JP4083766B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP4083766B2
JP4083766B2 JP2005330915A JP2005330915A JP4083766B2 JP 4083766 B2 JP4083766 B2 JP 4083766B2 JP 2005330915 A JP2005330915 A JP 2005330915A JP 2005330915 A JP2005330915 A JP 2005330915A JP 4083766 B2 JP4083766 B2 JP 4083766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load current
value
output
control signal
output timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005330915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007135719A (ja
Inventor
博之 櫛田
明弘 石澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005330915A priority Critical patent/JP4083766B2/ja
Publication of JP2007135719A publication Critical patent/JP2007135719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4083766B2 publication Critical patent/JP4083766B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)

Description

本発明は、交流電源で駆動される整流子モータを有する電動送風機を備えた電気掃除機に関する。
交流電源を駆動源とし整流子を備えるモータから構成される電動送風機を備えた電気掃除機において、そのモータに流れる電流値を検出し、その検出した電流値に応じて電動送風機の入力電力制御を実施している。このような従来の技術が、例えば、特許文献1などに開示されている。
特許文献1に記載された電気掃除機では、電流検出回路から正弦波形の出力がなされ、これがマイクロコンピュータに入力されるようになっている。そして、電流検出回路には低周波信号出力回路が設けられていて、いわゆるノイズを除去した出力をマイクロコンピュータのA/D端子に入力している。
特開平6−90883号公報
上記公報に記載されたものは、低周波信号出力回路によってノイズを除去して電流検出回路から出力するようにはしている。しかしながら、整流子を備えるモータを駆動している時の電流の検出値には、モータ駆動回路が実装された基板上のスイッチング電源等や回路部品や回路パターンの影響でノイズが生じ、低周波信号出力回路を設けただけではノイズは除去し切れるものではない。したがって、電動送風機の入力制御の精度を確保するためには更なるノイズ対策を講じることが要請されている。
そこで、本発明は、整流子モータの検出電流値に対するノイズの影響を極力抑えて、電動送風機の入力制御の精度を確保することができる電気掃除機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、電流検出部の出力を整流して交流電圧に応じた周期的な波形として制御部へ入力する電流検出回路を備え、制御部に、電流検出回路の出力値をサンプリングし負荷電流値として取り込む負荷電流値取込み手段と、前記整流子モータに印加する交流電圧の半周期において前記スイッチング素子へ出力される制御信号の出力タイミングからゼロクロスポイントまでの間に前記負荷電流値取込み手段が取り込んだ負荷電流値と予め設定されたしきい値とに応じて、前記スイッチング素子に出力される制御信号の出力タイミングを決定するタイミング決定手段と、を有するものである。
本発明によれば、整流子モータの検出電流値に対するノイズの影響を抑えることができるので、電動送風機の入力制御の精度を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1を用いて電気掃除機の構成を説明する。電気掃除機は、掃除機本体(以下、単に本体という)1と、この本体1に形成された吸込口2に一端が着脱可能に接続されるホース3と、このホース3の他端に一端が着脱可能に接続される延長管4と、この延長管4の他端に着脱可能に接続される吸込口体5とからなる。
