JP2004328753A - ネットワークにおけるサービス品質の暗黙的弁別のための方法及び装置 - Google Patents

ネットワークにおけるサービス品質の暗黙的弁別のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リアルタイムフローとデータフローとの間を明瞭に区別することなく、サービス品質を確実にする。
【解決手段】ネットワークのフローのパケット20を処理する装置は、優先順位アルゴリズムを用いるフェアキューイングに従ってキュー内のパケットをスケジューリングするためのスケジューリング手段28を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パケット交換ネットワークのアーキテクチャとそこで行われるサービス品質管理に関する。
インターネットは、サービスとアプリケーションを幅広く支援するのに適したマルチサービス機構である。インターネット上のトラフィックは、一般的には音声や映像アプリケーションによって生成されるリアルタイム(ストリーミング)トラフィックと、デジタル文書の転送に相当するデータ(伸縮性)トラフィックの2つに大別される。リアルタイムトラフィックには信号を保存するというサービス品質の要求がある。つまり、発信元で生成される信号を特徴づけるビットレートの変化を、その信号がネットワークを通過する過程で保たれなければならない。データトラフィックのサービス品質は文書の転送時間によって測定する。この時間、すなわち転送中に達成される平均ビットレートは、発信元から目的地に至る通信チャネルの総体に左右される。インターネットのネットワークのためのサービス品質の目的は、それがデータトラフィックに対して透過的に現れることである。透過的であるならば、別の場所(サーバ、アクセスネットワーク、ユーザ装置)で持ち込まれる制限要因をおいてほかにビットレートを減少させるものはなくなり、この意味で、ネットワークはデータフローのビットレートを保存するものといえる。
インターネットは、営利的な面においては、ユーザクライアントに移送サービスを提供する公共的ネットワークである。したがって、対価の請求が重要な課題となる。ネットワークアーキテクチャは運営者に投資利潤をもたらし、なおかつユーザが求める良質サービスについて、競争に有利な価格を設定できるものでなければならない。
この品質と投資利潤の要求については、ネットワークアーキテクチャに関する種々の提案がさまざまな形で応えている。アーキテクチャには、Intserv、Diffserv、MPLS−TEのように標準化されたものもあれば、独自の仕様を持つものもある。
既存のIPネットワークアーキテクチャはベストエフォートアーキテクチャであり、サービス品質を一切保証しない。性能は過剰仕様によって満足なものとなり、ユーザの協力に依存する。つまりユーザは原則として、(TCPやTCPフレンドリプロトコルを使用する場合は特に)ネットワークの輻輳状態に応じて自らのアプリケーションのビットレートを調整しなければならない。リアルタイムトラフィックとデータトラフィックパケットは、両者を区別することなく処理される。
IPルータは現在、パケットの配信にあたって2つ以上のパスを利用できる場合に、負荷分散の原理を用いる。所与のパケットに対する選択は普通、パケットの元のIPアドレスにハッシュ関数を適用することによって決定される。この関数を適用した結果として、該当するインターフェースを指定する整数が得られる。こうして利用可能なパスにわたって負荷が分散され、同じフローのパケットはどれも同じパスを取り、それゆえ正確な順序で到着する。
通常、小口ユーザの料金は固定されている。一方大口ユーザは、送受されるトラフィックの量に応じた額を運営者に支払うことができる。この場合は普通、パケット損失率やネットワーク横断遅延、信頼性要素といった商品のサービス品質を規定する取り決めが存在する。
上記のアーキテクチャに対する改良として提案された高水準アーキテクチャのほとんどは、リソース予約の原理を採用している。ネットワークとユーザは、予定されたコールについて次のとおりにトラフィックの取り決めを設定する。
・ユーザは、トラフィックの性質を記述することによって予定されたコールを告知する。
・ネットワークは、可能であれば必要なリソースを割り当てる(受け入れ制御)。
・送信されたトラフィックを進入時に監視し、それがあらかじめ提供された記述に一致することを確認するか、割り当てられたリソースをWFQタイプのスケジューリングで監視する。
提案されたアーキテクチャによって異なるが、この取り決めは、マイクロフローかフローの集合、ポイントツーポイントコールかマルチポイントコールに関係する。
料金は取り決めに盛り込まれる。料金は一般に、ユーザが提供するトラフィックの記述に応じて異なり、その記述によってリソースの割り当てが左右される。
サービスの等級に基づいて弁別がなされる場合、ネットワークは同じ等級の全パケットを特定の方法で処理する。リアルタイムトラフィックとデータトラフィックのそれぞれに求められる2タイプの品質を弁別し、さらに同じタイプの中で種々の品質レベルを弁別する。通常ならば、トラフィック集団についてユーザと運営者との間で交わされる取り決めの条件に従って、各種サービス等級へのパケットの割り当てを綿密に監視することが必要となる。
料金は取り決めの一部であり、通常はそれぞれの等級で送信されるトラフィックの量によって決まる。当然、品質水準に応じた課金差が生じる。そうでない場合、ユーザは、すべてのトラフィックを最上級レベルのトラフィックで送信することになる。
非特許文献1に記載された自己管理インターネットでは、サービスの予約と等級を避けている。このアーキテクチャで輻輳が発生すると、ネットワークは“単価”を設けた明確な輻輳通知(ECN)を送信する。ユーザは、受け取った通知にどう応答するかによって “勘定書”を調整でき、それ故、自らのコールについて余分に支払うことを了解するユーザは、受け取った通知に応答しないことによって輻輳を無視できる。
リアルタイムトラフィックとデータトラフィックとの弁別は、原理上必要でなくなる。ECNマーキングの決定にあたって仮想キューの占有を用いることでパケットの遅延を無視できる程度にまで抑えることができる(リアルタイムフローなら十分に低く抑えることができる)と主張する。
自己管理ネットワークなら専用のシグナリングプロトコルを用意する必要はなく、ベストエフォートネットワークの場合と同じくらい簡素なリソース管理が行える。
例えば、非特許文献2に記載されたフロー認識ネットワーキングアーキテクチャでは、それぞれのユーザフローが進行中に識別され、それらのフローに基づいてトラフィック制御が行われる。フローとは、ヘッダの不変フィールドの中で同じ値を持つパケットの集合であり、その不変フィールドとは一般に発信元IPアドレスと目的地IPアドレス、トランスポートプロトコルポート番号(IPv4)、フローレベルフィールド(IPv6)などである。フローには、無活動期間にからむタイムアウト値を指定することができる。その無活動期間中にパケットが観察されないとフローは終了する。図1は、そのアーキテクチャの原理とコンポーネントを示す。手段4はリアルタイムフローのピークビットレートを監視する。パケットは配信決定モジュール6に送信され、配信決定モジュール6は保護フローのリスト10を調べる。このモジュール6は、受け入れを許可されたパケットをモジュール8に送信し、モジュール8は、リアルタイムフローのパケットに優先順位を与える優先順位キューに従ってそれらのパケットを順序付けする。モジュール8は、モジュール6に向けて受け入れ条件データ16を送信する。このデータは原則的に、リアルタイムフローの現在の累積ビットレートの推定値と、データフローに利用できる帯域幅の測定値とを含む。
