JP4089459B2 - 不在装置通知手段を備えた接続状態検出システム - Google Patents

不在装置通知手段を備えた接続状態検出システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、コンピュータ本体及びコンピュータ本体に接続される複数の外部記憶装置や、LAN等のネットワークで相互に接続される複数のコンピュータ及び周辺機器などのように、システムに接続される複数の装置について接続状態を監視,検出する接続状態検出システムに関する。
特に、本発明は、システムに未接続であって、接続される可能性のある一又は二以上の各装置についての識別情報を設定し、当該識別情報を不在通知として出力,送信する不在装置通知手段を備えることにより、各装置からの応答信号の有無をタイムアウトまで待つことなく、システムに未接続の装置を高速に検出でき、しかも、接続された装置に異常がある場合にその異常を容易かつ確実に検出できる、円滑,迅速で効率の良い運用ができ、信頼性の高いシステムを実現できる接続状態検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータ本体とコンピュータ本体に接続されるハードディスク,CR−ROMドライブ等の外部記憶装置や、LAN等のネットワーク上に相互に接続される複数のコンピュータや周辺機器のように、システムに複数の装置が接続される場合、各装置は監視手段となるコントローラの配下に接続され、装置を一意に特定する識別子によってアクセスされるようになっている。
例えば、コンピュータ本体とハードディスクやCR−ROMドライブ等の外部記憶装置の場合、コンピュータ本体で動作するソフトウェアがコントローラと識別子を指定することで各種装置をアクセスする。
そして、存在しない装置、すなわちシステムに未接続の装置にアクセスしたときには、当該装置からは無応答となり、適切な待ち時間を経過した後も応答が無いときに、その装置は存在しないと判断する処理が行われる。
【0003】
具体的には、図4に示すようなコンピュータ装置の場合、コンピュータ本体に接続される複数の装置は、各種コントローラ配下に一意な識別番号を持って接続される。
同図に示す例では、コンピュータ本体140上で動作するソフトウェアが、コントローラ110を介して、これに接続される装置111,112をアクセスする機能を備えている。
同様に、コントローラ120を介して、これに接続される装置121,122,123にアクセスする。
【0004】
各装置111,112、121,122,123は、それぞれ装置識別番号を持っており、ソフトウェアは識別番号を指定することにより各装置をアクセスする。
図4に示すように、各コントローラ110,120は、それぞれ複数の装置に接続することができる。すなわち、ソフトウェアは各コントローラ110,120と各装置111,112,121,122,123の識別番号を指定して各装置をアクセスするようになっている。
【0005】
以上のような従来システムの動作を図5に示す。
同図に示すように、コントローラ110は、装置の識別番号を指定してシステム上に存在する複数の装置に対して順番にアクセスする。
まず、システム上に存在する装置111の識別番号#1及び装置112の識別番号#2については応答信号を直ちに得ることができ(ステップB1〜B4)、装置が存在することが検出される。
一方、存在しない装置の識別番号#3,#4の応答については、それぞれ所定のタイムアウト時間の経過を待って装置が存在しないことが検出される(ステップB5,B6)。タイムアウト時間は、通常のアクセス時間よりも十分長く設定するようになっており、存在しない装置の検出はタイムアウト時間を待って判定されるので、応答信号を受け取る場合より長い処理時間が必要となる。
【0006】
このように識別番号を指定しシステム上の各種装置をアクセスする手法は多くの場面で使われている(例えば、特許文献1−4参照。)。
例えば、ハードディスク,CD−ROM装置など外部記憶装置を接続する用途で設計されたSCSIバスは、コンピュータ本体にSCSIコントローラを持ち、外部記憶装置をSCSI IDと呼ばれる識別番号で指定しアクセスする。
また、ネットワークプロトコルの一種であるIPプロトコルにおいては、ネットワークカードに接続された他のコンピュータをIPアドレスと呼ばれる32ビットの識別番号で指定しアクセスする。
