JP4088096B2 - デジタル放送用コンテンツ配信局及びコンテンツ配信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同じコンテンツを複数の配信経路により並行して受信端末に配信するデジタル放送用コンテンツ配信局及びコンテンツ配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の移動体に対して、地上波や、衛星波を用いてオーディオコンテンツを配信するデジタル放送サービスが提唱されている。特に、衛星波によるデジタル放送サービスは、広範囲をカバーできること、及び、単位時間あたりに伝送できる情報量が大きいことから、次世代の放送手段として注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、移動体における電波の受信状況はその移動体の周囲の環境に影響を受け易く、移動途中のトンネルの中や、歩道橋の下等において、衛星波の強度が低下して一時的に受信状態が悪くなることがある。ここで、デジタル放送におけるこのような受信障害の発生は、データそのものの欠落を意味するので、出力中のオーディオコンテンツの音声が途切れる、いわゆる瞬断の原因となる。このようにデジタル放送特有の現象である瞬断は、ユーザ(聴取者)に不快感を与えるので好ましくない。特に、移動体が自動車であり、走行中に瞬断が発生した場合は、運転手に受信チャンネルの切替操作等を強いる原因になる。
従って、本発明は、デジタル放送の受信中に音声が途切れることにより聴取者に及ぼす負荷を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する手段は、移動体に搭載された受信端末にオーディオコンテンツを配信するデジタル放送システムに使用されるコンテンツ配信局(デジタル放送用コンテンツ配信局)であって、オーディオコンテンツから品質の異なるビットストリームを生成する構成とした。このようにして生成されたビットストリームは情報量に合わせて、異なる配信経路から配信されるので、電波の状態によらずに、オーディオコンテンツを確実に受信端末に配信することができる。
また、このようなデジタル放送システムに使用される受信端末(デジタル放送用受信端末)であって、複数の配信経路に対応した受信機を備え、データに欠落が発生した場合や、電波の受信が困難な場合に、受信経路を切り替える構成とした。データの欠落が発生した際に、異なる配信経路から受信したビットストリームで補完することにより、一時的な音切れである瞬断の発生を防止することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1の全体構成図に示すように、本実施形態におけるデジタル放送システムは、コンテンツ配信局1(デジタル放送用コンテンツ配信局)においてオーディオコンテンツから品質の異なる二種類のビットストリームA,Bを生成し、それぞれに適した第一伝送帯域、及び、第二伝送帯域を用いてサイマル(同時)放送して、移動体である自動車2の受信端末3(デジタル放送用受信端末)で受信、再生させるものである。本実施形態における配信経路は、高品質のビットストリームA(第一のビットストリーム)の配信経路である地上波デジタル放送、及び、長楕円軌道(HEO)衛星を用いた衛星デジタル放送と、相対的に低品質のビットストリームB(第二のビットストリーム)の配信経路である携帯電話の三種類であり、受信端末3において、異なる配信経路からのビットストリームA,Bを相互に補完させることにより一時的な音切れである瞬断の発生を防止している。
なお、衛星デジタル放送に使用されるHEO衛星は、3機の衛星を地球の自転に合わせて切り替えながら運用することで衛星を常に天頂位置に配することができる。従って、自動車2に搭載されている受信端末3に対して電波が途切れ難く、本実施形態の配信経路としては最適である。しかしながら、本発明はHEO衛星に限定されずに、静止衛星や、その他の軌道衛星を用いても良い。
【0006】
(コンテンツ配信局)
まず、コンテンツ配信局1の構成について図2から図9を用いて説明する。
図2の構成図に示すようにコンテンツ配信局1は、音声を含むオーディオコンテンツを入力するオーディオ入力部4と、オーディオコンテンツをエンコードするオーディオエンコード部5と、エンコード後のコンテンツを配信するにあたり、AAC(Advance Audio Coding)等のエンコード方式を指定するエンコード方式指定部6、適切な配信経路を選択する配信経路選択部7、及び、配信のための処理を行う配信処理部8とを有している。また、コンテンツ配信局1は、記憶手段を有し、入力したオーディオコンテンツであるオーディオコンテンツソース9a、エンコード後のオーディオコンテンツであるサブバンドプロファイル別コンテンツ9bと、エンコードや配信に関する情報をまとめたプログレシブ配信テーブル9c、及び、サブバンドプロファイル定義テーブル9dが記憶されている。さらに、記憶手段には、チャンネルごとの放送内容をリストにしたチャンネルリスト9eも記憶可能に構成されている。
【0007】
このようなコンテンツ配信局1の構成要素であるオーディオエンコード部5について、図3及び図4を参照して、さらに詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、オーディオエンコード部5は、入力されたオーディオコンテンツを四つのサブバンド信号に帯域分割するサブバンドフィルタバンク51と、サブバンド信号を量子化する量子化器52を有している。
量子化のために行われる動的ビットの割り当ては、動的ビット割り当て部53により行われ、割り当てに際してはスケールファクタ抽出部54でスケールファクタを抽出してダイナミックレンジをそろえると共に、心理聴覚モデル55に基づく重み付けが行われている。
