JP4084672B2 - 感熱ヒューズアダプター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災が発生した際に、ガスメータ廻りの配管、あるいはガス器具の入口等においてガスを自動的に遮断する感熱ヒューズアダプターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
都市ガスのガスメータは、通常屋外の外壁か、あるいは集合住宅にあってはパイプシャフトと称される配管スペース内に設置されている。そして、このガスメータ廻りでは、エルボやベント管を用いて配管方向が変えてあったり、配管はねじ接合であることから、火災発生時に倒壊物でねじ接合部分が外れたりすると、ここから生ガスが噴出して被害を大きくしてしまう危険性がある。
【0003】
従来は、ガスメータの入側配管に元栓と称される手動式のガス栓が取り付けてあることから、火災時にはこの元栓を閉じるようにしている。しかし、この元栓を閉じるいとまがなかったり、一般の人にはそこまで気付かないことも多く、そしてガスメータは建物の外壁のところに露出して設置されている例が殆んどであるため、建物が倒壊したりするとこのガスメータ廻りの配管が折損したり、ガスメータが配管から外れて落下したりする例もある。特に地震時において火災が発生すると、このような事例が多くなることが考えられる。
【0004】
本発明は、火災時の熱を利用してガス配管内を流れるガスを遮断する感熱ヒューズアダプターを提案するものであるが、このような例としては特開平6−123372号公報に掲載されているようなハンダを利用する方法及び特開2001−252366号公報に掲載されているような熱膨張材を利用する方法が公知である。
【0005】
しかし、前記ハンダを利用する方法にあっては、遮断弁をハンダで直接固定しているため、このハンダ付けに手間を要することと、ハンダ付けの量などにより溶融して遮断弁が作動するタイミングに安定性がない。又、熱膨張材方式は、この熱膨張材を直接ガス配管内に組み込む方式であることから、この熱膨張材が熱膨張したときに、配管の長手方向に熱膨張材が逃げてしまうため、ガス流路を遮断するためには、熱膨張材の量を多くする必要がある。しかし、このように熱膨張材の量を多くすると、流動抵抗が大きくなると云う欠点と共に熱膨張材は高価であることから、経費が嵩む。又、既設の配管に熱膨張材を組み込むためには、寸法的に配管内で熱膨張材の厚みを均一に保つことが難しく、また、配管内壁面の汚れ等によって、熱膨張材がしっかりと固定されないことも多く、水平方向の配管の場合ならばとにかく、垂直配管に組み込んだような場合には、配管内に落下したり、性能が十分に発揮されない場合もある。
【0006】
そこで、本件出願人は、平成14年2月20日付で、ガスメータ廻りの配管内において、火災発生時に確実にガスを遮断することができると共に、新設ばかりでなく、既設の配管内にも取り付けて使用できる感熱ヒューズアダプターを提案している(特願2002−042684号)。
しかし、この特願2002−042684号(以下「先願」と云う)において、図2(A)に記載された感熱ヒューズアダプターは、遮断弁23を先願の図4、図5にみられる中心から3方向に支持板を形成した固定板27によりガス流路21内に取り付けており、更に、遮断弁23は、ガス流路21内を横断するようにして設けられたハンダ製の制御部材30でその前進が止められていて、この制御部材30が火災時に溶融すると前進してガスを止める構成となっている。
このように、先願の感熱ヒューズアダプターにあっては、ガス流路21内に固定板27が存在するばかりでなく、制御部材30がガス流路21を横断する形で設けられているため、通常の場合、この2ヶ所がガスの流れを阻害し、圧損が大きくなると云う問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このように、従来の感熱ヒューズアダプターにおいて、圧損が大きいと云う問題点を解決し、圧損を極力小さくした感熱ヒューズアダプターを提供するのが第1の目的である。
