JP4088443B2 - 通信保留 - Google Patents

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Description

【0001】
(関連出願)
本出願は、2000年4月24日に出願された米国出願第09/557、233号の1部継続出願であり、これは、1999年10月12日に出願された米国出願第09/416、482号、および1999年9月10日に出願された米国出願第09/393、616号の1部継続出願である。米国出願第09/416、482号および米国出願第09/393、616号の双方は、1999年9月10日に出願された米国出願第09/394、018号の1部継続出願であり、米国出願第09/394、018号は、1999年7月27日に出願された米国出願第09/361、842号の1部継続出願である。米国出願第09/361、842号は、1999年4月12日に出願された米国仮出願第60/128、874号の利益を主張する。本出願はまた、1999年11月26日に出願された米国仮出願第60/167、572号の利益も主張する。上述のすべての出願は、本出願においてその全体が参考として援用される。
【0002】
(発明の背景)
(1. 発明の背景)
本発明は概して、通信システムに関する。より詳細には、本発明は、通信を保留させることに関する。
(2. 背景)
日々の研究、娯楽および通信ツールとして、インターネットの使用が広く普及したことにより、モデムおよび他の通信デバイスの設備が増加してきた。多くの家およびオフィスは、既存の電話回線を用いて、モデムを介してインターネットにアクセスする。しかし、既存の回線は、モデム接続に割り込み得る通話中着信機能など、いくつかの電話利用者が選択する機能をサポートし得る。
【0003】
このような割り込みを防ぐために、多くの既存の通信ソフトウェアは、電話回線がモデムによって用いられる場合には、通話中着信機能を不能とする選択肢をユーザに提供する。例えば、インストール時に、通信ソフトウェアは、意図された電話回線が通話中着信機能をサポートしているか否かをユーザに確認し得る。この質問に対する答えが肯定である場合、通信ソフトウェアは、ユーザが通話中着信機能を不能とすることを所望するか否かを問い合わせ得る。これに応答して、ほとんどすべてのユーザがこの機能を不能とすることを所望する。これは、通話中着信信号が通信チャンネルにおける割り込みを生じさせ得、これにより、接続が損失され得るからである。通話中着信機能を不能とするために、例えば、通信ソフトウェアは、ネットワークにダイヤルする直前に「*70」をダイヤルし得る。この結果、引き続いてユーザに接続しようと試みる発信者が、ビジー信号を受信する。これは、通話中着信機能がその電話回線に対して不能とされているからである。
【0004】
多くのユーザが通話中着信機能を不能とすることは極めて望ましくない。これは、このことによって重要な電話を逃し得るからである。したがって、通話中着信機能を充分にサポートすることが可能であり、そして通信セッションを途中で切断しない、モデムまたは他の通信デバイスが必要である。
【0005】
しかし、通話中着信の割り込みを処理する信頼のおける方法を実施する際の1つの繰り返される問題点は、リモートモデムまたは中央局(central office)による通話中着信の割り込み中の通信デバイスによる搬送波の損失である。中央局が、入来する呼が受信されたことをユーザに通知するために、回線上で通話中着信警告信号を生成し、そして随意に発信者IDデータを伝送する期間中、リモートモデムはサイレンスを受信する。このサイレンスは、搬送波の損失として、リモートモデムによって誤解(misinterpreted)され得る。
【0006】
結果として、リモートモデムが、回復プロセスを開始して、損失された搬送波を取り戻す。ヘイズコンパチブルモデムのモデム規格に基づいて、リモートモデムが切断し得る前に、Sレジスタ「10」の値によって示される時間、搬送波は失われている必要がある。Sレジスタ「10」のデフォルト値は「14」であり、これは0.1秒単位(すなわち、1.4秒)である。したがって、リモートモデムが1.4秒以内に搬送波を回復しない場合、通信セッションがリモートモデムによって終了される。しかし非常にしばしば、通話中着信による割り込みによって生じるサイレンス期間が1.4秒よりかなり長く続き得る。結果として、通話中着信による割り込みによって、リモートモデムが通信セッションを終了させられる。
【0007】
この問題に対する1つの簡単なアプローチは、呼が終了される前に搬送波の損失用により長い期間を必要とするリモートモデムのために、Sレジスタ「10」のデフォルト値を変更することであり得る。例えば、Sレジスタ「10」の値が「140」に変更され得る。これは、リモートモデムが通信セッションを終了する前に、14秒間搬送波の損失を確認する必要があることを意味する。しかし、この解決策は、インターネットサービスプロバイダなどにはあまりに単純すぎ、かつ好ましくない。これは、搬送波の損失が種々の理由から生じ得るからである。したがって、Sレジスタ「10」の値を延長することは、万能薬ではなく、搬送波が多くの他の理由で真に失われるときに、インターネットサービスプロバイダが、時間通りに通信セッションを終了しそして他のユーザに回線を利用可能にすることを防ぐなど、深刻な逆効果を及ぼす。もちろん、より簡単なアプローチでさえも、通話中着信機能を不能とする従来のアプローチである。しかし、すべてのこのようなアプローチは、他の深刻かつ望ましくない効果を導入せずに、この深刻な問題を改善することに失敗する。したがって、リモート通信デバイスを保留させ得、そしてやがてリモートモデムが、搬送波の損失としてサイレンス期間を誤解することと、そしてその結果として通信セッションを終了することとを防ぐモデムまたは通信デバイスが当該分野において強く必要とされる。
【0008】
(発明の要旨)
本明細書において広く記載されるような本発明の目的によって、通信を保留させる方法およびシステムが提供される。
【0009】
本発明の1実施形態によって、通信セッションは、2つのモデム(例えば、APCMモデムおよびDPCMモデム)との間で構築される。中央局は、通話中着信警告信号をAPCMモデムに伝送することによって、通信セッションに割り込む。警告信号に応答して、APCMモデムは、発信者IDデータリクエストを中央局に伝送する。APCMモデムはさらに、DPCMモデムに保留通知を伝送して、警告信号および/またはAPCMモデムによる発信者IDデータの受信による割り込みの結果として、DPCMモデムが通信セッションを終了することを防ぐ。
本発明の別の局面において、DPCMモデムは、最大保留期間を示すパラメータを含む、保留応答によってモデム保留通知に応答する。他の局面において、APCMモデムが通話中着信に答えることを所望する場合、通信が終了される必要があることを示す切断応答によって応答し得、そして次いで、APCMモデムからの通信が再開または終了されるかの応答を待つ。
本発明の1局面において、APCMモデムは、中央局から発信者IDデータを受信する前に、保留通知を伝送し得る。しかし、本発明の別の実施形態において、保留通知の伝送は、中央局から発信者IDデータを受信することと重複し得る。本発明の別の局面において、DPCMモデムは割り込みを受信し得る。また別の局面において、割り込みが、APCMとDPCMモデムとの間の交渉段階の間起こり得る。他の実施形態において、割り込みはデータ段階の間に起こり得る。いくつかの実施形態において、割り込みはAPCMまたはDPCMモデムによって伝送され得る。
本発明のこれらおよび他の局面は、さらに添付の図面および明細書を参照するときに明らかとなる。
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な記載および添付の図面をよく検討した後、当業者により容易に明らかとなる。
【0010】
(発明の詳細な説明)