【0008】
量子化された各サブバンド信号は、ビットストリーム生成部56に渡され、CRC(Cyclic Redundancy Check、巡回冗長検査)データが付加される。このようにして生成された帯域(サブバンド信号)ごとのビットストリームは、サブバンドプロファイル合成部57に送られ、サブバンドプロファイル制御部58により決定された組み合わせに従って結合される。さらに、音声パケットヘッダ生成部59により先頭に音声パケットヘッダが付与されると、図1に示すビットストリームAや、ビットストリームBとなる。
【0009】
さらに、オーディオエンコード部5がビットストリームA、及び、ビットストリームBを生成する過程を図4の概念図を参照して説明する。
まず、サブバンドフィルタバンク51は、異なる周波数特性を有する四つのフィルタf1、フィルタf2、フィルタf3、フィルタf4を有しており、それぞれのフィルタf1〜f2を用いてオーディオコンテンツソースをフィルタリングすることにより、周波数帯域の異なるサブバンド信号SB1、サブバンド信号SB2、サブバンド信号SB3、サブバンド信号SB4を抽出する。抽出されたサブバンド信号SB1〜4は、量子化器52において独立に量子化される。このようにして量子化されたサブバンド信号のうち、全てのサブバンド信号SB1〜4を含むビットストリームを作成すると高品質のビットストリームAが生成される。また、サブバンド信号SB2のみからなるビットストリームを作成すると、相対的に低品質のビットストリームBが生成される。
【0010】
なお、ビットストリームA,Bのそれぞれに含まれるサブバンド信号SB1〜4の組み合わせは図4に限定されるものではなく、自動車2の種類や、オーディオコンテンツの種類によって適宜選択される。例えば、自動車2の種類によって異なるビットストリームA,Bを生成する場合としては、高品質なオーディオコンテンツが要望されることが多い普通自動車向けには全てのサブバンド信号SB1〜4を含め、大型自動車向けには多少音質が劣っても受信し易いように3つのサブバンド信号を含める。また、オーディオコンテンツの種類による場合は、クラシック音楽は高品質であることが望ましいので、全てのサブバンド信号SB1〜4を含め、ポップスは中間の周波数帯のパワーが大きいので、このような周波数帯域を中心とするサブバンド信号を組み合わせたりする。これらの場合においては、データの量が相対的に多いほうをビットストリームAとし、データ量が相対的に少ないほうをビットストリームBとする。
【0011】
このようにして生成されたビットストリームA、及び、ビットストリームBは、それぞれ図5(a)、及び、図5(b)に示すような構成である。
ビットストリームAは、先頭に音声パケットヘッダが付与されており、サブバンドプロファイルID(例えば0x01が割り当てられている)の後にはサブバンド信号SB1に対応するビットストリーム、サブバンド信号SB2に対応するビットストリーム、サブバンド信号SB3に対応するビットストリーム、及び、サブバンド信号SB4に対応するビットストリームが続き、以降、この順番で連続している。
ビットストリームBは、先頭に音声パケットヘッダが付与されており、サブバンドプロファイルID(例えば0x02が割り当てられている)の後は、サブバンド信号SB2に対応するビットストリームが連続している。
なお、ビットストリームA,Bには図示しないCRCデータが含まれている。
【0012】
さらに、図6に示すように音声パケットヘッダの構成は、同期ビット、オーディオコンテンツに対してユニークに割り当てられるコンテンツID、著作権保護のためのコピーライト有無フラグ、受信端末側で再生する際に参照される圧縮方式、サンプリング周波数、ビットレート、チャンネル設定、フレーム長、及び、バイトアライメントとからなる。
【0013】
また、記憶手段に記憶されているプログレシブ配信テーブル9cの構成について図7を用いて説明する。
プログレシブ配信テーブル9cは、コンテンツIDごとに、曲名等のデータがリストアップされたものである。
ここで、曲名、作曲者名、サブバンド編集者は、受信端末3においてコンテンツ情報として表示される。サブバンドプロファイルIDは、ビットストリームA,Bに含まれるサブバンド信号1〜4を特定するために用いられ、再生可否フラグは、配信経路選択部7における配信経路の選択や、受信端末3に選局の可否を知らしめるためのデータである。また、配信経路の項目は、このようなビットストリームA,Bが配信される経路をテキストデータとして記載したものである。
【0014】
サブバンドプロファイルIDは、図8に示すサブバンドプロファイル定義テーブル9bにより一義的に定義されている。図8には、サブバンドプロファイルIDとして0x01、0x02、0x03、0x04の四種類に対して、それぞれのサブバンド信号の組み合わせを定義すると共に、その用途がテキスト表示されている。ここで、差分コンテンツとは、主に受信端末3における補完用に用いられることを意味する。
【0015】
さらに、チャンネルリスト9eの構成について図9を用いて説明する。
チャンネルリスト9eは、音声パケットヘッドに含まれるチャンネル番号ごとに、そのチャンネルの名前(チャンネル名)、及び、そのチャンネル番号で配信可能な配信経路がテーブルにまとめられている。例えば、チャンネル番号「900」は、ミュージックワールド放送であり、地上波及び衛星波並びに携帯電話による配信が可能であることがわかる。
【0016】
次に、このようなコンテンツ配信局1において行われる処理は、図10から図12のフローチャートに従って行われており、これらについて以下に説明する。
【0017】
