JP4089717B2 - 逸震型地下室構造体とその構築工法 - Google Patents

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本発明は、コンクリート打設による地下室の躯体とその外面周囲に配設された特殊構造の緩衝帯とからなり,地震による様々な方向からの衝撃力を拡散,吸収,緩和する逸震機能に優れた逸震型地下室構造体と、その形成に係る地下工事を安全に,経済的に,簡潔にかつ合理的に行うことができるその構築工法に関するものである。
地下建造物の建設等地下工事において、周囲の地盤の土砂崩れを防止する山留めと,地下建造物の形成とを、安全で経済的かつ簡易に施工するものとしては、例えば本発明者が開発した下記特許文献1に記載の地下工事山留め工法及び地下建造物形成方法がある。
この地下建造物形成方法は、表土掘削した地盤上に腹起こし材を方形状に組み立て設置し、その前面に多数の親杭H型鋼を並列配設するとともに、各親杭間に山留め鋼板をセットし、その山留め鋼板を外型枠となしてその前面と床地盤上にコンクリート打設により地下外壁と耐圧盤を形成せしめるようになしたもので、これによって地下工事をそれ以前の従来技術に比し安全で経済的かつ簡易に施工することができるという実益を得ることができたものである。
そしてこのものは、地下底面の耐圧盤の下にとりわけ中央部分を分厚くした砕石を敷き詰めつき固めている。 しかしこの底盤下の砕石は、掘削した地盤の表面土の地耐力低下を補い,平均した支持力を確保するという点においては効果的であるが、その反面あらゆる方向からくる地震の震動の衝撃力に対する耐久性とその拡散,吸収,緩和する機能という面においては万全であるとは言い難いものであった。
特開平11−193529号公報
本発明は前記事情に鑑み開発されたもので、前記先行技術の有する利点をそのまま活かすと同時に不充分な面を補い,更に発展充実させて,あらゆる方向からくる地震の震動の様々な衝撃力を拡散,吸収,緩和する逸震機能に優れそれに対する耐久性を増大せしめることを可能となした逸震型地下室構造体と、その形成に係る地下工事を安全に,経済的に,簡潔にかつ合理的に行うことができるその構築工法を提供することを目的とするものである。
本発明は、前記の課題を解決するために、主として特許請求の範囲に記載した次の手段を採っている。
即ち先ず逸震型地下室構造体としては、コンクリート打設により形成された地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体とこの躯体外面周囲に配設され地震波による衝撃力を拡散,吸収,緩和せしめる緩衝帯とを具備しており、この緩衝帯は側面緩衝帯と下面緩衝帯とからなっている。 側面緩衝帯は、地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものであり、下面緩衝帯は、地下底面耐圧盤とその下面の支持地盤との間に配設されてなるもので、下面が支持地盤と接し切込砕石を適宜厚さに敷き込み転圧した1次緩衝帯と上面が地下底面耐圧盤に接し小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した2次緩衝帯との二重構造でその中間に底面を円錐形の傾斜面となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを挟持せしめてなるものである。しかして直下から来る地震波に対しては砕石層と小砂利層からなる1次及び2次緩衝帯により支持地盤の地耐力を均一かつ充分に確保するとともにその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめ、水平方向からの地震波に対しては側面の礫垣(側面緩衝帯)と連動して高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートと小砂利層からなりベアリングの役目を果たす2次緩衝帯との相互作用によりこの2次緩衝帯を介して地下底面耐圧盤及びローラープレートを摺動可能な状態となしその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめるようになしたことを特徴とする。
ローラープレートは、周囲適宜幅をクッションとして残し内部にワイヤーメッシュを入れて高強度コンクリートを打設して適宜幅の板体に形成したもの若しくは工場製産のPC板を用いる。 またローラープレートの底面の形状は、円錐形状の傾斜面となす代わりに、円弧状に凸に湾曲する皿型形状となして傾斜面となす場合もある。
更に高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートとしては、その底面の形状を必ずしも前記の傾斜面とせずに平板状の板体形状となす場合もある。
