JP4090032B2 - マグネット可動子を備えた電磁石 - Google Patents

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Description

【0001】
従来の技術
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された形式のマグネット可動子を備えた電磁石に関する。
【0002】
マグネット可動子(Magnetanker)を備えた公知の電磁石は、例えば内燃機関の噴射装置用の圧力調整弁の電磁弁において使用される。このような電磁弁は電気的な接続エレメントを有しており、これらの電気的な接続エレメントは、マグネット可動子の、電磁石とは反対の側から、可動子プレートの切欠きを貫通させられて、マグネットコイルと接触接続される。電磁石の操作時に接続エレメントが可動子プレートの切欠きの内壁と接触すること及び摩擦によって可動子プレートの運動を損なうことを回避するために、公知の電磁石は、機械的な方向付け手段すなわち固定ピン及び該固定ピンと共働する可動子プレートにおける切欠きの形をした機械的な方向付け手段を有しており、このような方向付け手段は所定の回転角に可動子プレートを方向付け、そして可動子プレートがマグネットコイルの電気的な接続エレメントにおいて摩擦することを阻止するようになっている。しかしながらこの公知の構成における欠点としては、機械的な方向付け手段がマグネット可動子の運動を損なうおそれがある、ということが挙げられる。
【0003】
発明の利点
請求項1の特徴部に記載のように構成された本発明によるマグネット可動子を備えた電磁石では、機械的な方向付け手段の使用に関連した欠点を回避することができる。可動子プレートにおける少なくとも1つの第1の切欠きと、この第1の切欠きに対応配置されていてマグネットコアの極面に設けられた少なくとも1つの第2の切欠きとによって、可動子プレートはマグネットコイルへの電流供給時に磁力によって所定の回転位置に向かって方向付けられ、この所定の回転位置では例えば接続エレメントは無接触状態で可動子プレートの切欠きを貫通することができる。従って、製造が面倒かつ高価な機械的な方向付け手段の形成を省くことができ、有利である。少なくとも1つの第1の切欠きと少なくとも1つの第2の切欠きとの内壁区分の間の領域における漂遊磁界は、有利な形式で可動子プレートとマグネットコアとを摩擦なしに適正に方向付ける。可動子ピンを中心にして可動子プレートが僅かでも回動するとその際に生じる磁界の不均一性に基づいて、可動子プレートに対して作用する戻し力が生ぜしめられ、このような戻し力によってマグネット可動子はその所定の回転位置に戻される。
【0004】
上に述べた本発明は例えば圧力調整弁において、マグネット可動子の摩擦損失を回避するため及び電磁弁の閉鎖動作の不都合を回避するために、有利に使用することができる。しかしながらまた本発明は、例えばマグネット可動子の切欠きを貫いて延びる燃料排出通路を可動子の回動時における通路横断面の減少から守るために、マグネット可動子の適正な方向付けが必要である、内燃機関の噴射弁用の電磁弁においても使用することができる。さらにまた本発明はしかしながら、電磁弁の使用に制限されるものではなく、滑り運動及び回転運動可能に支承された可動子プレートを有利な回転位置に方向付けることが必要な、可動子プレートを備えたすべての電磁石において、使用することが可能である。
【0005】
本発明の別の有利な構成は、請求項2以下に記載されている。
【0006】
図面
次に図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
【0007】
図1は、電磁石とマグネット可動子とを備えた、従来技術に基づいて公知の圧力調整弁を示す図である。
【0008】
図2は、本発明によるマグネット可動子を示す断面図である。
【0009】
図3は、図2に示されたマグネット可動子を上から見た平面図である。
【0010】
図4は、圧力調整弁のケーシング部分を同時に形成している、本発明による電磁石のマグネットコアを示す断面図である。
【0011】
図5は、図4に示されたマグネットコアを上から見た平面図である。
【0012】
