末1c,1dからの判定結果をネットワークエリア4bのエリア判定情報(エリア内の全ユーザ数に対する品質レベル毎のユーザ比率)として管理し、このエリア判定情報と任意に少なくとも1つ以上規定した輻輳判定閾値とを組み合わせて定期的に輻輳規模の判定を行う。
また、ネットワークエリア4cに対しては、配下の全エリア(ネットワークエリア4a,4b)と一定規模以上の輻輳状態のエリア(輻輳予兆状態のエリア)との比率を閾値として比較して、エリアの輻輳規模の把握を行う。輻輳規模判定手段2によるエリア輻輳規模の判定結果は配信サーバ3に通知される。
配信サーバ3は輻輳規模判定手段2からのエリア輻輳規模の判定結果に基づいてクライアント端末1a〜1dへのストリーム映像の配信レートを制御するが、この点は本発明の要部ではないため説明を省略する。
輻輳規模判定手段2はさらに、ネットワークの輻輳状態からの回復を判定するために、ある一定の期間、ネットワークエリアの輻輳規模が輻輳判定閾値以下の状態を維持していた場合に、そのエリアを正常状態として判定する。この輻輳規模判定手段2の機能は後述する他の実施例についても言えることである。
〔実施例2〕
図2は、本発明の第2の実施例を説明する同じく映像ストリーム配信サービスに供するネットワーク輻輳規模判定システムの概略構成図である。図2において、図1に対応する要素には同一参照番号を付して示してある。本ネットワーク輻輳規模判定システムは、ネットワークエリア4aに接続されるクライアント端末1a,1bと、ネットワークエリア4bに接続されるクライアント端末1c,1dと、ネットワークエリア4cに接続される輻輳規模判定手段2、配信サーバ3及び品質測定手段5とを備えている。クライアント端末1a,1bは、ネットワークエリア4a,4cを介して配信サーバ3に接続され、クライアント端末1c,1dは、ネットワークエリア4b,4cを介して配信サーバ3に接続され、それぞれストリーム映像の受信を行っている。また、品質判定手段5は、クライアント端末1a〜1dと配信サーバ3との間のネットワーク経路上に設置されている。
尚、本ネットワーク輻輳規模判定システムを、図1に示した第1の実施例の構成と比較すると、品質測定手段5をクライアント端末1a〜1dと配信サーバ3との間のネットワーク経路上に配置している点、図1のクライアント端末1a〜1dの機能(フレーム等をトランスポート品質及びアプリケーション品質として測定し、ユーザ品質状態を判定し、その判定結果を輻輳規模判定手段2に通知する機能)を品質測定手段5が実現する点で相違する。逆に、図1に示した第1の実施例では、クライアント端末1a〜1dが、図2に示す品質測定手段5の機能を備えていると言える。
品質測定手段5は、クライアント端末1a〜1dが送信する再送要求や品質通知情報等を監視し、この監視情報に基づいてトランスポート品質を把握し、トランスポート品質と任意に少なくとも1つ以上規定した品質閾値とを比較してユーザ単位の品質レベルを判定する。そして、この判定結果をネットワーク4cを経由して輻輳規模判定手段2に通知する。
輻輳規模判定手段2は、品質測定手段5からユーザ品質レベルの判定結果を受信すると、ネットワークエリア4a,4bとクライアント端末1a〜1dとの対応情報を把握する。そして、受信したクライアント端末1a,1bのユーザ品質レベルの判定結果をネットワークエリア4aのエリア判定情報(エリア内の全ユーザ数に対する品質レベル毎のユーザ比率)として管理し、同様に、クライアント端末1c,1dのユーザ品質レベルの判定結果をネットワークエリア4bのエリア判定情報(エリア内の全ユーザ数に対する品質レベル毎のユーザ比率)として管理し、このエリア判定情報と任意に少なくとも1つ以上規定した輻輳判定閾値とを組み合わせて輻輳規模の把握を行う。
また、ネットワークエリア4cに対しては、配下の全エリア(ネットワークエリア4a,4b)と一定規模以上の輻輳状態のエリア(輻輳予兆状態のエリア)との比率を閾値として比較して、エリアの輻輳規模の把握を行う。
〔実施例3〕
図3は、本発明の第3の実施例を説明するネットワーク輻輳規模判定システムのシステム構成図である。このシステム構成図は、図1に示した第1の実施例のネットワーク輻輳規模判定システムにおける、クライアント端末1a〜1d、輻輳規模判定手段2及び配信サーバ3の機能を詳細に説明するための図である。すなわち、図3に示すクライアント端末28は図1に示した各クライアント端末1a〜1dに、輻輳規模判定手段13は輻輳規模判定手段2に、配信サーバ14は配信サーバ3に、ネットワークエリア27はネットワークエリア4a〜4cにそれぞれ相当する。
