JP4083427B2 - 高精細グリッド線パターン作成プログラム - Google Patents

高精細グリッド線パターン作成プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
発明は、高精細グリッド線パターン(印刷図柄)を刷版描画するための装置を制御する高精細グリッド線パターン作成プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平08−300600号公報に記載されているように、赤外線感光層と紫外線感光層とを含む印刷用感光体を備え、その印刷用感光体の赤外感光層を赤外レーザにより融除して、フレキソ印刷版の製作に適したマスクを作成する技術がある。
また、例えば、特開2000−200995号公報に記載されているように、PDP(プラズマディスプレイ)の前面フィルタとして有用な電磁波シールドを印刷装置で製造する技術る。例えば、この公報には、透明プラスチック支持体に接着されている導電性金属にオフセット印刷を施し格子状パターンを有する印刷インクレジストを形成した後エッチングを施して電磁波シールドを形成する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特開平08−300600号公報に記載されていように、赤外レーザ(微小なスポットレーザ)を用いてマスクを作成するときには、通常、編集が容易なベクトル画像で印刷データを作成、その作成したベクトル画像にRIP処理を施してビットマップ画像に変換し、その変換したビットマップ画像を用いるようになっている。
【0004】
そのため、例えば、前記RIP処理が、ベクトル画像を一辺が10μmのピクセルからなるビットマップ画像に変換するようになっているときに、印刷用データとして、幅20μmの格子線が55μm間隔で描かれた格子状パターン(高精細グリッド線パターン)のベクトル画像が作成されると、通常は、互いに縦方向又は横方向に位置する複数のピクセルで描画されたビットマップ画像に変換され、その変換されたビットマップ画像には、図7に示すように、線幅が2ピクセルの格子線と3ピクセルの格子線とが交互に現れる。それゆえ、そのビットマップ画像に基づいて作成される印刷版を用いて、図8に示すように、高精細グリッド線パターンを印刷するとその印刷された高精細グリッド線パターンにはモアレ様のムラ、つまり、外観上の不良としてのムラじ、その結果、例えば、その印刷版を用いた印刷装置で製造される電磁波シールドをPDPの前面フィルタとして用いた場合には視認性においてその商品価値に致命的な問題を生ずることになる。
【0005】
なお、このようなモアレ様のムラは、印刷データであるベクトル画像を作成するときに格子線の間隔をピクセル長の倍数に設定すること防止することもできる。しかしながら、格子線の間隔をピクセル長の倍数に設定すると、ピクセル長によって作成可能な高精細グリッド線パターンが決まってしまうことになり、多様な高精細グリッド線パターンの作成要求、例えば電磁波シールドの要求性能やPDPの画素などに応じた、適切な格子状パターンを作成するという要求に対し、大きな障害となってしまう恐れがある
【0006】
また、高精細グリッド線パターンの印刷物を安価に量産できるように、継ぎ目のない円筒状印刷版を用いるようにしたときに、印刷版の円周長に対応するピクセル数の約数に応じて格子線の間隔を設定することで、印刷版に描画される高精細グリッド線パターンを連続したものにすることできる。しかしながら、印刷版の円周長に対応するピクセル数の約数に応じて格子線の間隔を設定すると、その円周長などによって作成可能な高精細グリッド線パターンの種類が限られてしまい、前述したように適切且つ多様な高精細グリッド線パターンを作成するという要求に対し、より大きな障害となってしまう恐れがある
【0008】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、モアレの発生を気にすることなく、格子線を所望の間隔で配置することができる高精細グリッド線パターン作成プログラムを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明である高精細グリッド線パターン作成プログラムは、高精細グリッド線パターンのビットマップ画像を生成する印刷用データ作成処理と、その印刷用データ作成処理で生成されたビットマップ画像に基づいて、当該ビットマップ画像が印刷版に描画されるように印刷版描画装置を制御する描画装置制御処理と、を有し、前記印刷用データ作成処理は、前記印刷版描画装置で描画される印刷版が