リンクやパスが瞬間的に輻輳した場合に新たなフローが立ち上がるのを防ぐため、暗黙的受け入れ制御を適用する。この制御は、すでに進行中のフローのサービス品質を保護する。非特許文献3などの文献では、暗黙的受け入れ制御を実施するための提案がなされている。
図1のアーキテクチャでは、リアルタイムトラフィックとデータトラフィックとが、それぞれのサービス等級で区別される。ただしその受け入れ条件は、フローのタイプにも、フローのトラフィック特性にも依存しない。このため、フローのトラフィック特性を伝える必要はない。リアルタイムフローのピークビットレートが事前に定められた制限を超えないことを進入時にチェックする必要は依然としてある。受け入れ条件を決定するには、その制限を知ることが不可欠である(非特許文献4参照)。
そのアーキテクチャで料金を左右するのは、クライアントによって送受されるトラフィックの量だけである。すでに開始したフローはどれも保護され、それ故課金できるので、有効である。リアルタイムとデータとの間の区別は、リアルタイムフローが無視できる損失と遅延を受け且つデータフローがビットレートで制限されないので、置き換えの動機がなく、差別的な課金を必要としない。
米国企業Caspian Networksは、タイプの異なるフロー認識アーキテクチャを提案している(米国特許出願US−2002/57699、US−2002/57651及びUS−2002/80786などを参照)。そのフローは、上述のとおり進行中に識別される。受け入れを許可されたそれぞれのフローは、サービス品質のパラメータとルートに関連付けられる。サービス品質のパラメータは、パケットのヘッダやユーザのSLAから導き出される仕様表など、種々の情報源から導き出す。フローの性能要求に応じるため、サービス品質のパラメータとネットワークリソースの使用状況に応じてルートを算出する。サービス品質のパラメータは、数ある中でも、例えば保証レート(GR)を指定する。フローには、そのルートの輻輳状況に応じて利用可能レート(AR)が一定の期間にわたって割り当てられる。このアーキテクチャでは、フローのビットレートが割り当てられたレート(GR+AR)に一致することを保証するため、進入時にスケジューリングを行う。退出時のスケジューリングは、性能要求(特にパケットあたりの遅延)への応諾を保証する。進入時のスケジューリングでは余剰パケットの拒絶をもって間隔を設け、退出時のスケジューリングは、WFQアルゴリズムを各フローに使用する。新たに着信するフローのために適切なルートを見つけることができない場合は、フロー受け入れ制御を使用しなければならない。
F.P.Kelly,「Model for a self-managed Internet(自己管理インターネットのためのモデル)」,the Royal Society of Philosophical Transactions,A358巻,p.2335−2348,2000年 J.Roberts他,「Quality of service by flow-aware networking(フロー認識ネットワーキングによるサービス品質)」,the Royal Society of Philosophical Transactions,A358巻,p.2197−2207,2000年 A.Kumar他,「Non-intrusive TCP connection admission control for bandwidth management of an Internet access link(インターネットアクセスリンクの帯域幅管理のための非侵入性TCP接続受け入れ制御)」,IEEE Comm. Mag.,38巻,第5号,p.160−167,2000年 T.Bonald他,「IP traffic and QoS control:towards a flow-aware architecture(フロー認識アーキテクチャに向けて:IPトラフィックとQoS制御)」,Proc. of World Telecom. Conf., パリ,2002年
上述のアーキテクチャにはどれも、品質保証の性質や実施の複雑さ、ネットワークの投資利潤などにさまざまな形で関係する欠点がある。
ベストエフォートアーキテクチャの欠点は以下のように公知である。
・輻輳が発生した場合にすべてのコールで性能が低下する。
・データトラフィックと競合するリアルタイムコールでパケットの損失や遅延を制御できない。
・とりわけユーザに悪意がある場合に生じる、不公正な帯域幅分配。
・過剰仕様でサービス品質を保証するにはコストがかかる。
・固定料金では、ユーザトラフィックの変動が激しい場合に、十分な投資利潤を保証しつつ公正な価格を設定することは困難である。
・トラフィックの量に応じた課金には、その輻輳に対する感受性ゆえ(失われたパケットの再生)、そして最低レベルの品質に応じることができず進行中のコールが中断される可能性があるため、疑問が残る。
予約の原理には以下の欠点がある。
・進入時にチェックできるパラメータを使用して(典型的には高い可変ビットレートを有する)コールのトラフィックを簡潔に記述することが実際には不可能であることが判明している。
・予約は複雑であり、シグナリングプロトコルを必要とし、さらに各コールのパラメータ(“状態”)を含むデータベースを維持すること、そしてスケジューリング機構を使用することが必要になる。
・呼が取るべきパスが指定されない場合、予約の概念は不明確になる(特にDiffservアーキテクチャの場合の異なる目的地に向かうトラフィックフロー集合の予約、IP配信の不安定さ、等)。
・厳格なサービス品質の保証にはリソースの点でコストがかかる(例えばIntservの保証サービス等で)。
・ユーザが自らのトラフィックを過剰に見積もるという事実を補償するために一般的に用いられる過剰予約は、現実の保証の不在を招く。
課金は問題をはらむ。過剰予約の場合は、(トラフィック取り決めの)トラフィックパラメータに基づく料金が、実際に送信されるトラフィックの量に左右されるコールのコストに直結しない。厳格保証の場合には、予約されるリソース(帯域幅、メモリ)に関係する料金が法外に高くなるおそれがある。
サービス等級による区別は別の問題を招く。
・データトラフィックについて、定量可能で検証可能なサービス品質保証がない。
・コールのパスが固定されない場合、リアルタイムトラフィックのサービス品質は保証できない。
・トラフィックの単位を等級とユーザによって管理するのは煩雑なままである(SLA管理、ポリシーサーバ、トラフィックパラメータの伝達、その他)。
・低優先順位等級のトラフィックは、ベストエフォートアーキテクチャにおけるトラフィックと同じ欠点を被る(輻輳が発生した場合の性能破綻、悪意のあるユーザに対する保護の不在)。
・種々のサービス等級に対する課金は問題をはらむ。価格差は必要であるが、品質に明白な差がなければユーザは納得しないであろう。
・料金とコストと間に直接的な関係がなければ、投資利潤をもたらす課金構造を定義するのは困難である。
自己管理インターネットは上述の問題のかなり多くを回避するが、その課金原理そのものが問題をはらんでいる。
・ECNマークに基づく課金は複雑であり、なおかつ争いを起こし得る。
・運営者Aのネットワークに加入するユーザに対し、別の運営者Bに属する下流ネットワークから来る輻輳マークについて、どのように支払を請求すればいいか?
