JP4084464B2 - 単一電子装置の製造方法 - Google Patents

単一電子装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4084464B2
JP4084464B2 JP15928198A JP15928198A JP4084464B2 JP 4084464 B2 JP4084464 B2 JP 4084464B2 JP 15928198 A JP15928198 A JP 15928198A JP 15928198 A JP15928198 A JP 15928198A JP 4084464 B2 JP4084464 B2 JP 4084464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
single electronic
film
electronic device
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15928198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11195780A (ja
Inventor
安理 中島
直人 堀口
宏 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP15928198A priority Critical patent/JP4084464B2/ja
Publication of JPH11195780A publication Critical patent/JPH11195780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4084464B2 publication Critical patent/JP4084464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に電子装置の製造に関し、特に絶縁膜中に配列した導電性超微粒子よりなるいわゆるナノクリスタルを含む単一電子装置およびその製造方法に関する。
Wilkins他(R. Wilkins,E. Ben-Jacob, R.C. Jaklevic, Phys. Rev. Lett.63, 1989, pp.801 )による、酸化膜中に金属超微粒子を分散させた系での階段状に量子化されたコンダクタンスの発見以来、いわゆる電子のクーロンブロッケードを応用した単一電子装置の研究が精力的になされている。クーロンブロッケードを使うことにより、非常に微少なキャパシタンスを通過するトンネル電流に現れる量子効果を使ってスイッチング動作を行う素子が得られる。また、これらの単一電子素子を使って様々な論理回路やメモリ回路を構成することができる。
【0002】
【従来の技術】
図1(A),(B)は、かかる単一電子装置の基本的構成要素を示す。
図1(A)を参照するに、キャパシタンスCを有するトンネル接合の充電エネルギEは、蓄積している電荷量をQとして
E=Q2 /2C
で与えられるが、一方の電極から他方の電極に単一の電子がトンネリングした場合、蓄積電荷量はQからQ−eに変化し、その結果トンネル接合のエネルギは
ΔE=e(Qc −Q)/C
だけ変化する。ただし、Qc は臨界電荷量であり、e/2で与えられる(Qc =e/2)。
【0003】
そこで、接合の蓄積電荷量Qが前記臨界電荷量Qc よりも小さい場合にはこのようなトンネリングは接合エネルギを増大させてしまい(ΔE>0)、その結果電子のトンネリングはブロックされてしまう。一方、前記接合に電圧(>e/2C)を印加すると、QはQc よりも大きくなり、ΔE<0となるために、電子のトンネリングが可能になる。
【0004】
図1(B)は、このようなトンネル接合の動作特性曲線(I−V曲線)を示す。図1(B)の特性曲線には、かかる単一電子効果に起因するブロッケージ領域が現れる。
このような単一電子効果が観測されるためには、単一の電子がトンネル接合をトンネリングする際に生じるエネルギ変化ΔE(≒e2 /2C)が熱エネルギkB Tよりもはるかに大きい必要があり(e2 /2C≫kB T)、このためトンネル接合を、キャパシタンスCが非常に小さくなるように形成する必要がある。
【0005】
このような微小なキャパシタは従来のパターニング法で作成するのは困難で、このため、従来よりかかる微小キャパシタを、SiO2 膜等の絶縁膜中に、いわゆるナノクリスタル構造を形成することにより形成する試みがなされている。ナノクリスタル構造は、前記SiO2 等の絶縁膜中に典型的には10nm以下の大きさの金属微粒子(金属ナノクリスタル)を、略等間隔で、実質的に同一平面上に、相互に孤立した状態で配列した構造である。
【0006】
従来、絶縁膜上に金属微粒子をスパッタや蒸着により堆積することにより所望のナノクリスタル構造を形成する試みがなされていたが、このような方法では、均一な大きさの金属ドットを相互に孤立した状態で、実質的に同一平面上に形成することは非常に困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これに対し、イオン注入法を使って金属元素を絶縁膜中に導入した場合には、比較的簡単に孤立したナノメートルサイズの金属ナノクリスタルを絶縁膜中に形成することが可能である。例えば、Hosono他(Hosono, H. et al., "Cross-sectional TEM Observation of Copper-implanted SiO2 glass," J. Non-crystalline Solids, 143, 1992, pp.157-161)を参照。