円筒状であるときには、当該印刷版の円周長に前記ビットマップ画像の解像度を乗じた乗算結果の約数を算出し、その算出された約数のうちから、所定の角度θでPc1・sinθ及びPc2・cosθが等しくなる約数Pc1、Pc2の組み合わせを算出し、その算出された約数Pc1及びPc2と角度θとに基づいて、前記印刷版の円周方向に対して左方又は右方に角度θ傾いたグリッド線が約数Pc1に応じた間隔で描画され、そのグリッド線から右方又は左方に90°傾いたグリッド線が約数Pc2に応じた間隔で描画されるように前記印刷版描画装置を制御することで、前記印刷版に描画される高精細グリッド線パターンのビットマップ画像を生成することを特徴とする。
なお、高精細グリッド線パターンとしては、線幅が100μ以下、望ましくは50μ以下の太さのグリッド線が、所定の間隔で一定の方向に配置されたもの、又は交差させて組み合わされたものからなり、最終印刷物としてグリッド線パターン(格子状パターン)として配置されたものを挙げることができる。
また、請求項に係る発明である高精細グリッド線パターン作成プログラムでは、前記高精細グリッド線パターンは、電磁波シールドのパターンであることを特徴とする。
これら請求項1又はに記載の発明によれば、互いに斜め方向に位置する印刷版上のピクセルに高精細グリッド線パターンが描画される。そのため、印刷版に描画されたグリッド線に線幅の太いものと細いものとが交互には現れることなく、例えば、この印刷版を用いて製造された電磁波シールド材等がPDPの前面に取りつけられても、線幅の太いものと細いものとが交互に現れることによるモアレ様のムラの発生を抑制でき、その結果、モアレの発生を気にすることなく、グリッド線を所望の間隔で配置することができる。
なお、Pc1・sinθ及びPc2・cosθが等しい状態としては、それらPc1・sinθ等が一致するときだけでなく、それらPc1・sinθ等を互いに交差する2辺とする四角形の正方率が十分に大きくなるときも含む。
【0012】
したがって、請求項に係る発明である高精細グリッド線パターン作成プログラムにあっては、印刷版が円筒状であるときには、印刷版の円周方向に対して左方(又は右方)に角度 θ傾いたグリッド線が約数Pc1に応じた間隔で描画され、そのグリッド線から右方(又は左方)に90°傾いたグリッド線が約数Pc2に応じた間隔で描画されるように印刷版描画装置を制御することで、印刷版に描画される高精細グリッド線パターンを連続したものにすることができる。
また、約数Pc1、Pc2の組み合わせの算出時に、角度 θを変えることによって、グリッド線の間隔を設定することができ、その結果、作成可能な高精細グリッド線パターンの種類を増やすこともできる。
【0013】
なお、高精細グリッド線パターンとしては、どのようなものでもよく、例えば、電磁波シールドの格子状パターンを形成するようにしてもよい。すなわち、請求項1に記載の高精細グリッド線作成プログラム、電磁波シールドの格子状パターンを、マトリックス状に配されるピクセルに対応して定義された記憶領域に傾けて記憶させる印刷用データ作成処理と、その印刷用データ作成処理で記憶領域に記憶させた格子状パターン基づいて印刷版製造装置を制御する製造装置制御処理と、を備えるように構成してもよい。
【0014】
また、高精細グリッド線パターンとして電磁波シールドの格子状パターンを形成するようにしたときには、請求項記載の発明である高精細グリッド線作成プログラムを、前記印刷用データ作成処理は、前記印刷版製造装置で製造される印刷版が円筒状であるときには、当該印刷版の円周長に対応するピクセル数の約数を算出して、その約数のうちから、所定の角度θ でPc1・sinθ及びPc2・cosθ が等しくなる約数Pc1、Pc2の組合せを算出し、その約数Pc1及びPc2と角度θとに基づいて電磁波シールドの格子状パターンを作成し、その格子状パターンをマトリックス状に配されるピクセルに対応して定義された記憶領域に傾けて記憶させるように構成してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る高精細グリッド線作成プログラムをフレキソ印刷版描画装置のコンピュータに実行させる実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のフレキソ印刷版描画装置を示す概略構成図である。110は感光体支持部を示し、その感光体支持部110は、支持フレーム111と、その支持フレーム111で回転可能に支持される円筒部112と、その円筒部112を長手軸線方向周りに回転させる感光体回転用モータ部113とを有している。また、感光体回転用モータ部113は、電子制御部160から入力される指令に応じて作動するようになっている。さらに、感光体回転用モータ部113には、その回転軸にエンコーダ114が接続され、当該感光体回転用モータ部113の回転数を電子制御部160に出力するようになっている。