そして、一般的に識別番号は将来的な拡張を考慮し実際に接続する機器の数より多く用意されており、存在しない機器にアクセスしたときは無応答となる。このため適切なタイムアウト時間を設定し、タイムアウト時間経過まで応答が無い場合は機器が存在しないとみなしている。
【0007】
【特許文献1】
特開平01−137846号公報(第2頁、第2図)
【特許文献2】
特開平06−282346号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献3】
特開平10−023046号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献4】
特開平11−212901号公報(第2−3頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように応答信号の有無によってシステム上に接続された装置の有無を検出する従来の方式では、システムの起動時にのみ装置の存在の有無を確認するのであれば、タイムアウト時間が問題となることはほとんどなかった。
ところが、システム稼働中にも装置の有無を検出する必要がある場合には、タイムアウト時間がシステム運用に与える影響は無視できないものとなった。
例えば、連続稼働する大規模なシステムにおいては、運用中に装置の追加や削除が行われることがあり、このようなシステムでは大量の装置を管理するためのソフトウェアが利用されている。このため、利用者等が要求したときにはシステム上の全装置の検索を行う必要があり、存在しない機器,装置にアクセスした場合の待ち時間が問題となる。
【0009】
近年、コンピュータに接続される装置の数は、技術の進歩や管理集中化志向により増加する傾向にあり、最近では、管理を効率的に行うために人手による設定ではなく、コンピュータ自身が装置を検索する方式をとっていることが多い。そして、このような自動検索を実行する管理ソフトウェアが接続機器の一覧を表示するためには、機器の検索が必要であり全装置番号に対し検索を行うといった手法がとられることも多い。また、稼働率向上のために、装置は稼働中にも挿抜が可能であるため、全接続機器検索の処理はシステム起動時だけでなくメンテナンスを行うときにも必要である。
このような場合に、一つ一つの装置のタイムアウト時間は短かく設定できたとしても、大量の装置を接続するような大規模システムにおいては合計の待ち時間は装置数倍に増加することになり、特に大規模コンピュータシステムではタイムアウトの待ち時間が重大な問題となるおそれがあった。
【0010】
また、タイムアウト待ちの問題に加えて、従来システムでは、装置が存在しない場合と、存在する装置に異常がある場合とを容易かつ正確に検出することが困難となるという問題も生じた。
従来のシステムでは、システム上に存在している装置に故障等の障害が発生した場合、装置が存在しない場合と同様に無応答となる。このため、無応答という反応を受けとったときに、障害が発生したのか、装置が存在しないのかを区別する必要があり、例えばソフトウェアが各装置の状態を保持しておき、以前の状態からの変化で当該装置が障害状態に変化したこと検出し、利用者等に報知するようにしていた。
ところが、このような方法では、システム稼働中に故障等が発生した場合には、装置の状態をソフトウェアで保持することによって障害を検出し利用者等に知らせることはできるが、システム起動時に無応答であるときには、故障ではなく存在しない装置であるとみなして判定するか、接続予定の装置をソフトウェアで設定して検出を行わなければならず、障害発生を容易,確実に検出,報知等することが困難であった。
【0011】
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、システムに未接続であって、接続される可能性のある一又は二以上の各装置についての識別情報を設定し、当該識別情報を不在通知として出力,送信する不在装置通知手段を備えることにより、各装置からの応答信号をタイムアウトまで待つことなく、システムに未接続の装置を高速に検出でき、しかも、接続装置に異常がある場合にその異常を容易かつ確実に検出できる接続状態検出システムの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の接続状態検出システムは、システムに接続される一又は二以上の装置と、各装置にアクセスし、当該アクセスに応じて各装置から送信される応答信号により当該各装置の接続状態を監視する監視手段と、監視手段からのアクセスに応じて所定の応答信号を送信する不在装置通知手段と、を備え、不在装置通知手段は、システムに未接続であって、接続可能な一又は二以上の装置を特定する不在装置の識別情報を設定するとともに、監視手段からのアクセスに対して当該識別情報を含む応答信号を送信することにより、装置の不在を通知する構成としてある。