図6は、図3及び図5に示されたマグネットコアとマグネット可動子との状態を示す平面図である。
【0013】
図7は、図6のA−A線に沿った断面図であって、マグネット可動子が僅かに偏位した状態を示す図である。
【0014】
実施例の記載
図1には、従来技術において公知の圧力調整弁が示されており、この圧力調整弁は例えば内燃機関の燃料噴射装置において、燃料高圧アキュムレータにおける圧力を内燃機関の負荷状態とは無関係に調節するために使用される。圧力調整弁は、燃料高圧ポンプ又は燃料高圧アキュムレータへの接続のためのフランジ領域12を有している。圧力調整弁のフランジ領域12内に挿入された弁部材13は、高圧側に接続された燃料供給通路8を有しており、この燃料供給通路8はその一端で弁部材13の弁座7に開口している。弁部材13の側部開口9は、図示されていない形式で、燃料戻し路と接続されている。電磁石は圧力調整弁の開閉を制御する。図1から分かるように、電磁石は、ほぼ円筒形の輪郭を有するマグネットコア2を有しており、このマグネットコア2は同時に圧力調整弁のケーシング部分を形成している。マグネットコア2のリング状の切欠き11内には、マグネットコイル1が配置されている。さらに電磁石は、可動子プレート31と可動子ピン32とを備えたマグネット可動子3を有しており、可動子ピン32はマグネットコア2の円筒形の貫通孔内に摺動可能及び回転可能に挿入されている。可動子ピン32の、可動子プレート31とは反対側の端部は、球として形成された弁体6と共働する。弁体6を備えた可動子ピン32はばね4によって負荷され、このばね4はその一方の端部で圧力調整弁のケーシング部分14に支持され、かつ他方の端部で可動子プレート31に支持されている。可動子ピン32を弁座7に向かって負荷するばね4の緊張力には、燃料供給通路8内における高圧力が対向して作用しており、この場合圧力調整弁は電磁石が投入接続されていない場合には、低い系圧時に開放されて、燃料が開口9を通って流出するようになっている。電磁石の給電時に可動子プレートは電磁石によって引き付けられ、可動子ピン32は弁体6を弁座7に押圧し、その結果燃料供給通路8は、高圧力と磁力及びばね力との間において力のバランスが得られるまで、閉鎖される。
【0015】
図1から分かるように、圧力調整弁は電気的な接続エレメント5を有しており、これらの接続エレメント5は圧力調整弁の電気的な接続部分10をマグネットコイル1と接続している。可動子プレート31は接続部分10とマグネットコイル1との間に配置されているので、電気的な接続エレメント5は、可動子プレート31における切欠き(図1には図示せず)を貫通しなくてはならない。可動子ピン32の軸線を中心にした可動子プレート31の回転時に、プラスチック外装を備えた接続エレメントは、可動子プレートの切欠きの内壁において摩擦し、不都合である。この理由から従来技術において公知の電磁石は機械的な方向付け手段(Ausrichtemittel)を使用しており、これらの方向付け手段は可動子プレートを所定の回転位置に方向付けるが、電磁石の極面22に対して垂直な方向における可動子プレートのシフトを可能にする。例えば、所定の回転位置への可動子プレートの方向付けのために、マグネットコアの極面22から突出するピンを設けることが可能であり、このピンは若干の遊びをもって可動子プレート31の切欠きに係合している。可動子プレートの所定の回転位置において、接続エレメントは可動子プレートを、該可動子プレートと接触することなしに貫通する。
【0016】
図2〜図7には本発明の1実施例が示されている。本発明はしかしながら圧力調整弁又は電磁弁における使用に制限されるものではなく、マグネット可動子を所定の回転位置に方向付けることが望まれている、マグネット可動子を備えたすべての電磁石において使用することができる。図2及び図3に示されたマグネット可動子3は、ほぼ円形の可動子プレート31と、該可動子プレートから垂直に突出している横断面円形の可動子ピン32とを有している。可動子プレートにおける切欠き35は、マグネットコイルの電気的な接続エレメントを貫通させるために役立つ。図2及び図3からさらに分かるように、可動子プレートはほぼU字形に延びる2つの第1の切欠き33を有しており、両第1の切欠き33の開放した側は、可動子プレートの外周部に配置されていて、可動子ピン32を中心にして直径方向で互いに反対側に位置している。