また、先願の感熱ヒューズアダプターにおいては、制御部材30を弁シート22の上流側に組み込む必要があるため、製作に際しては、先ず制御部材30を継手管20のガス流路21内に組み込み、その上で遮断弁23を固定板27を用いてガス流路21内に組み込むと云う、2工程が必要になることから、組み立てに時間がかかると云う問題があり、この組み立てに2工程を要する欠点を解消し、1工程で組み立て可能な感熱ヒューズアダプターを提供するのが第2の目的である。
【0008】
また、前記先願の発明において、図8、図9に記載の感熱ヒューズアダプターの場合、アダプター50内に対して熱膨張材58を組み込むため、あるいは図10においてコイルばね62を組み込むために、ともにキャップ57を有しており、この分部品点数が多くなってコストが高くなると云う問題があり、この部品点数が多い欠点を解消して安いコストで製作できる感熱ヒューズアダプターを提供するのが第3の目的である。
【0009】
また、上述した先願の感熱ヒューズアダプターの場合、何れもコイルばね29、62又は熱膨張材58単独の力で遮断弁23、53を弁シート22、52に密着させているが、状況によっては、このような単独部品の力で遮断弁23、53を密着させるだけでは、密着力が不足する場合も懸念される。また、経年的あるいは火災時の高温によりコイルばねのばね弾性が弱まった時に、この弱まったばね弾性を補助して十分な遮断弁の密着力を確保することができる感熱ヒューズアダプターを提供するのが第4の目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、感熱ヒューズアダプターにおいて、 . 内部にガス流路51を形成し、外周面に弾性固定爪53及びシールリング54を形成して成るアダプター本体50と、
. 前記アダプター本体50の下端部内であって、前記ガス流路51に形成された弁シート52と、
. 前記アダプター本体50の下端の両サイドから下方に向けて形成された支持フレーム56、56aにより前記アダプター本体50に対して一体に形成された筒体57と、
. 前記筒体57内において、この筒体57の軸方向の中心線を中心として回転自在に組み込まれたガイド筒58と、
. 前記ガイド筒58内から上方にスライド可能に組み付けられた軸筒59の上端に一体に形成され、軸筒59が上方にスライドしたときに、前記弁シート52に下方から密着するように形成された遮断弁60と、
. 前記軸筒59内において、上端は前記遮断弁60の下面に当接し、下端は前記筒体57の有底部に係合し、負荷時には圧縮されて前記軸筒59をガイド筒58内に収容し、無負荷時には軸筒59をガイド筒58内から上方にスライドさせて遮断弁60を前記弁シート52に密着させるコイルばね61と、
. 前記筒体57の側面にハンダ部材通し穴57aを形成し、前記ガイド筒58に前記ハンダ部材通し穴57aに対向させてハンダ部材装着穴58aを形成し、前記軸筒59の側面に前記ハンダ部材装着穴58aに対向させてハンダ部材装着小穴59aを形成することにより、前記ハンダ部材通し穴57aからハンダ部材装着穴58aを経由してこのハンダ部材装着穴58aと前記ハンダ部材装着小穴59a間に装着して軸筒59をコイルバネ61の力に抗してガイド筒58内に固定しているハンダ部材62と、
. 前記ガイド筒58の底部に形成されていて、前記ガイド筒58と軸筒59間にハンダ部材62を装着したのち、ガイド筒58を回転させてハンダ部材62をハンダ部材通し穴57aから逃がすために形成されたドライバー溝58bと、
. から成ることを特徴とするものである
【0011】
更に、請求項に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、軸筒59内であって、コイルばね61の内側には熱膨張材73を充填した有底ケーシング71と72を対向してスライド伸長自在に組み込み、火災の熱でこのケーシング71、72内の熱膨張材73が膨張すると、この熱膨張材73の膨張力でケーシング71側が上方にスライドすることにより、遮断弁60を押し上げてコイルばね61の密着力を加勢するように構成して成ることを特徴とするものである。
