JP4083868B2 - 内部クロック信号発生回路装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は位相同期ループ(PLL)に関し、より特定的には、同期型メモリ装置内で使用することが可能な、個別の位相および周波数調節回路を有するPLLに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気システムに供給される外部信号は、ノイズが加えられると必然的にその原形が損なわれる。クロック発生等の種々の用途においては、非常に安定した信号が要求される。したがって、外部信号は、できる限りノイズを取り除くように処理しなければならない。
【0003】
外部信号に基づいて安定した内部信号を生成するために、従来のPLLではその周波数が制御電流によって制御される電流制御発振器(CCO)を用いる場合がある。位相検出器は、外部信号の位相をCCOの出力の位相と比較して、位相差を示す誤差信号を生成する。ノイズを抑制するために、誤差信号はある時間にわたって平均化され、その平均値を使用してCCOに与えられる制御電流が生成される。CCOの周波数は、入力信号とCCOの出力との間の位相差を減少させる方向に変更される。
【0004】
図1を参照して、外部基準クロックEXT.CLKに基づいて非常に正確な内部クロックINT.CLKを生成するための従来のPLL30は、EXT.CLK信号が供給される位相検出器32を含む。位相検出器32の出力は、チャージポンプ34、ループフィルタ36および電圧/電流変換器38を介して、CCO40の制御入力に結合される。CCOの出力に結合されるレベルシフトおよびバッファ回路42は、INT.CLK信号を生成し、これがフィードバックループを介して位相検出器32に与えられる。
【0005】
位相検出器32は、INT.CLK信号の位相ΦintをEXT.CLK信号の位相Φextと比較して、位相誤差電圧Vd=Kc(Φext−Φint)を生成する。ここで、Kcは位相検出器の利得係数と呼ばれ、ボルト/ラジアンの単位で測定される。利得係数Kcは、ループフィルタ36を充放電するのに使用されるチャージポンプ34によって決定される。
【0006】
位相誤差電圧Vdは、ループフィルタ36によってフィルタ処理されて、位相誤差信号のノイズおよび高周波成分が抑制される。電圧/電流変換器38は、フィルタ処理された位相誤差電圧をCCO40の周波数を規定する制御電流に変換する。レベルシフトおよびバッファ回路42はCCO出力のレベルをINT.CLK信号が供給されるシステムにとって必要なレベルに変換し、また、PLLとそのシステムとの間のインタフェースをとる。
【0007】
ループがロックされている場合には、制御電流は、CCOの周波数がEXT.CLK信号の平均周波数と等しくなるようにする。EXT.CLK信号の各サイクルに対し、ただ1つのCCOの出力のサイクルが存在する。ロックに必要な制御電流を維持するには、通常、位相検出器から非ゼロの出力がもたらされる必要がある。したがって、ループは、何らかの位相誤差が現存したまま動作する。
【0008】
周波数は位相から派生するものであるため、従来のPLLは、入来信号の位相を調節するのと同時に、その周波数の調節を行なう。この周波数および位相の調節は、位相検出器32を使用して行なう。位相検出器32は、フィードバックループを介して供給されたCCO出力信号の周波数で位相の比較を行なう。位相検出器32の出力における誤差信号は、瞬間的な位相差を示す。ループフィルタ36はある時間にわたる誤差信号を平均化して平均値を生成し、この平均値を使用してCCO40に供給される制御電流が生成される。制御電流によって引き起こされるCCOの中心周波数からのずれは、dΦ0 /dtと表わすことができる。ここで、Φ0 はCCO出力の位相であって、これは、PLL30によって生成されるINT.CLK信号の位相Φintに等しい。換言すれば、従来のPLLは、同一ループ内で周波数および位相の調整を行なう。
【0009】
PLLはロックしていない状態から始まって、ロックした状態にされなければならない。従来のPLLをロックした状態にする過程は、基準EXT.CLK信号に対するINT.CLK信号のばらつきに追随する位相検出器32によって行なわれ、大抵、低速かつ信頼できないプロセスである。具体的に、たとえば、EXT.CLK信号に対してINT.CLK信号の位相が進んでいる場合、すなわち、INT.CLK信号の周波数がEXT.CLK信号の周波数よりも高い場合、位相検出器32は、チャージポンプ34によりループフィルタ36の出力電位を上昇させる。これに応じて、電圧/電流変換器38は、CCO40に供給される制御電流の値を小さくする。その結果、CCO40の出力のINT.CLK信号の周波数が低下する。このようにINT.CLKの周波数が低下することで、INT.CLK信号が遅延し、これにより、EXT.CLK信号に対するINT.CLK信号の位相進みが低減される。
【0010】
一方、EXT.CLK信号に対してINT.CLK信号の位相が遅れている場合、すなわち、INT.CLK信号の周波数がEXT.CLK信号の周波数よりも低い場合には、位相検出器32によってチャージポンプ34がループフィルタ36の出力電位を低下させる。応じて、電圧/電流変換器38はCCO40に供給される制御電流の値を上昇させる。制御電流が増加すると、CCO40の出力におけるINT.CLK信号の周波数が高くなる。このようにINT.CLKの周波数が高くなることによって、EXT.CLK信号に対するINT.CLK信号の位相遅れが低減されるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のPLLにおいては、INT.CLK信号の周波数がEXT.CLKの周波数に近づいてロックされた状態に至るのに、長い時間がかかる。したがって、ループをロックされた状態にするのに必要とされる時間を短縮できる、PLLを提供することが望まれる。
【0012】
もしINT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に十分近ければ、従来のPLLはちょっとの位相変化でロックする。ロックに先立ってスリップするサイクルはない。広い周波数範囲にわたって、スリップサイクルなしでループをロック状態にすることができるように動作する、PLLを提供することが望まれる。
【0013】
小さい位相誤差であればPLLをロック状態に維持することは可能である。しかし、もし誤差が大きくなってCCOがサイクルを飛ばすようになれば、そのPLLは同期が外れたとみなされ、再びロック状態とするのに回復時間が必要となる。したがって、回復時間が短くて済むPLLを提供することが望まれる。
【0014】
したがって、この発明の1つの目標は、従来のPLLと比較して、そのループをロックされた状態にするのに必要とされる時間を短縮することのできるPLLを提供することである。
【0015】
この発明の別の目標は、広い周波数範囲で、スリップサイクルなしでそのループをロックされた状態にすることができるように動作する、PLLを提供することである。
【0016】
この発明のさらなる目標は、必要とされる回復時間が短い、PLLを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明の以上のおよび他の目標は、外部クロック信号に応答して内部クロック信号を生成するためのシステムを提供することによって、少なくとも部分的に達成される。このシステムは、外部クロック信号および内部クロック信号に応答して外部クロック信号の位相と内部クロック信号の位相との差を表わす位相調整信号を生成するための位相調整回路を含む。周波数調整回路は、外部クロック信号および内部クロック信号に応答して、外部クロック信号の周波数と内部クロック信号の周波数との間の差を表わす周波数調整信号を生成する。制御値計算器は、位相調整信号および周波数調整信号に応答して、信号制御発振器に供給されるべき制御信号を生成する。信号制御発振器は、その制御信号に応答して変動する内部クロック周波数で内部クロック信号を生成する。
【0018】
この発明の一実施の形態に従えば、周波数調整回路として、さらに、信号制御発振器の発振周波数を調整する第2の周波数調整信号を生成する第2の周波数調整回路が設けられてもよい。制御値計算器は、位相調整信号、周波数調整信号および第2の周波数調整信号に従って信号制御発振器に供給される制御信号を生成する。
また、この発明の別の一実施の形態においては、信号制御回路からの内部クロック信号をバッファ処理して最終内部クロック信号を生成するクロックバッファ回路と、動作状態指示信号に応答して、回路装置内部の構成要素の動作を停止させる動作制御回路が設けられてもよい。この動作制御回路は、第1の動作状態においては位相調整回路およびクロックバッファ回路の動作を停止させ、第2の動作状態においてはクロックバッファ回路の動作を停止させる。
この発明の実施の形態に従えば、周波数調整回路は、外部および内部クロック信号に応答して内部クロック信号の瞬間周波数と外部クロック信号の瞬間周波数との間の差を示す周波数誤差信号の瞬時値を生成するための周波数検出器を含んでもよい。累算器は、周波数検出器に結合されて、所定の時間にわたって周波数誤差信号の瞬時値を累積して、その所定の時間における周波数差の平均値を示す累積信号を生成してもよい。累算器には調整回路が結合されて、累積信号を調節して周波数調整信号が生成されてもよい。
【0019】
この発明の別の実施の形態に従えば、周波数調整回路は第1のカウンタを含んでもよい。第1のカウンタは外部クロック信号および内部クロック信号に応答して、内部クロック信号が第1の論理レベルにある半サイクルにおける外部クロック信号の周期の数を数える。第2のカウンタが、内部クロック信号が第2の論理レベルにある半サイクルにおける外部クロック信号の周期の数を数えてもよい。第3のカウンタが、外部クロック信号が第1の論理レベルにある半サイクルにおける内部クロック信号の周期の数を数えてもよい。最後に、第4のカウンタが、外部クロック信号が第2の論理レベルにある半サイクルにおける内部クロック信号の周期の数を数えてもよい。
【0020】
