JP4086921B2 - 遊技機製造用釘打装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ機等の遊技機を製造する際に、遊技盤に釘を1本づつ自動的に打ち込む装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平6−114147号公報に開示された遊技機製造用釘打装置は、複数の釘打機が縦列配置された2列の組列間に搬入・搬出コンベアを配置し、各搬入コンベアにより各組列における各釘打機の位置に遊技盤を搬送し、当該遊技盤を搬入コンベアから釘打機の搭載テーブルに位置決め搭載した後に、釘打機が遊技盤に該当する釘打データの位置と順序とにより遊技釘等のような釘を1本づつ打ち込む。所定数の遊技釘の打ち込みが終了すると、搭載テーブルより遊技盤を取り出して搬出コンベアに移送し、搬出コンベアが遊技盤を次工程である風車、ガイドレール、役物等の遊技機能部品を取り付ける組立工程に向けて搬送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の釘打装置では、各組列での釘打機の保守点検を行いやすくすることから、一方の組列を構成する各釘打機を同方向に向けて縦列配置し、他方の組列を構成する各釘打機を一方の組列での釘打機の向きと逆方向となるように同方向に向けて縦列配置してある。このため、一方の組列の釘打機に関係する遊技盤の向きと、他方の組列の釘打機に関係する遊技盤の向きとが逆向きになる。このようなことから、搬入コンベアと搬出コンベアとを上下に備えた搬送機構を2列配置しており、釘打機の複数の組列間隔が広くなるうえ、建屋の関係から釘打機を複数の組列に設置できないこともあった。
【0004】
そこで、この発明は、釘打機の複数の組列の間隔を狭めて、釘打機の設置密度を高め、生産効率を向上できる遊技機製造用釘打装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機製造用釘打装置は、一方の組列を構成する複数の釘打機を同方向に向けて縦列配置し、他方の組列を構成する複数の釘打機を一方の組列での釘打機の向きと逆向きとなるように同方向に向けて縦列配置し、一方の組列を構成する複数の釘打機と他方の組列を構成する複数の釘打機との間には、一方の組列を構成する複数の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアと、他方の組列を構成する複数の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアと、一方の組列を構成する複数の釘打機および他方の組列を構成する複数の釘打機との双方から釘打ちの完了した遊技盤を搬出する搬出コンベアとが、一方の組列と他方の組列との方向で1列となるように、上下方向に3段に配置されたことを特徴としている。本発明に係る遊技機製造用釘打装置によれば、釘打機からなる複数の組列間に各組列ごとで別々に使用する2つの搬入コンベアと各組列で共通に使用する1つの搬出コンベアとが一方の組列と他方の組列との方向で1列となるように上下方向に3段に配置された配置されたことにより、複数の組列の間隔を狭めて、釘打機の設置密度を高め、生産効率を向上することができる。本発明に係る遊技機製造用釘打装置において、一方の組列の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアと、他方の組列の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアとには、搬入された釘を打つための遊技盤を搬入コンベアより浮上支持するリフト機構が一方の組列の釘打機と他方の組列の釘打機とに対応する位置に設けられれば、搬入コンベアから釘を打つための遊技盤を釘打機に運搬するために、搬入コンベアの搬送動作を停止することなく、遊技盤を搬入コンベアから取り出すことができる。