JP4084893B2 - レバーハンドルのロック構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の出入り口、室内等のドアに取付けられるレバーハンドルのロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
普通一般に当業者の間で「空錠」と称される扉の錠は、扉の開放側端部の中央部寄りの部位に、縦框に設けられたストライクに対応して錠ケースやラッチが出没するフロントが設けられている。そして、周知のように前記ラッチはハンドル軸、丸座等の部材を介して室内外に取付けられたL型レバーハンドルを下方へとその作動バネのバネ力に抗して押し下げると錠ケース内に後退し、係止部材としてのストライクから外れる。
【0003】
ところで、このような「空錠」に於いて、製品コスト低減化、扉の加工の簡略化等を考慮すると、極力部品点数を少なくし、また扉の加工も簡単に抑え、加工コストの低減化を図る必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来の「空錠」の有する問題点に鑑み、第1の目的は極力部品点数を少なくし、製品コスト低減化を図ることである。第2の目的は扉の加工を簡単に抑え、加工コストの低減化を図ることである。第3の目的は閉扉の際にレバーハンドルの凸係合片が鉤状の凹被係合片に容易に入り込み、かつ、確実に係止(ロック)されることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のレバーハンドルのロック構造は、作動バネ15のバネ力により水平位置へと復帰するL型レバーハンドルの軸部2aの露出面に直交するように直に固定され、かつ、先端部が縦枠4方向へと延びたラッチ機能を有する凸係合片7と、一方、前記縦枠4のドアストッパー部5に直に固定されたストライク機能を有する凹被係合片10とを含み、前記凹被係合片10は、下端部から立上がり状に延びた係止爪部13を有する逆コ状に形成され、扉の閉鎖の際、前記レバーハンドルの把手部を所要の角度まで手で軽く押し下げながら扉を移動させると、前記凸係合片7が前記凹被係合片10内に入り込み、一方、把手部から手を放すと、前記作動バネのバネ力により該レバーハンドルは元の位置へと復帰して前記凸係合片7は前記凹被係合片10の係止爪部13に係止されることを特徴とする。
【0006】
上記構成に於いて、係止爪部13の外壁面13aはテーパー状に形成され、一方、凸係合片7の内壁面7aに対する外壁面7bの少なくとも下部には、閉扉の際にレバーハンドル2の回転に対応して前記外壁面13aに摺接する傾斜面8が形成されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7に示す第1実施例のレバーハンドルのロック構造について説明する。まず本発明の実施の環境について簡単に説明すると、1はドア、2はレバーハンドル、3はドアの内外の側壁に設けられたレバーハンドルの丸座、4はドア用の縦枠、5は縦枠に縦杆状に形成された額縁の一部を構成するドアストッパー部である。前記レバーハンドル2は、図3を基準にすると、平面L型状であり、杆状のレバーハンドル用連結軸6の端部が嵌入する外観略円柱状の軸部2aと、この軸部2aの先端部分から略直角方向に屈曲させ、その屈曲部分から自由端部まで肉厚の略板状に形成した把手部2bとから成る。
【0008】
次に本発明の主要部について説明すると、7はL型レバーハンドルの前記軸部2aに固定的に突設されたラッチ機能を有する凸係合片である。この凸係合片7は軸部2aと直交し、かつ、前記縦枠4或いはドアストッパー部5に向かって水平状態に設けられている。
【0009】
しかして、凸係合片7の内壁面7a(ドアの側壁1a側或いは丸座3側と対向する方を意味する。)は垂直であり、この内壁面7aに対する外壁面7bの上部及び下部には、先端部から取付け部に至まで略同幅の傾斜面8、8が形成されている(図2参照)。なお、凸係合片7の前記外壁面7bは半円弧状であっても良い。
【0010】
一方、10は縦枠4のドアストッパー部5に複数個の固着具11を介して固定されたストライク機能を有する鉤状の凹被係合片である。この鉤状凹被係合片10は、図1を基準にすると、逆コ状型の受け入れ部12と、この受け入れ部12の下端部から立上がり状に延びた係止爪部13とから成る。
【0011】
しかして、係止爪部13の外壁面13aは、凸係合片7の下側の傾斜面8と摺接することができるようにテーパ状に形成されている。
【0012】
ところで、レバーハンドル2は、把手部2bに手を当てて操作した後に、座に内蔵されたハンドル復帰用の作動バネにより、自動的に元の水平位置へと復帰する。図4乃至図6は、丸座3に内装された作動バネ15とレバーハンドル2との関係を示している。特に図5及び図6は作動バネ15の両端部の係合関係を示している。