第1、第2、第3および第4の加算器は第1、第2、第3および第4のカウンタにそれぞれ結合されて、第1、第2、第3および第4のカウンタによって生成されるnビットのカウントを累積してmビットの累積値を生成する。第1、第2、第3および第4のデコーダは第1、第2、第3および第4の加算器にそれぞれ結合されて、第1、第2、第3および第4の周波数制御値を生成し、これらが位相調整信号を表わす基準値とともに、制御値計算器に供給される。これに応答して、制御値計算器は、第1または第2の周波数制御値を基準値に加えるか、または、基準値から第3または第4の周波数制御値を減じる。
【0021】
第1、第2、第3および第4のデコーダに基準電流を供給して第1、第2、第3および第4の周波数制御値を第1、第2、第3および第4の周波数制御電流として表わすために、基準電流発生器が設けられてもよい。基準値は、ベース電流によって表されてもよい。これら第1、第2、第3および第4の周波数制御電流ならびにベース電流に応答して、制御値計算器は、内部クロック信号の周波数および位相を調整するように信号制御発振器に供給される制御電流を発生することができる。
【0022】
この発明のさらに他の実施の形態に従えば、周波数調整回路は第1の分周器を含んでもよい。第1の分周器には内部クロック信号が供給されて、所定の数で分周された内部クロック信号の周波数に等しい周波数の分周内部クロック信号を生成する。第2の分周器には外部クロック信号が供給されて、所定の数で分周された外部クロック信号の周波数に等しい周波数の分周外部クロック信号を生成する。
【0023】
第1のカウンタが、第1の分周器に結合されかつ外部クロック信号を供給されて、分周された内部クロック信号の半サイクルにおける外部クロック信号の周期の数を数えるようにされてもよい。第2のカウンタが、第2の分周器に結合されかつ内部クロック信号を供給されて、分周された外部クロック信号の半サイクルにおける内部クロック信号の周期の数を数えるようにされてもよい。
【0024】
第1および第2の加算器が第1および第2のカウンタにそれぞれ結合されて、第1および第2のカウンタによって生成されたnビットのカウント値を累算して、mビットの累算値を生成するようにされてもよい。第1および第2のデコーダが第1および第2の加算器にそれぞれ結合されて、制御値計算器に供給される第1および第2の周波数制御値を生成するようにされてもよい。これに応答して、制御値計算器はその第1の周波数制御値を基準値に加えるか、または、基準値から第2の周波数制御値を減じる。
【0025】
この発明の別の実施の形態に従えば、周波数調整回路によって行なわれる粗い周波数調整および位相調整回路によって行なわれる位相の調整に加えて、信号制御発振器の周波数の微同調を行なうために、微調整回路が設けられてもよい。微調整回路は、外部クロック信号を信号制御発振器の周期によって規定される遅延量だけ遅延するための、遅延モニタを含んでもよい。比較器は、外部クロック信号と遅延モニタによって生成された遅延外部クロック信号とを比較して微制御信号を生成してもよく、これが制御値計算器に供給されて制御信号が修正される。
【0026】
この発明のさらに別の実施の形態に従えば、微調整回路は遅延モデルを含んでもよい。遅延モデルは外部クロック信号に応答して、信号制御発振器の周期よりも短い第1の遅延時間だけ遅延された第1の出力信号を、および、信号制御発振器の周期よりも長い第2の遅延時間だけ遅延された第2の出力信号を生成する。
【0027】
ロジック回路が、遅延モデルに結合されかつ遅延モデルへの入力信号を供給されて、この入力信号が第1のレベルから第2のレベルになる際の第1および第2の出力信号の論理レベルを判定してもよい。ロジック回路は、上記入力信号が第1のレベルから第2のレベルになるとき、第1および第2の出力信号の両方が第1のレベルにある場合にはダウン信号を発生し、第1および第2の出力信号の両方が第2のレベルにある場合にはアップ信号を発生する。制御値計算器は、アップ信号に応答して制御信号の値を増すか、または、ダウン信号に応答して制御信号の値を減じてもよい。
【0028】
遅延モデルには分周器が結合されてもよい。分周器は、周波数が、予め定められた量で分周された外部クロック信号の周波数に等しい、入力信号を生成する。
【0029】
第1の加算器がロジック回路に結合されて、アップ信号の瞬時値を累算してアップ信号のmビットの累算値を生成するようにされてもよい。第2の加算器がロジック回路に結合されて、ダウン信号の瞬時値を累算してダウン信号のmビットの累算値を生成してもよい。第1および第2のデコーダが第1および第2の加算器にそれぞれ結合されて、制御値計算器に供給されるべき第1および第2の微同調値を生成してもよい。これに応答して、制御値計算器は第1の微同調値を基準値に加えるか、または、基準値から第2の微同調値を減じる。
【0030】
信号制御発振器は、k個の直列に接続されたインバータ段を有するリングオシレータを含んでもよい。ここで、kは奇数である。遅延モデルは、リングオシレータのインバータ段と同様の遅延段の、2k個より多い直列接続を含んでもよい。第1の出力信号は、遅延段2k−lの出力において生成され得る。ここでlは整数である。たとえば、lは1に等しくてもよい。第2の出力信号は、遅延段2k+lの出力において生成され得る。
【0031】
微調整回路はまた、基準電流発生器を含んでもよい。基準電流発生器は第1および第2のデコーダに基準電流を供給して、第1および第2の微同調値を第1および第2の微同調電流として表わす。制御値計算器は、リングオシレータにその周波数を同調するよう供給されるべき、制御電流を生成する。
【0032】
この発明の方法に従えば、外部クロック信号と同期した内部クロック信号を生成するのに、以下のステップが実行される:
(a) 内部クロック信号の位相を外部クロック信号の位相と比較して、内部クロック信号と外部クロック信号との間の位相および周波数の差を表わす位相調整信号を生成するステップと、
(b) 上記位相を比較するステップとは独立して、内部クロック信号の周波数を外部クロック信号の周波数と比較して、内部クロック信号の周波数と外部クロック信号の周波数との差を表わす周波数調整信号を生成するステップと、
(c) 位相調整信号および周波数調整信号を表わす制御信号を生成するステップと、
(d) その制御信号によって信号制御発振器を制御して、外部制御信号と同期した内部制御信号を生成するステップ。
【0033】
位相を比較するステップと周波数を比較するステップとは、別々の回路によって実行されてもよい。
【0034】
さらに、内部クロック信号の周波数が外部クロック信号の周波数に近い場合には、信号制御発振器の微同調が実行されてもよい。この微同調のステップは、外部クロック信号を信号制御発振器の周期によって規定される遅延時間だけ遅延するステップを含んでもよい。遅延された外部クロック信号は外部クロック信号と比較されて、微同調信号が生成され得る。その結果得られる制御信号は、これら位相調整信号、周波数調整信号および微同調信号を表わすように生成される。
【0037】
この発明のさらに他の利点は、以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかとなるであろう。
【0038】
【発明の実施の形態】
詳細な説明においては、この発明の好ましい実施の形態のみが示されかつ記載されているが、これは単に、この発明を実現するために考えられる最良の形態を示したものである。理解されるように、この発明は他のおよび種々の実施の形態が可能であって、そのいくつかの詳細は、種々の明らかな観点で修正が可能であるが、それらはすべて、この発明から離れるものではない。したがって、示される図面および説明は、例示としてのものであるとみなされるべきであって、限定するものと考えられてはならない。
【0039】
図2に、この発明が有効に用いられ得る、例示的なシステムの概略的ブロック図を示す。この例示的なシステムは、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)等の、クロック信号に同期化されてメモリアクセス時間が低減される、同期型半導体メモリ装置100である。メモリ装置100は、外部クロック信号EXT.CLKが供給されるクロックバッファ102を含んでもよい。クロックバッファ102を介して、EXT.CLK信号は内部クロック信号INT.CLKを生成するためのPLLを含む内部同期信号発生器104に送出される。内部制御信号発生器106は内部同期信号発生器104から与えられたINT.CLK信号を使用して、種々のメモリ動作を制御するための内部制御信号を生成する。
【0040】
同期型メモリ装置100は、行および列に配列されたメモリセルを有する、メモリセルアレイ108を含む。INT.CLK信号が供給されるアドレスバッファ110は、外部アドレス信号を受けて、内部行アドレス信号および内部列アドレス信号を生成する。
【0041】
行デコーダ112は内部制御信号発生器106からの内部制御信号によって制御されて、内部行アドレス信号をデコードしてメモリセルアレイ108内の対応の行を選択する。列デコーダ114は、内部制御信号発生器106からの内部制御信号によって制御されて、列デコーダ114をまた、能動化する作用を持つ内部列アドレス信号をデコードし、メモリセルアレイ108内の複数の列およびそれらの選択された列に接続されたセンスアンプ116を同時に選択して、選択された行に結合されたメモリセル内に記憶されたデータを読出しかつ増幅する。
【0042】
内部制御信号発生器106からの内部制御信号によって制御されるセンスアンプ116は、列デコーダ114からの列選択信号に応答して、選択された列を内部データバスに接続する。内部制御信号発生器106からの内部制御信号によって制御される選択回路118は、アドレスバッファ110から供給される内部選択アドレス信号に対応するデータを選択する。出力回路120は内部制御信号発生器106によって制御されて、選択されたデータをデータ入出力端子122に供給する。
【0043】
外部コマンド信号はコマンドバッファ124を介してコマンドデコーダ126に供給される。コマンドデコーダ126は外部コマンドをデコードして、INT.CLK信号を生成するようにクロックバッファ102と内部同期信号発生器104内のPLLの種々の素子とを制御するためのコマンドクロックA〜Eを生成する。これについては、後により詳細に説明する。
【0044】
以上のように、同期型メモリ装置100の動作は、外部クロック信号EXT.CLKに応答して内部同期信号発生器104内のPLLによって生成される内部クロック信号INT.CLKを使用して同期化される。
