JP4080700B2 - データ運用方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ運用方法に関し、特に、デジタルコンテンツを暗号化して配布する際のデータ運用情報に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータプログラムなどのソフトウェアや電子出版物では、光磁気ディスク(MO)、ディジタルビデオディスク(DVD)、フロッピーディスク(FD)、ミニディスク(MD)、その他の記録媒体上に電子化データを格納して販売される。このような電子化データは、一般にコピーが容易であり、不正コピーが頻繁に行われている。このため、ソフトウェアベンダーや出版者側の著作権が侵害され著しく利益が阻害されるおそれがある。
【0003】
また、インターネットやCATV、その他のネットワークなどを通じて配布される静止画像データ、動画像データ、音声データ、音楽データを含む電子化データについても同様にして不正コピーが頻繁に行われ、著作権者の利益が損なわれている。
【0004】
このような記録媒体上に格納された電子化データや各種ネットワークを通じて配布される電子化データなどのいわゆるデジタルコンテンツを保護するために、暗号鍵を用いてデジタルコンテンツを暗号化しこの暗号化された実データを配布することが行われる。
【0005】
たとえば、ユーザが自分のパーソナルコンピュータからコンテンツの配布者側にアクセスを行い、デジタルコンテンツをハードディスク上にダウンロードを行ってこれを利用する場合を考える。まず、ユーザはホストコンピュータにアクセスしてダウンロードのためのプラグインモジュールを入手する。この後、使用しているハードディスクドライブの識別番号、使用しているコンピュータのCPU識別番号、その他ユーザ固有の識別情報をホストコンピュータ側に送付する。
【0006】
コンテンツの配布者側では、デジタルコンテンツをコンテンツ鍵で暗号化した実データと、コンテンツ鍵をユーザ固有の識別情報で暗号化した許諾情報を、ユーザ側に送信する。
【0007】
ユーザ側では、送られてきた暗号化実データと、許諾情報とを暗号化された状態のままハードディスクに記録する。デジタルコンテンツを利用する場合には、ハードディスクドライブの識別番号などのユーザ固有の識別情報を用いて、許諾情報を復号化し、コンテンツ鍵を取得する。このコンテンツ鍵を用いて、暗号化されたデジタルコンテンツを復号化してこれを利用する。
【0008】
この場合、ユーザ個々にデジタルコンテンツの利用権を与える際に、デジタルコンテンツを暗号化するための暗号鍵を共通にすることができ、ユーザ毎に異なるユーザ固有の情報を用いて復号鍵を暗号化することによって、利用権を個々に与えることが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の方法でデータの配布を行う場合、データ配布者は暗号化されたデジタルコンテンツと、暗号化されたデジタルコンテンツの復号鍵となる許諾情報とを別々に送付する必要がある。
【0010】
また、ユーザ側においても、送付されてくる暗号化されたデジタルコンテンツとその許諾情報とを別々に記録媒体に格納しておく必要がある。
したがって、データ配布者側からユーザ側に送付される途中で許諾情報が破壊されたり、またはユーザ側の記録媒体上で許諾情報がなんらかの事故により破壊もしくは紛失した場合には、デジタルコンテンツを利用することができなくなり、再度許諾情報を入手する手順が必要となる。
【0011】
また、図書館の写本、美術館所蔵品などを写真やスキャナなどで画像データとして取り込み、これをユーザに利用させる場合、画像データが完全に暗号化されていると許諾情報のやりとりを行う前に、ユーザ側で所望の画像データを特定することが困難である。したがって、画像の一部がユーザ側で確認でき、かつ不正に流用されることがないように運用することが望ましい。
【0012】
デジタルコンテンツの著作権に関連する情報などを可視的電子透かしとしてデジタルデータに埋め込んだ多層合成データを作成し、これを配布することにより、画像の一部をユーザが確認することが可能であり、かつ可視的電子透かしの存在により不正利用を防止することができる。
【0013】
本発明は、このような多層合成データを配布する際に、可視的電子透かしの部分を書き換え可能とすることで、デジタルデータの付加価値を高め、データの再利用やデジタルコンテンツの流通効率を高めることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ生成方法は、可視的な原デジタルデータを含む第1情報層に、可視的付加情報を含む第2情報層を合成するデータ生成方法であって、原デジタルデータを含む第1情報層を準備する段階と、原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、第1情報層に第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階とを含み、第2情報層に不可視電子透かしとして埋め込まれるコンテンツ利用情報は、原デジタルデータの利用条件を規定する情報と、利用条件及び/又は可視的付加情報の書き換えを許可する情報とを含む