【0013】
このような構成からなる本発明の接続状態検出システムによれば、システムに接続されていない装置の識別情報を設定する不在装置通知手段を備えることにより、存在しないことが予め判っている装置を登録し、存在しない装置に対するアクセスに対して積極的な応答信号としてエラーや不在情報を返却することができる。
これにより、不在装置に対するアクセスが無応答とならず、不在装置である旨の応答が直ちに通知されるので、不在装置からの応答信号の有無をタイムアウトまで待つ必要がなくなり、不在装置に対するアクセスの応答時間を短縮することができる。
不在装置通知手段を備えない従来システムでは、存在しない装置に対する応答は無応答となるため、適切なタイムアウト時間を設定しタイムアウト時間まで応答が無い場合に装置が存在しないと判定する必要があった。このため、存在しない装置の検出はタイムアウト時間を待って判定され、応答信号を受け取る場合より長い処理時間が必要であった。本発明では、不在装置通知手段を備えることにより、不在装置からの応答信号をタイムアウトするまで待つ必要がなくなり、直ちに不在装置の検出を行え、高速で効率の良いシステム稼働が可能となる。
【0014】
また、このような不在装置通知手段を備えることにより、不在装置通知手段によって、全ての装置が接続されているとみなすことが可能となり、装置異常の検出についても容易かつ確実に行うことができる。すなわち、不在装置の情報が設定されているにもかかわらず監視手段で無応答となる装置については、何らかの異常があると判定することができる。
従来システムでは、システム稼働中に故障が発生した場合は、装置の状態をソフトウェアで保持することによって故障の検出を利用者に知らせることができるが、システム起動時に無応答であるときには故障ではなく存在しないとみなすか、接続予定の装置をソフトウェアで設定し検出を行わなければならない。本発明では、不在装置通知手段を利用することによって、無応答の装置に対しては「装置の異常」であるとして直ちに検出,判定でき、接続装置の障害等を容易かつ迅速,確実に検出して信頼性の高いシステムを実現できるようになる。
以上のように、本発明では、不在装置通知手段を備えることで、システム上の全装置が接続されているのに等しい状態を保つことができ、効率的なシステム管理が実現されることになる。
【0015】
また、請求項2記載の接続状態検出システムでは、不在装置通知手段は、所定の入力手段を介して不在装置の識別情報を任意に設定する構成としてある。
一方、請求項3記載の接続状態検出システムでは、不在装置通知手段は、システム上を検索し、不在装置の識別情報を自動的に設定する構成としてある。
【0016】
このような構成からなる本発明の接続状態検出システムによれば、不在装置通知手段への装置の識別情報の設定は、例えばスイッチやボタン,Webブラウザなどの各種ユーザインタフェースにより利用者が手動で行うことができ、また、不在装置通知手段自身がシステム上の他の装置を検索することにより自動的に設定を行うことができ、手動及び自動による設定を統合した方式とすることもできる。
このように、本発明に係る不在装置通知手段は、柔軟性に富み拡張性の高い手段とすることができ、既存のシステムに容易に適用することができる。
【0017】
また、特に不在装置通知手段がシステム上の接続装置,機器を検索する構成とすることで、設定の自動化が行え、より効率の良いシステム稼働が実現できる。さらに、不在装置通知手段が検索により接続装置を自動的に検出することにより、不在装置通知手段がシステムへのアクセス状態を監視することができ、例えば、システムへの新たな機器,装置の接続も検出することができ、さらに高効率で信頼性の高いシステムを提供できるようになる。
【0019】
なお、本発明の接続状態検出システムによれば、不在装置通知手段は、システム上の不在装置の検出ができる限り、各装置及び監視手段と別に構成される場合でも、各装置や監視手段の一部として構成される場合であっても良く、柔軟性,拡張性に優れたシステムを実現できる。
不在装置通知手段を各装置や監視手段と別体に構成した場合、既存のシステムへの追加,拡張が容易,迅速に行えるようになる。
