JP4087801B2 - 真空乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生ゴミや食品工場の食品残渣を真空乾燥させて処理する真空乾燥装置に関し、特に生ゴミや食品残渣を処理して畜産用飼料として利用するのに適した真空乾燥装置に関する。
例えば、水分含有物の代表例とされる生ゴミを処理する処理装置には発酵菌を用いたタイプのものと生ゴミ自体を真空乾燥させるタイプのものが存在する。発酵菌を用いたものは対象となる生ゴミの種類に適した発酵菌を選別したり、発酵自体に長時間を要したりする。
一方、真空乾燥タイプの処理装置は、生ゴミの種類によらず短時間で乾燥処理できる。そのため、真空乾燥タイプの処理装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−321740(2−3頁、図1)
例えば、台所の生ゴミや食品工場の食品残渣など(以下、総称してこれを「生ゴミ」とする)を真空乾燥させて畜産用飼料として再利用(リサイクル)する場合、かかる生ゴミを家畜が食べ易いように粉状に細かく砕かれた状態で乾燥処理することが望ましい。また、同じく家畜が食べ易いように処理された乾燥物に雑菌が含まれていないのが好ましい。しかしながら、従来の真空乾燥タイプの生ゴミ処理装置では、生ゴミを圧縮する圧縮板が生ゴミを真空乾燥させる乾燥処理室内にこの真空乾燥室の内壁周面と一定距離離れた状態で配置されているだけであった。そのため、例えばうどんなどの食べ残しを生ゴミとして真空乾燥した場合、生ゴミがかなり大きな塊となったままの状態に乾燥されていた。このように大きな塊状に処理されたものでは家畜が好まず、家畜用飼料として利用するには適していなかった。さらに、真空乾燥室自体はその中が真空になるがゆえに例えば35°C程度にしか加熱されず、真空乾燥すべき生ゴミ内の雑菌を死滅させることができないので、処理した乾燥物を畜産用飼料として再利用するには不十分であった。
本発明の目的は、台所の生ゴミや食品工場の食品残渣を処理して畜産用飼料として再利用するのに適した真空乾燥装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明にかかる真空乾燥装置は、
生ゴミや食品残渣を真空乾燥させて処理する真空乾燥装置において、
前記生ゴミや食品残渣を真空乾燥させる乾燥処理室と、
前記乾燥処理室の周囲を覆い、当該乾燥処理室の壁面を加熱する加熱室とを備え、
前記乾燥処理室が、
前記乾燥処理室の内壁との間に一定距離離間して配置され、前記乾燥処理室の内壁に平行に移動し、乾燥処理室の内壁との間で前記生ゴミや食品残渣を圧縮する圧縮板と、
前記圧縮板に連結され、前記圧縮された生ゴミや食品残渣を前記乾燥処理室の内壁に擦り付ける可撓性の擦り付け板と
前記乾燥処理室の内壁に沿って移動しかつ前記擦り付け板によって当該乾燥処理室の内壁に沿って擦り付けられて乾燥した生ゴミや食品残渣を前記内壁から剥離する剥離板と、を備え、
前記乾燥処理室内の生ゴミ又は食品残渣中の雑菌を死滅させるのに十分な温度及び時間まで当該乾燥処理室の真空引きを停止すると共に前記加熱室を加熱するようになった真空乾燥装置であって、
前記乾燥処理室内には回転シャフトが回転自在に設けられ、前記回転シャフトにはアームが当該回転シャフトの直径方向に延在し、前記アームの先端には、圧縮プレートと、当該圧縮プレートのシャフト回転方向後方側に連結された可撓性の擦り付けプレートが備わり、
前記圧縮プレートは、細長い矩形状の板を一部折り曲げて構成され、この折り曲げられた折り曲げ部は、前記アームに対してシャフト回転方向先方側に位置し、その折り曲げ方向はシャフト回転方向先方側に向かうに従って乾燥処理室の内周壁から離間する方向となっており、
前記回転シャフトの回転と共に前記圧縮プレートを回転させると、処理室内の下方部分に溜まった生ゴミや食品残渣が前記折り曲げ部を介して前記圧縮プレートと処理室内周壁との間に入り込んで圧縮され、前記擦り付けプレートを介して前記乾燥処理室の内周壁に擦り付けられるようになっていることを特徴としている。
圧縮板によって圧縮された生ゴミや食品残渣が、この圧縮板に連結された擦り付け板によって処理室の内壁に擦り付けられるので、この擦り付けられた生ゴミや食品残渣に加熱室から処理室内壁に伝わった熱が直接伝わって、生ゴミや食品残渣を完全に乾燥処理することができる。