前記の地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に配設した側面緩衝帯として、地盤があまり良くなく,地下水位が低いときには、掘削地盤に接して圧入された山留鋼板としての鋼製反射板と地下側面外壁周囲との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものを用いる。
同様に地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に配設した側面緩衝帯として、地盤が良く,地下水位が根切り底以下のときには、地下側面外壁周囲に接して掘削地盤に圧入された山留鋼板としての鋼製反射板と掘削地盤との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものを用いる。
更に地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体として、地震波による衝撃力に対する耐久性を増強するために、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成したものを用いる場合もある。
次に前記逸震型地下室構造体の構築工法としては、躯体建設予定地内及びそれを囲む適宜範囲の周囲に亘って適宜深さに表土鍬取りを施して軟質の腐植土を除去し、その表土鍬取り地盤上に建設予定地を囲んで溝型鋼を枠状に接続連結して頭継ぎ用ガイドリングを組み立て設置し、この枠状に配設されたガイドリングの躯体形成側前面においてそのガイドリングに所定間隔でマークされた各親杭打設位置の個所に各親杭H型鋼を地盤内に杭打機にて打ち込み並列配設し、ガイドリングと各親杭とを各親杭の躯体形成と反対側後面フランジにセットしたガイドリング受金物と締め付け金具を介して緊結し親杭同士の頭も接続金具にて緊結せしめ、各親杭の躯体形成側前面を掘削するとともに、この枠状に並列する各親杭の前記後面フランジにセットされたガイドリング受金物に施した切欠溝を介して各親杭間背面に鋼製反射板からなる山留鋼板をセットしその前面側を更に掘削するとともに各山留鋼板を上方より圧入して屏風立て状にセットして山留壁を形成し、支持地盤上に床付仕上げを施すとともにその上に適宜径の切込砕石を適宜厚さに敷き込み転圧して1次緩衝帯を構築する一方,屏風立て状にセットした鋼製反射板からなる山留鋼板と親杭H型鋼の躯体形成側前面フランジにセットした躯体形成用の外型枠との間の空隙部内に適宜径の切込砕石を充填して礫垣となした側面緩衝帯を形成し、前記1次緩衝帯の上面に底面を円錐形の傾斜面となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを構築するとともに,その上面に小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した2次緩衝体を構築して,1次緩衝帯と2次緩衝帯との二重構造の中間にローラープレートを挟持せしめた下面緩衝帯を形成し、前記外型枠前面と下面緩衝帯最上部の2次緩衝帯の上にコンクリート打設により地下側面外壁と地下底面耐圧盤とを連続して形成せしめたことを特徴とする。
ローラープレートは、周囲適宜幅をクッションとして残し内部にワイヤーメッシュを入れて高強度コンクリートを打設して適宜幅の板体に形成したもの若しくは工場製産のPC板を用いる。 またローラープレートの底面の形状は、円錐形状の傾斜面となす代わりに、円弧状に凸に湾曲する皿型形状となして傾斜面となす場合もある。
前記表土鍬取りを施した地盤上に頭継ぎ用のガイドリングを枠状に組み立て設置し,その前面に各親杭を打ち込み自立させる代わりに、大型の親杭H型鋼を用い,枠状に打ち込んだ親杭自身で自立させる場合もある。
また前記側面緩衝帯の形成方法として、地盤が良く,地下水位が根切り底以下のときには、地下側面外壁周囲に接して掘削地盤に圧入された即ち親杭H型鋼の躯体形成側前面フランジにセットした鋼製反射板からなる山留鋼板と掘削地盤との間の空隙部内に適宜径の切込砕石を充填して礫垣となしたものを用いる。
また高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートとして、底面を円錐形状の傾斜面とせず平板状のものを用いる場合もある。
更に地震波による衝撃力に対する耐久性を増強するために、地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体として、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成したものを用いる場合もある。
本発明は上記の構成となしたので、上記先行技術の利点をそのまま活かすと同時にその不充分な面を補い,更に発展充実させて,次の特有の効果を奏する。
