JP4088706B2 - 棒材供給装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は簡易な装置を用いて直径に対し長さが大きい棒材を確実に効率よく所定位置へ供給する工程を改善する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、乾麺を製造する乾燥工程においては、製麺された麺を棒に掛けて乾燥する方法がとられている。 その為に掛け棒供給装置が用いられている。この装置はホッパ底面に掛け棒一本がはまり込むことの出来る、溝着きローラが単数または複数配置されている。 そして、掛け棒が必要なときに溝着きローラが必要量回転することにより掛け棒を一本ずつホッパ底部より下方へ供給するように出来ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
製麺工程において掛け棒は頻繁な使用により歪む事がある。 また、掛け棒表面に麺屑が付着して形状が変わることがある。 また、掛け棒供給装置に麺屑が入り込むことが頻繁である。
【0004】
このような状況ではホッパ底部のブリッジ発生により供給が出来なくなることがある。 ブリッジが起こったときはホッパ上方より竿を捌いてやる必要がある。
【0005】
あるいは、掛け棒がホッパ底部で詰まる。底部での詰まりが生じた場合はホッパ内の掛け棒を全て上方へ排出して詰まりを取り除く必要があり、甚だ不便である。
【0006】
また、掛け棒が掛け棒供給機の動作不良により供給されなかった場合、麺は掛け棒に掛けられずに落下してしまうので生産歩留まりの低下を招く。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の棒材供給装置は、棒材ホッパの底面あるいは側面に棒材一本がはまり込む溝を有するコンベアを用いてホッパ上方に棒材を搬送供給し、且つ所定位置に供給されたことを確認する棒材検知センサをコンベア排出口付近の所定位置に配置し、当棒材検知センサが棒材を検知していない時はコンベアが運動する事を特徴とする。
請求項2の棒材供給装置はコンベアの運動によりコンベア溝にはまり込んだ棒材以外の異物もホッパ外へ排出する事を特徴とする。
請求項3の棒材供給装置は、本装置のコンベア幅が棒材長さより狭いことにより得られるコンベア脇の空隙により棒材以外の異物が自動的にホッパ外へ排出されることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
直径に対して長さの大きい棒材を的確且つ安定に供給するという目的を最小の部品点数で且つホッパへの異物混入にも影響されない装置として実現した。
【0009】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は本実施例の棒材供給装置側面図である。図2は本実施例の棒材供給装置平面図である。図3は本実施例の棒材供給装置正面図である。図4は本実施例の棒材供給装置側面より見た動作図である。
図1、図2、図3に示すように、本実施例の棒材供給装置は、棒材をためておくホッパ10、搬送装置として棒材一本がはまり込むことの出来る溝付コンベア11、供給された棒材を受け取る受け具12、受け具まで棒材が達したことを検知する棒材検知センサ13により構成されたものである。
【0010】
ホッパ10に付いて説明する。 ホッパ10には供給対象物となる棒材がためられている。 対象棒材は直径7ミリ長さ600ミリ肉厚1.5ミリのステンレス製パイプである。
【0011】
溝付きコンベア11について説明する。 溝付きコンベアの素材はなるべく対象棒材に対して摩擦が小さく、対磨耗性が高く、且つ剛性を有するものが望ましい。本実施例の棒材供給装置の溝付きコンベア素材としては25.4ミリ角のナイロン樹脂角棒を用いた。 ナイロン樹脂角棒長さ、つまりコンベア幅としては対象棒材長さの0.6倍の360ミリとした。 ナイロン樹脂角棒につけた溝の幅に付いては対象棒材直径の1.4倍とし、溝の深さについては対象棒材直径と同様とした。 溝付きナイロン樹脂角棒一本に対し溝無しナイロン樹脂角棒二本とを繋ぐ組み合わせとし本実施例の棒材供給装置コンベアの構成とした。 この構成のナイロン樹脂角棒をアタッチ付きチェインにねじを用いて縫いつけて無限軌道様にし本実施例の棒材供給装置の溝付きコンベア11と成した。 溝付きコンベアの11の勾配は水平面に対し上方45度とした。
【0012】
溝付きコンベア11は棒材検知センサ13が対象棒材を検知していないときは矢印Aの方向に駆動する。 溝付きコンベア11は棒材検知センサ13が対象棒材を検知している時は休止する。
【0013】
受け具12に付いて説明する。 受け具12は溝付きコンベア11より搬送供給された棒材を受け取り、対象棒材を所定位置に保持し、棒材検知センサ13に検知させる為のものである。