従って、本ネットワーク輻輳規模判定システムは、ネットワークエリア27に接続されるクライアント端末28、輻輳規模判定手段13及び配信サーバ14を備えている。クライアント端末28は、受信制御手段11及び品質測定手段12を備え、ネットワークエリア27を介して配信サーバ14に接続されてストリーム映像の受信を行っている。
クライアント端末28の受信制御手段11は、再生部15と、配信サーバ14からストリーム映像を受信する受信制御部16とを備えている。再生部15は、受信制御部16が受信したストリーム映像から再生フレームレート、バッファ量等の情報を収集する。受信制御部16は、受信したストリーム映像から、パケット受信数/再送数/ロス数、遅延、ジッタ等の情報を収集する。
クライアント端末28の品質測定手段12は、再生状態測定部17、受信状態測定部18、品質判定部19及びユーザ判定結果通知部20を備えている。再生状態測定部17は、受信制御手段11の再生部15から、再生フレームレート、バッファ量等のうち少なくとも1つ以上をアプリケーション品質として測定し、受信状態測定部18は、受信制御手段11の受信制御部16から、パケット受信数/再送数/ロス数、遅延、ジッタ等のうち少なくとも1つ以上をトランスポート情報として測定する。品質判定部19は、再生状態測定部17及び受信状態測定部18が収集したアプリケーション品質及び/又はトランスポート品質に対して、少なくとも1つ以上任意に規定した閾値との比較によってユーザ品質レベルの判定を行う。そして、この判定結果をユーザ判定結果通知部20を介し、ネットワークエリア27を経由して輻輳規模判定手段13に通知する。
輻輳規模判定手段13は、ユーザ判定結果受信部21及びエリア判定部22を備えている。ユーザ判定結果受信部21は、クライアント端末28の品質測定手段12における品質判定部19からユーザ判定結果通知部20を介してユーザ品質状態の判定結果(ユーザ品質レベル)を受信すると、ネットワークエリア27とクライアント端末28との対応付けを行う。エリア判定部22は、受信したクライアント端末28の判定結果をネットワークエリア27のエリア判定情報としてエリア単位で管理する(ユーザ判定結果受信部21により対応付けられたユーザ品質状態の判定結果をエリア判定情報として反映する)。そして、定期的に、エリア判定情報から、品質レベル毎に、その品質レベルを通知したユーザ数/全ユーザ数をエリア単位に算出し、この算出結果と少なくとも1つ以上任意に規定した閾値との比較によってエリアの輻輳規模の把握を行う。
〔実施例4〕
次に、本発明の第4の実施例として、図3に示した第3の実施例における輻輳規模判定手段13の処理の詳細について説明する。具体的には、クライアント端末28における品質測定手段12から送信された品質判定結果(ユーザ品質レベル)を輻輳規模判定手段13のユーザ判定結果受信部21が受信し、ネットワークエリア27とクライアント端末28との対応付けを行った後のエリア判定部22でのエリア輻輳規模の判定方法につき説明する。
図4は、同一エリア(エリアA)内の各クライアント端末(ユーザ1〜ユーザ10)における品質測定手段12から受信した品質測定結果をエリア判定情報として管理したユーザ管理表の例を示している。例として、品質判定部19においての品質判定項目はパケット再送率に対して3つの閾値(再送率2%:レベル1、4%:レベル2、6%レベル3)を設定しているものとする。
初めに、エリア判定部22はエリア内の全ユーザに対する品質レベル毎のユーザ比率を算出する。図4においては、正常ユーザ50%、輻輳予兆(レベル1)30%、輻輳予兆(レベル2)20%と算出される。ここで、予兆(レベル1)のユーザは3名であるが、予兆(レベル2)を通知したユーザも予兆(レベル1)以上の状態であるためそのユーザ数も加えて5名で比率を算出する。
次ぎに、エリア判定部22は、エリア輻輳規模の判定を行う。図5は、エリア判定部22における輻輳規模判定の例を示しており、ユーザ品質レベルと品質レベル毎のユーザ比率の組み合わせで、それぞれ9段階((1)〜(9))に区分し、さらに、ネットワークの輻輳規模として3段階(輻輳規模1:(1)〜(4)(7)、輻輳規模2:(5)(6)(8),輻輳規模3:(9))に区分している。
図5に図4での品質レベル毎のユーザ比率を割り当てた場合、予兆(レベル1)は50%の状態で(3)、予兆(レベル2)は20%の状態で(5)となり、それぞれ輻輳規模1、輻輳規模2となり、その規模が大きい方を適用し、図4のエリアAは輻輳規模2と判定される。