・ECN課金収入は、適切に指定されたネットワークの投資利潤を提供しない。別の課金原理でもってその利潤を提供しなければならないならば、ECN課金は、不公正な割増金としてユーザに認識される。
上記で引用した公開文献で開示されたフロー認識アーキテクチャには、なおも以下の欠点がある。
・リアルタイムトラフィックとデータトラフィックとを明示的に区別するには、リアルタイムフローのピークビットレートを制御する必要がある。
・たとえ輻輳がなく、性能を低下することなくより高いビットレートのフローを受け入れることが可能であったとしても、リアルタイムフローの最大ピークビットレートを固定し、それを厳格に監視する必要がある。
・依然として、悪意あるユーザよって性能に支障をきたすおそれがある。
・(擬似TCP接続を使って使用可能帯域幅を推定するか、又は観察された損失率から)輻輳状態を測定するために提案された方法は、実施に困難をともなう。
Caspianのフロー認識アーキテクチャについては、以下の問題に留意されたい。
・サービス品質のパラメータとフローあたりのトラフィックのパラメータを考慮に入れると実施が複雑になり、拡張の問題を招く。
・このアーキテクチャに関する文献では、フローのサービス品質への準拠を保証するための方法が明記されてないが、そのような方法や、とりわけ受け入れ制御の原理の定義は、提案されたアーキテクチャの効率性を決定づけるものである。
・言及したスケジューリングの形態(進入時の離間、退出時のフローあたりのWFQ)でサービス品質要求に応じるためには、それぞれのフローに特有のパラメータ(特にフローがリアルタイムフローならばGR、MR、データフローならばAR)を把握する必要がある。
・課金の問題が未解決である。
本発明の第1の目的は、優先順位アルゴリズムを用いるフェアキューイングに従ってキューの中のパケットをスケジューリングするためのスケジューリング手段(又はスケジューリングステップ)を備える、ネットワークリンクのフローのパケットを処理するための装置と方法を提供することである。
優先順位スケジューリングを用いるフェアキューイングは、ビットレートがダイナミック閾値よりも低いフローのパケットに優先順位を与えるものであり、この閾値は、例えばフェアキューイングアルゴリズムに従って処理されることを前提に、複数の待機パケットを有するフローに現在用いられているビットレートに相当する。
この種の装置や方法は、コアネットワークの場合よりも輻輳のリスクを御しやすいアクセスネットワークにおいては特に、受け入れ制御手段なしで作用することができる。
本発明によれば、フローごとの受け入れ制御には、フェアキューイングスケジューリングにからめることができる。
このように、本発明のさらなる目的は、ネットワークリンクのフローのパケットを処理するための装置と方法の提供であって、受け入れ基準に従ってこの装置への前記フローの受け入れを制御するための受け入れ制御手段(又は受け入れ制御ステップ)と、優先順位アルゴリズムを用いるフェアシェアリングに従ってキューの中のパケットをスケジューリングするためのスケジューリング手段(又はスケジューリングステップ)と、を備える。
スケジューリング手段は、受け入れ制御手段に向けて受け入れ条件データを送ることができる。
この装置と方法は、リアルタイムフローとデータフローとを明示的に判別することなくサービス品質を保証する。
これにより、ビットレートが、受け入れ条件によって決まる閾値を下回るリアルタイムフローのパケットで遅延を最小限に抑えることができる。受け入れ制御が作動しない場合は、受け入れ条件の代わりに、トラフィックの状態によってこの閾値が決まる。
受け入れ条件は、データフローによって達成されるフェアビットレートと優先パケットによる負荷を測定するスケジューリング手段によって直接に決定される。
受け入れ制御とフェアキューイングスケジューリングの組合せは、ある程度の“相互保護”を提供する。すなわち、データフローのビットレートはフェアキューイングによって保護され、リアルタイムフローのパケットに優先順位を与えることによってそのパケットの遅延を防ぐことができ、受け入れ制御を用いて考慮すべきフローの数の制限することでフェアキューイングスケジューリングの複雑さが回避され、受け入れ制御は、スケジューリング手段に一体化された測定によって容易になる。
(暗黙的)受け入れ制御技術とフェアキューイングスケジューリングを組合せることによって、本発明は、トラフィック特性を宣言したり、サービス等級を定義したり、伝達したり、リソースを明示的に予約することなく、“十分な”品質を保証する。
受け入れ制御が作動しない場合はクロス保護の利点がいくつか失われるが、リンクが輻輳しないならば、サービス品質の暗黙的区別は保たれる。ビットレートが低いリアルタイムフローのパケットの待ち時間はごくわずかであり、データフローは、フェアキューイングによって保証されるビットレートを達成できる。処理すべきユーザ数が比較的少なく、輻輳のリスクが低いアクセスネットワークのリンクの場合は、この構成で十分である。
選択されたスケジューリング形態なら、ユーザの協力がない場合でもアーキテクチャが被害を被ることはない。このアーキテクチャは、送受するトラフィックの量に基づく単純な課金に対応するものである。自己管理ネットワークにおけるユーザと運営者との関係の単純さは保たれ、ECNマークに応じた課金にからむ欠点もない。この単純さは、フロー認識アーキテクチャの堅牢さと効率性によって達成される。
キューの中に少なくとも1個のパケットが常に存在する程度のビットレートで着信するフローは、退出時にほぼ同じフェアビットレートを達成する。本発明において、(例えば上流のキューでの待機のため)フェアビットレートよりも瞬間的に高いビットレートを持つリアルタイムフローのパケットが殺到すると、スケジューリング装置は、最初のパケットに優先順位を与えるが、フェアビットレートに整合するスペーシングを課すことによって後続のパケットを遅らせる。フローの元のビットレートがこのフェアビットレートよりも低い場合、目的地で受信メモリによって課せられる遅延に対して補足の遅延を導入しないことによって、このスペーシングがフローを“平滑化する”。なお、この受信メモリは、最後のユーザにパケットの元のタイミングレートでそれらのパケットを送信しなければならない。この意味で、遅延は取るに足りない。反対に、ビットレートがフェアビットレートよりも大きいリアルタイムフローは降格され、発信元は通常ならばパケットの損失を防ぐため、ビットレートの削減を適用することになる。
したがって、使用する機構は、当該ネットワークの外的要因によって決まるピークビットレートが特定の閾値を下回るフローに対して、微々たる遅延と微々たるパケット損失を保証する。その閾値はダイナミックであり、選択されたスケジューリング形態によって達成される公平な(max−minの意味において)ビットレートに相当する。そして、受け入れ制御がデータフローのビットレートを保存しリアルタイムフローの信号を保存する、という二重の目的を達成する。
受け入れ制御は、考慮に入れるべきフローの数を制限することによってフェアキューイングスケジューリングを拡張できる。リンクの輻輳状態の測定はフェアキューイングによって促進され、測定された状態は受け入れ条件を決定するために使われる。
本発明は、優先順位スケジューリング装置と方法を有するフェアキューイングを使用してリアルタイムフローとデータフローとを暗黙的に弁別し、リアルタイムフローが少ないパケットあたりの遅延を有することを保証する。
フローごとの暗黙的受け入れ制御と優先順位スケジューリングを用いるフェアキューイングとを組み合わせることによって、リアルタイムフローとデータフローとを明示的に区別することなく、サービス品質が保証される。
受け入れ制御は、輻輳した時に受信する最初のパケットを拒絶することによって到着するフローを拒否するので、負荷分散機構を用いれば、フロー識別子に基づいて順応的配信を行うことができる。ユーザが成功するまで同じパケットを再送することによって再試行みれば、トラフィックは失われない。それぞれの試みでパケットを目的地に配信できる別のリンクにパケットが提示されるならば、成功の確率はより大きくなる。
それには、ルータで使われる負荷分散機構がフロー識別子に基づいて動作し、そのフロー識別子は、IPv4のポート番号やIPv6のフローラベルなど、ユーザによって自由に満たされるフィールドを含む。負荷分散を実行するハッシュ関数は引数としてこの自由フィールトを含み、その結果ユーザは、更新のたびに問題の該フィールドの値を変更することによって一種の順応的配信を実行する。