【0016】
また、感光体支持部110の上方にはレーザ発生部120が設けられている。のレーザ発生部120は、1次光線を発生するレーザ励起源121と、そのレーザ励起源121で発生される1次光線に応じて赤外レーザを発生するレーザ122と、そのレーザ122で発生される赤外レーザを変調する音響光学変調部123とを備えている。また、音響光学変調部123は、電子制御部160からの指令に応じて作動するようになっている。
【0017】
さらに、感光体支持部110とレーザ発生部120との間には、光学部130が設けられている。の光学部130は、レーザ発生部120で発生された赤外レーザを集束するレンズ131と、そのレンズ131を支持するレンズ支持部132と、そのレンズ支持部132内の相ソケット部に係合して、上下軸周りに回転するウォームギア状の線形軌道133と、その線形軌道133の上端に接続されて当該線形軌道133を回転駆動する合焦用モータ部134とを備えている。また、合焦用モータ部134は、電子制御部160からの指令に応じて作動するようになっている。
【0018】
また、光学部130の上部には変調光線送給支持台部140が設けられている。この変調光線送給支持台部140は、光学部130を支持する支持台141と、その支持台141の相ソケット部に係合して、円筒部112の長手方向軸線に平行な軸周りに回転するウォームギア状の線形軌道142と、その線形軌道142の左端に接続されて当該線形軌道142を回転駆動する並進用モータ部143と備えている。また、並進用モータ部143は、電子制御部160からの指令に応じて作動するようになっている。
【0019】
一方、フレキソ印刷版描画装置は、コンピュータ部150も備えている。このコンピュータ部150は、図示しないマイクロコンピュータ等の離散化されたディジタルシステムで構成され、後述する電磁波シールドの形成にも適用可能な高精細グリッド線作成プログラムを実行する。そして、コンピュータ部150は、利用者によって入力されるデータに基づいて、融除によりフレキソ印刷用感光体100の赤外感光層に形成される画像データの生成及び、円筒部112の速度と支持台141の前進速度と赤外感光層上における画像の位置座標とレンズ131の焦点位置と音響光学変調部123がもたらす振幅変調レベルとによって構成される露光パラメータの選択を行い、それらのデータを電子制御部160に出力するようになっている。
【0020】
そして、電子制御部160はコンピュータ部150から出力される画像データ及び露光パラメータと、エンコーダ114から出力される感光体回転用モータ部113の回転数とに基づいて、感光体回転用モータ部113、レーザ発生部120、光学部130及び変調光線送給支持台部140を制御する指令を出力して、感光体支持部110の円筒部112に、円筒状のフレキソ印刷用感光体100を回転可能に支持させると共に、レーザ発生部120に赤外レーザを発生させ、その赤外レーザを光学部130で前記フレキソ印刷用感光体100に照射させつつ、その光学部130を変調光線送給支持台部140で前記フレキソ印刷用感光体100の長手方向に移動させることで、当該フレキソ印刷用感光体100の赤外感光層を螺旋的態様で融除して画像を形成するようになっている。
【0021】
本実施の形態における高精細グリッド線パターン作成プログラムは、利用者によって所定の操作が成されたときに実行される処理であって、具体的には、その処理の手順の概要を表すフローチャートである、図2に示すように、先ずそのステップS101では、フレキソ印刷用感光体100の円周長RPなどを利用者に入力させて作成可能な格子状パターンのパラメータなどを算出する後述の格子線パターン算出処理を実行してから、ステップS102に移行する。
【0022】
前記ステップS102では、前記ステップS101で算出されたパラメータなどを利用者に提示して選択させる選択要求処理を実行してから、ステップS103に移行する。
前記ステップS103では、前記ステップS102で利用者によって選択された格子線状パターンのパラメータなどに基づいて、フレキソ印刷用感光体100の赤外感光層に形成する格子状パターンのビットマップ画像データの生成及び、円筒部112の速度と支持台141の前進速度と赤外感光層上における画像の位置座標とレンズ131の焦点位置と音響光学変調部123がもたらす振幅変調レベルとからなる露光パラメータの選択を行うと共に、それらのデータを電子制御部160に出力して記憶させる印刷版作成処理を実行してから、この演算処理を終了する。