【0045】
図3を参照して、この発明のPLL140は、2つの別個の回路を用いて、内部クロックINT.CLKの周波数の調整を、その内部クロックの位相の調整とは独立して行なう。位相調整回路142においては、PLL140は内部クロックINT.CLKと外部クロックEXT.CLKとの間の位相差および周波数差を検出して、位相誤差を決定する(ステップ144)。スタッキングのステップ146において、この位相誤差が予め定められた時間にわたって平均化され、その平均値を使用して、検出された位相差および周波数差を反映する制御電流が生成される。
【0046】
周波数調整回路148においては、PLL140はINT.CLK信号の周波数とEXT.CLK信号の周波数との間の差を検出して、周波数誤差を決定する(ステップ150)。その後、スタッキングステップ152が行なわれて、上記予め定められた時間にわたって周波数誤差が平均化される。こうして生成された平均値は、検出された周波数差に対応する制御電流を示す。
【0047】
ステップ154において、ステップ146および152において生成された値を使用して、CCOに供給されるべき制御電流の値が計算される。この制御電流値に従って、CCOの周波数が、ステップ150において検出された周波数差、ならびに、ステップ144で検出された位相差および周波数差を小さくするように修正される。制御電流を得るための計算は、予め設定されたアルゴリズムに従って行なわれる。ステップ156において、CCOの周波数は、制御電流の計算値に応答して、内部クロックと外部クロックとの間の周波数差を小さくするように変動する。
外部基準クロックEXT.CLKが最初に与えられたときには、外部クロックと内部クロックとの周波数差があまりにも大きすぎて、PLL140の同期が外れている場合がある。この場合には、周波数調整回路148が粗い調整モードで動作して、CCOの周波数を外部クロックの周波数に近づけるようにする。粗い調整モードでの動作は、ロックの限界に至るまで、すなわち、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に対してループがロック状態に至るのに十分なほど近づくまで、行なわれる。PLL140の同期がはずれている場合には、位相調整回路142はほとんど影響を及ぼさない。CCOは、ほとんど排他的に周波数調整回路148によって制御される。
【0048】
周波数調整回路148によって周波数誤差がロックの限界内に入ると、PLL140はロックされた動作モードに移って、精密な位相および周波数調整を行なう。このモードにおいては、CCOの位相積分特性により、位相調整回路142が周波数調整回路148よりも優勢になる。
【0049】
図4を参照して、PLL140の位相調整回路142は、位相検出器160を含む。位相検出器160の第1の入力には、外部基準クロックEXT.CLKが供給される。内部クロックINT.CLKは、フィードバックループを介して位相検出器160の第2の入力に供給される。位相検出器160は、INT.CLK信号の位相をEXT.CLK信号の位相と比較する。周波数は位相から派生するため、位相検出器160は同時に、INT.CLK信号の周波数とEXT.CLK信号の周波数との比較も行なう。位相検出器160の出力は、INT.CLK信号とEXT.CLK信号との間の瞬間的な位相および周波数差を示す位相誤差信号を生成する。
【0050】
チャージポンプ162は位相検出器160の出力に結合されて、チャージポンプ162に接続されているループフィルタ164を充放電する。ループフィルタ164は、予め定められた時間における位相誤差信号の値を平均化することによって、その信号をフィルタ処理して、ノイズを抑制しかつ高周波成分を取除く。換言すれば、ループフィルタ164への入力が雑音の多い信号であるのに対し、その出力は、ノイズ除去された形の位相誤差信号である。
【0051】
ループフィルタ164の重要な特性の2つに、その帯域幅が大量のノイズを除去するのに十分なほど狭いことと、ループフィルタ164がループがロックされている状態において誤差信号の周波数に自動的に追随することとがある。電圧/電流変換器166をループフィルタ164の出力に結合して、その電圧を、INT.CLK信号とEXT.CLK信号との間の位相差および周波数差に対応するベース電流へと変換できるようにしてもよい。
【0052】
INT.CLK信号の位相がEXT.CLK信号よりも進んでいるとき、すなわち、INT.CLK信号の周波数がEXT.CLK信号の周波数よりも高い場合、位相検出器160はチャージポンプ162により、ループフィルタ164の出力の電位を上昇させる。応じて、電圧/電流変換器166はベース電流の値を低減する。
【0053】
一方、EXT.CLK信号よりもINT.CLK信号の位相が遅れている場合、すなわち、INT.CLK信号の周波数がEXT.CLK信号の周波数よりも低い場合には、位相検出器160はチャージポンプ162によりループフィルタ164の出力の電位を低減させる。応じて、電圧/電流変換器166はベース電流の値を上昇させる。
【0054】
PLL140の周波数調整回路148は、周波数検出器168、累算器170および電流調節器172を含む。周波数検出器168の第1の入力には外部基準クロックEXT.CLKが供給され、その第2の入力にはフィードバックループを介して内部クロックINT.CLKが供給される。周波数検出器168の出力は、INT.CLK信号とEXT.CLK信号との瞬間的な周波数の差を示す、周波数誤差信号の瞬時値を生成する。
【0055】
累算器170は、予め設定された時間にわたって周波数誤差信号の瞬時値を累積して、その予め設定された時間における周波数差の平均値を示す出力電流を生成する。電流調節器172は累算器170から供給される電力を調節して、周波数誤差を表わす制御電流を生成する。
【0056】
電流計算器174は、EXT.CLK信号とINT.CLK信号との周波数の差が正の値であると考えられるか負の値であると考えられるかに応じて、電圧/電流変換器166によって生成されるベース電流値と、電流調節器172によって生成される制御電流値とを加算または減算する。
【0057】
CCO176の制御入力は、電流計算器174の出力に接続される。たとえば、奇数段のインバータを有するリングオシレータがCCO176として使用される。
【0058】
外部基準クロックEXT.CLKが最初に与えられたときには、CCO176の周波数は、位相調整回路142内の電圧/電流変換器166によって生成されるベース電流によって決定することができる。もしPLL140の同期が外れている場合には、周波数調整回路148は粗い調整モードで動作して、CCOの周波数を外部クロックEXT.CLKの周波数に近づくようにする。この粗い調整の動作モードは、ロックの限界に達するまで行なわれる。PLL140の同期が外れている場合には、位相調整回路142はほとんど影響を及ぼさない。CCOの周波数のずれは、ほとんど排他的に、周波数調整回路148内の電流調節器172によって生成される制御電流によって決定される。電流計算器174によって生成される電流は、CCO176の制御入力に供給される。この電流の値が低下すると、CCO176の出力における周波数も低下する。一方、この電流の値が増加すると、CCOの周波数も増加する。
【0059】
周波数調整回路148によりCCOの周波数とEXT.CLKの周波数との差が十分に小さくなり周波数誤差がロック限界内に入ると、PLL140はロック状態の動作モードに移って、精密な位相および周波数調整を行なう。この動作モードにおいては、CCO176の位相積分特性により、位相調整回路142において生成されるベース電流が、周波数調整回路148において生成される制御電流よりも優勢となる。
【0060】
CCO176の出力に結合されるレベルシフトおよびバッファ回路178は、INT.CLK信号を生成し、これが、フィードバックループを介して位相検出器160および周波数検出器168に供給される。レベルシフトおよびバッファ回路178は、CCOの出力のレベルを、INT.CLK信号が供給されるシステムが求めるレベルへと変換し、また、PLL140とそのシステムとのインタフェースをとる。
【0061】
位相調整回路142に加えて周波数調整回路148を用いることにより、周波数の調整は、位相の調整とは独立して行なわれる。これにより、この発明のPLL140は、従来のPLLよりもはるかに速くロック状態に至ることが可能となる。したがって、この発明によれば、EXT.CLK信号が最初に与えられる瞬間から、INT.CLK信号がそのEXT.CLK信号と同期するようになる瞬間までの遷移時間を、はるかに低減することが可能となる。
【0062】
さらに、周波数調整回路148は、PLL140が同期が外れた状態の後にロックした状態に戻るのに必要とされる回復時間を、従来のPLLに比べて低減することができる。
【0063】
さらに、周波数検出器168を使用してクロックEXT.CLKおよびINT.CLKの周波数差を検出することにより、PLL140は、従来のPLLと比較して、ロックイン動作を行なうことができる周波数範囲をはるかに増大することが可能となる。
【0064】
図5は、位相調整回路182に加えて周波数調整回路180を用いる、PLLの例示的な実施の形態を示す。周波数調整回路180は、参照番号184が付された、4つのカウンタA、B、CおよびDを含むことができる。カウンタ184の各々には、外部基準クロックEXT.CLKおよび内部クロックINT.CLK、または、EXT.CLK信号を反転した基準クロックEXT.CLK/およびINT.CLK信号を反転した内部クロックINT.CLK/が供給される。上述のように、INT.CLK信号はフィードバックループを介してPLLの出力から発生される。
【0065】
カウンタ184は、EXT.CLK信号およびINT.CLK信号内のクロックの数を数えて、その計数動作の結果を表わすnビットのカウント値を生成する。たとえば、カウンタAは、INT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおけるEXT.CLKの周期の数を数えるのに使用される。カウンタBが、INT.CLK信号のローレベルの半サイクルにおける、EXT.CLKの周期の数を数えてもよい。カウンタCが、EXT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおける、INT.CLKの周期の数を数える。最後に、カウンタDが、EXT.CLK信号のローレベルの半サイクルにおける、INT.CLKの周期の数を数えるのに使用される。この場合、カウンタBおよびカウンタDには、カウンタBおよびDの入力に結合されたインバータIによって生成される、反転クロックEXT.CLK/およびINT.CLK/が供給される。