また、不在装置通知手段を、例えば監視手段の一部に統合して設けることにより、システム全体の小型化が図れるとともに、高速かつ多機能な不在通知処理を行わせることが可能となる。
【0020】
さらに、請求項6記載の接続状態検出システムでは、一又は二以上の装置のシステムへの接続順番により接続信頼度が異なる場合に、不在装置通知手段は、接続信頼度の高い順番にシステムに接続される構成としてある。
【0021】
このような構成からなる本発明の接続状態検出システムによれば、不在装置通知手段は、システムに対して任意の接続順番で接続でき、より接続信頼度の高い順番に接続することで、更に信頼性に優れたシステムを実現できるようになる。システムの接続信頼度とは、システムを構成する対象装置の稼働率を意味する。
システムを構成する一又は二以上の装置の接続方法としては、大きく分けてバス型(スター型)とチェーン型の二つがある。一般に、バス型のシステムでは、接続ケーブルや新合繊を共有することはあるが、コントローラ(監視手段)と各装置とは一対一に接続される。従って、バス型のシステムでは、ある装置に故障,障害等が発生しても他の装置には影響がない。
これに対して、チェーン型のシステムでは、コントローラは一の装置を経由して他の装置に接続されるので、中間に位置する装置が故障したりケーブルが抜かれた場合、それ以降の装置の稼働率が下がってしまう。
【0022】
そこで、本発明では、チェーン型で接続されるシステムのように、装置の接続順番により接続信頼度、すなわち稼働率が異なる場合に、不在装置通知手段をコントローラにより近くなる順番で接続することにより、不在装置通知手段の稼働率を上げることができ、これによって故障検出の信頼性を向上されるようにしてある。
なお、不在装置通知手段の接続順番は、接続信頼度の高い場合に限られるものではなく、接続信頼度の低い順番に接続することもできる。例えば、システムの末端に不在装置通知手段を接続することもでき、このようにすると、不在装置通知手段そのものの故障,障害等が本来の装置に与える影響を少なくすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る不在装置通知手段を備えた接続状態検出システムの好ましい実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る接続状態検出システムの概略構成を示すブロック図である。
同図を参照すると、本発明の一実施形態は、コンピュータ本体40と、コントローラ10,20と、これに接続される装置11,12,21,22,23と、不在通知装置31、32から構成されている。
【0024】
コンピュータ本体40は、パーソナルコンピュータやサーバなどの情報処理装置であり、接続される各装置とともに一つのシステムを構成している。
コンピュータ本体40上で動作するソフトウェアは、コントローラ10を介して、これに接続される装置11,12をアクセスして接続状態を監視する機能を備えており、本発明に係る監視手段を構成している。同様に、コンピュータ本体40で動作するソフトウェアは、コントローラ20を介して、これに接続される装置21,22,23にアクセスし接続状態を監視する監視手段となっている。
【0025】
装置11,12及び装置21,22,23は、ハードディスクやCD-ROMデバイスなどコンピュータ本体40に接続可能な装置であり、本発明に係るシステムに接続される装置を構成している。
なお、図1に示すように、本実施形態では、システムを構成する各装置11,12,21,22,23(及び不在通知装置31,32)は、対応するコントローラ10,20と、それぞれ、バス型で接続されているが、コントローラと各装置の接続方法としては、バス型(スター型)でなくチェーン型とすることもできる。
装置11,12は、装置識別番号を持っており、コントローラから指定された識別番号と自身の識別番号が一致したときに応答する。
ここで、コンピュータ本体40には、コントローラを複数接続することができる。図1の例では、装置21,22,23は、コントローラ20によってアクセスされる。すなわち、ソフトウェアはコントローラと装置の識別番号を指定し各装置をアクセスする。
【0026】
不在通知装置31,32は、システムに未接続であって、かつ、システムに接続可能な装置について、当該装置を特定するための不在装置の識別情報を設定し、当該識別情報を含む所定の応答信号をコントローラ10,20に送信する装置であり、本発明に係る不在装置通知手段を構成している。
