JP4088955B2 - 制振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、自動車のボデー等の振動部材に装着されて、振動部材に対して相対変位せしめられる独立マス部材の打ち当りに基づいて相殺的な制振効果を発揮し得る制振装置に係り、特に、各種の振動部材に対して容易に装着することが可能で、優れたスペース効率をもって配設され得るコンパクトな制振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
自動車のボデー等の振動部材において問題となる振動を低減する手段として、本出願人は、先に、特許文献1において、振動部材に固定される剛性のハウジングに対して、隙間を隔てて非接着で相対変位可能に独立マス部材を配設せしめて、振動入力時に、かかる独立マス部材を、ハウジングに対して弾性的な当接面で当接させることにより、当接時における滑り摩擦と衝突によるエネルギ損失を利用して相殺的な制振効果を得るようにした、新規な構造の制振装置を提案した。このような構造の制振装置においては、従来のダイナミックダンパに比して、温度変化に対する制振特性の変化を抑えることが出来ると共に、小さなマス質量により、広い周波数域に亘る振動に対して有効な制振効果を得ることが出来るのである。
【0003】
ところが、かかる特許文献1に記載された車両用制振装置においては、独立マス部材の質量を確保するために独立マス部材を大形化すると、独立マス部材の外側に設けられたハウジング、延いては制振装置全体がそれ以上に大形化してしまい、制振装置の装着スペースを確保することが難しくなる場合があった。
【0004】
そこで、本出願人は、特許文献2において、振動部材に支持ロッドを固着せしめて、該支持ロッドに環状の独立マス部材を外挿して独立変位可能に組み付けることにより、独立マス部材の支持ロッドに対する軸直角方向の打ち当りに基づいて相殺的な制振効果を得るようにした、改良された構造の制振装置を提案した。このような構造の制振装置においては、独立マス部材の質量を周長の大きい外周部分で有利に確保できると共に、独立マス部材が当接せしめられるハウジングを外周側に形成する必要がないことから全体サイズを小さくすることが可能となる。
【0005】
しかしながら、かかる特許文献2に記載された車両用制振装置においても、振動部材に対して支持ロッドを固着するために、多くの場合、支持ロッドを支持するブラケット等を別途準備して、該ブラケットを介して支持ロッドを振動部材に取り付ける必要があることから、ブラケットの装着のための部品点数の増加と装着スペースの増大、更には装着作業の煩雑さ等が問題となる場合があり、未だ改良の余地があったのである。
【0006】
なお、特許文献3には、ボルトの頭部を中空としてハウジングを構成し、そこに独立マス部材を収容配置することによって、ボルト自体に制振機能を付与した制振ボルトが提案されている。即ち、かかる制振ボルトは、振動部材に採用されて螺着されるボルト自体を制振装置とすることにより、振動部材に対して、特別なブラケット等を必要とすることなく容易に且つコンパクトに装着することを可能とするものである。
【0007】
ところが、このような制振ボルトにおいては、その実用化に際して障壁となる二つの問題があり、必ずしも有効なものではなかった。その一つは、レンチやスパナ等で操作されることにより締付け等の操作外力が直接に及ぼされるボルトの頭部が、独立マス部材の収容空間を形成したことによって薄肉となってしまい、充分な強度ひいてはボルトの締付力を確保することが難しくなる点である。もう一つは、ボルトの頭部のサイズが、使用するレンチやスパナの規格で制限されてしまうことから、そこに形成される収容空所や該収容空所内に配設される独立マス部材の大きさが制限されてしまい、要求される制振効果を満足することが難しい場合があるという点である。
【0008】
【特許文献1】
国際公開WO00/14429号パンフレット
【特許文献2】
特開2002−242984号公報
【特許文献3】
特開2002−161909号公報
【0009】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、振動部材に対して、特別な設計変更やブラケット等の特別な部材の取付けを必要とすることなく容易に且つコンパクトに装着することが出来ると共に、独立マス部材の大きさも比較的自由に設定することの出来る、改良された構造の制振装置を提供することにある。
【0010】
【解決手段】
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