本発明に係る遊技機製造用釘打装置において、搬出コンベアにおける複数の釘打機よりも下流側に設けられて遊技盤の向きを当該遊技盤が排出された供給元の釘打機の向きに応じて切り替える向替機構と、向替機構を制御する供給元判定処理部とを備え、供給元判定処理部が釘打ちの完了した遊技盤を排出する各釘打機の制御装置からの材料排出指令により搬出コンベアから向替機構に搬入された遊技盤の向きを反転する必要が有るか無いかを判断し、搬出コンベアから向替機構に搬入された遊技盤の向きを反転する必要が有る場合には、供給元判定処理部が姿勢切替動作指令を向替機構に出力し、向替機構に搬入された際に向替機構の搬送動作を中断して遊技盤の向きを平面内で反転した後に向替機構の搬送動作を再開させて向きの反転された遊技盤を向替機構から搬出し、搬出コンベアから向替機構に搬入された遊技盤の向きを反転する必要が無い場合には、供給元判定処理部が姿勢切替不動作指令を向替機構に出力して搬出コンベアから向替機構に受け渡された遊技盤をそのままの向きで搬出すれば、搬出コンベアの個数と向替機構の個数および供給元判定処理部の個数を1つの最低個数にまで減らすことができて、経済的に有利である。向替機構を、搬入コンベアの搬送方向と同方向に遊技盤を搬送・停止可能な搬送部と、この搬送部よりも上位と下位とに昇降可能で上位に上昇停止した後に所定の回転角度範囲毎に水平に回転・停止可能な反転部とから構成すれば、遊技盤を搬出コンベアより向替機構に直接的に移送することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜5は一実施形態を示している。図1〜2において、数値制御又はプログラム制御される複数の釘打機1の縦列配置された2列の組列A,B間に、搬送機構2を1列配置してある。この実施形態では、搬送機構2が同一形態の搬入・搬出コンベア3,4,5を上下に3段有し、上段と中段とに搬入コンベア3,4を配置し、下段に搬出コンベア5を配置している。各組列A,Bでの釘打機1の保守点検の行いやすさから、搬送機構2の右側に位置する一方の組列Aを構成する各釘打機1は、例えば遊技盤6のアウト口6aや切欠6b等を搬送方向Xの上流側に向けて搭載するように、同方向に向けて縦列配置されている。搬送機構2の左側に位置する他方の組列Bを構成する各釘打機1は、遊技盤6のアウト口6aや切欠6b等を搬送方向Xの下流側に向けて搭載するように、一方の組列Aでの釘打機1の向きと逆向きとなるように、同方向に向けて縦列配置されている。
【0007】
このようなことから、上段の搬入コンベア3でその左側の組列Bの各釘打機1に向けて遊技盤6を搬送し、中段の搬入コンベア4でその右側の組列Aの各釘打機1に向けて遊技盤6を搬送するように設定し、搬入コンベア3がアウト口6aや切欠6b等を搬送方向Xの下流側に向けて遊技盤6を搬送し、搬入コンベア4がアウト口6aや切欠6b等を搬送方向Xの上流側に向けて遊技盤6を搬送し、下段に位置する1本の搬出コンベア5でA,B列の釘打機1から搬出された釘打ちの完了した遊技盤6を搬出方向Xに搬送するために、搬出コンベア5の下流側に向替機構7を配置してある。
【0008】
向替機構7は、搬送部8と反転部9と供給元判定処理部10とを備え、供給元判定処理部10が各釘打機1のコンピューターを有する制御装置1bからの材料排出指令により当該材料排出指令を出力した釘打機1が組列Aか又は組列Bに属するものかを判別し、例えば、組列Aの釘打機1より搬出された遊技盤6の向きを反転する必要が無いとして、供給元判定処理部10が姿勢切り替え不動作の指令を搬送部8及び反転部9に出力し、反転部9が搬送部8より下位に位置していて、搬送部8が搬出コンベア5より受け渡された遊技盤6をそのままの向きで次工程に搬出し、これとは逆に、組列Bの釘打機1より搬出された遊技盤6の向きを反転する必要が有るとして、供給元判定処理部10が姿勢切り替え動作の指令を搬送部8及び反転部9に出力し、反転部9が遊技盤6を機械的に浮上支持して当該遊技盤6の向きを180°平面内で反転した後にその遊技盤6を搬送部8に沈降搭載し、搬送部8が向きの反転された遊技盤6を次工程に搬出する。
【0009】
図1にも示すように、向替機構7の搬送部8は、遊技盤6より小さい平面視角形のコンベアフレーム8aとこれに回転駆動可能に支持された複数のローラー8bとからなるローラーコンベア8cを、180°毎に水平に回転する反転部9と干渉しないように、図外の支持部材で搬出コンベア5の下流側の設置基準に固定的に設けている。
【0010】
反転部9は、回転板9aを搬送部8の中心の下方で同軸となるように上記図外の設置基準に設け、回転板9aに設けられたリングギヤー9bに、同設置基準に取り付けられた回転アクチュエーターとしてのモーター9cの出力端に結合されたギヤー9dを噛合し、回転板9aの上に昇降アクチュエーターとしてのエアーシリンダー9eを取り付け、前記モーター9cでコンベアフレーム8aの外側に配置された平面視方形の可動フレーム9fを180°毎に水平に回転・停止すると共に、前記エアーシリンダー9eで当該可動フレーム9fを図3のb図,c図の上昇限度位置と、図3のa図,d図の下降限度位置とに昇降する。上昇限度位置において、可動フレーム9fの遊技盤6を支持するための上端面9f−1がローラーコンベア8cの上側搬送部より上位となり、下降限度位置において、可動上端面9f−1がローラーコンベア8cの上側搬送部より下位となる。可動フレーム9fは図外のガイド機構により振れ止めされていると共に、四隅に遊技盤6の飛び出しを防止する当板9gを上端面9f−1より上方に突出している。
【0011】
この実施形態の場合、図3のa図に示すように、向替機構7の可動フレーム9fが下降限度位置に停止していて、釘打工程より搬出された遊技盤6が向替機構7に供給されると、遊技盤6がローラーコンベア8cに静止した状態で搭載された後に、遊技盤6の供給元である釘打機1の向きにより、次の(1)、(2)のような動作に分かれる。
【0012】
(1)遊技盤6が、組列Aの釘打機1より搬出されたことで、図2に示す向替機構7の右側に実線で描いたように、アウト口6aや切欠6b等を搬送方向Xの上流側に向けている場合には、供給元判定処理部10が姿勢切り替え不動作の指令を搬送部8及び反転部9に出力するので、可動フレーム9fが図3のa図に示すように下降限度位置に停止したまま、ローラーコンベア8cが搬送方向Xに搬出コンベア5の搬送速度と同速度に回転駆動して、遊技盤6をローラーコンベア8cより可動フレーム9fの上方を非接触に通過して次工程の図外のコンベアに移送する。
【0013】
(2)遊技盤6が、組列Bの釘打機1より搬出されたことで、図2に示す向替機構7の中に点線で描いたように、アウト口6aや切欠6b等を搬送方向Xの下流側に向けている場合には、供給元判定処理部10が姿勢切り替え動作の指令を搬送部8及び反転部9に出力するので、図3のb図に示すように可動フレーム9fが上昇して遊技盤6をローラーコンベア8cより浮上支持した後に上昇限度位置に停止する。そして、図3のc図に示すように、上昇限度位置で、可動フレーム9fが180°水平に回転して停止することで、遊技盤6の向きが切り替わる。図3において、a図では遊技盤6がアウト口6aや切欠6b等を紙面の裏側に位置する状態を示し、可動フレーム9fが180°回転停止した結果、c図では遊技盤6がアウト口6aや切欠6b等を紙面の表側に位置する状態を示している。引き続き、図3のd図に示すように、可動フレーム9fが下降して向きの切り替えられた遊技盤6をローラーコンベア8cの上に搭載させた後にローラーコンベア8cの上側搬送部より沈降する下降限度位置に停止すると共に、ローラーコンベア8cが搬送方向Xに次工程のコンベアの搬送速度と同速度に回転駆動して、遊技盤6をローラーコンベア8cより可動フレーム9fの上方を非接触に通過して次工程のコンベアに移送する。
【0014】
次に、図4〜5を用い、釘打機1と搬送機構2との間で遊技盤6をやりとりする給排機構11について詳述する。図と説明とを簡明にすることから、図4では、中段の搬入コンベア4より組列Aの釘打機1のテーブル1aに遊技盤6を供給し、当該テーブル1aより遊技盤6を搬出コンベア5に排出する形態を示している。搬入コンベア4は左右一対のチェーン4aで遊技盤6の意匠盤面を上に向けて遊技盤6を搬送方向Xに搬送し、その遊技盤6が釘打機1のテーブル1aと対応する位置に到達する際に、ストッパー12をストッパーシリンダー12aで遊技盤6の搬送路の下方より上方に突出して、当該遊技盤6をテーブル1aと対応する位置に停止する。給排機構11は、リフト機構13と搬入ローディング機構14と搬出ローディング機構15とを、搬送機構2に、遊技盤6がストッパー12で停止させられる位置と対応して備えている。
【0015】
リフト機構13は、チェーン4aの下方に設けられた昇降アクチュエーターとしてのエアーシリンダー13aでチェーン4aの間より上方に上昇する可動ベース13bが、ストッパー12により搬送停止された遊技盤6を搬入コンベア4より浮上支持する。
【0016】