その結果、従来の真空乾燥装置のように中核(コア)まで完全に乾燥しているとはいえないような大きなかたまり状の乾燥物に処理するのではなく、細かい粉状の乾燥物に処理することができる。そのため、生ゴミや食品残渣家畜が食べ易く畜産用飼料として適した乾燥物に処理することができる。
また、処理室内壁に付着した乾燥物を剥離板で剥がすことで、残りの生ゴミや食品残渣を圧縮板と擦り付け板とで新たに処理室内壁に擦り付けて乾燥処理できる。そして、これを繰り返すことで乾燥処理の効率を高めて、短期間で家畜の飼料に適した粉状の乾燥物を得ることができるようになる。
また、生ゴミや食品残渣を粉状の乾燥物に処理する過程で生ゴミや食品残渣中の雑菌を死滅させるまでこれらの温度を上昇させるので、雑菌を含まない粉状の乾燥物を得ることができる。これによって、家畜が食べ易い高品質の畜産飼料として再利用することができる。
また、乾燥処理室内には回転シャフトが回転自在に設けられ、回転シャフトにはアームが回転シャフトの直径方向に延在し、アームの先端には、圧縮プレートと、圧縮プレートのシャフト回転方向後方側に連結された可撓性の擦り付けプレートが備わり、圧縮プレートは、細長い矩形状の板を一部折り曲げて構成され、この折り曲げられた折り曲げ部は、アームに対してシャフト回転方向先方側に位置し、その折り曲げ方向はシャフト回転方向先方側に向かうに従って乾燥処理室の内周壁から離間する方向となっており、回転シャフトの回転と共に圧縮プレートを回転させると、処理室内の下方部分に溜まった生ゴミや食品残渣が折り曲げ部を介して圧縮プレートと処理室内周壁との間に入り込んで圧縮され、擦り付けプレートを介して乾燥処理室の内周壁に擦り付けられるようになっているので、回転シャフトの回転に伴って圧縮プレートが生ゴミや食品残渣中を処理室内周壁と離間しながら処理室内周壁に沿って移動し、生ゴミや食品残渣が圧縮プレートの折り曲げ部と処理室内周壁との拡開された部分に入り込み、その後に圧縮プレートと処理室内周壁との間の間隔の狭まった圧縮領域に導かれる。そして、回転シャフトがさらに回転すると、この圧縮領域に導かれて圧縮された生ゴミや食品残渣がさらにバネ性を有する擦り付けプレートと処理室内周壁との間に入り込み、その後に擦り付けプレートの端部によって処理室内周壁に擦り付けられる。擦り付けプレートで処理室内周壁に生ゴミや食品残渣を擦り付けることで、処理室内壁全体に生ゴミや食品残渣がつぶされた状態で付着するようになり、加熱室から処理室内周壁を介して伝わった熱エネルギがこの付着した生ゴミや食品残渣に直接伝熱し、この部分の生ゴミや食品残渣を迅速かつ完全に乾燥させる。
このように、乾燥処理室内に投入された生ゴミや食品残渣を擦り付けプレートによって処理室内周壁に擦り付けて乾燥させることで、生ゴミや食品残渣は粒が細かく家畜などが食べ易い粉状乾燥飼料となる。
また、擦り付けプレートは可撓性を有しているので、生ゴミや食品残渣の中に果実の種など硬いものが混ざっていても、これによって、擦り付けプレートの移動に支障をきたすことはない。
本発明によると、生ゴミや食品残渣を処理して畜産用飼料として再利用するのに適した真空乾燥装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる真空乾燥装置について説明する。本実施形態では、台所や厨房で出る生ゴミや食品工場で廃棄される食品残渣(以下、これを総称して「生ゴミ」とする)を乾燥処理する真空乾燥装置について説明する。
本発明の一実施形態にかかる真空乾燥装置1は、図1及び図2に示すように、食品残渣などの生ゴミ100を真空乾燥させる円筒状の乾燥処理室10と、乾燥処理室10の処理室内周壁11を全体的に覆い、当該処理室内周壁11を加熱する円筒状の加熱室20とを備えている。そして、乾燥処理室10は、当該処理室内の空気を真空引きするための真空ポンプ接続部12と、乾燥処理室内に生ゴミ100を投入する水分含有物投入部13と、真空乾燥された処理物を取り出す処理物取り出し部(図2参照)14とを備えている。
なお、真空ポンプ接続部12には、図示しない真空ポンプからの配管が接続され、生ゴミ100の処理中、乾燥処理室内を真空にするようになっている。また、水分含有物投入部13及び処理物取り出し部14は、生ゴミ100の処理中、乾燥処理室10を真空にできるように密閉可能な開閉ハッチ13a,14aを備えている。