本体1は、上面を開口した下部ケース6とこの下部ケース6の後部上面を閉塞する上部ケース7とで前面を含む周縁にバンパ8を狭持して接合している。そして、下部ケース6の前側上面部の開口を閉塞する蓋体9を開閉自在に設けている。さらに、この蓋体9には、使用者に電気掃除機のゴミ詰まり状態等を知らせるための報知部10が形成されている。この報知部10は、LED等の発光素子や発音素子などにより構成される。また、本体1は、内部に電動送風機11、吸込口2を介してホース3と連通する集塵部としての集塵袋12を設け、電動送風機11の吸気風を集塵袋12内を通過させることでこの集塵袋12で塵埃を分離し集塵するようになっている。さらに、本体1の前側下面には旋回自在な旋回輪(図示せず)を、本体1の後側側面には大径の一対の従動後輪13(一方のみ図示)をそれぞれ設けている。
ホース3は、伸縮自在で湾曲可能な略円筒状からなるもので、ハンドル15および電動送風機11の入力を設定する操作ボタン16が設けられた手元操作部17を備えている。延長管4は大径管4aとこの大径管4a内に挿入される小径管4bからなり、小径管4bを大径管4aに対してスライドさせることで延長管4全体を伸縮可能にしている。吸込口体5は、この延長管4の先端に着脱可能に取り付けられるもので、被掃除面上の塵埃を吸い込む吸込開口(図示せず)を設けている。なお、本体1内には、電動送風機を制御する制御部18を実装した回路基板19が組み込まれている。
次に、この制御部18を含む電気掃除機制御装置20を図2に基づいて説明する。21は商用交流電源で、制御信号で駆動されるスイッチング素子、例えば、双方向性サイリスタ22、電流ヒューズ23、および電動送風機11の一部を構成し交流電源で駆動される整流子モータ24が直列に接続されている。
電動送風機11は、主に整流子モータ24とこの整流子モータ24で回転されるファン25とから構成されている。整流子モータ24は、ブラシ(図示せず)と、このブラシに摺動する整流子を備えた電機子24aと界磁巻線24b、24cとから構成されるユニバーサルモータである。ファン25は整流子モータ24の回転軸に接続された遠心型ファンであり、整流子モータ24によりファン25が回転すると、塵埃を含んだ空気が吸込口体5から延長管4、ホース3を介して本体1に吸い込まれる。
電流検出部26は、例えば、電流トランスからなり、整流子モータ24に流れる負荷電流を検出する。そして、電流検出部26が検出した負荷電流は、電流検出回路としての整流部27で整流された後、電圧値として、制御部18の後述するI/Oポートに入力される。整流部27は、例えば、4つのダイオードをブリッジ接続した全波整流回路や、1つのダイオードを利用した半波整流回路である。I/Oポートに入力される電圧は、電解コンデンサなどにより平滑されていないので、交流電圧に応じた周期的な波形となり、整流リップル成分も重畳される。28はゼロクロス検出部で、整流子モータ24に印加する交流電源電圧のゼロクロスポイントを検出する。
また、制御部18のI/Oポートには、手元操作部17、報知部10が接続され、手元操作部17からは指示信号等がそれぞれ入力されるとともに、I/Oポートからは報知部10に指示信号が出力される。
そして、制御部18は、負荷電流値の取込み、ゼロクロスタイミングの取込み、および指示信号等の取込みを行うとともに、双方向性サイリスタ22のゲート端子にトリガとなる制御信号を出力するようになっている。
制御部18は、マイクロプロセッサ31、メモリ32、および前述したA/D変換の機能を有するI/Oポート33から構成される。メモリ32bは、不揮発性メモリ領域であり、マイクロプロセッサ31が実行する制御プログラムならびに必要な定数などのデータが予め記憶されている。また、メモリ32aは、不揮発性メモリ領域32bのデータやマイクロプロセッサ31の演算データなどを一時記憶しておくデータ記憶領域ならびに作業領域である。
この電気掃除機制御装置20では、商用交流電源21から図3の(a)に示す波形をもった電源電圧が印加され、制御部18から双方向性サイリスタ22のゲート端子に図3の(c)に示すタイミングで制御信号が供給されると、双方向性サイリスタ22が制御信号によって電源電圧が反転するまで導通するので、電動送風機11の端子間には図3の(d)に示す電圧が発生する。
このとき、ゼロクロス検出部28からは、図3の(b)に示すゼロクロス検出信号が制御部18のI/Oポート33に入力される。交流電圧の周期をTv(sec)、この交流電圧のゼロクロスポイントから制御信号が出力するまでの時間をta(sec)とすると、双方向性サイリスタ22の導通角φ(%)は、φ={(Tv/2)−t}/(Tv/2)×100の式から求められる。以下、電源電圧のゼロクロスポイントから制御信号が出力するまでの時間ta(sec)を、制御信号の出力タイミングと呼ぶ。
