JP4082161B2 - パウチ注出用補助治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はパウチ容器に充填された液体、半液体内容物を定量ずつ注出する場合に使用するパウチ注出用補助治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックフィルムをヒートシールして構成したパウチに液体内容物を充填することは従来から行われている。このパウチは硬質の容器の内容物が消費によって空になったときに内容物の詰め替え用として使用されることもあるが、最近は硬質容器の使用をさけて、パウチ自体を内容物の使用注出のための容器として使用することが考えられている。しかるに、パウチ容器は剛性が小さいので容器として一定形状を保つことが難しい。また、このことによってパウチから一定量だけ内容液を注出する定量性を持たせることが難しい。
【0003】
そこで最近、パウチを注出口を下にして壁などから吊り下げて使用することによって、パウチの不定形性を補完することが考えられている。この場合、注出の定量性を持たせるためには、パウチの注出口に弁機構を設けたり、或いは、パウチ素材の密接性を利用することが考えられている。
【0004】
【課題】
しかるに、吊り下げたパウチを手指で押して、内容物を押し出し注出する場合には、パウチ上の同じ位置を毎回正しく同じように押すことが必要であるが、吊り下げたパウチが揺動するために毎回同じ位置を同じ状態で押すことは困難であるために、注出量を毎回一定にすることは難しく、また、パウチの上面に押す箇所を印刷表示した場合でも、押す人によって、押し方が異なり、これによって注出の定量性を保つことができない。
【0005】
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、毎回の注出毎にパウチを同じように押圧することができるように吊り下げたパウチの押圧箇所を安定して保持することができ、かつ取扱の容易なパウチ注出用補助治具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【構成】
この目的に対応して、この発明のパウチ注出用補助治具は、補助治具単位体を具え、前記補助治具単位体は、パウチを注出口を下にして吊り下げ支持可能な本体枠部材を有し、
前記本体枠部材は前記パウチを吊り下げるハンガーを上端部近傍の前面から前方に突出させて備えかつ下端寄りの位置に前記ハンガーから吊り下げたパウチの背面と当接するパウチ受け部を前記前面から前方に張り出させて備え、前記本体枠部材にヒンジを介して連結しているカバー部材を有し、前記カバー部材は前記本体枠部材の前面に対向する位置と前記前面からはずれた位置との間に変位可能であり、前記カバー部材には前記本体枠部材のハンガーから注出口を下にして吊り下げられた前記パウチに当接可能で前記パウチ受け部と協働して前記パウチを挾圧し得るパウチ押圧部が前記カバー部材と一体に若しくは前記カバー部材とは別体に設けられていて、前記ハンガーから注出口を下にして吊り下げられたパウチを前記パウチ押圧部が押して前記本体枠部材の前記パウチ受け部との間に狭圧して内容物を前記注出口から押し出し注出するように構成されていることを特徴とする。
またこの発明のパウチ注出用補助治具は、補助治具単位体を具え、前記補助治具単位体は、パウチを注出口を下にして吊り下げ支持可能な本体枠部材を有し、
前記本体枠部材は前記パウチを吊り下げるハンガーを上端部近傍の前面から前方に突出させて備えかつ下端寄りの位置に前記ハンガーから吊り下げたパウチの背面と当接するパウチ受け部を前記前面から前方に張り出させて備え、前記ハンガーから注出口を下にして吊り下げられたパウチを押して前記本体枠部材の前記パウチ受け部との間に狭圧して内容物を前記注出口から押し出し注出するように構成されていることを特徴とする。
またこの発明のパウチ注出用補助治具は、補助治具単位体を具え、前記補助治具単位体は注出口を下にしてパウチを吊り下げ支持可能な本体枠部材を有し、