【0015】
また、本発明に係るデータ利用方法は、可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用方法であって、第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する段階と、第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う段階と、新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する段階と、原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、第1情報層に第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階とを含む。
【0016】
さらに、本発明に係るデータ生成装置は、可視的な原デジタルデータを含む第1情報層に、可視的付加情報を含む第2情報層を合成するデータ生成装置であって、原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして可視的付加情報に埋め込む第2情報層生成手段と、第1情報層に第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込む多層合成データ生成手段とを備え、第2情報層に不可視電子透かしとして埋め込まれるコンテンツ利用情報は、原デジタルデータの利用条件を規定する情報と、利用条件及び/又は可視的付加情報の書き換えを許可する情報とを含む
【0017】
また、本発明に係るデータ利用装置は、可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用装置であって、第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する利用情報抽出手段と、第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う手段と、新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する手段と、原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する手段と、第1情報層に第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する手段とを含む。
【0018】
さらに、本発明に係るプログラムは、可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用方法のプログラムであって、第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する段階と、第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う段階と、新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する段階と、原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、第1情報層に第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階とを含むデータ利用方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔発明の前提〕
近年、低価格、高機能である点やパソコン連携などを特徴とするデジタル撮影機器、携帯電話などの小型携帯機器が急速に普及している。これら小型携帯機器とインターネットとの相乗効果により、デジタルコンテンツに関連するビジネスが盛んになってきた。このようなデジタルコンテンツは取り扱いが容易で通常利用による劣化がない反面、コピーや改変が極めて容易であるため、著作権が侵害されやすいなど、ビジネスを推進する上で解決しなければならない課題がある。
【0020】
デジタルコンテンツのライフサイクルを図1に示すように、(1)コンテンツ生成、 (2)コンテンツ流通、 (3)コンテンツ利用、 (4)コンテンツ加工の4プロセスと定義した場合、各プロセスにおいて著作者の権利が守られる仕組みが望まれている。
【0021】
コンテンツ流通とコンテンツ利用プロセスにおける権利保護を目的とし、「利便性を重視した著作権保護方式」(平野、小谷、小野:”利便性を重視した著作権保護”,2000-CSEC-7,Vol.2000,No.9,P31-36,2000)が提案されている。この提案では下記3機能を実現することで、流通コンテンツの権利主張や利用許諾範囲の制限を可能にした。
▲1▼原画像への権利情報埋め込み機能
