JP4084967B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、焦点距離可変の撮影レンズと、カム機構を介して駆動力を受け取り前記撮影レンズの焦点距離調整の動きに伴って前後方向に移動し撮影に同期して閃光を発光する閃光発光部とを備え、撮影レンズを経由して入射した被写体光を写真フィルム上に露光して写真撮影を行うカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
焦点距離可変の撮影レンズによって被写体の写真撮影を行うカメラには、撮影に同期して閃光を発光する閃光発光部も、撮影レンズの焦点距離調整の動きに伴って前後方向に移動するものがある。このようなカメラでは撮影レンズの焦点距離が調整されて広角になった場合には閃光発光部から被写体に向けて広い角度で閃光発光を行えるように配光のバランスが整えられ、撮影レンズの焦点距離が調整されて望遠になった場合には閃光発光を遠方にまで到達させるべく配光のバランスが整えられる。このようにして撮影レンズの動きに応じて閃光発光部が動くようなカメラでは、閃光発光部で配光のバランスを整えることによって、撮影画角から外れた領域への無駄な閃光発光を抑えることによる電力の消費を抑えつつ、より高画質な写真を得ることができる。
【0003】
上記のような、焦点距離調整を行うときに閃光発光部の配光も調整するカメラにおいては、その焦点距離調整に合わせて閃光発光部を移動させるため、撮影レンズが内蔵されたレンズ鏡胴が駆動されるときの駆動力を、リンク機構、さらには閃光発光部の下部に設けられたカム板を介して受け取ることが多い。閃光発光部はカメラボディ内部の上方、かつカメラボディ背面から見たときの左側に配設されることが多く、どうしてもカム板の配設位置はその閃光発光部の近傍になる。さらにこのカム板はレンズ鏡胴に与えられた駆動力を、リンク機構を介して受け取る位置に配設されなければならないため、その配設位置がカメラボディ内部の上方かつレンズ鏡胴付近に限定されてしまう。また閃光発光部の傾きを抑えて閃光発光部の姿勢を保ったまま直進移動させるためのガイド部材や保持部材等、多数の部材が必要になってくる。このような問題に対処するため特開平7−294973号公報に記載のものでは閃光発光部が直進動作を行うときのガイド機能を閃光発光部の保持部材に持たせてコストの削減を図ったカメラが紹介されている。上記公報に記載のものではカメラ内に配設される、閃光発光部の保持部材にガイド機能も持たせることにより部材の点数の削減を図り、コンパクトなカメラボディ内に閃光発光部をうまく配設するための提案がなされている。
【0004】
しかし閃光発光部に限らず、撮影レンズを光軸方向に駆動するためのレンズ鏡胴やギア列を含むフィルム巻取機構といったものもカメラボディ内には配設される。特に上記のようなカメラではレンズ鏡胴と閃光発光装置とが上記リンク機構およびカム板を介してカメラボディ内に配設されるものであるため、ギア列を含むフィルムの巻き取り機構は、閃光発光装置の直進動作やレンズの位置調整を行うレンズ鏡胴の直進動作を邪魔せず、かつカメラボディ内に装填されるフィルムに干渉しない位置としてカメラボディの下方に配設されることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしギア列を含むフィルム巻取機構をカメラボディ下方に配設するとなると、フィルム巻取機構の構成要素であるスプールの機構や、給送用モータの配設位置や、給送用モータの動きを制御するための制御基板の配置が問題になり、さらに上記リンク機構および上記カム板の配設位置によっては、制御基板から給送用モータへの配線が非常に複雑になるという問題がある。このような配線の複雑化は組立工数の増大を招くばかりでなく、配線が複雑すぎて組み立てられた製品の信頼性を損なう場合が多い。
【0006】
以上の事情に鑑み、カメラボディ内の配線が簡単でかつ組立の簡単な、信頼性の高いカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のカメラは、焦点距離可変の撮影レンズと、カム機構を介して駆動力を受け取り前記撮影レンズの焦点距離調整の動きに伴って前後方向に移動し撮影に同期して閃光を発光する閃光発光部とを備え、前記撮影レンズを経由して入射した被写体光を写真フィルム上に露光して写真撮影を行うカメラにおいて、
写真フィルムが巻回されるスプールと、
上記スプールの内部に配備された、リード線が接続されたモータと、
上記スプールを上から覆う位置に配備された、上記カム機構を構成するとともに上記リード線が貫通する貫通孔を有するカム板とを備えたことを特徴とする。
【0008】