前記本体枠部材は前記パウチを吊り下げるハンガーを上端部近傍の前面から前方に突出させて備えかつ下端寄りの位置に前記ハンガーから吊り下げたパウチの背面と当接するパウチ受け部を前記前面から前方に張り出させて備え、前記本体枠部材の下部分にヒンジを介して連結しているカバー部材を有し、前記液受け面をもつ前記カバー部材は前記本体枠部材の前面に対向する位置と前記前面からはずれた位置との間に変位可能であり、前記カバー部材には前記本体枠部材のハンガーから注出口を下にして吊り下げられた前記パウチに当接可能で前記パウチ受け部と協働して前記パウチを挾圧し得るパウチ押圧部が前記カバー部材と一体に若しくは前記カバー部とは別体に設けられていて、前記ハンガーから注出口を下にして吊り下げられたパウチを前記パウチ押圧部が押して前記本体枠部材の前記パウチ受け部との間に狭圧して内容物を前記注出口から押し出し注出するように構成されていることを特徴とする。
またこの発明のパウチ注出用補助治具は、前記本体枠部材は裏面が取り付け壁面に当接可能な当接面を構成する壁面当接部と取り付け壁面とは当接しない壁面非当接部とを有し、前記壁面当接部と壁面非当接部との間に段差を有し、前記ハンガー及び前記パウチ受部は前記壁面非当接部上に設けられていることを特徴とする。
またこの発明のパウチ注出用補助治具は、パウチ注出用補助治具の本体枠部材の背面に水平及び垂直面からなる凹角部を設けたことを特徴とする。
【0007】
以下この発明の詳細を一実施例を示す図面について説明する。
まずパウチについて説明する。
図1は、本発明の注出補助具を使用する対象であるスタンディングパウチの例を示す斜視図、図2は図1のパウチを吊下げて使用する状態を示す図である。
【0008】
このパウチ1には、パウチ本体2の頂部近辺に先端に注出口3を有する分岐部4が設けられており、パウチの底部には内側に折り込んだガセット部(図示せず)がヒートシールされている。パウチ底部のヒートシール部5には、後述するパウチ注出用補助治具21のハンガー27に吊り下げするための孔8が設けられている。
【0009】
このパウチでは、パウチ本体2と分岐部4は、易剥離性シール部10により仕切られ、分岐部4のヒートシール部11の先端部近辺には、注出口3を形成するための易開封加工部12が設けられている。パウチ本体2には、シャンプー、リンス、コンディショナー、消毒液、ボディーソープ、化粧水、殺菌剤、洗浄剤または台所洗剤等の液状の内容物13が充填されている。
【0010】
このパウチ1を使用する際には、分岐部4をパウチ本体2の延長線上に折り返し、パウチ本体2に充填された内容物13を手指で押圧することによって、パウチ本体2と分岐部4を仕切る易剥離性シール部10を破壊し両者を連通させる。
【0011】
そして、孔8をハンガー27に刺し通してパウチ1を逆さに垂直に吊り下げる。次に分岐部4の先端部に形成した易開封加工部12を手指で開封することによって注出口3を形成する。内容物13は、注出口3の直上部を手指で押圧し、または後述するパウチ注出用補助治具21のカバー部材25で押圧し、注出口3を変形開口させることによって取り出すことができるが、押圧を中止すると注出口3は閉鎖され、注出は終了する。
【0012】
次に、以上説明したパウチについて使用する定量注出パウチ用補助治具21について説明する。
図3から図5に示すように、定量注出パウチ用補助治具21は補助治具単位体22を1個具え、または複数個を横に連設して備えている。
補助治具単位体22は本体枠部材23を有する。
【0013】
本体枠部材23は一対の棒状のハンガー27を前面28から突出させて備えていて、このハンガー27をパウチ1の吊り下げ用の孔8に差し通すことによって、パウチ1を吊り下げ可能である。このハンガー27の外面はハンガー27の長さ方向に補強リブ51が形成されている。
【0014】