▲2▼高速閲覧,高速画像検索を可能とし、見かけ上標準画像ファイルフォーマットとなるコンテンツ流通形式 (縮小版画像を見本画像とする形式)
▲3▼光磁気ディスク媒体の固有IDやパスワードなどを利用して、原画像をアクセス制御する機能
現在開発・販売されているデジタルカメラやカムコーダなどの撮影機器は、機器利用者のアクセス制御を目的として、パスワード認証機能などを備えている場合がある。しかし、機器から出力された画像に関して権利保護の仕組みを備えるまでに至っていない。撮影機器から取り出された画像は、パソコンなどの外部環境において、画像処理や権利保護処理を経て、流通プロセスに入力されている。機器から出力された時点では、不正コピーなどの抑止が困難であり、したがって、不正利用される可能性が残る。今後、高精度な画像処理機能や権利保護機能を備える撮影機器、撮影・通信との複合機能を備えるIA(Information Appliance)機器が、利用用途に応じ、権利保護された商品価値の高いコンテンツを生成することが予想される。又、機器から取り出された権利保護付きコンテンツをコンテンツ流通プロセスにおいて、権利譲渡することも考えられる。
【0022】
これらの動向に鑑み、コンテンツ生成プロセスを含む不正利用防止と権利保護の仕組みに着目した著作権保護方式を提案するものであり、2種類の情報埋め込み層を持つ階層化構造が特徴である。秘密情報を埋め込む層(視覚的に検知できない状態で情報が書き換え困難)と朱印など権利主張情報等を可視状態で記録し埋め込む層の2種である。権利譲渡処理の対象は可視状態で埋め込む層だけとする。これにより、コンテンツに明示された正当な利用者だけが原画像を利用可能となると共にコンテンツに隠された権利情報により、権利保護が可能となる。
【0023】
〔情報の埋込〕
従来から利用目的や用途に応じ不可視型と可視型の2種類の電子透かしが利用されており、主な電子透かしとその分類を表1に示す。
【0024】
【表1】
Figure 0004080700
不可視型電子透かしは画像などのコンテンツの冗長性を利用して視覚的に検知できない程度の信号を対象データに埋め込む特徴を持つ。高耐性の不可視型は著作権保護に、低耐性の不可視型は改竄防止に利用する。又、可視型電子透かしは視覚的に検知可能であり、Copyright等の情報を埋め込む際に有用となる。不可逆の可視型電子透かしは所有権表示に、可逆の可視型電子透かしはコンテンツ配布に利用する。これらの透かし情報埋め込みにより、権利者の権利情報などを管理し、不正利用されているコンテンツに対しては権利証明を可能としている。
【0025】
〔発明の概要〕
本発明では、権利情報を視覚的に確認可能な形式でデジタルデータに埋め込むことで、デジタル情報と権利情報とを一体化して配布を行う。コンテンツ再利用時には、不可視化した秘密情報はそのままで、権利情報だけを書き換えでき、権利譲渡した情報は視覚的に確認可能な構成とすることができる。
【0026】
この構成を図2に示す。
配布データ30は、第1情報層10と第2情報層20とを含んでいる。このうち、第1情報層10は、可視的な原デジタルデータ11と、この原デジタルデータ11の関連情報12とを備えている。原デジタルデータ11は、原画情報であり、それ自体で価値を持つ情報である。関連情報12は、原画情報に関連するコンテンツ管理番号、著作者名、著作者の連絡先、作成日などの著作権情報などで構成されており、これら情報が不可視電子透かしとして原デジタルデータ11に埋め込まれている。関連情報12の埋め込みには、不可視・高耐性の電子透かし方式を用いることにより、情報の改変や編集・圧縮などの処理に対して耐性が高く、透かし情報の不正な除去を防止することができる。
【0027】
第2情報層20は、可視的付加情報21と、コンテンツ利用情報22とを含んでいる。可視的付加情報21は、利用者、権利保持者の権利を主張できる可視的な画像データであり、正当な利用者だけがこの画像データの加工が可能となっている。コンテンツ利用情報22は、第1情報層10の原デジタルデータ11の利用条件を規定するものであって、第2情報層20の可視的付加情報21を取り除いた状態で可視的デジタルデータ11を閲覧したり、第2情報層20のデータを書き換えることを許可するか否かの許諾情報を含む。このコンテンツ利用情報21は、不可視・低耐性の電子透かしを用いることにより、多くの情報を埋め込むことが可能となるとともに、攻撃耐性を低くすることで改竄検出を行う機能を持たせることができる。
【0028】
〔デジタルデータ利用〕
第2情報層20のコンテンツ利用情報22は、第1情報層10の原デジタルデータ11用の原画再生処理条件、視覚的に確認可能な第2情報層20の可視的付加情報21用の書き換え条件等のコンテンツ利用条件を規定するものとすることができる。このコンテンツ利用情報22は、コンテンツ生成者が設定する情報であり、利用種別や認証手段種別などがある。利用種別は、コンテンツの利用制限を行うことが目的であり、原画閲覧や権利書き換えなどを許可する。認証手段種別は利用者のアクセス制御が目的である。撮影機能を備えるIA機器や携帯機器等では、パスワード、将来は指紋などのバイオメトリクス情報などの認証手段を利用することができる。
【0029】
原画閲覧利用と権利情報の書き換え利用に関して想定される利用モデルを図3に示す。
原画閲覧利用場面においては、コンテンツ利用者300は、権利保護付きコンテンツ31を入手後、権利保持者100に原画閲覧を要求する。権利保持者100は、コンテンツ利用者300に対してコンテンツを利用するためのコンテンツ利用者情報を与える。このコンテンツ利用者情報は、たとえば、パスワードなどで構成することができ、第2情報層20のコンテンツ利用情報22に対応するものが送信される。コンテンツ利用者300は、このコンテンツを利用する際には送信されてきたコンテンツ利用者情報を入力することとなる。このコンテンツ利用者情報と第2情報層20のコンテンツ利用情報22に埋め込まれている情報とで条件判断し、その結果に基づいて第1情報層10の原デジタルデータを再生する。この場合、第2情報層20を第1情報層10から分離して、元の原画情報を再生することとなる。ただし、コンテンツ利用者300が記憶装置301などに権利保護付きコンテンツ31を格納する場合には、コンテンツ入手時と同じ状態で格納されることとなる。したがって、第1情報層10に第2情報層20が埋め込まれた状態の権利保護付きコンテンツ32として記憶装置301に格納される。
【0030】
権利情報の書き換え利用場面においては、原画閲覧利用時と同様の手順で、書き換え条件を判断し、権利保護付きコンテンツ31の第2情報層20を削除後、コンテンツ利用者310側で入力された書き換え情報を第2情報層20として、第1情報層10に埋め込む。コンテンツ利用者310側の記憶装置311には、権利書き換え後の新たな権利保護付きコンテンツ33が保管される。このような権利情報は、認証サーバなどの第三者認証機構を利用することで、より強固なセキュリティを実現できる。
【0031】
〔流通プロトコル〕
前述のようなデジタルコンテンツの流通プロトコルを図4の説明図に基づいて説明する。ここでは、指紋照合機能と撮影機能を備えた携帯機器でのコンテンツ生成を想定する。権利移動前の利用者認証手段は指紋照合とし、権利移動後はパスワード手段とする。又、利用者認証関連情報(指紋テンプレートデータ)と画像とが一体化でき、見かけ上標準画像ファイルフォーマット形式として利用可能となるファイルフォーマットでの流通を前提とする。
【0032】
前述したような第1情報層10と第2情報層20とを含む階層構造を持った流通画像をGとする。流通画像Gの生成手順を以下に記す。
まず、第1情報層10の原デジタルデータ11である原画像Goに、関連情報12である原画関連情報Moを埋め込み、透かし付き原画像を作成する。この透かし付き原画像から第2情報層20の領域を切り出し、切り出し画像を暗号化する。画像切り出しをC( )、暗号鍵をK、暗号鍵Kによる暗号化をEK( )で表わすと、暗号化された切り出し画像はEK (C(Go +Mo) )となる。この暗号化画像は画像再生に利用されるまで、暗号化された状態で保管される。
【0033】
第2情報層20の可視的付加情報21となる権利画像GRに、コンテンツ利用情報22となるコンテンツ利用条件MRと暗号鍵Kを埋め込み、透かし付き権利画像を生成する。第2情報層20である透かし付き権利画像を、第1情報層10の対応位置に可視的電子透かしとして嵌め込み、階層化画像GHを生成する。ここで、画像嵌めこみを | で表すと、
H =(GR+MR+K ) | (Go +Mo )となる。
【0034】
さらに、階層化画像GHと、暗号化画像EK (C(Go +Mo) )とを合成して流通画像を生成する。このとき、正当なコンテンツ利用者の指紋情報を指紋テンプレートTとして同時に合成する。この結果、流通画像Gは下記となる。
【0035】
G=EK (C(Go + Mo) ) + GH +T (式1)
指紋テンプレートTのデータ量の目安は約0.5KByte以上であるが、セキュリティを強化する目的で、コンテンツ利用条件MRの一部として透かし化することも可能である。
【0036】
流通画像Gの権利画像GRの書き換え利用や原画像Goの再生閲覧利用手順を以下に記す。先ず、流通画像Gを分離し、階層化画像GHの第2情報層20からコンテンツ利用条件MRを抽出する。このコンテンツ利用条件に記録されている書き換えや再生閲覧利用の許可条件が成立していることを判断する。条件成立後、その条件に記録されている認証手段により、認証処理を行う。ここでは、指紋照合機器から取得した照合情報S(コンテンツ利用者の指紋情報)と、流通画像Gから分離した指紋テンプレートTとを比較判断する。認証結果が正常であった場合、それぞれの処理(第2情報層の書き換えまたは再生閲覧処理)に分岐する。
【0037】
コンテンツ利用情報に書き換え許可が記録されている場合の手順を以下に記す。暗号鍵K、利用者の新利用者認証情報(パスワード)を含む新コンテンツ利用条件Mrを新権利画像Grに埋め込んで、新たな第2情報層20を生成する。このとき、暗号鍵Kは、前の第2情報層20に埋め込まれていた暗号鍵Kをそのまま用いることができる。
【0038】
この第2情報層20を、階層化画像GHの第2情報層として第1情報層10の原デジタルデータ11に嵌めこみ、新階層化画像Ghを生成する。新階層化画像Gh
h = (Gr+Mr+K) | (Go +Mo ) となる。
【0039】
この新階層化画像Gh と暗号化された切り出し画像EK (C(Go +Mo) ) とを合成することにより新流通画像G'を生成する。この新流通画像G'は下記となる。
【0040】
G'=EK (C(Go +Mo) ) +Gh (式2)
第2情報層20の書き換え処理においては、権利移動前の流通画像G(式1)を権利移動後の画像G'(式2)に画像加工している間、暗号化部EK (C(Go + Mo) )の復号化処理をしていない。したがって、原画像Goや原画像関連情報Moはそのままで、視覚的に確認可能な権利情報だけを書き換え、新しい利用者の権利を記録した流通画像を生成することが可能となる。
【0041】
次に、再生閲覧利用許可を記録している場合の手順を以下に記す。階層化画像GHの第2情報層20から暗号鍵(復号鍵)Kを抽出し、暗号化画像EK (C(Go +Mo) )を復号化する。階層化画像GHに切り出し画像画像C(Go +Mo)を嵌めこみ、原画像Goを再生する。
【0042】
このような実施形態では、静止画や動画像などの画像コンテンツを保護対象とし、コンテンツの権利情報を視覚的に確認でき、著作権情報などの原画関連情報を不可視情報として埋め込むことができる。コンテンツ再利用時に、不可視化した情報はそのままで、視覚可能な権利情報だけを書き換え、新しい利用者用の流通画像を生成することが可能となり、権利譲渡の要求に対応できる。又、複数の認証手段を提供することで、コンテンツ権利者がコンテンツ利用形態に即した利用者認証情報を選択可能となる。さらに、権利保護されたコンテンツは一般的なブラウザで画像表示でき、コンテンツ利用を検討中の利用者において、コンテンツの品質や価値を容易に確認できる。
【0043】
〔他の実施形態〕
(A)複数の可視的なデジタルデータを含むデジタルコンテンツからサンプルデータを抽出して、これを第1情報層の原デジタルデータとすることができる。この場合、デジタルコンテンツを暗号化して実データ部を生成し、第1情報層と第2情報層とを含む多層合成データと、暗号化部分データと、実データ部とを同時に合成して配布データを生成するように構成できる。このとき、実データ部を復号するためのコンテンツ鍵は、第1情報層に不可視電子透かしとして埋め込むことが可能であり、第2情報層に不可視電子透かしとして埋め込むことも可能である。
(B)利用者認証手段は指紋照合の他にも、網膜情報、虹彩情報、利用者に設定されたパスワード、利用者が使用している機器の識別番号などを用いることも可能である。
(付記1)
可視的な原デジタルデータを含む第1情報層に、可視的付加情報を含む第2情報層を合成するデータ生成方法であって、
前記原デジタルデータを含む第1情報層を準備する段階と、
前記原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階と、
を含むデータ生成方法。
【0044】
(付記2)
前記原デジタルデータのうち前記第2情報層が合成される位置の部分データをコピーして暗号化した暗号化部分データを作成する段階と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データに前記暗号化部分データを合成する段階と、
をさらに含む、付記1に記載のデータ生成方法。
【0045】
(付記3)
前記コンテンツ利用情報中に、前記暗号化部分データを作成する際に用いた暗号鍵を含む、付記2に記載のデータ生成方法。
【0046】
(付記4)
前記原デジタルデータの関連情報を不可視電子透かしとして前記第1情報層に埋め込む段階をさらに含む、付記1〜3のいずれかに記載のデータ生成方法。
【0047】
(付記5)
複数のデジタルデータを含むデジタルコンテンツの一部を前記第1情報層の原デジタルデータとして抽出する段階と、
前記デジタルコンテンツを暗号化して実データ部を作成する段階と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データに前記実データ部を合成する段階と、
をさらに含む、付記1〜4のいずれかに記載のデータ生成方法。
【0048】
(付記6)
前記コンテンツ利用情報中に、前記実データ部を復号化するためのコンテンツ鍵を含む、付記5に記載のデータ生成方法。
【0049】
(付記7)
複数の第2情報層が前記第1情報層の異なる位置に配置される、付記1〜6のいずれかに記載のデータ生成方法。
【0050】
(付記8)
可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、前記原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用方法であって、
第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する段階と、
前記第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う段階と、
新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する段階と、
前記原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして前記第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階と、
を含むデータ利用方法。
【0051】
(付記9)
前記原デジタルデータのうち前記第2情報層が合成される位置の部分データをコピーして暗号化した暗号化部分データを作成する段階と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データに前記暗号化部分データを合成する段階と、
をさらに含む、付記8に記載のデータ利用方法。
【0052】
(付記10)
前記コンテンツ利用情報に、前記暗号化部分データを作成する際に用いた暗号鍵を含む、付記9に記載のデータ利用方法。
【0053】
(付記11)
前記第1情報層の原デジタルデータは、複数のデジタルデータを含むデジタルコンテンツの一部を抽出したものであり、前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データに、前記デジタルコンテンツを暗号化した実データ部を合成する段階をさらに含む、付記8〜10のいずれかに記載のデータ利用方法。
【0054】
(付記12)
前記コンテンツ利用情報中に、前記実データ部を復号化するためのコンテンツ鍵を含む、付記11に記載のデータ利用方法。
【0055】
(付記13)
複数の第2情報層が前記第1情報層の異なる位置に配置される、付記8〜12のいずれかに記載のデータ利用方法。
【0056】
(付記14)
可視的な原デジタルデータを含む第1情報層に、可視的付加情報を含む第2情報層を合成するデータ生成装置であって、
前記原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして前記可視的付加情報に埋め込む第2情報層生成手段と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込む多層合成データ生成手段と、
を備えるデータ生成装置。
【0057】
(付記15)
前記原デジタルデータのうち前記第2情報層が合成される位置の部分データをコピーして暗号化する暗号化部分データ生成手段と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データに前記暗号化部分データ生成手段で生成された暗号化部分データを合成するデータ合成手段と、
をさらに含む、付記14に記載のデータ生成装置。
【0058】
(付記16)
前記コンテンツ利用情報中に、前記暗号化部分データを作成する際に用いた暗号鍵を含む、付記15に記載のデータ生成装置。
【0059】
(付記17)
前記原デジタルデータの関連情報を不可視電子透かしとして前記第1情報層に埋め込む関連情報埋込手段をさらに含む、付記14〜16のいずれかに記載のデータ生成装置。
【0060】
(付記18)
複数のデジタルデータを含むデジタルコンテンツの一部を前記第1情報層の原デジタルデータとして抽出するサンプルデータ抽出手段と、
前記デジタルコンテンツを暗号化して実データ部を作成する実データ部生成手段と、
前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データに前記実データ部を合成する実データ部合成手段と、
をさらに含む、付記14〜17のいずれかに記載のデータ生成装置。
【0061】
(付記19)
前記コンテンツ利用情報中に、前記実データ部を復号化するためのコンテンツ鍵を含む、付記18に記載のデータ生成装置。
【0062】
(付記20)
複数の第2情報層を前記第1情報層の異なる位置に配置する、付記14〜19のいずれかに記載のデータ生成装置。
【0063】
(付記21)
可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、前記原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを含む配布データを利用するデータ利用装置であって、
前記第2情報層の第1の可視的的付加情報から第1のコンテンツ利用情報を抽出する利用情報抽出手段と、
利用者から入力される照合情報を受け付ける照合情報受付手段と、
前記利用情報抽出手段により抽出された第1のコンテンツ利用情報と、前記照合情報受付手段で受け付けた照合情報とを比較する利用条件判別手段と、
前記利用条件判別手段の比較結果に基づいて、前記原デジタルデータを利用させるデータ提供手段と、
を備えるデータ利用装置。
【0064】
(付記22)
前記原デジタルデータのうち第2情報層の位置する部分データを暗号化した暗号化部分データが前記配布データに含まれるとともに、前記原デジタルデータを利用するための許諾情報中に前記暗号化部分データを作成する際に用いた暗号鍵を含み、
前記暗号化部分データを分離するデータ分離手段と、
前記許諾情報中の暗号鍵を抽出する暗号鍵抽出手段と、
前記暗号鍵抽出手段で抽出した暗号鍵を用いて前記暗号化部分データを復号化する部分データ復号化手段と、
をさらに備え、前記データ提供手段は前記部分データ復号化手段で復号化された部分データを前記第1情報層の原デジタルデータと合成して表示する、付記21に記載のデータ利用装置。
【0065】
(付記23)
複数のデジタルデータを含むデジタルコンテンツを暗号化した実データ部が前記配布データに含まれるとともに、前記第1情報層の原デジタルデータが前記デジタルコンテンツから抽出されたデジタルデータであり、前記原デジタルデータを利用するための許諾情報中に前記デジタルコンテンツを復号化するためのコンテンツ鍵を含み、
前記実データ部を分離するデータ分離手段と、
前記コンテンツ利用情報中のコンテンツ鍵を抽出するコンテンツ鍵抽出手段と、
前記コンテンツ鍵抽出手段で抽出したコンテンツ鍵を用いて前記実データ部を復号化するコンテンツ復号化手段と、
をさらに備え、前記データ提供手段は前記コンテンツ復号化手段で復号化されたデジタルコンテンツを再生する、付記21または22に記載のデータ利用装置。
【0066】
(付記24)
第2の可視的付加情報の入力を受け付ける書換情報受付手段と、
前記デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を受け付ける利用情報受付手段と、
前記第2の可視的付加情報に前記第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして埋め込んだ書換情報を作成する書換情報作成手段と、
前記書換情報作成手段により作成された書換情報を、前記第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込む書換情報合成手段と、
をさらに備える、付記21〜23のいずれかに記載のデータ利用装置。
【0067】
(付記25)
可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、前記原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを含む配布データを利用するデータ利用装置のプログラムであって、
前記第2情報層の第1の可視的的付加情報から第1のコンテンツ利用情報を抽出する利用情報抽出手段と、
利用者から入力される照合情報を受け付ける照合情報受付手段と、
前記利用情報抽出手段により抽出された第1のコンテンツ利用情報と、前記照合情報受付手段で受け付けた照合情報とを比較する利用条件判別手段と、
前記利用条件判別手段の比較結果に基づいて、前記原デジタルデータを利用させるデータ提供手段と、
を備えるデータ利用装置としてコンピュータを機能させるプログラム。
【0068】
(付記26)
第2の可視的付加情報の入力を受け付ける書換情報受付手段と、
前記原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を受け付ける利用情報受付手段と、
前記第2の可視的付加情報に前記第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして埋め込んだ書換情報を作成する書換情報作成手段と、
前記書換情報作成手段により作成された書換情報を、前記第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込む書換情報合成手段と、
をさらに備えるデータ利用装置としてコンピュータを機能させる、付記25に記載のプログラム。
【0069】
【発明の効果】
本発明では、配布するデータに可視的なデジタルデータを含むために、ユーザが内容を確認することが容易であるとともに、その権利情報などを第2情報層の可視的付加情報に含ませることによって、これを表示することが可能であり、不正なデータ流用を防止できるとともに、権利譲渡があった場合に第2情報層の書き換えを許可することでその旨の表示も可能とする。このことにより、デジタルデータの付加価値を高め、データの流通を円滑にし、かつ不正使用を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ流通の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明のデジタルコンテンツの構造を示す説明図。
【図3】コンテンツ利用モデルを示す説明図。
【図4】コンテンツ流通プロトコルの説明図。

Claims (5)

  1. 可視的な原デジタルデータを含む第1情報層に、可視的付加情報を含む第2情報層を合成するデータ生成方法であって、
    前記原デジタルデータを含む第1情報層を準備する段階と、