上記発明のカメラによれば、上記スプールの内部に配備された、モータが上記カム板によって上から覆われても、カム板を挟んでカム板の下方に配設されたモータのリード線を、カム板の上方に配設される、たとえば制御基板に貫通孔を通して接続することができる。
【0009】
ここで上記発明のカメラは、上記カム板は支持部材に支持されたものであって、
上記支持部材は、上記カム板の貫通孔に挿入された、中央に孔を有するリブを備えたものであり、
上記リード線は、上記リブ中央の孔を貫通することにより上記カム板の貫通孔を貫通するものであることが好ましい。
【0010】
このようにカム板の貫通孔に挿入された支持部材のリブ中央の孔を通してリード線が引き出されると、カム板が回転しているときには、リブの中央を通されるリード線と、回転するカム板との接触を防止する防御壁としてリブが作用し、カム板の動作中、非動作中を問わず、リブ中央の孔を通るリード線がカム板に接触することがそのリブによって阻止される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態であるカメラ100の外観を示す図である。
【0012】
図1に示すようにこのカメラ100にはレンズ鏡胴101がカメラボディから突出するようにして設けられている。このレンズ鏡胴101の上方にはファインダ用のファインダ対物窓121が設けられており、そのファインダ対物窓121の両脇には焦点調節用のAF投光窓122とAF受光窓123とがそれぞれ設けられている。さらに閃光発光を行うときに閃光発光部で閃光発光される光を透過させるための閃光発光窓110aも設けられている。この閃光発光窓110aには内面に凸レンズとして機能するフレネルレンズが形成されたプロテクタ110bが嵌め込まれている。
【0013】
また、このカメラ100にはレンズ鏡胴101内に焦点距離可変の撮影レンズが移動自在に備えられており、レンズ鏡胴101が動くことによって広角あるいは望遠に対応する画角での撮影が行えるようになっている。このときにはそのレンズ鏡胴内の焦点距離可変の撮影レンズによって決められた画角内の被写体像がファインダ上に映し出される。こうしてその画角に合わせて閃光発光を行えるように閃光発光部も動かされている。そして、ユーザの撮りたい画角でレリーズ釦102が押されたら、そのレリーズ釦102が押下されたときにカメラ100内のAF用投受光器を用いて取得される測距情報に基いて焦点調整が行われる。このカメラ100ではカメラ内のAF投光器から投光された光がAF投光窓122を通して被写体に向けて投光され、被写体に当たって戻ってくる反射光がAF受光窓123を通してカメラ内のAF受光器で検出されることによって被写体までの距離の測定が行われる。
【0014】
このように撮影が行われるときには焦点距離が自動的に調節され、レンズ鏡胴が駆動された後でそのレンズ鏡胴の動きに合わせて撮影画角に応じた閃光発光が行われ、高品位な撮影が行なわれる。
【0015】
ここで図2を参照して撮影の画角が決められたときにその画角に合わせて駆動される閃光発光部の構成を説明する。
【0016】
図2は閃光発光部110の構成を示す図である。
【0017】
図2に示すように閃光発光部110には、反射傘112を支持するレフケース111が備えられている。その反射傘112に囲まれるようにしてXe管113が配設されており、そのXe管113もレフケース111によって支持されている。
【0018】
そのレフケース111の下方にはこのレフケース111を直進動作させるためガイド部材114が設けられており、そのガイド部材114には直進ガイド用のガイドピンおよび駆動用カムフォロワとして機能するボス115と第2のガイドピンとして機能するボス116とがそのガイド部材114の前方と後方とにそれぞれ設けられている。
【0019】
一方のボス115にはステップ状の段差が設けられており、そのボス115の根元の方が直進ガイド用のガイドピン115aとして機能し、先端部の方が駆動用カムフォロワ115bとして機能するようになっている。
【0020】
また、そのボス115から後方に延設される部分に他方のボス116が設けられている。このボス116が直進ガイド用の第2のガイドピンとして機能する。
【0021】