【0008】
上記公知例は、SiO2 膜中にCu原子を160keVの加速エネルギおよび6×1016cm-2のドーズでイオン注入し、さらに同じSiO2 膜中にCu原子を今度は35keVの加速エネルギおよび2×1016cm-2のドーズでイオン注入することにより、前記SiO2 膜中にCuの超微粒子を相互に孤立した状態で形成することが可能であることを報告している。
【0009】
しかし、このような大きな加速エネルギでイオン注入を行った場合、注入された金属イオン、従って金属ナノクリスタルの深さ方向への分布は絶縁膜中において大きくばらついてしまい、所望の単一電子装置に適した構造は実現できない。例えば、このような金属ナノクリスタルの深さがばらついた構造では、金属ナノクリスタルが何層も形成されるため、前記絶縁膜に垂直に電界を印加した場合、電子は前記金属ナノクリスタルを次々にトンネリングにより通過することになる。また、絶縁膜中の深さにより、図1(B)の特性が変化してしまい、明確な特性を観測することができなくなる。
【0010】
そこで、本発明は上記の課題を解決した、新規で有用な単一電子装置およびその製造方法を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、ナノメートルサイズの金属ナノクリスタルを、絶縁膜中に均一な大きさで、相互に略一定の間隔で孤立して、所定の深さに二次元状に形成できるナノクリスタルの形成方法、かかるナノクリスタルを含む単一電子装置およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を
求項に記載したように、
基板上に形成された絶縁膜中に金属元素を導入するドーピング工程と、前記絶縁膜中に導入された前記金属元素を拡散させ、前記絶縁膜中に、前記絶縁膜と前記基板との界面に沿って、ナノメートルサイズの相互に孤立した金属微粒子を析出させるアニール処理工程とを含む、単一電子装置の製造方法において、
前記ドーピング工程は、前記金属元素を前記絶縁膜中に導入するイオン注入工程を含み、前記絶縁膜中の前記金属元素の濃度が、前記基板内および前記界面において実質的にゼロになるように実行されることを特徴とする単一電子装置の製造方法により、また
求項に記載したように、
前記基板はSi基板よりなり、前記絶縁膜はSiO よりなることを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記金属元素は、Cu,Fe,Ag,Au,Sn,Pt,In,SbおよびGaよりなる群から選択されることを特徴とする請求項1または2記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記金属元素はSnであり、前記イオン注入工程は、加速エネルギを約20keV以下に設定して実行されることを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記金属元素はSbであり、前記イオン注入工程は、Sbを約1×1013cm-2以上のドーズで前記絶縁膜中に導入することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記イオン注入工程は、Sbを約1×1016cm-2以上のドーズで前記絶縁膜中に導入することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記イオン注入工程は、前記Sbを約1×1017cm-2以上のドーズで前記絶縁膜中に導入することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記アニール処理は、約400°C以上の温度で実行されることを特徴とする請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項に記載したように、
前記絶縁膜は第1の絶縁膜とその上の第2の絶縁膜とよりなり、前記ドーピング工程は、前記金属元素が前記第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との間の界面近傍に濃集するように実行されることを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか一項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項10に記載したように、
前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、それぞれ異なった温度で形成されることを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項11に記載したように、
前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、それぞれ異なった組成を有することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法により、または
請求項12に記載したように、
前記イオン注入工程は、前記基板に対して斜めに実行されることを特徴とする請求項1〜11のうち、いずれか一項記載の単一電子装置の製造方法により、解決する。
【0012】
図2を参照するに、このような低い加速電圧でのイオン注入では、Sn原子は前記熱酸化膜中の厚さ方向上おおよそ中央部Aに集中しており、同じことが図3に示す前記熱酸化膜中におけるSn原子の分布においても見られる。すなわち、前記Si基板内、あるいは前記熱酸化膜とSi基板との界面(SiO2 /Si)にまで到達するSn原子はほとんどない。