【0011】
(本発明の態様1)
本発明の態様1は、振動部材に対してねじ止め固着されることにより単体で該振動部材から突出して植設され得るボルト部材を設けて、該ボルト部材の脚部の外周側を軸方向に円筒形状で延びる第一の当接面を形成する一方、該ボルト部材に環状の独立マス部材を外挿して該第一の当接面に対して非接着で独立変位可能に配設せしめて、該独立マス部材が該第一の当接面に対して直接的且つ弾性的に当接されるようにし、更に、前記ボルト部材における前記脚部の軸方向中間部分に段差部を形成して該ボルト部材を段付ボルト構造として、該脚部における先端側の小径部分に螺着用のねじを形成すると共に、該脚部における大径部分の外周面によって前記第一の当接面を形成して、前記独立マス部材を前記ボルト部材と同一中心軸上で且つ軸方向中央部分に位置せしめた場合には、該独立マス部材の軸方向両端面と内外周面の全ての周りに空間が形成されて該独立マス部材が前記振動部材や該ボルト部材の何れからも完全に独立位置せしめられるように該ボルト部材と該独立マス部材の各部寸法を設定して、該独立マス部材の最小内径寸法と該ボルト部材の大径部分の外径寸法との径方向寸法差:δと、該独立マス部材の軸方向寸法と該ボルト部材の大径部分の軸方向寸法との軸方向寸法差:δを、何れも、0.1≦δ≦1.6mmの範囲で設定すると共に、前記第一の当接面の外径寸法よりも大きな内径寸法の円環形状をもって形成されて前記ボルト部材に外挿されて組み付けられるマス金具を用い、該マス金具に対して当接ゴム弾性体を被着形成して、該第一の当接面に打ち当る弾性突部を該当接ゴム弾性体で形成することにより、前記独立マス部材を構成して、前記マス金具の内周面に被着形成された前記当接ゴム弾性体の内径寸法を軸方向で変化せしめて、軸方向中央部分で最も小径で、軸方向両側に行くに従って次第に大径化するテーパ付き内周面を形成した制振装置を、特徴とする。
【0012】
このような本態様に従う構造とされた制振装置においては、振動部材に既設のねじ穴や新設したねじ穴にボルト部材を螺着するだけで装着されることから、振動部材への装着に際して、振動部材の設計変更や、ブラケット等の特別な取付部材が必要でなく、極めて容易に且つ優れたスペース効率で装着することが出来る。しかも、独立マス部材がボルト部材の脚部に外挿状態で配設されることから、ボルト部材の周囲のスペースが許容される限り、独立マス部材の大きさひいては質量を任意に設定して大きく確保することが出来るのであり、独立マス部材を覆うハウジングも特に必要ないことから、全体サイズをコンパクトに抑えることも出来る。
【0013】
そして、そのような装着状態下では、ボルト部材が振動部材に螺着されることで振動部材と一体的に加振されることから、振動部材の加振力によって独立マス部材が有利に飛び跳ね変位せしめられて、ボルト部材の外周側に形成された第一の当接面への打ち当りにより、振動部材に対して有効な制振効果が発揮され得るのである。
【0014】
また、本態様に係る制振装置では、ボルト部材に対して独立マス部材を着脱交換可能とすることも出来、それによって、例えば振動の状態や要求される制振特性等を考慮して、外形形状や大きさ,質量等が異ならせられた複数種類の独立マス部材の中から、任意のものを適宜に選択して、特定のボルト部材に組み合わせて採用することも可能となる。
【0015】
なお、本態様において、独立マス部材を金属等の高比重の剛性材で形成することによって、よりコンパクトで且つ質量の大きい独立マス部材が有利に実現され得る。また、ボルト部材は、ボルトの締付力と独立マス部材の当接力に抗し得る強度を有するものが採用されることとなり、硬質の剛性樹脂や繊維補強樹脂等で形成することも可能であるが、好適には、鉄鋼やアルミニウム合金等の金属材で形成される。そこにおいて、独立マス部材だけでなくボルト部材側の第一の当接面も剛性材で形成する場合には、独立マス部材と第一の当接面との打ち当り面の少なくとも一方にゴム弾性体や合成樹脂等の弾性材を被着形成することにより、独立マス部材の第一の当接面に対する弾性的な当接が有利に実現され得る。
【0016】
また、本態様において、ボルト部材は、実質的に単独で振動部材に対して植設状態で突出して固定されるようになっており、例えばボルト部材が振動部材に直接に螺着されることにより、或いはナットで締付固定されることにより、振動部材に対して単体で突出した状態でねじ止め固定される。それ故、振動部材の任意の場所に大きな自由度をもって極めて簡便に装着することが出来るのである。また一方、独立マス部材は、ボルト部材に形成された第一の当接面に対して非接着で独立変位可能とされていることから、それら独立マス部材と第一の当接面の間には、両者を弾性的に連結せしめる部材が存在しておらず、独立マス部材と第一の当接面は各個別の部材によって形成される。即ち、独立マス部材の全表面は、ボルト部材および第一の当接面に対して完全に分離独立せしめられており、独立マス部材を第一の当接面に対する移動中心に位置せしめた状態下では、独立マス部材の全表面上に空間が形成されて、第一の当接面に対して全体に亘って離隔位置せしめられるようになっているのである。