搬入ローディング機構14は、リフト機構13で搬入コンベア4より浮上支持された遊技盤6を当該リフト機構13より受け取ってテーブル1aの真上まで横方向に運搬する横運搬部14aと、横運搬部14aでテーブル1aの真上まで運搬された遊技盤6を当該横運搬部14aより受け取って下方に運搬してテーブル1aに位置決め搭載する縦運搬部14bとを有している。
【0017】
横運搬部14aは、搬入コンベア4より上方に架設された骨格部材14cに組付けられた固定ベース14dにスライドユニット14eを有し、このスライドユニット14eを横移動アクチュエーターとしてのロッドレスシリンダー14fでリフト機構13の真上の位置とテーブル1aの真上の位置とに往復移動し、スライドユニット14eのテーブル1a側の先端部に前後左右で合計4個設けられたアーム14gを、図外のエアーシリンダーのようなアクチュエーターで水平方向に回転動作する。
【0018】
この横運搬部14aでは、スライドユニット14eが図5のa図に示すように後退して各アーム14gをリフト機構13の真上の位置に停止し、各アーム14gの下端に設けられた爪14hが90°外側に開いて、リフト機構13が実線示から遊技盤6を浮上支持して爪14hよりも上位に停止した後に、各アーム14gが90°内側に回転して各爪14hを内側に閉じることで、各爪14hが遊技盤6の搬送方向の前縁部と後縁部との下面に突出し、リフト機構13が下降する過程で、各閉じた爪14hで遊技盤6をリフト機構13より受け取る。そして、スライドユニット14eが図5のb図に示すように前進して各アーム14gで支持した遊技盤6を図5のc図に示すテーブル1aの真上に運搬して停止する。
【0019】
縦運搬部14bは、骨格部材14cに組付けられた固定ベース14iにリフトユニット14jを有し、このリフトユニット14jを図外の縦移動アクチュエーターとしてのモーターでねじ機構14kを介してテーブル1aの真上の位置で昇降し、リフトユニット14jのテーブル1a側の下端部に各アーム14gと干渉しないように前後左右で合計4個設けられたホルダー14mを、図外のエアーシリンダーのようなアクチュエーターで開閉動作する。
【0020】
この縦運搬部14bでは、リフトユニット14jが上昇して各ホルダー14mをテーブル1aの真上の位置に停止するスライドユニット14eよりも上位に停止し、各ホルダー14mの下端に設けられたフック部14nが外側に開いて、スライドユニット14eが遊技盤6をテーブル1aの真上に運搬停止した後に、リフトユニット14jが図5のb図に示すように下降して各ホルダー14mがスライドユニット14eの内部空間を通過して、各ホルダー14mのフック部14nがスライドユニット14eに支持された遊技盤6よりも下方に位置したら、リフトユニット14jが停止して各フック部14nを内側に閉じることで、各フック部14nが遊技盤6の搬送方向の左縁部と右縁部との下面に突出する。そして、各爪14hが90°外側に開くことで、前記各閉じたフック部14nで遊技盤6を横運搬部14aより受け取る。引き続き、スライドユニット14eの各アーム14gがテーブル1aの真上より搬入コンベア4側に後退したら、リフトユニット14jが図5のc図に示すように下降を再び開始し、各ホルダー14mで支持した遊技盤6をテーブル1aの真上に近接停止して待機する。この近接待機により、遊技盤6の供給時間を短縮することができる。又、この待機状態では、リフトユニット14jとテーブル1aとの間には、搬出ローディング機構15が干渉しないように入る隙間を形成している。
【0021】
搬出ローディング機構15は、釘打機1での釘打ち動作が完了した際に、搬出コンベア5側よりテーブル1aの真上まで横方向に移動してリフトユニット14jとテーブル1aとの隙間に入り、その位置で下降して、テーブル1aより釘打ちが完了した遊技盤6をテーブル1aより持ち上げて抜き取り、搬出コンベア5に運搬するものであって、搬入コンベア4と搬出コンベア5との間に架設された骨格部材15aに組付けられた固定ベース15bにスライドユニット15cを有し、このスライドユニット15cを横移動アクチュエーターとしてのロッドレスシリンダー15dで搬出コンベア5の真上の位置とテーブル1aの真上の位置とに往復移動し、スライドユニット15cのテーブル1a側の先端部に昇降ベース15eを有し、昇降ベース15eを昇降アクチュエーターとしてのエアーシリンダー15f(図5のc図参照)で昇降し、昇降ベース15eに設けられたチャック15gを、図外のエアーシリンダーのようなアクチュエーターで開閉動作する。
【0022】