【0013】
一方、図2のTEM写真は、前記中央部Aの他に、前記熱酸化膜中の、前記SiO2 /Si界面に隣接した位置Bにも、Sn原子の鋭い集中が存在することを示している。これは、前記熱酸化膜中に、前記界面に隣接して歪みが形成された領域が存在し、このような部分にSn原子が集中して捕獲されていることを示唆している。
【0014】
図4は、図2の構造を900°Cで10分間アニールした場合の、図2と同様なTEM断面写真を示す。
図4を参照するに、前記位置Aに対応するSn原子の集中は消滅し、前記位置Bに近い位置Cにおいて前記Sn原子が凝集し、大きさが約5nmのSnナノクリスタルが、前記SiO2 /Si界面に沿って多数形成されているのがわかる。また、各々のSnナノクリスタルはほぼ同様な大きさの球状形状を有し、前記SiO2 /Si界面からほぼ同一の高さに二次元的に、すなわち層状に整列しているのがわかる。さらに、個々のSnナノクリスタルについては、格子像が確認されている。
【0015】
かかる位置Cにおいては、Si基板の熱酸化工程により、熱酸化膜中に強い圧縮歪みが形成されており、かかる歪み蓄積領域においてSn原子の拡散が阻止され、拡散を阻止されたSn原子は凝集してSnナノクリスタルを形成するものと考えられる。
図5は、図4の構造を概略的に示した図である。
【0016】
図5を参照するに、n+ 型の縮退Si基板10上にはSiO2 膜12が熱酸化により5〜40nmの厚さに形成され、前記SiO2 膜12中には、前記Snナノクリスタルに対応する径が約5nmのSn超微粒子14が、前記Si基板10との界面に沿って、前記界面から略一定の高さに、相互に離間して形成される。図5よりわかるように、前記Sn超微粒子14は、前記SiO2 膜12中、深さ方向上中央部よりも前記界面に近い、図2の位置Bあるいは図4の位置Cに対応する位置において、略2次元的に配列する。
【0017】
そこで、本発明は、かかる絶縁膜中に基板/絶縁膜界面に沿って単層状に形成された金属ナノクリスタルを活性部に使った単一電子装置を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
図6(A)〜図8(J)は、本発明の第1実施例による単一電子装置の製造方法を示す図である。ただし、図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0019】
図6(A)を参照するに、前記Si基板10の表面に、熱酸化工程により、前記SiO2 膜12が、5〜20nmの厚さ、典型的には先にも説明したように15nmの厚さに形成される。
次に、図6(B)の工程で、前記SiO2 膜12中にSnを、イオン注入法により、20keV以下、好ましくは10keVの加速エネルギおよび5×1015cm-2のドーズで導入する。このようにSnイオンを低い加速エネルギで導入することにより、先に図2あるいは図3で説明したように、Sn原子は前記SiO2 膜12中の中央部Aおよび前記SiO2 /Si界面Bに集中的に蓄積される。また、従来の高い加速エネルギ(例えば160keV)を使った場合と異なり、注入されたSn原子で前記SiO2 /Si界面を通過して基板10にまで到達するものはわずかである。
【0020】
次に、図6(C)の工程で、前記図6(B)の構造がN2 雰囲気中、900°Cで10分間アニールされ、その結果前記イオン注入されたSnイオンが凝集し、前記Sn超微粒子よりなる直径が約5nmのナノクリスタル14が前記SiO2 膜中、前記図4の位置Cに対応する位置に、自発的に形成される。先に図4で説明したように、このように自己組織化されたナノクリスタル14は、前記SiO2 /Si界面から略一定の高さにおいて、二次元的に配列する。
【0021】
さらに、図6(D)の工程で、前記SiO2 膜12上を第1のレジスト膜16および第2のレジスト膜18で順次覆う。前記レジスト膜16は例えばPMMA(polymethylmethacrylate)よりなり、約500nmの厚さに形成される。一方、前記レジスト膜18は例えばマイクロポジットS1300−31(SHIPLEY FAR EAST社の商品名)よりなり、約300nmの厚さに形成される。
【0022】
次に、図7(E)の工程で、開口部20Aを形成されたフォトマスク20を図6(D)のレジストフィルム18上に形成し、マスクパターン20を介して前記レジスト膜18中の前記開口部20Aに対応する部分22を露光する。
さらに、図7(F)の工程で、前記レジスト膜18の露光部分22を現像・除去し、図7(G)の工程で、その下のレジスト膜16を紫外線により露光する。
【0023】
さらに、図7(G)のレジスト膜16の現像工程によりレジスト膜16の領域24を除去し、レジスト膜16によりレジストパターン16Aを形成する。さらに、図8(I)の工程で、典型的にはAlあるいはAl合金よりなる導体膜26を、前記図7(G)の構造上に、前記レジストパターン16Aおよび18Aをマスクに堆積し、図8(J)の工程で、前記レジストパターン16Aおよび18A上の導体膜26をリフトオフし、前記SiO2 膜14上に電極パターン26が形成された構造を得る。
【0024】
図8(J)の単一電子装置は単一電子トンネルダイオードとして動作する。
図9は、図8(J)の装置の等価回路図を示す。
図9を参照するに、単一電子トンネルダイオードはSi基板10とSnナノクリスタル14との間のキャパシタンスCA と、前記Snナノクリスタル14と前記電極パターン26との間のキャパシタンスCB とを直列接続し、さらに前記キャパシタンスCA およびCB に並列に、トンネル抵抗RA とRB をそれぞれ挿入した構成を有している。
【0025】