発明の場合、火災が発生すると、この熱でハンダ部材が溶融することにより、軸筒とガイド筒間のロックが外れ、軸筒がコイルばねの作用で前進(上昇)し、遮断弁が瞬時に弁シートに密着することによって、ガス流路が遮断され、ガスが止る。その後、熱膨張材がケーシング内で熱膨張し始め、この膨張作用で、ケーシングは軸筒及びガイド筒内において伸長し、この伸長作用によって、軸筒を弁シート側に押しつける。この押しつけの力により、遮断弁は、コイルばねの力に加えて、熱膨張材の膨張力で弁シートに密着されるため、仮に、コイルばねの力が高温により弱まったとしても、シールが不完全となることがない。
また、感熱ヒューズアダプターの取り付けが上向きの場合、弁シートが遮断弁の上方に上向きで位置し、ガスが弁シート側から遮断弁を経由して流れている場合、ガス圧が遮断弁に作用して、遮断弁を押しつけるコイルばねの力が減衰されることになるが、熱膨張材を併用すれば、この減衰した力を補う。このため、コイルばねの力をあらかじめ大きく設定しておく必要がなくなる
【0012】
【実施例1】
本実施例1は、請求項1に記載の発明に対応する。本実施例1を説明する前に、本発明に係る感熱ヒューズアダプターが取り付けられる場所の例を図1(A)(B)に示す。この図1(A)(B)において、符号の1はガスメータ、2は垂直に立ち上げられた入側ガス配管であって、この入側ガス配管2の途中には元栓3が取り付けてあり、ガスは、エルボ管4→継手管5→エルボ管6→曲管(又は直管)7→ガスメータ1の入側口金1aを経由してガスメータ1内に入り、計量されたガスは、出側口金1b→曲管(又は直管)8→エルボ管9→継手管10→エルボ管11→垂直の出側配管12→試験口13を経由して屋内配管側に流れる。図中14、15は曲管7及び8の下端に取り付けられたユニオンナットであって、ガスメータ1の入側と出側の口金1a、1bは、このユニオンナット14、15で曲管7、8の下端に吊設されている。
【0013】
本実施例1のヒューズアダプターは、上記ガスメータ廻りの配管において、曲管7とガスメータ1の入側口金1a間に取り付けられる。
この取り付け例を図2(A)(B)に示すと共に図3(A)(B)(C)に遮断弁の構造を示し、図4(A)(B)に支持枠の構造を示し、図5(A)に遮断弁支持ピンの構造を示し、図5(B)にハンダ部材の構造を示し、図6に遮断弁、支持枠、支持ピン、ハンダ部材の組立て構成を示す。
【0014】
先ず、図2(A)において、20はアダプター本体であって、このアダプター本体20内にはガス流路21が貫通して形成されていると共に上流側には、図1において説明した曲管7の下端に取り付けられたユニオンナット14が接続されるねじ部22を形成し、下流側には、ガスメータ1の入側口金1aを接続するためのユニオンナット23をスナップリング24により取り付けた構成となっている。
【0015】
25はガス流路21内に形成された逆ハ字状の弁シート、26は、ガス流路21において、弁シート25の上流側に形成された拡大部であって、ここには、弁シート25側に向けた逆円錐形状の遮断弁27が支持枠28により組み込まれている。
この遮断弁27は、図3に示すように上面に支持枠28の収容溝27aとハンダ部材組込穴27bを形成し、この下方の中心にコイルばね収容穴27cを形成し、この収容穴27cの底にねじ孔27dを形成した構成である。
【0016】
上記遮断弁27を支持している支持枠28は、図4に示すように左右の縦枠28aの下端を水平枠28bで連結することによりコ字状に形成されていると共に前記水平枠28bの中央には、穴28cが設けられ、縦枠28aの上端には弧状の固定鍔部28dが設けられている。
図5において、(A)は遮断弁27の支持ピン29の構成を示し、この支持ピン29の先端には前記ねじ孔27dに螺合する雄ねじ29aが設けられていると共に上半は前記雄ねじ29aより大径の大径部29bが形成され、上端面にはドライバ溝29cが設けられている。