本発明は、本明細書において、機能ブロックコンポーネントおよび様々な処理ステップに関して、説明され得る。このような機能ブロックは、任意の数の、特定の機能を行うように構成されたハードウェアコンポーネントおよび/またはソフトウェアコンポーネントによって、実現され得ることを理解する必要がある。例えば、本発明は、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御デバイスの制御の下に、様々な機能を実行する様々な集積回路コンポーネント、例えば、メモリ素子、デジタル信号処理素子、論理素子、参照テーブルなどを採用し得る。さらに、当業者であれば、任意の数のデータ通信コンテキストにおいて、本発明が実施され得、本明細書中に記載のモデムシステムが本発明の例示的な用途の1つに過ぎないことを理解する。さらに、本発明は、任意の数の、従来のデータ通信、信号送信、信号処理およびコンディショニングなどの技術を採用し得ることに留意する必要がある。当業者にとって公知であり得る、このような一般的な技術は、本明細書中、詳細には説明されない。
【0011】
本明細書中に示し、説明される、特定のインプリメンテーションは、本発明の範囲を例示するに過ぎず、あらゆる方法において、限定するように意図されるものではない。実際、簡略化のため、データ通信システム(および、システムの個別の動作する成分)の従来の符号化および復号化、発信者電話ID検出または処理、トーン検出または送信、トレーニング、および他の機能的な局面は、本明細書中、詳細には説明されない。さらに、本明細書に含まれる様々な図面において示される接続している線は、例示的な機能的な関係、および/または様々な素子間の物理的な結合を表すように意図される。代替的な機能的関係またはさらなる機能的関係、あるいは、物理的関係の多くが、実際的な通信システムにおいて存在し得ることに留意する必要がある。
【0012】
図面を参照すると、図1には、本発明の技術が実施され得る一般的なモデムシステム100を表すブロック図が示されている。モデムシステム100は、上層プロトコルに関連する接続、例えば、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)接続をサポートする能力があり得る。PPP接続は、典型的には、例えば、個別のエンドユーザとインターネットサービスプロバイダとの間のインターネット通信に関連する。この局面において、モデムシステム100は、複数のサーバモデム(参照符号102a、102b、および102nによって示される)、ならびにクライアントモデム104を含む。サーバモデム102は、それぞれ、インターネットサービスプロバイダ、または任意の適切なデータソースに関連付けられ得る。クライアントモデム104は、適切なデータソース、例えば、ホストソフトウェア105を実行する能力があるパーソナルコンピュータに関連付けられ得る。本明細書において説明するため、ホストソフトウェア105は、モデムシステム100と共に機能する能力がある、オペレーティングシステム、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)、または任意のアプリケーションプログラムであり得る。図1には示していないが、クライアントモデム104は、パーソナルコンピュータに組み込まれていてもよい。
【0013】
この説明のコンテキストにおいて、モデムシステム100は、V.92推奨、V.90推奨、レガシー56kbpsプロトコル、V.34推奨などに対して適合性を有する56kbpsモデムデバイスを採用し得る。このようなモデムデバイスは、所与のサーバモデム102が、デジタル電話ネットワーク108へのデジタル接続106を利用するモデムシステム100において用いられるために適切である。クライアントモデム104は、アナログローカルループ22を介して、ローカル中央局20に接続される。従って、クライアントモデム104と任意のサーバモデム102との間に構築される通信チャネルは、中央局20までデジタルである。その後、デジタル信号が、アナログ信号に変換され、ローカルループ22で送信される。
【0014】
エンドユーザがインターネット接続を構築したい場合、ホストソフトウェア105は、ユーザコマンドに応答して、オペレーションを任意の回数行い得る。例えば、ホストソフトウェア105は、クライアントモデム104に、サーバモデム102a(この例においては、ユーザのインターネットサービスプロバイダに関連付けられるサーバモデム)に関連する電話番号にダイヤルするようにプロンプトする。サーバモデム102aおよびクライアントモデム104は、イコライザ、エコーキャンセラー、送信電力レベル、データレート、および、おそらくは、現在の通信チャネルに関連する他の動作パラメータも初期化する、ハンドシェーキングルーチンを行う。
【0015】
図2は、モデムシステム200が動作し得る例示的な環境の模式図である。モデムシステム200は、概して、中央サイトに関連付けられ得る第1のモデムデバイス202、および、顧客サイト270にあり得る第2のモデムデバイス204を含む。典型的なV.92またはV.90システムのコンテキストにおいて、第1のモデムデバイス202は、DPCMであり得、第2のモデムデバイス204は、APCMであり得る。DPCMモデム202は、デジタルリンクを介して、中央局206に結合され得、APCMモデム204は、アナログリンク、例えば、ローカルループを介して中央局206に結合される。モデムシステム200は、上記の援用される関連出願において記載される、高速スタートアップルーチンおよび/または高速再接続プロシージャに関連するさらなる素子および機能性を含み得ることを理解する必要がある。
【0016】
また、図2に、呼び出しデバイス208(着信呼を顧客サイトに入れる能力がある)、顧客サイトに位置する並列応答デバイス210、および顧客サイトに位置する直列応答デバイス211を表す。図2に示すように、並列応答デバイス210は、APCMモデム204と並行して同じ呼を受け取るように接続される。対照的に、直列応答デバイス211は、APCMモデム204が、呼をルーティングするように接続される。APCMモデム204は、従来の様態で、直列応答デバイス211への、または直列応答デバイス211からの呼のトラフィックを制御するか、または調節し得る。呼び出しデバイス208と応答デバイス210および211との間に、中央局206を介して呼が構築され得、DPCMモデム202とAPCMモデム204との間に、中央局206を介してモデム接続が構築され得る。
【0017】
明瞭かつ簡潔にするため、図2は、本明細書中に記載の例示的なプロセスに関連する様態で、APCMモデム204およびDPCMモデム202を表す。実際の実施形態において、モデムデバイス202または204のそれぞれは、送信または受信モデムとして機能する能力を有し得、モデムデバイス202または204のそれぞれは、本明細書中に記載の様々な信号を発生する能力がある。
【0018】
DPCMモデム202は、送信部212および受信部214を含み、これらの両方が従来の技術によって構成され得る。DPCMモデム202は、様々な動作のモードの間、複数の信号、シーケンス、およびトーンを送信する能力がある。上記の援用される関連出願において記載される、DPCMモデム202は、高速スタートアップルーチンまたは高速再接続プロシージャに関連する、適切な遷移シーケンス216、および、特徴的な信号ポイントシーケンス(例えば、ANSpcm信号218)を送信するように構成され得る。データモードの間、DPCMモデム202は、適切なデータ転送方式に従って、データ220を送信する。
【0019】
また、DPCMモデム202は、APCMモデム204、および/または中央局によって、受信され得る複数の信号を送信する能力もある。例えば、DPCMモデム202は、本明細書中に記載の「A」トーン222、および「B」トーン224を送信する能力がある。ある実施形態において、「A」トーン222は、2400Hzのトーンであり、「B」トーン224は、1200Hzのトーンである(ITU−T推奨V.34に述べられている通りである)。当然、モデムデバイス202または204は、これらの所定のトーンの代わりに(またはこれらの所定のトーンに加えて)任意の適切なトーンまたは信号を発生し得る。また、DPCMモデム202は、以下でさらに説明するように、保留中のモデムの通知、モデム保留モードの開始、保留期間後のモデムセッションの再接続、およびモデム接続の切断に関連する、さらなる複数の信号を送信するように構成される。例えば、DPCMモデム202は、モデム保留通知225、モデム保留リクエスト226、モデム保留受取確認228、高速再接続リクエスト230、および切断信号232(本明細書中では「モデムステータス信号」と呼ばれる)を送信する能力があり得る。これらの信号のフォーマットおよび機能は、以下でより詳細に記載される。
【0020】