地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に、切込砕石を充填して礫垣となした側面緩衝帯を配設し、地下底面耐圧盤とその下面の支持地盤との間に、切込砕石層からなる1次緩衝帯と小砂利層からなる2次緩衝帯の二重構造の中間に高強度コンクリート製で底面を円錐形状等の傾斜面となした滑り受け用のローラープレートを挟持せしめてなる下面緩衝帯を配設しているので、あらゆる方向から作用してくる地震震動波による衝撃力を的確に拡散,吸収,分散,緩和して衝撃力を和らげることができ、地下室構造体の逸震効果を高め、耐久性を増大せしめることができる。
水平方向に作用する地震震動波に対しては、側面緩衝帯として鋼製反射板からなる山留鋼板を構造部材として残している場合には、それによってその衝撃力を拡散,反射させて和らげるとともに、礫垣としての砕石層により拡散,吸収,緩和して和らげることができる。 垂直方向に作用する即ち直下から来る地震震動波に対しては、下面緩衝帯としての層の厚い砕石層と小砂利層からなる1次及び2次緩衝帯により支持地盤の地耐力を均一かつ充分に確保することができるとともに、衝撃力を充分に拡散,吸収,緩和して和らげることができる。
更に,水平方向からの地震波に対しては側面の礫垣(側面緩衝帯)と連動して高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートと2次緩衝帯との相互作用によってもその衝撃力を和らげることができる。即ち,小砂利層からなる2次緩衝帯は地下底面耐圧盤と下面のローラープレートとの間で水平力に対しベアリングの役目を果たすこととなり、この2次緩衝帯を介して地下底面耐圧盤及びローラープレートが摺動可能な状態となり、これによっても衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和することができる。
ローラープレートの底面が円錐形状若しくは皿型形状の傾斜面となっている場合には、直下から来る地震波による衝撃力はその底面の傾斜面に沿って分散されるので、これによっても一層衝撃力が拡散,吸収,緩和される。
なお,ローラープレートは工場製産のPC板を用いても同様の効果を奏する。
地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体として、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成したものを用いた場合には、あらゆる方向から来る地震波による衝撃力に対し、躯体全周において均一にそれに抵抗する応力が生じ衝撃力を拡散しやすくそれを打ち消しあう効果があるので、耐久性上一層好適である。
地震時に発生する砂質地盤の液状化現象に伴う流砂の噴出及びその衝撃を、側面及び下面における緩衝帯の厚い砕石層により拡散,分散,吸収し、それによる被害を軽減することができる。
更に,地下室構造体が上記の通りあらゆる方向から来る地震波に対する逸震効果に優れていることに伴い、次の効果をも生ずる。
(1) 地上建築物に対し、堅固な基礎を確保することができる。
(2) 深い地盤で建築物を受けることとなるので、確実性の高い地耐力を期待できる。
(3) 地上建物の基礎を地下の逆梁工法を採用して構築することにより、1階床下の収納や配管スペースを充分に確保することができ、又1階床面を高く取ることにより、大雨時の道路冠水等の室内流入防止対策を適切になすことができる。
(4) 地下室構造体であるため、建築基準法の改正に伴う容積率の緩和優遇措置の恩恵にあずかれる。
(5) 逸震効果に優れる地下室構造体を構築することにより、建物の資産価値が上がり、付加価値として備蓄倉庫、音響関係室等の対応が簡単に可能となる。
更にまた,躯体建設予定地内及びそれを囲む適宜範囲の周囲に亘って適宜深さに表土鍬取りを施して軟質の腐植土を除去し、その表土鍬取り地盤上に建設予定地を囲んで溝型鋼を枠状に接続連結して頭継ぎ用ガイドリングを組み立て設置し、その躯体形成側前面に親杭H型鋼を枠状に打ち込み並列配設してガイドリングと各親杭とをガイドリング受け金物と締め付け金具を介して緊結する若しくはガイドリングを用いずに大型の親杭H鋼を枠状に打ち込み並列配設して自立せしめるとともに、親杭H鋼の躯体形成と反対側背面に取り付けたガイドリング受け金物もしくは親杭H鋼のフランジを介して枠状に並列配設する各親杭間に鋼製反射板からなる山留鋼板をセットし上方より圧入して屏風立て状に立設して山留壁を形成せしめるようになしたので、地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体の形成並びにその形成に係る山留め等の地下工事を安全に,経済的に,簡潔に且つ合理的に行うことができる。