(エンコード)
オーディオコンテンツのエンコードを図10に示すフローチャート、及び、図2から図4を用いて説明する。
まず、ステップS1として、エンコードするオーディオコンテンツについてのサブバンドプロファイル定義テーブル9dを作成し、ステップS2においてエンコード方式指定部6にサブバンドプロファイル定義テーブル9dを読み取らせる。
【0018】
次に、ステップS3でCD,DVDなどのオーディオコンテンツソースに記憶されているオーディオコンテンツがオーディオ入力部4からデータ入力され、ステップS4においてデータ入力されたオーディオコンテンツがオーディオエンコード部5に渡され、オーディオエンコード部5においてエンコード処理が開始される。
最初にステップS5として、オーディオコンテンツに対して周波数帯域ごとのフィルタリングが行われるが、ここで用いられるフィルタは、図3に示すようなサブバンドフィルタバンク51に登録されているものである。
そして、フィルタリングにより作成されたサブバンド信号SB1〜4からは、ステップS6においてスケールファクタが抽出され、オーディオエンコード部5が予め保持している心理聴覚モデルに基づいて動的にビット割り当てが行われる。さらに、ステップS7において、ビット割り当てに応じてサブバンド信号SB1〜4ごとに量子化が行われる。
【0019】
これにより、ステップS8として各サブバンドごとにビットストリームが形成され、サブバンドプロファイル合成部57に渡される。ステップS9として、これと同時に、若しくは、これに前後してサブバンドプロファイル合成部57には、サブバンドプロファイル制御部58からビットストリームの合成方式が通知される。
これらのデータを受けたサブバンドプロファイル合成部57は、ステップS10において、配信用のビットストリームを生成する。例えば、図4に示すように、四つのサブバンド信号SB1〜4の全てを含むような高品質のビットストリームAと、中間の周波数帯のサブバンド信号SB2のみからなる低品質のビットストリームBとが生成される。
【0020】
ステップS11では生成されたビットストリームA,Bに音声パケットヘッド生成部59において生成された音声パケットヘッダがそれぞれ付与される。この音声パケットヘッダには、前記のように、エンコード方式指定部6により設定された情報等が含まれている。
そして、ステップS12として、生成したビットストリームA,Bをサブバンドプロファイル別コンテンツ9bとして記録手段に格納すると、オーディオコンテンツのエンコード処理が終了する。
【0021】
(コンテンツの配信)
前記のようにエンコードして生成させたサブバンドプロファイル別コンテンツを配信する手順について、図1、図2、及び、図11を用いて説明する。
まず、ステップS21として、プログレシブ配信テーブル9cを作成し、ステップS22で配信経路選択部7に読み込ませる。ステップS23において配信経路選択部7は、プログレシブ配信テーブル9c中の配信経路の項目に従って配信経路を選択すると共に、ステップS24で配信するサブバンドプロファイル別コンテンツ9bを読み取る。
【0022】
ここで、配信経路が地上波デジタル放送である場合には、ステップS25からYESに進み、ステップS26として、配信処理部8が該当するサブバンドプロファイル別コンテンツ9bを地上波デジタル放送施設に送出する。
一方、配信経路が地上波デジタル放送でない場合には、ステップS25からNOに進み、ステップS27において配信経路が衛星デジタル放送であるか否かを判断する。該当するサブバンドプロファイル別コンテンツ9bの配信経路が衛星デジタル放送である場合は、YESに進み、ステップS28として、配信処理部8が該当するサブバンドプロファイル別コンテンツ9bを衛星デジタル放送アップリンク施設に送出する。
【0023】
さらに配信経路が地上波デジタル放送でもない場合は、ステップS27からNOに進み、ステップS29において配信経路が携帯電話であるか否かを判断する。該当するサブバンドプロファイル別コンテンツ9bの配信経路が携帯電話システムを活用したものである場合は、YESに進み、ステップS30として、配信処理部8が、該当するサブバンドプロファイル別コンテンツ9を携帯電話基地局に配信する。配信経路が携帯電話システムを活用したものでもない場合には、ステップS24に戻り、前記の処理を繰り返す。
なお、各配信経路に載るようにサブバンドプロファイル別コンテンツ9bを送出した後は、ステップS24に戻り、次のサブバンドプロファイル別コンテンツ9bを送出のための処理を行う。
【0024】
(テーブルの配信)
コンテンツ配信局1は、図7に示すプログレシブ配信テーブル9cや、図8に示すチャンネルリスト9eを、それぞれ、所定時間の間隔を置いて繰り返し受信端末3に向けて配信している。このようなテーブルの配信処理について図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS31でプログレシブ配信テーブル9cを地上波デジタル放送施設、衛星デジタル放送アップリンク施設、及び、携帯電話基地局に配信する。続いて、ステップS32において、同様にしてチャンネルリスト9eを配信する。
ここで、ステップS33においてインターバル(Wait)を取り、所定時間経過後(ステップS34においてYES)に、再び、プログレシブ配信テーブル9cの配信(ステップS31)、チャンネルリスト9eの配信(ステップS32)が行われる。
【0025】
このようなコンテンツ配信局1は、ある特定のオーディオコンテンツを周波数をパラメータとして帯域分割してエンコードする際に、帯域分割により生成されるサブバンド信号SB1〜2の組み合わせを制御することにより、異なる品質のビットストリームA,Bを生成し、これを同時に配信させるので、受信端末の種類や、周囲の環境によらず、オーディオコンテンツを確実に配信することができる。