【0066】
加算器186は各カウンタ184の出力に結合されて、対応のカウンタ184によって生成されたnビットのカウントを累算して、mビット値を生成する。電流デコーダ188は各加算器186の出力に結合されて、対応の加算器186の出力値を表わす制御電流を生成する。
【0067】
電流発生器190は、電流デコーダ188の各々に、電流の基準値を与える。電流デコーダ188は対応の加算器186の出力値に従って基準電流を修正して、制御電流を生成する。
【0068】
位相調整回路182は位相検出器192を含む。位相検出器192は、EXT.CLK信号およびINT.CLK信号を受けて、EXT.CLK信号とINT.CLK信号との位相差および周波数差を表わす、位相誤差信号を生成する。この位相誤差信号はチャージポンプ194、ループフィルタ196および電圧/電流変換器198によって処理されて、その位相誤差信号に対応するベース電流が生成される。位相調整回路182の各要素は、図3および図4に関連して上に記載した位相調整回路142の対応する要素と同様に動作する。
【0069】
電流計算器200は、電流デコーダ188および電圧/電流変換器198の出力に結合されて、電流デコーダ188によって生成された制御電流の値をベース電流の値に加算するか、またはベース電流の値から制御電流の値を減算する。たとえば、カウンタAおよびBに対応する電流デコーダ188によって生成された値はベース電流の値に加えられ、一方、カウンタCおよびDに対応する電流デコーダ188によって生成された値はベース電流の値から減じられる。
【0070】
電流計算器200は、たとえばリングオシレータで構成されるCCOの制御入力に供給されるべき電流を生成する。EXT.CLK信号が最初に与えられたときに、CCOの周波数がベース電流によって決定される。電流計算器200からの電流に応答して、CCOの周波数は、EXT.CLK信号とINT.CLK信号との間の位相差および周波数差を小さくするように変動する。CCOの出力信号がレベルシフトおよびバッファ回路によって処理されて、INT.CLK信号が生成されるようにしてもよい。
【0071】
PLLの同期が外れている場合、周波数調整回路180は粗い調整のモードで動作して、CCOの出力のクロックINT.CLKの周波数を外部クロックEXT.CLKの周波数に近づけるようにする。図6に示すように、外部クロックEXT.CLKの周波数が内部クロックINT.CLKの周波数よりも高い場合には、カウンタAがINT.CLK信号のハイレベルの半周期におけるEXT.CLKの周期(1サイクルの期間)の数を数える。INT.CLK信号のローレベルの半周期におけるEXT.CLKの周期の数を決定するために、カウンタBがINT.CLK/信号のハイレベルの半周期におけるEXT.CLK/信号の周期の数を数える。カウンタAおよびBは、INT.CLK信号およびINT.CLK/信号のハイレベルの半サイクルにおけるEXT.CLK信号およびEXT.CLK/信号の最初の周期を無視して、その最初の周期に続くEXT.CLKおよびEXT.CLK/の周期に応答してのみカウントを生成してもよい。
【0072】
INT.CLK信号およびINT.CLK/信号のハイレベルの半サイクルは、カウンタAおよびカウンタBのそれぞれに対する、計数の評価期間を規定する。この評価期間に続くのが、INT.CLK信号およびINT.CLK/信号の次のローレベルの半サイクルによって規定される転送期間である。評価期間中、カウンタAおよびBは出力カウントを生成する。転送期間中、生成されたカウント値は対応の加算器186によって累算される。
【0073】
したがって、2以上のEXT.CLKまたはEXT.CLK/の周期がINT.CLK信号またはINT.CLK/信号のハイレベルの半サイクルにおいて検出された場合、カウンタAおよびBはnビット値によって表わされる対応のカウント値を生成する。図6に示す例においては、カウンタAおよびBの各々は2つのEXT.CLK周期を検出する。したがって、それらのカウント値は1に等しく、これは0001によって表わされ得る。しかし、カウンタCおよびDはカウント値を生成しない。EXT.CLKの周波数がINT.CLKの周波数よりも高いためである。
【0074】
カウンタAおよびBに結合される加算器186は、予め定められた数のINT.CLKまたはINT.CLK/の半サイクル中に生成されるnビットのカウント値を累算して、対応するmビット値を生成する。カウンタAおよびBに対応する電流デコーダ188は、加算器186によって生成されるmビット値を表わす値を有する制御電流を生成する。制御電流の値はベース電流の値に加えられて、CCOに与えられる電流が増加する。応じて、CCOの周波数はINT.CLKの周波数を高くするように上昇して、それにより、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に近づく。
【0075】
図7に示すように、EXT.CLKの周波数がINT.CLKの周波数よりも低い場合には、カウンタAおよびBはカウント値を生成しない。しかし、カウンタCおよびDがそれぞれ、EXT.CLK信号のハイレベルおよびローレベルの半サイクルにおけるINT.CLKの周期の数を数える。必要なカウント値を得るために、カウンタDは、EXT.CLK/信号のハイレベルの半サイクルにおけるINT.CLK/の周期の数を数えてもよい。
【0076】
EXT.CLK信号およびEXT.CLK/信号のハイレベルの半サイクルは、カウンタCおよびDのそれぞれに対する計数の評価期間を規定する。この評価期間の後には、EXT.CLK信号およびEXT.CLK/信号の次のローレベルの半サイクルによって規定される転送期間が続く。評価期間中、カウンタCおよびDは出力カウント値を生成する。転送期間中に、その生成されたカウント値が対応の加算器186によって累積される。
【0077】
したがって、2以上のINT.CLKまたはINT.CLK/の周期がINT.CLKまたはINT.CLK/信号のハイレベルの半サイクルにおいて検出される場合には、カウンタCおよびDがnビット値によって表わされる対応のカウント値を生成する。図7に示される例においては、カウンタCおよびDの各々は、INT.CLK周期を2つ検出する。したがって、それらのカウント値は1に等しく、これは、0001によって表わされる。
【0078】
カウンタCおよびDに結合される加算器186は、予め定められた数のEXT.CLKまたはEXT.CLK/の半サイクル中に生成されるnビットのカウント値を累算して、対応のmビットの値を生成する。カウンタCおよびDに対応する電流デコーダ188は、加算器186によって生成されたmビット値を表わす値を有する制御電流を生成する。これら制御電流値は、ベース電流の値から減じられて、CCOに供給される電流が低減される。応じて、CCOの周波数がINT.CLKの周波数を減じるように低下して、それにより、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に近づく。
【0079】
ここで図8を参照して、本願のPLLの別の例を示す。これは、周波数調整回路202を含む。周波数調整回路202はその入力に配置される分周器204および206を含む。分周器206には外部基準クロックEXT.CLKが供給されるのに対し、分周器204には、フィードバックループを介して、PLLの出力に生成される内部クロックINT.CLKが与えられる。分周器204および206を使用して、INT.CLKの周波数およびEXT.CLKの周波数は、それぞれ、予め設定された量、たとえば2によって分周される。
【0080】
カウンタ208は、その一方入力に分周器204が結合され、その別の入力にはEXT.CLK信号が供給される。カウンタ210は、その一方入力に分周器206が接続され、その別の入力にはINT.CLK信号が与えられる。カウンタ208は、分周器204によって生成される信号のたとえば半サイクルにおけるEXT.CLKの周期の数を数える。カウンタ210は、分周器206によって生成される信号のたとえば半サイクルにおけるINT.CLKの周期の数を数える。カウンタ208および210は、それらの計数動作の結果を表わす、nビットのカウント値を生成する。
【0081】
加算器212および214は、それぞれ、カウンタ208および210の出力に結合されて、対応のカウンタによって生成されるnビットのカウント値を累算して、mビット値を生成する。電流デコーダ216および218はそれぞれ加算器212および214の出力に接続されて、対応の加算器の出力値を表わす制御電流を生成する。
【0082】
電流発生器220は電流デコーダ216および218の各々に、電流の基準値を与える。電流デコーダ216および218は、対応の加算器212および214の出力値に従って基準電流を修正して、制御電流を生成する。
【0083】
位相調整回路222は、好ましくは位相検出器224を含む。位相検出器224には、EXT.CLK信号およびINT.CLK信号が供給されて、EXT.CLK信号とINT.CLK信号との間の位相差および周波数差を表わす位相誤差信号が生成される。この位相誤差信号は、チャージポンプ226、ループフィルタ228および電圧/電流変換器230によって処理されて、位相誤差信号に対応するベース電流が生成される。位相調整回路222の要素は、図3および図4に関連して上で述べた位相調整回路142の対応する要素と同様に動作する。
【0084】
電流計算器232は、電流デコーダ216および218ならびに電圧/電流変換器230の出力に接続されて、電流デコーダ216によって生成された制御電流の値をベース電流の値に加算するか、または、ベース電流の値から電流デコーダ218によって生成された制御電流の値を減算する。
【0085】
電流計算器232は、たとえばリングオシレータで構成されるCCOの制御入力に供給すべき電流を生成する。EXT.CLK信号が最初に与えられると、CCOの周波数がベース電流によって決定される。電流計算器232からの電流に応答して、CCOの周波数は、EXT.CLK信号とINT.CLK信号との間の位相差および周波数差を小さくするように変動する。CCOの出力信号が、レベルシフトおよびバッファ回路によって処理されて、INT.CLK信号が生成されてもよい。