また、整流部27が全波整流回路である場合、整流部27の出力値の波形は、例えば、図3の(e)に示すようになる。整流部11が半波整流回路である場合、整流部27の出力値の波形は、例えば、図3の(f)に示すようになる。全波整流であっても半波整流であっても、I/Oポート33に入力される整流部27の出力値の波形は、電解コンデンサなどにより平滑されていないので、図3の(f)に拡大して示すように整流子モータ24の整流リップル成分の影響が反映される。
次に、制御部18が有する各機能について図4を用いて説明する。制御部18のマイクロプロセッサは、主に、負荷電流取込み部42、負荷電流演算部44、およびタイミング決定部45からなる。制御部18は、電流検出部26が検出する電流に基づいて電動送風機の入力を可変する。
負荷電流取込み部42は、タイマ43などで設定した所定の周期で電流検出部26から検出された電動送風機11の瞬時値としての負荷電流値Inを取得し、この負荷電流値Inを負荷電流演算部44に渡す。
負荷電流演算部44は、負荷電流取込み部42から渡された負荷電流値Inを予め設定したサンプリング回数分加算して負荷電流加算値Isを算出する。この負荷電流加算値Isは電動送風機11の入力電力の増減に応じて増減する。さらに、これら負荷電流加算値Isと入力電力との関係は、電動送風機11の特性と導通角φaによって変わるため、予め実験的に把握しておく。
出力タイミング決定部45は、この負荷電流加算値Isと、予めメモリ32に設定したしきい値としての設定値と、を比較して誤差を求め、この誤差に応じて、双方向性サイリスタ22の制御信号の出力タイミングtaを決定する。この出力タイミングtaは、双方向性サイリスタ22のオン・オフを制御する制御指令値となる。
次に、具体的に一実施例を例示して、上記した制御部18が、負荷電流加算値Isと、予めメモリ32に設定したしきい値、とを比較して誤差を求め、この誤差に応じて、電動送風機11の負荷電流加算値Isが予め設定した範囲になるように、すなわち入力電力が予め設定した範囲になるように、双方向性サイリスタ22の制御信号の出力タイミングtaを決定する方法について説明する。
制御部18は、電動送風機11の入力電力を制御するためのデータテーブル47を、メモリ32に設けている。図5に示すデータテーブル47は、出力タイミングtaと負荷電流下限値Ig1および負荷電流上限値Ig2との関係を示すデータテーブルの例である。
まず、データテーブル47の各値について説明する。データテーブル47には、制御信号の出力タイミングtaとしてn+1個の設定値U0、U1、U2、…、Un(但し、Un<…<U2<U1<U0である。)が設定されているとともに、これら出力タイミングtaに応じた電流しきい値である負荷電流下限値Ig1として、n個の設定値X1、X2、X3、…、Xn(但し、Xn>…>X3>X2>X1である。)と、同様に電流しきい値である負荷電流上限値Ig2として、n個の設定値Y1、Y2、Y3、…、Yn(但し、Yn>…>Y3>Y2>Y1である。)が設定されている。これら負荷電流下限値Ig1と負荷電流上限値Ig2との大小関係は、図6に示すように、X1<X2<Y1<X3<Y2<X4<Y3<X5<Y4<…、Xn<Yn−1<Ynとなっている。
この電気掃除機制御装置20は(図2参照)、制御部18から双方向性サイリスタ22にトリガとなる制御信号を出力することで電動送風機11を駆動する。そして、集塵袋12に塵埃が捕捉されていない状態では、制御部18は、電動送風機11の吸気風量がQ0以上になるように、出力タイミングtaをU0に設定する。この時、例えば、電動送風機11の動作点は図6のA点になる。
掃除を開始することで塵埃の捕捉が進むにつれて、集塵袋12の風路抵抗が大きくなり、電動送風機11の吸気風量が低下する。これに伴い、負荷電流加算値IsがA点から負荷電流下限値Ig1の設定値X1に向かって徐々に低下する。
そして、負荷電流加算値Isが負荷電流下限値Ig1の設定値X1以下になると、制御信号の出力タイミングtaを、U0からU1へ短く変更し、双方向性サイリスタ22の導通角を大きくし、電動送風機26の吸気風量を増大させる。このとき、負荷電流加算値IsはY1となり、電動送風機11の入力電力は増大する。
さらにその後、塵埃の捕捉が進むにつれて、集塵袋12の風路抵抗がさらに大きくなり吸込口体5からの吸気風量が低下する。これにより、負荷電流加算値Isが今度は負荷電流下限値Ig1の設定値X2に向かって徐々に低下する。
そして、負荷電流加算値Isが負荷電流下限値Ig1の設定値X2以下になると、制御信号の出力タイミングtaを、U1からU2に短く変更し、双方向性サイリスタ22の導通角をさらに大きくし、電動送風機11の吸気風量を増大させる。このとき、負荷電流加算値IsはY2となり、電動送風機11の入力電力は増大する。