図5において、(B)はハンダ部材の構成を示し、このハンダ部材30の外形は、大径の上段部30aとこれより小径の下段部30bから成り、中心には、前記支持ピン29の大径部29bの段部29dが入る上段穴30cと、これに続いて雄ねじ29aが貫通する小径の下段穴30dが設けられている。
【0017】
上記構成の遮断弁27、支持枠28、支持ピン29、ハンダ部材30は、図6に示すように、先ずアダプター本体20の外で組み立てられる。この組み立て手順は、先ず遮断弁27のコイルばね収容穴27c内にコイルばね31を組み込み、遮断弁27の溝27a内に支持枠28の水平枠28b部分を嵌め込み、次にハンダ部材30の上段孔30cと下段孔30d内に支持ピン29を通した状態でハンダ部材30を遮断弁27のハンダ組込穴27b内に嵌め込み、支持ピン29の雄ねじ29aをドライバーを用いてねじ孔27d内にねじ込むことにより、支持枠28に遮断弁27とハンダ部材30を固定する。
【0018】
このようにして組み立てた遮断弁27の支持枠28を図2(A)に示すようにアダプター本体20の上流側から弁シート25側に向けて挿入し、支持枠28の固定鍔部28dをアダプター本体20側に設けた固定溝20a内に嵌め込み、Cリング20bでこれを押えつけて組み立てを終る。
上記構成のアダプターは、ガスメータ1の入側において、曲管7と入側口金1a間に取り付けられる。この時、ガスメータ1の出側においても高さ調整のために、遮断弁27等を組み込まない、同一大きさのアダプター本体20が出側口金1bと曲管8間に取り付けられる。
【0019】
このようにしてガスメータ1の入側に感熱ヒューズアダプターを取り付けておくと、火災が発生し、この熱でハンダ部材30が溶融すると、遮断弁27と支持枠28の固定が解除されるため、遮断弁27は支持ピン29にガイドされながら下降し、瞬時に弁シート25に密着して、ガス流路21を閉じ、ガスの流れを遮断する。この状態は図2(B)に示されている。
この結果、ガスメータ1の入側以降において、ガス配管等の折損が発生しても、ガスは遮断されているから、ガスによる二次的な災害の発生は防止される。
【0020】
上記構成のアダプターは、特に後付けの場合、ガス配管あるいはガス器具にアダプターを組み付けるための改良が必要になるため、ガス配管あるいはガス器具内に何んの改良も施すことなく装着して使用できる感熱ヒューズアダプター、図7(A)(B)及び図8(A)(B)及び図9(A)(B)に基づいて詳細に説明する。
符号の50は円筒状のアダプター本体であって、このアダプター本体50内のガス流路51には弁シート52が形成されていると共にこのアダプター本体50の外周面には、ガス配管内に嵌合したときに、アダプター本体50を固定するための固定爪部材53とシールリング54が設けられている。図9(A)(B)は前記固定爪部材53を示すもので、アダプター本体50側の嵌合溝内に嵌合するリング部53aと、このリング部53aから切り起すことにより形成された係止爪53bとから成る。
【0021】
55はヒューズ機構であって、このヒューズ機構55は、前記アダプター本体50の弁シート52の下流側に支持フレーム56、56aで配設されていて、このヒューズ機構55は、アダプター本体50内のガス流路51よりも小径であって、アダプター本体50に支持フレーム56、56aで一体に取り付けらた筒体57と、この筒体57に回転自在に組み込まれたガイド筒58と、このガイド筒58内にスライド及び回転自在に挿入されていると共に先端に遮断弁60を前記弁シート52に向けて形成した軸筒59と、この軸筒59内に装入されていて、後端は前記ガイド筒58で止められているコイルばね61と、前記筒体57に設けたハンダ部材通し穴57aと、この通し穴57aに対向する位置に設けられたガイド筒58のハンダ部材装着穴58aと、前記軸筒59において、前記コイルばね61を圧縮した状態のときに前記ハンダ部材装着穴58aに対向する位置に設けられたハンダ部材装着小穴59aと、前記コイルばね61を圧縮した状態で前記ハンダ部材装着穴58aと小穴59a内に嵌合することにより、軸筒59(遮断弁60)をガイド筒58内に固定しているハンダ部材62から成る。