【0086】
PLLの同期が外れている場合には、周波数調整回路202が粗い調整モードで動作して、CCOの出力におけるINT.CLKの周波数を、外部クロックEXT.CLKの周波数に近づける。
【0087】
図9に示すように、EXT.CLKの周波数がINT.CLKの周波数よりも高い場合には、カウンタ208が動作する。これに対し、カウンタ210は何らカウント値を生成しない。
【0088】
具体的には、分周器204がたとえば2によってINT.CLKの周波数を分周し、かつ、カウンタ208に対してINT.CLKの周波数の1/2の周波数を有する信号を生成する。このため、分周器204の出力信号の半サイクルは、INT.CLK信号の半サイクルの2倍の長さを有する。カウンタ208は、分周器204によって生成される出力信号の半サイクルにおけるEXT.CLKの周期の数を数える。たとえば、EXT.CLKの周期は、分周されたINT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおいて数えられる。カウンタ208は、分周されたINT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおける、EXT.CLK信号の最初の周期を無視して、その最初の周期に続くEXT.CLKの周期に対応するカウント値のみを生成してもよい。
【0089】
分周されたINT.CLK信号のハイレベルの半サイクルは、計数の評価期間を規定する。この評価期間の後に転送期間が続くが、転送期間は、分周されたINT.CLK信号の次のローレベルの半サイクルによって規定される。評価期間中、カウンタ208はその出力カウントを生成する。転送期間中、その生成されたカウント値が加算器212によって累積される。
【0090】
したがって、分周されたINT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおいてEXT.CLKの周期が2以上検出された場合、カウンタ208はnビット値によって表わされる対応のカウント値を生成する。この例においては、図9に示すように、カウンタ208は分周されたINT.CLK信号の半サイクルにおいてEXT.CLK信号の4周期を検出する。したがって、そのカウント値は3となり、これは0011と表わすことができる。
【0091】
カウンタ208に接続される加算器212は、半サイクル中に生成される予め定められた数のnビットのカウント値を累算して、対応のmビット値を生成する。電流デコーダ216は、加算器212によって生成されたmビット値を表わす制御電流を生成する。この制御電流値は、ベース電流の値に加算されて、CCOに供給される電流が増加する。応じて、CCOの周波数が増加し、それにより、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に近づくように増大する。
【0092】
図10に示すように、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数よりも高い場合には、カウンタ210が動作し、カウンタ208はカウント値を生成しない。
【0093】
具体的には、分周器206が、外部クロックEXT.CLKをたとえば2分周して、カウンタ210に対して、EXT.CLKの周波数の1/2の周波数を有する信号を供給する。これにより、分周器206の出力信号の半サイクルは、EXT.CLK信号の半サイクルの2倍の長さを有するようになる。カウンタ210は分周器206によって生成された出力信号の半サイクルにおけるINT.CLKの周期の数を数える。たとえば、INT.CLKの周期は、分周されたEXT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおいて数えられる。カウンタ210は、分周されたEXT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおけるINT.CLK信号の最初の周期を無視して、その最初の周期に続くINT.CLKの周期のみに応答してカウント値を生成してもよい。
【0094】
分周されたEXT.CLK信号のハイレベルの半サイクルは、計数の評価期間を規定する。この評価期間の後に、分周されたEXT.CLK信号の次のローレベルの半サイクルによって規定される転送期間が続く。評価期間中、カウンタ210は出力カウント値を生成する。転送期間中、その生成されたカウント値が加算器214によって累算される。
【0095】
したがって、分周されたEXT.CLK信号のハイレベルの半サイクルにおいて2以上のINT.CLKの周期が検出されると、カウンタ210は、nビット値によって表わされる対応のカウント値を生成する。図10に示す例においては、カウンタ210は分周されたEXT.CLK信号の半サイクルにおいてINT.CLK信号の4周期を検出する。したがって、そのカウント値は3に等しく、かつ0011で表わされる。
【0096】
カウンタ210に接続された加算器214は、予め定められた数の半サイクル中に生成されたnビットのカウントを累算して、対応のmビット値を生成する。電流デコーダ218は、加算器214によって生成されるmビット値を表わす、制御電流を生成する。この制御電流の値は、ベース電流の値から減じられ、それにより、CCOに供給される電流が低減する。応じて、CCOの周波数も低減され、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に近づくように低減される。
【0097】
分周器204および206は、評価期間を長くすることができる。その結果、周波数差の検出の精度が改善される。分周器204および206の除数が可変であるため、PLLの動作パラメータを調節することが可能となる。
【0098】
図11に、この発明のPLLのさらに他の実施の形態を概略的に示す。この実施の形態のPLLは、位相調整回路242および周波数調整回路244に加えて微調整回路240を有し、内部クロックの周波数が外部クロックの周波数に近い場合に、CCOの周波数の微同調を行なう。微調整回路240は、外部基準クロックEXT.CLKを受ける遅延モニタ246を含む。後により詳細に説明するように、遅延モニタ246は、EXT.CLK信号をCCOの出力信号の周期よりわずかに小さいおよびわずかに大きい遅延時間分だけ遅延するための、遅延線を含んでもよい。この遅延線の遅延時間を調節するために、CCOの制御入力から供給される信号が使用されてもよい。遅延モニタ246に接続される比較器248は、遅延モニタ246への入力をその出力と比較する。比較器248は、CCOの微調整を行なうために、CCOの入力に供給される制御電流に加えられるべきまたはそれから減じられるべき、微調整電流を表わす値を生成する。電流デコーダ250は、比較器248によって決定された値に対応する微調整電流を生成する。この電流は、外部クロックEXT.CLKの周波数がCCOの出力周波数より高いか低いかに応じて、CCOの入力に供給される制御電流に加えられるかまたはそれから減じられる。
【0099】
位相調整回路242は、位相検出器252、チャージポンプ254、ループフィルタ256および電圧/電流変換器258を含む。これらは図4に関連して説明した位相調整回路142の対応する要素と同様に動作する。周波数調整回路244は、周波数検出器260、累算器262および電流調節器264を含む。これらは、図4に関連して説明した周波数調整回路148の対応する要素と同様に動作する。
【0100】
電流計算器266は、電流デコーダ250、電圧/電流変換器258および電流調節器264の出力に接続されて、CCO268に供給される制御電流の値を計算する。CCO268の出力信号が、レベルシフトおよびバッファ回路270によって処理されて、CCOの出力周波数の内部クロック信号INT.CLKが生成されてもよい。
【0101】
外部基準クロックEXT.CLKが最初に与えられると、CCO268の周波数が、位相調整回路242内の電圧/電流変換器258によって生成されるベース電流によって決定される。もしPLLの同期が外れている場合には、周波数調整回路244は粗い周波数調整モードで動作して、CCOの周波数を外部クロックEXT.CLKの周波数に近づける。
【0102】
CCOの周波数がEXT.CLKの周波数に近づくと、PLL140は周波数微調整モードに移って、精密な位相および周波数調整を行なうことができる。このモードにおいて、微調整回路240はCCOの周波数の微調整を行なって、INT.CLK信号とEXT.CLK信号との間の周波数差をさらに低減する。
【0103】
図12に、周波数および位相の調整に加えてCCOの周波数の微調整を行なう為の、微調整回路280、位相調整回路282および周波数調整回路284を有する、PLLの例示的な実施の形態を示す。微調整回路280は外部基準クロックEXT.CLKが供給される周波数分周器286を含む。分周器286はEXT.CLKをたとえば2で分周して、分周された外部クロック信号DIV.EXT.CLKを生成する。分周器286の出力には遅延モデル288が接続されて、このDIV.EXT.CLK信号を遅延する。DIV.EXT.CLK信号の反転値を遅延モデルの入力の一方に供給するようにインバータ287が設けられてもよい。後により詳細に説明するように、遅延モデル288は2つの出力AおよびBを有する。出力Aから供給される信号は、DIV.EXT.CLK信号に対して、内部クロックINT.CLKを生成するために設けられたCCO340の周期よりもわずかに短い遅延時間だけ遅延される。出力Bから供給される信号は、このCCOの周期よりわずかに長い遅延時間だけ、DIV.EXT.CLK信号に対して遅延される。
【0104】
遅延モデル288の出力AおよびBにはロジック/ラッチ回路290が接続される。このロジック/ラッチ回路290は、外部クロックまたは分周クロックを、出力AおよびBから供給された信号と比較する。ロジック/ラッチ回路290は、出力AおよびBから供給された信号の立上がり端縁がDIV.EXT.CLK信号の立上がり端縁に対して、EXT.CLK信号の周期より長い時間遅延されている場合、すなわち、EXT.CLKの周波数がINT.CLKの周波数よりも高い場合に、UP信号を生成する。ロジック/ラッチ回路290は、出力AおよびBから供給される信号の立上がり端縁が、EXT.CLK信号の周期よりも短い時間DIV.EXT.CLK信号の立上がり端縁に対して遅延されている場合、すなわち、EXT.CLKの周波数がINT.CLKの周波数よりも低い場合に、DOWN信号を生成する。