このように、集塵袋12の塵埃の捕捉が進むにつれて、負荷電流加算値が、それぞれ負荷電流下限値Ig1の設定値X1、X2、X3、X4、…以下になることで、出力タイミングtaをU0、U1、U2、U3、…へと変化させる。そして、その後、負荷電流加算値Isが負荷電流下限値Ig1の設定値Xn以下になって、出力タイミングtaをUnとした後は、負荷電流加算値Isが低下しても出力タイミングtaを変更しない。
この状態が所定時間継続すると、制御部18は集塵袋12に捕捉された塵埃が満杯に近いと判断し、報知部10へ信号を出力し、電気掃除機使用者へ集塵袋12の交換を促す。
次に、各制御ルーチンの説明をする。制御部18は、メモリ32に予め記憶された制御プログラムに従って図7に示すメイン処理を行う。制御部18は電源投入後または制御部18のリセット後に、先ず、ステップS1にて、電気掃除機の各種初期設定を行う。そして、ステップS2にて、電気掃除機の使用者による操作ボタン16からの始動指示を判断するとステップ3に進み、電動送風機11の周期的な電流検出処理を許可する。次に、ステップS4へ進み、双方向性サイリスタ22へ初期出力タイミングU0で制御信号を設定し、電動送風機11が回転を始める。そして、処理は、ステップS5に進み、メインループとなる。
そして、制御部18のタイミング決定部45は、タイマ43によって、ゼロクロスタイミングからの制御信号の出力タイミングの測定を始め、周期的に図8に示す制御信号出力ルーチンを実行する。
すなわち、ステップS10にて、タイマ43のカウント時間が出力タイミングtaに達したかを確認する。そして、タイマ43のカウント時間が出力タイミングtaに達した時に、ステップS11にて、I/Oポート33から双方向性サイリスタ22への制御信号を出力した後、ステップS12にてメインループにリターンする。なお、このとき制御信号を出力したことがメモリ32に記憶され、次のゼロクロスタイミングまで保持される。
次に、図7のステップS3で許可した負荷電流検出処理を行う負荷電流検出ルーチンについて、図9を用いて説明する。この電流検出ルーチンの実行周期は、例えば、タイマ43により0.2msecに設定され、50Hzの交流電源のもとで、交流電源電圧の半周期(10msec)の間に50回、負荷電流検出ルーチンを実行することになる。従って、実行回数を50回カウントすると交流電源電圧の半周期分が終了することになる。
先ず、ステップS20にて、負荷電流検出ルーチンの実行回数をカウントする。続いて、ステップS21にて、メモリ32を参照して図8のステップ11に示す制御信号の出力を実行したか否かを判断する。制御信号が出力されていない場合は、負荷電流検出ルーチンを一旦終了する。ステップS21にて、制御信号が出力されていると判断した場合は、ステップS22にて、負荷電流取込み部42は、I/Oポート33から電動送風機11の負荷電流値Inを取り込む。そして、ステップS23にて、負荷電流演算部44は、それまで得られた負荷電流値Inを加算する。例えば、この負荷電流値Inを交流電源の半周期内において、例えば(50−M)回加算して負荷電流加算値Isを算出する。Mの値は、制御信号の出力タイミングに応じて変化する。交流電源電圧の周期は、ゼロクロス検出部28からのゼロクロス検出信号によって認識できる。加算処理後は、負荷電流検出ルーチンを一旦終了し、ステップS24にてメインループにリターンする。
次に、図9の負荷電流検出ルーチンで算出した負荷電流加算値Isを用いて双方向性サイリスタ22の制御信号の出力タイミングを決定する具体例を説明する。
図10に出力タイミング決定ルーチンを示す。この出力タイミング決定ルーチンは、交流電源電圧のゼロクロスタイミングで実行する。先ず、ステップS30にて、出力タイミング決定部45は、負荷電流演算部44が算出した負荷電流加算値Isと図5に示すその時の出力タイミングtaに対応した負荷電流下限値とを比較し、負荷電流加算値Isが負荷電流下限値以上であれば、ステップS31へ進む。引き続き、出力タイミング決定部45は、ステップS31にて、負荷電流加算Isと図5に示すその時の出力タイミングに対応した負荷電流上限値とを比較する。負荷電流加算値Isが負荷電流上限値以下であれば、出力タイミング決定部45は電動送風機11が予め設定した入力電力の範囲内で動作していると判断し、出力タイミングtaの変更は行わない。そして、ステップS32にて、図9に示す電流検出ルーチンの実行回数カウンタをリセットする。さらに、図8に示す双方向性サイリスタ22の制御信号の出力タイミングを測定するタイマ43をリセットし、測定を開始する。その後、ステップS36にてメインループにリターンする。