建設地盤に表土鍬取りを施して軟質の腐植土を除去し,この表土鍬取りを施した安定地盤上に溝型鋼からなるガイドリングを円筒形状に組み立て設置してその躯体形成側前面に円筒形状に打ち込み並列配設した各親杭H鋼を安定支持せしめ、若しくはガイドリングを用いずに大型の親杭H鋼を円筒形状に打ち込み並列配設して自立せしめ、この各親杭H鋼間に鋼製反射板からなる山留鋼板を夫々セットし掘削地盤内に圧入して屏風立て状に立設して山留め壁を形成せしめることにより、建設地盤の山留めと地下室の躯体形成を安全に,経済的,簡潔かつ合理的に実現することができた。
そして地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体の形状を円筒形状になすとともに,地下側面外壁とその外周囲の掘削地盤側面壁との間および地下底面耐圧盤とその下方の支持地盤との間に夫々地震波による衝撃力を拡散,吸収,緩和せしめる側面緩衝帯と下面緩衝帯とを配設せしめ、側面緩衝帯は,切込砕石を充填した礫垣にて形成し、下面緩衝帯は,切込砕石を適宜厚さに敷き詰め転圧した下段の1次緩衝帯と小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した上段の2次緩衝帯とからなる上下二重構造の緩衝帯の中間に底面を円錐形の傾斜面となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを挟持して形成せしめることにより、あらゆる方向からの地震波による衝撃力を充分に拡散,吸収,分散して緩和せしめることができる逸震効果に優れた地下室構造体を実現させることができた。
直下から来る地震波に対しては砕石層と小砂利層とからなる1次及び2次緩衝帯により支持地盤の地耐力を均一かつ充分に確保するとともにその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめ、水平方向からの地震波に対しては側面の礫垣(側面緩衝帯)と連動して高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートと小砂利層からなりベアリングの役目を果たす2次緩衝帯との相互作用によりこの2次緩衝帯を介して地下底面耐圧盤及びローラープレートを摺動可能な状態となしその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめる。
ローラープレートは、周囲適宜幅をクッションとして残し内部にワイヤーメッシュを入れて高強度コンクリートを打設して適宜幅の板体に形成したもの若しくは工場製産のPC板を用いる。 ローラープレートの底面が円錐形状若しくは皿型形状の傾斜面となしていることにより、直下から来る地震波による衝撃力はその底面の傾斜面に沿って分散されるので、これによっても一層衝撃力が拡散,吸収,緩和される。
地震時に発生する砂質地盤の液状化現象に伴う流砂の噴出及びその衝撃を、側面及び下面における緩衝帯の厚い砕石層により拡散,分散,吸収し、それによる被害を軽減することができる。
地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体として、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成したことにより、あらゆる方向から来る地震波による衝撃力に対し、躯体全周において均一にそれに抵抗する応力が生じ衝撃力を拡散しやすくそれを打ち消しあう効果があるので、耐久性上一層好適である。
別紙図面の図1〜図8を参照して、本発明に係る逸震型地下室構造体とその構築工法の実施の一例について説明する。
図1,図2,図5,図7は、最も使用頻度が高い建設地盤があまり良くなく、地下水位が低い場合における山留めと地下室構造体の形成要領を示すものである。
先ず、建設地盤の躯体建設予定地内及びそれを囲む適宜範囲の周囲に亘って地上より500〜800mm程度の深さに表土鍬取りを施し、表土中に存在する軟質の腐植土を除去するとともに、地中障害物の調査と除去を行う。
軟質の腐植土を除外した表土鍬取り地盤1上に、建設予定地を囲んで溝型鋼を円形枠状に接続連結して頭継ぎ用ガイドリング2を組み立て設置する。
この円形枠状に配設したガイドリング2の躯体形成側前面においてガイドリング2に所定間隔でマークされた各親杭打設位置の個所に各親杭H型鋼3を杭打機にて地盤内に打ち込み円形枠状に並列配設し、ガイドリング2と各親杭3とを各親杭3の躯体形成と反対側後面フランジにセットしたガイドリング受金物4と締め付け金具を介して緊結し親杭3同士の頭も接続金具にて緊結せしめ、各親杭3の躯体形成側前面を掘削する。
円形枠状に並列する各親杭3の前記後面フランジにセットされたガイドリング受金物4に施した切欠溝5を介して各親杭3間背面に鋼製反射板からなる山留鋼板6をセットしその前面側を更に掘削するとともに各山留鋼板6を上方より圧入して屏風立て状にセットして山留壁を形成する。