本発明は、フローの知識を有するネットワークの堅牢さと自己管理インターネットの単純さを組み合わせることを可能にする。前者の暗黙的受け入れ制御はそのまま利用できるので、ユーザがリアルタイムトラフィックとデータトラフィックとを区別する必要はない。この区別は、ネットワークがそれぞれのトラフィック特性に基づいて自動的に行う。
図2は、第1の実施の形態を示す。この図の参照番号24は、着信フローのパケット20に関して受け入れ制御を実行する配信モジュール又は配信手段を示す。
フローの定義は、例えばT.Bonaldらの論文「IP traffic and QoS control:the need for a flow-aware architecture(IPトラフィックとQoS制御:フロー認識アーキテクチャの必要性)」,World Telecom Conference(世界電気通信会議),パリ,2002年に開示されたフロー認識アーキテクチャの定義である。
このモジュールに提示されるパケット20は、フロー識別子フィールドの部分集合にハッシュ関数を適用することによって達成される負荷分散を含む、従来の配信機能によって決定される。ユーザによって自由に満たされるヘッダのフィールド(トランスポートプロトコルポート番号、IPv6フローラベル)をこの部分集合に含めることで、順応的配信の一形態が得られる。
モジュール24は保護フローのリスト30を調べ、これを最新に保ち、保護フローとはようするに、手段24によって許可され、アクティブなフローである(つまり、一定の期間内にそのフローの新しいパケットが識別された)。
参照番号28は、優先順位方法又はアルゴリズムを用いるフェアキューイングに従ってパケットのキューを管理するためのスケジューリングモジュール又はスケジューリング手段を示す。
そのアルゴリズム又は方法においては、ビットレートが、現在のフェアビットレートに相当する閾値を超えないフローのパケットに優先順位が割当てられる。この後特定の実施の脈絡の中で指摘するとおり、この条件は、使用するフェアキューイングアルゴリズムの一定のパラメータの値の中で具体化される。着信ビットレートがフェアビットレートを超えるフローのパケットは、非優先パケットとして分類される。
ビットレートが高過ぎる着信フロー20は、スケジューリングモジュール28によって非優先フローとして分類されるので、すなわち非優先フローに降格されるので、リアルタイムフローのピークビットレートを規制することにもなる。
この機構はこのように、図1に示すリアルタイムフローのピークビットレートを規制するモジュール4に取って代わるものであり、それゆえモジュール4は省略することができる。
また、モジュール又は手段28は、受け入れ条件データ又はパラメータ36を配信モジュール24に供給する。
最後に、参照番号32はパケットの出発を示し、参照番号34及び38はそれぞれ、スケジューリングモジュールによって行われるパケットの拒絶と受け入れ制御モジュールによって行われるパケットの拒絶とを指す。
なお、本発明の一使用様態においては受け入れ制御モジュールは無くてもよく、その場合フロー20は、モジュール28に直接提示されることに留意されたい。
この機構では、パケットやフローの種類を、すなわちリアルタイムの部類であるとか伸縮性の部類であるとかを先験的に識別する必要はない。
図2のアーキテクチャは普通、ルータの中で実施されるかそこに設けられ、あるいはルータのためのプロセッサやマイクロプロセッサの中で実施されるかそこに設けられ、要求された機能を実施する形にプログラムされる。
以下、配信決定モジュール24の一実施の形態をさらに詳しく述べる。従来のIPネットワークでは、輻輳の状態に関わりなく目的地IPアドレスによって決まる単一のパス上でフローが配信される。本発明のアーキテクチャでは、配信決定モジュール24が1つ又は複数の保護フローのリスト30に含まれる情報に基づいて、所与のフローのパケットを配信するか否かを決定する。
保護フローのリスト30はフロー識別子のリストであり、最後のパケットの到着時間をフローごとに指摘する。それぞれのリストには識別子空間の区画が付随する。この区画によって各リストの容量が制限され、ゆえに拡張性が保証される。
フローの最後のパケットが受信されてから経過した時間が閾値もしくはタイムアウトを超えると、そのフローはリスト30から消去される。タイムアウトはシステムのパラメータであり、例えば2〜3秒程度である。表のサイズは、飽和が起こる可能性、すなわちフローをリストに入れるべきであるがリストが満杯である状態が起こる可能性を抑えられるようなサイズに設定するのが好ましい。たとえ飽和が起きても、フローが保護フローの地位を獲得するのが遅れるに過ぎない。輻輳の状態が許されるなら、そのパケットは正確に配信される。十分なサイズに設定すれば、飽和が起こる確率を十分に低く抑えることができる。
配信の決定はパケットの到着時に下される。モジュール24は、パケットのヘッダからの情報に基づいて出力インターフェースと適切なリストを共同で決定する。保護されたフローに属するパケットはそのまま配信される。リストの中では最後のパケットの到着時間が更新される。フローがまだ保護されていない場合は、配信決定を行わなければならない。
受け入れ条件が満たされないとパケットは拒絶される。以下、これらの条件の性質を説明する。適用される条件は、トラフィックの等級フィールド(IPv6)やToSフィールド(IPv4)の値、発信元IPアドレスや目的地IPアドレスなど、パケットの属性に応じて異なる。
受け入れ制御は、受け入れを許可されたフローの透過性を保証する。つまり、リアルタイムフローの信号の保存と、データフローのビットレートの保存が保証される。実際には、(外的制限によって決まる)ピークビットレートが一定の閾値を常に下回るフローに限り、この透過性が提供される。この許容ビットレート閾値は、データフローのそれよりもリアルタイムフローのそれのほうが低い。なぜなら、データフローとリアルタイムフローの場合とで、それぞれの透過性保証(すなわち、ビットレートの保存と信号の保存)は異なる時間尺度を暗示するからである。リアルタイムフローにとっての目的は、微々たるパケット遅延(数ミリ秒)に匹敵する短い時間尺度で利用可能ビットレートがピークビットレートを上回ることを保証することである。データフローにとっての目的は、(数秒程度の)比較的長い期間にわたって一定の平均ビットレートに接近させることである。
問題の2つのピークビットレートは選択する受け入れ基準によって決まる。換言すれば、一定のビットレートを持つフローの透過性を保証するためには、フェアビットレートと優先順位負荷輻輳の測定値に基づいて適切な受け入れ条件を設定する。すべてのフローが伸縮性である場合、フェアビットレートのための適切な閾値の選択は、例えばBen Fredj らが説明するとおりである(Measurement based admission Control for Elastic Traffic, Teletraffic Engineering in the Internet Era(ITC17のインターネット時代の通信トラフィックエンジニアリングの伸縮性トラフィックのための測定ベースの受け入れ制御))。threshol_1(T1)は問題の閾値を指す。すべてのフローが限られたピークビットレートを持つリアルタイムの部類であるなら、Gibbensらのアプローチ「A decision theoretic approach to Call Admission in ATM Networks(ATMネットワークにおけるコール受け入れに対する決定理論アプローチ)」,IEEE J. on Selected Areas in Communication,13巻、第6号、p.1101−1114,1995年)を用いて優先負荷受け入れ閾値を導き出すことができる。threshold_2(T2)は第2の閾値を指す。
図3は、例示として、これら2つの閾値によって定義される受け入れ領域を示す。フェアビットレートがT1(グラフの領域I)を下回る場合、又は優先負荷がT2を上回り且つフェアビットレートがT2(領域II)を下回る場合、新たなフローは拒絶される。なぜなら、優先負荷が閾値T2を超えるにもかかわらずフェアビットレートがその閾値よりも高い場合、それは、優先パケットとしてカウントされるパケットが、ピークビットレートが制限されたリアルタイムフローからのパケットばかりでないことを示唆するからである。この受け入れ可能領域の定義は、試行錯誤を通じて洗練されるであろう。