【0014】
棒材検知センサ13は、対象棒材が受け具12先端に達したことを検知するためのセンサである。
【0015】
棒材検知センサ13が対象棒材を検知している時、溝付きコンベア11は休止し、このセンサが対象棒材を検知していない時、溝付きコンベア11は矢印Aの方向に駆動することにより対象棒材をホッパ10より受け具12先端まで搬送供給する。
【0016】
ホッパ10にて対象棒材が溝付きコンベア11の溝にはまらなかったり搬送中に脱落した場合、または溝付きコンベア11の溝に異物が入った場合には対象棒材は搬送供給されず受け具12に達しない。その場合には、前述したように次なる対象棒材が溝付きコンベアの溝にうまくはまって搬送供給され、受け具12先端に達するまで溝付きコンベア11は矢印Aの方向に駆動する。 この動作により、溝付きコンベア11の溝に入った異物も自動的にホッパ10の外へ排出される。 また、歪んだ対象棒材は溝付きコンベア11の溝へ入り込むことが出来ずに最後までホッパ10内に残る。 また、ホッパ10内に投入された対象棒材は溝付きコンベア11の運動により撹拌されてホッパ10内で整列していく。 また、ホッパ10内に混入した異物の一部は前述の溝付きコンベア11によって排出されるが、大半の異物は溝付きコンベア11の両側空隙より対象棒材の撹拌により排出される。
【0017】
本実施例の供給装置の後工程は多軸ロボットにより、受け具12に供給された対象棒材をチャックして持ち去るものであった。 また、爪付きチェインコンベアにより、受け具12に供給された対象棒材を爪掛けして持ち去るものもあった。いずれの場合も的確安定して対象棒材が供給されるので生産作業を中断することなく、且つ対象棒材をホッパ10に投入するときも異物混入を点検する必要無しに極めて円滑に生産活動が出来るようになった。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の棒材供給機は異物混入に対しても自動的な異物排出機能を備え且つ的確安定に動作する。また、本発明の棒材供給機は歪んだ棒材の混入に対しても自動的に選別し供給せずにホッパ内に残留せしめ、歪んだ棒材による供給機の故障を誘発させずに、的確安定に動作する。 従来の棒材供給機のように底部で棒材が詰まったりブリッジ発生のために棒材供給が停止するという故障が本発明の棒材供給機では発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒材供給機側面図
【図2】本発明の棒材供給機平面図
【図3】本発明の棒材供給機正面図
【図4】本発明の棒材供給機動作側面図
【符号の説明】
10 棒材ホッパ
11 溝付きコンベア
12 受け具
13 棒材検知センサ
矢印A 溝付きコンベア11の運動方向
Claims (2)
- 丸棒材一本がはまり込む事が出来る溝を有する角棒材で構成されるコンベアを丸棒材ホッパの底面に水平面より1度から150度の角度に配置し、溝付き角棒材コンベアが丸棒材ホッパ底面で溝を有する板状となることにより円滑に丸棒材を丸棒材ホッバ上方へ移動させ、後にコンベア前端下方の受け具に供給し、受け具にある丸棒材検知センサが丸棒材を検知していないときはコンベアが回転する事により、丸棒材を受け具に一本ずつ供給することを特徴とする麺掛け用丸棒材供給装置。
- 溝を有する角棒材で構成されるコンベアの幅を丸棒材長さよりも小さい物とし、ホッパの底面に溝を有する角棒材で構成されるコンベアを取り付ける際、コンベア脇に開放された空隙をつくり、コンベアの運動によりその空隙からホッパ内の異物が排出される事を特徴とする請求項1記載の棒材供給装置。
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JP2001379563A JP4088706B2 (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 棒材供給装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101445035B1 (ko) * | 2013-05-09 | 2014-10-02 | 주식회사 서일 | 스트로 이송 장치 |
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2001
- 2001-12-13 JP JP2001379563A patent/JP4088706B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101445035B1 (ko) * | 2013-05-09 | 2014-10-02 | 주식회사 서일 | 스트로 이송 장치 |
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