支持地盤上に床付け仕上げを施すとともに、その上に35〜60mm径の切込砕石を150〜200mm程の厚さに2段階に分けて敷き込み、充分に転圧し、その上に更に0〜40mm径の切込砕石を厚さ50mm程敷き込み充分に転圧し、表面を平滑にするため石灰にて均し、防湿と上部コンクリートのノロ遮断のためポリエチレンフィルムを敷きこんで1次緩衝帯7を構築する。
屏風立て状にセットした鋼製反射板からなる山留鋼板6と親杭H型鋼3の内側即ち躯体形成側前面フランジにセットした外型枠8との間の空隙部内に適宜径の切込砕石を300mm程の厚さに充填して礫垣となし、側面緩衝帯9を形成する。
前記1次緩衝帯7の上に、周囲50〜100mm程の幅をクッションとして残し内部に太さ6mm程のワイヤーメッシュを入れた高強度コンクリート製で底面を円錐形の傾斜面となした厚さ80〜160mm程の滑り受け用のローラープレート10を構築する。
ローラープレート10の上に、小砂利を80mm程の厚さに敷き詰め適度に転圧しその上にポリエチレンフィルムを敷き詰めて2次緩衝帯11を構築する。
2次緩衝帯11の上には、後記地下底面耐圧盤が形成されるものであるが、この地下底面耐圧盤と支持地盤との間には、前記のように、1次緩衝帯7と2次緩衝帯11の二重構造の中間部にローラープレート10をサンドイッチ状に挟持してなる下面緩衝帯が構築されている。
前記外型枠8前面と下面緩衝帯最上部の2次緩衝帯11の上にコンクリート打設により地下側面外壁12と地下底面耐圧盤13とからなる地下室の躯体を連続して形成する。 この地下側面外壁12と地下底面耐圧盤13とからなる地下室の躯体は、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成されており、その外周囲と下面を、礫垣からなる側面緩衝帯9と,1次緩衝帯7及び2次緩衝帯11との間に底面が円錐形傾斜面のローラープレート10をサンドイッチした下面緩衝帯とが覆っており、これらによって上記に説明した地震の衝撃に備えた構造となっている。
なお前記躯体形成に際しての作業を詳しく説明すると、先ず2次緩衝帯11の構築後、上部構造物構築のための鉄筋配筋、型枠組み立て、各種取り付け物等墨出し(位置出し)のため、コンクリート50mmを打ち、地上部より建物の通り芯を落とし墨入れをする。 そして耐圧盤と立ち上がり壁の打ち継ぎ部分に当たる外型枠に防水工事を前施工し耐圧盤、ピット、排水立ち上がり、壁等の鉄筋の配筋後B1SLまでの防水コンクリートを密に打設する。 耐圧盤スラブ上に上部躯体の墨出しを行い壁配筋、壁・スラブ型枠、梁、スラブ配筋、取り付け物等のセットを行い壁・梁・スラブの防水コンクリートを打設する。
コンクリートの養生期間を取りガイドリング2の解体後、杭抜き機にて親杭H型鋼3を引き抜き回収する。解体したガイドリング2と回収した親杭H型鋼3は再利用に供する。 ガイドリング2を用いず大型の親杭H型鋼3を用いて自立させ、側面緩衝帯9の礫垣幅を大きく採った場合には、鋼製反射板からなる山留鋼板6も引き抜き再利用に供するようになす場合もある。
スラブコンクリート上に上屋基礎、キャンティレバー及びアンカーセット用等の墨出し・配筋を行い、アンカーセット、取り付け物のセット、型枠の建て込み後立ち上がりコンクリートを打設する。
予備のテストピースによりコンクリート圧縮試験を行い、設計強度を確認し、型枠を解体、片付け清掃後、それを搬出する。
躯体チェック確認後、外周部分の埋め戻し、後打ちの水よけ笠木14を側面緩衝帯9の礫垣の上部に施工する。 この笠木14により側面緩衝帯9の礫垣への雨水の侵入と周囲の土の吸収を防止し、また、地震衝撃時の液状化した流砂の吹き上げ防止蓋としても機能する。
図3、図4、図8は、建設地盤が良く、地下水位が根切り底以下の場合における山留めと地下室構造体の形成要領を示すものである。
この場合には、鋼製反射板からなる山留鋼板6´が各親杭H型鋼3間の躯体形成側前面フランジ側にセットされ地下側面外壁12に接する状態で掘削地盤に圧入されて屏風立て状に配設される点で図1及び図2の場合と相違するが、その他の点では上記に詳述した要領と同じである。
地盤があまり良くなく,地下水位が低いときの地下室構造体及びその形成要領を示す主要部分の縦断正面図である。 図1のA−A断面図である。 地盤が良く,地下水位が根切り底以下のときの地下室構造体及びその形成要領を示す主要部分の縦断正面図である。 図3のB−B断面図である。 図1の全体図である。 ガイドリング受金物を介したガイドリングと親杭H型鋼との接続状態を示す斜視図である。 図1の場合における礫垣からなる側面緩衝帯の形成要領を示す横断平面図である。 図3に対応する地下室構造体における躯体と礫垣(側面緩衝帯)及び下面緩衝帯との関係を示す一部を裁断した斜視図である。
符号の説明
1 建設予定地に施した表土鍬取り地盤
2 ガイドリング
3 親杭H型鋼