論理関数Admitは(フェアビットレート優先負荷)、Admitが値1を持つ場合には新たなフローを受け入れることができ、Admitが値0を持つ場合には新たなフローを拒絶する形に定義する。フローの性質を先験的に推定することはできないので、受け入れ方針の簡単な例を与えるため、すべてのフローは同じ条件の下で受け入れられるか拒絶される。したがって最悪の場合の仮定を適用し、新たなフローが最も要求的で最も妨害的であるとみなす。この方針は、ブロッキングの観点から、すべてのフローが公平に処理されることを保証する。
受け入れ条件に従ってパケットを拒絶してはならない場合、そのパケットは対応するリンクを介して配信される。そのフローの識別情報はリスト30に登録すべき候補となる。最終的にそのフローの登録を許可するための補足条件を定めることができる。具体的には、その決定は確率的である。フローが追加される確率はpであり、パケットが配信されてもフローは保護されない確率はp−1である。トラフィックの等級フィールドやToSフィールドの値、IPアドレスなど、確率pはパケットの属性によって左右される。
pが低い(例えば0.1)場合、ほとんどの小さなフローは考慮されず、大きなフローは、最初の20から30パケットが送信された時点で直ちに保護される。p<1を選択するにあたってのひとつ問題は、進行しているフローの拒絶の可能性である。つまり、初期のパケットが送信されても、受け入れ制御の決定によってフローが食い止められて保護フローの地位に達することができない状態である。
上述の受け入れ条件は、スケジューリング装置又は手段28の中で行われる輻輳測定に依存する。例えば2つの指標、具体的にはフェアビットレートと優先負荷を測定する。すなわち、フェアビットレートは、送信すべきパケットを常に有するデータフローによって達成されるビットレートの測定値であり、優先負荷は、一定の期間内に送信される優先パケットの長さの和をその期間の持続時間で割って求めた値である。
フェアビットレートを推定するために、スケジューリングアルゴリズムは、ダミーパケットのフローと、フローが常に送信するパケットを有すると仮定して測定される、フローが割当てられたビットレートを含むことができる。勿論、ダミーパケットは実際には送信されない。ここに2つの状況が存在する。すなわち、複数の待機パケットを持つフローが存在する場合、ダミーフローはそのパケットを、それらのフローの送信間に周期的に挿入し、優先パケットの通過を許し、キューが空の場合(待機する実パケットがない)、ダミーフローは理論上リンクのビットレートに従属する。測定期間の終了時に行われるフェアビットレートの計算では、これらの無活動期間を考慮に入れる。
監視されるリンクの負荷状態は、周期的な測定を実行することによって連続的にカウントされる。この測定期間は普通、(例えば100ミリ秒程度の)フェアビットレートと(例えば10ミリ秒程度の)優先負荷とで異なる。
例えば、受け入れ制御のために用いる推定値は、1サイクルあたりの測定値の指数的に平滑化された平均値である(つまり、0<(<1であれば、推定量((×推定量+(1−()×新しい測定値)。
次に、スケジューリングモジュール28の一実施の形態をさらに詳述する。使用されるスケジューリングはフェアキューイングタイプのものが好ましい。
SFQと呼ばれるこの種のスケジューリングは、例えばGoyalらによる論文「Start-time Fair Queuing:A scheduling algorithm for integrated services packet switching network(スタートタイムフェアキューイング:統合サービスパケットスイッチングネットワークのためのスケジューリングアルゴリズム)」,IEEE/ACM Trans. Networking,第5巻,第5号,p.690−704、1997年において説明されている。
このタイプのスケジューリングは、ユーザの協働的挙動を省みることなく、現下のフロー間でリンクの帯域幅を公平に分配する。これに受け入れ制御が組み合わさることで、受け入れを許可されたフローについてはビットレートの保証が追加的に提供される。
本発明のアーキテクチャは、受け入れ制御によってフローの数が必然的に制限されることを前提に、キューがアクティブである間に限りキューの状態の保守することによって、各フローのフェアキューイングに関連する拡張性の問題を回避する。
フローのリストに登録されていないという意味でフローが“アクティブ”でないときに到着するパケットには優先順位が与えられる。これは、そのフローのパケットがキューの中になく、なおかつそのフローのパケットが(SFQアルゴリズムの現在のパラメータによって決定する)一定の期間にわたってキューの中になかったことを意味する。原則として、ピークビットレートがフェアビットレートを超えないフローは、そのフローのパケットが到着した時点でアクティブでなくなる。
この順応と受け入れ制御とが組み合わさることで、ビットレートが一定の閾値を超えないリアルタイムフローについては、無視できるほど微々たる劣化が保証される。
このアーキテクチャはリアルタイムフローとデータフローとを区別しなので、スケジューリング装置はデータフローのパケット(例えばビットレートがフェアビットレートを常に下回るフローの全パケット)にも優先順位を与える。
優先パケットについては、無視できるほど微々たる遅延が受け入れ制御によって保証されるので、この曖昧さは問題にならない。
出力キューイング装備ルータとして知られる、キューイングが出力のみで作動するルータの例を参照しながら、スケジューリング装置の動作を説明する。
タイムスタンプの値によって決まる任意の位置でパケットを受け入れるプッシュイン、ファーストアウト(PIFO)キューイングシステムを使用する。そのキューは常にその先頭から空になる、つまりキューの先頭にあるパケットが送信される。
この例の装置は以下のデータや要素を使用する。
・PIFOキュー:このキューの中ではパケットがタイムスタンプの昇順で格納される。PIFOの要素は{packet、time_stamp}セットであり、packetはパケットに関する情報(フロー識別子、サイズ、格納アドレス)を指定し、time_stampは(後述するSFQアルゴリズムによって決定される)タイムスタンプである。
・PIFOキューの先頭で最後の優先パケットを識別するポインタP。ファイルの中に優先パケットがない場合はP=0(ゼロ)である。
・アクティブフローの識別子を含むflow_listと、最後のパケットのtime_stamp値にその長さを加えた値に相当するflow_time_stamp(これはSFQにおけるパケットの“終了タグ”)。
・タイムスタンプを計算するためのvirtual_timeカウンタ。
この仮想時間は、例えばすでに言及したSFQアルゴリズムの場合なら、送信されようとする最後のパケットのタイムスタンプに等しい(“開始タグ”)。
輻輳の推定量には以下のデータを使用する。
・現地時間に従うlocal_time。
・現在の測定期間中に送信される優先パケットのバイト数、すなわちpriority_bytes。
・キューが空であるか否かを指摘する論理変数silence_flag。
・サイレント期間の累積持続時間silence_time。
・現在のサイレント期間の開始時間silence_start。
図4はPIFOキュー50を図式的に示す。パケット52は、そのタイムスタンプに応じてその中に挿入される。優先パケット56はキューの先頭にあるパケットの中に挿入され、パケット54は次に送信されるべきパケットである。パケット56は最後の優先パケットとして挿入され、キューへの挿入後にポインタPが指すパケットである。なお、優先パケットはどれも、virtual_timeの現在の値に等しい、同じタイムスタンプを受け継ぐ。
優先負荷を推定するには、PIFOキューに優先パケットが挿入されるたびにpriority_bytesカウンタを更新する必要がある。次に、このカウンタをパケットのサイズをバイト数で表す値Lで増分する。このカウンタを規則的な間隔をおいてサンプリングすることにより、測定期間の開始時におけるpriority_bytes値と終了時におけるpriority_bytes値との差を、その測定期間の持続時間で割ることで求められる値として、優先負荷の推定値を導き出す。PB(T)は時間Tでのpriority_bytesの値を指し、(T1,T2)は測定期間(秒数)を指し、Cはリンクのビットレート(1秒あたりのビット数)を指す。その間隔での優先負荷推定量は次のとおりである。
優先負荷=(PB(T2)=PB(T1))*8/(T2−T1)/C。