または、ステップS30にて、出力タイミング決定部45は、負荷電流加算値Isと負荷電流下限値とを比較し、負荷電流加算値Isが負荷電流下限値よりも小さければ、ステップS34へ進み、出力タイミングを一段上げる。例えば、その時点の出力タイミングがU0であればU1にする。この場合、出力タイミング決定部45は、電動送風機11の入力電力が予め設定した入力電力の範囲よりも低くなっていると判断し、出力タイミングtaを短くし、双方向性サイリスタ22の導通角を大きくして、電動送風機11への入力電力を増加させる。そして、ステップS32の処理を行う。
逆に、ステップS31にて、出力タイミング決定部45は、負荷電流加算値Isと負荷電流上限値とを比較し、負荷電流加算値Isが負荷電流上限値よりも大きければ、ステップS35へ進み、出力タイミングを一段下げる。例えば、その時点の出力タイミングがU3であればU2にする。この場合、出力タイミング決定部45は、電動送風機11の入力電力が予め設定した入力電力の範囲よりも大きくなっていると判断し、出力タイミングtaを長くし、双方向性サイリスタ22の導通角を小さくして、電動送風機11への入力電力を減少させる。そして、ステップS32の処理を行う。
このように、制御信号の出力タイミングtaは、負荷電流下限値Ig1および負荷電流上限値Ig2と負荷電流加算値Isとの比較結果によって決まる。そして、負荷電流下限値Ig1および負荷電流上限値Ig2は予め設定された電流しきい値であり、負荷電流加算値Isは負荷電流値Inから算出されるものであるので、制御信号の出力タイミングtaは、負荷電流値Inと電流しきい値とに応じて決定されるものである。すなわち、制御部18は、予め設定された負荷電流下限値Ig1および負荷電流上限値Ig2と算出した負荷電流加算値Isとを比較し、その比較結果に基づいて出力タイミングtaを変化させ、電動送風機11の入力電力を予め設定した範囲になるように制御する。このように、電動送風機11の吸込風量に応じて負荷電流の検出値が変化し、これに伴って負荷電流加算値Isも変化することから、集塵袋12内に捕捉された塵埃量に応じて、出力タイミングtaを変化させ、電動送風機11の入力電力を予め設定した適切な範囲に制御しているので、電気掃除機としての吸込性能を持続させることができる。
また、これまで説明してきたように、本実施の形態の電気掃除機によれば、整流部27の出力波形を電解コンデンサ等を用いて平滑していないため、I/Oポート33に入力されるのは交流電源電圧に応じた周期性を持つ波形であるので、整流リップル成分が重畳した負荷電流の波形を用いて制御信号の出力タイミングtaを決定することができる。したがって、電気掃除機としての入力制御の精度が向上し、塵埃の捕捉性能も安定する。
さらに、本実施の形態の電気掃除機は、電動送風機11に印加する交流電源電圧の半周期において双方向性サイリスタ22へ出力される制御信号の出力タイミングからゼロクロスポイントまでの間の負荷電流値と予め設定されたしきい値とに応じて双方向性サイリスタ22に出力される制御信号の出力タイミングtaを決定するものである。言い換えれば、ゼロクロスポイントから制御信号の出力タイミングまでの期間に電流検出部26が検出した検出値(整流部27の出力値)を無視して制御信号の出力タイミングtaを決定するもので、以下に述べる効果を奏するものである。すなわち、ゼロクロスポイントから制御信号の出力タイミングの期間は電動送風機11への電力投入は行われていないので、本来であれば負荷電流値Inはゼロとなる。しかし、ローパスフィルタを用いた場合でも、実際には回路上のノイズ等により整流部27の出力値はゼロとならない。したがって、この期間の負荷電流値Inを取り込むと負荷電流加算値Isもゼロにならないが、制御部18は、この期間における負荷電流値Inを取り込まないようにすることで、この期間のノイズ等による誤差を確実にゼロにできる。
さらに、ゼロクロスポイントから制御信号の出力タイミングまでの期間の負荷電流値を取り込まないようにするため等、本発明の実施に必要な構成であるゼロクロス検出回路は、双方向性サイリスタ22への制御信号を供給するための制御、いわゆる位相制御に本来必要な構成であり、新たに追加する構成ではないため、構成を複雑にすることがなく、結果として部品コストの上昇を抑制することができる。
また、本実施の形態において、所定回数サンプリングした負荷電流値Inを加算し、その加算値から出力タイミングtaを決定するようにしたので、負荷電流値Inを積分的に取り扱うことになり、この観点からも負荷電流の検出回路に発生するノイズの影響が軽減される。このため、入力電力制御の信頼性がより一層向上するという効果を奏する。
また、交流電源電圧の一周期内において、その半周期のみで負荷電流加算値Isを算出し、その負荷電流加算値Isを用いて制御信号の出力タイミングtaを決定することで、制御部18の実行負荷を軽減でき、その分制御部18の能力を他の電気掃除機の制御にあてることができる。