【0013】
そこで、図4乃至図6を参照に作動バネ15の両端部がレバーハンドル2側の回転部材と、丸座3側の固定部材との関係でどのように係合しているかについて簡単に説明する。
【0014】
まず図4は作動バネ15が円盤状の固定部材16と、角型の軸孔17を有する断面ハット型の回転共働部材18との間に内装されている説明図である。この図4及び固定部材16の形態を内側から見た図5から明らかなように、円盤状の固定部材16は、中央部に連結軸6が貫通する筒状嵌合部19と、この筒状嵌合部19の外側に環状に形成されたバネ収納部20と、このバネ収納部20の外側に段差状に形成され、かつ、回転共働部材18の鍔部18bを受ける環状的受面部21と、この環状的受面21の外側に突状に周設されたドア用当り部22とから成る。
【0015】
そして、前記固定部材16の環状的受面部21にはバネ収納部20と連通する半径方向の係合切欠部23が形成されており、この係合切欠部23に作動バネ15の一端部15aが係合する。
【0016】
一方、図6はレバーハンドル2と共に回転する回転共働部材18の説明図である。この回転共働部材18は、前述したように中央部に角型の軸孔17を有するハット型回転体であり、周壁18aの一部には作動バネ15の一端部15bが貫通する小係合孔25が形成されている。
【0017】
上記構成に於いて、図1は開扉状態の説明図である。この時レバーハンドル2は、作動バネ15のバネ力により所定の状態(水平状態)で停止している。またレバーハンドル2は、例えば右手で把手部2bを軽く掴みながら押し下げると、作動バネ15のバネ力に抗して時計(下)方向に回転する。一方、把手部2bから右手を放すと作動バネ15のバネ力により元の位置へと復帰する。この点は、普通一般のレバーハンドルと同様である。
【0018】
そこで、今仮に図2又は図3で示すような閉扉状態にする為にドア1を閉めようとする時には、前述したようにレバーハンドル2の把手部2bを軽く掴み、例えばレバーハンドル2を多少傾倒させながら手前側に引き寄せる。そうすると、レバーハンドル2の凸係合片7の下側の傾斜面8が鉤状凹被係合片10の係止爪部13のテーパ状外壁面13aと当たりながら摺接し、これによりレバーハンドル2が下方へと下がる反面、当然のことながら凸係合片7が水平状態から斜め上方方向へと傾く。つまり、凸係合片7はレバーハンドル2と共に同方向に回転する。
【0019】
その結果、図7で示すように凸係合片7は鉤状凹被係合片10の係止爪部13の先を乗り越え、逆コ状型の受け入れ部12内に入り込む。そこで、把手部2bから手を放すと、レバーハンドル2は作動バネ15のバネ力により復帰し、水平状態になる。この時レバーハンドル2のラッチ機能を有する凸係合片7は、その垂直内壁面7aがストライク機能を有する鉤状凹被係合片10の係止爪部13に面接触状態で係止される格好となる。
【0020】
したがって、レバーハンドル2は、該レバーハンドル2を図7の実線で示す位置へと押し下げない限り、縦框4の鉤状凹被係合片10にロックされたままであり、開扉しない。
【0021】
【実施例】
第1実施例に於いて、凸係合片7はレバーハンドルの軸部2aと別体の部材であるが、もちろん、レバーハンドル2を成形する際に軸部2aに一体形成しても良い。また鉤状凹被係合片10は、図1を基準にすると、逆コ状型の受け入れ部12と、この受け入れ部12の下端部から立上がり状に延びた係止爪部13とから成るが、前記逆コ状型の受け入れ部12は必ずしもこの形状に限定する必要はなく、例えば鉤状凹被係合片10を全体としてL型状に形成し、その下端部に立上がり状に延びた係止爪部13を形成しても良い。
【0022】
以下、この欄では第1実施例と発明の主たる目的(課題)が同一である他の実施例について説明する。なお、他の実施例の説明に当たって、前述した第1実施例と同一構成の部分には、同一又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0023】
図8は本発明の第2実施例である。この第2実施例の凸係合片7Aは、外観上略円柱状である点、また鉤状凹被係合片10Aの係止爪部13Aの外壁面13aがストレートである点が第1実施例と異なる。
【0024】
上記構成に於いては、ドア1Aを閉める時にレバーハンドル2Aを積極的に押し下げる必要がある点を除き、発明の目的及び効果は同一である。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)部品点数が少ない。すなわち、普通一般に使用されている錠ケース、ラッチ、ラッチガイド等が全く不要である。したがって、製品コスト低減化を図ることができる。
(2)ドアに内装すべき錠ケースが不要なので、そのための加工をドアに施す必要がない。したがって、加工コストの低減化を図ることができる.