上記で引用した論文のBen Fredjらによれば、この測定値が極端に高い精度で評価されないことを前提に、フェアビットレートを推定するための種々の方法がある。ひとつの方法は、アクティブフローの数(flow_list中のフローの数)をカウントし、リンクのビットレートをその数で割って求めた値を測定フェアビットレートとして取ることである。後述するアルゴリズムでは、上で言及したダミーフローの概念に基づき、別のアプローチを使用する。
ダミーフローは1ビット長のパケットを送信し、そのパケットは、SFQアルゴリズムによって指示される順序で実パケットの間に挿入されると仮定する。キューが常に占有される期間にダミーフローから送信できたバイトの数は、virtual_timeカウンタの漸進的変化から導き出す。キューが空のときには、リンクのビットレートで送信できる。連続する占有期間とサイレント期間を結合することにより、以下の推定量を導き出す。VT(T)は時間Tでのvirtual_time値を指し、(T1,T2)は測定期間を指し、Sはその期間中のサイレントの総持続時間を指す。選択される推定量は次のとおりである。
フェアビットレート=max(S*C/(T2−T1)、(VT(T2)−VT(T1))*8/(T2−T1)
リンクの負荷が低いときにはダミーフローがリンクの残りの利用可能容量のすべてを使用するため、通常ならば最初の項が優勢となる。第2項は占有期間に優勢となり、キューの中に少なくとも1個のパケットを常に有する実フローによって達成されるビットレートを近似的に見積もる。
図5と図6に示すとおり、アルゴリズムの動作はパケットの到着時かパケット送出の終了時に実行される。同図において、鎖線ボックス内の動作は輻輳測定に関係し、それについては後述する。
図5において、アルゴリズムの始まりはパケットの到着に一致する(ステップ100)。まずはPIFOキューが輻輳しているか否かを判定する(ステップ102)。輻輳している場合は、拒絶すべきパケットがあればそれを選択する(ステップ104)。
パケットは拒絶される場合(ステップ106及び108)と拒絶されない場合とがあり、拒絶される場合は(このとき別のフローのパケットが拒絶される)、ステップ102に対する応答が否の場合と同様に、ステップ110のテストを実行する。ステップ110は、フローのリストの中にパケットの識別子があるか否かを検査する。
パケットのフロー識別子がフローのリストの中になければ、そのパケットが属するフローはアクティブではない。この種のパケットは、フローのリスト(flow_list)が飽和していなければ優先順位を得る。リストの飽和が判明する場合は(ステップ120)、パケットが拒絶される(ステップ108)。
飽和していなければ、virtual_timeにパケットの長さLを加えた値に等しいflow_time_stampを持つ新しいフローの識別子を加えてflow_listを更新する(ステップ124)。パケットはPIFOキューの中のポインタPによって指示される位置に挿入され、ポインタPの値は更新される(ステップ124)。
アクティブフローのリストにフローがすでに登録されている場合は(ステップ110で肯定応答)、flow_time_stampの現在値に等しいタイムスタンプを持つPIFOキューにパケットが挿入される(ステップ122)。次に、flow_listの中のこの値をパケットの長さLで増分する。
次に、アルゴリズムは終了する(ステップ134)。新たなパケットが到着すると同じアルゴリズムが再開する。パケットの受け入れが終わると次のアルゴリズムがスタートする(図6)。
鎖線ボックス内の動作は、輻輳フェアビットレートと優先負荷のパラメータを連続的に測定する。PIFOキューが空なら(ステップ210)、サイレント期間の終了が観察される。silence_timeカウンタが更新され、論理指標silence_flagは値FALSEに設定される(ステップ212)。さらに、新たなフローがflow_listに追加されると、priority_byteの値が問題のパケットの長さで増分される(ステップ204)。
図6のアルゴリズムは、他の事象を契機に、すなわちパケット送信の終了を契機にスタートする(ステップ150)。最初のステップ(ステップ154)ではPIOキューが空か否かを判定する。
空ならば、まだアクティブであるすべてのフローがflow_listから消去される(ステップ156)。ポインタPがリセットされる。
空でなければ次のパケットが送信され、そのタイムスタンプnext_time_stampの値に注目する(ステップ160)。next_time_stampがvirtual_timeよりも大きくなければ(これらの変数が同じ値を持つなら)、アルゴリズムは終了する。そうでない場合はvirtual_timeを変更し、非アクティブになったフローをflow_listから消去する必要があり、それらのflow_timeスタンプはvirtual_timeを下回る(ステップ164)。次に、アルゴリズムは終了する。
輻輳測定に関連する動作は鎖線ボックスの中に囲まれている。キューが空になると、サイレント期間の始まりが記録されるときにsilence_flag指標が値TRUEに設定される(ステップ220)。
新たなパケットの到着を契機に前述のアルゴリズム(図5)がスタートし、パケット送信の終了を契機に図6のアルゴリズムが再びスタートする。
図7及び8は、輻輳カウンタのサンプリング時に実行する動作を示す。図7の動作は、(現地時間に従って)time_interval_CP秒ごとに実行される。優先負荷が計算され(ステップ232)、次の実行のためにpriority_bytesカウンタの現在値が変数priority_bytes_oldとして格納される。
図8の動作は、(現地時間に従って)time_interval_DE秒ごとに実行される。計算は、リンクがサイレント(キューが空)か否かで異なる。サイレントならば、この計算の要件としてサイレント状態を中断する(ステップ248)。いずれにせよ、測定期間中の使用可能ビットレートに相当するフェアビットレートの推定値rate_1を得る(ステップ246又は248)。次に、ステップ250にと同じ公式を用いて第2のビットレート推定値rate_2を計算する。フェアビットレートは、2つの推定値rate_1及びrate_2の内の大きい方である(ステップ254、256及び258)。最後に、silence_timeとvirtual_timeの現在値を次の期間のために格納する(ステップ252)。
別のアプリケーションでは、各測定期間の終了時に読み出される値からスライディング平均値を計算する。選択された平滑化重みと測定期間は、システムとトラフィックのパラメータに応じて最適化する。このアプリケーションは、フェアビットレートと優先負荷の推定値を供給し、前に言及したAdmit関数の値を導き出す。
ステップ104(図5)では、アクティブフロー間での公平なビットレート分配が保証される形に拒絶すべきパケットを選択する。これは、拒絶にあたって総待機バイト数が最も高いフローのパケットを選択することによって確実なものとなる。拒絶の条件と拒絶すべきパケットを選択するための機構は、例えばB.Suterらの論文「Buffer Management schemes for supporting TCP in Gigabit Routers with Per-Flow Queuing(パーフローキューイングを有するギガビットルータにTCPをサポートするためのバッファ管理スキーム)」,IEEE J. in Selected Areas in Communications,1999年8月の中で開示されている。なお、場合によっては、パケット拒絶をIPヘッダの明示的輻輳通知(ECN)ビットを使用する単純なマーキングに置き換えることもできる。
本発明の方法は拡張可能である。この方法は、例えば1メガビット/秒、10メガビット/秒、1ギガビット/秒あるいはそれより高いビットレートのリンクで、負荷条件に関係なく動作する。
スケジューリング機構の複雑さ、とりわけSFQの複雑さは、アクティブフローの数に比例する。拡張性は、この数が受け入れ制御によって制限され、リンクC上のビットレートとは無関係に比較的低い数に保たれるという事実によって保証される。
この数を推定するため、まずは受け入れ制御が完璧に作用していて、フェアビットレートが目標値θを決して下回らないと仮定する。(パス上の他の要素による制限を受けないため)ビットレートがθを超えるフローの数は当然、C/θ以下となる。θの値は、負荷が一定の制限を超えない場合に、C/θよりも多くのアクティブフローが出現する確率が非常に低くなるように選択する。負荷制限が90%の場合、Ben Fredjらの分析によれば(「Statistical Bandwidth Sharing:a study of congestion at flow levels(統計的帯域幅シェアリング:フローレベルでの輻輳の考察)」,Proc. of ACM SIGCOMM 2001)、フローの数が100を超える確率は1/10000よりも低い。したがってθ=C/100と設定すれば、アクティブフローの数は常に100未満となり、負荷が90%を超えないなら、ブロッキングの確率は10-4未満になる。