【0017】
図4及び図5には圧力調整弁のポット形のケーシング部分が示されている。図4には、図5のI−I線に沿った断面図が示されている。ケーシング部分は、マグネットコア2を形成する円筒形の中央部分と、例えば燃料高圧ポンプに圧力調整弁を固定するための側部の固定舌片15とを有している。有利にはマグネットコアは軟鉄か又は、大きな透磁率を備えたその他の材料から成っている。ケーシング部分のフランジ領域12は、図1に示されているように、弁部材を受容するため及び燃料高圧ポンプの高圧出口への接続のために働く。円筒形の中央部分は中央の円筒形の貫通開口26と、該貫通開口26に対して同心的なリング状の切欠き11とを有しており、この切欠き11は、図4に示されていないマグネットコイルを受容するために働く。図5にはマグネットコイル1の電気的な接続部28が略示されている。切欠き11は半径方向において、内方に向かっては第1の円筒周壁状の壁23によって、かつ外方に向かっては第2の円筒周壁状の壁24によって制限される。第1の壁23及び第2の壁24の、フランジ領域12とは反対側の端部は、同一平面に配置されていて互いに同心的な円形リング状の2つの面21,22を形成している。面22から突出している環状のカラー16は、図1に示されているように、第2のケーシング部分14を受容するために働く。
【0018】
切欠き11内にマグネットコイルが挿入されると、内壁23は、コイルを貫通するマグネットコア2の区分を形成し、この区分は底プレート25を介して、コイルを取り囲むマグネットコアの外側の壁区分24と結合されている。両方の面21,22はこの場合マグネットコア2の2つの極面を形成しているので、両極面21,22に載設される可動子プレート31によって磁気回路が閉じられる。図5から最も良く分かるように、マグネットコアの外側の極面22には第2の切欠き27が配置されており、これらの切欠き27は、可動子プレート31における第1の切欠き33に対応配置されていて、貫通開口26を中心にして直径方向で互いに反対側に位置している。
【0019】
図6には、マグネットコアがマグネットコイルなしに、しかしながら挿入されたマグネット可動子と共に示されている。マグネット可動子は可動子ピン32を用いて、摺動可能にかつまず第一に回転運動可能に円筒形の貫通開口26に挿入されている。可動子プレート31の有利な回転位置では、図5に示されたマグネットコイルの接続部28は、マグネット可動子3の滑動方向における投影図で見て可動子プレート31の切欠き35と整合している。この回転位置において電気的な接続エレメントは、可動子ピン32に対して平行に可動子プレート31を直線的に貫通することができ、この際に切欠き32の内縁部において摩擦が生じることはない。電磁石の運転中における回転位置の方向付けのために、第1の切欠き33と第2の切欠き27とが役立つ。
【0020】
図3及び図5との関連において図6及び図7から良く分かるように、第1の切欠き33の、周方向において互いに向かい合っている2つの内壁区分33a,33bの間の間隔aは、有利には第2の切欠き27の、同じく周方向において互いに向かい合っている2つの内壁区分27a,27bの間の間隔bに相当している。さらに図6から分かるように、第2の切欠き27は有利には、マグネット可動子3の滑動方向において少なくとも部分的に第1の切欠き33の投影図の内部に配置されている。言い換えれば、両方の第1の切欠き33はそれぞれ、平行な平面に配置されているそれぞれ対応する第2の切欠き27と部分的にオーバラップしている。しかしながら図示の実施例とは異なり、間隔aと間隔bとが正確に等しく選択されていないような構成も可能である。さらに、2つの第1の切欠き及び2つの第2の切欠きの代わりに、ただ1つの第1の切欠きと1つの第2の切欠きとを設けることも可能である。さらにまた、可動子プレート及びマグネットコアの極面にそれぞれ3つ以上の切欠きを設けることも可能である。重要なことは、可動子ピンの軸線に対して半径方向にずらされている少なくとも1つの第1の切欠きが、マグネットコアの極面における第2の切欠きに対応配置されていることである。
【0021】