本体枠部材23は下端寄りの位置に吊り下げたパウチ1の背面と当接してパウチを受けるパウチ受け部32が前方に突出して形成されている。このパウチ受部32の表面のうちパウチと当接する面及び後述するパウチ押圧部33の表面のうちパウチと当接する面には滑り止め用の凹凸や条溝を形成してもよい。また、本体枠部材23の下端部には本体枠部材23の前面28の前方に張り出した盤状の張り出し部53が設けられている。この張り出し部53は本体枠部材23にパウチ1を吊り下げた時に、パウチ1の注出口3の直下に位置するように張り出しているので、パウチ1の注出口3から不時にたれた内容液を一時的に受ける液溜めとして、利用することができ、または、内容液が台所洗剤などであるときは張り出し部53上にスポンジなどをおいて液受けとしてもよい。また、パウチ用補助治具21を壁に吊り下げるのではなくて、台上に設置して使用する場合は張り出し部53は設置のための脚部として安定して台上に設置して利用することができる。
【0015】
本体枠部材23の上端部近傍にフック孔54が形成されている。このフック孔54はパウチ用補助治具21を壁面に掛けて使用する場合の壁掛け用のフック係合部として機能するものである。本体枠部材23は裏面が取り付け壁面に当接可能な壁面当接部55と、取り付け壁面とは当接しない壁面非当接部56とを有していて、壁面当接部55と壁面非当接部56との間には段差hがある。本体枠部材23を壁面に取り付けるのに吸盤等の取付部材を使用する場合には、その取付部材をはみ出させることなしに段差h内におおよそ納めることができる。ハンガー27、フック孔54は壁面非当接部56に設けられている。1対のハンガー27はフック孔54を通る直線29の両側に線対称的に配置されている。
【0016】
これらのパウチ注出用補助治具21及び補助治具単位体22はPETボトルリサイクル材料を原料として製造されることもできる。
【0017】
PETボトルリサイクル材料にはマテリアルリサイクル材料と新原料リサイクル材料とがあって、前者のマテリアルサイクル材料は回収されたPETボトルを異物除去、粉砕、洗浄し、薄片状の再生樹脂(再生PETフレーク)にしたものであり、このフレークを使ってパウチ注出用補助治具21及び補助治具単位体22を射出成形することができる。一方、新原料リサイクル材料は回収されたPETボトルを化学的に分解して前記の再生PETフレークに解重合処理を施し、分子レベルの大きさに化学分解したのに反応精製の各工程を通すことで、DMT(テレフタル酸ジメチル)を生成し、これを重合させたもので、同じくパウチ注出用補助治具21及び補助治具単位体22を射出成形することができる。
【0018】
さらにこれらのパウチ注出用補助治具21及び補助治具単位体22は少なくとも一部分を遮光性能を有するプラスチック材料で構成すれば、そこに吊り下げるパウチ1内の液体内容物の光化学的劣化を防止するのに有効である。
【0019】
さらにパウチ注出用補助治具21及び補助治具単位体22は少なくとも一部分が抗菌剤を含有するプラスチック材料で構成すればそこに吊り下げるパウチ1内の液体内容物の腐敗を防止するのに有効である。このような抗菌剤としてはゼオライト銀などの銀系抗菌剤を好適に使用することができる。
【0020】
このように構成された注出パウチ用補助治具21を使用して吊り下げたパウチから内容物を押し出し注出する場合の操作は次の通りである。
【0021】
図6及び図7に示すように、注出パウチ用補助治具21のフック孔54を利用して洗面所の壁面などに吊り下げて取り付けた状態で、ハンガー27にパウチ1の吊り下げ用の孔8を刺し通して吊り下げる。この時、吊り下げたパウチ1は背面6で本体枠部材23のパウチ受け部32に当接または接近した状態となっている。
【0022】
次に洗顔などの時にパウチ1から定量の液体内容物を押し出し注出する場合には手指でパウチ1の押部31を押す。
【0023】
パウチ1は押部31が逆止弁機構をもつ定量保持機構を備えていたり、或いはパウチの素材であるフィルムの密着性により、実質的に定量保持機能を有していたり、或いはパウチ上の押部31の位置を選択することによって、内容物を定量だけ押し出し注出することができる。
【0024】
