JP4082534B2 - バリカン刈刃のシール構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、草刈機や茎刈機等に適用されるバリカン刈刃のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バリカン刈刃の場合、上刃と下刃の摺動面の潤滑を図るため、両刃を支持するケースにグリスニップル等を取り付け、これから両刃の合わせ面にグリスを供給している。供給されたグリスは、両刃の合わせ面だけでなく、上刃の上面や下刃の下面にも廻り込み、表面を伝わってケース外に漏れ出ようとする。この場合、上刃は、その上面に刃押えが添わされているから、それほどでもないが、下刃は、下位に設けられていることと、露出したままであるので、下刃からの漏出は避けられないものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、適当なシール構造が要求されるが、レシプロ運動をするバリカン刈刃の構造上、これといった効果的な方法はない。只、フェルト等をここに詰め込んだものも見られるが、長時間使用すると、グリスの浸透によって劣化してしまい、役に立たない。又、反対にこの部分は、刈り取った草茎の屑(ゴミ)が浸入する個所でもあることから、この浸入防止も図らなければならない。
本発明は、このような課題を解決するものであり、グリス漏れとゴミ浸入を効果的に防ぐシール構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、ケースから突出させた上刃と下刃を重ね合わせてレシプロ運動をさせるバリカン刈刃において、ケースの入口に凹形ポケットを形成するとともに、この凹形ポケットに、U形をしている中央部と、中央部の両側上端から水平に延びる水平部と、水平部の両端からケースの外方と内方に向かって上り勾配で続く勾配部と、勾配部の先端に形成されたエッジとからなるシールプレートの上記中央部を装填し、エッジを下刃の下面に弾性押圧させたことを特徴とするバリカン刈刃のシール構造を提供する。
【0005】
以上のシール構造によれば、シール部材は、下刃の下面に弾性的に押圧するプレート体で構成されるから、密着効果が高く、シール性に優れ、且つ、耐久性の高いものとなる。そして、ケースの本体部に凹形ポケットを形成し、凹形ポケットにシールプレートを装填するものであるから、特別の固定構造を必要としないで、シールプレートを固定できる。さらに、シールプレートが、ケースの外方と内方に向かう上り傾斜でもって下刃に当接するエッジを有することから、入口側のエッジはゴミの浸入を防ぎ、中側のエッジはグリスの漏出を防ぐから、一挙両得の効果を果たす。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図3は本発明の一例を示すバリカン刈刃の一部縦断面図、図4は一部平面図、図5は一部平面図(後述するケースの蓋体と刃押えを外したもの)、図6は図3のA−A断面図であるが、バリカン刈刃は、作業者が手で持って操作する斜め下方に延びる操作杆10と、操作杆10の下端に略水平に連結されるケース12と、ケース12からこれと平行に突出する上刃14及び下刃16等から構成される。
【0007】
本例におけるケース12は、下方の本体部12aと上方の蓋体12bとが合わさってケース体を形成している。又、上刃14及び下刃16の両側面には、前後面に刃部が形成された平面視山形のバリカン部14a、16aが突設されている。尚、刃部の形成は、上刃14は上面に、下刃16は下面に形成されており、合わせ面は真直になっている。
【0008】
ケース12の内部の基部側にはギア軸18が縦設されており、このギア軸18の上部にはベベルギア20が、下部にはピニオン22がそれぞれ固嵌されている。ピニオン22は、ケース12の中程に縦設されるクランク軸24に嵌合されたクランクギア26と噛み合っている。クランクギア26の表裏面には、偏心方向を正反対とする円板カム28、30が一体又は別体で装設されており、円板カム28、30には、それぞれクランクロッド32、34がニードルベアリング36等を介して嵌合されている。
【0009】
上刃14と下刃16とは重ね合わされた状態でその基端側がケース12内に突入されており、ケース12にネジ等38で止め付けられる刃押え40を上刃14の上に重ねている。上刃14と下刃16には、適当間隔をあけて長手方向の長孔42、44が形成されており、取付ボルト46を下刃16の下面から長孔42、44の幅よりも大きな径を有する座金48を当てて両長孔44、42を通して上刃14の上面まで突出させ、ナット50で締結している。これにより、上刃14と下刃16は、レシプロ運動が許容されるものとなる。
【0010】
ケース12の基部には、操作杆10を突入させる基筒部52が形成されており、この基筒部52には、前記したベベルギア20と噛み合うベベルギア54が設けられている。操作杆10の後端には原動機が取り付けられており(図示省略)、これを駆動原とする駆動軸56が操作杆10中を延びてベベルギア54に固嵌されている。そこで、前記したクランクロッド32、34の他端を上刃14と下刃16の基端にピン58、60で枢着しておくと、駆動軸56の回転力は、クランクギア26(円板カム28、30)を介してクランクロッド32、34をクランク運動させ、上刃14と下刃16とを互いに反対方向に往復摺動させるレシプロ運動させるものとなる。