図7には図6のA−A線に沿った横断面図が示されており、この図7では、可動子プレート31は可動子ピン32の軸線を中心にした所定の回転位置から故意に回動させられているので、可動子プレート31の、マグネットコアに向けられた極面36及び第1の切欠き33と、マグネットコアの極面22及び第2の切欠き27とは、互いにオーバラップしている。図6から分かるように、この回転位置ではマグネットコイル1の電流供給時に、第1の切欠き33の内壁区分33a,33bと第2の切欠き27の内壁区分27a,27bとの間の領域においてこの際に生じる不均一な漂遊磁界(Streumagnetfeld)(図6における破線参照)に基づいて、可動子プレート31を所定の回転位置に戻そうとする静磁気学的な力(magnetostatische Kraft)Fが生じる。このことは、値a及びbが僅かな差異を有している場合にも言える。前記戻そうとする力によって、可動子プレート31は再び所定の回転位置に戻され、この回転位置において第1の切欠き33と第2の切欠き27とは互いに上下に位置している。この回転位置において初めて、戻そうとする力は0になる。戻そうとする静磁気学的な力Fは結果的に、可動子プレートの極めて小さな回転運動時においても生じるので、可動子プレートは常に漂遊磁界によって所定の回転位置に方向付けられる。「可動子プレートの方向付け」というのはこのような関係から次のように、すなわち、可動子プレートは電磁石の投入接続時に、殆ど証明できないほどの最小の回転振動を除いてその回転位置がいわば固定されている、ということを意味する。いずれにせよ可動子プレートの回転運動は、切欠き35の内縁部がマグネットコイル1の接続エレメント5と電磁石の投入接続時にまったく又は極めて僅かしか接触せず、圧力調整弁の開閉時におけるマグネット可動子の滑り運動はまったく損なわれない。電磁石の遮断時に、切欠き35を貫通しているマグネットコイルの電気的な接続エレメントは、可動子プレートの強い振れもしくは偏位を阻止し、その結果可動子プレートは電磁石の新たな操作時に直ちに再び、所定の回転位置に方向付けられる。
【0022】
上に挙げた実施例では可動子プレート及び電磁石コアの極面はそれぞれ2つの切欠きを有している。他の実施例では、可動子プレートにおける第1の切欠きの数及びマグネットコアの極面における第2の切欠きの数を高めることができ、そして電磁石の投入接続時における可動子プレートの出発ポジションとは無関係に、磁気による方向付けによって、常に有利な回転位置が生ぜしめられ、この有利な回転位置では第1の切欠きと、これらの第1の切欠きに対応配置された第2の切欠きとが互いに向かい合って位置している。特に、可動子プレート31の第1の切欠き33の数及び周方向長さaは、第1の切欠きを互いに隔てている可動子プレート31の極面セグメントの数及び周方向長さと同じであることができる。このような場合にはマグネットコアにおいて、等しい周方向長さ(b=a)を備えた相応な数の第2の切欠き27を得ることができる。可動子プレート及びマグネットコアのこのような構成は特に、接続エレメントが可動子プレートによって把持されていないような電磁弁のために適している。
【0023】
互いに向かい合って位置している切欠きの数は、可動子プレートの方向付けられた力Fに対して正比例している。その結果、互いに向かい合っている切欠きの数は、個々の場合に、必要な戻し力Fの大きさに合わせて設計することができる。
【0024】
本発明はここでは圧力調整弁を例として示されているが、本発明は他の電磁弁においても使用することができる。例えば燃料噴射装置用の燃料噴射弁の電磁弁における使用が可能であり、このような使用においては、可動子プレートに設けられた、流出する燃料用の排出貫通孔の横断面が、可動子プレートの回動によって小さくなることを、阻止することができる。また、可動子プレートを備えた電磁石のここに挙げた作用原理は、電磁弁における使用に制限されるものではなく、すべての電磁石、すなわち摺動可能でかつ回転運動可能に支承された可動子プレートを有利な回転位置において方向付けることが望まれているすべての電磁石において、有利に使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電磁石とマグネット可動子とを備えた、従来技術に基づいて公知の圧力調整弁を示す図である。