図8から図11はこの発明の他の実施例に係るパウチ注出用補助治具21bが示されている。このパウチ注出用補助治具21bは補助治具単位体22bとして本体枠部材23bの前面を開閉するカバー部材25bを備えている。カバー部材25bの機能として補助治具単位体22の外観デザインを施し、または衛生性保持(ほこり付着防止)の観点から使用するものであるが、本発明ではそれを内容物注出の操作時に、パウチを押す押ボタンとして利用することとしたものである。つまり、このカバー部材25bはパウチ注出用補助治具21bに吊り下げられたパウチ1から内容物を注出する場合に、手指に替えてパウチ1を押圧する作用をなすものである。すなわちカバー部材25bは本体枠部材23の前面28に対向して配置されている。カバー部材25bは上端近傍において、プラスチック素材を薄肉化して易撓性を与えて形成したヒンジ26を介して本体枠部材23bの上端部近傍に連結してヒンジ26の回転軸の回りに揺動して本体枠部材23bの前面28を開閉可能である。また、カバー部材25bは下端位置にパウチに当接してパウチを押圧可能なパウチ押圧部33を有する。パウチ押圧部33はカバー部材25bから本体枠部材23bに向かって対向して形成されており、本体枠部材23bのパウチ受け部32と共働してハンガー27から吊り下げられたパウチ1の押部31を挟んで押圧し、パウチ1の内容物を押し出し注出することができる。
【0025】
このように構成された注出パウチ注出用補助治具21bを使用して吊り下げられたパウチ1から内容物を押し出し注出する場合の操作は次の通りである。
【0026】
注出パウチ用補助治具21bの本体枠部材23bを洗面所の壁面などに取り付けた状態で、カバー部材25bをヒンジ26に関して回転させて開き上げ、ハンガー27にパウチ1の吊り下げ用の孔8を刺し通して吊り下げ、カバー部材25bを下げて吊り下げたパウチ1を覆う。この時、吊り下げられたパウチ1は背面6で本体枠部材23bのパウチ受け部32に当接し、また前面7でカバー部材25bのパウチ押圧部33に当接した状態となっている。
【0027】
次にパウチから定量の液体内容物を押し出し注出する場合には、カバー部材25bを手指で本体枠部材23bに向けて押すと、カバー部材25bのパウチ押圧部32が本体枠部材23bのパウチ受け部32と共働してパウチ1を挟んでパウチの押部31を押す。これによってパウチ1内の液体内容物が押し出されて注出される。
【0028】
図12から図15はこの発明の第3の実施例に係るパウチ注出用補助治具21cが示されている。このパウチ注出用補助治具21cでは、第2の実施例における注出用補助治具21bにおいて、パウチ1の押部31を押す押圧部としてカバー部材25bに一体的に形成されたパウチ押圧部33に替えて可動のボタン37を使用するものである。すなわち、パウチ注出用補助治具21cの補助治具単位体22cはカバー部材25cの上端部が本体枠部材23cにピボットヒンジ30によって回転可能に取り付けられている。
【0029】
カバー部材25cはカバー本体35と押ボタン体34とが組み合わさって構成されている。カバー本体35は上端部近傍の内側に左右からピボット軸受36を突出させて具えており、このピボット軸受36で本体枠部材23cのピボット軸(図示せず)に枢着して揺動可能に連結し本体枠部材23cの前面を開閉可能である。本体枠部材23cのパウチ受け部32(図示せず)に対向する位置でカバー本体35にボタン窓43が開口しており、このボタン窓43にボタン37が出入可能に配置されている。カバー本体35の上端の内側から止めピン41が本体枠部材23cに向かって突出している。
【0030】
押しボタン体34は押ボタン腕38とボタン37及びボタン37の背面側の当接部材40とからなっている。押しボタン腕38は弾性的に可撓に構成された矩形板状でカバー本体35の内側に配置されている。押しボタン腕38は上端に止め筒39が形成され、この止め筒39がカバー本体35の止めピン41に嵌着している。押しボタン腕38はカバー本体35に接近、離隔する方向に弾性的に撓むことができる。押しボタン腕38の下端の近傍にボタン37が突起状に突出して形成されており、ボタン37は押しボタン腕38の弾性的撓みに伴ってカバー本体35のボタン窓43から出入りする。ボタン37の当接部材40の表面のうちパウチと当接する面には滑り止め用の凹凸や条溝を形成してもよい。
【0031】
このように構成したパウチ注出用補助治具21cにおける注出動作は次の通りである。
【0032】