    前記原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、
    前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階と、
    を含み、前記第2情報層に不可視電子透かしとして埋め込まれるコンテンツ利用情報は、原デジタルデータの利用条件を規定する情報と、前記利用条件及び/又は可視的付加情報の書き換えを許可する情報とを含むデータ生成方法。
  2. 可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、前記原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用方法であって、
    第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する段階と、
    前記第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う段階と、
    新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する段階と、
    前記原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして前記第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、
    前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階と、
    を含むデータ利用方法。
  3. 可視的な原デジタルデータを含む第1情報層に、可視的付加情報を含む第2情報層を合成するデータ生成装置であって、
    前記原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして前記可視的付加情報に埋め込む第2情報層生成手段と、
    前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込む多層合成データ生成手段と、
    を備え、前記第2情報層に不可視電子透かしとして埋め込まれるコンテンツ利用情報は、原デジタルデータの利用条件を規定する情報と、前記利用条件及び/又は可視的付加情報の書き換えを許可する情報とを含むデータ生成装置。
  4. 可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、前記原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用装置であって、
    第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する利用情報抽出手段と、
    前記第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う手段と、
    新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する手段と、
    前記原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして前記第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する手段と、
    前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する手段と、
    を含むデータ利用装置。
  5. 可視的な原デジタルデータの利用条件を規定するためのコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして第1の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を、前記原デジタルデータを含む第1情報層に可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを利用するデータ利用方法のプログラムであって、
    第2情報層から第1のコンテンツ利用情報を抽出する段階と、
    前記第1のコンテンツ利用情報から第2情報層の書き換えを許可するか否かの判別を行う段階と、
    新たな第2情報層を構成するための第2の可視的付加情報を準備する段階と、
    前記原デジタルデータの利用条件を規定するための第2のコンテンツ利用情報を不可視電子透かしとして前記第2の可視的付加情報に埋め込んだ第2情報層を準備する段階と、
    前記第1情報層に前記第2情報層を可視的電子透かしとして埋め込んだ多層合成データを作成する段階と、
    を含むデータ利用方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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