【0105】
UP信号およびDOWN信号はそれぞれ、加算器292および294に供給される。加算器292および294は、ロジック/ラッチ回路290によって行なわれる比較の結果を累算して、対応のmビット値を生成する。電流発生器300から電流を供給される電流デコーダ296および298はそれぞれ、加算器292および294の出力に接続されて、加算器292および294が生成するmビット値を表わす制御電流を生成する。電流発生器300は、電流デコーダ296および298の各々に対して、基準値の電流を与える。電流デコーダ296および298は、対応する加算器292および294の出力値に従ってその基準電流を修正して、制御電流を発生する。
【0106】
位相調整回路282は位相検出器302を含む。位相検出器302は、EXT.CLK信号およびINT.CLK信号を受けて、EXT.CLK信号とINT.CLK信号との位相差および周波数差を表わす位相誤差信号を生成する。この位相誤差信号は、チャージポンプ304、ループフィルタ306および電圧/電流変換器308に供給されて、その位相誤差信号に対応するベース電流が生成される。
【0107】
周波数調整回路284は、周波数調整回路284の入力に配置される分周器310および312を含んでもよい。分周器312にはEXT.CLK信号が供給され、分周器314には、PLLの出力にCCOによって生成されるINT.CLK信号がフィードバックループを介して与えられる。分周器310および312はそれぞれ、カウンタ314および316に接続される。これらのカウンタにはさらに、EXT.CLK信号およびINT.CLK信号が供給される。カウンタ314および316はそれぞれ、分周器310および312によって生成される信号の半サイクルにおけるEXT.CLKおよびINT.CLKの周期の数を数える。加算器318および320はそれぞれカウンタ314および316に接続されて、対応のカウンタが生成したnビットのカウントを累算して、mビット値を生成する。電流発生器326を備える電流デコーダ322および324はそれぞれ、加算器318および320の出力に接続されて、対応する加算器のmビット値を表わす制御電流を生成する。
【0108】
位相調整回路282および周波数調整回路284の要素は、図8に示した位相調整回路222および周波数調整回路202の対応する要素の動作と同様に動作してもよい。
【0109】
電流計算器328は、微調整回路280の電流デコーダ296および298、周波数調整回路284の電流デコーダ322および324、ならびに、位相調整回路282の電圧/電流変換器308のそれぞれの出力に接続される。EXT.CLK信号が最初に与えられると、電流計算器328の出力電流が、電圧/電流変換器308から供給されるベース電流によって決定される。粗い周波数調整に関しては、電流計算器328は、電流デコーダ322が発する制御電流の値をベース電流の値に加えるか、または、ベース電流の値から電流デコーダ324が発する制御電流の値を減じる。周波数の微調整のためには、電流計算器328は、電流デコーダ296が発する制御電流の値をベース電流の値に加えるか、または、ベース電流の値から電流デコーダ298によって生成された制御電流の値を減じる。
【0110】
電流計算器328の出力はCCOの制御入力に接続されて、CCOによって生成されるINT.CLK信号の位相および周波数を制御する。図13を参照して、CCO340は、k段のインバータIからなるリングオシレータによって実現されてもよい。ここで、kは奇数である。たとえば、リングオシレータ340は、互いに直列に接続された7段のインバータIを有してもよい。最終段のインバータIの反転出力および非反転出力はそれぞれ、初段のインバータIの反転入力および非反転入力に接続される。
【0111】
図14を参照して、遅延モデル288は、分周器286の出力において生成されるDIV.EXT.CLK信号をリングオシレータ340の周期よりも長い遅延時間だけ遅らせることができるように、2k段以上の直列接続されたインバータIから構成されてもよい。たとえば、出力Aはインバータ段2k−1の出力に生成されてもよく、出力Bはインバータ段2k+1の出力に配置されてもよい。したがって、たとえばリングオシレータ340が7段のインバータIを含む場合には、出力Aは第13段目のインバータIの出力に設けられ、出力Bが第15段目のインバータIの出力に配置されてもよい。初段のインバータIの非反転入力には、分周器286から供給されるDIV.EXT.CLK信号が供給される。初段のインバータIの反転入力は、インバータ287から供給されるDIV.EXT.CLK信号の反転された値を受ける。
【0112】
図15に示すように、リングオシレータ340の出力のINT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に等しい場合、遅延モデル288の出力Aから供給される信号の立上がり端縁は、リングオシレータ340の出力のINT.CLK信号の周期よりもわずかに短い遅延時間だけ、DIV.EXT.CLKの立上がり端縁よりも遅延される。遅延モデル288の出力Bから供給される信号の立上がり端縁は、DIV.EXT.CLKの立上がり端縁に対して、INT.CLK信号の周期よりもわずかに長い遅延時間だけ遅延される。その結果、ロジック/ラッチ回路290の出力には、UP信号もDOWN信号も生成されることはない。たとえば、ロジック/ラッチ回路290は、DIV.EXT.CLK信号がハイレベルからローレベルへと遷移する瞬間における出力A信号および出力B信号の論理レベルを検出してもよい。もし出力A信号および出力B信号の論理レベルが異なれば、ロジック/ラッチ回路290はUP信号もDOWN信号も生成しない。
【0113】
図16を参照して、リングオシレータ340の出力におけるINT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数よりも高い場合、出力A信号および出力B信号の立上がり端縁は、EXT.CLK信号の周期よりも短い遅延時間だけDIV.EXT.CLKの立上がり端縁より遅延される。ロジック/ラッチ回路290は、DIV.EXT.CLK信号がローになる瞬間において出力A信号および出力B信号の両方がハイレベルHにあることを検出することがある。その場合、DOWN信号が加算器294に供給される。
【0114】
このDOWN信号は、予め定められた時間、加算器294によって累積されて、電流デコーダ298に供給されるべきmビットのDOWN値が生成される。応じて、電流デコーダ298はそのDOWN値に対応する制御電流値を生成する。電流計算器328は、その生成された制御電流を位相調整回路282から供給されたベース電流から減じる。これにより、リングオシレータ340の入力に供給される電流が低減する。その結果、リングオシレータ340の出力におけるINT.CLKの周波数はEXT.CLKの周波数に近づくよう低減される。CCOの出力信号がレベルシフトおよびバッファ回路によって処理されて、INT.CLK信号が生成されてもよい。微調整操作は、ロジック/ラッチ回路290が、DIV.EXT.CLK信号がハイレベルからローレベルに遷移する瞬間において出力A信号がハイレベルであって出力B信号がローレベルにある状態を検出するまで続けられる。
【0115】
図17に示すように、リングオシレータ340の出力のINT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数よりも低い場合、出力Aの信号および出力Bの信号の立上がり端縁はDIV.EXT.CLKの立上がり端縁に対して、EXT.CLK信号の周期よりも長い遅延時間だけ遅らせられる。ロジック/ラッチ回路290は、DIV.EXT.CLK信号がローになる瞬間において、出力Aの信号と出力Bの信号との双方がローレベルLである状態を検出する場合がある。出力AおよびBにおける論理レベルがともにローレベルにある場合、ロジック/ラッチ回路290は、UP信号を生成して、加算器292に供給する。
【0116】
このUP信号は予め定められた時間、加算器292内で累算されて、mビットのUP値が生成されて、電流デコーダ296に供給される。応じて、電流デコーダ298はそのUP値に対応する値の制御電流を生成する。電流計算器328は、その生成された制御電流を、位相調整回路282から供給されるベース電流に加算する。これにより、リングオシレータ340の入力に供給される電流が増加する。その結果、リングオシレータ340の出力におけるINT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に近くなるように上昇する。CCOの出力信号はレベルシフトおよびバッファ回路によって処理されて、INT.CLK信号が生成されてもよい。周波数の微調整は、DIV.EXT.CLK信号がハイレベルからローレベルに遷移する瞬間において出力A信号がハイレベルであって出力B信号がローレベルである状態をロジック/ラッチ回路290が検出するまで続けられる。
【0117】
出力Aの信号の立上がり端縁と出力Bの信号の立上がり端縁との間の時間幅は非常に狭いので、微調整回路280は、EXT.CLK信号に対するINT.CLK信号の位相および周波数調整を非常に精密に行なうことができる。
電流計算器328の出力からの電流は、遅延モデル288にフィードバックされて、CCO340の出力の電流の値に従って、すなわち、CCOの出力周波数のばらつきに従って、その遅延時間を調節することができる。たとえば、CCOの入力における電流が増大してリングオシレータ340の出力のINT.CLKの周波数が増加すると、CCOの出力の周期が短くなる。これにより、遅延モデル288の遅延時間が、CCOの周期の低下に見合うように短くされる。
【0118】
一方、CCOの入力の電流が低下してCCOの出力のINT.CLKの周波数が低下すると、CCOの周期が増加する。この増加に見合うように、遅延モデル288はその遅延時間を増加するように調節される。
【0119】