4 ガイドリング受金物
5 切欠溝
6 山留鋼板
6´ 山留鋼板
7 1次緩衝帯
8 外型枠
9 礫垣(側面緩衝帯)
10 ローラープレート
11 2次緩衝帯
12 地下側面外壁
13 地下底面耐圧盤
14 水よけ笠木

Claims (10)

  1. コンクリート打設により形成された地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体とこの躯体外面周囲に配設され地震波による衝撃力を拡散,吸収,緩和せしめる緩衝帯とを具備しており、この緩衝帯は側面緩衝帯と下面緩衝帯とからなり、側面緩衝帯は、地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものであり、下面緩衝帯は、地下底面耐圧盤とその下面の支持地盤との間に配設されてなるもので,下面が支持地盤と接し切込砕石を適宜厚さに敷き込み転圧した1次緩衝帯と上面が地下底面耐圧盤に接し小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した2次緩衝帯との二重構造でその中間に底面を円錐形の傾斜面となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを挟持せしめてなるものであり、直下から来る地震波に対しては砕石層と小砂利層からなる1次及び2次緩衝帯により支持地盤の地耐力を均一かつ充分に確保するとともにその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめ、水平方向からの地震波に対しては側面の礫垣(側面緩衝帯)と連動して高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートと小砂利層からなりベアリングの役目を果たす2次緩衝帯との相互作用によりこの2次緩衝帯を介して地下底面耐圧盤及びローラープレートを摺動可能な状態となしその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめることを特徴とする逸震型地下室構造体。
  2. コンクリート打設により形成された地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体とこの躯体外面周囲に配設され地震波による衝撃力を拡散,吸収,緩和せしめる緩衝帯とを具備しており、この緩衝帯は側面緩衝帯と下面緩衝帯とからなり、側面緩衝帯は、地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものであり、下面緩衝帯は、地下底面耐圧盤とその下面の支持地盤との間に配設されてなるもので,下面が支持地盤と接し切込砕石を適宜厚さに敷き込み転圧した1次緩衝帯と上面が地下底面耐圧盤に接し小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した2次緩衝帯との二重構造でその中間に底面を傾斜面とせず平板形状となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを挟持せしめてなるものであり、直下から来る地震波に対しては砕石層と小砂利層からなる1次および2次緩衝帯により支持地盤の地耐力を均一かつ充分に確保するとともにその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめ、水平方向からの地震波に対しては側面の礫垣(側面緩衝帯)と連動して高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートと小砂利層からなりベアリングの役目を果たす2次緩衝帯との相互作用によりこの2次緩衝帯を介して地下底面耐圧盤及びローラープレートを摺動可能な状態となしその衝撃力を拡散,吸収,分散して緩和せしめることを特徴とする逸震型地下室構造体。
  3. 地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に配設した側面緩衝帯として、掘削地盤に接して圧入された山留鋼板としての鋼製反射板と地下側面外壁周囲との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものを用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の逸震型地下室構造体。
  4. 地下側面外壁周囲と掘削地盤との間に配設した側面緩衝帯として、地下側面外壁周囲に接して掘削地盤に圧入された山留鋼板としての鋼製反射板と掘削地盤との間に切込砕石を充填して礫垣となしたものを用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の逸震型地下室構造体。