図10は、図8(J)の単一電子トンネルダイオードの構造において、SiO2 膜12の厚さを約10nmとした場合の動作特性を示す。ただし、図10中、横軸は基板10と前記電極パターン26との間に印加される電圧を、左側縦軸は電流を、また右側縦軸はコンダクタンスを示す。
図10を参照するに、前記単一電子トンネルダイオードの電流−電圧特性には、先に図1(B)で説明した電流のブロッケード領域が観測される。また、コンダクタンスにも明確な振動が観測され、特に駆動電圧が0V付近で明瞭なブロッケードが観測される。
【0026】
また、このような単一電子トンネルダイオードや、これにゲート電極を組み合わせた単一電子トランジスタを使うことにより、様々な論理回路やメモリ回路を構成することが可能になる。
前記SiO2 膜中にイオン注入により導入される金属元素はSnに限定されるものではなく、Cu,Fe,Ag,Au,Pt,In,Ga等の金属元素を使うことも可能である。これら他の元素を使う場合でも、イオン注入の際の加速エネルギは、打ち込まれた金属元素の分布が前記SiO2 膜中に限定されるように設定する必要がある。
【0027】
また、本発明において、前記SiO2 膜の代わりにSiN膜等、他の絶縁膜を使うことも可能である。
図6(C)の工程において、前記Sn原子を自発的に凝集させる熱処理工程は、先に説明したように約900°C程度の温度、一般的には少なくとも400°C以上の温度で実行する必要がある。
[第2実施例]
先に説明した本発明の第1実施例では、基板上の絶縁膜中にSn等の金属元素をイオン注入することにより、単一電子装置に適したナノクリスタルを前記絶縁膜中に形成出来たが、これらの金属元素は一般的に半導体装置の製造で使われているものではない。すなわち、これらの金属元素は半導体集積回路装置の製造において、配線工程等で使われることはあっても、高温熱処理以前の工程では使われていない。一方、前記金属ナノクリスタルを形成する工程では、900°C等の高温での熱処理が不可欠で、このためこれらの金属を使った場合には、デバイス製造ラインが汚染されてしまう恐れもある。図2の断面写真と図4の断面写真を比較すると、位置Aに見られたSnの集中が、熱処理後の図4の状態では消滅しいるが、一部のSn原子は熱処理の際にSiO2 膜の自由表面から外部に離脱してしまった可能性がある。
【0028】
このような事情から、本発明の発明者は、一般的に半導体集積回路の製造工程でドーパントとして使われる元素を使って、絶縁膜中にナノクリスタルを形成する試みを行った。
このうち、AsおよびPを使ってナノクリスタルを形成する試みはすでになされており、これらの元素を使った場合には絶縁膜中に形成される超微粒子はアモルファス状態であり、ナノクリスタルにはならないことが示されている。
【0029】
一方、本発明の発明者は、前記金属元素としてSbを使った場合、絶縁膜中に欠陥を含まない金属ナノクリスタルを形成できることを見出した。
以下、本発明の発明者が行った実験について説明する。
本実施例における実験では、図6(A)の工程と同様にしてSi基板上にSiO2 膜を500nmの厚さに熱酸化により形成し、図6(B)に対応するイオン注入工程において、形成されたSiO2 膜中にSb+ イオンを、Si基板に到達しないように40keVの加速エネルギと1×1016cm-2のドーズでイオン注入した。さらに、このようにして形成された構造を、図6(C)に対応するアニール工程で、900°C中10分間アニールした。
【0030】
図11(A)は、このようにして形成されたSbナノクリスタルの断面TEM写真を示す。
図11(A)を参照するに、Si基板上のSiO2 膜中には径が約5〜15nmのほぼ球形のSb超微粒子が、相互に離間して形成されていることがわかる。形成されたSb超微粒子は格子像を示し、ナノクリスタルになっている。
【0031】
図11(B)は、前記イオン注入工程において、Sb+ イオンのドーズを1×1017cm-2まで増大させた場合に形成されるSbナノクリスタルの断面TEM写真を示す。ただし、前記イオン注入の加速電圧は、前記図11(A)の場合と同じく40keVに設定してある。
図11(B)を参照するに、Sbの注入ドーズを増加させた場合、形成されるSbナノクリスタルの最大径は約25nmまで増大する。
【0032】
本発明によれば、従来の半導体装置の製造プロセスでドーパントとして一般的に使われているSbをイオン注入工程で使うことにより、単一電子装置の製造を、安定して安価に行うことが可能になる。また、Sbのドーズを1×1013cm-2以上の範囲、例えば1×1016cm-2あるいは1×1017cm-2の範囲で変化させることにより、Sbナノクリスタルのサイズを所望値に制御できる。
【0033】
また、以上の実施例では、絶縁膜中へ金属元素の導入はイオン注入法により行ったが、前記金属元素の導入はイオン注入法に限定されるものではなく、例えば絶縁膜をCVD法で形成し、その際に前記金属元素をドーパントとして導入する等の方法も可能である。
[第3実施例]
図12(A),(B)は、図1(A)の単一電子装置の基本構成要素を二つ直列に接続し、ゲート電極を設けた本発明の第3実施例による単一電子トランジスタ30のそれぞれ等価回路図および動作特性を示す。
【0034】
図12(A)の等価回路図を参照するに、単一電子トランジスタ30では、図8(J)の構成における基板10とSnナノクリスタル14との間の接合容量がC1 でトンネル抵抗がR1 のトンネル接合と、前記Snナノクリスタル14とAl電極26との間の接合容量がC2 でトンネル抵抗がR2 のトンネル接合とが直列に接続され、両端にはバイアス電圧Vが印加される。また、中間のノードには、キャパシタCg を介して電圧信号Ug が供給される。