【0017】
また、本態様においては、ボルト部材の段差部を振動部材に当接させて螺着反力を負担させることで、ボルト部材を単体で振動部材に対して強固に固定することが可能となる。しかも、ボルト部材自体の外周面で第一の当接面が形成されることから、構造の更なる簡略化も図られ得る。
【0019】
さらに、本態様においては、独立マス部材に特別に形成された弾性突部において、独立マス部材が第一の当接面に当接せしめられることから、独立マス部材の第一の当接面に対する打ち当り状態の安定化が図られて、打ち当りに基づく制振効果をより安定して得ることが可能となる。
【0020】
(本発明の態様
本発明の態様は、前記態様1に係る制振装置であって、前記ボルト部材の頭部側において、前記第一の当接面の軸方向一端側で軸直角方向外方に広がり、前記独立マス部材が該ボルト部材に対して該軸方向一端側に相対変位せしめられた際に該独立マス部材の軸方向端面が当接せしめられる第二の当接面を形成したことを、特徴とする。このような本態様においては、独立マス部材の第一の当接面への打ち当りに基づいて、軸直角方向の振動に対する制振効果が発揮されることに加えて、独立マス部材の第二の当接面への打ち当りに基づいて、軸方向の振動に対する制振効果も発揮され得るのである。なお、本態様において、好ましくは、ボルト部材の振動部材への装着状態下において、該振動部材を利用すること等によって、第一の当接面の軸方向他端側においても、独立マス部材の軸方向端面が当接しめられる第二の当接面を形成することが望ましく、それによって、例えばボルト部材の中心軸が略水平方向に延びる状態で振動部材に装着された場合に、独立マス部材が軸方向両側で第二の当接面に繰り返し打ち当たることにより、ボルト部材の軸方向に入力される振動部材に対してより有効な制振効果を得ることが可能となる。
【0022】
(本発明の態様
本発明の態様は、前記態様1又は2に係る制振装置において、前記振動部材が、振動一次部材に対して取り付けられたバネ部材によって構成された振動二次部材であり、該振動二次部材に対して前記ボルト部材がねじ止め固着されて取り付けられることにより、該振動二次部材と協働して該振動一次部材に対する副振動系を構成するようにしたことを、特徴とする。このような本態様においては、制振装置をマス部材とすると共に、振動二次部材をばね部材として、主振動系たる振動一次部材に対する副振動系を構成することが出来る。そして、かかる副振動系においては、制振装置における独立マス部材の第一の当接面や第二の当接面への打ち当りに基づいて、マス作用だけでなく、位相差等による減衰的作用が発揮され得て、振動一次部材に対する有効な制振効果が発揮され得るのである。特に、振動二次部材の振動と、独立マス部材の第一の当接面や第二の当接面に対する打ち当りとの位相差によって、振動二次部材に対して有効な減衰作用(ロスファクタ)が発揮され得ることから、例えば、振動二次部材を減衰が小さい金属ばね等で構成することにより、温度変化に伴う特性変化を抑えつつ、有効な制振効果が発揮される動的制振器が実現可能となるのである。
【0023】
【発明の実施形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0024】
先ず、図1〜2には、本発明の第一の実施形態としての制振装置10が示されている。この制振装置10は、ボルト部材としての固定ボルト12に対して独立マス部材としての環状マス14が外挿状態で組み付けられることによって構成されており、固定ボルト12が、自動車のボデー等の制振すべき振動部材16に固定されることによって、振動部材14に装着されるようになっている。なお、以下の説明において上下方向とは、略鉛直上下方向に相当する図1,2中の上下方向を言うものとする。
【0025】
より詳細には、固定ボルト12は、ストレートな脚部18の軸方向一方の端部に六角の頭部20が一体形成されたものであって、脚部18の軸方向中間部分には段差部22が形成されており、この段差部22を挟んで、脚部18の先端部分(頭部20と反対側の端部)が小径とされている。そして、脚部18における小径部分24が、外周面にねじ溝が刻設されたねじ部とされている一方、脚部18における大径部分26は、その外周面が、軸方向の全長に亘って延びる円筒形状の当接面28とされている。なお、頭部20には、脚部18側端部において軸直角方向外方に広がる円板形状の大径板状部30が一体形成されている。