また、ビットストリームA,Bの音声パケットヘッダに、ビットストリームA,Bの生成過程で使用したフィルタf1〜f4の組み合わせに関する情報であるサブバンドプロファイルIDを含めたり、サブバンドプロファイルIDと使用しているサブバンド信号SB1〜4に関するテーブルであるサブプロファイル定義テーブル9bを配信したりすることで、受信端末3において異なる品質のビットストリームA,Bのデコードを確実に行わせることが可能になっている。
さらに、プログレシブ配信テーブル9cとして、曲名等のテキストデータや、配信経路と、その配信経路における配信の有無を知らしめる再生可否フラグを受信端末3に配信することで、ユーザにオーディオコンテンツに関する情報を与えたり、配信経路の選択を容易に行わせたりすることができる。
【0026】
(受信端末)
次に、このような放送システムにおいて、複数の配信経路を通じて配信されるコンテンツを受信する受信端末の構成について図1、及び、図13から図21を用いて説明する。
図1に示すように、受信端末3は、移動体2である自動車に搭載され、コンテンツ配信局1で生成され、配信されるビットストリームA、ビットストリームBを地上波デジタル放送、及び、衛星デジタル放送から受信したり、携帯電話で受信したりすることのできる端末である。このように異なる品質のビットストリームA,Bを異なる配信経路から受信可能に構成したのは、この受信端末3は移動体2に搭載されており、その移動中にビル等の影響により受信電波の電界強度が小さくなり受信障害が発生することがあるので、その都度最適な配信経路を選択して音切れの発生を防止するためである。
【0027】
図13に示すように、受信端末3の構成は、それぞれの配信経路に対応して、地上波デジタル受信機11、衛星波デジタル受信機12、携帯電話受信機13とを備え、その各々における電波の受信状態を識別する受信状態識別手段14と、電波の受信状態及び/又はユーザの選択により受信機11〜13を選択する受信機選択部15を有している。受信機選択部15で選択された受信機で受信したビットストリームA,Bであるサブバンドプロファイル別コンテンツ9bは、オーディオデコード部16においてデコードされてから音声信号出力部17を経てスピーカ18から出力される。また、サブバンドプロファイル別コンテンツ9bに付随されているテキストデータの一部は、映像信号出力部19を経て表示部20に表示される。ユーザによる受信機11〜13の選択や、チャンネルの選局は、入出力インターフェイス部21の操作に基づいて、受信データ取得部22やチャンネル選択部23により行われる。さらに、受信端末3は、記憶手段を有し、受信したプログレシブ配信テーブル24cと、チャンネルリスト24eと、サブバンドプロファイル定義テーブル24dとをそれぞれ蓄積可能に構成されている。
【0028】
受信機11〜13の選択のために電波の受信状態を識別する受信状態識別手段14は、受信機11〜13ごとに、受信している電波の電界強度を測定する受信状態測定部14a,14b,14cと、配信経路ごとに異なる出力で発振されている電波の電界強度どうしを比較するために、その強度を正規化する受信状態正規化部14d,14e,14fとから構成されている。受信状態識別手段14で識別された各受信機11〜13の受信状態は、受信状態表示制御部25により処理され、ユーザが容易に認識できるように表示部20に表示される。なお、受信状態識別手段14は、各受信機11〜13に対して一つの受信状態測定部及び受信状態正規化部を備える構成であっても良い。
【0029】
図14のブロック図に示すように、受信端末3のオーディオデコード部16は、受信した電波を復調して得られるビットストリームA,Bから、オーディオデータを復号するために設けられており、最初に音声パケットヘッダ解析部31で、音声パケットヘッダに含まれる各種情報を解析し、続くサブバンドプロファイル分離部32で、サブバンド信号SB1〜SB4ごとのビットストリームを抽出する。抽出したビットストリームは、ビットストリーム解析部33で解析され、スケールファクタ複合34でスケールファクタが復号された後に、逆量子化器35で数値情報に変換され、サブバンドフィルタバンク36に渡される。このサブバンドフィルタバンク36は、サブバンドプロファイル制御部37から取得したフィルタf1〜f4の組み合わせに関する情報に基づいてオーディオデータを再現する。再現されたオーディオデータは、図13の音声信号出力部17に渡される。
【0030】
また、受信端末3の表示部20、及び、入出力インターフェイス部21の一例を図15から図21に示す。
図15に示すように表示部20は、中央部分に配設された液晶モニタ41であり、入出力インターフェイス部21は、液晶モニタ41の側部に沿って配列された矢印キー42a,42bや、決定キー43、設定キー44、電源ボタン45、並びに、電源ボタン45の上部にアラーム警告等のために設けられたLED46から構成されている。なお、液晶モニタ41がタッチパネルとして機能する場合には、液晶モニタ41も入出力インターフェイス部21に含まれる。
【0031】
図15において液晶モニタ41には、チャンネルリスト24eに含まれる文字情報を表示した選局リスト47aと、配信経路ごとの受信状態を知らせる受信状態表示アイコン48,49,50が表示されている。このうち、受信状態表示アイコン48は地上波デジタル放送(地上波DTV)に対応し、受信状態表示アイコン49は衛星デジタル放送(衛星DTV)に、受信状態表示アイコン50は携帯電話にそれぞれ対応している。