具体的には、不在通知装置31,32は、図1に示すように、対応するコントローラ10,20に接続され、各コントローラ10,20に接続された各装置と同様に識別番号を持っているが、一般の装置と異なり、複数の識別番号を不在装置リストとして記憶,設定が可能であり、コントローラに対して装置が存在しないことを示す不在情報のみを応答する。
例えば、装置名,装置タイプなどの装置識別情報に未接続の情報を付加して返却したり、アクセスに対しエラーを返却する。一般に、存在しない装置にアクセスしたときには無応答となるため、適切なタイムアウトを設定し応答を待つ必要があるが、本実施形態では不在通知装置31,32を備えることにより、コントローラ10,20やソフトウェアは直ちに存在しない装置にアクセスしたことがわかる。
【0027】
なお、図1において、不在通知装置31,32は、コントローラ、各装置と独立した構成をとっているが、これは、既存のシステムに拡張する態様で本発明を実施するためである。したがって、不在通知装置31,32の機能をコントローラ10,20に統合する態様であっても良い。
また、コンピュータ本体40に接続される各装置は、一般に順不同に接続可能であるため、接続順番によって信頼度が変るのであれば、信頼度の高いところに不在通知装置31,32を接続することができる。
【0028】
一又は二以上の装置でシステムを構成する場合、接続方法として、本実施形態のようなバス型(スター型)の他、チェーン型(図示省略)がある。バス型の場合、接続ケーブルや新合繊を共有することはあるが、コントローラと各装置とが一対一に接続されるので(図1参照)、例えば、ある装置に故障,障害等が発生しても他の装置に影響はない。
ところが、チェーン型の場合、コントローラは一の装置を経由して他の装置に接続されるため、中間に位置する装置が故障したりケーブルが抜かれた場合、それ以降の装置の稼働率が下がってしまい。すなわち、チェーン型で接続されるシステムの場合、装置の接続順番により接続信頼度、すなわち稼働率が異なることになる。そこで、このようなチェーン型接続の場合には、不在通知装置31,32をコントローラ10,20により近くなる順番で接続することにより、不在通知装置の稼働率を上げることができるようになる。
【0029】
ここで、不在通知装置31,32への装置識別情報の設定は、所定の入力手段、例えばスイッチ,ボタン,Webブラウザなどに代表される各種ユーザインタフェースにより利用者等が手動で任意に行う方法と、不在通知装置自身が他の装置を検索することにより自動的に設定を行う方法、及び両者を統合した方法を採用することができる。
また、システム上の各装置を検索する方法として、不在通知装置31,32がコントローラ10,20と同様に装置を検索する機能を持ち能動的に検索を行う方法と、装置が出力する信号を監視することで存在している装置情報の反映を能動的に行う方法があり、いずれの方法も本実施形態のシステムに採用することができる。
能動的な検索方法はシステム初期化時における検索に好適である。
受動的な検索方法はシステム稼働中に装置が追加されたとき、装置が持つIDを出力するような仕組を持つ場合に有効である。例えば、TCP/IPのように送信元がわかる場合は、新たな送信元IPアドレスを検出したときに新規装置とみなすことができる。
【0030】
なお、図1に示す例では、各コントローラ10,20には、それぞれ#1,#2,#3,#4の各IDを持つ四つずつの装置が接続できるようになっているが、特に最大装置数の制限があるわけではない。
接続可能なすべての組み合わせの不在通知を行う場合は、ビットマップで存在の有無を管理するためNビットの記憶領域が必要となる。また、M個の装置識別番号を記憶し不在の管理を行う場合にはM×装置識別番号のビットサイズの領域が必要となる。SCSIのように比較的識別番号の数が少い場合は前者の方式を、IPアドレスのように広範囲のアドレスをサポートする可能性がある場合は後者の方式を採用すると良い。
【0031】
次に、以上のような構成からなる本システムにおける不在装置の検出動作について説明する。
図2は、ソフトウェアがコントローラ10を介し配下に接続された装置の情報を取得するときの動作を示したものである。
同図に示すように、まず、コントローラ10は、識別番号が#1である装置の検索コマンドを発行する(ステップA1)。これに応答して、装置11は自身の装置情報を返却する(ステップA2)。