本体枠部材23cのハンガーにパウチ1を吊り下げた状態でカバー部材25cを下げて吊り下げたパウチ1を覆う。この時、吊り下げられたパウチ1は背面6で本体枠部材23cのパウチ受け部32に当接し、また前面7でカバー部材25cのボタン37の当接部材40の背面44に当接した状態となっている。
【0033】
次にパウチ1から定量の液体内容物を押し出し注出する場合にはカバー部材25cのボタン37を手指で本体枠部材23cに向けて押すとボタン37の背面44と本体枠部材23cのパウチ受け部32とが共働してパウチを挟んでパウチの押し部31を押し、これによってパウチ1内の液体内容物が押し出されて注出される。
【0034】
なお、図12、図13に示すように、パウチ注出用補助治具21cの背面に水平面66及び垂直面67からなる凹角部68を形成しておくと、パウチ注出用補助治具21cを洗面台の流しの縁などに載置するときに、姿勢を安定させることができる。この凹角部を形状を工夫してパウチ受け部32としての機能を持たせることができれば、パウチ注出用補助治具21c内の空間の利用を有利にすることができる。このことは他の実施例のパウチ注出用補助治具21、21bについても同様である。
【0035】
図16にはこの発明の第4の実施例に係るパウチ注出用補助治具21dが示されている。このパウチ注出用補助治具21dはカバー部材25dが本体枠部材23dの下端で連結している。すなわち、パウチ注出用補助治具21dの上端部の近傍にハンガー27dを有し、中央部よりも下端寄りの位置にパウチ受け部32dを備えている。カバー部材25dは上端にパウチ押圧部33を内側に張り出して具えている。パウチ押圧部33の位置はカバー部材25dが本体枠部材23dの前面に対向して位置した時に本体枠部材23dのパウチ受け部32に対向する位置である。カバー部材25dは下端部で本体枠部材23の下端部と薄肉部で構成したヒンジ26で連結している。カバー部材25dはヒンジ26に関して回転して最上端の位置の本体枠部材23dのパウチ受け部32を覆う位置と最下端の位置のパウチ受け部32を開く位置とに回転変位可能であり、パウチ受け部32を覆う最上端の位置では係止突起57が本体枠部材23の係止突起58と係合して、ロックされる。カバー部材25dのパウチ押圧部33の下方には開口61が形成されていて、カバー部材25dがパウチ受け部32を覆う位置にロックされた状態では、パウチ1の下端の注ぎ口62が開口61を通して下方に露出して注出された内容液が良好に滴下するようになっている。
【0036】
このように構成されたパウチ注出用補助治具21における注出操作は次の通りである。
【0037】
パウチ注出用補助治具21dのカバー部材25dを最下端位置に開いた状態(図16に示す状態)でパウチ1をハンガー27dに掛けて吊り下げ、次にカバー部材25dを最上端位置に回転させて上げ、本体枠部材23dとロックさせる(図17に示す状態)。
【0038】
この状態では吊り下げられたパウチ1は本体枠部材23dのパウチ受け部32とカバー部材25dのパウチ押圧部33との間に挟まれていることになる。この状態からカバー部材25dの弾性変形を利用して、手指でカバー部材25dを本体枠部材23dに向けて押圧すると、パウチ押圧部33がパウチ1を押圧して内容液が注ぎ口62から注出される。
【0039】
図17から図20はこの発明の第5の実施例に係るパウチ注出用補助治具21eが示されている。
【0040】
この第5の実施例に係るパウチ注出用補助治具21eは複数の補助治具単位体22eを横方向に連設したものである。このパウチ注出用補助治具21eは本体枠部材23が複数個(この実施例では3個)横に連設されて本体枠部材集合体63を構成し、その本体枠部材23の前面を覆うカバー部材25も3個横に連設されてカバー部材集合体64を構成する。カバー部材集合体64は上端部で本体枠部材集合体63にヒンジ26で回転可能に連結して本体枠部材集合体63の前面を覆っている。カバー部材集合体64におけるそれぞれのカバー部材25の間は溝65が設けられてパウチ押圧部33の部分は独立して弾性変位するように構成されている。
【0041】