【0022】
上記アダプターを組み立てる際は、軸筒59内にコイルばね61を装入した遮断弁60を支持フレーム56側から挿入し、一方ガイド筒58は筒体57の外から軸筒59と対向させ、筒体57内において軸筒59をガイド筒58内に挿入し、コイルばね61を圧縮した状態でハンダ部材通し穴57aと嵌合穴58a及び嵌合小穴59aを夫々対向させる(図7(A)参照)。
その上で、通し穴57aからハンダ部材62を嵌合穴58a、嵌合小穴59a内に嵌合することにより、軸筒59とガイド筒58を固定し、次にガイド筒58のドライバー溝58bにドライバーを掛けて180°ガイド筒58を回転させてハンダ部材62が外れるのを防止する(図7(B)参照)。なお、ガイド筒58の回転は、ハンダ部材62が通し穴57aから逃れるならば、任意の角度で良い。
【0023】
上記のようにして、アダプターをガス配管63内に組み込んだ状態を図8(A)に示す。そして、火災が発生すると、この熱でハンダ部材62が溶融して、ガイド筒58に対する軸筒59のロックが解除されるため、遮断弁60(軸筒59)がコイルばね61の力で前進し、弁シート52に瞬時に密着してガス流路51を遮断し、ガスの流れを止める(図8(B)参照)。この結果、ガスの流出による二次災害を防止できる。
【0024】
【実施例2】
本実施例は請求項に記載の発明に対応するもので、実施例に記載したアダプターにおいて、更に作動の確実性を期すため、コイルばね61による作動に加えて、熱膨張材による熱膨張の作用で遮断弁60を弁シート52に密着させることを目的としている。
この実施例を図10(A)(B)に基づいて詳細に説明する。但し、図7、8、9と同一の符号は、図7、8、9のものと同一の構造を示すため、重複を避けるためにここでの説明は省略する。
【0025】
符号の70は有底の円筒状ケーシング71と72を対向させて組み合わせ、この内部に熱膨張材73を充填した熱膨張ユニットであって、この熱膨張ユニット70は、図10(A)に示すように、軸筒59のコイルばね61内に組み込まれていて、火災が発生するとこの熱でハンダ部材62が溶融し、コイルばね61の力で遮断弁60が前進し、弁シート52に密着した後、同様に火災の熱で熱膨張材73が熱膨張してケーシング71と72を直線的に伸長させることにより、遮断弁60が弁シート52に密着する力を加勢するものである。この状態は、図10(B)に示されている。
なお、本実施例の熱膨張材73とは公知の熱膨張性黒鉛又は熱膨張性ゴム又は熱膨張性樹脂等を含む上位概念である。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上の如き構成と作用により次の効果を奏する。
1.発明によると、火災発生時の安全性に加えて、ガスの流れを阻害する部分が少なくなったことにより、圧損が小さく、また、部品数が少なく、組み立てが簡単となり、よって前記した圧損の減少と低コスト化を図る第1〜3の目的を達成することができる。
2.請求項に記載の発明によると、遮断弁は、コイルばねによる密着力に加えて、熱膨張材による密着力が加勢されるため、コイルばねの経年あるいは高温による劣化や地震による激しい震動や衝撃が作用しても密着力が劣ることがなく、安全性が拡大し、第4の目的を達成することができる。
3.次に、本発明によると、ガス配管やガス器具内に簡単にヒューズアダプターを取り付けることができるので、何等手を加えることなく、例えば既設のガス配管やガス器具の一部にヒューズアダプターを取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガスメーターとこの廻りの配管側を示すもので、(A)は正面図、(B)は側面図。
【図2】 ューズアダプターを示すもので、(A)は組み立てた状態の断面図、(B)は遮断弁が作動した状態の説明図。