【0026】
なお、固定ボルト12は、振動入力によって及ぼされる外力に対して充分な強度と剛性を備えた材料によって形成されており、硬質の合成樹脂材料によって形成することも可能であるが、好ましくは、5×104 MPa以上の弾性率を有する鉄鋼やアルミニウム合金等によって形成される。
【0027】
一方、環状マス12は、マス金具32の表面にゴム弾性体34が被着形成された構造とされている。マス金具32は、軸方向にストレートに延びる円筒形状を有しており、その内径寸法は、固定ボルト12の大径部分26の外径寸法よりも充分に大きくされていると共に、その外径寸法が、固定ボルト12の大径板状部30の外径寸法よりも小さくされている。なお、マス金具32は、安価で且つ成形が容易であって質量の大きい材料を選択することが望ましく、例えば鉄系金属等が有利に採用され得、管状金具を適当な軸方向長さで切断したものを採用することも可能である。
【0028】
また、ゴム弾性体34は、マス金具32の外周面に被着されて、マス金具32の実質的に全外表面を覆う所定厚さのゴム層として形成されている。そして、このゴム弾性体34により、マス金具32の内周面上には、径方向当接ゴム36が形成されていると共に、マス金具32の軸方向両端面上には、それぞれ、軸方向当接ゴム38が形成されている。なお、ゴム弾性体34は、マス金具32の外周面上で一体成形されてマス金具32に対して加硫接着されていることが望ましい。また、マス金具32の内周面に被着形成された径方向当接ゴム36は、その内径寸法が軸方向で変化せしめられており、軸方向中央部分で最も小径で、軸方向両側に行くに従って次第に大径化するテーパ付き内周面40が形成されている。
【0029】
更にまた、このようにマス金具32とゴム弾性体34で形成された環状マス14は、径方向当接ゴム36で形成された最小内径寸法が、固定ボルト12における大径部分26の外径寸法よりも僅かに大きくされていると共に、軸方向当接ゴム38,38を含む軸方向全長の寸法が、固定ボルト12における大径部分26の軸方向寸法よりも僅かに大きくされている。特に、本実施形態では、環状マス14の最小内径寸法と固定ボルト12の大径部分26の外径寸法との径方向寸法差:δが、環状マス14の軸方向寸法と固定ボルト12の大径部分26の軸方向寸法との軸方向寸法差:δ、略同じに設定されている。なお、かかる寸法差:δは、0.1〜1.6mmの範囲で設定することが望ましい。蓋し、δ<0.1mmとなると、後述する環状マス14の固定ボルト12への打ち当りに際して充分に大きなエネルギーを得ることが難しくなって目的とする相殺的な制振効果を得難くなるからであり、一方、δ>1.6mmとなると、環状マス14の固定ボルト12への打ち当りに伴う打音等が問題となる場合があるからである。
【0030】
また、環状マス14における径方向当接ゴム36および軸方向当接ゴム40,40は、後述する固定ボルト12への打ち当りに際しての打音の軽減と制振効果の向上のために、ASTM規格D2240のショアD硬さが、80以下であることが望ましく、より望ましくは、同 ショアD硬さが20〜40の弾性材で形成される。
【0031】
そして、かかる環状マス14は、固定ボルト12の脚部18に外挿せしめられ、大径部分26の外周面上に配設されており、それによって制振装置10が構成されている。更に、環状マス14が外挿せしめられた固定ボルト12は、そのねじ部24が、制振すべき振動部材16に形成されたねじ穴42に螺着されることによって、振動部材16の部材表面44上に垂直に突出する状態で固着されており、これにより、制振装置10が振動部材16に装着されている。特に、本実施形態では、固定ボルト12が固着される振動部材16の部材表面44が鉛直面とされており、固定ボルト12の中心軸が略水平方向に延びる状態で、制振装置10が振動部材16に装着されている。
【0032】
なお、固定ボルト12には、ねじ部24の基端部に段差部22が形成されていることから、固定ボルト12のねじ部24を振動部材16のねじ穴42に螺着せしめた際、かかる段差部22が振動部材16の部材表面44に当接せしめられるようになっている。そして、この段差部22の部材表面44への当接により、ねじ部24の振動部材16へのねじ込み端が規定されていると共に、ねじ部24の振動部材16への螺着反力が得られて、固定ボルト12が振動部材16に対して強固に固着されている。
【0033】