なお、図1に示すようにプロテクタ110bがレフケース110の前面に固定されており、そのプロテクタ110bに向けてレフケース111に支持されるXe管113から配光が行われると、Xe管113とプロテクタ110aとの距離に応じて被写体に向けての閃光発光の放射パターンが整えられる。つまり、プロテクタ110bの近くにレフケース111が配置されたときにはXe管113からの閃光がプロテクタ110bに形成されたフレネルレンズの中心付近に照射されるため配光が狭められることがなく、プロテクタ110bから遠ざかるようにレフケース111が配置されたときにはXe管113からの閃光がプロテクタ110bの周縁にまで照射されるため配光が狭められる。したがって、焦点距離可変の撮影レンズの焦点距離が調整されて広角になった場合にはその広角に対応するようにプロテクタ110bに近い位置にレフケース111が駆動され、望遠になった場合にはその望遠に対応するようにプロテクタ110bから離れた位置にレフケース111が駆動される。つまりこのレフケース111はプロテクタ110bに対して前後方向に直進動作するように駆動される。
【0022】
図3を参照してこのレフケース111を前後方向に直進動作させるための機構を説明する。
【0023】
図3はガイド板に設けられた直進ガイド溝を示す図である。
【0024】
図3に示すようにこのガイド板130にはガイドピン115aと駆動用カムフォロワ115bとを兼用するボス115と、第2のガイドピンとして機能するボス116とが嵌入される、略長方形を為す2つの直進ガイド溝131、132がそれぞれのボスの位置に合うように設けられている。またこれらの直進ガイド溝131、132が設けられた部分の付近には配線用の貫通孔133も設けられている。このガイド板130に設けられた2つの直進ガイド溝131、132にガイドピン115aと駆動用カムフォロワ115bとを兼用するボス115と、第2のガイドピンとして機能するボス116とがそれぞれ嵌入されて略長方形を為す直進ガイド溝131、132の長手方向に沿ってガイドピン115aが動くのでレフケース111の直進動作がガイドされる。
【0025】
このガイド板130に設けられた2つの直進ガイド溝131、132のうち、一方の直進ガイド溝131にガイドピン115aと駆動用カムフォロワ115bとを兼用するボス115がこの直進ガイド溝131を貫通するようにして配設される。したがってこのボス115の根元側にあるガイドピン115aがガイド板130に嵌入されるようになる。このボス115にはこのガイド板130の下方に配設されるカム板140のカム溝141にまで達するだけの長さを持たせてあるのでボス115の根元側にあるガイドピン115aがガイド板130を貫通するように配設されるとそのガイド板130の先端側にある駆動用カムフォロワ115bがカム板140にまで達する。そうするとそのボス115の先端部側の駆動用カムフォロワ115bがカム板140にも係合される。また、他方の直進ガイド溝132にはもう一つのボス116が配設されるのでそのボス116が第2のガイドピンとして機能するように嵌入される。したがって、ガイドピン115aと第2のガイドピンとして機能するボス116とがガイド板130に嵌入されて、駆動用カムフォロワ115bがカム板140に係合される。また配線用の貫通孔133はレフケース111の直進動作の妨げにならないところに穿設されている。
【0026】
ここで、図4を参照してこのレフケース111を直進動作させるための駆動力を与えるカム板140も説明しておく。
【0027】
図4はレンズ鏡胴の駆動力を受け取るとともにレフケース111に駆動力を与えるカム板140を示す図である。図4には配置がわかるようにレフケース111とガイド板130も示してある。
【0028】
図4に示すようにカム板140は杓文字形で、杓文字の掴手側の部分には略長方形状の孔142が穿設されており、レンズ鏡胴を駆動するためのカム板(図5参照)に設けられた貫通孔とともにその孔142がレンズ鏡胴側の駆動ピン161(図5参照)に係合されている。また、カム板140の円盤部の中央には中空円筒状の軸受部143が設けられており、この軸受部143の中空部143aが基台側に設けられた凸部に係合され、回動自在に軸支される。このカム板140にはその軸受部分の付近にもう一つ扇形状の貫通孔144が設けられている。この貫通孔144にリード線が通され、さらにその上に配設されるガイド板130の孔133にもリード線が通され、レフケース111側にリード線が引き出される。
【0029】
図5はカム板140を閃光発光部111側から見た図である。なお、カム板140の下方にはカメラボディ側の部材が示されている。
【0030】
