JP4083484B2 - 汚染防止型内視鏡の先端部 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、挿入部が被覆カバーによって被覆された汚染防止型内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、内視鏡を介しての患者から患者への感染を未然に確実に防止する必要性が高まっている。
【0003】
その方策として、内視鏡の挿入部に対して被脱自在な水密性の被覆カバーを設けて、内視鏡に被覆カバーを被覆した状態で使用し、使用後にその被覆カバーを新しいものと交換するのが一つの有力な手段である。
【0004】
そのようにする場合、照明窓と観察窓の各々の表面に面する被覆カバー部分は透明に形成しなければならないが、両窓の表面を連続的な一枚の透明なカバーで被覆すると、照明窓から射出された照明光が被覆カバーの厚みの中で反射を繰り返して観察窓内に入射し、観察視野にゴーストやフレアーが発生してしまう。
【0005】
そこで、製造コストはかかるが、被覆カバーの照明窓に面する部分と観察窓に面する部分だけを透明に形成して、その他の部分は不透明に形成したものがある(特開平10−5171号等)。そのようにすることにより、照明窓から射出された照明光が被覆カバーの厚みの中で反射を繰り返して観察窓内に入射する現象を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、被覆カバーの照明窓に面する部分と観察窓に面する部分だけを透明に形成して、その他の部分を不透明に形成しても、照明窓から射出された照明光が被覆カバーの裏面と挿入部の表面との間で反射を繰り返して観察窓内に入射する現象を防ぐことはできない。
【0007】
被覆カバーを、照明窓と観察窓の各々の表面を含めて挿入部の先端面全体に完全に密着させることができればそのような現象は発生しないが、製造上の公差等の存在により、照明窓と観察窓の各々の表面を含めて挿入部の先端面全体に光学的に完全に密着させることは困難であり、被覆カバーの裏面と挿入部の表面との間を光路とする漏光によって観察視野にゴーストやフレアーが発生する場合があった。
【0008】
そこで本発明は、照明窓から射出された照明光が被覆カバーの裏面と挿入部の表面との間を通って観察窓内に漏光せず、ゴーストやフレアーのない良好な内視鏡観察像を得ることができる汚染防止型内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の汚染防止型内視鏡の先端部は、照明光を射出する照明窓と対物光学系に光像をとり入れる観察窓とが挿入部の先端に並んで配置され、少なくとも照明窓に面する部分と観察窓に面する部分とが透明に形成された被覆カバーが挿入部に被覆された汚染防止型内視鏡の先端部において、被覆カバーの照明窓に面する部分と観察窓に面する部分の少なくとも一方を囲むように、不透明で弾力性のある環状遮光部を被覆カバーの内壁面に設け、環状遮光部が挿入部の先端面に圧接されるようにしたものである。
【0010】
なお、環状遮光部を挿入部の先端面に押し当てる状態に被覆カバーを挿入部に対して係止するカバー係止手段が設けられているとよい。
そして、環状遮光部が被覆カバーの内壁面から内方に土手状に突出形成されていてもよく、或いは、照明窓を保持する照明窓保持枠体と観察窓を保持する観察窓保持枠体の少なくとも一方が挿入部の先端面に突出配置されていて、その枠体の先端面に環状遮光部が押し当てられるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1において、1は内視鏡の挿入部可撓管の先端部分であり、その先端に連結された先端部本体2の先端面2aに、光像を取り入れる観察窓3と照明光を射出する照明窓4とが並んで配置されている。観察窓3にはカバーガラスが嵌め込まれ、照明窓4には表面側が平らな凹レンズが嵌め込まれている。
【0012】
観察窓3の内側には対物光学系5が配置され、その対物光学系5による被写体の投影位置にイメージガイドファイババンドル6の像入射面(又は固体撮像素子の撮像面)が配置されている。30は、それらを保持する円筒状の観察窓保持枠体であり、その先端面は先端部本体2の先端面2aより僅かに突出している。
【0013】
照明窓4の内側には、ライトガイドファイババンドル7の射出端が配置されている。40は、それらを保持する円筒状の照明窓保持枠体であり、その先端面は先端部本体2の先端面2aより先端部本体2内に僅かに潜っている。
【0014】
10は、挿入部可撓管1に着脱自在に被覆される被覆カバーであり、挿入部可撓管1を全長にわたって被覆するシリコンゴムチューブ等からなる被覆チューブ11の先端部分に、先端部本体2を被覆するための例えば塩化ビニル樹脂や柔軟性エポキシ樹脂等のように弾力性のある材料からなる略キャップ状の先端カバー12が取り付けられている。
【0015】
先端カバー12は、遮光性の高い不透明な黒色に形成されており、観察窓3に面する部分と照明窓4に面する部分には、各々透明窓13,14が水密に設けられている。
【0016】
先端部本体2の外周部分に位置する先端カバー12の後端部の内面部分には係合突起15が突出形成されており、その係合突起15が先端部本体2の外周面に形成された円周溝8にクリック係合することにより、先端カバー12が先端部本体2に係止された状態になる。
【0017】