また、乾燥処理室10の両側壁15(図2参照)には軸受け16が備わり、処理室内部において長手方向に延在した回転シャフト50が当該軸受け16に支承されている。なお、乾燥処理室10の両側壁15は軸受け保護のために加熱室20で覆われていない。更に、乾燥処理室10の一方の側壁には乾燥処理室10の内部温度を測定するための温度センサ17(図2参照)が備わっている。
回転シャフト50は、乾燥処理室10の側方に配置された駆動装置53によって一分間に2、3回転ほどの回転速度でゆっくりと回転するようになっている。また、回転シャフト50には、本実施形態の場合、その長手方向において3ヶ所でそれぞれ2本のアーム51,55が直径方向に延在している。そして、第1のアーム51の先端には、圧縮プレート(圧縮板)61と、圧縮プレート61のシャフト回転方向後方側に連結された可撓性の擦り付けプレート(擦り付け板)71が備わっている。なお、このアームの本数は、真空乾燥装置自体の大きさに応じて適宜選択できるものである。
圧縮プレート61は、細長い矩形状のステンレス板を一部折り曲げて構成されている。図1に示す折り曲げ部61aは、アーム51に対してシャフト回転方向(図中矢印参照)先方側に位置して、その折り曲げ方向は乾燥処理室10の内周壁11から離間する方向となっている。また、圧縮プレート61と処理室内周壁11との間にはわずかな隙間65が形成されている。なお、図1においては、この構造を理解できるように、隙間65を強調して実際より大きめに示している。そして、回転シャフト50の回転と共に圧縮プレート61を回転させると、図1に示すように処理室内の下方部分に溜まった生ゴミ100が折り曲げ部61aを介して圧縮プレート61と処理室内周壁11との間に入り込んで圧縮されるようになっている。
また、擦り付けプレート71は、可撓性を有した細長い矩形状のステンレス板からなり、一端がネジ等の締結具72を介して圧縮プレート61のシャフト回転方向後方側に連結され、他端が処理室内周壁11に若干撓んだ状態で押え付けられている。なお、擦り付けプレート71は、圧縮プレート61によって圧縮された生ゴミを処理室内周壁11に擦り付ける役目を果している。これによって、処理室内周壁11に擦り付けられた生ゴミ100に当該内周壁11からの熱を効率的に加え、擦り付けられた生ゴミ100を迅速かつ完全に乾燥させるようになっている。
一方、第2のアーム55には、乾燥して処理室内周壁11に付着した生ゴミ100を当該内周壁面から剥がすための剥離板85がベースプレート80を介して備わっている。具体的には、ベースプレート80は細長い矩形状のステンレス板からなり、当該ベースプレート80のシャフト回転方向先方側に同じく細長い矩形状の可撓性を有するステンレス板からなる剥離板85がネジ等の締結具73を介して固定されている。そして、剥離板85は、その先端のみ第2のアーム55に対してシャフト回転方向先方側において乾燥処理室10の処理室内周壁11に押え付けられている。そして、回転シャフト50が回転することで剥離板85の先端85aが処理室内周壁11に沿って接触しながら移動し、処理室内周壁11に乾いて付着した乾燥物を効率的に剥離するようになっている。
また、図示しない配管を介して乾燥処理室内に接続された真空ポンプ(図示せず)は、上述したように処理室内を真空にすると共に、一定の時間だけ真空引きを停止して加熱室20と協働して処理室内の温度を例えば60°C乃至70°Cまで上昇させ、乾燥処理室内の生ゴミ100を殺菌するようになっている。なお、温度センサ17はこの際の乾燥処理室内の温度を検知する役目を果している。
一方、加熱室20は、上述したように乾燥処理室10の処理室内周壁11を密閉状態で覆っており、この加熱室内を図示しない温風器か電気ヒータを介して200°C〜300°Cの高温空気で満たすようになっている。これによって、処理室内周壁11は加熱室20と同等の温度に熱せられるが、乾燥処理室内を真空にした状態で乾燥処理室内の空間は約50°Cに保たれ、この状態で生ゴミ中の水分が蒸発するようになっている。すなわち、このような温度で水分を蒸発させることで少ない熱量で水分蒸発を可能とするので、真空乾燥処理装置自体の省エネを図ることができる。