一方、輻輳状態からの回復判定は、エリア判定部22に一定期間の保護時間を設定することによって行う。図5において、品質レベル毎のユーザ比率が10%以下の状態を一定期間監視し、常時10%以下の状態を維持していた場合に正常状態と判定する。以上の処理によってエリア判定部22は輻輳規模の判定を行う。
尚、上記ネットワーク輻輳規模判定システムでは、輻輳規模判定手段2,13及び品質測定手段5をネットワーク上にそれぞれ独立して配置するか、品質測定手段のみをクライアント端末に装備させるようにしたが、これらの2つの手段を1台のネットワーク機器に備えるようにしてもよい。同様に、輻輳規模判定手段2,13と配信サーバ3,14、輻輳規模判定手段2,13と品質測定手段5、あるいは配信サーバ3,14と品質測定手段5を、それぞれ1台のネットワーク機器に備えるようにしてもよい。
また、上記のネットワーク輻輳規模判定システムでは、品質測定手段12がクライアント端末28に備える構成、または品質測定手段5がクライアント端末1a〜1dから独立した構成としたが、品質測定手段5,12は、クライアント端末1a〜1d,28と配信サーバ3,14との間のネットワーク経路上に配置する構成であればよい。例えば、配信サーバ3,14の内部、または配信サーバ3,14とともに1台のネットワーク機器に備えるようにしてもよい。
また、図1〜図3に示したネットワーク輻輳規模判定システムのクライアント端末1a〜1d,28、輻輳規模判定手段2,13及び品質測定手段5の各機能は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、OVD等)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
本発明の第1の実施例を説明するネットワーク輻輳規模判定システムの概略構成図である。 本発明の第2の実施例を説明するネットワーク輻輳規模判定システムの概略構成図である。 本発明の第3の実施例を説明するネットワーク輻輳規模判定システムのシステム構成図である。 本発明の第4の実施例を説明するネットワーク輻輳規模判定システムにおけるユーザ管理表の例を示す図である。 本発明の第4の実施例のネットワーク輻輳規模判定システムにおける輻輳規模判定の例を示す図である。
符号の説明
1a〜1d,28 クライアント端末
2,13 輻輳規模判定手段
3,14 配信サーバ
4a,4c ,27 ネットワークエリア
5,12 品質測定手段
11 受信制御手段
13 輻輳規模判定手段
14 配信サーバ
15 再生部
16 受信制御部
17 再生状態測定部
18 受信状態測定部
19 品質判定部
20 ユーザ判定結果通知部
21 ユーザ判定結果受信部
22 エリア判定部
27 ネットワークエリア
28 クライアント端末

Claims (12)

  1. クライアント端末(ユーザ)、輻輳規模判定手段及び配信サーバがそれぞれネットワークを介して接続され、品質測定手段が前記クライアント端末か、該クライアント端末と前記配信サーバとの間のネットワーク経路上のいずれかに設けられ、前記配信サーバがユーザに対して行う映像ストリームの配信サービスに供するネットワーク輻輳規模の判定方法であって、前記品質測定手段が映像ストリーム配信の受信品質及び再生品質を測定して、ユーザ単位の品質レベルを判定する品質レベル判定ステップと、前記輻輳規模判定手段が、前記品質レベル判定ステップにより判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に収集し、エリア内の全ユーザ数に対する各品質レベルのユーザ比率を定期的に算出して、少なくとも1つ以上の輻輳判定閾値と各品質レベルのユーザ比率とを組み合わせ判定することにより輻輳規模の把握を行う輻輳規模把握ステップと、を有することを特徴とするネットワーク輻輳規模判定方法。
  2. 前記輻輳規模把握ステップが、ある一定の期間、ネットワークエリアの輻輳規模が前記輻輳判定閾値以下の状態を維持していた場合に、当該エリアを正常状態と判定して、ネットワークの輻輳状態からの回復を判定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク輻輳規模判定方法。
  3. 前記品質レベル判定ステップが、映像ストリーム配信における受信帯域、パケット受信数、パケット再送数、パケットロス数、遅延、フレームレート、バッファ量のうち少なくとも1つ以上を用いて、ネットワークレベルでの受信品質及びアプリケーションレベルでの再生品質を測定し、該測定品質と少なくとも1つ以上規定した閾値とを比較し、複数の品質レベルに区分するステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク輻輳規模判定方法。