この搬出ローディング機構15では、昇降ベース15eが上昇していて、テーブル1aの真上の位置に到達すると、チャック15gの下端部に設けられた爪15hが外側に開いた後に、昇降ベース15eが下降する。この下降途中に、爪15hがテーブル1aの上面に凹状に形成された切欠部1cに潜り込み、その後に昇降ベース15eが下降限度位置に停止する。これにより、図5のc図に示すようにチャック15gの爪15hがテーブル1aに搭載された釘打ち完了の遊技盤6よりも下方に位置し、チャック15gを内側に閉じることで、爪15hが釘打ち完了の遊技盤6の搬送方向Xの左縁部と右縁部との下面に突出する。そして、昇降ベース15eが上昇して釘打ち完了の遊技盤6をテーブル1aの位置決めピン1dより真上に引き抜く。引き続き、スライドユニット14eがテーブル1aの真上より搬出コンベア5側に後退して搬出コンベア5の真上に停止したら、チャック15gが再び開いて釘打ち完了の遊技盤6を搬出コンベア5に落下搭載する。すると、搬出コンベア5は左右一対のチェーン5aで遊技盤6の図外の釘の打ち込まれた意匠盤面を上に向けて遊技盤6を搬送方向Xに搬送して向替機構7に移送する。
【0023】
この搬出ローディング機構15による釘打ち完了の遊技盤6のテーブル1aから搬出コンベア5側への移送が行われ、搬出ローディング機構15が縦運搬部14bと干渉しない位置に後退すると、前記待機していた縦運搬部14bがテーブル1aに向けて下降を再開して遊技盤6をテーブル1aに供給する。つまり、図5のd図に示すように、リフトユニット14jが下降し、昇降ベース15eに設けられた図外のゴムのような弾性体で遊技盤6をテーブル1a側に押し下げて、遊技盤6に形成された図外の基準用孔をテーブル1aの位置決めピン1dに外接嵌合し、フック部14nがテーブル1aの切欠部1cに潜り込み、その後に、リフトユニット14jが下降限度位置に停止する。これにより、釘打ち前の遊技盤6がテーブル1aに位置決め搭載される。そして、切欠部1cの中でフック部14nが外側に開いた後に、リフトユニット14jが横運搬部14aとの遊技盤6の受け渡しのために上昇限度位置に戻る。
【0024】
尚、組列Bの釘打機1はテーブル1aを組列Aの釘打機1のテーブル1aと搬送方向Xに位置をずらして配置し、搬送機構2に組付けられた給排機構11と同一形態の給排機構により、上段の搬入コンベア3より組列Bの釘打機1のテーブル1a(図2参照)に遊技盤6を供給し、当該テーブル1aより遊技盤6を搬出コンベア5に排出するようになっていることは勿論である。
【0025】
要するに、この実施形態によれば、複数の釘打機1からなる組列A,Bの間に、搬入・搬出コンベア3〜5を上下に有する搬送機構2を1列配置したので、複数の組列A,Bの間隔が必然的に狭くなり、釘打機1の設置密度を上げて、生産効率を向上することができる。又、遊技盤6が組列Aに属する釘打機1より搬出コンベア5に搬出された場合は、向替機構7の姿勢切り替え動作を行わずに、遊技盤6を向替機構7より次工程のコンベアに的確に供給することができ、遊技盤6が組列Bに属する釘打機1より搬出コンベア5に搬出された場合は、向替機構7の姿勢切り替え動作を行うことで遊技盤6の向きを搬送方向Xの上流側と下流側とに切り替えた後に、次工程のコンベアに的確に供給することができる。
【0026】
前記実施形態における図3のa図又はc図に示すように、ローラーコンベア8cで遊技盤6を浮上支持した状態において、ローラー8bの搬送動作を停止したまま、コンベアフレーム8aを図外のモーター等のような回転アクチュエーターで所定の回転範囲に回転して停止した後に、ローラー8bを搬送動作すれば、遊技盤6を向替機構7から次工程に排出する方向を搬送方向Xと例えば90°又は270°のように交差する方向に切り替えることもできる。
【0027】
前記実施形態では釘打機1からの材料排出指令で向替機構7の不動作・動作を行うようにしたが、姿勢検出部で搬出コンベア5から向替機構7に移送される遊技盤6の例えばアウト口6aや切欠6b等が存在する部分が搬送方向Xの上流側に向いているか否かというような遊技盤6の向きを検出し、その検出信号で向替機構7の不動作・動作を制御すれば、遊技盤6の向きの切り替え精度を向上できる。
【0028】