【図2】 本発明によるマグネット可動子を示す断面図である。
【図3】 図2に示されたマグネット可動子を上から見た平面図である。
【図4】 圧力調整弁のケーシング部分を同時に形成している、本発明による電磁石のマグネットコアを示す断面図である。
【図5】 図4に示されたマグネットコアを上から見た平面図である。
【図6】 図3及び図5に示されたマグネットコアとマグネット可動子との状態を示す平面図である。
【図7】 図6のA−A線に沿った断面図であって、マグネット可動子が僅かに偏位した状態を示す図である。

Claims (7)

  1. マグネット可動子を備えた電磁石、特に電磁弁において使用するためのものであって、マグネットコイル(1)と、該マグネットコイル(1)を貫通していて少なくとも1つの極面(22)を備えているマグネットコア(2)と、該マグネットコア(2)の少なくとも1つの極面(22)に対して垂直に摺動可能に支承されたマグネット可動子(3)とが設けられており、該マグネット可動子(3)が、極面(22)に向けられた可動子プレート(31)と、該可動子プレート(31)から突出していて摺動可能にかつ回転運動可能に支承された可動子ピン(32)とを備えており、さらに、電磁石及び/又はマグネット可動子に形成された方向付け手段が設けられていて、該方向付け手段が、可動子プレート(31)を所定の回転位置に方向付ける形式のものにおいて、方向付け手段が、可動子ピン(32)に対して半径方向にずらされていて可動子プレート(31)に形成された少なくとも1つの第1の切欠き(33)と、マグネットコア(2)の少なくとも1つの極面(22)に配置されていて第1の切欠き(33)に対応配置された少なくとも1つの第2の切欠き(27)とを有しており、該第2の切欠き(27)がマグネットコイル(1)の電流供給時に第1の切欠き(33)と磁気的に共働して、可動子プレート(31)が所定の回転位置に方向付けられるように構成されており、しかも可動子プレート(31)の所定の回転位置においてマグネットコイル(1)の電気的な接続エレメント(5)が、可動子プレート(31)の、マグネットコイル(1)とは反対の側から、可動子プレート(31)に接触することなしに、可動子プレート(31)の切欠き(35)を貫通していることを特徴とする、マグネット可動子を備えた電磁石。
  2. 第1の切欠き(33)の、周方向において互いに向かい合っている2つの内壁区分(33a,33b)の間の間隔(a)が、第2の切欠き(27)の、同方向において互いに向かい合っている2つの内壁区分(27a,27b)の間の間隔(b)にほぼ相当している、請求項1記載の電磁石。
  3. 第2の切欠き(27)が少なくとも部分的に、マグネットコア(3)の滑り方向における第1の切欠き(33)の投影図の内部に配置されている、請求項1又は2記載の電磁石。
  4. 方向付け手段が、可動子ピン(32)の軸線(37)を中心にして直径方向で互いに向かい合っている2つの第1の切欠き(33)と、可動子ピン(32)の軸線(37)を中心にして同様に直径方向で互いに向かい合っていて第1の切欠き(33)に対応配置された2つの第2の切欠き(27)とを有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の電磁石。
  5. 可動子プレート(31)の第1の切欠き(33)の数及び周方向長さ(a)が、第1の切欠きを互いに隔てている可動子プレート(31)の極面セグメント(36)の数及び周方向長さと同じであり、マグネットコア(2)が、同じ周方向長さを備えた相応な数の第2の切欠き(27)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の電磁石。
  6. 第1の切欠き(33)及び第2の切欠き(27)の数及び周方向長さが、必要な戻し力(F)の値に合わせられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の電磁石。
  7. 電磁石を備えた電磁弁、特に燃料噴射装置用の電磁弁であって、請求項1からまでのいずれか1項記載のような、電磁石及びマグネット可動子とが設けられている電磁弁。
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