【0023】
次に、上記高精細グリッド線パターン作成プログラムで実行される格子線パターン算出処理を、図3のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
まず、この処理が実行されると、ステップS201に移行するようになっており、そのステップS201では、フレキソ印刷用感光体100の円周長RP〔mm〕と、この装置で作成可能な格子状パターンの解像度DPI〔dpi〕との入力を利用者に要求し、ステップS202に移行する。
【0024】
前記ステップS202では、利用者が円周長RPと解像度DPIとを入力したか否かを判定し、入力したときには(Yes)ステップS203に移行し、そうでないときには(No)この判定を繰り返し実行する。
前記ステップS203では、前記ステップS201で入力された円周長RP〔mm〕に“1/254”〔inch/mm〕を乗じた後、解像度DPI〔dpi〕を乗じて、フレキソ印刷用感光体100の円周長に対応するピクセル数Pcを算出し、ステップS204に移行する。
【0025】
前記ステップS204では、前記ステップS203で算出されたピクセル数Pcの約数を算出し、ステップS205に移行する。
前記ステップS205では、後述するステップで利用される角度変数θを“0”に初期化し、ステップS206に移行する。
前記ステップS206では、現在の角度変数θに“0.01”〔deg〕加算して新たな角度変数θを設定し、ステップS207に移行する。
【0026】
前記ステップS207では、前記ステップS204で算出された約数のうちから任意の組み合わせPc1、Pc2を選出し、ステップS208に移行する。
前記ステップS208では、前記ステップS206で算出された角度θと、前記ステップS207で選出された約数の組み合わせPc1、Pc2とに基づき、下記(1)式に従って、図4(a)に示すように、フレキソ印刷用感光体100の円周方向に対して左方向に角度θ傾いた格子線をPc1間隔で設けたときの格子線の間隔Pa1と、図4(b)に示すように、右方向に(90°−θ)傾いた格子線をPc2間隔で設けたときの格子線の間隔Pa2とを算出し、ステップS209に移行する。
【0027】
Pa1=Pc1・sinθ
Pa2=Pc2・cosθ ・・・(1)
前記ステップS209では、前記ステップS208で算出された格子線間隔Pa1をPa2で除した値が“1±0.15”以内であるか否か判定し、“1±0.15”以内であるときには(Yes)ステップS210に移行し、そうでないときには(No)ステップS211に移行する。
【0028】
前記ステップS210では、前記ステップS206で算出された角度θと、前記ステップS207で選出された約数Pc1、Pc2と、前記ステップS208で算出された格子線の間隔Pa1、Pa2とを、フレキソ印刷用感光体100上に作成可能な格子状パターンのパラメータとして所定記憶領域に格納し、ステップS211に移行する。
前記ステップS211では、前記ステップS204で算出された約数の組み合わせが前記ステップS207で全て選出されたか否か判定し、全て選出されたときには(Yes)ステップS212に移行し、そうでないときには(No)前記ステップS207に移行する。
【0029】
前記ステップS212では、前記ステップS206で算出された角度θが所定値(例えば“89.9”〔deg〕)以上であるか否か判定し、所定値以上であるときには(Yes)この演算処理を終了するようになっており、そうでないときには(No)前記ステップS206に移行する。
次に、本実施の形態で高精細グリッド線パターンの利用の一例として、PDP(プラズマディスプレイ)の前面フィルタとして有用な電磁波シールドをフレキソ印刷で作成するときに、そのフレキソ印刷で利用されるフレキソ印刷版のマスクを作成する手順を具体的状況に基づいて詳細に説明する。
【0030】
まず、電磁波シールドの作成に利用するフレキソ印刷用感光体100を作成するために、利用者がフレキソ印刷版作成用の描画装置のコンピュータ部150に所定の操作をしたとする。すると、フレキソ印刷版作成用描画装置のコンピュータ部150で高精細グリッド線パターン作成プログラムが実行され、先ずステップS101で格子線状パターン算出処理が実行される。
格子線状パターン算出処理が実行されると、ますそのステップS201で、フレキソ印刷用感光体100の円周長RP〔mm〕と、フレキソ印刷版作成用描画装置で作成可能な格子状パターンの解像度DPI〔dpi〕との入力が利用者に要求される。