  4. 前記輻輳規模把握ステップが、ユーザとネットワークのエリアとの対応を把握し、前記品質レベル判定ステップにて判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に管理し、エリア内の品質レベル毎のユーザ数に対して、少なくとも1つ以上の閾値をもうけて比較を行うことによりエリア単位の輻輳規模を判定するステップを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定方法。
  5. 前記品質測定手段による品質レベル判定ステップを前記配信サーバにて実施することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定方法。
  6. クライアント端末(ユーザ)、輻輳規模判定手段及び配信サーバがそれぞれネットワークを介して接続され、品質測定手段が前記クライアント端末か、該クライアント端末と前記配信サーバとの間のネットワーク経路上のいずれかに設けられ、前記配信サーバがユーザに対して行う映像ストリームの配信サービスに供するネットワーク輻輳規模判定システムであって、前記品質測定手段が、映像ストリーム配信の受信品質及び再生品質を測定する機能と、ユーザ単位の品質レベルを判定する機能とを備え、前記輻輳規模判定手段が、前記品質測定手段により判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に収集する機能と、エリア内の全ユーザ数に対する各品質レベルのユーザ比率を定期的に算出して、少なくとも1つ以上の輻輳判定閾値と各品質レベルのユーザ比率とを組み合わせ判定する機能とを備えていることを特徴とするネットワーク輻輳規模判定システム。
  7. 前記輻輳規模判定手段が、ある一定の期間、ネットワークエリアの輻輳規模が前記輻輳判定閾値以下の状態を維持していた場合に、当該エリアを正常状態と判定して、ネットワークの輻輳状態からの回復を判定する機能を含むことを特徴とする請求項請求項6に記載のネットワーク輻輳規模判定システム。
  8. 前記品質測定手段が、映像ストリーム配信における受信帯域、パケット受信数、パケット再送数、パケットロス数、遅延、フレームレート、バッファ量のうち少なくとも1つ以上を用いて、ネットワークレベルでの受信品質及びアプリケーションレベルでの再生品質を測定し、該測定品質と少なくとも1つ以上規定した閾値とを比較し、複数の品質レベルに区分することを特徴とする請求項6又は7に記載のネットワーク輻輳規模判定システム。
  9. 前記輻輳規模判定手段が、ユーザとネットワークのエリアとの対応を把握し、前記品質測定手段により判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に管理し、エリア内の品質レベル毎のユーザ数に対して、少なくとも1つ以上の閾値との比較を行うことにより、エリア単位の輻輳規模を判定することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定システム。
  10. 前記品質測定手段が前記配信サーバに設けられることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載のネットワーク輻輳規模判定システム。
  11. クライアント端末(ユーザ)、輻輳規模判定手段及び配信サーバがそれぞれネットワークを介して接続され、品質測定手段が前記クライアント端末か、該クライアント端末と前記配信サーバとの間のネットワーク経路上のいずれかに設けられ、前記配信サーバがユーザに対して行う映像ストリームの配信サービスに供する、ネットワーク輻輳規模の判定処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記品質測定手段が、映像ストリーム配信の受信品質及び再生品質を測定して、ユーザ単位の品質レベルを判定する品質レベル判定ステップと、前記輻輳規模判定手段が、前記品質レベル判定ステップにより判定されたユーザ単位の品質レベルをエリア単位に収集し、エリア内の全ユーザ数に対する各品質レベルのユーザ比率を定期的に算出して、少なくとも1つ以上の輻輳判定閾値と各品質レベルのユーザ比率とを組み合わせ判定することにより輻輳規模の把握を行う輻輳規模把握ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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