【0035】
かかる単一電子トランジスタでは、図12(B)に示す、点−e/2およびe/2を通る二対の平行線により画成される菱形領域においてクーロンブロッケードが成立し、従って動作点がAにある場合は電流はトランジスタ中を流れないが、動作点がBに移ると、一つの電子が順々に前記直列接続された共鳴トンネルダイオードを通過する。
【0036】
図13は、図12(A)の等価回路に対応する単一電子トランジスタ30の構造を示す。ただし、図13中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図13を参照するに、単一電子トランジスタ30は図8(J)に示す単一電子ダイオードに類似した構成を有するが、図8(J)に示す単一電子ダイオードのSiO2 膜12の一部に、前記Al電極26およびSi基板10、さらにSnナノクリスタル14からも離間して、Al等よりなり、図12(A)の電圧信号Ug を供給されるゲート電極27が形成される。
【0037】
図13の構造では、前記SiO2 膜12は基板10の一部に形成された凹部を埋めるように形成されており、前記ゲート電極27は前記SiO2 膜12中に、前記凹部に対応して、前記ナノクリスタル14に前記結合容量Cg を介して容量結合するように形成されているが、本発明の単一電子トランジスタはかかる特定の構造に限定されるものではなく、前記ゲート電極27が前記Snナノクリスタル14と容量Cg の容量性結合を形成するものであれば、どのような構造であってもよい。
[第4実施例]
図14は、図8(J)の構造を使った本発明の第4実施例によるフラッシュメモリ40の構成を示す。
【0038】
図14を参照するに、フラッシュメモリ40は、典型的にはp型にドープされ、図示の例ではLDD構造を有する拡散領域41Aおよび41Bをそれぞれソース領域およびドレイン領域として形成されたSi基板41上に形成され、前記Si基板41のチャネル領域41Cに対応する部分上に形成されたゲート電極構造42を含む。
【0039】
前記ゲート電極構造42は一対の側壁酸化膜42Aおよび42Bにより側壁面を覆われ、図8(J)に示したのと同様な、SiO2 膜中にSnナノクリスタルを層状に2次元配列されたフローティングゲート構造部42Cと、前記フローティングゲート構造部42C上に設けられた制御電極42Dとを含む。
動作時には、前記制御電極42Dに書き込み電圧を印加することにより、前記ソース電極41Aとドレイン電極41Bとの間で加速された電子が前記フローティングゲート構造部42C中の各々のSnナノクリスタルに捕獲され、安定に保持される。このように前記Snナノクリスタルに捕獲された電子は前記フラッシュメモリ40を構成するMOSトランジスタのしきい値電圧を変化させ、その結果、前記制御電極42Dに読み出し電圧を印加してMOSトランジスタのオン・オフを検出することにより、蓄積された情報を読み出すことが可能になる。また、前記制御電極42Dと基板41あるいはソース領域41Aとの間に消去電圧を印加することにより、蓄積された情報を消去することが可能になる。
【0040】
特に前記フローティングゲート構造部42CにSnナノクリスタルを使うことにより、電子を一つずつSnナノクリスタルに保持させることが可能になる。これにより、図14のフラッシュメモリ40は消費電力が低く、高集積化に好適である。また多値記憶が可能である。
[第5実施例]
ところで、先の実施例では、SnあるいはSb等の金属元素よりなるナノクリスタル14はSi基板10と熱酸化膜12との界面近傍に形成される歪み蓄積領域に形成されていたが、このような構成では、前記金属ナノクリスタル14とSi基板10との間の距離は材料系の組み合わせにより決定されてしまい、所望の設計条件に応じて自由に制御することはできなかった。
【0041】
これに対し、以下に図15(A)〜図16(D)を参照して説明する本発明の第5実施例では、前記金属ナノクリスタル14とSi基板10との距離を自在に設定することができる。ただし、図中先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図15(A)を参照するに、この工程では前記Si基板10を有機洗浄および化学洗浄の後、前記Si基板10の表面に熱酸化工程により、前記熱酸化SiO2 膜12を約10nmの厚さに形成する。次に、図15(B)の工程で、前記熱酸化膜12上に別のSiO2 膜52を、プラズマCVD法により、約10nmの厚さに形成する。例えば前記熱酸化工程は900〜1100°Cの温度で実行され、これに対してSiO2 膜52は、TEOS(テトラエトキシシラン)と酸素を原料としたプラズマCVD法により、250〜400°Cの温度で形成される。前記熱酸化膜12とCVD−SiO2 膜52とは形成温度が異なるため密度が異なっており、その結果、前記熱酸化膜12とCVD−SiO2 膜52との間の界面に沿って、強い熱歪みが導入される。
【0042】
さらに、図15(C)の工程で、図15(B)の構造に対して斜め方向からSn原子のイオン注入が、典型的には加速電圧を約15keVに、またドーズを約5×1015cm-2に設定して実行され、前記CVD−SiO膜52中に、前記熱酸化膜12との界面に沿ってSn原子が導入される。その際、前記加速電圧は、前記注入されたSn原子の分布プロファイルの中心が、前記界面近傍に位置するように設定される。前記イオン注入工程を、図15(C)に示すように、斜め方向から、典型的には60°前後の入射角で実行することにより、注入されたSn原子の分布幅、ないしプロファイルの幅を狭めることが可能である。図15(C)の例では、前記基板10はSnイオンの入射方向に対して37°傾斜されており、その結果、Snは基板10に対して63°の入射角で入射する。