PLLは、位相が外れている場合には、粗い周波数調整モードで動作する。このモードにおいては、周波数調整回路284が位相調整回路282および微調整回路280よりも優勢になる。周波数調整回路284によってINT.CLKの周波数が外部クロックEXT.CLKの周波数に近づけられると、PLLは微調整モードを実行する。このモードにおいては、微調整回路280と位相調整回路282とが相互作用して、INT.CLKの周波数がEXT.CLKの周波数に対してより精密に調整される。
【0120】
この発明のPLLを用いることのできる例示的なシステムを示した図2に関連して上に説明したように、コマンドデコーダ126は外部コマンドをデコードしてコマンドクロックA〜Eを生成し、これらのコマンドクロックによって制御されて、内部同期信号発生器104内のPLLの種々の要素が、INT.CLK信号を生成する。
【0121】
図18は、図8に示した位相調整回路222および周波数調整回路202を有するPLLの要素に対して、コマンドクロックA〜Eを供給する様子を示す図である。具体的には、クロックAは周波数調整回路202内の電流発生器220に供給される。クロックBは、CCO350に制御電流を供給する電流計算器232に供給される。クロックCは、CCO350の出力に接続されたレベルシフトおよびバッファ回路352に供給される。クロックDは位相調整回路222内の位相検出器224、および内部クロック信号INT.CLKを位相検出器224に供給する前にバッファするために使用されるクロックバッファ356に与えられる。最後に、クロックEはクロックバッファ354に供給される。クロックバッファ354は、レベルシフトおよびバッファ回路352の出力に接続されて、その出力信号をバッファリングするのに使用される。クロックバッファ354によって生成される出力クロック信号は、内部同期信号発生器104の外部の回路部分に供給される。
【0122】
PLLが電源オフモードにある場合、電流発生器220はクロックAによって不能動化される。その結果、この発生器によって電流が供給されることはない。電源がPLLに投入されると、電流発生器220が活性化される。スタンバイ期間の後、クロックBが供給されると、電流計算器232が能動化されてCCO350に制御電流を与える。レベルシフトおよびバッファ回路352は、クロックCによって能動化されて、CCO350によって生成された信号を出力する。その後、クロックDが供給されて、PLLをロック状態にするためのロック手順が開始される。このクロックDは、クロックバッファ356を能動化して、位相検出器にINT.CLK信号を供給させる。また、クロックDはクロックバッファ102を能動化して、PLLにEXT.CLK信号を与えさせる。PLLがロック状態にされた後に供給されるクロックEは、クロックバッファ354を能動化して、生成された内部クロックINT.CLKを外部回路に送らせる。
【0123】
PLLがロック状態にされた後、外部クロックEXT.CLKが与えられない場合には、セルフリフレッシュモードが実行されてもよい。このモードにおけるPLLの動作を制御するために、付加的なリングオシレータから自走クロックが供給され得る。EXT.CLK信号の代わりに供給されるこの自走クロックによって、PLLはロックされた状態に素早く戻ることができる。
【0124】
次に、この図18に示すPLL(図2に示す内部同期信号発生器104)の状態遷移について、図19を参照して説明する。ここで、図19においては、このPLLが、図2に示すクロック同期型半導体記憶装置の内部同期信号発生器104として用いられる際の状態遷移が示される。
【0125】
電源が遮断された電源オフ状態(状態S1)においては、図2に示すコマンドデコーダ126から出力されるコマンドクロックA〜Eは、すべて非活性状態にある。
【0126】
電源投入が行なわれ、電源電圧Vccの電圧レベルが上昇すると、まず電源投入状態(1)(状態S2)となる。この電源投入状態(1)においては、コマンドクロックAが活性状態へ駆動され、コマンドクロックB〜Eは、すべて非活性状態に維持される。したがって、図18に示す電流発生器220のみは能動化され、電流を生成する。この電源投入状態(1)は、単に電源が投入され、電源電圧Vccの電圧レベルが上昇する状態であり、内部で生成される電源投入検査信号PORにより、内部回路の動作は停止されている。
【0127】
電源電圧Vccが安定化すると、電源投入検出信号PORが活性化され、状態S2から、電源投入状態(2)(状態S3)へ移行する。この電源投入状態(2)においては、コマンドクロックAおよびBが活性状態とされ、残りのコマンドクロックC〜Eは非活性状態を維持する。したがって、図18に示す電流計算器232が能動化され、CCO350に対し制御電流が与えられる。コマンドクロックDが、非活性状態にあるため、PLLは、何らロック動作を行なわず、自走発振状態にある。
【0128】
次いで、クロックイネーブル信号CKEが活性状態(オン状態)とされると、状態S3から、この半導体記憶装置へのアクセスが可能なチップ選択状態(1)(状態S4)へ移行する。このクロックイネーブル信号CKEが活性状態とされると、図2に示す半導体記憶装置は、外部からの信号を受付可能な状態となる。このチップ選択状態(1)においては、コマンドクロックA〜Cが活性状態とされ、一方コマンドクロックBおよびEは非活性状態に維持される。したがって、この状態においても、PLLは、まだロック動作を行なわない。これは、単にチップ選択状態へ駆動されただけであり、外部からのクロック信号EXT.CLKに同期した安定なクロック信号が生成されないためである。
【0129】
このチップ選択状態(1)となってから所定時間が経過すると、状態S4からチップ選択状態(2)(状態S5)へ移行し、コマンドクロックA〜Dが活性状態へ駆動される。この状態においては、コマンドクロックEは、非活性状態を維持し、図18に示すクロックバッファ354は、不能動状態になる。コマンドクロックBが活性化されるため、図18に示すPLLが外部からのクロック信号EXT.CLKとレベルシフトおよびバッファ回路352からの内部クロック信号に従ってロック動作を開始し、この外部クロック信号EXT.CLKおよび内部クロック信号INT.CLKをロック状態へ駆動する。
【0130】
チップ選択状態(2)(状態S4)において、アクティブコマンドACTが与えられると、この半導体記憶装置において、メモリセルの行選択動作が行なわれる。このアクティブコマンドACTが与えられると、半導体記憶装置内部で行選択動作を行なう必要があり、コマンドクロックEが活性化され、図18に示すクロックバッファ354からの内部クロック信号INT.CLKが各内部回路へ与えられる。このアレイ活性状態(状態S6)においては、ワード線は選択状態に保持される。プリチャージコマンドPRGが与えられると、アレイ活性状態(状態S6)からチップ選択状態(2)へ復帰する。
【0131】
このアレイ活性状態(状態S6)において、セルフリフレッシュコマンドSREFが与えられると、半導体記憶装置はセルフリフレッシュ状態(状態S7)へ移行する。セルフリフレッシュ状態においては、内部のリフレッシュアドレスカウンタを用いてリフレッシュアドレスを生成して、メモリセルデータのリフレッシュが行なわれる。このセルフリフレッシュ時においては、リフレッシュのために内部に設けられたリフレッシュ用発振器およびこのリフレッシュ用発振クロックをカウントするリフレッシュカウンタとが用いられる。このセルフリフレッシュ状態(状態S7)においては、リフレッシュ用発振器を活性状態(オン状態)として、所定の間隔で、行選択動作を指令する制御信号が生成される(これは図2に示す内部制御信号発生器106において行なわれる)。したがって、図18に示すPLLからのクロック信号は、この状態において、内部回路動作のためには必要ではないため、コマンドクロックA〜Eはすべて非活性状態へ駆動される。この状態においては、電源オフ状態時と異なり、単にコマンドクロックA〜Eが非活性状態に駆動されるだけであり、図18に示す電流デコーダ216および218へ与えられるmビットの2進値は保持される。このセルフリフレッシュ状態(状態S7)においてコマンドクロックA〜Eをすべて非活性状態に保持することにより、消費電流を低減する。
【0132】
セルフリフレッシュ状態(状態S7)の完了時においては、セルフリフレッシュ終了コマンドESREFが与えられる。このセルフリフレッシュ状態解除時においては、PLLは、ロック動作が必要とされるため、コマンドクロックA〜Dが活性状態へ駆動される。コマンドクロックEは、非活性状態を維持する。このセルフリフレッシュ状態(状態S7)から、状態S5への移行時(チップ選択状態(2)への移行時)、アレイは一旦プリチャージ状態とされる。PLLにおける内部クロック信号を発生するための電流値(2進値)は保持されているため、その値を利用することにより、ロック回復時間を短縮することができる(ロック状態時の位相および周波数を表わす2進電流値が保持されているため)。
【0133】
アレイ活性状態から消費電流を低減するパワーダウンモードへ移行する場合には、2つの状態が存在する。1つは、外部からのクロック信号EXT.CLKが持続して与えられ、この半導体記憶装置内部において内部クロック信号INT.CLKの発生を停止させて半導体記憶装置内部を、このパワーダウンモード維持の状態に保持する状態(パワーダウン状態(1):状態S8)と、外部から与えられるクロック信号EXT.CLKの周波数を1/Nに低下させて、外部装置の消費電流およびクロックバッファの消費電流を低減するクロックダウン状態(状態S10)がある。パワーダウン状態(1)(状態S8)においては、外部からのクロック信号EXT.CLKが継続して与えられるため、単に、パワーダウンクロックEのみを非活性状態とし、残りのコマンドクロックA〜Dを活性状態に保持して、ロック状態を維持する。このように、短期間、半導体記憶装置へのアクセスが行なわれないかまたはこの半導体記憶装置を利用するシステムにおいて操作が行なわれないときに、一旦、消費電流低減のためにパワーダウン状態(1)へ移行させた後再び、元のアレイ活性状態(状態S6)へ移行させる。このとき、外部クロック信号EXT.CLKと内部信号INT.CLKはロック状態にあるため、高速で元のアレイ活性状態(状態S6)に復帰して、次の動作を実行することができる。
【0134】