(3)縦枠のストライクの機能を有する凹被係合片が鉤状に形成されているので、閉扉の際にレバーハンドルを回転させることによりその凸係合片が前記凹被係合片に容易に入り込み、またレバーハンドルから手を放すと、該レバーハンドルは座内に設けられた作動バネのバネ力により復帰するので、鉤状凹被係合片の係止爪部に直ちに係止(ロック)される。したがって、レバーハンドルのロック及びその解消が簡単である。
(4)請求項2に記載の発明は、レバーハンドルの回転に対応してその凸係合片が凹被係合片の係止爪部のテーパー面を登ので、凸係合片が係止爪部の先を乗り越えるや否や凹被係合片に確実に入り込む。
【図面の簡単な説明】
図1及び図7は本発明の第1実施例を示す各説明図。図8は本発明の第2実施例を示す説明図。
【図1】第1実施例を斜視から見た開扉状態の概略説明図。
【図2】閉扉状態の正面からの概略説明図。
【図3】閉扉状態の平面からの概略説明図。
【図4】概略断面説明図。
【図5】作動バネの端部の係合関係を説明する各説明図。
【図6】作動バネの端部の係合関係を説明する各説明図。
【図7】係止(ロック)及び係止解消(ロック解除)の場合の説明図。
【図8】第2実施例を斜視から見た開扉状態の概略説明図。
【符号の説明】
1、1A…ドア、2、2A…レバーハンドル、2a…軸部、2b…把手部、3…丸座、4…縦枠、5…ドアストッパー部、6…連結軸、7、7A…凸係合片、7a…内壁面、7b…外壁面、8…傾斜面、10、10A…凹被係合片、11…固着具、12…受け入れ部、13、13A…係止爪部、13a…外壁面。
Claims (2)
- 作動バネ15のバネ力により水平位置へと復帰するL型レバーハンドルの軸部2aの露出面に直交するように直に固定され、かつ、先端部が縦枠4方向へと延びたラッチ機能を有する凸係合片7と、一方、前記縦枠4のドアストッパー部5に直に固定されたストライク機能を有する凹被係合片10とを含み、前記凹被係合片10は、下端部から立上がり状に延びた係止爪部13を有する逆コ状に形成され、扉の閉鎖の際、前記レバーハンドルの把手部を所要の角度まで手で軽く押し下げながら扉を移動させると、前記凸係合片7が前記凹被係合片10内に入り込み、一方、把手部から手を放すと、前記作動バネのバネ力により該レバーハンドルは元の位置へと復帰して前記凸係合片7は前記凹被係合片10の係止爪部13に係止されることを特徴とするレバーハンドルのロック構造。
- 請求項1に於いて、係止爪部13の外壁面13aはテーパー状に形成され、一方、凸係合片7の内壁面7aに対する外壁面7bの少なくとも下部には、閉扉の際にレバーハンドル2の回転に対応して前記外壁面13aに摺接する傾斜面8が形成されていることを特徴とするレバーハンドルのロック構造。
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