カム板140の下方にはフィルム巻取室が配設されており、このフィルム巻取室内にはフィルム巻取用の軸になるスプールが配設されている。そのスプールの中に給送用のモータが配設されている。カメラボディ側のスプール内に配設されたモータのリード線が図5に示すカム板140の貫通孔144を通され配線され、図5の下方からカム板140の貫通孔144を通してモータのリード線が引き出されることになる。このようにカム板140を通してリード線が引き出されると、カム板140が動くときにそのカム板140のいずれかの部位がモータのリード線に触れるといったケースが起こらないとも限らない。そこで回転しているカム板140が、貫通孔144に通されたリード線に触れないように、カム板140に設けられた扇形状の孔144を貫通するようなリブ151がカム板140の配設される基台150側には設けられている。このリブ151はカム板の回転の邪魔をしない位置に、かつカム板の孔144に挿入されるように配設されている。このリブ151の中央には貫通孔152が設けられておりそのリブ151の貫通孔152にモータのリード線が通される。このリブ151がリブ中央に在る貫通孔152を通されるリード線とカム板140との接触を阻止するように作用する。
【0031】
当然、基台150側の下方に配設されるスプール側の部材にも同様の貫通孔が設けられ、スプール内に配備されたモータのリード線がこれらすべての貫通孔133、144、152を通して引き出されるようになっている。
【0032】
図6はモータ170のリード線が引き出された様子を示した分解図である。図6に示すようにモータ170のリード線が、カム板140の配設される基台150のリブ中央に設けられた貫通孔152と、カム板140の貫通孔144およびガイド板130の貫通孔133をそれぞれ通して図6の上部にまで引き出される。図6の上方に示したガイド板130の上方に制御基板180が配設される。
【0033】
ここでモータのリード線の引き出し方を明確にするためにスプールとモータとギアの配設位置を説明しておく。
【0034】
図7はカム板が配設される基台150とスプール171とスプール171内に配設されたモータ170の配置を示す図である。
【0035】
モータ170はスプール171内に配設されている。フィルム巻取用のギア列がそのスプール171の下方に配設され、スプール171の底部周縁に設けられたギア172bにそのギア列の先頭のギア172aが噛合している。モータ170によってスプール171が回転し、その回転力がギア172に伝えられるとフィルムカートリッジ内のフィルムがスプール171に巻き取られる構造になっている。
【0036】
なお基台150側にはスプール171内に外部から光が侵入しないようにラビリンス構造のブッシュが設けられ、このブッシュとカメラ本体側の部材160とが協同してスプール171内およびフィルム装填部への光の侵入が遮えられる構造になっている。
【0037】
図8は引き出されたリード線の行方を明確するため、そのリード線の行き先である制御基板180を示した図である。
【0038】
図8に示すようにスプール171のモータ170から引き出されたリード線170a、170bがカム板140の貫通孔144、さらにはガイド板130の孔133を通り、制御基板180側まで引き出されている。カム板140が回転したときにその引き出されたリード線170a、170bが制御基板180付近で暴れないように束線バンドの役割を担うガイド部134,135がガイド板130には設けられている。これらのガイド部134,135を通して配線が行われている。これらのガイド部を構成する第1のガイド部134は、配線用の貫通孔133付近で折り曲げられ、束になったリード線170a、170bが通りぬけることができるような枠で構成されており、制御基板180側へそれぞれのリード線170a、170bが突出しないような構成になっている。さらに2本のリード線170a、170bの一本、一本が3つの突起部135a,135b,135cの間を案内され、制御基板180側まで導かれるように第2のガイド部135が設けられている。このようにしてカム板140が回転してもリード線170a,170bの配線状態が乱されないようにリード線170a,170bが第1のガイド部134および第2のガイド部135によって制御基板180まで規則正しく引き出されて配線される。
【0039】
また、制御基板180には、所定の部分にだけ半田を流し込むためのランドパターン181が複数、設けられている。それらのリード線170a,170bの先端それぞれを、それらのランドパターンのうちの異なるランドパターンにそれぞれ接触させ、それらのリード線170a,170bの先端をランドパターン部に半田により固定するようになっている。このようにリード線170a,170bそれぞれが制御基板の異なるランドパターンそれぞれに固定されるとモータ部の配線が完了し、モータが制御基板180にある制御部によって制御されて動作可能になる。
【0040】