クロックダウン状態(状態S10)においては、外部から、N分周されたクロック信号が与えられる。この状態においても、単にコマンドクロックEのみを非活性状態とし、残りのコマンドクロックA〜Dは活性状態を維持する。図18には示していないが、レベルシフトおよびバッファ回路352とクロックバッファ356の間またはクロックバッファ356と位相検出器224の間にN分周器をクロックダウン状態(状態S10)において挿入する。この内部の分周器の出力クロックと外部からの分周クロック信号との比較により、ロック動作を継続させる。この分周クロック信号を用いることにより、比較器およびバッファ動作が、1/Nの周波数に低減されるため、より消費電流が低減される。比較的長い間、半導体記憶装置へのアクセスが行なわれないときにこのクロックダウン状態S10への移行が、クロックダウンコマンドCKDWNにより行なわれる。パワーダウン状態(1)(状態S8)への移行は、パワーダウンコマンドPWD1により行なわれる。
【0135】
半導体記憶装置が、チップ選択状態(2)にある状態において、パワーダウン状態に移行する場合がある。パワーダウンコマンドPWD2を与えることによりチップ選択状態(2)(状態S5)から、パワーダウン状態(2)(状態S10)への移行が行なわれる。このパワーダウン状態(2)は、比較的長期間にわたって、半導体記憶装置が用いられない状態に対応し(たとえば、携帯端末において、単にデータの保持のみを行なう必要がある状態)、外部クロック信号EXT.CLKの発生が停止され、また応じて、ロックが解除される。したがって、コマンドクロックA〜Eは、すべて非活性状態へ駆動される。これにより、この半導体記憶装置の消費電流をほぼゼロにする。
【0136】
コマンドクロックA〜Eの各状態に応じた活性/非活性の状態への駆動は、電源投入状態を除いて、図2に示すコマンドデコーダ126において外部から与えられる各コマンドに基づいて生成される。電源投入時においては、図示しない電源投入検出回路からの電源投入検出信号PORに従って、コマンドデコーダ126が、コマンドクロックAおよびBの逐次活性化を実行する(これは、電源が投入されると、コマンドクロックAを活性状態へ駆動し、次いで電源投入検出信号PORが活性化され、コマンドクロックBを次に活性化する構成が用いられればよい)。
【0137】
クロックダウン状態において、分周内部クロック信号と外部からの分周クロック信号とのロック動作を行なうためには、この図18に示すPLLにおいて分周器が用いられる。これは、クロックダウン状態(状態S9)を指定するクロックダウンコマンドCKDWNが与えられたときに活性化される分周器を選択回路により、レベルシフトおよびバッファ回路352およびクロックバッファ356の間または位相検出器224とクロックバッファ356の間に接続することにより実現される。単に、この分周器の分周内部クロック信号とレベルシフトおよびバッファ回路352からの内部クロック信号の一方を、クロックダウン状態(状態S9)にあるか否かに従って選択する構成が用いられればよい。
【0138】
なお、上述の説明においては、PLL(図18参照)について説明しているが、たとえばDLL(ディレイド・ロックド・ループ)を用いる同期回路に対しても、この図19に示す状態遷移を適用することができる。
【0139】
以上に、生成された内部クロックの周波数の調整をその位相の調整とは独立して行なうために別々の位相調整回路および周波数調整回路を用いるPLLについて説明した。この位相調整回路は、内部クロックと外部クロックとの位相誤差を決定し、その位相誤差を予め定められた時間にわたって平均化して、対応の制御電流を生成する。周波数調整回路は、内部クロックの周波数と外部クロックの周波数との差を検出して、周波数誤差を決定する。累算器はその予め定められた時間中の周波数誤差を累算して、対応の制御電流を生成する。これらの位相および周波数調整回路によって生成された制御電流の値に基づいて、電流計算器はCCOに与えられるべき制御電流の値を計算し、その周波数を修正して、周波数差および位相差を低減するようにする。
【0140】
この開示においては、この発明の好ましい実施の形態のみを示しかつ説明しているが、ここに述べた本発明の概念の範囲内で、この発明が変更および修正することができることは理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のPLLを示す図である。
【図2】 この発明のPLLを用いることのできるシステムの一例を示す概略的ブロック図である。
【図3】 この発明のPLLの、個別の位相および周波数調整を示す図である。
【図4】 位相調整回路および周波数調整回路を有するPLLの概略ブロック図である。
【図5】 周波数調整回路内に複数のカウンタを有する、この発明の実施の形態を示す図である。
【図6】 図5における周波数調整回路の動作を示す波形図である。
【図7】 図5における周波数調整回路の動作を示す波形図である。
【図8】 周波数調整回路内に分周器およびカウンタを用いる、この発明の別の実施の形態を示す図である。
【図9】 図8における周波数調整回路の動作を示す波形図である。
【図10】 図8における周波数調整回路の動作を示す波形図である。
【図11】 位相および周波数調整回路に加えて微調整回路を用いる、この発明のさらに他の実施の形態を示す簡易ブロック図である。
【図12】 微調整回路および周波数調整回路をより詳細に示す、ブロック図である。
【図13】 CCOの一例を示す図である。
【図14】 微調整回路内で用いられる遅延モデルを示す図である。
【図15】 図12における微調整回路の動作を示す波形図である。
【図16】 図12における微調整回路の動作を示す波形図である。
【図17】 図12における微調整回路の動作を示す波形図である。
【図18】 PLLの動作を制御するようコマンドクロックを供給する様子を示す図である。
【図19】 図18に示すPLLの状態遷移の一例を示す図である。
【符号の説明】
30,140 PLL、32,160,192,224,252,302 位相検出器、34,162,194,226,254,304 チャージポンプ、36,164,196,228,256,306 ループフィルタ、38,166,198,230,258,308 電圧/電流変換器、40,176,268,340,350 CCO、42,178,270,352 レベルシフトおよびバッファ回路、100 同期型半導体メモリ装置、102,354,356クロックバッファ、104 内部同期信号発生器、106 内部制御信号発生器、108 メモリセルアレイ、110 アドレスバッファ、112 行デコーダ、114 列デコーダ、116 センスアンプ、118 選択回路、120出力回路、122 データ入出力端子、124 コマンドバッファ、126 コマンドデコーダ、142,182,222,242,282 位相調整回路、148,180,202,244,284 周波数調整回路、168,260 周波数検出器、170,262 累算器、172,264 電流調節器、174,200,232,266,328 電流計算器、184,208,210,314,316 カウンタ、186,212,214,292,294,318,320 加算器、188,216,218,250,296,298,322,324 電流デコーダ、190,220,300,326 電流発生器、204,206,286,310,312 分周器、240,280 微調整回路、246 遅延モニタ、248 比較器、288 遅延モデル、290 ロジック/ラッチ回路、I,287 インバータ。

Claims (3)

  1. 外部クロック信号に応答して内部クロック信号を発生する内部クロック信号発生回路装置であって、
    前記外部クロック信号および前記内部クロック信号に応答して、前記外部クロック信号の位相と前記内部クロック信号の位相の差を表わす位相調整信号を生成する位相調整回路と、
    前記外部クロック信号と前記内部クロック信号に応答して、前記外部クロック信号の周波数と前記内部クロック信号の周波数の差を表わす第1の周波数調整信号を生成する第1の周波数調整回路と、
    前記内部クロック信号を生成する信号制御発振器と、
    前記外部クロック信号を受けて、前記外部クロック信号に従って前記信号制御発振器の周波数を調整する第2の周波数調整信号を生成する第2の周波数調整回路と、
    前記位相調整信号および前記第1の周波数調整信号および前記第2の周波数調整信号に応答して、制御信号を生成する制御値計算器とを備え、
    前記信号制御発振器は、前記制御信号に応答して、前記内部クロック信号を、前記制御信号に応じて変化する内部クロック周波数で生成する、内部クロック信号発生回路装置。
  2. 前記内部クロック信号発生回路装置は第1と第2の調整モードを有し、
    前記第1の調整モードでは、前記位相調整回路および前記第1の周波数調整回路および前記第2の周波数調整回路が動作し、
    前記第2の調整モードでは、前記位相調整回路および前記第の周波数調整回路が動作する、請求項1記載の内部クロック信号発生回路装置。
  3. 外部クロック信号に応答して内部クロック信号を発生する内部クロック信号発生回路装置であって、
    前記外部クロック信号および前記内部クロック信号に応答して、前記外部クロック信号の位相と前記内部クロック信号の位相の差を表わす位相調整信号を生成する位相調整回路と、
    前記外部クロック信号と前記内部クロック信号に応答して、前記外部クロック信号の周波数と前記内部クロック信号の周波数の差を表わす周波数調整信号を生成する周波数調整回路と、
    前記位相調整回路および前記周波数調整信号に応答して、制御信号を生成する制御値計算器と、
    前記制御信号に応答して、前記内部クロック信号を前記制御信号に応じて変化する内部クロック周波数で生成する信号制御発振器と、
    動作状態指示信号に応答して、前記内部クロック信号発生回路装置の一部の構成要素の動作を停止させる動作制御回路と、
    前記信号制御発振器からの内部クロック信号をバッファ処理して最終内部クロック信号を生成するクロックバッファ回路とを備え、
    前記動作制御回路は、第1の動作状態においては前記位相調整回路および前記クロックバッファ回路の動作を停止させ、前記第1の動作状態と異なる第2の動作状態においては、前記クロックバッファ回路の動作を停止させる、内部クロック信号発生回路装置
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