【0031】
次に、この要求に利用者が応じて円周長RPと解像度DPIとを入力したとする。すると、ステップS202の判定が「Yes」となり、ステップS203で、前記ステップS201で入力された円周長RP〔mm〕と解像度DPI〔dpi〕とに基づいて、フレキソ印刷用感光体100の円周長RPに対応するピクセル数Pcが算出され、またステップS204で、前記ステップS203で算出されたピクセル数Pcの約数が算出され、ステップS205で、角度変数θが“0”に初期化される。そして、ステップS206で、角度変数θに“0.01”〔deg〕が加算され、ステップS207で、前記ステップS204で算出された約数の内から任意の組み合わせPc1、Pc2が選出され、ステップS208で、前記ステップS206で算出された角度θと、前記ステップS207で選出された約数の組み合わせPc1、Pc2とに基づき、フレキソ印刷用感光体100の円周方向に対して左方向に角度“0.01”〔deg〕傾いた格子線をPc1間隔で設けたときの格子線の間隔Pa1と、フレキソ印刷用感光体100の円周方向に対して右方向に“89.99”〔deg〕傾いた格子線をPc2間隔で設けたときの格子線の間隔Pa2とが算出され、ステップS209及びS211の判定が「No」となり、再びステップS207から上記フローが繰り返される。
【0032】
上記フローが繰り返されるうちに、前記ステップS204で算出された約数の組み合わせが前記ステップS207で全て選出されたとする。すると、ステップS211の判定が「Yes」となり、またステップS212の判定が「No」となり、再びステップS206で角度変数θに“0.01”〔deg〕加算されて、上記フローが繰り返される。
そして、上記フローが繰り返されるうちに、例えば前記ステップS206で角度変数θが“36.87”〔deg〕と算出されると共に、前記ステップS207で約数の組み合わせPc1、Pc2が“1840.00”〔μm〕、“1380.00”〔μm〕と選出されたとする。すると、前記ステップS208で、格子線間隔Pa1、Pa2が“1104.00”〔μm〕、“1104.00”〔μm〕と算出され、ステップS209の判定が「Yes」となり、ステップS210で、前記ステップS206で算出された角度θと、前記ステップS207で選出された約数Pc1、Pc2と、前記ステップS208で算出された格子線の間隔Pa1、Pa2とが、作成可能な格子状パターンのパラメータとして所定記憶領域に格納される。
【0033】
やがて、上記フローが繰り返されて下記表1に示すように格子状パターンのパラメータ群が記憶されるうちに、前記ステップS206で角度変数が“89.99”〔deg〕と算出されると、ステップS212の判定が「Yes」となり、この演算処理が終了される。
【0034】
【表1】
Figure 0004083427
【0035】
このように、本実施形態のフレキソ印刷版描画装置にあっては、フレキソ印刷用感光体100の円周方向に対して左方に角度θ傾いた格子線約数Pc1に応じた間隔で描画され、その格子線から右方に90°傾いた格子線約数Pc2に応じた間隔で描画されるように、フレキソ印刷用感光体100上に形成する格子状パターンのパラメータ群を算出するため、印刷版に描画される格子状パターンを連続したものにすることができる。また、約数Pc1、Pc2の組み合わせの算出時に、角度変数θを変えることで格子線の間隔を設定することができ、その結果、格子状パターンの種類を増やすことができる。
【0036】
また、格子線状パターン算出処理が終了すると、メインルーチンに戻り、そのステップS102で、前記格子線状パターン算出処理で算出されたパラメ−タ等を、上記表1のような形態で利用者に提示して選択させる選択要求処理が実行される。
そして、利用者が示されたパラメータ等の内から、電磁波シールドの要求性能やPDPの画素等に基づいて格子状パターンを選択したとする。すると、ステップS103で、前記ステップS102で利用者によって選択された格子線状パターンのパラメータ等に基づいて、図5に示すように、フレキソ印刷用感光体100の赤外線感光層に形成する格子状パターンのビットマップ画像データの生成及び、円筒部112の速度と支持台141の前進速度と赤外線感光層上における画像の位置座標とレンズ131の焦点位置と音響光学変調部123がもたらす振幅変調レベルとからなる露光パラメータの選択が行われると共に、それらのデータを電子制御部160に出力して記憶させる印刷版作成描画処理が実行されて、この演算処理が終了される。
【0037】