しかし制御基板180にある制御部によってレンズ鏡胴が駆動され、連動してカム板140が動作することによりカム板140の貫通孔144を通されたリード線170a,170bに力が加えられるようなことがあると、リード線170a,170bの配線状態が乱れることが予想される。このような配線状態の乱れにより制御基板180のランドパターン181がリード線に引っ張られて剥がれるとか、リード線170a,170bが外れるといった事態を招くことがある。折角、リード線170a,170bがカム板140上方に配設された制御基板180側までそれぞれの貫通孔133,144,152を通して引き出されても、カム板140の動作によりモータのリード線170a,170bが何らかの損傷を受けたのでは意味がない。そこでカム板140が回転しても基台150側に設けられたリブ151やガイド板130に設けられた第1のガイド部134および第2のガイド部135といったガイド部によってリード線170a,170bの配線状態がガイドされ、それらのリード線が損傷を受けるといったことがないような工夫が施されている訳である。
【0041】
以上説明したようにフィルム巻取用のギア172をカメラボディ内部の下方に配設してカム板140をカメラボディ内部の上方に配設して、さらに制御基板180をそのカメラボディ内部の上方に配設されたカム板140の上方に配設したとしても、制御基板180とモータ170の間にある部材それぞれに設けた貫通孔133,144,152を通してモータ170のリード線170a、170bを引き出し、配線を行うと、配線の経路がそれぞれの貫通孔133,144,152やガイド部134,135によって示され、モータ170のリード線170a,170bの配線が非常に簡単になるという効果がある。
【0042】
さらにリブやガイド部によって配線状態が確実にガイドされているのでカム板の回動によってリード線が損傷を受けるといった不具合の起こる割合が極端に減り、カメラが動作している最中でも電気的な接続においては確実な接続状態が保証されるといった効果もある。
【0043】
また、このように配線が簡単になれば組立に要する時間も削減することができ、組立に係るコストの低減をも果たせるという波及効果もある。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、カメラボディ内の配線が簡単でかつ組立の簡単な、信頼性の高いカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカメラの外観を示す図である。
【図2】閃光発光部110の構成を示す図である。
【図3】ガイド板に設けられた直進ガイド溝を示す図である。
【図4】レンズ鏡胴の駆動力を受け取るとともにレフケース111に駆動力を与えるカム板140を示す図である。
【図5】閃光発光部側からカム板140を見た図である。
【図6】配線の様子を示した分解図である。
【図7】カム板が配設される基台とスプールとスプール内に配設されたモータの配置を示す図である。
【図8】図7は引き出されたリード線の行方を明確するため、そのリード線の行き先である制御基板を示した図である。
【符号の説明】
100 カメラ
110 閃光発光部
110a 閃光発光窓
110b プロテクタ
111 レフケース
112 反射傘
113 Xe管
114 取付用の部材
115 ボス
115a ガイドピン
115b 駆動用カムフォロワ
116 ボス
121 ファインダ対物窓
122 AF投光窓
123 AF受光窓
130 ガイド板
131 直進ガイド溝
132 直進ガイド溝
133 貫通孔
140 カム板
141 カム溝
142 カム溝
143 軸受部
143a 軸受部の中空部
144 貫通孔
150 カム板が配設される基台
151 リブ
160 カメラボディ
161 駆動ピン
170 モータ
171 スプール
172 ギア
180 制御基板

Claims (2)

  1. 焦点距離可変の撮影レンズと、カム機構を介して駆動力を受け取り前記撮影レンズの焦点距離調整の動きに伴って前後方向に移動し撮影に同期して閃光を発光する閃光発光部とを備え、前記撮影レンズを経由して入射した被写体光を写真フィルム上に露光して写真撮影を行うカメラにおいて、
    写真フィルムが巻回されるスプールと、
    前記スプールの内部に配備された、リード線が接続されたモータと、
    前記スプールを上から覆う位置に配備された、前記カム機構を構成するとともに前記リード線が貫通する貫通孔を有するカム板とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記カム板は支持部材に支持されたものであって、
    前記支持部材は、前記カム板の貫通孔に挿入された、中央に孔を有するリブを備えたものであり、
    前記リード線は、前記リブ中央の孔を貫通することにより前記カム板の貫通孔を貫通するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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