姿勢検出部は非接触タイプ又は接触タイプのいずれでもよいが、非接触タイプの場合、遊技盤6の向きを特定するために、例えばアウト口6aや切欠6b等のような遊技盤6の向きを特定するための特徴が存在するであろう部分(検出位置)に、レーザー素子やLED素子等の検出光源より検出光を照射し、当該照射野からの反射光を2次元的に感知するような検出受光源で捕らえ、当該捕捉結果により照射野にアウト口6aや切欠6b等が有るか無いかを図外の検出結論部で検出し、その検出結果を向替機構7に出力する。接触タイプの場合は、図外の接触子を前記照射野に相当する検出位置に向けて可動し、その検出位置にアウト口6aや切欠6b等が有る場合は接触子がオフ信号を検出結論部に出し、検出位置にアウト口6aや切欠6b等が無い場合は接触子がオン信号を検出結論部に出力する。これらの非接触・接触の両タイプにおいて、検出結論部をコンピューターにより構成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態を示す斜視図。
【図2】 同実施形態を示す平面図。
【図3】 同実施形態の向替機構の作用説明図。
【図4】 同実施形態の要部を示す斜視図。
【図5】 同実施形態の搬入・搬出ローディング機構の作用説明図。
【符号の説明】
1 釘打機
1a 釘打機のテーブル
2 搬送機構
3,4 搬入コンベア
5 搬出コンベア
6 遊技盤
6a 遊技盤のアウト口
6b 遊技盤の切欠
7 向替機構
8 向替機構の搬送部
9 向替機構の反転部
10 向替機構の供給元判定処理部
A,B 釘打機の組列
Claims (3)
- 一方の組列を構成する複数の釘打機を同方向に向けて縦列配置し、他方の組列を構成する複数の釘打機を一方の組列での釘打機の向きと逆向きとなるように同方向に向けて縦列配置し、一方の組列を構成する複数の釘打機と他方の組列を構成する複数の釘打機との間には、一方の組列を構成する複数の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアと、他方の組列を構成する複数の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアと、一方の組列を構成する複数の釘打機および他方の組列を構成する複数の釘打機との双方から釘打ちの完了した遊技盤を搬出する搬出コンベアとが、一方の組列と他方の組列との方向で1列となるように、上下方向に3段に配置されたことを特徴とする遊技機製造用釘打装置。
- 一方の組列の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアと、他方の組列の釘打機に釘を打つための遊技盤を搬送する搬入コンベアとには、搬入された釘を打つための遊技盤を搬入コンベアより浮上支持するリフト機構が一方の組列の釘打機と他方の組列の釘打機とに対応する位置に設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技機製造用釘打装置。
- 搬出コンベアにおける複数の釘打機よりも下流側に設けられて遊技盤の向きを当該遊技盤が排出された供給元の釘打機の向きに応じて切り替える向替機構と、向替機構を制御する供給元判定処理部とを備え、供給元判定処理部が釘打ちの完了した遊技盤を排出する各釘打機の制御装置からの材料排出指令により搬出コンベアから向替機構に搬入された遊技盤の向きを反転する必要が有るか無いかを判断し、搬出コンベアから向替機構に搬入された遊技盤の向きを反転する必要が有る場合には、供給元判定処理部が姿勢切替動作指令を向替機構に出力し、向替機構に搬入された際に向替機構の搬送動作を中断して遊技盤の向きを平面内で反転した後に向替機構の搬送動作を再開させて向きの反転された遊技盤を向替機構から搬出し、搬出コンベアから向替機構に搬入された遊技盤の向きを反転する必要が無い場合には、供給元判定処理部が姿勢切替不動作指令を向替機構に出力して搬出コンベアから向替機構に受け渡された遊技盤をそのままの向きで搬出することを特徴とする請求項1記載の遊技機製造用釘打装置。
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JP28244896A JP4086921B2 (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 遊技機製造用釘打装置 |
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