コントローラ10は、検索結果が得られると、識別番号が#2である装置の検索コマンドを発行し(ステップA3)、装置12がこれに応答する(ステップA4)。
さらに、コントローラ10が存在しない装置番号#3及び#4に対する検索を行うと(ステップA5,A7)、不在通知装置31が応答を行う(ステップA6,A8)。
【0032】
これにより、本システムでは、システムに接続されている装置11,12(識別番号#1,#2)と同様に、接続されていない装置(識別番号#3,#4)についても、コントローラ10に直ちに応答信号が送信,返却されることになる。これに対して、不在通知装置が存在しない場合や、不在通知装置に装置番号が設定されていない状態では、図5で示したように、コントローラ10は、識別番号#1及び#2の応答をただちに得ることができる(ステップB1〜B4)が識別番号#3,#4の応答はそれぞれタイムアウト時間を待たなければならない(ステップB5,B6)。タイムアウト時間は、通常のアクセス時間よりも十分長く設定されるため、図2に示す本システムの場合と比較して、長い処理時間が必要となる。このため、従来システムでは、本システムのような高速なシステム稼働を実現することができない。
【0033】
次に、不在通知装置31を自動検索手段として構成した場合の装置検索動作の一例を説明する。
図3は、自動検出機能を備えた不在通知装置31の動作を示すフローチャートである。
同図に示すように、不在通知装置31は、他の装置からデータ,コマンド等の信号の受信を行うと(ステップ301)、当該信号の送信元が不在装置リストに含まれる装置か否か確認する(ステップ302)。
送信元が不在装置リストに含まれる場合には、その送信元は新規装置が接続されたものとみなし、その装置を不在装置リストから削除することができる(ステップ303)。
また、不在通知装置31から応答信号等を送出する場合には、信号の送信先が不在装置リストに含まれるか否かの確認を行い(ステップ304)、送信先が不在装置リストに含まれる場合には、エラーや不在情報等の所定不在通知の応答を行うことができる(ステップ305)。
【0034】
なお、本実施形態の不在通知装置31,32は、利用者等の指定によりシステム上の接続装置を検索し、タイムアウトとなった装置を不在装置リストに自動的に追加,設定する機能を備えることができるが(図3参照)、このような機能はシステム稼働前の安定した状態において使用し、システムの稼働中は使用しないことが好ましい。システムの稼働中にある装置に対する応答信号がタイムアウトとなった場合には、当該装置は不在としてではなく故障として検出し、利用者等に報知することが重要となるためである。この場合、管理ソフトウェアは、タイムアウトとなった装置は異常があるとして、所定の警告を利用者側に提示することができる。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る不在通知装置を備えた接続状態検出システムによれば、不在通知装置31,32を備えることにより、不在装置へのアクセスに対して直ちに応答することが可能となり、システム上に存在しない装置の検出を高速に行うことができるようになる。
不在通知装置31,32を備えない従来システムでは、存在しない装置に対する応答は無応答となるため、適切なタイムアウト時間を設定しタイムアウト時間まで応答が無い場合に装置が存在しないと判定する必要があった。このため、存在しない装置の検出はタイムアウト時間を待って判定され、応答信号を受け取る場合より長い処理時間が必要であった。
本実施形態では、不在通知装置31,32を備えることにより、不在装置からの応答信号をタイムアウトするまで待つ必要がなく、直ちに不在装置の検出を行え、高速で効率の良いシステム稼働が可能となる。
【0036】
また、本実施形態の接続状態検出システムによれば、不在通知装置31,32によりすべての装置が接続されているとみなすことができることから、装置異常の検出についても容易かつ確実に行うことができる。
すなわち、不在通知装置31,32が設定されているにもかかわらず無応答となる装置については、何らかの異常があるとみなすことができる。
従来システムでは、システム稼働中に故障が発生した場合は、装置の状態をソフトウェアで保持することによって故障の検出を利用者に知らせることができるが、システム起動時に無応答であるときには故障ではなく存在しないとみなすか、接続予定の装置をソフトウェアで設定し検出を行わなければならない。