次に、図9に示す負荷電流検出ルーチンの変形例を図11に示す。図9に示す負荷電流検出ルーチンでは、ゼロクロスポイントから制御信号が出力されるまでの期間においては負荷電流値Inの取込み自体を行わないようにしているのに対し、図11に示すものでは上記期間でも負荷電流値Inの取込みは行うが、この期間の負荷電流値Inは制御信号の出力タイミングの決定に影響を与えないようにしたものである。図11に示す負荷電流検出ルーチンも図9に示すものと同様に、例えば、0.2msecの周期で実行される。
具体的には、先ず、ステップS40にて、負荷電流検出ルーチンの実行回数をカウントする。続いて、ステップS41にて、負荷電流取込み部42は、I/Oポート33から電動送風機11の負荷電流値Inを取り込む。そして、ステップS42にて図8のステップ11に示す制御信号の出力を実行したか否かを判断する。制御信号が出力されていない場合は、負荷電流検出ルーチンを一旦終了する。ステップS42にて制御信号が出力されていると判断した場合は、ステップS43にて、それ以降の負荷電流値Inを加算する。加算処理後は、負荷電流検出ルーチンを一旦終了し、ステップS44にてメインループにリターンする。
このような処理の流れをとっても、上記実施の形態と同様の効果を有する。しかしながら、図9に示す処理によれば、制御部18でA/D変換するデータが少なく、制御部18にかかる負担を小さくできる点で優れている。
また、図8に示す制御信号出力ルーチンの変形例を図12に示す。図12に示す制御信号出力ルーチンでは、ステップS51にて制御信号を出力した後、ステップS52にて負荷電流検出処理(負荷電流検出ルーチン)を許可するようにしている。この場合、図7に示すメイン処理ではステップS3の処理を行わない。
図12に示す制御信号出力ルーチンでは、ステップS50にて、タイマ43のカウント時間が出力タイミングtaに達したかを確認する。そして、タイマ43のカウント時間が出力タイミングtaに達した時に、ステップS51にて、I/Oポート33から双方向性サイリスタ22への制御信号を出力し、ステップS52にて負荷電流検出処理を許可した後、ステップS53にてメインループにリターンする。このような処理の流れをとっても、制御部18にかかる負担を小さくできる点を含めて上記実施の形態と同様の効果を有する。
ところで、上記各実施の形態では、タイミング決定部45が、図5のデータテーブルに示す負荷電流下限値Ig1のn個の各設定値X1、X2、X3、…、Xnから、その時点の出力タイミングtaに応じて、負荷電流下限値Ig1を取得したが、このデータテーブル方式に限定されるものではなく、タイミング決定部45が、負荷電流下限値Ig1の1段目の設定値をX1とすると、n段目の設定値Xnを、Xn=X1+A・(n−1)・ta等の演算式によって、制御信号を出力するものであってもよい。
また、出力タイミングtaの間隔Un−Un−1=ΔUn、負荷電流下限値Ig1の間隔Xn−Xn−1=ΔXn、および負荷電流上限値Ig2の間隔Yn−Yn−1=ΔYnは、一定間隔である必要はなく、電気掃除機の用途または電動送風機11の特性に応じて設定してかまわない。
また、制御部18の、動作モード認識部41、負荷電流取込み部42、負荷電流演算部44、及びタイミング決定部45が行う処理は、メモリ32に実装されたソフトウェアにより実行される場合に限定するものではなく、そのソフトウェアのなす機能をハードウェアとして備え、実行してもよい。
本発明の実施の形態に係る電気掃除機の構成を示す斜視図。 同実施の形態に係る電気掃除機制御装置の回路構成を示す図。 同実施の形態における各部の電圧、電流、信号波形を示す図。 同実施の形態の制御部の機能ブロックを説明する図。 同実施の形態で使用する出力タイミング、負荷電流下限値および負荷電流上限値のデータテーブルの構成を示す図。 同実施の形態の電気掃除機を駆動したときの、電動送風機の吸気風量と入力電力との関係を、出力タイミングと負荷電流下限値および負荷電流上限値の変化をパラメータとして示したグラフ。 同実施の形態の制御部が実行するメイン処理を示す流れ図。 同実施の形態の制御部が実行する制御信号出力ルーチンを示す流れ図。 同実施の形態の制御部が実行する負荷電流検出ルーチンを示す流れ図。 同実施の形態の制御部が実行する出力タイミング決定ルーチンを示す流れ図。 同実施の形態の制御部が実行する負荷電流検出ルーチンの変形例を示す流れ図。 同実施の形態の制御部が実行する出力タイミング決定ルーチンの変形例を示す流れ図。
符号の説明
11 電動送風機
18 制御部
22 双方向性3端子サイリスタ(スイッチング素子)
24 整流子モータ
26 電流検出部
27 整流部(電流検出回路)
28 ゼロクロス検出部
45 タイミング決定部

Claims (2)