  5. 地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体として、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成したものを用いたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の逸震型地下室構造体。
  6. 躯体建設予定地内及びそれを囲む適宜範囲の周囲に亘って適宜深さに表土鍬取りを施して軟質の腐植土を除去し、その表土鍬取り地盤上に建設予定地を囲んで各親杭H型鋼を地盤内に杭打機にて打ち込み枠状に並列配設し、親杭同士の頭を接続金具にて緊結せしめ、各親杭の躯体形成側前面を掘削するとともに、この枠状に並列する各親杭の躯体形成と反対側後面フランジ間に鋼製反射板からなる山留鋼板をセットしその前面側を更に掘削するとともに各山留鋼板を上方より圧入して屏風立て状にセットして山留壁を形成し、支持地盤上に床付仕上げを施すとともにその上に適宜径の切込砕石を適宜厚さに敷き込み転圧して1次緩衝帯を構築する一方,屏風立て状にセットした鋼製反射板からなる山留鋼板と親杭H型鋼の躯体形成側前面フランジにセットした躯体形成用の外型枠との間の空隙部内に適宜径の切込砕石を充填して礫垣となした側面緩衝帯を形成し、前記1次緩衝帯の上面に底面を円錐形の傾斜面となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを構築するとともに,その上面に小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した2次緩衝体を構築して,1次緩衝帯と2次緩衝帯との二重構造の中間にローラープレートを挟持せしめた下面緩衝帯を形成し、前記外型枠前面と下面緩衝帯最上部の2次緩衝帯の上にコンクリート打設により地下側面外壁と地下底面耐圧盤とを連続して形成せしめたことを特徴とする逸震型地下室構造体の構築工法。
  7. 躯体建設予定地内及びそれを囲む適宜範囲の周囲に亘って適宜深さに表土鍬取りを施して軟質の腐植土を除去し、その表土鍬取り地盤上に建設予定地を囲んで溝型鋼を枠状に接続連結して頭継ぎ用ガイドリングを組み立て設置し、この枠状に配設されたガイドリングの躯体形成側前面においてそのガイドリングに所定間隔でマークされた各親杭打設位置の個所に各親杭H型鋼を地盤内に杭打機にて打ち込み並列配設し、ガイドリングと各親杭とを各親杭の躯体形成と反対側後面フランジにセットしたガイドリング受金物と締め付け金具を介して緊結し親杭同士の頭も接続金具にて緊結せしめ、各親杭の躯体形成側前面を掘削するとともに、この枠状に並列する各親杭の前記後面フランジにセットされたガイドリング受金物に施した切欠溝を介して各親杭間背面に鋼製反射板からなる山留鋼板をセットしその前面側を更に掘削するとともに各山留鋼板を上方より圧入して屏風立て状にセットして山留壁を形成し、支持地盤上に床付仕上げを施すとともにその上に適宜径の切込砕石を適宜厚さに敷き込み転圧して1次緩衝帯を構築する一方,屏風立て状にセットした鋼製反射板からなる山留鋼板と親杭H型鋼の躯体形成側前面フランジにセットした躯体形成用の外型枠との間の空隙部内に適宜径の切込砕石を充填して礫垣となした側面緩衝帯を形成し、前記1次緩衝帯の上面に底面を円錐形の傾斜面となした高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートを構築するとともに,その上面に小砂利を適宜厚さに敷き詰め転圧した2次緩衝体を構築して,1次緩衝帯と2次緩衝帯との二重構造の中間にローラープレートを挟持せしめた下面緩衝帯を形成し、前記外型枠前面と下面緩衝帯最上部の2次緩衝帯の上にコンクリート打設により地下側面外壁と地下底面耐圧盤とを連続して形成せしめたことを特徴とする逸震型地下室構造体の構築工法。
  8. 側面緩衝帯の形成方法として、地下側面外壁周囲に接して掘削地盤に圧入された即ち親杭H型鋼の躯体形成側前面フランジにセットした鋼製反射板からなる山留鋼板と掘削地盤との間の空隙部内に適宜径の切込砕石を充填して礫垣となしたものを用いたことを特徴とする請求項6又は7記載の逸震型地下室構造体の構築工法。
  9. 高強度コンクリート製で滑り受け用のローラープレートとして、底面を円錐形状の傾斜面とせず平板状のものを用いたことを特徴とする請求項6、7又は8記載の逸震型地下室構造体の構築工法。
  10. 地下側面外壁と地下底面耐圧盤とからなる地下室の躯体として、底面が耐圧盤にて閉塞するほぼ円筒形状に形成したものを用いたことを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の逸震型地下室構造体の構築工法。
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