本実施形態では、不在通知装置31,32を利用することによって、無応答の装置に対しては「装置の異常」として直ちに検出でき、接続装置の障害等を容易かつ迅速,確実に検出して信頼性の高いシステムを実現できるようになる。
【0037】
以上、本発明の接続状態検出システムについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る不在通知装置及び接続状態検出システムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、本発明の不在装置通知手段を適用するシステムとして、一つのコンピュータ装置とこのコンピュータに接続されるハードディスク,CR−ROMドライブ等の外部記憶装置の場合を示したが、本発明の適用対象が単一のコンピュータ装置に限られるものでないことは勿論である。すなわち、本発明は、システムに複数の装置が接続され、各装置が監視手段となるコントローラの配下に接続されて、装置を一意に特定する識別子によってアクセスされるものであれば、どのような構成のシステムであっても適用可能であり、上述した単一のコンピュータ装置の場合の他、例えば、LAN等のネットワーク上に相互に接続される複数のコンピュータ装置と周辺機器に適用することもできる。
なお、システムの接続方法としては、上述したようにバス型(スター型)とチェーン型があるが、いずれの接続方法であっても本発明を適用できることは勿論である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の接続状態検出システムによれば、システムに未接続であって、接続される可能性のある一又は二以上の各装置についての識別情報を設定し、当該識別情報を不在通知として出力,送信する不在装置通知手段を備えることにより、タイムアウトを待つことなくシステムに未接続の装置を高速に検出できる。
しかも、接続装置に異常がある場合にその異常を容易かつ確実に検出することが可能となる。
これにより、本発明では、円滑,迅速で効率の良い運用が可能となり、信頼性の高いシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一致実施形態に係る不在通知装置を備えた接続状態検出システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施形態に係る不在通知装置を備えた接続状態検出システムにおける動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る不在通知装置における動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の接続状態検出システムの全体構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す従来の接続状態検出システムにおける動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 コントローラ
11〜12 接続装置
20 コントローラ
21〜23 接続装置
31 不在通知装置
32 不在通知装置
40 コンピュータ本体

Claims (4)

  1. システムに接続される一又は二以上の装置と、
    各装置にアクセスし、当該アクセスに応じて各装置から送信される応答信号により当該各装置の接続状態を監視する監視手段と、
    監視手段からのアクセスに応じて所定の応答信号を送信する不在装置通知手段と、を備え、
    不在装置通知手段は、
    システムに未接続であって、接続可能な一又は二以上の装置を特定する不在装置の識別情報を設定するとともに、監視手段からのアクセスに対して当該識別情報を含む応答信号を送信することにより、装置の不在を通知することを特徴とする接続状態検出システム。
  2. 不在装置通知手段は、所定の入力手段を介して不在装置の識別情報を任意に設定する請求項1記載の接続状態検出システム。
  3. 不在装置通知手段は、システム上を検索し、不在装置の識別情報を自動的に設定する請求項1又は2記載の接続状態検出システム。
  4. 一又は二以上の装置のシステムへの接続順番により接続信頼度が異なる場合に、
    不在装置通知手段は、接続信頼度の高い順番にシステムに接続される請求項1乃至3のいずれか一項記載の接続状態検出システム。
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