DPCMモデム202は、また、信号検出素子234を含み得る。信号検出素子234は、APCMモデム204および/または中央局206によって送信される、制御信号、リクエスト、およびトーンを、検出、解析、および解釈する任意の数の公知の技術を採用し得る。例えば、信号検出素子234は、本明細書中に記載の異なる信号を検出し、区別するように構成される、従来のトーン検出器、および/または、従来のV.34、V.90、またはV.92差動フェーズ変異キーイング(DPSK)レシーバを利用し得る。
【0021】
本明細書中に記載の信号送信方式のため、APCMモデム204は、好ましくは、DPCMモデム202に類似の様態で構成される。すなわち、APCMモデム204は、「A」トーン242、「B」トーン244、モデム保留通知245、モデム保留リクエスト246、モデム保留受取確認248、高速再接続リクエスト250、および切断信号252を送信する能力がある。さらに、APCMモデム204は、(発信者ID通知成分256によって表されるように)顧客サイトが発信者ID通知機能をサポートすることを中央局206に知らせる発信者ID通知トーン254を発生するように構成され得る。現在の規格に従って、発信者ID通知トーン254は、約55〜65ミリ秒の長さのDTMF「D」トーンである。当然、APCMモデム204は、データモードの間、データ258を送信する。
【0022】
DPCMモデム202に関して上述したように、APCMモデム204は、好ましくは、DPCMモデム202によって送信される、各種の信号トーンおよびシーケンスを、APCM204が受信し、検出し、解析することを可能にする信号検出素子260を含む。このような様態で、APCMモデム204とDPCMモデム202との両方が、信号を受信する能力があり、特定の信号または受信された信号に応答して、動作モードを切り替える能力がある。
【0023】
中央局206は、モデム、音声、およびファックスの呼に関連する回路切り替えを行うように、従来の様態で構成される。中央局206は、任意の数の顧客サイトをサポートし得、中央局206は、任意の数の他の中央局、中央サイトモデムなどに動作的に結合され得る。上で簡潔に説明したように、APCMモデム204、応答デバイス210、および発信者ID通知成分256が、顧客サイト270にあり得る。
【0024】
中央局206は、適切なパーティ間の呼をルーティングする、適切な切り替え構造272を含む。例えば、切り替え構造272は、第1の状態へと切り替えて、DPCMモデム202とAPCMモデム204との間のモデム接続を構築し得、第2の状態に切り替えて、呼び出しデバイス208と応答デバイス210との間の接続を構築し得る。さらに切り替え構造272は、一時的に接続に割り込んで、制御信号、データ、またはトーンを現在の回路または回線に印加する能力を有し得る。この局面において、中央局206は、特定の状況に依存して、複数のリング信号274、警告信号276、発信者ID通知データ278、および他の情報を送信し得る。例えば、現在の方法論に従うと、中央局206は、一時的に音声呼に割り込み、通話中着信警告信号276を顧客サイト270に送信し得る。切り替え構造272は、顧客が着信呼を受け入れる場合、着信呼を顧客サイト270にルーティングし、元の呼を保留するように構成され得る。
【0025】
上述したように、信号送信方式は、好ましくは、従来のV.34、V.90、または、V.92モデムシステムによって用いられる、フェーズ2信号送信トーンを採用する。さらに、信号送信方式は、シームレスに、V.34、V.90、V.92再トレーニングプロシージャに組み込まれる、信号送信を可能にする、DPSK送信技術を用いる。信号は、V.34/V.90/V.92DPSKレシーバ、または比較的単純なトーン検出器のいずれかによって検出され得るように構成される。ある実際の実施形態において、モデム保留通知、モデム保留リクエスト、モデム保留受取確認、高速再接続リクエスト、および切断信号は、トーン「A」またはトーン「B」のいずれかの期間(例えば、少なくとも、50ミリ秒)進む。この技術は、従来のV.34、V.90、V.92モデムシステムによって採用されるAおよびBトーンの使用を活用し、モデムシステムによって既に用いられている変調方式を利用する。従って、DPCM202は、典型的には、DPSK信号を受け取るように調節されるので、信号送信メカニズムは、容易にインプリメントされる。
【0026】
「A」および「B」トーンに続くモデムステータス信号は、繰り返されるビットパターンに基づいて、DPSK信号として送信され得る。ある実施形態において、モデムステータス信号は、異なるパターンが異なるモデムステータス信号に対応する、4ビットパターンの8度の繰り返しに関連するDPSK信号である。4ビットパターンの使用は、検出素子234および260に信号送信する、単純なトーン検出器を用いることを可能にすることが望ましい。より短いビットパターンは、DPSK信号に関連する周波数成分の数をより少なくする。結果として、信号検出方式は、スペクトル成分について多数の周波数を解析する、複雑なプロセスルーチンを採用する必要がない。異なるモデムステータス信号についての例示的なビットパターンを、以下の表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 0004088443
表1−モデムステータス信号
特定のビットパターンは、好ましくは、得られるDPSK信号が、他のデータ通信プロトコルのコンテキストにおいて用いられるために「予約された」DPSK信号と区別可能になるように選択される。例えば、全ての0のDPSKパターンは、「A」または「B」トーンと均等であり、全ての1のDPSKパターンは、V.34INFOMARK信号と均等である。さらに、特定のビットパターンは、得られるDPSK信号のトーン検出器による検出が容易であるように、適切に選択され得る。例えば、表1に記載のビットパターンに関して、モデムステータス信号は、以下の表2および表3に挙げられる周波数コンテンツを有する。以下の表2および表3において、周波数はヘルツで表され、「X」は、閾値レベルより高いスペクトルコンテンツを示し、ダッシュ「−」は、閾値レベルより低いスペクトルコンテンツを示す。表1に示すDPSKビットパターンの例において、より低いスペクトルエネルギー成分は、同じ周波数でのより高いスペクトルエネルギー成分よりも、少なくとも8dB、より小さい。結果として、異なるモデムステータス信号が、共有周波数成分が一部存在するにも関わらず、区別され得る。
【0028】
【表2】
Figure 0004088443
表2−モデムステータス信号(APCM)に関する周波数成分
【0029】
【表3】
Figure 0004088443
表3−モデムステータス信号(APCM)に関する周波数成分
APCMおよびDPCMによって採用される異なる周波数は、2つのモデムデバイスによって異なる搬送波が用いられる、例示的な用途に関連する。例えば、従来V.90またはV.92システムにおいて、DPCMは、2400Hz近傍の信号(トーン「B」およびDPSK搬送波)を用い、APCMは、1200Hz近傍の信号を用いる。この機能は、呼び出しモデムが1200Hz近傍の信号を用い、応答モデムが2400Hz近傍の信号を用いる、従来のV.34方式から得られる。結果として、2つのスペクトルパターンは、1200Hzと2400Hzとの間のシフト以外は、同一である。この方法論によって、両方のエンドが同じタイプの信号を送信する場合でも、エンドデバイスが信号を適切に検出し得ることを確実にする。
【0030】
ある実施形態において、モデムステータス信号検出は、所与の信号について、「スペクトルフィンガープリント」全体を検出する必要はない。むしろ、信号検出素子234および260は、適合を示すために、区別できるスペクトル成分のいくつかを検出および解析するように構成され得る。例えば、表2および3に示すように、信号が、1050Hzおよび1350Hzの比較的高いスペクトルエネルギーを含む場合、信号は、切断信号またはモデム保留リクエストであり得る。従って、信号検出ルーチンが、900Hz、1200Hz、および/または1500Hzでのスペクトル成分について、信号を解析し続け、適切な判定を行う。
【0031】