なお、上述した圧縮プレート61、擦り付けプレート71、及び剥離板85は、図2に示すように処理室内部の長手方向において互い違いに配置され、それらの端部が側面視で一部長手方向に重複して配置されている。これによって、処理室内周壁11への生ゴミ100の擦り付け及び乾燥処理した生ゴミ100(以下、「乾燥物200」とする)の処理室内周壁11からの剥離を処理室内周壁全体にわたって均等に行なうようになっている。
以下、本実施形態にかかる真空乾燥装置1の使用方法及び作用について説明する。まず、水分含有物投入部13の開閉ハッチ13aを開くと共に処理物取り出し部14のハッチ14aを閉じる。そして、例えば、食品工場において生じたうどんなどの食品残渣や家庭の台所やレストランで生じた生ゴミを水分含有物投入部13から乾燥処理室内に所定量投入する。そして、水分含有物投入部13の開閉ハッチ13aを閉じて、乾燥処理室内を気密状態にする。
次いで、加熱室20に200°C〜300°Cの高温空気を供給して乾燥処理室10の処理室内周壁全体を加熱する。これと同時に、真空ポンプを用いて真空ポンプを接続部12から乾燥処理室内の空気を真空引きする。これによって、乾燥処理室10の処理室内周壁11は加熱室20の高温空気と同様に200°C〜300°Cに加熱され、かつ乾燥処理室内の温度が約50°Cに保たれた状態で生ゴミ内の水分が蒸発し始める。そして、駆動装置53を駆動することで、回転シャフト50を例えば一分間に2、3回程度で回転させる。
回転シャフト50の回転に伴って圧縮プレート61が生ゴミ中を処理室内周壁11と離間しながら処理室内周壁11に沿って移動する。生ゴミ100が圧縮プレート61の折り曲げ部16aと処理室内周壁11との拡開された部分に入り込み、その後に圧縮プレート61と処理室内周壁11との間の間隔の狭まった圧縮領域66に導かれる。
そして、回転シャフト50がさらに回転すると、この圧縮領域66に導かれて圧縮された生ゴミ100がさらにバネ性を有する擦り付けプレート71と処理室内周壁11との間に入り込み、その後に擦り付けプレート71の端部71aによって処理室内周壁11に擦り付けられる。
なお、擦り付けプレート71は可撓性を有しているので、例えば生ゴミ100の中に果実の種など硬いものが混ざっていても、これによって、擦り付けプレート71の移動に支障をきたすことはない。
このように擦り付けプレート71で処理室内周壁11に生ゴミ100を擦り付けることで、処理室内壁全体に生ゴミ100がつぶされた状態で付着するようになり、加熱室20から処理室内周壁11を介して伝わった熱エネルギがこの付着した生ゴミ100に直接伝熱し、この部分の生ゴミ100を迅速かつ完全に乾燥させる。
回転シャフト50をさらに回転させると、今度は上述のように乾燥して処理室内周壁11に付着した乾燥物200に剥離板85の先端が到達して、この乾燥物200を処理室内周壁11から剥離する。剥離された乾燥物200は再び未だ乾燥されていない生ゴミ100と混ざり合う(図1の二点鎖線で示す乾燥物200参照)。
このような回転シャフト50の回転による生ゴミ100の圧縮及び処理室内周壁11への生ゴミ100の擦り付け、並びに処理室内周壁11に付着した乾燥物200の剥離を繰り返すとともに、真空引きされた処理室内の生ゴミ100に含まれる水分の蒸発を同時に繰り返して行なうことによって、処理室内の生ゴミ100が徐々に粒の細かい粉状乾燥物200に変わっていく。
例えば一日間、このような乾燥処理サイクルを繰り返すことによって乾燥処理室内に投入された生ゴミ100は粒が細かく家畜などが食べ易い粉状乾燥飼料となる。このような粒の細かい粉状乾燥飼料になるまで生ゴミ100を乾燥させるにあたっては、擦り付けプレート71によって生ゴミ100を処理室内周壁11に擦り付けたことによる効果が大きい。
また、上述した生ゴミ乾燥処理中に真空ポンプによる真空引きを一時的に停止して、処理室内の圧力を大気圧近くまで戻すとともに加熱室内の温度を例えば200°C〜300°Cの高温に保っておくことで、乾燥処理室内の温度を温度センサ17で測定しながら例えば60°C〜70°C程度まで容易に上昇させることができる。乾燥処理室内の温度をこのような温度まで上昇させ、この状態を数時間保つことで、生ゴミ内に含まれた雑菌や雑草の種などを死滅させることができ、細かく粒状に乾燥した粉状乾燥物を家畜がさらに食べ易い乾燥飼料に処理することが可能となる。これによって食品残渣などの生ゴミ100を高品質の畜産用飼料として再利用することを可能とする。