そして、かかる装着状態下では、環状マス14が、内挿された固定ボルト12の脚部18(大径部分26)で吊り下げ状態で支持されて、振動部材16に固定された固定ボルト12に対して独立して相対変位可能に配設されている。即ち、制振装置10の装着状態下において、環状マス14を固定ボルト12と同一中心軸上で且つ軸方向中央部分に位置せしめた場合には、環状マス14の軸方向両端面と内外周面の全ての周りに空間が形成されて、環状マス14が、振動部材16や固定ボルト12の何れからも完全に独立位置せしめられるように、固定ボルト12や環状マス14の各部寸法が設定されているのである。
【0034】
また、これにより、本実施形態では、固定ボルト12における大径部分26の外周面(筒状当接面)28によって、環状マス14の内周面に対して軸直角方向で対向位置して、環状マス14の固定ボルト12に対する軸直角方向での相対変位に際して環状マス14が直接的且つ弾性的に打ち当たる第一の当接面が構成されている。更にまた、固定ボルト12における頭部20の大径板状部30と振動部材16の部材表面44が、固定ボルト12の軸方向で互いに離隔して対向位置せしめられており、これらの対向面によって、環状マス14の軸方向端面に対して軸方向で対向位置し、環状マス14の固定ボルト12に対する軸方向での相対変位に際して環状マス14が直接的且つ弾性的に打ち当たる第二の当接面が構成されている。
【0035】
従って、このような構造とされた制振装置10においては、振動部材16が鉛直方向に振動すると、固定ボルト12が振動部材16と一体的に加振されることにより、固定ボルト12に外挿された環状マス14に振動エネルギが伝達されて、該環状マス14が軸直角方向(鉛直方向)に繰り返し飛び跳ね変位せしめられる。それにより、環状マス14が、固定ボルト12の大径部分26に対して鉛直方向で繰り返し打ち当りせしめられるのであり、かかる打ち当りに基づいて、固定ボルト12ひいては振動部材16に対して相殺的な制振効果が発揮されるのである。
【0036】
さらに、振動部材16が固定ボルト12の中心軸と平行な水平方向に振動すると、固定ボルト12が振動部材16と一体的に加振されることにより、固定ボルト12に外挿された環状マス14に振動エネルギが伝達されて、該環状マス14が軸方向(水平方向)に繰り返し飛び跳ね変位せしめられる。それにより、環状マス14が、固定ボルト12の大径板状部30と振動部材16の部材表面44に対して軸方向で繰り返し打ち当りせしめられるのであり、かかる打ち当りに基づいて、固定ボルト12ひいては振動部材16に対して相殺的な制振効果が発揮されるのである。
【0037】
なお、特に本実施形態では、固定ボルト12に対して軸直角方向で当接せしめられる環状マス14の内周面が、テーパ付内周面40とされていることから、軸直角方向の振動入力に際して固定ボルト12に当接せしめられる径方向当接ゴム36のばね特性が調節され得るようになっていると共に、打ち当りに伴う打音の軽減が図られている。また、軸方向の振動入力時には、固定ボルト12の外周面に対する環状マス14の内周面の摺接面積が小さくされて摺動抵抗が抑えられることにより、環状マス14が固定ボルト12に対して有利に相対変位せしめられて、環状マス14が固定ボルト12や振動部材16に対して一層効率的に打ち当たるようにされている。
【0038】
そこにおいて、上述の如き構造とされた制振装置10においては、環状マス14に固定ボルト12を挿通せしめただけの極めて簡単な構造をもって形成されており、しかも、固定ボルト12を振動部材16に対して螺着するだけで容易に装着することが出来るのである。また、環状マス14を全体に亘って覆うハウジング等も必要とされることがなく、全体サイズがコンパクトに構成され得ることから、配設スペースも小さく設定され得る。
【0039】
それ故、かかる制振装置10は、容易且つ安価に製造することが出来ると共に、小さな配設スペースでも、振動部材に対して容易に装着することが可能であり、極めて優れた実用性を有しているのである。
【0040】
次に、図3には、本発明に関連した参考例としての制振装置48が、示されている。かかる制振装置48は、固定ボルト50に対して当接スリーブ52が固定的に組み付けられるようになっていると共に、かかる当接スリーブ52に対して独立マス部材としての環状マス54が相対変位可能に組み付けられており、図示されている如き振動部材56への装着状態下で、環状マス54が当接スリーブ52に打ち当たることにより、振動部材56に対する制振効果を発揮し得るようになっている。
【0041】