【0011】
本発明は、以上のケース12の入口近くに、下刃16の下面に弾性押圧するシールプレート62を設けたものである。このシールプレート62は、下刃16の下面に弾性押圧するものであれば、どのような形状のものでもよい。図1はこのシールプレートの一例を示す側面断面図、図2は平面図であるが、このシールプレート62は、ばね鋼等(弾性材)で構成される板ばねであり、側面視で、U形をしている中央部62aと、中央部62aの両側から水平に延びる水平部62bと、水平部62bの端から上り勾配で続く勾配部62cとを有するものである。
【0012】
この場合、ケース12の本体部12aの入口近くの底部には、リブ等で囲まれる凹形ポケット12aaが形成されており、中央部62aをこの凹形ポケット12aaの前後長さに設定してここに嵌め込めば、特別の固定構造等をとらなくても、長手方向のずれを防止できる。シールプレート62を凹形ポケット12aaに装填したとき、水平部62bと下刃16の下面とは若干の隙間を有し、勾配部62cの先端がエッジ64を形成して下刃16の下面に弾性的に押圧するものとなる。
【0013】
加えて、水平部62bからは、上刃14と下刃16の両側面に沿う起立部62dが設けられており、下刃16等に対して短手方向にも位置がずれないようにしてある。又、エッジ64の幅と下刃16の幅とはほぼ同じにしてあるし、入口側のエッジ64の位置はケース12の外端面とほぼ同じ位置にしてある。
【0014】
以上により、下刃16の下面にはシールプレート62の内外二つのエッジ64が弾性押圧していることになる。従って、刈取作業に伴って上刃14と下刃16がレシプロ運動をした場合、中側のエッジ64は、ケース12の適所に設けられたグリスニップル66等から供給されるグリスが下刃16の下面を伝わってケース12外へ漏出しようとするのを掻き戻すし、入口側のエッジ64は、外部のゴミが下刃16の下面とケース12の隙間からケース12内へ浸入しようとするのを掻き出す。
【0015】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、シール部材は下刃の下面に弾性的に押圧するプレート体で構成されるから、密着効果が高く、シール性に優れ、且つ、耐久性のあるものとなる。又、シールプレートに内外二つのエッジを形成してこれを下刃の下面に当てると、入口側のエッジはゴミの浸入を防ぎ、中側のエッジはグリスの漏出を防ぐから、一挙両得の効果を果たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すシールプレートの側面断面図である。
【図2】本発明の一例を示すシールプレートの平面図である。
【図3】本発明の一例を示すバリカン刈刃の一部縦断面図である。
【図4】本発明の一例を示すバリカン刈刃の一部平面図である。
【図5】本発明の一例を示すバリカン刈刃の蓋体を外した一部平面図である。
【図6】図3のA−A断面図である。
【符号の説明】
12 ケース
12a ケースの本体部
12aa ケースの本体部に形成される凹形ポケット
14 上刃
16 下刃
62 シールプレート
64 エッジ
Claims (2)
- ケースから突出させた上刃と下刃を重ね合わせてレシプロ運動をさせるバリカン刈刃において、ケースの入口に凹形ポケットを形成するとともに、この凹形ポケットに、U形をしている中央部と、中央部の両側上端から水平に延びる水平部と、水平部の両端からケースの外方と内方に向かって上り勾配で続く勾配部と、勾配部の先端に形成されたエッジとからなるシールプレートの上記中央部を装填し、エッジを下刃の下面に弾性押圧させたことを特徴とするバリカン刈刃のシール構造。
- 水平部の端部から上刃と下刃の両側面に沿う起立部を突出させた請求項1のバリカン刈刃のシール構造。
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JP32206698A JP4082534B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | バリカン刈刃のシール構造 |
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ID=18139546
Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0517329U (ja) * | 1991-08-06 | 1993-03-05 | 日立造船株式会社 | 高温溶融炉における排気ダクトのダスト除去装置 |
CN105052373A (zh) * | 2015-07-17 | 2015-11-18 | 重庆嘉木机械有限公司 | 一种剪草微耕一体机剪刀支架 |
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1998
- 1998-11-12 JP JP32206698A patent/JP4082534B2/ja not_active Expired - Fee Related
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