係合突起15は先端カバー12を弾性変形させることにより円周溝8に対して係脱自在であり、円周溝8に係合突起15が係合することによって先端カバー12が後方に引き寄せられるように、即ち透明窓13,14が観察窓3と照明窓4側に引き寄せられるように、係合突起15と円周溝8は軸線方向に若干偏位した位置関係に設けられている。
【0018】
先端カバー12には、照明窓4に面する透明窓14を囲む環状遮光部16が、先端部本体2の先端面2aに面する内壁面部分から内方に向かって環状の土手状に突出形成されており、その他の部分では先端部本体2の先端面2aに対して浮いた状態になっている。
【0019】
したがって、係合突起15と円周溝8との係合によって先端カバー12が後方に引き寄せられた状態になることにより、環状遮光部16が、照明窓4を全周にわたって囲む位置で先端部本体2の先端面2aに押し当てられて、そこに弾力的に変形した状態で圧接している。
【0020】
その結果、照明窓4から射出された照明光が先端カバー12の裏面と先端部本体2との間を通って観察窓3側に達する現象を、環状遮光部16で完全に遮って防止することができ、フレアーやゴーストのない良好な内視鏡観察像を得ることができる。
【0021】
図2は、本発明の第2の実施例を示しており、第1の実施例と同様の環状遮光部16が、照明窓4に面する透明窓14を囲む位置ではなく観察窓3に面する透明窓13を囲む位置に形成されている。
【0022】
このように構成しても第1の実施例と同様の作用効果を得ることができ、照明窓4に面する透明窓14を囲む位置と観察窓3に面する透明窓13を囲む位置の両方に環状遮光部16を形成してもよい。
【0023】
図3は、本発明の第3の実施例を示しており、環状遮光部16が第1の実施例と同様に照明窓4に面する透明窓14を囲む位置に形成され、観察窓3に面する透明窓13の裏面が観察窓3の表面に当接している。
【0024】
また、図4に示される第4の実施例では、さらに照明窓4に面する透明窓14の裏面も照明窓4の表面に当接している。このように構成すると、環状遮光部16の潰れ量を予め設定した程度にすることができる。
【0025】
図5は、本発明の第5の実施例を示しており、環状遮光部16を突出形成せずに、観察窓3に面する透明窓13の周囲において、先端部本体2の先端面2aから突出する観察窓保持枠体30の先端面に押し当てられる先端カバー12の裏面自体を環状遮光部16′にしたものである。
【0026】
また、図6に示される第6の実施例では、さらに照明窓保持枠体40も先端部本体2の先端面2aから突出させて、その先端面にも先端カバー12の裏面を押し当てるようにしたものである。
【0027】
このように、観察窓保持枠体30と照明窓保持枠体40の少なくとも一方を先端部本体2の先端面2aから突出させれば、必ずしも環状遮光部16′を先端カバー12の内壁面から突出させなくてもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、被覆カバーの照明窓に面する部分と観察窓に面する部分の少なくとも一方を囲むように、不透明で弾力性のある環状遮光部を被覆カバーの内面に設け、環状遮光部が挿入部の先端面に圧接されるようにしたことにより、照明窓から射出された照明光が被覆カバーの裏面と挿入部の表面との間を通って観察窓内に漏光せず、ゴーストやフレアーのない良好な内視鏡観察像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の汚染防止型内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の汚染防止型内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例の汚染防止型内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例の汚染防止型内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例の汚染防止型内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例の汚染防止型内視鏡の先端部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 挿入部可撓管
2 先端部本体
2a 先端面
3 観察窓
4 照明窓
8 円周溝(カバー係止手段)
10 被覆カバー
12 先端カバー
13 透明窓(観察窓に面する部分)
14 透明窓(照明窓に面する部分)
15 係合突起(カバー係止手段)
16,16′ 環状遮光部
30 観察窓保持枠体
40 照明窓保持枠体

Claims (2)

  1. 照明光を射出する照明窓と対物光学系に光像をとり入れる観察窓とが挿入部の先端に並んで配置され、少なくとも上記照明窓に面する部分と上記観察窓に面する部分とが透明に形成された被覆カバーが上記挿入部に被覆された汚染防止型内視鏡の先端部において、
    上記照明窓を保持する照明窓保持枠体と上記観察窓を保持する観察窓保持枠体の少なくとも一方が上記挿入部の先端面に突出配置され、少なくともその枠体の先端面に面する部分が不透明で弾力性のある材料で形成された上記被覆カバーの内壁面がその枠体の先端面に環状に圧接されるようにしたことを特徴とする汚染防止型内視鏡の先端部。
  2. 上記被覆カバーの内壁面を上記枠体の先端面に押し当てる状態に上記被覆カバーを上記挿入部に対して係止するカバー係止手段が設けられている請求項1記載の汚染防止型内視鏡の先端部。
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