【図3】 遮断弁を示すもので、(A)は遮断弁を背後側から見た図、(B)は側方から見た図、(C)は断面図。
【図4】 遮断弁を支持している支持枠を示すもので、(A)は支持枠を上方から見た図、(B)は正面から見た図。
【図5】 支持ピン及びハンダ部材を示すもので、(A)は支持ピンを側方から見た図、(B)はハンダ部材の断面図。
【図6】 遮断弁を支持枠に取り付けた状態を示す断面図。
【図7】 本発明に係る感熱ヒューズアダプターの説明図であって、(A)はハンダ部材を取り付ける寸前の感熱ヒューズアダプターの説明図、(B)はハンダ部材を取り付けた後、ガイド筒を180°回転した状態の説明図。
【図8】 本発明に係る感熱ヒューズアダプターにおいて、(A)は組み立てを終了した感熱ヒューズアダプターをガス配管内に組み込んだ状態の説明図、(B)は遮断弁が作動した状態の説明図。
【図9】 (A)は固定爪部材を側方から見た図、(B)は固定爪部材を下方から見た図。
【図10】 実施例の感熱ヒューズアダプターを示すもので、(A)は遮断弁が作動する前の図、(B)は遮断弁及び熱膨張材が作動した状態を示す図。
【符号の説明】
1 ガスメータ
20 アダプター本体
27 遮断弁
28 支持枠
30 ハンダ部材
31 コイルばね
50 アダプター本体
57 筒体
58 ガイド筒
59 軸筒
60 遮断弁
61 コイルばね
62 ハンダ部材
70 熱膨張ユニット
71、72 ケーシング
73 熱膨張材

Claims (2)

  1. . 内部にガス流路51を形成し、外周面に弾性固定爪53及びシールリング54を形成して成るアダプター本体50と、
    . 前記アダプター本体50の下端部内であって、前記ガス流路51に形成された弁シート52と、
    . 前記アダプター本体50の下端の両サイドから下方に向けて形成された支持フレーム56、56aにより前記アダプター本体50に対して一体に形成された筒体57と、
    . 前記筒体57内において、この筒体57の軸方向の中心線を中心として回転自在に組み込まれたガイド筒58と、
    . 前記ガイド筒58内から上方にスライド可能に組み付けられた軸筒59の上端に一体に形成され、軸筒59が上方にスライドしたときに、前記弁シート52に下方から密着するように形成された遮断弁60と、
    . 前記軸筒59内において、上端は前記遮断弁60の下面に当接し、下端は前記筒体57の有底部に係合し、負荷時には圧縮されて前記軸筒59をガイド筒58内に収容し、無負荷時には軸筒59をガイド筒58内から上方にスライドさせて遮断弁60を前記弁シート52に密着させるコイルばね61と、
    . 前記筒体57の側面にハンダ部材通し穴57aを形成し、前記ガイド筒58に前記ハンダ部材通し穴57aに対向させてハンダ部材装着穴58aを形成し、前記軸筒59の側面に前記ハンダ部材装着穴58aに対向させてハンダ部材装着小穴59aを形成することにより、前記ハンダ部材通し穴57aからハンダ部材装着穴58aを経由してこのハンダ部材装着穴58aと前記ハンダ部材装着小穴59a間に装着して軸筒59をコイルバネ61の力に抗してガイド筒58内に固定しているハンダ部材62と、
    . 前記ガイド筒58の底部に形成されていて、前記ガイド筒58と軸筒59間にハンダ部材62を装着したのち、ガイド筒58を回転させてハンダ部材62をハンダ部材通し穴57aから逃がすために形成されたドライバー溝58bと、
    . から成る感熱ヒューズアダプター。
  2. 請求項1に記載の発明において、軸筒59内であって、コイルばね61の内側には熱膨張材73を充填した有底ケーシング71と72を対向してスライド伸長自在に組み込み、火災の熱でこのケーシング71、72内の熱膨張材73が膨張すると、この熱膨張材73の膨張力でケーシング71側が上方にスライドすることにより、遮断弁60を押し上げてコイルばね61の密着力を加勢するように構成して成る感熱ヒューズアダプター。
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