ビットレートがθ未満のフローが多数進行するかもしれない。ただしそれらのフローの内、随時キューの中にパケットを持つことになるフローはごく少数である。簡潔にするため、パケットの長さはどのフローのパケットでも同じであると仮定する。これらのフローからキューの中に入るパケットは1つだけである(ビットレートがフェアビットレートを下回るため)。フローが独立している場合は、優先順位キューの中のパケットの数はM/D/1キューとして挙動する。同様に、(フェアキューイングアルゴリズムのフローのリストに登録される)アクティブフローの数は、同じキューの占有期間に参加しているクライアントの数に等しい。負荷が90%を超えないなら、これが100未満となる確率が高い。
変化するパケットサイズと上流ネットワークで捕捉されるジッターの影響をもってしても、正常な負荷条件下で考慮すべきフローの数が常に200から300(上記の制限がすべて加わった場合は200)未満であるという事実に変わりはない。過負荷の状況における受け入れ制御の役割はまさに、進行中のフローの数を制限することである。当然、アクティブフローの数はフェアビットレート制御によって制限される。ビットレートがフェアビットレートよりも低いフローに起因する局所的負荷が常に一定の制限(例えば90%)を下回る確率は、優先負荷制御によって高くなる。
受け入れ制御アルゴリズムの精度の欠如を見越した最大フロー数の最適値は、上述のアルゴリズムを用いて試行錯誤を通じて決定できるであろう。
受け入れ制御なしで装置を使用する場合、考慮すべきフローの数は制限されない。これは、ユーザ数そのものに限りがあるアクセスネットワークの状況では問題にならないであろう。
弁別は、サービス等級を受け入れ制御レベルで区別するのが望ましい。そうすれば、一定水準の輻輳で一定等級のフローを拒絶でき、優先順位が高いサービス等級のほかのフローのために容量を残しておくことができるからだ。例えば、優先順位はトラフィック等級(IPv6)、ToSフィールド(IPv4)、IPアドレスなど、パケットのヘッダの種々のフィールドの値に依存する。
そこで、m個のサービス等級があり、i=1,..,mに対して1組の論理関数Admit_i(フェアビットレート、優先負荷)が存在すると仮定する。i<jなら、等級iは等級jよりも優先する。関数は、引数が同じならAdmit_1(Admit_2となる。したがって受け入れ方針は、Admit_1が値0を持つならインデックス等級iのフローを拒絶し、Admit_1が値1を持つならそれらを受け入れする。
等級がない単純な方針におけるAdmit関数のように、Admit_1は、ピークビットレートが目標ビットレートを下回るフローの透過性を維持するように選択する。i=2,..,mに対してAdmit_1である他の関数は、優先順位等級のアクセス可能性に対して優先権を与える。
ピークビットレートの制限は、トラフィック条件が許すならば、ユーザは難なくそれを超過できるという意味で、“頑な”でない。これは、仕様を決定し、正確な受け入れ条件を確立するための前提である。ピークビットレートが設定された制限に満たないなら、運営者によって通知される保証により、ユーザはリアルタイムサービスで非順応的コードを使用できる。外的な制限(アクセスネットワーク、サーバ容量、その他)が目標ピークビットレートを上回らない限り、データ転送のビットレートはネットワークによっては制限されない。
本発明のアーキテクチャなら、従来の技術のアーキテクチャほどユーザ側の理不尽な挙動や悪意ある挙動による被害を被らずにすむ。ただし最適な性能のためには、パケットの損失よりなる暗黙的信号をアプリケーションが適切に解釈することが望ましい。
新たなフローの最初のパケットの損失は、フローの拒絶として解釈しなければならない。基礎となるアプリケーションは、パケットの内の1つが受け入れられ、そのフローが保護フローのリストに書き込まれるまで、パケットを送り続けることができる。この再送は、TCPの損失パケットの再生ほどには問題にならない。前に言及した順応的配信の可能性は、より理知的な反応を可能にする。最初のパケットを損失すると、後続パケットのフロー識別子が変わることで別のパスをテストできる。
リアルタイムアプリケーションは、パスの利用可能性を評価するためのテストパケットを送信できる。テストパケットの肯定応答により、フローが受け入れられ保護フローのリストに登録されることがわかる。テストパケットを処理するために追加の専用機構は必要ない。
ほとんどのコールでは、それぞれの方法で1つずつ、全部で2つのフローが設定される。識別子の自由部分(IPv6のラベルフローやIPv4のポート数)が両方向において同じであるとする規定を採用することは、ユーザにとって有利である。こうすれば、とりわけフラッディングによるルート指定の場合に、ユーザは特定のフローの肯定応答を認識できる。この場合ユーザは、異なる識別子を持つ複数のパケットを送出して複数のパスをテストする。そのコールは、最初に肯定応答されたフローで継続する。
このアーキテクチャなら、サービス不能(DoS)タイプの攻撃に新たなチャンスを与えずにすむ。以下の2種類の挙動が想定される。
・ユーザがパケットごとにフロー識別子を変更する。そうすると、保護フローのリストはすぐに飽和する。その結果、一部のフローは保護されなくなってしまうが、そうした事態が生じるのは、攻撃されたリンクで同時輻輳が起きる場合に限る。もっぱら低い確率pで、リスト30でフローが書き込まれることで、そのような攻撃のインパクトを減少する。
・ユーザが複数のフローで同じ識別子を維持する。連続するフローは、2つのパケットの間の時間が常にタイムアウトに満たないのであれば、受け入れ制御の対象とならない。並列に送出されるフローの全体のビットレートは、フェアビットレートの現在値よりも大きくならない。いずれの場合でも、他のユーザにとっての不都合は微々たるものである。
最後に、ユーザが同じアプリケーションを搬送するために複数のフローを設定することは勿論可能であり、その場合、ピークビックレートが許すならば、より高いビットレートが得られる。
現在のルータのほとんどは、等しいコストのパスで負荷均衡を達成するため、発信元及び/又は目的地IPアドレスにハッシュ関数を適用することで、所与のパケットの出力インターフェースを選択する。したがって、同じフローのパケットはどれも同じパスを取る。ハッシュ関数の引数は、フロー識別子の自由部分(すなわち、IPv6におけるラベルフローやIPv4におけるポート数)も含む形に拡張できる。このように、ルートの選択はユーザが指定する値によって左右される。ルートで障害が発生したら、ユーザは自由に識別子を変更し、再び試みることができる。1度か複数回試みれば、十分な容量を持つルートが見つかるであろう。複数のフローが同時に始まることもあり、そのコールは、それらのフローの内の1フローのみで、例えば肯定応答が最初に受信されたフローで継続する。
本発明のアーキテクチャを実施するネットワーク要素は、例えばハッシュ関数をアドレス属性に適用することによってフローを識別できる。このハッシュ関数は、実施の複雑さと、関数が同じ値を送り返す2つのフロー間で起きる混乱の可能性との間で妥協を達成することが好ましい。このような混乱の影響には限りがある。その場合、受け入れ制御によるブロッキングの回避、フェアキューイングによるキューに割り当てられるビットレートの減少が適用可能である。
本発明においては、受け入れ制御がリンクの輻輳時に到着するフローを、その最初のパケットを拒否することによって拒絶するので、フロー識別子に基づく順応的配信のために負荷分散機構を使用する。ユーザが成功するまで同じパケットを再送することによって再び試みるなら、対応するトラフィックは失われない。試みるたびに、パケットをその目的地まで配信できる別のリンクにパケットが提示されるなら、成功の確率はより大きくなる。ルータで採用される負荷分散機構がフロー識別子に基づいて動作し、そのフロー識別子に、ユーザによって自由に書き込まれるフィールド(例えばIPv4におけるポート番号、IPv6におけるフローラベル)が含まれるとすれば、これを達成することができる。また、負荷分散を実施するハッシュ関数がこの自由フィールドを引数として含むとすれば、ユーザは更新のたびに問題のフィールドの値を変更することによって、順応的配信の一形態を果たすことになる。