  1. 制御信号で駆動されるスイッチング素子を介して交流電源に接続される整流子モータとこの整流子モータで回転されるファンとを有する電動送風機と、前記整流子モータに印加する交流電圧のゼロクロスポイントを検出するゼロクロス検出部と、前記整流子モータに流れる負荷電流を検出する電流検出部と、この電流検出部で検出された負荷電流と予め設定されたしきい値とに応じて前記ゼロクロス検出部で検出されたゼロクロスポイントに対する制御信号の出力タイミングを制御する制御部と、を有する電気掃除機において、
    前記電流検出部の出力を整流して前記交流電圧に応じた周期的な波形として前記制御部へ入力する電流検出回路を備え、
    前記制御部は、
    前記電流検出回路の出力値をサンプリングし負荷電流値として取り込む負荷電流値取込み手段と、
    前記整流子モータに印加する交流電圧の半周期において前記スイッチング素子へ出力される制御信号の出力タイミングからゼロクロスポイントまでの間に前記負荷電流値取込み手段が取り込んだ負荷電流値と予め設定されたしきい値とに応じて、前記スイッチング素子に出力される制御信号の出力タイミングを決定するタイミング決定手段と、
    を備えることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記負荷電流値取込み手段は、前記整流子モータに印加する交流電圧の半周期において、ゼロクロスポイントから前記スイッチング素子へ出力される制御信号の出力タイミングまでの間の負荷電流値の取込みは行わないことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
JP2005330915A 2005-11-15 2005-11-15 電気掃除機 Active JP4083766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330915A JP4083766B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330915A JP4083766B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007135719A JP2007135719A (ja) 2007-06-07
JP4083766B2 true JP4083766B2 (ja) 2008-04-30

Family

ID=38199299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005330915A Active JP4083766B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4083766B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007135719A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4079962B2 (ja) 電気掃除機
KR101108322B1 (ko) 모터 제어 장치와 그 장치를 이용한 전기 기기
US9763551B2 (en) Air moving appliance with on-board diagnostics
KR101284492B1 (ko) 전기 진공 청소기
JP4083766B2 (ja) 電気掃除機
JP4039675B2 (ja) 電気掃除機
JP2006122172A (ja) 電気掃除機
JP5121914B2 (ja) 電動機制御装置、電気掃除機及び手乾燥装置
JP4703257B2 (ja) 電動送風機駆動装置
JP2539532B2 (ja) 電気掃除機の制御方法
JP4621580B2 (ja) 電気掃除機
JP2008148552A (ja) 電気掃除機
JP2005168977A (ja) 電気掃除機
JP6382523B2 (ja) 電気掃除機
JP4128205B2 (ja) 電気掃除機
JP6246511B2 (ja) 電気掃除機
JP6628528B2 (ja) 電気掃除機
KR20220092095A (ko) 진공 청소기 및 그 제어방법
JP2013055973A (ja) 電気掃除機
JP4982250B2 (ja) 電気掃除機
JP5214303B2 (ja) 電気掃除機
JP2011067376A (ja) 電気掃除機
JP2010207604A (ja) 電気掃除機
JPH0910151A (ja) 電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4083766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350