【0043】
さらに、図15(C)の構造を900°Cで10分間熱処理することにより、図15(D)に示すように、前記CVD−SiO2 膜52中に、前記熱酸化膜12との界面に沿って、直径が約4±1nmのSnナノクリスタル56が、2次元平面上に実質的に整列して形成される。
本実施例の構成では、前記CVD−SiO2 膜52の下に厚さが約10nmの熱酸化膜12が存在するため、図15(C)のイオン注入工程において、Snイオンのうち前記Si基板10中にまで到達するものはほとんどなく、このためSi基板10と熱酸化膜12との間の界面に金属析出物が形成される等の問題は生じない。このため、図16(D)の構成を本発明の第1実施例に適用した場合に、単一電子装置を高い歩留まりで、効率良く製造することが可能になる。また、図16(D)の構成を図14のフラッシュメモリ40に適用することにより、前記Snナノクリスタル中に蓄積された電荷の、前記Si基板41へのリークを最小化することが可能になる。
【0044】
本実施例において、前記SiO2 膜12および52の形成方法は、先に説明した熱酸化法とプラズマCVD法の組み合わせに限定されるものではなく、光CVD法あるいは熱CVD法を組み合わせることも可能である。また、前記CVD−SiO2 膜52上に別の絶縁膜を形成し、前記別の絶縁膜中にSn原子をイオン注入し、熱処理して、前記SiO2 膜52との界面に沿って別のSnナノクリスタルの2次元配列を形成するようにしてもよい。さらに、前記ナノクリスタルはSnナノクリスタルに限定されるものではなく、Cu,Fe,Ag,Au,Sn,Pt,In,SbおよびGaよりなる群から選択される金属元素のナノクリスタルであってもよい。
[第6実施例]
図17は、本発明の第6実施例による単一電子装置60の構成を示す。ただし、図17中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0045】
図17を参照するに、本実施例では、前記熱酸化膜12上にアンモニアおよびモノシランを原料としたプラズマCVD法によりSiN膜62を約5nmの厚さに形成し、その上に前記CVD−SiO2 膜52を、典型的には10nmの厚さに形成する。さらに、図15(C)と同様な工程により、前記CVD−SiO2 膜52中にSn原子を斜め方向のイオン注入により導入し、さらに900°Cで10分間熱処理を行なうことにより、前記CVD−SiO2 膜52中に前記SiN膜62との界面に沿ってSnナノクリスタル66が、前記Snナノクリスタル56と同様に析出する。
【0046】
本実施例では、前記SiN膜62がCVD−SiO2 膜52中に導入されたSn原子の拡散障壁として作用し、Sn原子が前記CVD−SiO2 膜52とSiN膜62との間の界面に凝集して前記Snナノクリスタル66を形成するが、かかる拡散障壁62はSiN膜に限定されるものではなく、SiON膜やGeO2 膜、GeN膜、GeON膜、GeON膜、(SiGe)O2 膜、(SiGe)N膜等のSi−Ge−O−N系の膜で、SiO2 膜に接して形成された場合に界面に歪みを形成する材料であればよい。
【0047】
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において、様々な変形・変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】
請求項1〜12記載の本発明の特徴によれば、
基板上に形成された絶縁膜中に金属元素を、前記金属元素が前記基板まで進入しないように導入することにより、導入された金属元素は前記絶縁膜中の、前記基板に隣接した歪みが蓄積した領域に集中する。かかる構造を高温でアニールすることにより、前記絶縁膜中に、前記基板との界面に沿って、前記界面から略一定の高さに、大きさの揃ったナノメートルサイズの金属ナノクリスタルが、相互に離間して形成される。特に、前記金属元素の導入をイオン注入法により行う場合、加速エネルギを、前記金属元素が前記基板まで到達しないような低いエネルギに設定することで、アニール前における前記絶縁膜中における金属元素の深さ方向への分布が改善され、所定の深さに金属元素を集中させることができる。また、かかる絶縁膜を多層構造とすることにより、前記基板から任意の距離に所望の金属ナノクリスタルを形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は、単一電子装置の原理を説明する図である。
【図2】本発明の原理を説明する図(その1)である。
【図3】本発明の原理を説明する図(その2)である。
【図4】本発明の原理を説明する図(その3)である。
【図5】本発明の原理を説明する図(その4)である。
【図6】(A)〜(D)は、本発明の第1実施例による単一電子装置の製造工程を示す図(その1)である。
【図7】(E)〜H)は、本発明の第1実施例による単一電子装置の製造工程を示す図(その2)である。
【図8】(I),(J)は、本発明の第1実施例による単一電子装置の製造工程を示す図(その3)である。
【図9】本発明の第1実施例による単一電子トンネルダイオードの等価回路図を示す図である。
【図10】本発明の第1実施例による単一電子トンネルダイオードの動作特性を示す図である。
【図11】(A),(B)は、本発明の第2実施例によるSbナノクリスタルを示す図である。
【図12】(A),(B)は、本発明の第3実施例による単一電子トランジスタの構成および動作を説明する図である。
【図13】図12(A)の単一電子トランジスタの構成を示す図である。
【図14】本発明の第4実施例によるフラッシュメモリの構成を示す図である。