フロー認識ネットワーキングアーキテクチャの要素を示す図である。 本発明のアーキテクチャの要素を示す図である。 受け入れ領域図である。 PIFO(プッシュイン、ファーストアウト)キューの原理を示す図である。 パケットの到着時、又はパケットの送信の終了時に実行されるアルゴリズムを示す図である。 パケットの到着時、又はパケットの送信の終了時に実行されるアルゴリズムを示す図である。 輻輳、優先順位負荷及びフェアビットレート指標を測定する動作を示す図である。 輻輳、優先順位負荷及びフェアビットレート指標を測定する動作を示す図である。
符号の説明
20 パケット
24 配信モジュール
28 スケジューリングモジュール
30 保護フローリスト
32 パケットの出発
34、36 パケットの拒絶

Claims (37)

  1. ネットワークリンク上のフローのパケット(20)を処理するための装置であって、
    フェアビットレートに対する前記フローの着信ビットレートの解析に基づいて、且つ優先順位アルゴリズムを用いるフェアキューイングに従って、優先順位の関数としてキュー中のパケットをスケジューリングするためのスケジューリング手段(28)を備える、装置。
  2. 受け入れ基準に従って前記パケットの前記装置への受け入れを制御するための受け入れ制御手段(24)を更に備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記スケジューリング手段(28)は、前記受け入れ制御手段(24)に受け入れ条件データ(36)を送信する、請求項2に記載の装置。
  4. 前記受け入れ制御手段は、着信パケットごとに保護フローのリスト(30)を問い合わせるための手段を備える、請求項2または3に記載の装置。
  5. 最後のパケットが受信されてから経過した時間が閾値を超えるフローを、前記保護フローのリストから消去するための手段を更に備える、請求項4に記載の装置。
  6. 前記受け入れ制御手段は、前記保護フローのリストの中にないフローにパケットが属する場合に、前記受け入れ基準が満たされるか否かを判定するための手段を備える、請求項4または5に記載の装置。
  7. 前記受け入れ基準が満たされる場合に前記リスト(30)に新たなフローを登録するための手段を備える、請求項4〜6のいずれか一つに記載の装置。
  8. 前記受け入れ条件データは、
    送信すべきパケットを常に有するデータフローによって達成されるビットレートを表すフェアビットレート値と、
    ある期間に送信される優先順位パケットの長さの和をその期間の持続時間で割って求めた値に相当する優先順位負荷値と、
    を含む、請求項2〜7のいずれか一つに記載の装置。
  9. 前記スケジューリング手段は、アクティブフローのリスト内にない前記キュー内のフローのパケットを優先順位パケットとして、且つ前記リスト内にすでにあるフローのパケットを非優先パケットとしてスケジューリングする、請求項1〜8のいずれか一つに記載の装置。
  10. 前記スケジューリング手段は、PIFOキュー内のパケットをスケジューリングする、請求項1〜9のいずれか一つに記載の装置。
  11. ポインタPが、前記キューの先頭で最後の優先順位パケットを識別する、請求項10に記載の装置。
  12. アクティブフローの識別子を含むアクティブフローのリストを使用するのに更に適し、パケットをスケジューリングするためにタイムスタンプを用いる、請求項11に記載の装置。
  13. フローのパケットの到着と出発の関数として、フローをアクティブフローのリストに書き込み、且つフローを該リストから消去するための手段を更に備える、請求項11に記載の装置。
  14. 輻輳測定手段を更に備える、請求項12または13に記載の装置。
  15. 現地時間と、現在の測定期間中に送信される優先順位パケットのバイト数と、この現在の測定期間中にダミーフローが送ることができるバイト数との関数として輻輳の測定を実行する、請求項14に記載の装置。
  16. 前記PIFOキューが空か否かを判定するための手段を備える、請求項10〜15のいずれか一つに記載の装置。
  17. 受け入れ制御レベルでサービスの等級を弁別するための弁別手段を更に備える、請求項1〜16のいずれか一つに記載の装置。
  18. 前記フローは、アドレス属性に適用されるハッシュ関数によって識別される、請求項1〜17のいずれか一つに記載の装置。
  19. ネットワークリンク上のフローのパケット(20)を処理する方法であって、
    フェアビットレートに対する前記フローの着信ビットレートの解析に基づいて、且つ優先順位アルゴリズムを用いるフェアキューイングに従って、優先順位の関数としてキュー中のパケットをスケジューリングするためのスケジューリングステップを含む、方法。
  20. 前記パケット(20)を処理する装置への前記パケットの受け入れを受け入れ基準に従って制御する受け入れ制御ステップを更に含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記データ(36)の受け入れを制御するための手段(24)に向けて、受け入れ条件を送出するためのステップを更に含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記受け入れ制御ステップは、着信パケットごとに保護フローのリスト(30)を問い合わせることを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 最後のパケットが受信されてから経過した時間が閾値を超えるフローが保護フローのリスト(30)から消去される、請求項22に記載の方法。
  24. 前記保護フローのリストの中にないフローにパケットが属する場合に前記受け入れ基準が満たされるか否かを判定するためのステップを含む、請求項22または23に記載の方法。
  25. 前記受け入れ基準が満たされる場合に前記リスト(30)に新たなフローを登録するステップを備える、請求項22〜24のいずれか一つに記載の方法。
  26. 前記受け入れ条件データは、
    送信すべきパケットを常に有するデータフローによって達成されるビットレートを表すフェアビットレート値と、
    ある期間に送信される優先順位パケットの長さの和をその期間の持続時間で割って求めた値に相当する優先順位負荷値と、
    を含む、請求項21〜25のいずれか一つに記載の方法。
  27. 前記スケジューリングステップは、アクティブフローのリスト内にない前記キュー内のパケットを優先順位パケットとして、且つ前記リスト内にすでにあるフローのパケットを非優先パケットとしてスケジューリングする、請求項20〜26のいずれか一つに記載の方法。
  28. 前記スケジューリング手段は、PIFOキュー内のパケットをスケジューリングする、請求項20〜26のいずれか一つに記載の方法。
  29. ポインタPが、前記キューの先頭で最後の優先順位パケットを識別する、請求項28に記載の方法。
  30. 前記フローの識別子を含むアクティブフローのリストを更に使用し、パケットをスケジューリングするためにタイムスタンプを用いる、請求項29に記載の方法。
  31. フローのパケットの到着と出発の関数として、フローをアクティブフローのリストに書き込み、且つフローを該リストから消去するためのステップを更に含む、請求項30に記載の方法。
  32. 輻輳測定を更に備える、請求項30または31に記載の方法。
  33. 現地時間と、現在の測定期間中に送信される優先順位パケットのバイト数と、この現在の測定期間中にダミーフローが送ることができるバイト数との関数として、輻輳の測定を実行する、請求項32に記載の方法。
  34. 前記PIFOキューが空か否かを判定するためのステップを備える、請求項28〜33のいずれか一つに記載の方法。
  35. パケットの損失に関する信号をユーザに向けて送信する、請求項19〜34のいずれか一つに記載の方法。
  36. 受け入れ制御レベルでサービスの等級を弁別することを更に備える、請求項19〜34のいずれか一つに記載の方法。
  37. 複数のリンクにわたるフローの負荷分散が、前記フロー識別子の自由部分を含むアドレス属性の作用を利用して行われる、請求項19〜36のいずれか一つに記載の方法。
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