このように構成された本体枠部材集合体63におけるパウチ1からの注出操作は次の通りである。本体枠部材集合体63のそれぞれの本体枠部材23にパウチ1を吊り下げ、本体枠部材集合体63の前面をすべてのパウチ1と共にカバー部材集合体64で覆う。
【0042】
次にパウチ1から内容液を注出する場合には、所望の内容液が充填されているパウチ1に対応する本体枠部材23のカバー部材25を手指で押圧し、パウチ押圧部33でパウチ1の押部31を押圧して内容液を注出する。
【0043】
このパウチ注出用補助治具21eは連設されている補助治具単位体22eのそれぞれに吊り下げられているパウチに収容されている液体内容物は例えば、ソープ、シャンプー、リンスのように、異なる種類のものである場合に適用すると便利である。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、この発明によれば毎回の注出毎にパウチを同じ様に押圧することができ、かつ取扱の容易なパウチ注出用補助治具及び定量注出パウチを得ることができる。
【0045】
特に本体部の垂直壁は、浴室・台所等の壁に隙間なく接するため、押圧力に対向して本体部の固定が十分になされる。従って、操作性が向上し、パウチからの定量性が確保される。ヒンジ結合部から離間した位置で、押圧部と載置台とが共同することによってパウチを押圧するため、パウチの押圧点がパウチの底部近傍となり、内容物の残量が低減される。
【0046】
本発明に用いられるパウチは、内部に注出機構を内包しているため、パウチを付け替える毎に注出機構も新しいものに変わることになるので、内容液が接するパウチ・注出機構は常に衛生性が保たれている。また、繰り返し使用される注出補助治具には注出時の内容液が接することがないため、この点からも衛生性は確保されている。
【0047】
補助治具の本体部とカバー部とをヒンジ結合としたため、一体で成形でき、低コスト化が図れる。
【0048】
さらに本体枠部の一部に切り欠きを設け、その切り欠きに吸盤等をセットすることにより、例えば鏡面等に本発明の補助治具を吸着させて使用することが可能である。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】パウチの斜視説明図。
【図2】パウチの使用時の状態の斜視説明図。
【図3】注出パウチ用補助治具21の正面説明図。
【図4】注出パウチ用補助治具21の断面説明図。
【図5】注出パウチ用補助治具21の斜視説明図。
【図6】注出パウチ用補助治具21の使用時の状態の正面説明図。
【図7】注出パウチ用補助治具21の使用時の状態の断面説明図。
【図8】他の注出パウチ用補助治具21の使用時のカバーを開いた状態の正面説明図。
【図9】他の注出パウチ用補助治具21bの使用時のカバーを閉じた状態の正面説明図。
【図10】他の注出パウチ用補助治具21bの使用時のカバーを開いた状態の断面説明図。
【図11】他の注出パウチ用補助治具21bの使用時のカバーを閉じた状態の断面説明図。
【図12】第3の実施例の注出パウチ用補助治具21cの使用時の状態の斜視説明図。
【図13】第3の実施例の注出パウチ用補助治具21cのカバー部材の断面説明図。
【図14】第3の実施例の注出パウチ用補助治具21cのカバー部材の分解断面説明図。
【図15】第4の実施例の注出パウチ用補助治具21dの使用時の状態の断面説明図。
【図16】第4の実施例の注出パウチ用補助治具21dの使用時のカバーを閉じた状態の側面説明図。
【図17】第5の実施例の注出パウチ用補助治具21eのカバーを閉じた状態の正面説明図。
【図18】第5の実施例の注出パウチ用補助治具21eのカバーを閉じた状態の断面説明図。
【図19】第5の実施例の注出パウチ用補助治具21eのカバーを開いた状態の正面説明図。
【図20】第5の実施例の注出パウチ用補助治具21eの使用時のカバーを開いた状態の断面説明図。
【符号の説明】
1 パウチ
2 パウチ本体
3 注出口
4 分岐部
5 ヒートシール部
6 背面
7 前面
8 孔
10 易剥離性シール部
11 ヒートシール部
12 易開封加工部
13 内容物
21 パウチ注出用補助治具
22 補助治具単位体
23、23c 本体枠部材