より詳細には、当接スリーブ52は、筒金具58の軸方向端部に板金具60が固着された構造とされている。筒金具58は、円筒形状の筒部62の軸方向一端部にフランジ部64が一体形成されており、L字形断面で周方向に連続して延びる円環形状を有している。一方、板金具60は、中央部分に挿通孔66を有する円環板形状を有しており、筒金具58の軸方向他端部(フランジ部64と反対の軸方向端部)に対して軸方向で重ね合わされて外嵌固定されている。これにより、フランジ部64と板金具60が、筒金具58の筒部62を軸方向に挟んだ両側に位置してそれぞれ軸直角方向で外方に広がって、相互に軸方向で所定距離を隔てて対向位置せしめられており、当接スリーブ52が、全体として径方向外方に開口して周方向に連続して延びる環状凹溝の形態を呈している。
【0042】
一方、環状マス54は、第一の実施形態の環状マス(14)と同様に、円環ブロック形状のマス金具68に対して、ゴム弾性体70が被着形成されて、該ゴム弾性体70により、マス金具68の表面を実質的に全体に亘って被覆するゴム層が形成されている。また、環状マス54は、その最小内径寸法が、当接スリーブ52の筒金具58の外径寸法よりも所定量:δだけ大きくされていると共に、その軸方向最大寸法が、当接スリーブ52におけるフランジ部64と板金具60の軸方向対向面間距離よりも所定量:δだけ小さくされている。
【0043】
そして、かかる環状マス54は、当接スリーブ52の筒部62に外挿されて、フランジ部64と板金具60の軸方向対向面間に配されており、当接スリーブ52に形成された環状凹溝に収容された状態で組み付けられている。また、かかる組付状態下、環状マス54は、当接スリーブ52に対して、軸直角方向および軸方向で、それぞれ、所定距離だけ独立して相対変位可能とされている。要するに、環状マス54を当接スリーブ52に対して同一中心軸上で、且つ軸方向中央部分に位置せしめた状態下では、周方向の全体に亘って、環状マス54と当接スリーブ52の間には、所定量の隙間が形成されて、環状マス54が当接スリーブ52に対して独立して相対変位可能とされているのである。
【0044】
これにより、当接スリーブ52と環状マス54には、当接スリーブ52における筒部62の外周面と環状マス54の内周面によって、径方向で対向位置せしめられて相互に打ち当たる径方向対向面88,89が構成されていると共に、当接スリーブ52におけるフランジ部64および板金具60の各内面と環状マス54の軸方向両端面によって、軸方向で対向位置せしめられて相互に打ち当たる一対の軸方向対向面72,74が構成されている。なお、このことから明らかなように、本参考例では、筒部62の外周面88によって第一の当接面が構成されていると共に、フランジ部64と板金具60の軸方向対向面72,74によって一対の第二の当接面が構成されている。
【0045】
なお、第一の当接面88に当接せしめられる環状マス54の内周面89は、軸方向中央部分で最も小径となり、そこから軸方向両側に行くに従って次第に拡径するテーパ付円筒形状とされている。また、第二の当接面72,74に当接せしめられる環状マス54の軸方向両端面には、それぞれ、径方向中間部分で軸方向外方に突出する弾性突起76が、周方向に延びる突条形態をもって、ゴム弾性体70に一体形成されている。
【0046】
かくの如く環状マス54が外挿された当接スリーブ52は、図示されているように、固定ボルト50の脚部80に外挿されて組み付けられている。そして、該固定ボルト50が振動部材56に設けられたねじ穴78に螺着されることにより、当接スリーブ52が、振動部材56と固定ボルト50の頭部82の間で締め付けられて振動部材56および固定ボルト50に対して固定されることによって装着されている。なお、本参考例では、かかる装着状態下では、振動部材56に対して固定ボルト50が水平方向に植設されており、当接スリーブ52の中心軸が略水平方向に延びるように取り付けられている。
【0047】
これにより、制振装置48の振動部材56への装着状態では、振動部材56に固定された当接スリーブ52によって、該当接スリーブ52に外挿された環状マス54が吊り下げられた状態で懸吊支持せしめられることとなり、前記第一の実施形態と同様に、振動部材56における鉛直方向の振動が及ぼされると、環状マス54が当接スリーブ52に対して軸直角方向に飛び跳ね状態で相対変位せしめられ、その結果、環状マス54が当接スリーブ52に対して軸直角方向で繰り返して打ち当てられて相殺的な制振効果が振動部材56に及ぼされ得るのである。また、振動部材56から制振装置48に対して中心軸方向に相当する水平方向(図3中の左右方向)の振動が及ぼされると、環状マス54が当接スリーブ52に対して軸方向に飛び跳ね状態で相対変位せしめられることとなり、その結果、環状マス54が当接スリーブ52に対して軸方向両側で繰り返して打ち当てられて相殺的な制振効果が振動部材56に及ぼされ得るのである。