また、コンピュータ部150から出力されたデータを記憶した電子制御部160は、エンコーダ114から出力される感光体回転用モータ部113の回転数に基づいて、感光体回転用モータ部113、レーザ発生部120、光学部130及び変調光線送給支持台部140を制御する指令を出力して、感光体支持部110の円筒部112に、円筒状のフレキソ印刷用感光体100を回転可能に支持させると共に、レーザ発生部120に赤外レーザを発生させ、その赤外レーザを光学部130で前記フレキソ印刷用感光体100に照射させつつ、その光学部130を変調光線送給支持台部140で前記フレキソ印刷用感光体100の長手方向に移動させることで、当該フレキソ印刷用感光体100の赤外線感光層を螺旋的態様で融除して格子線状パターンのマスクが形成される。
【0038】
そして、当該マスクを通して紫外線でフレキソ印刷用感光体100を全体的に露光すると共に、必要に応じて現像液を用いて処理し、除去されなかった赤外線感光層と、紫外線によって露光されなかった障壁層の部分とを除去することで、フレキソ印刷用感光体100上に格子状パターンが形成される。
このように、本実施形態のフレキソ印刷版描画装置にあって、互いに斜め方向に位置するピクセルでフレキソ印刷用感光体100上に格子線が形成されるようにした。そのため、印刷版に描画された格子線に線幅の太いものと細いものとが交互には現れることなく、そのフレキソ印刷版を用いて製造された電磁波シールドがPDPの前面に取りつけられても、線幅の太いものと細いものとが交互に現れることによるモアレ抑制できその結果、モアレの発生を気にすることなく、格子線を所望の間隔で配置することができる。
【0039】
以上図2のステップS101が特許請求の範囲に記載の印刷用データ作成処理に対応し、また同様に、ステップS103が描画装置制御処理に対応する。
なお、上記実施の態様は本発明の高精細グリッド線パターン作成プログラムの一例を示したものであり、装置の構成等を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高精細グリッド線パターン作成プログラムを実行するフレキソ印刷版作成装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1のコンピュータ部で実行される高精細グリッド線パターン作成プログラムを示すフローチャートである。
【図3】図1のコンピュータ部で実行される格子線パターン算出処理を示すフローチャートである。
【図4】所定角度傾けた格子線を所定の間隔で設けたときの格子線の間隔を説明するための説明図である。
【図5】感光体の赤外線感光層に形成する格子状パターンの画像データを説明するための説明図である。
【図6】本実施形態のフレキソ印刷版で作成された高精細グリッド線パターンを説明するための説明図である。
【図7】従来の技術で作成された印刷用データの拡大図である。
【図8】従来の技術で作成された高精細グリッド線パターンを説明するための説明図である。
【符号の説明】
100はフレキソ印刷用感光体
110は感光体支持部
120はレーザ発生部
130は光学部
140は変調光線送給支持台部
150はコンピュータ部
160は電子制御部

Claims (2)

  1. 高精細グリッド線パターンのビットマップ画像を生成する印刷用データ作成処理と、その印刷用データ作成処理で生成されたビットマップ画像に基づいて、当該ビットマップ画像が印刷版に描画されるように印刷版描画装置を制御する描画装置制御処理と、を有し、
    前記印刷用データ作成処理は、前記印刷版描画装置で描画される印刷版が円筒状であるときには、当該印刷版の円周長に前記ビットマップ画像の解像度を乗じた乗算結果の約数を算出し、その算出された約数のうちから、所定の角度θでPc1・sinθ及びPc2・cosθが等しくなる約数Pc1、Pc2の組み合わせを算出し、その算出された約数Pc1及びPc2と角度θとに基づいて、前記印刷版の円周方向に対して左方又は右方に角度θ傾いたグリッド線が約数Pc1に応じた間隔で描画され、そのグリッド線から右方又は左方に90°傾いたグリッド線が約数Pc2に応じた間隔で描画されるように前記印刷版描画装置を制御することで、前記印刷版に描画される高精細グリッド線パターンのビットマップ画像を生成することを特徴とする高精細グリッド線パターン作成プログラム。
  2. 前記高精細グリッド線パターンは、電磁波シールドのパターンであることを特徴とする請求項1に記載の高精細グリッド線パターン作成プログラム。
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