図3に、通話中着信表示によって割り込まれ、着信呼にAPCMモデム310エンドが応答する間、モデム接続が保留にされる、APCMモデム310とDPCMモデム350との接続のタイミング図を示す。図3は、顧客サイト270が、並列応答デバイス210、または直列応答デバイス211のいずれを採用するかに関わらず、適用可能である。信号、シーケンス、トーン、コマンドなどは、APCMモデム310、DPCMモデム350、および中央局(不図示)に関して、示される。中央局は、APCMモデム310への信号およびDPCMモデム350への信号に関連し得る。
【0032】
データモードの間、中央局は、一時的にモデム接続に割り込み、警告信号(「AS」)340をAPCMモデム310に送信する。警告信号340は、従来の通話中着信警告であり得、人間にとって可聴の成分(例えば、音声トーン)と、データ通信デバイスまたはマシンによって検出可能な成分とを含み得る。殆どの通話中着信プロトコルに従って、警告信号340の成分は、連続して送信される。警告信号340に応答して、APCMモデム310は、中央局から、発信者ID通知データをリクエストするように、DTMFトーン314を送信し得る。上述したように、DTMFトーン314は、55〜65ミリ秒の持続時間のDTMF「D」トーンの短いバーストである。中央局が、DTMFトーン314を受け取り、認識したと仮定すると、中央局は、発信者ID通知データ342を、フォーマットし、APCMモデム310に送信する。図2に示すように、発信者ID通知データ342(図2においては参照符号278で示されている)は、発信者ID通知成分256によって、表示または解析されるために適切な様態で受信および処理され得る。
【0033】
中央局によって、APCMモデム310から切り替えることに応答して、DPCMモデム350は、適切な信号、例えば、「B」トーン354の送信を開始する。ある実施形態において、「B」トーン543は、中央局によって発信者ID通知データ342が送信されている間、送信され得る。「B」トーン354は、DPCMモデム350がAPCMモデムの「A」トーン316での応答を保留する間、連続的に送信される。
【0034】
中央局が、警告信号340および発信者ID通知データ342をAPCMモデム310に送信することによって、APCMモデム310とDPCMモデム350との間の通信に割り込む期間中、DPCMモデムは、沈黙(silence)を受信し始める。沈黙は、DPCMモデムによって、搬送波の停止であると誤解され得る。従来は、DPCMモデム350は、搬送波の停止に応答して、ユーザプログラマブル値、例えば、S−レジスタ「10」の値によって初期化される、搬送波の停止タイマーを開始していた。S−レジスタ「10」のデフォルト値は、0.1秒単位であり、典型的には、「14」、すなわち、1.4秒に設定される。搬送波の停止タイマーが終了するとき(1.4秒後)、DPCMモデム350が、通信セッションを終了する。
【0035】
従って、DPCMモデム350によって沈黙期間が搬送波停止と誤解され、そのことにより、接続が切れることを防ぐために、APCMモデムは、搬送波停止タイマーが終了する前に、モデム保留通知318をDPCMモデム350に送信する。図に示すように、モデム保留通知318は、DPCMモデム350への「A」トーン316の送信の期間によって先行される。APCMモデム310は、DPCMモデム318から「B」トーン354を受信する場合、「A」トーン316を送信し得る。上述したように、「A」トーン316は、好ましくは、少なくとも最短持続期間、例えば、50ミリ秒の間、送信され、DPCMモデムに「A」トーン350を受け取る機会を与える。DPCMモデム350が、特定の期間内に、「A」トーン316を受け取らない場合、最終的には、自動的に切断され得る。
【0036】
DPCMモデム350がAPCMモデム310から、モデム保留通知318を受信する場合、DPCMモデム350は、モデム保留356をAPCMモデム310に送信し、DPCMモデム350が、保留されることを要求していることを知らせ、APCMモデム310が着信呼に切り替えられる、APCMモデム310に知らせる。いくつかの実施形態において、モデム保留356は、DPCMモデム350が、切断の前に保留され得る時間量を示すパラメータを含み得る。
【0037】
APCMモデム310のユーザが、着信呼に応答することを所望すると仮定すると、モデム保留322は、「A」トーン320に続いて送信される。モデム保留322は、顧客サイト270の適切なデバイス常駐プログラム(device resident)によって自動的にプロンプトされてもよいし、ユーザコマンドに応答してプロンプトされてもよい。上述したようにフォーマットされる、モデム保留322は、好ましくは、少なくとも最短期間の間、送信される。ある実施形態において、モデム保留322は、約53ミリ秒(本明細書中に記載のモデムステータス信号は全て同様の最低持続時間を有し得る)の間、送信される。
【0038】
ある実施形態において、モデム保留322に応答して、DPCMモデム350は、最短期間、例えば、約53ミリ秒の間、モデム保留受取確認(不図示)を送信し得る。
【0039】
DPCMモデム350がモデム保留356(または、代わりに、モデム保留受取確認(不図示))を送信した後、DPCMモデム350は、好ましくは、保留状態を維持する間、「B」トーン358を送信し続ける。モデム保留受取確認(不図示)に応答して、または、所定の期間の後、APCMモデム310は、適切なフラッシュ信号324を生成して、モデム接続から着信呼に切り替えるように中央局に命令し得る。
【0040】
図2に戻ると、さらに、ハンドセット(または、他の適切な応答デバイス)が、着信呼を受け取り始める。APCMモデム204は、着信呼を適切な様態で並列応答デバイス210または直列応答デバイス211にルーティングするように構成され得る。さらに、APCMモデム204は、ハンドセットが接続される間、アイドル、または「オンフック」状態にされ得る。従って、顧客サイト270におけるユーザは、DPCMモデム202が保留され続ける間、着信呼を続行し得る。モデム接続は、上記の援用される関連出願に記載されているように、高速モデム再接続プロシージャによって、再構築され得る。
【0041】
図4を参照すると、通話中着信表示によって割り込まれ、着信呼がAPCMモデム410エンドによって応答される前に、モデム接続が切断された、APCMモデム410とDPCMモデム450との間の通信セッションのタイミング図が示されている。図に示すように、プロセスは、モデム保留通知418がAPCMモデム410からDPCMモデム450に送信される点までは、図3を参照しながら説明したプロセスと類似する。しかし、DPCMモデム350がモデム保留通知318にモデム保留356で応答する、図3のシナリオとは対照的に、図4に表す状況には、DPCMモデム450からの切断信号456の送信が示される。切断信号456を送信することによって、DPCMモデム450は、APCMモデム410が着信呼に応答することを決定する場合に、DPCMモデム450が切断することをAPCMモデム410に知らせる。切断信号456を送信した後、DPCMモデム450は、APCMモデム410からの応答を保留する間、「B」トーン458の送信を継続する。
【0042】
この転機において、着信呼を無視してモデム接続を維持するか、または、着信呼に応答して、現在のモデム接続を失うかを決定する必要がある。図4に、着信呼に応答するというAPCMモデム410の決定を示す。このような場合において、切断するというDPCMモデム450の選択を受け取った後(APCMモデム410が着信呼に応答すべき場合)、APCMモデム410は、「A」トーン420、および、その後に続く切断信号422を送信する。切断信号422は、DPCMモデム450に、通信セッションを終了するというAPCMモデム410の決定を知らせる。APCMモデム410による、通信セッションを終了するという決定は、ホストソフトウェア105(図1を参照)によって、または、ホストソフトウェア105によって行われるクエリに応答するユーザによって、自動的に行われ得る。
【0043】
ある実施形態において、DPCMモデム450が切断信号456を送信した後、DPCMモデム450は、任意の意味のある信号を送信することなく、アイドルであるか、または保留する。切断信号456に応答して、APCMモデム410は、「A」トーン420を送信し、信号422シーケンスを切断することなく、適切な様態でモデム接続を切断する。中央局が、適切なタイムアウトの期間の後、例えば1550ミリ秒後、APCMモデム410から何らかのアクティビティを検出しない場合、中央局は、APCMモデム410が切断されたと仮定し得る。その後、中央局は、DPCMモデム450から切り替え、着信呼が応答され得るように、顧客サイトにリング信号428を発生する。また、DPCMモデム450は、APCMモデム410から信号を受信しない、適切なタイムアウト期間の後、例えば、2秒後、モデム接続を切断し得る。従って、DPCMモデム450は、典型的には、中央局がリング信号428を発生し始めた後、切られる。当然、上記の援用される関連出願に記載されているように、切断の前に、APCMモデム410および/またはDPCMモデム450は、後続の接続において高速接続を容易にするように、任意の数の関連する動作パラメータを保存し得る。
【0044】
図5に、通話中着信表示によって割り込まれ、APCMモデム510エンドによって、高速再接続リクエスト(「QRR」)を介してモデム接続が回復される、APCMモデム510とDPCMモデム550との間の通信セッションのタイミング図を示す。図に示すように、プロセスは、APCMモデム510からDPCMモデム550にモデム保留通知518が送信される点まで、図3を参照しながら説明するプロセスと類似する。しかし、APCMモデム310が、モデム保留322で、DPCMモデム350からのモデム保留356に応答する、図3のシナリオとは対照的に、図5に表す状況は、「A」トーン520が先行する高速再接続リクエスト信号522のDPCMモデム550への送信を示す。高速再接続リクエスト信号522を送信することによって、APCMモデム510は、APCMモデム510が通信セッションを維持し、着信呼を無視することを要求していることをDPCMモデム550に知らせる。このような状況は、モデム接続の質が重要である場合、エンドユーザが着信呼によって邪魔されたなくない場合、および/または、警告信号540によってモデム接続が著しく影響され得る場合、発生し得る。さらに、このような状況は、発信者ID通知データ542に応答して、すなわち、応答するパーティが、特定の発信パーティからの着信呼を無視することを選択し得ることによって、発生し得る。
【0045】
上記の援用される関連出願に記載されているように、再接続リクエスト信号522に応答して、DPCMモデム550は、QTS信号558、およびその後に続くANSpcm信号560を送信して、高速再接続ルーチンを容易にし得る。APCMモデム510が、高速再接続プロシージャではなく、完全な再トレーニングプロシージャを示す、適切なモデムステータス信号、例えば、フェーズの反転を代替的に送信し得ることが理解される。このような実施形態において、再トレーニングプロシージャは、従来の様態で進む。
【0046】
図3〜5を参照しながら説明してきた信号送信ルーチンおよびプロシージャは、顧客サイト270(図2)で発生する様々なリクエストに均等に対応するように適用され得る。例えば、図3において、APCMモデム310のユーザが、独立した様態で、現在のモデム接続を保留にするか、高速再接続をプロンプトするか、または完全な再トレーニングをプロンプトすることを所望し得る。ある実施形態において、モデム保留通知(「MHN」)およびモデム保留(「MH」)信号は、従来のフェーズ4配列パラメータ(「CP」)および変調パラメータ(「MP」)シーケンスに組み込まれ得る。従って、モデムデバイスのいずれかが、(例えば、三者通話のために)他のモデムデバイスを保留にすることを所望する場合、モデムデバイスのリクエストは、レート再調整を行い、適切な様態で保留信号を送信し得る。この技術は、切断を示すために特別コード(データレート=0)が用いられる、従来のV.34、V.90、およびV.92切断プロシージャと類似の様態で行われ得る。しかし、モデム保留信号送信技術は、異なるビットの組合せ、または保留した複数のビットの活用を利用し得る。従って、このような実施形態において、通信チャネルの割り込み(例えば、制御信号、データ、またはトーン)は、中央局からではなく、通信デバイスのうちの1つによって行われ得る。さらに、割り込みは、通信デバイス間の調整段階の間、または通信デバイスがデータフェーズに入った後に発生し得る。
【0047】
接続を保留にするというAPCMモデム310のユーザリクエストに応答して、APCMモデム310は、DPCMモデム350によって受信される、「A」トーン、およびその後に続く適切なモデムステータス信号(例えば、モデム保留通知、モデム保留、高速再接続リクエストなど)を発生し得る。図3を参照しながら説明したように、DPCMモデム350は、その後、「B」トーンおよびその後に続く適切なステータス信号応答(例えば、モデム保留、QTS信号など)によって、応答し得る。このようにして、本発明の技術は、通話中着信、回線割り込み、または、回線破壊イベントに関連しない、任意の数の状況において、適用され得る。
【0048】
図6を参照すると、クライアントモデム、例えば、APCMモデムが、DPCMモデムとの通信の間に、中央局からの発信者ID通知データの受信に応答して取り得るステップの例示的なフローチャートが示されている。通信保留プロセス600に示すように、ADPCMモデムは、ステップ610で、中央局から、警告信号用の回線を連続的にモニタリングする。警告信号が検出された場合、プロセス600は、警告信号が確認される警告信号ステップ615に遷移する。警告信号を確認した後、APCMモデムは、DTMFステップ620に移る。ステップ620において、APCMモデムは、上述したように、発信者ID通知データをAPCMモデムに送信することをリクエストする、「D」トーンを中央局に送信する。この時点で、APCMモデムは、それ自体を、発信者ID通知データを受信するように構成する。例えば、APCMモデムレシーバーは、発信者ID通知データを受信するV.21オペレーション用に構成され得る。APCMモデムは、さらに、DPCMモデムから「B」トーンを検出するように構成され得る。
【0049】
図6に示すように、ステップ620においてトーン「D」を送信した後、プロセス600は、それぞれ、ステップ625および630において、DPCMモデムからの発信者ID通知と「B」トーンとの両方用の回線をプロセス600が共にモニタする、マルチタスクオペレーションを開始し得る。「B」トーンが受信された後、プロセス600は、所定の時間、例えば、10〜20ミリ秒の間、「B」トーンが確認され得る、ステップ630に遷移する。この時点で、搬送波の停止が発生したというDPCMによる誤解を避けるために、プロセス600は、上述したように、モデム保留通知が後に続く「A」トーンを、APCMモデムがDPCMモデムに送信する、ステップ635に遷移する。プロセス600のマルチタスクオペレーションの結果、いくつかの実施形態においては、ステップ635のモデム保留通知の送信は、ステップ625の発信者ID通知データの受信より前か、重なる。
【0050】
次に、プロセス600は、APCMモデムがDPCMモデムからの応答を保留する保留状態640に遷移する。しかし、その間に、APCMモデムは、中央局から、発信者ID通知データを受信し得る。ある実施形態において、発信者ID通知データは、受信された後、ステップ627でユーザによって用いられるために、フォーマットされ、表示され得る。
【0051】
保留状態640に戻ると、DPCMモデムは、双方向に、APCMモデム通知に応答してもよいし、モデム保留機能がDPCMによってサポートされない場合、それぞれ、ステップ645、650、および655に示すような応答を全くしなくてもよい。DPCMモデムは、ステップ645に示すように、モデム保留(「MH」)表示に応答し得、その場合、プロセス600は、3つの工程660、670、または675のうちの1つに動き得る。いずれの工程が選択されるかという決定は、所定の設定に基づいて、APCMモデムによって自動的に行われ得る。例えば、APCMモデム、またはホストソフトウェアは、発信者ID通知データを、確認された情報と照合し得る。さらに、決定は、ステップ627で表示された発信者ID通知に応答して、ステップ629においてユーザによって行われ得る。この第1のオプションにおいて、プロセス600は、APCMモデムがDPCMモデムに保留することをリクエストする状態660に移り得る。次に、プロセス600は、DPCMモデムが保留される間、フラッシュ信号が用いられて着信呼が中止される、フラッシュ工程665に遷移する。ある実施形態において、ステップ660は、スキップされ、プロセス600は、ステップ645からフラッシュステップ665に、直接移り得る。他の実施形態において、APCMモデムは、ステップ660の後、かつ、フラッシュ状態665に移る前に、モデム保留受取確認を保留し得る。
【0052】
しかし、第2の選択肢においては、プロセス600は、DPCMモデムからMH表示を受信後、切断状態670に移行し得る。第1の選択肢と同様に、第2の選択肢は、自動的またはユーザによって決定され得る。図示するように、切断工程において、プロセス600は、後に切断リクエスト(「DC」)が続く「A」トーンをDPCMモデムに伝送して、通信セッションを終了する。第3の選択肢のように、プロセス600は、高速再接続状態675に移行し得る。高速再接続状態675において、APCMモデムは、入来する呼を無視し、そして2つのモデムは、上記で援用される関連出願に記載される即時接続方式を介して、割り込み通信を再度回復する。いくつかの実施形態において、モデムは従来の方式で再接続(retrain)し得る。
【0053】
待ち状態640に返ると、DPCMモデムは、工程650に示すような切断(「DC」)表示によって、APCMモデム通知に応答し得る。APCMモデムがDCを受信することは、APCMモデムが入来する呼に答えることを所望する場合に、DPCMモデムが切断することを示す。この工程650において、APCMモデムは、状態670および675に示すような利用可能な2つの選択肢を有する。上述のように、決定は自動的またはユーザによってなされ得る。工程650において、ユーザはまた、切断に対するDPCMモデムの選好も通知され得、これにより、ユーザはより詳しい情報に基づいて決定し得る。上述のように、入来する呼に答えるように決定がなされる場合、プロセス600は状態670に移って、通信セッションを終了する。あるいは、入来する呼を無視して、そして通信を再度回復するように決定がなされる場合、プロセス600は、即時接続状態675に移行し得る。
【0054】
上述のように、DPCMモデムは、工程635において伝送されたAPCMモデムのモデム保留通知に応答しないかもしれない。このような場合、待ち状態640はやがてタイムアウトとなり、プロセス600は工程655に入る。工程655において、プロセス600は、ユーザに状態を通知して、そして応答をリクエストしてもよいし、あるいはフラッシュ状態665または高速再接続状態675に移るかどうかを自動的に決定し得る。フラッシュ状態665が選択される場合、APCMモデムが入来する呼を終了し、そしてDPCMモデムがタイムアウト期間後におそらく切断する。一方、高速再接続状態675に入る場合、APCMモデムは、入来する呼を無視して、そしてモデムは再接続を試みる。
【0055】
図7は、モデム保留トランザクションの間にAPCMモデムが取るいくつかの詳細な工程の例示的なフロー図を示す。図示するように、APCMプロセス700は、中央局から警告信号を受信することによって、工程710において開始する。工程710は、プロセス700を警告信号工程715に入らせる。警告信号工程715において、警告信号が確認される。この時点では、いくつかの実施形態において、APCMプロセス700は複数タスクモードに入り得、複数タスクモードでは、発信者IDデータおよびDPCMモデムからの「B」トーン用通信回線が同時にモニタリングされる。他の実施形態において、APCMプロセス700は、DPCMモデムから「B」トーンを受信する通信回線のモニタリングを開始する前に、まず発信者IDデータを待つ。
【0056】
APCMプロセス700に返ると、警告信号工程715の後、APCMプロセス700は、発信者ID状態717および「B」トーン状態720にそれぞれ移る。発信者ID状態において、APCMプロセス700は、APCM受信機が発信者IDデータを受信するように構成される。「B」トーン状態において、APCMプロセス700は、「B」トーン検出器をイネーブルにし、そして工程725において、「B」トーン用通信回線のモニタリングを開始する。工程725において、「B」トーンが所定の時間(例えば、500〜700ミリ秒)内に検出されない場合、APCMプロセス700は、再接続工程727に移って、通信セッションを復活させ得る。あるいは、「B」トーンが検出されて、約10〜20ミリ秒間確認される場合、工程730に入り得る。工程730において、APCMプロセスは、上述するように、約50ミリ秒間、モデム保留通知が後に続く「A」トーンの伝送を開始する。さらに、工程730において、APCMプロセスは、「A」トーン検出器およびDPSK検出器をイネーブルにし、モデム保留通知に対するDPCMモデムの応答を検出する。この時点において、APCMプロセス700は待ち状態735に入り、APCMプロセス700は、約10〜20ミリ秒間、DPSK応答が後に続くDPCMモデムからの「A」トーンの受信を待つ。DPCMモデムからのDPSK応答に基づいて、APCMプロセス700は、状態740、745または750に入り得る。これらの工程は、図6に関して上述されている。
【0057】
図8は、モデム保留トランザクションの間にDPCMモデムが取るいくつかの詳細な工程の例示的なフロー図を示す。図示するように、DPCMプロセスはまず、DPCMモデムがAPCMモデムからサイレンスの受信を開始するときに搬送波の損失を経験し、一方APCMモデムは、警告信号および発信者IDデータの中央局からの伝送によって割り込まれる。搬送波の損失が検出される場合、DPCMプロセス800は搬送波の損失状態815に移る。この状態において、DPCMプロセス800は工程820に移って、Sレジスタ「10」のコンテンツを読み出して、そしてSレジスタ「10」の値に基づいて0.1秒タイマーを開始する。上述のように、Sレジスタ「10」のデフォルト値は「14」である。したがって、DPCMモデムは、1.4秒を与えられて、搬送波の損失を回復する。Sレジスタタイマを開始するのと同時に、DPCMプロセス800は、「B」トーンの生成を開始して、「A」トーン検出器およびDPSK検出器をイネーブルする。
【0058】
工程820において、DPCMモデムを設定した後、DPCMプロセス800は、状態825に移行し、APCMモデムからモデム保留通知を受信することを待つ。Sレジスタ「10」の時間が切れる前に、DPCMプロセス800がモデム保留通知を受信することが重要である。さらに、モデム保留通知が、いくつかの理由から、約1.4秒以内にAPCMモデムによって伝送されることが極めて重要である。例えば、ヘイズコンパチブルモデムにおいては、Sレジスタ「10」のデフォルト値は「14」であり、この値は多くのインストールされたモデムにおいても変化されないままである。さらに、モデム保留状態における切断を避けるためのみに、Sレジスタ「10」の値を増加させることは極めて望ましくない。なぜなら、Sレジスタ「10」の値は、汎用レジスタ、搬送波の損失のすべての場合に適用可能だからである。Sレジスタ「10」の値のこのような適用の拡大は、搬送波が真に損失された場合に、DPCMモデムを必要以上に待たせる。
【0059】
図8に戻ると、DPCMモデムがAPCMモデムからの「A」トーンの受信に失敗する場合、DPCMプロセス800は切断工程830に移り、通信セッションが終了する。いくつかの実施形態において、DPCMモデムは、通信セッションを終了する代わりに再接続工程(図示せず)に入ってもよい。一方、DPCMモデムが、Sレジスタ「10」において割り当てられた時間内にAPCMモデムから「A」トーンおよびモデム保留通知を受信する場合、DPCMプロセス800が工程835に移行する。モデム保留通知が一度受信されると、APCMモデムがモデム保留プロセスを続行する場合、DPCMプロセス800は、APCMモデムによって保留にされることを受け入れるか、またはDPCMモデムがセッションを終了することを所望するようにAPCMモデムに助言するかを決定する必要がある。DPCMモデムは、いくつかの所定の条件またはユーザ応答に基づいて、自動的にこれを決定し得る。いずれにせよ、DPCMプロセス800は、モデム保留DPSK信号が後に続く「A」トーンをAPCMモデムに伝送するか(状態840)、または切断DPSK信号が後に続く「A」トーンをAPCMモデムに伝送するか(状態845)のいずれかである。この結果、DPCMプロセス800は、モデム保留プロセスが承認されたかまたは却下されたかを、APCMプロセス700に通知する。いくつかの実施形態においては、工程840において、DPCMプロセス800はまた、DPCMモデムが保留にされ得る時間を示すパラメータをAPCMモデムに伝送し得る。
【0060】