ここでは、選局リスト47aに掲げられている選択可能な5つの放送のうち、太枠で表示されている「ミュージックワールド放送」が選局されており、その配信経路は、太枠で表示されている受信状態表示アイコン49が示す衛星デジタル放送である。衛星デジタル放送の受信状態表示アイコン49は、受信電波の電界強度を模式的に、かつ、段階的に示すバー49aが三本表示されていることから、受信状態は良好であることもわかる。
【0032】
さらに、図16に示すように、選局リスト47aで「民謡放送」を選択した場合に、この番組の衛星デジタル放送が行われていないときは、地上波デジタル放送の受信状態表示アイコン48と、携帯電話の受信状態表示アイコン50のみが表示され、衛星デジタル放送の受信状態表示アイコン49が消灯する(図16には破線で示してある)。
【0033】
また、図17は、設定キー44を操作することにより表示される設定画面である。ここでは、受信状態通知設定ダイアログ47bが表示されており、例えば、設定項目名の「LED点滅表示」は、警告が必要な場合にLED46を点滅させるか否かを設定し、設定項目名が「ダイアログ表示」であれば、アラームを画面表示するか否かを設定する。受信機3の選択を含む全ての選択は、選択項目を上方向に移動させる矢印キー42a、下方向に移動させる矢印キー42b、及び、決定キー43、及び/又は、液晶モニタ41画面の該当箇所に指を触れることにより行う。
【0034】
この表示部20には、受信端末3が出力しているオーディオコンテンツに関する情報を表示させることも可能である。例えば、図18のように地上波デジタル放送でクラシック音楽放送を聴取している際に液晶モニタ41に表示される情報としては、図19に示すような、その楽曲に関するテキスト情報47cや、イメージ画像47dがあげられる。
【0035】
また、電波の電界強度の変化に伴い、図13の受信機11〜13が切り替わると、表示部20の表示も変化する。例えば、図19において地上波デジタル放送でクラシック音楽を受信中に、電波の受信状態が悪くなり、地上波デジタル放送から衛星デジタル放送に切り替える場合には、図20に示すように、地上波デジタル放送の受信状態表示アイコン48のバー48aの数の減少に伴い、受信を示す強調表示が、地上波デジタル放送の受信状態表示アイコン48から衛星波デジタル放送の受信状態表示アイコン49に切り替わる。なお、強調表示とは、ハイライト表示や、枠が赤色等、他の部分と異なる色彩に変化することを言い、該当する受信状態表示アイコン48〜50の大きさや、外径が変化することも含むものとする。
【0036】
さらに、衛星波デジタル放送の電波の受信状態も悪くなると、品質は劣るが安定性が高い携帯電話による受信に切り替わることがある。この場合には、図21に示すような、警告表示47eがなされたり、その旨が音声で出力されたり、LED46が点滅したりする。これらの警告は、前記の設定画面における設定に基づくものであり、設定によっては、少なくとも一つが実行されることもあるし、全く実行されない場合もある。
【0037】
このような受信機11〜13の切り替えは、図13に示す受信状態識別手段14及び受信機選択部15により自動的に行われることもあるし、ユーザが矢印キー42a,42bを操作したり、受信状態表示アイコン48,49,50に触れることで行うこともできる。なお、自動切り替えの場合については、後に詳細に説明する。また、前記の説明において、受信状態表示アイコン48〜50が表示部20に表示されている状態が第一の表示であり、強調表示が第二の表示に相当する。
【0038】
このような受信端末における各種の処理は、図22から図26のフローチャートに従って行われており、これらについて以下に説明する。
【0039】
(受信端末の起動)
受信端末3の起動時に行われる処理について図13、図15及び図22を用いて説明する。
まず、ステップS41で電源ボタン45が押されると、ステップS42で各受信機11〜13や、周辺機器の初期化が行われる。
初期化が終了したら、ステップS43でチャンネルリスト24eをコンテンツ配信局1から取得し、続くステップS44で、前に取得し、記憶手段に保持されているチャンネルリスト24eと、新しく取得したチャンネルリスト24eが同じであるか否かを比較する。
【0040】
両者が異なる場合(ステップS44でNO)には、ステップS45に進み、記憶手段のチャンネルリスト24eを新しく置き替えた後に、選局リスト47aを画面表示させる。
一方、両者が同一である場合(ステップS44でYES)には、ステップS46において、保持されているチャンネルリスト24eを用いて選局リスト47aを画面表示させる。
【0041】
どちらの場合も画面表示を行ったら、ステップS47に進んで、受信状態識別手段14においてチャンネルごとに各受信機11〜13の受信状態をチェックし、チェック結果に応じたアイコン表示を受信状態表示制御部25がステップS48で行う。
前記の処理が終了したら、ステップS49のユーザからの入力待ちに移行し、起動時の処理が終了する。
【0042】
(設定の変更)
受信端末3の設定変更について、図17及び図23を用いて説明する。
設定の変更は、まず、ステップS51で受信端末3の入出力インターフェイス部21の設定ボタン44を押すことにより始まる。設定ボタン44が押されると、ステップS52で液晶モニタ41に受信状態通知設定ダイアログ47bが表示されるので、ステップS53としてユーザは矢印キー42a,42bを押して各種の表示設定項目を選択する。選択された表示設定項目は強調表示によりユーザが視覚的に認識できるようになっている。
【0043】
表示設定項目は、決定ボタン43を押すことで「YES」と「NO」とを切り替えることができる。従って、ステップS54で選択した表示設定項目を決定ボタン43で切り替えてから、ステップS55で設定ボタン44を再度、押して受信状態通知設定ダイアログ47bを閉じて、設定の変更を終了する。