【0048】
従って、本参考例の制振装置48にあっても、第一の実施形態の制振装置(10)と同様に、簡略な構造をもって構成され得て、固定ボルト50を振動部材56に螺着するだけの簡単な作業で極めて容易に装着することが出来るのであり、第一の実施形態と同様な効果が発揮され得るのである。
【0049】
また、特に本参考例では、環状マス54が当接せしめられる当接面が、当接スリーブ52で構成されていることから、振動部材56の部材表面や固定ボルト50の寸法精度が低い場合にも、環状マス54の当接面を高精度に形成することが可能となって、目的とする制振効果を安定して得るとこが出来るのである。それ故、例えば、振動部材56の部材表面が平坦でない場合にも容易に装着することが出来ると共に、固定ボルト50にばね座金84等を装着することも可能となる。
【0050】
さらに、図4には、本発明に関連した別の参考例としての制振装置90が、示されている。なお、本参考例において、前記参考例と同様な構造とされた部材および部位については、それぞれ、図中に、前記参考例と同一の符号を付することにより、詳細な説明を省略する。
【0051】
すなわち、本参考例の制振装置90は、前記参考例の制振装置と実質的に同じ構造とされているが、かかる制振装置90が取り付けられる振動部材が、振動二次部材としての金属板ばね92とされており、この金属板ばね92と協働して、最終的に制振すべき主振動系たる振動一次部材としての車両ボデー94に対する副振動系を構成するようになっている。
【0052】
そこにおいて、金属板ばね92は、長手板形状を有しており、その一方の端部において、車両ボデー94に対して取付ボルト93で締め付けられて固着されていることにより、車両ボデー94から延び出して、自由な弾性変形が許容される片持構造をもって、車両ボデー94に組み付けられている。そして、かかる金属板ばね94における他方の端部(突出側先端部)に形成されたボルト挿通孔96に対して、制振装置90の固定ボルト50が挿通されて、締付ナット98で締付固定されることにより、かかる制振装置90が、金属ばね94の先端部分に装着されている。
【0053】
これにより、金属板ばね92をばねとし、制振装置90をマスとして、一つの副振動系100が構成されているのであり、この副振動系が主振動系たる自動車ボデー94に対する制振器として作用し得るようになっている。
【0054】
そこにおいて、特にかかる制振器(副振動系)100では、マスを構成する制振装置90が、金属板ばね92の弾性変形に基づいて略鉛直方向となる軸方向に加振されることにより、環状マス54が、金属板ばね92の先端部分に固定された当接スリーブ52に対して軸方向で相対的に独立して飛び跳ね変位せしめられて繰り返し打ち当たることとなる。そして、この環状マス54の当接スリーブ52に対する打ち当りによって、当接スリーブ52が固着された金属板ばね92に対して減衰的作用が及ぼされ得るのであり、それ故、副振動系100のばね成分を構成する金属板ばね92におけるロスファクタが小さくても、実質的に大きなロスファクタを有するのと同様な結果となって、副振動系100において有効な制振効果が発揮され得るのである。
【0055】
特に、本参考例では、副振動系100のばね成分を金属板ばね92で構成し得たことにより、大きな温度変化に晒された場合でも、ばね特性の著しい変動が抑えられるのであり、以て、目的とする制振効果が安定して発揮され得ることとなる。
【0056】
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等限定的に解釈されるものでなく、また、そのような実施形態が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【0057】
例えば、振動部材に対する固定ボルトの装着方向は、例示の如き、ボルト中心軸が略水平方向や略鉛直方向となる態様に限定されるものでなく、振動部材における装着部位や、制振すべき振動の方向等を考慮して、固定ボルトを水平方向や鉛直方向に対して任意の傾斜角度で傾斜せしめて装着しても良い。
【0058】
また、前記実施形態の如く、独立マス部材の第一の当接面や第二の当接面に対して打ち当たる面をゴム弾性体で形成することに代えて、或いはそれに加えて、第一の当接面や第二の当接面をゴム弾性体で被覆して、独立マス部材が弾性的に当接せしめられるようにしても良い。そのように第一の当接面や第二の当接面をゴム弾性体で被覆した場合には、独立マス部材を金属等の剛性材のみで形成することも可能である。