状態840または状態845のいずれかからDPCMプロセス800の応答を伝送した後、DPCMプロセス800は状態850に入り、DPCMプロセス800は「B」トーンの伝送を開始し、これにより「A」トーン検出器およびDPSK信号検出器をイネーブルにする。DPCMプロセス800は次いで、待ち状態855に移り、図6とともに記載されるように、DPCMプロセス800はAPCMモデムからの応答を待つ。
【0061】
図9は、APCMモデムが通信セッションを保留させるモデム保留トランザクションのフロー図900を示す。図示するように、通信セッションにおける割り込み後、DPCMプロセスが初期状態950から状態955に移行し、DPCMプロセスが「B」トーンをAPCMモデムに伝送し始める。接続の他端においては、APCMプロセスは初期状態910にある。初期状態910において、APCMプロセスは「B」トーンを受信し、そしてこれに応答して状態915に移行する。APCMプロセスは、モデム保留通知が後に続く「A」トーンを伝送する。他端においては、状態960において、DPCMプロセスは、DPCMモデムが保留させられ得ることをAPCMモデムに助言するモデム保留信号が後に続く「A」トーンを伝送する。図示するように、モデム保留信号は、DPCMモデムが保留させられ得る時間量を示す「Ta」パラメータを含み得る。「A」トーンおよびモデム保留信号を受信後、APCMプロセスは「Tb」時間(例えば、50〜100ミリ秒)内に状態920に移る必要がある。そうでない場合には、DPCMモデムがモデム保留プロセスを終了し得る。状態920において、APCMプロセスは、DPCMプロセスが保留状態965に移行することを要求する。この時点において、DPCMプロセスは保留状態965に入って、「Ta」期間(例えば、60秒)タイマを開始する。Taタイマーが終了した場合、DPCMプロセスは、通信セッションを終了する。他端において、APCMプロセスは、フラッシュ信号を中央局に伝送して、入来する呼を終了する前に「Tc」時間(100〜150ミリ秒)待つ。「Tc」時間遅延の目的は、DPCMプロセスが保留状態965に入ったことを保証することである。
【0062】
図10は、APCMモデムが通信セッションを終了させるモデム保留トランザクションのフロー図1000を示す。図9とともに記載したプロセスと同様に、通信セッションにおける割り込み後、DPCMプロセスが初期状態1050から状態1055に移行し、DPCMプロセスが「B」トーンをAPCMモデムに伝送し始める。接続の他端においては、APCMプロセスは初期状態1010にある。初期状態1010において、APCMプロセスは「B」トーンを受信し、そしてこれに応答して状態1015に移行する。APCMプロセスは、モデム保留通知が後に続く「A」トーンを伝送する。また他端においては、状態1060において、DPCMプロセスは、DPCMモデムが保留させられ得ることをAPCMモデムに助言するモデム保留信号が後に続く「A」トーン、またはAPCMモデムがモデム保留プロセスを続行することを所望する場合に呼が終了すべきであることをAPCMモデムに助言する切断信号のいずれかを伝送する。「A」トーンおよびモデム保留信号または切断信号を受信後、APCMプロセスは「Tb」時間(例えば、50〜100ミリ秒)内に状態1020に移る必要がある。そうでない場合には、DPCMモデムがモデム保留プロセスを終了し得る。状態1020において、APCMプロセスは、DPCMプロセスが切断状態1065に移行することをリクエストする。この時点において、DPCMプロセスは切断状態1065に入って、「Td」期間(例えば、100〜200ミリ秒)後に切断する。Taタイマーが切れた場合、DPCMプロセスは、通信セッションを終了する。一方、APCMプロセスは、「Tc」保留状態1025に入り、状態1030に移る前に、「Tc」時間(例えば、100〜200ミリ秒)待つ。状態1030において、APCMプロセスは、「Te」時間(例えば、約250〜300ミリ秒)、またはデジタル電話ネットワークがAPCMモデムが通信回線を解放したことを認識するために十分な時間だけ、APCMモデムをオンフックにする。
【0063】
図11は、APCMモデムが通信セッションを復活させるモデム保留トランザクションのフロー図1100を示す。図10とともに記載したプロセスと同様に、通信セッションにおける割り込み後、DPCMプロセスが初期状態1150から状態1155に移行し、DPCMプロセスが「B」トーンをAPCMモデムに伝送し始める。接続の1端においては、APCMプロセスは初期状態1110にある。初期状態1110において、APCMプロセスは「B」トーンを受信し、そしてこれに応答して状態1115に移行する。APCMプロセスは、モデム保留通知が後に続く「A」トーンを伝送する。また他端においては、状態1160において、DPCMプロセスは、DPCMモデムが保留させられ得ることをAPCMモデムに助言するモデム保留信号、またはAPCMモデムがモデム保留プロセスを続行することを所望する場合に呼を終了するべきであることをAPCMモデムに助言する切断信号のいずれかが後に続く「A」トーンを伝送する。「A」トーンおよびモデム保留信号または切断信号を受信後、APCMプロセスは「Tb」時間(例えば、50〜100ミリ秒)内で状態1120に移る必要がある。そうでない場合には、DPCMモデムがモデム保留プロセスを終了し得る。状態1120において、APCMプロセスは、DPCMプロセスが高速再接続状態1165に移行することをリクエストする。この時点において、DPCMプロセスは高速再接続状態1165に入って、状態1170に入って、QTS信号を送信することによって、上述するような再接続プロセスを開始する前に、「Tc」時間(例えば、約50ミリ秒)待つ。一方、APCMプロセスは、工程1120においてQTS信号を受信するようにAPCMモデムを構成する。APCMプロセスはさらに、状態1120において「Tb」タイマを開始し、そして状態1125に移行する。状態1125において、APCMプロセスは、「Tb」時間(例えば、約200ミリ秒)DPCMモデムからQTS信号を受信することを待つ。上記に援用される関連出願に記載されるように、QTS信号が「Tb」タイマが切れる前に受信される場合、工程1130において、APCMプロセスは高速再接続プロシージャを続行する。一方、QTS信号が検出される前に「Tb」タイマが終了した場合、APCMモデムは従来の再接続プロシージャを開始し得る。
【0064】
本発明の種々の実施形態がソフトウェアにおいて実施され得る。ソフトウェアにおいて実施される場合、本発明の少なくともいくつかの要素がコンピュータデータの形態であり得る。このコンピュータデータの形態には、情報の任意のビット、コードなどが含まれるが、これらに限定されない。データは、ビットまたはデータセグメントのグループで構成され得、そしてプロセッサ読み出し可能媒体において格納され得るか、または伝送媒体または通信リンク上の搬送波で具現されるデータ信号によって伝送され得る。例えば、MHNまたはMHにおける情報のビットは、搬送波で具現されるデータ信号によって伝送され得る種々のデータセグメントを形成し得る。通信リンクには、電話回線、モデム接続、インターネット接続、統合サービスデジタル網(「ISDN」)接続、非同期転送モード(ATM)接続、フレームリレー接続、イーサネット(R)接続、同軸接続、光ファイバ接続、衛星接続(例えば、デジタル衛星サービスなど)、無線接続、無線周波数(RF)リンク、電磁リンク、双方向ページング接続など、およびこれらの組み合わせがあり得るが、これらに限定されない。「プロセッサ読み出し可能媒体」は、情報を格納または転送し得る任意の媒体を含み得る。プロセッサ読み出し可能媒体の例には、電子回路、半導体メモリデバイス、ROM、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピー(R)ディスク、CD−ROM、光ディスク、ハードディスク、光ファイバー媒体、無線周波数(RF)リンクなどがある。コンピュータデータ信号には、電子ネットワークチャンネル、光ファイバ、大気、電磁、RFリンクなどの伝送媒体を介して伝播し得る任意の信号があり得る。コードセグメントは、インターネット、イントラネットなどのコンピュータネットワークを介して、ダウンロードされ得る。
【0065】