【0044】
(選局)
ユーザによるチャンネルの選局は、図15及び図24に従って行われている。
まず、選局は、ステップS61の起動後の入力待ち状態から、ステップS62としてユーザが矢印キー42a,42bで各種チャンネル項目を選択して、選局リスト47aを画面表示させることから始まる。ここで、起動後の入力待ち状態とは、受信端末3を図22のフローチャートに従って起動させ、必要に応じて図23に示す設定変更を行った後の状態を言う。
【0045】
ステップS63において、受信端末3は、選局リスト47aに表示されているチャンネルのそれぞれに対して、地上波デジタル放送、衛星デジタル放送、形態電話のそれぞれの受信機11〜13の受信状態をチェックする。そして、ステップS64でチェックした受信状態に応じて、画面上の受信状態表示アイコン48〜50の表示を更新すると共に、ステップS65で電界強度の強い受信機11〜13の受信状態表示アイコン48〜49を強調表示する。
【0046】
続いて、ステップS56でユーザが決定ボタン43を押すと、ステップS57において受信機選択部15が電界強度の強い受信機11〜13を選択する。これにより、ステップS58として、受信データ取得部22が、選択された受信機11〜13からサブバンドプロファイル別コンテンツ9bの取得を開始する。
【0047】
(受信再生)
受信再生における処理について図13、図14、及び、図25を参照して説明する。
まず、ステップS71として、前記したように選択された受信機11〜13から取得したビットストリームA又はビットストリームBが、オーディオデコード部16においてデコードされる。
デコードは、ステップS72で音声パケットヘッダ解析部31がビットストリームA,Bのデコード情報を取得することから始まり、ステップS73のサブバンドプロファイル情報の取得と、取得したサブバンドプロファイル情報のサブバンドプロファイル制御部37への通知とに続く。
【0048】
さらに、ステップS74でビットストリームの解析、ステップS75でスケールファクタの復号を行い、ステップS76において逆量子化器35によりビット情報から数値情報への変換を行う。
一方、ステップS73でサブバンドプロファイル情報を取得したサブバンドプロファイル制御部37は、ステップS77において、それぞれのサブバンド信号SB1〜4をどの帯域に割り当てて合成するかを決定する。
ステップS76で変換された数値情報と、ステップS77で決定された合成情報を取得したサブバンドフィルタバンク36は、ステップS78においてサブバンド信号SB1〜4を結合させてオーディオデータを再現し、音声信号出力部17に出力する。そして、ステップS79において、音声信号出力部17により処理されたオーディオデータがスピーカ18から出力される。
【0049】
(受信状態通知)
オーディオコンテンツの聴取中における衛星波等の受信状態の通知について、図13、図14、及び、図26を用いて説明する。
まず、ステップS81で地上波デジタル放送、衛星デジタル放送、携帯電話のそれぞれの受信機11〜13が受信する電波の電界強度の測定順番を決定する。測定順番が、例えば、地上波デジタル放送、衛星デジタル放送、携帯電話の順番である場合には、最初にステップS82で地上波デジタル放送の受信機11が受信する電波の電界強度を測定し、続いてステップS83で衛星デジタル放送の受信機12が受信する電波の電界強度を測定し、最後にステップS84で携帯電話の受信機13が受信する電波の電界強度を測定する。
【0050】
ステップS82からステップS84で各受信機11〜13が受信する電波の電界強度を測定したら、ステップS85において各受信機11〜13に対応する受信状態表示アイコン48〜50を表示部20の右上に表示する。なお、このときの各受信状態表示アイコン48〜50には、それぞれの電界強度がバー(例えば図15に示すバー49a)の数で模式的に表示されており、ステップS86として電界強度の最も強い電波を受信している受信機11〜13の受信状態表示アイコン48〜50が強調表示される。
【0051】
ここで、ステップS87として、地上波デジタル放送の電波が安定した受信が可能な電界強度を有している場合(YES)には、ステップS88に進み、LED46を消灯し(すでにLED46が消灯している場合には変化は生じない)、ステップS72に戻る。一方、地上波デジタル放送の電波の電界強度が弱く、安定した受信が不可能である場合(ステップS87においてNO)には、ステップS89に進む。
【0052】
そして、ステップS89では、衛星デジタル放送の電波が安定した受信が可能な電界強度を有しているか否かを判断する。衛星デジタル放送の受信が可能であると判断した場合(YES)は、ステップS88を経て、ステップS82に戻る。一方、衛星デジタル放送の受信が不可能であると判断した場合(NO)は、ステップS90に進む。
【0053】
ステップS90は、携帯電話で電波を安定して受信できるか否かを判断する。携帯電話による受信が可能である場合(YES)は、ステップS88を経て、ステップS82に戻るが、受信が不可能である場合(NO)は、ステップS91に進み、すべての配信経路が使用不可であるのでLED46を点灯させる。
【0054】
しかしながら、電界強度の低下は一時的な場合もあるので、ステップS92において、使用不可な状態が一定時間継続したとき(YES)にのみ、ステップS93に進んで、音声、及び/又は、画面表示でユーザに通知する。ここでの一定時間とは、受信端末3に予め設定された値であり、設定されている時間が経過するまでは、ステップS92からステップS82に戻り、再度、各受信機11〜13の受信状態を検知し、受信可能な受信機11〜13を探す。
【0055】