なお、上述した乾燥処理室10、加熱室20、シャフト50、アーム51,55、圧縮プレート61、擦り付けプレート71、剥離板85はステンレスでできており、耐熱性、耐食性及び強度の点で優れているが、必ずしもこの材質に限定されるものではない。
また、加熱室20に供給する熱媒体は高温空気に限らず熱水等であっても良い。
また、上述した処理室内の真空引きを一旦中止して処理室内の温度を60°Cから70°Cに上昇させるプロセスは必須の要件ではないが、生ゴミ中の雑菌を死滅させるためには有用である。
以上説明したように、乾燥処理室10の内部は真空となり、真空中は熱が伝わらないが、本発明による真空乾燥装置1は、擦り付けプレート71で乾燥処理室内周壁11に生ゴミ100を擦り付けることにより、擦り付けられた生ゴミ全体に熱を効率良く伝えることができる。
また、擦り付けプレート71で処理室内周壁11に生ゴミ100を擦り付けて乾燥させて得られた乾燥物を剥離板85で剥ぎ落とすことによって、例えばステンレスの金属板でできた処理室内周壁11をむき出しにでき、新たな生ゴミ100をこの処理室内周壁11に擦り付けることができる。
このように、処理室内周壁11への生ゴミ100の擦り付けと乾燥物200の処理室内周壁11から剥ぎ落としを繰り返すことで、生ゴミ100に効率良く熱を加えることができ、かつすりつぶすことができる。その結果、生ゴミ100を畜産飼料に適した粉状化した乾燥物に処理することができる。
本発明の一実施形態にかかる真空乾燥装置を回転シャフトの軸線方向からみた断面図である。 図1に示した真空乾燥装置を設置した状態で側方から見た断面図である。 図1に対応する図であり、回転シャフトが図1の状態からある程度回転した状態を示す図である。
符号の説明
1 真空乾燥装置
10 乾燥処理室
11 処理室内周壁
12 真空ポンプ接続部
13 水分含有物投入部
13a 開閉ハッチ
14 処理物取り出し部
14a 開閉ハッチ
15 両側壁
16 軸受け
16a 折り曲げ部
17 温度センサ
20 加熱室
50 回転シャフト
51 アーム
53 駆動装置
55 アーム
61 圧縮プレート
61a 折り曲げ部
65 隙間
66 圧縮領域
71 擦り付けプレート
71a 端部
72,73 締結具
80 ベースプレート
85 剥離板
85a 先端
100 生ゴミ
200 乾燥物

Claims (1)

  1. 生ゴミや食品残渣を真空乾燥させて処理する真空乾燥装置において、
    前記生ゴミや食品残渣を真空乾燥させる乾燥処理室と、
    前記乾燥処理室の周囲を覆い、当該乾燥処理室の壁面を加熱する加熱室とを備え、
    前記乾燥処理室が、
    前記乾燥処理室の内壁との間に一定距離離間して配置され、前記乾燥処理室の内壁に平行に移動し、乾燥処理室の内壁との間で前記生ゴミや食品残渣を圧縮する圧縮板と、
    前記圧縮板に連結され、前記圧縮された生ゴミや食品残渣を前記乾燥処理室の内壁に擦り付ける可撓性の擦り付け板と
    前記乾燥処理室の内壁に沿って移動しかつ前記擦り付け板によって当該乾燥処理室の内壁に沿って擦り付けられて乾燥した生ゴミや食品残渣を前記内壁から剥離する剥離板と、を備え、
    前記乾燥処理室内の生ゴミ又は食品残渣中の雑菌を死滅させるのに十分な温度及び時間まで当該乾燥処理室の真空引きを停止すると共に前記加熱室を加熱するようになった真空乾燥装置であって、
    前記乾燥処理室内には回転シャフトが回転自在に設けられ、前記回転シャフトにはアームが当該回転シャフトの直径方向に延在し、前記アームの先端には、圧縮プレートと、当該圧縮プレートのシャフト回転方向後方側に連結された可撓性の擦り付けプレートが備わり、
    前記圧縮プレートは、細長い矩形状の板を一部折り曲げて構成され、この折り曲げられた折り曲げ部は、前記アームに対してシャフト回転方向先方側に位置し、その折り曲げ方向はシャフト回転方向先方側に向かうに従って乾燥処理室の内周壁から離間する方向となっており、
    前記回転シャフトの回転と共に前記圧縮プレートを回転させると、処理室内の下方部分に溜まった生ゴミや食品残渣が前記折り曲げ部を介して前記圧縮プレートと処理室内周壁との間に入り込んで圧縮され、前記擦り付けプレートを介して前記乾燥処理室の内周面に擦り付けられるようになっていることを特徴とする真空乾燥装置。
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