本発明は、本発明の精神または本質的な特徴から逸脱することなしに、他の特定の形態で具現され得る。記載の実施形態は、いかなる点においても、例示としてのみ考えられるべきであり、本発明を限定するものとしては考えられるべきではない。したがって、本発明の範囲は、以下の記載ではなく、上掲の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等物の意味および範囲内で行われるすべての変更は、特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ポイントツーポイントプロトコル(「PPP」)接続をサポートすることが可能な一般的なモデムシステム環境を示すブロック図である。
【図2】 図2は、本発明の種々の局面が組み込まれ得るモデムシステム環境のブロック図である。
【図3】 図3は、本発明の1実施形態による、モデム保留トランザクションにあるリモートモデムを保留させるタイミングの図である。
【図4】 図4は、本発明の1実施形態による、モデム保留トランザクションにあるリモートモデムを切断するタイミングの図である。
【図5】 図5は、本発明の1実施形態による、モデム保留トランザクションにあるリモートモデムを再接続するタイミングの図である。
【図6】 図6は、本発明の1実施形態による、モデム保留トランザクションを示すフロー図である。
【図7】 図7は、本発明の1実施形態による、モデム保留トランザクション中に、モデムをリクエストすることによって取られる例示的な工程を示すフロー図である。
【図8】 図8は、本発明の1実施形態による、モデム保留トランザクション中に、リモートモデムによって取られる例示的な工程を示すフロー図である。
【図9】図9は、本発明の1実施形態による、リモートモデムを保留させるモデム保留トランザクションを示すフロー図である。
【図10】図10は、本発明の1実施形態による、リモートモデムを切断するモデム保留トランザクションを示すフロー図である。
【図11】図11は、本発明の1実施形態による、モデムを再接続するモデム保留トランザクションを示すフロー図である。

Claims (27)

  1. 通信ネットワークを介して第2のモデムと通信している第1のモデムによって用いられる方法であって、
    該方法は、
    該第1のモデムにより、該通信ネットワークから通話中着信トーンを受信するステップと、
    該通話中着信トーンにより生じた該通信における割り込みの結果として、該第2のモデムから第1のシングルトーンを受信するステップと、
    該第1のシングルトーンを受信するステップの間に、該割り込みに応答して第2のシングルトーンを該第2のモデムに伝送し、該第2のシングルトーンの後に続いて、保留通知ビットパターンを該第2のモデムに伝送するステップと、
    該保留通知ビットパターンに応答して、該第2のモデムから保留拒否ビットパターンを受信するステップと、
    該保留拒否ビットパターンに応答して、切断ビットパターンを該第2のモデムに送信するステップと
    を包含する、方法。
  2. 前記保留通知ビットパターンおよび前記切断ビットパターンのそれぞれは、4ビットを含み、該4ビットは、該保留通知ビットパターンと該切断ビットパターンとを区別する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記保留拒否ビットパターンは、前記第1のモデムが前記通信を保留にする場合には、前記第2のモデムは切断するということを該第1のモデムに通知する、請求項1に記載の方法。
  4. 発信者IDデータを受信するステップをさらに包含し、前記伝送するステップは、該発信者IDデータを受信するステップの前に実行される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記伝送するステップは、前記発信者IDデータを受信するステップと重複する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記伝送するステップの一部は、前記発信者IDデータを受信するステップと重複する、請求項4に記載の方法。
  7. 通信ネットワークを介して第2のモデムと通信している第1のモデムであって、
    該第1のモデムは、
    該通信ネットワークから通話中着信トーンを受信することが可能な受信機であって、該通話中着信トーンにより生じた該通信における割り込みの結果として、該第2のモデムから第1のシングルトーンを受信することがさらに可能な受信機と、
    該第1のシングルトーンを受信するステップの間に、該割り込みに応答して第2のシングルトーンを伝送し、該第2のシングルトーンの後に続いて、保留通知ビットパターンを伝送することが可能な送信機と
    を備え、
    該受信機は、該保留通知ビットパターンに応答して、該第2のモデムから保留拒否ビットパターンを受信し、該送信機は、該保留拒否ビットパターンに応答して、切断ビットパターンを該第2のモデムに送信する、第1のモデム。
  8. 前記保留通知ビットパターンおよび前記切断ビットパターンのそれぞれは、4ビットを含み、該4ビットは、該保留通知ビットパターンと該切断ビットパターンとを区別する、請求項7に記載の第1のモデム。
  9. 前記保留拒否ビットパターンは、前記第1のモデムが前記通信を保留にする場合には、前記第2のモデムは切断するということを該第1のモデムに通知する、請求項7に記載の第1のモデム。
  10. 前記受信機は、前記保留通知の伝送の後に、発信者IDデータを受信する、請求項7に記載の第1のモデム。
  11. 前記伝送することは、前記発信者IDデータを受信することと重複する、請求項10に記載の第1のモデム。
  12. 前記伝送することの一部は、前記発信者IDデータを受信することと重複する、請求項10に記載の第1のモデム。
  13. 前記第1のトーンは、トーンAである、請求項1に記載の方法。
  14. 前記保留通知ビットパターンは、DPSKパターンである、請求項1に記載の方法。
  15. 前記第2のトーンは、トーンBである、請求項1に記載の方法。
  16. 前記切断ビットパターンは、DPSKパターンである、請求項1に記載の方法。
  17. 前記第1のトーンは、トーンAである、請求項7に記載の第1のモデム。
  18. 前記保留通知ビットパターンは、DPSKパターンである、請求項7に記載の第1のモデム。
  19. 前記第2のトーンは、トーンBである、請求項7に記載の第1のモデム。
  20. 前記切断ビットパターンは、DPSKパターンである、請求項7に記載の第1のモデム。
  21. 通信ネットワークを介して第2のモデムと通信している第1のモデムによって用いられるプログラムを記録した記録媒体であって、
    該プログラムは、
    該通信中に該通信ネットワークから通話中着信トーンを受信するステップと、
    該通話中着信トーンにより生じた該通信における割り込みの結果として、該第2のモデムから第1のシングルトーンを受信するステップと、
    該第1のシングルトーンを受信するステップの間に、該割り込みに応答して第2のシングルトーンを該第2のモデムに伝送し、該第2のシングルトーンの後に続いて、保留通知ビットパターンを該第2のモデムに伝送するステップと、
    該保留通知ビットパターンに応答して、該第2のモデムから保留拒否ビットパターンを受信するステップと、
    該保留拒否ビットパターンに応答して、切断ビットパターンを該第2のモデムに送信するステップ
    含む処理を該第1のモデムに実行させる記録媒体
  22. 前記保留通知ビットパターンおよび前記切断ビットパターンのそれぞれは、4ビットを含み、該4ビットは、該保留通知ビットパターンと該切断ビットパターンとを区別する、請求項21に記載の記録媒体
  23. 前記保留拒否ビットパターンは、前記第1のモデムが前記通信を保留にする場合には、前記第2のモデムは切断するということを該第1のモデムに通知する、請求項21に記載の記録媒体
  24. 前記処理は、発信者IDデータを受信するステップをさらに含み、前記伝送するステップは、該発信者IDデータを受信するステップの前に実行される、請求項21に記載の記録媒体
  25. 前記第1のトーンは、トーンAである、請求項21に記載の記録媒体
  26. 前記第2のトーンは、トーンBである、請求項21に記載の記録媒体
  27. 前記保留通知ビットパターンは、DPSKパターンである、請求項21に記載の記録媒体
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