なお、受信の可否は、前記したように電界強度がそれぞれの受信機11〜13に対して設定された閾値よりも小さいか否かにより判断することもできるし、音声パケットヘッダのCRCビット信号を調べることでエラー率をカウントし、エラー率が一定値を越えるか否かで判断することもできる。電界強度により受信機11〜13を切り替える場合には、データの欠落が起きた場合だけでなく、データの欠落を未然に防止することが可能になる。エラー率をカウントする場合には、データの欠落が生じるが、受信端末3はバッファに蓄積したデータを数秒遅れで出力する構成を有しているので、ユーザが聴取するオーディオコンテンツに音切れが発生することはない。
【0056】
このような受信端末3によれば、複数のうちから特定の配信経路を適宜選択することで、配信経路ごとの電波状態に左右されずに、音切れなく、オーディオコンテンツを再生することが可能になる。特に、受信状態識別手段14が測定した受信電波の電界強度に基づいて受信機選択部15が自動的に受信機11〜13を切り替えることで、音切れがユーザに与えるストレスの発生を防止できる。また、配信経路ごとに品質の異なるビットストリームA,Bに関する情報をプログレシブ配信テーブル24c、サブプロファイル定義テーブル24dを取得し、記憶しておくことで、配信経路を切り替えた場合であっても速やかにデコード処理を行うことができる。
【0057】
さらに、表示部20及び入出力インターフェイス部21を備え、チャンネルリスト24eの表示や、オーディオコンテンツに関する情報のテキスト表示、配信経路ごと受信状態表示アイコン48〜50の表示を行うことで、ユーザに必要な情報を的確に提供することが可能になる。特に、受信状態表示アイコン48〜50は、配信経路が複数ある場合に煩雑になる電波の受信状態の確認や、選択された配信経路の確認を、ユーザに瞬時に行わせることが可能になる。また、このように認識の容易な受信状態表示アイコン48〜50を確認しながら配信経路の選択をユーザに行わせることで、最低限の操作で必要な処理を行うことが可能になる。このような操作性の向上は、音声ガイダンス機能を追加すると、さらに実効を図ることができる。
【0058】
なお、本発明は前記の実施形態に限定されずに、広く応用することができる。
例えば、コンテンツ配信局1は、地上波デジタル放送の放送施設、衛星デジタル放送アップリンク施設、及び、携帯電話基地局を含んで構成されても良いし、これらの少なくとも一つを含んで構成されても良い。この場合は、コンテンツ配信局1の配信処理部8においてビットストリームA,Bを伝送波に重畳させて、多重化する。また、衛星デジタル波放送用のビットストリームAには映像情報を付加しても良い。
また、配信経路は、衛星デジタル放送と、携帯電話放送のみを配信経路とすることもできるし、その他のデジタル方式の配信経路であっても良い。さらに、ビットストリームA、ビットストリームBの他に品質の異なるビットストリームCを生成し、衛星デジタル放送、地上波デジタル放送、及び、携帯電話によるオーディオコンテンツの配信を配信経路ごとに異なるビットストリームからなるサブプロファイル別コンテンツ9bとしても良い。
【0059】
受信端末3は、自動車2に搭載された端末に限定されずにPDA(Personal Data Assistant)端末や、ノート型パソコンであっても良い。また、前記したように衛星波デジタル放送で配信されるビットストリームAに映像情報が付加されている場合は、受信機選択部15の選択にかかわらず、映像情報を抽出し、表示部20に表示するように構成しても良い。これは受信端末3が自動車2のカーナビゲーションシステムとして使用される場合等に有効である。さらに、受信端末3に受信したオーディオコンテンツを蓄積する蓄積手段を備え、全ての配信経路が受信不可となった場合には、蓄積手段をコンテンツIDを基に検索して出力することで、オーディオコンテンツの音切れを防止する構成であっても良い。なお、受信機11〜13を受信端末3側で自動的に切り替える場合には、一定時間ごとに、切り替え前の受信機11〜13の電波の受信状態を検査して、その受信機11〜13の受信状態が受信可能なレベルに戻った場合には、元の受信機11〜13に戻れるように構成することが望ましい。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、特定のオーディオコンテンツから異なる品質のビットストリームを生成し、ユーザの受信端末に向けて配信させることで、電波の状態によらず、オーディオコンテンツを確実に配信させることができる。
また、本発明は、品質の異なるビットストリームを複数の配信経路から選択的に受信可能にし、かつ、一つの配信経路の電波状態が不良になった場合に配信経路を切り替えることで、電波障害等による音切れである瞬断を防止できる。さらに、このような配信経路の切り替えを視覚的に認識できるようにすることで操作の容易さや安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるコンテンツ配信局と受信端末を含むデジタル放送システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態におけるコンテンツ配信局の構成図である。
【図3】オーディオエンコード部のブロック図である。
【図4】ビットストリームの生成過程を説明する概念図である。
【図5】(a)、(b)ビットストリームの構成を示す図である。
【図6】ビットストリームを構成する音声パケットヘッダの構成を示す図である。
【図7】コンテンツ配信局で作成されるプログレシブ配信テーブルを示す図である。
【図8】コンテンツ配信局で作成されるサブバンドプロファイル定義テーブルを示す図である。