25 カバー部材
26 ヒンジ
27 ハンガー
28 前面
29 直線
30 ピボットヒンジ
31 押部
32 パウチ受け部
33 パウチ押圧部
34 押ボタン体
35 カバー本体
36 ピボット軸受
37 ボタン
38 押ボタン腕
39 止め筒
40 当接部材
41 止めピン
43 ボタン窓
44 背面
51 補強リブ
53 張り出し部
54 フック孔
55 壁面当接部
56 壁面非当接部
h 段差
57 係止突起
58 係止突起
61 開口
62 注ぎ口
63 本体枠部材集合体
64 カバー集合体
65 溝
66 水平面
67 垂直面
68 凹角部

Claims (5)

  1. 補助治具単位体を具え、前記補助治具単位体は、パウチを注出口を下にして吊り下げ支持可能な本体枠部材を有し、
    前記本体枠部材は前記パウチを吊り下げるハンガーを上端部近傍の前面から前方に突出させて備えかつ下端寄りの位置に前記ハンガーから吊り下げたパウチの背面と当接するパウチ受け部を前記前面から前方に張り出させて備え、前記本体枠部材にヒンジを介して連結しているカバー部材を有し、前記カバー部材は前記本体枠部材の前面に対向する位置と前記前面からはずれた位置との間に変位可能であり、前記カバー部材には前記本体枠部材のハンガーから注出口を下にして吊り下げられた前記パウチに当接可能で前記パウチ受け部と協働して前記パウチを挾圧し得るパウチ押圧部が前記カバー部材と一体に若しくは前記カバー部とは別体に設けられていて、前記ハンガーから注出口を下にして吊り下げられたパウチを前記パウチ押圧部が押して前記本体枠部材の前記パウチ受け部との間に狭圧して内容物を前記注出口から押し出し注出するように構成されていることを特徴とするパウチ注出用補助治具。
  2. 補助治具単位体を具え、前記補助治具単位体は、パウチを注出口を下にして吊り下げ支持可能な本体枠部材を有し、
    前記本体枠部材は前記パウチを吊り下げるハンガーを上端部近傍の前面から前方に突出させて備えかつ下端寄りの位置に前記ハンガーから吊り下げたパウチの背面と当接するパウチ受け部を前記前面から前方に張り出させて備え、前記ハンガーから注出口を下にして吊り下げられたパウチを押して前記本体枠部材の前記パウチ受け部との間に狭圧して内容物を前記注出口から押し出し注出するように構成されていることを特徴とするパウチ注出用補助治具。
  3. 補助治具単位体を具え、前記補助治具単位体は、注出口を下にしてパウチを吊り下げ支持可能な本体枠部材を有し、
    前記本体枠部材は前記パウチを吊り下げるハンガーを上端部近傍の前面から前方に突出させて備えかつ下端寄りの位置に前記ハンガーから吊り下げたパウチの背面と当接するパウチ受け部を前記前面から前方に張り出させて備え、前記本体枠部材の下部分にヒンジを介して連結しているカバー部材を有し、前記カバー部材は前記本体枠部材の前面に対向する位置と前記前面からはずれた位置との間に変位可能であり、前記カバー部材には前記本体枠部材のハンガーから注出口を下にして吊り下げられた前記パウチに当接可能で前記パウチ受け部と協働して前記パウチを挾圧し得るパウチ押圧部が前記カバー部材と一体に若しくは前記カバー部材とは別体に設けられていて、前記ハンガーから注出口を下にして吊り下げられたパウチを前記パウチ押圧部が押して前記本体枠部材の前記パウチ受け部との間に狭圧して内容物を前記注出口から押し出し注出するように構成されていることを特徴とするパウチ注出用補助治具。
  4. 前記本体枠部材は裏面が取り付け壁面に当接可能な当接面を構成する壁面当接部と取り付け壁面とは当接しない壁面非当接部とを有し、前記壁面当接部と壁面非当接部との間に段差を有し、前記ハンガー及び前記パウチ受部は前記壁面非当接部上に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のパウチ注出用補助治具。
  5. パウチ注出用補助治具の本体枠部材の背面に水平及び垂直面からなる凹角部を設けたことを特徴とする請求項4記載のパウチ注出用補助治具。
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