【図15】(A)〜(C)は、本発明の第5実施例による単一電子装置の製造工程を示す図(その1)である。
【図16】(D)は、本発明の第5実施例による単一電子装置の製造工程を示す図(その2)である。
【図17】本発明の第6実施例による単一電子装置を示す図である。
【符号の説明】
10 基板
12 絶縁膜
14,56,66 金属ナノクリスタル
16,18 レジスト
16A レジストパターン
18A レジストパターン
20 フォトマスク
20A 開口部
22,24 露光領域
26 電極
30 単一電子トランジスタ
40 単一電子フラッシュメモリ
41 基板
41A,41B 拡散領域
41C チャネル領域
42 ゲート構造
42A,42B 側壁酸化膜
42C フローティングゲート構造
42D 制御電極
50,60 単一電子装置
52,62 第2の絶縁膜

Claims (12)

  1. 基板上に形成された絶縁膜中に金属元素を導入するドーピング工程と、前記絶縁膜中に導入された前記金属元素を拡散させ、前記絶縁膜中に、前記絶縁膜と前記基板との界面に沿って、ナノメートルサイズの相互に孤立した金属微粒子を析出させるアニール処理工程とを含む、単一電子装置の製造方法において、
    前記ドーピング工程は、前記金属元素を前記絶縁膜中に導入するイオン注入工程を含み、前記絶縁膜中の前記金属元素の濃度が、前記基板内および前記界面において実質的にゼロになるように実行されることを特徴とする単一電子装置の製造方法。
  2. 前記基板はSi基板よりなり、前記絶縁膜はSiO よりなることを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  3. 前記金属元素は、Cu,Fe,Ag,Au,Sn,Pt,In,SbおよびGaよりなる群から選択されることを特徴とする請求項1または2記載の単一電子装置の製造方法。
  4. 前記金属元素はSnであり、前記イオン注入工程は、加速エネルギを約20keV以下に設定して実行されることを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  5. 前記金属元素はSbであり、前記イオン注入工程は、Sbを約1×1013cm-2以上のドーズで前記絶縁膜中に導入することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  6. 前記イオン注入工程は、Sbを約1×1016cm-2以上のドーズで前記絶縁膜中に導入することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  7. 前記イオン注入工程は、前記Sbを約1×1017cm-2以上のドーズで前記絶縁膜中に導入することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  8. 前記アニール処理は、約400°C以上の温度で実行されることを特徴とする請求項1〜7のうち、いずれか一項記載の単一電子装置の製造方法。
  9. 前記絶縁膜は第1の絶縁膜とその上の第2の絶縁膜とよりなり、前記ドーピング工程は、前記金属元素が前記第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との間の界面近傍に濃集するように実行されることを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか一項記載の単一電子装置の製造方法。
  10. 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、それぞれ異なった温度で形成されることを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  11. 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、それぞれ異なった組成を有することを特徴とする請求項記載の単一電子装置の製造方法。
  12. 前記イオン注入工程は、前記基板に対して斜めに実行されることを特徴とする請求項1〜11のうち、いずれか一項記載の単一電子装置の製造方法。
JP15928198A 1997-06-12 1998-06-08 単一電子装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4084464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15928198A JP4084464B2 (ja) 1997-06-12 1998-06-08 単一電子装置の製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15528597 1997-06-12
JP9-155285 1997-06-12
JP30690897 1997-11-10
JP9-306908 1997-11-10
JP15928198A JP4084464B2 (ja) 1997-06-12 1998-06-08 単一電子装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11195780A JPH11195780A (ja) 1999-07-21
JP4084464B2 true JP4084464B2 (ja) 2008-04-30

Family