【図9】コンテンツ配信局で作成されるチャンネルリストを示す図である。
【図10】コンテンツ配信局でのエンコード処理のフローチャートである。
【図11】コンテンツ配信局が行うコンテンツ配信処理のフローチャートである。
【図12】コンテンツ配信局がテーブル配信を行う場合のフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態における受信端末の構成図である。
【図14】受信端末のオーディオデコード部のブロック図である。
【図15】受信端末の表示部及び入出力インターフェイス部を示す図である。
【図16】 受信端末の表示部及び入出力インターフェイス部を示す図である。
【図17】表示部に受信状態通知設定ダイアログが表示された状態を示す図である。
【図18】受信端末の表示部及び入出力インターフェイス部を示す図である。
【図19】表示部にテキスト情報が表示されている状態を示す図である。
【図20】表示部にテキスト情報が表示されている状態を示す図である。
【図21】表示部に警告が表示された状態を示す図である。
【図22】受信端末の起動時の処理を示すフローチャートである。
【図23】受信端末での設定変更のフローチャートである。
【図24】受信端末での選局時の処理を示すフローチャートである。
【図25】受信端末での受信再生処理を示すフローチャートである。
【図26】受信端末における受信状態通知の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 コンテンツ配信局
2 自動車(移動体)
3 受信端末
5 オーディオエンコード部
9b サブバンドプロファイル別コンテンツ
9c プログレシブ配信テーブル
9d サブバンドプロファイル定義テーブル
11 地上波デジタル受信機
12 衛星波デジタル受信機
13 携帯電話受信機
14 受信状態識別手段
15 受信機選択部
16 オーディオデコード部
20 表示部
48,49,50 受信状態表示アイコン
21 入出力インターフェイス部
36,51 サブバンドフィルタバンク
52 量子化器
55 心理聴覚モデル
37,58 サブバンドプロファイル制御部

Claims (4)

  1. 同じコンテンツを複数の配信経路により並行して受信端末に配信するデジタル放送用コンテンツ配信局であって、
    前記コンテンツのオーディオ信号を複数のサブバンドフィルタによってフィルタし、そのフィルタしたサブバンドごとの信号をそれぞれ量子化して量子化サブバンド信号を生成する手段と、
    あらかじめ定められたサブバンドの組み合わせ情報に基づき、互いに異なる組み合わせのサブバンドの前記量子化サブバンド信号を用いて、互いに品質が異なる複数のビットストリームを生成する手段と、
    前記生成したビットストリームについて、そのビットストリームによって配信されるコンテンツを識別するコンテンツID、そのビットストリームを配信する配信経路、及び、そのビットストリームを生成する際に用いたサブバンドの組み合わせの情報を対応付けた情報をプログレシブ配信情報として生成する手段と、
    前記生成したプログレシブ配信情報を前記受信端末へ配信しておき、その後、前記コンテンツの互いに品質が異なる複数のビットストリームを、前記生成したプログレシブ配信情報によって指定される互いに異なる配信経路により並行して前記受信端末へ配信する配信手段と、
    を備えたこと
    を特徴とするデジタル放送用コンテンツ配信局。
  2. 前記配信手段は、前記コンテンツの互いに品質が異なる複数のビットストリームを配信する場合、品質が高いビットストリームを、衛星デジタル放送及び地上波デジタル放送のうちの少なくとも一方の放送を介して配信し、品質が劣るビットストリームを、携帯電話を介して配信すること
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送用コンテンツ配信局。
  3. 同じコンテンツを複数の配信経路により並行して受信端末に配信するデジタル放送用コンテンツ配信局におけるコンテンツ配信方法であって、
    前記デジタル放送用コンテンツ配信局が、
    前記コンテンツのオーディオ信号を複数のサブバンドフィルタによってフィルタし、そのフィルタしたサブバンドごとの信号をそれぞれ量子化して量子化サブバンド信号を生成し、
    あらかじめ定められたサブバンドの組み合わせ情報に基づき、互いに異なる組み合わせのサブバンドの前記量子化サブバンド信号を用いて、互いに品質が異なる複数のビットストリームを生成し、
    前記生成したビットストリームについて、そのビットストリームによって配信されるコンテンツを識別するコンテンツID、そのビットストリームを配信する配信経路、及び、そのビットストリームを生成する際に用いたサブバンドの組み合わせの情報を対応付けた情報をプログレシブ配信情報として生成し、
    前記生成したプログレシブ配信情報を前記受信端末へ配信しておき、その後、前記コンテンツの互いに品質が異なる複数のビットストリームを、前記生成したプログレシブ配信情報によって指定される互いに異なる配信経路により並行して前記受信端末へ配信すること
    を特徴とするコンテンツ配信方法。
  4. 前記デジタル放送用コンテンツ配信局は、
    前記コンテンツの互いに品質が異なる複数のビットストリームを配信する場合、品質が高いビットストリームを、衛星デジタル放送及び地上波デジタル放送のうちの少なくとも一方の放送を介して配信し、品質が劣るビットストリームを、携帯電話を介して配信する こと
    を特徴とする請求項3に記載のコンテンツ配信方法。
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