【0059】
更にまた、独立マス部材と第一の当接面や第二の当接面との打ち当り面の形状は、特に限定されるものでなく、周方向や軸方向に連続した、或いは不連続とされた、各種の形状や面積が、任意に設定され得る。
【0060】
加えて、本発明に従う構造とされた制振装置が適用されるのは、例示の如き自動車等の車両用制振装置だけに限定されるものでなく、自動車或いはそれ以外の各種装置における振動部材に対して、何れも適用され得る。
【0061】
【発明の効果】
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた制振装置においては、振動部材に対して何等かの部材を固定するために採用されている既存のボルトを利用して、或いは任意の位置にねじ穴を形成して固定ボルトを螺着できるようにするだけで、制振装置を振動部材に対して極めて容易に且つ優れたスペース効率をもって装着することが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての制振装置を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】 本発明に関連した参考例としての制振装置の振動部材への装着状態を示す縦断面図である。
【図4】 本発明に関連した別の参考例としての制振装置の振動部材への装着状態を示す樹断面図である。
【符号の説明】
10 制振装置
12 固定ボルト
14 環状マス
16 振動部材
32 マス金具
34 ゴム弾性体
48 制振装置
50 固定ボルト
52 当接スリーブ
54 環状マス
56 振動部材
68 マス金具
70 ゴム弾性体
90 制振装置
92 金属板ばね
94 車両ボデー
100 副振動系

Claims (4)

  1. 振動部材に対してねじ止め固着されることにより単体で該振動部材から突出して植設され得るボルト部材を設けて、該ボルト部材の脚部の外周側を軸方向に円筒形状で延びる第一の当接面を形成する一方、該ボルト部材に環状の独立マス部材を外挿して該第一の当接面に対して非接着で独立変位可能に配設せしめて、該独立マス部材が該第一の当接面に対して直接的且つ弾性的に当接されるようにし、更に、
    前記ボルト部材における前記脚部の軸方向中間部分に段差部を形成して該ボルト部材を段付ボルト構造として、該脚部における先端側の小径部分に螺着用のねじを形成すると共に、該脚部における大径部分の外周面によって前記第一の当接面を形成して、
    前記独立マス部材を前記ボルト部材と同一中心軸上で且つ軸方向中央部分に位置せしめた場合には、該独立マス部材の軸方向両端面と内外周面の全ての周りに空間が形成されて該独立マス部材が前記振動部材や該ボルト部材の何れからも完全に独立位置せしめられるように該ボルト部材と該独立マス部材の各部寸法を設定して、該独立マス部材の最小内径寸法と該ボルト部材の大径部分の外径寸法との径方向寸法差:δと、該独立マス部材の軸方向寸法と該ボルト部材の大径部分の軸方向寸法との軸方向寸法差:δを、何れも、0.1≦δ≦1.6mmの範囲で設定すると共に、
    前記第一の当接面の外径寸法よりも大きな内径寸法の円環形状をもって形成されて前記ボルト部材に外挿されて組み付けられるマス金具を用い、該マス金具に対して当接ゴム弾性体を被着形成して、該第一の当接面に打ち当る弾性突部を該当接ゴム弾性体で形成することにより、前記独立マス部材を構成して、
    前記マス金具の内周面に被着形成された前記当接ゴム弾性体の内径寸法を軸方向で変化せしめて、軸方向中央部分で最も小径で、軸方向両側に行くに従って次第に大径化するテーパ付き内周面を形成したことを特徴とする制振装置。
  2. 前記ボルト部材の頭部側において、前記第一の当接面の軸方向一端側で軸直角方向外方に広がり、前記独立マス部材が該ボルト部材に対して該軸方向一端側に相対変位せしめられた際に該独立マス部材の軸方向端面が当接せしめられる第二の当接面を形成した請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記振動部材が、振動一次部材に対して取り付けられたバネ部材によって構成された振動二次部材であり、該振動二次部材に対して前記ボルト部材がねじ止め固着されて取り付けられることにより、該振動二次部材と協働して該振動一次部材に対する副振動系を構成する請求項1又は2に記載の制振装置。
  4. 前記ボルト部材の中心軸が略水平方向に延びる状態で前記振動部材に装着される請求項1乃至の何れかに記載の制振装置。
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