ID=27320806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15928198A Expired - Fee Related JP4084464B2 (ja) 1997-06-12 1998-06-08 単一電子装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4084464B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347146B1 (ko) * 2000-08-31 2002-08-03 주식회사 하이닉스반도체 단전자점 메모리 소자의 양자점 제조방법 및 단전자메모리 소자 제조방법
JP4532086B2 (ja) * 2003-08-28 2010-08-25 シャープ株式会社 微粒子含有体の製造方法
JP4846316B2 (ja) * 2005-09-22 2011-12-28 シャープ株式会社 単一電子素子、単一電子素子の製造方法、単一電子素子を含むセルアレイ及び単一電子素子を含むセルアレイの製造方法
JP5878797B2 (ja) * 2012-03-13 2016-03-08 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11195780A (ja) 1999-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6054349A (en) Single-electron device including therein nanocrystals
US6060743A (en) Semiconductor memory device having multilayer group IV nanocrystal quantum dot floating gate and method of manufacturing the same
Tan et al. Room temperature nanocrystalline silicon single-electron transistors
US6310376B1 (en) Semiconductor storage device capable of improving controllability of density and size of floating gate
US6285055B1 (en) Memory device and method of manufacturing the same, and integrated circuit and method of manufacturing semiconductor device
EP0801427A2 (en) Field effect transistor, semiconductor storage device, method of manufacturing the same and method of driving semiconductor storage device
US7208365B2 (en) Nonvolatile memory device and method of manufacturing the same
US8338280B2 (en) Method for fabricating nano devices
US9312268B2 (en) Integrated circuits with FinFET nonvolatile memory
Normand et al. Nanocrystals manufacturing by ultra-low-energy ion-beam-synthesis for non-volatile memory applications
EP0718894B1 (en) Coulomb-blockade element and method of manufacturing the same
US6133603A (en) Memory device and memory array
US6414333B1 (en) Single electron transistor using porous silicon
JP4084464B2 (ja) 単一電子装置の製造方法
JP3911658B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5841013B2 (ja) 半導体装置
KR100276431B1 (ko) 규칙적인 실리콘 양자점 형성방법 및 그를 이용한 초미세 반도체 소자 제작방법
JP2011512668A (ja) 常温で動作する単電子トランジスタ及びその製造方法
US6117711A (en) Method of making single-electron-tunneling CMOS transistors
KR100434536B1 (ko) 양자 도트를 이용한 비휘발성 단일 전자 트랜지스터 메모리와 그 제조방법 및 양자 도트를 이용한 단일 전자 트랜지스터와 그 제조방법
KR100418182B1 (ko) 실리콘 단전자 기억 소자의 제작방법
JP4309869B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3107791B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2008192795A (ja) カーボンナノチューブトランジスタの製造方法
KR100468834B1 (ko) 산화공정을 이용한 단일전자 트랜지스터 및그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees