JP4176945B2 - データ入出力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ入出力装置に関し、特に、暗号化されたデジタルコンテンツや付加情報が配置されたデジタルコンテンツを記録媒体に記録し、またはこれを再生するためのデータ入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータプログラムなどのソフトウェアや電子出版物では、光磁気ディスク(MO)、ディジタルビデオディスク(DVD)、フロッピーディスク(FD)、ミニディスク(MD)、その他の記録媒体上に電子化データを格納して販売される。このような電子化データは、一般にコピーが容易であり、不正コピーが頻繁に行われている。このため、ソフトウェアベンダーや出版者側の著作権が侵害され著しく利益が阻害されるおそれがある。
【0003】
また、インターネットやCATV、その他のネットワークなどを通じて配布される静止画像データ、動画像データを含む電子化データについても同様にして不正コピーが頻繁に行われ、著作権者の利益が損なわれている。
このような記録媒体上に格納された電子化データや各種ネットワークを通じて配布される電子化データなどのいわゆるデジタルコンテンツを保護するために、
暗号鍵を用いてデジタルコンテンツを暗号化しこの暗号化された実データを配布することが行われる。
【0004】
たとえば、ユーザが自分のパーソナルコンピュータからコンテンツの配布者側にアクセスを行い、デジタルコンテンツをハードディスク上にダウンロードを行ってこれを利用する場合を考える。まず、ユーザはホストコンピュータにアクセスしてダウンロードのためのプラグインモジュールを入手する。この後、使用しているハードディスクドライブの識別番号、使用しているコンピュータのCPU識別番号、その他ユーザ固有の識別情報をホストコンピュータ側に送付する。
【0005】
コンテンツの配布者側では、デジタルコンテンツをコンテンツ鍵で暗号化した実データと、コンテンツ鍵をユーザ固有の識別情報で暗号化した許諾情報を、ユーザ側に送信する。
ユーザ側では、送られてきた暗号化実データと、許諾情報とを暗号化された状態のままハードディスクに記録する。デジタルコンテンツを利用する場合には、ハードディスクドライブの識別番号などのユーザ固有の識別情報を用いて、許諾情報を復号化し、コンテンツ鍵を取得する。このコンテンツ鍵を用いて、暗号化されたデジタルコンテンツを復号化してこれを利用する。
【0006】
この場合、ユーザ個々にデジタルコンテンツの利用権を与える際に、デジタルコンテンツを暗号化するための暗号鍵を共通にすることができ、ユーザ毎に異なるユーザ固有の情報を用いて復号鍵を暗号化することによって、利用権を個々に与えることが可能となる。
上述の方法でデータの配布を行う場合、データ配布者は暗号化されたデジタルコンテンツと、暗号化されたデジタルコンテンツの復号鍵となる許諾情報とを別々に送付する必要がある。
【0007】
また、ユーザ側においても、送付されてくる暗号化されたデジタルコンテンツとその許諾情報とを別々に記録媒体に格納しておく必要がある。
したがって、データ配布者側からユーザ側に送付される途中で許諾情報が破壊されたり、またはユーザ側の記録媒体上で許諾情報がなんらかの事故により破壊もしくは紛失した場合には、デジタルコンテンツを利用することができなくなり、再度許諾情報を入手する手順が必要となる。
【0008】
また、図書館の写本、美術館所蔵品などを写真やスキャナなどで画像データとして取り込み、これをユーザに利用させる場合、画像データが完全に暗号化されていると許諾情報のやりとりを行う前に、ユーザ側で所望の画像データを特定することが困難である。したがって、画像の一部がユーザ側で確認でき、かつ不正に流用されることがないように運用することが望ましい。
【0009】
このために、特開平8-241403号公報に示されるような、デジタルコンテンツに著作権情報などの付加情報を可視的な電子透かしとして埋め込んで配布することが考えられる。
デジタルコンテンツに可視的な電子透かしとして付加情報を埋め込んで配布する場合、この付加情報を除去して元のデジタルコンテンツを復元するために、色度または輝度の変調データを画素毎に作成し、これを付加情報付きデジタルコンテンツと一緒に配布する必要があり、このようなデータの送受信に時間を要するとともに、データを格納するためのメモリ容量が大きく取られるという問題がある。
【0010】
上述したような静止画像や動画像を含む画像データばかりでなく、音楽データや音声データ、地図データなどの各種デジタルデータについても同様の問題点を内包している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、デジタルコンテンツの著作権や版権を損なうことなく、正規のユーザによる利用を容易にするデータ入出力装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ入出力装置は、操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段と、配布するデジタルコンテンツを暗号鍵によって暗号化して実データ部を作成するデータ暗号化手段と、デジタルコンテンツの一部をサンプルデータとして抽出し、生体情報読取手段で読み取った生体情報に基づいて暗号鍵を暗号化した情報を含む許諾情報をサンプルデータに電子透かしとして埋め込んだサンプルデータ部を作成するサンプルデータ作成手段と、実データ部とサンプルデータ部とを合成した合成データを作成し、合成データを記録媒体に格納する合成データ作成手段とを含むデジタル情報記録手段とを備える。
【0013】
また、本発明の他の観点に係るデータ入出力装置は、操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段と、配布するデジタルコンテンツ中に付加情報を配置してサンプルデータを作成するサンプルデータ作成手段と、付加情報を配置する位置を含むデジタルコンテンツの一部を部分データ部として複製し、この部分データ部を暗号化鍵によって暗号化して暗号化部分データ部を作成する部分データ作成手段と、付加情報がデジタルコンテンツに配置される際の位置およびサイズに関するデータ合成情報と、暗号鍵の情報とを生体情報読取手段で読み取った生体情報に基づいて暗号化した情報を含む許諾情報とを、デジタルコンテンツ中に電子透かしとして埋め込んで許諾情報付きデータ部を作成する許諾情報付きデータ部作成手段と、暗号化部分データ部と許諾情報付きデータ部とを合成した合成データを作成し、これを記録媒体に格納する合成データ作成手段とを含むデジタル情報記録手段とを備える。
【0014】
ここで、生体情報読取手段で読み取った生体情報を、記録媒体中の書き換え不能な領域に格納する生体情報記録手段をさらに備えるように構成できる。
また、前述のデータ入出力装置によって記録媒体に格納された合成データを復元する他のデータ入出力装置であって、操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段と、生体情報読取手段によって読み取った生体情報と、記録媒体中の書き換え不能な領域に格納されている生体情報とを照合する生体情報比較手段と、生体情報比較手段の照合結果に基づいて、記録媒体に格納されている合成データを利用可能状態に復元するデジタル情報復元手段とを備える構成とすることができる。
【0015】
デジタル情報復元手段は、サンプルデータ部に埋め込まれた許諾情報を取り出して、暗号鍵を復元する暗号鍵復元手段と、暗号鍵復元手段により復元された暗号鍵により、合成データ中の実データ部を復号化する復号化手段とを備える構成とすることができる。
また、サンプルデータ部および復号化された実データ部を再生するデジタルデータ再生手段をさらに備えるように構成できる。
【0016】
デジタル情報復元手段は、許諾情報付きデータ部に埋め込まれたデータ合成情報および許諾情報を取り出して、許諾情報から暗号鍵を復元する暗号鍵復元手段と、暗号鍵復元手段により復元された暗号鍵を用いて暗号化部分データ部を部分データ部として復号化し、復号化された部分データ部をデータ合成情報に基づいてサンプルデータに合成してデジタルコンテンツを復元する復号化手段とを備える構成とすることができる。
【0017】
さらに、許諾情報は、生体情報読取手段によって読み取った生体情報によって暗号鍵を暗号化して生成することができ、暗号鍵は生体情報読取手段によって読み取った生体情報に基づくデジタルデータとすることができる。
生体情報は指紋情報であってもよい。
また、本発明のデータ入出力方法は、操作者の生体情報を読み取るステップと、配布するデジタルコンテンツを暗号鍵によって暗号化して実データ部を作成するステップと、デジタルコンテンツの一部をサンプルデータとして抽出し、サンプルデータに暗号鍵に関する情報を含む許諾情報を電子透かしとして埋め込んだサンプルデータ部を作成するステップと、実データ部とサンプルデータ部とを合成した合成データを作成し、合成データを記録媒体に格納するステップとを備える、
ここで、読み取った生体情報を記録媒体中の書き換え不能な領域に格納するステップをさらに備えるように構成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
◎第1実施形態
〔概略構成〕
図1は、本発明に係るデータ入出力装置の1実施形態の概要構成を示す制御ブロック図である。
【0019】
データ入出力装置1は、配布を行うデジタルコンテンツを入力するための映像や音などのデータ入力手段11、操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段12、入力されるデジタルコンテンツを生体情報読取手段12により読み取った生体情報に基づいて処理を行うデータ処理部13、データ処理部13で処理されたデジタルコンテンツを記録媒体17に記録するための記録部14、記録媒体17に格納されているデータを読み出すためのデータ読取部15、データを再生するための再生手段16などを備えている。
【0020】
ここで、生体情報読取手段12は、操作者の指紋情報を読み取るための指紋読取装置で構成することができ、生体情報として網膜情報、虹彩情報、声紋情報などを用いる場合には、それぞれ網膜情報、虹彩情報、声紋情報を読み取る情報読取装置のうちのいずれか1つまたはこれらの組み合わせで構成することも可能である。
【0021】
また、記録媒体17は、光磁気ディスク(MO)、フロッピーディスク(FD)、DVDRAM、DVDRW、CD−R、CD−RW、ICカード、フラッシュメモリ、DAT、VTRなどの各種記録媒体を利用することが可能であり、記録部14およびデータ読取部15は、使用する記録媒体に応じた書き込みヘッドおよび読取ヘッドで構成できる。
【0022】
配布を行うデジタルコンテンツは、静止画像や動画像をなどの画像データ、音楽や音声などの音データ、画像データと音データとを複合的に含むデータなどで構成することができ、再生手段16は配布を行うデジタルコンテンツに応じて、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示手段、スピーカなどの音声表示手段およびこれらの組み合わせで構成することが可能である。この再生手段16は、データ入出力装置1に内蔵させることも可能であり、外部装置として接続する形態をとることも可能である。
【0023】
〔データ処理部〕
データ処理部13を図2に基づいて説明する。
データ処理部13は、コンテンツ鍵生成部21、コンテンツ暗号化部22、生体情報処理部23、コンテンツ鍵暗号化部24、サンプルデータ生成部25、許諾情報入サンプル作成部26、暗号化コンテンツ合成部27などを備えている。
【0024】
コンテンツ鍵生成部21は、データ入力手段から入力されるデジタルコンテンツを暗号化するためのコンテンツ鍵を生成するものであり、たとえば、コンテンツ鍵となる乱数を生成する乱数発生器の構成とすることができる。また、データ読取部15によって読み取った記録媒体17の媒体IDをコンテンツ鍵生成部21により管理し、デジタルデータを暗号化する際のコンテンツ鍵として用いるように構成することもできる。
【0025】
コンテンツ暗号化部22は、コンテンツ鍵生成部21によって生成されたコンテンツ鍵を用いてデジタルコンテンツを暗号化する。
生体情報処理部23は、生体情報読取手段12によって読み取った生体情報をHASH関数などを用いて圧縮し、暗号鍵の暗号化に用いることが可能となるようにデジタル処理を行う。
【0026】
コンテンツ鍵暗号化部24は、生体情報処理23でデジタル処理された生体情報を用いてコンテンツ鍵の暗号化を行う。
サンプルデータ生成部25では、デジタルコンテンツの一部を部分データ部として抽出する。
許諾情報入サンプル作成部26は、サンプルデータ生成部25で抽出した部分データ部に、生体情報および生体情報で暗号化した暗号鍵の情報を含む許諾情報を不可視の電子透かしとして埋め込んで、許諾情報入サンプルデータ部を作成する。このとき、電子透かしは、デジタルコンテンツの特定の周波数帯域に挿入するように構成でき、または、データの一部を間引きしてここに挿入するように構成することもできる。
【0027】
暗号化コンテンツ合成部27は、許諾情報入サンプルデータ部と暗号鍵によって暗号化されたデジタルコンテンツを合成して合成データ部を作成する。
また、データ処理部13は、サンプルデータ表示部31、許諾情報抽出部32、生体情報照合部33、コンテンツ鍵復号部34、コンテンツ復号部35、コンテンツ動作部36などを備えている。
【0028】
サンプルデータ表示部31は、データ読取部15によって読み取った合成データのうちサンプルデータ部を再生手段16により再生させる。
許諾情報抽出部32は、合成データのサンプルデータ部に埋め込まれた許諾情報を抽出する。
生体情報照合部33は、抽出された許諾情報中の生体情報と、新たに生体情報読取手段12によって読み取った生体情報とを照合し、一致するか否かを判別する。
【0029】
コンテンツ鍵復号部34は、生体情報を用いて、サンプルデータ部から抽出した許諾情報中の暗号鍵を復号化する。
コンテンツ復号部35は、復号化した暗号鍵を用いてデジタルデータの復号化を行う。
コンテンツ動作部36は、復号化したデジタルデータを再生手段16により再生させる。
【0030】
〔動作の概略〕
生体情報として指紋情報を利用する場合について、その動作を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
電源が投入されると、ステップS1において各パラメータを初期化するなどして初期設定を行う。ステップS2では、指紋登録モードが指示されたか否かを判別する。データ入出力装置1に設けられた入力スイッチ(図示せず)を介して指紋登録モードが指示されたと判断した場合にはステップS3に移行する。
【0031】
ステップS3では、記録媒体17に対して操作者の指紋情報の登録処理を実行する。たとえば、生体情報読取手段12を介して操作者の指紋に関する画像データを読み取り、特徴点に関するデジタルデータを作成し、HASH関数により圧縮した指紋情報として記録媒体17の管理領域に格納する。記録媒体17は、図7、図8に示すように、一般利用者により利用可能なデータ領域41と、一般利用者がリード・ライトすることが不可能な管理領域42を備えており、この管理領域42に指紋情報を書き込むように構成する。
【0032】
このとき、図7に示すように、ユーザ毎に指紋情報を格納するように構成することが可能である。この場合、たとえば第1操作者51の指紋情報53を管理領域42の第1指紋情報領域421に格納し、第2操作者52の指紋情報54を管理領域42の第2指紋情報領域422に格納するように構成できる。また、図8に示すように、単一のユーザでも異なる指の指紋情報を個別に格納するように構成することも可能である。この場合、たとえば、操作者51の小指の指紋情報55を管理領域42の第1指紋情報領域421に格納し、中指の指紋情報56を管理領域42の第2指紋情報領域422に格納し、親指の指紋情報57を管理領域42の第3指紋情報領域423に格納するように構成することができる。
【0033】
ステップS4では、記録モードが選択されたか否かを判別する。データ入出力装置1の入力スイッチなどにより、記録モードが指示されたと判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5では、記録媒体17に対するデジタルコンテンツの記録処理を実行する。
〈記録処理〉
記録媒体17へのデジタルコンテンツの記録処理は、図4に示すようなフローチャートに基づいて実行される。
【0034】
ステップS11では、指紋情報に基づく記録管理を行うか否かを判別する。記録管理を行う旨の指示があった場合には、ステップS12に移行する。ステップS12では、生体情報読取手段12からの指紋情報の入力を受け付ける。ステップS13では、記録媒体17の管理領域42に格納されている指紋情報を読み出す。ステップS14では、生体情報読取手段12で読み取った指紋情報と、記録媒体17に格納されている指紋情報を照合し、一致するか否かを判別する。記録媒体17の管理領域42に格納されている指紋情報が複数ある場合には、各指紋情報についてそれぞれ照合を行い、一致する指紋情報があればステップS15に移行する。
【0035】
ステップS15では、デジタルコンテンツである画像データを入力する。ステップS16では、画像データを暗号化するとともにサンプルデータを合成した合成画像を作成し、記録媒体17に記録する。
ステップS14において、生体情報読取手段12で読み取った指紋情報が、記録媒体17の管理領域42の各指紋情報と一致しないと判断した場合には、ステップS17に移行する。ステップS17では、指紋情報が一致しない旨のエラー表示を行い処理を終了する。
【0036】
ステップS11において、記録管理を行わない旨の指示があった場合には、ステップS18に移行する。ステップS18では、デジタルコンテンツとなる画像データの入力を行う。ステップS19では、画像データを暗号化せずにそのままの状態で記録媒体17に記録する。
〈記録管理によるデータ処理〉
図4ステップS16における画像記録処理の一例を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
ステップS21では、入力された画像データからサンプルデータを抽出する。たとえば、入力されたデジタルコンテンツが複数の静止画像を含む場合には、そのうちの1つの画像データを代表するサンプルデータとして抽出する。
ステップS22では、デジタルコンテンツを暗号化するための暗号鍵をコンテンツ鍵生成部21により生成する。ここで用いられるコンテンツ鍵は、ランダムに発生した暗号鍵を用いることもでき、記録媒体17から取得した媒体IDを用いることも可能である。また、生体情報読取手段12によって読み取った指紋情報を暗号鍵として用いることも可能である。
【0038】
ステップS23では、生成した暗号鍵を用いてデジタルコンテンツの暗号化を行う。
ステップS24では、デジタルコンテンツの暗号化を行った暗号鍵に関する情報をさらに暗号化し許諾情報を作成する。この許諾情報は、たとえば、暗号鍵を操作者のパスワードや指紋情報で暗号化して作成することができ、アクセス回数の制限を行う場合にはこの画像データに対するアクセス制限回数と実際のアクセス回数のカウント値とを含む情報とすることができる。
【0039】
ステップS25では、許諾情報および指紋情報をサンプルデータに不可視情報として埋め込んで許諾情報入サンプルデータ部を作成する。ここでは、サンプルデータとして抽出した画像データの特定の周波数帯域に、許諾情報および指紋情報を挿入するように構成することができ、またデータの一部を間引きしてここに許諾情報および指紋情報を挿入するように構成することも可能である。
【0040】
ステップS26では、許諾情報入サンプルデータ部と暗号化したデジタルコンテンツとを合成した合成データを生成する。サンプルデータ部は、JPEGなどの構造化データ形式にし、これに暗号化されたデジタルコンテンツを追加合成することで合成データを生成することが可能となる。
ステップS27では、記録媒体17に合成データを記録する。図7に示すように、操作者毎に指紋情報の登録を行った記録媒体に対して、データの記録を行う場合には、第1操作者51の指紋情報53が不可視情報として埋め込まれた画像データA1が第1データ領域411に記録され、同様に画像データA2〜A4が第2データ領域412〜第4データ領域414に記録される。また、第2操作者52の指紋情報54が不可視情報として埋め込まれた画像データB1〜B2が、それぞれ第5データ領域415〜第6データ領域416に格納される。また、図8に示すように、同一の操作者であっても格納するデジタルコンテンツ毎に異なる指の指紋情報を用いてデータの差別化を図ることも可能である。図示したものでは、小指の指紋情報55を有する画像データA1〜A4を第1データ領域411〜414に格納し、中指の指紋情報56を有する画像データB1〜B2をデータ領域415〜416に格納し、親指の指紋情報57を有する画像データC1〜C4をデータ領域417〜420に格納するようにしている。操作者の数、各操作者の指紋情報の数、格納する画像数などはこれに限定されないことは言うまでもない。
【0041】
〈再生処理〉
図3ステップS7の再生処理では、図6に示すようなフローチャートに基づいて動作する。
ステップS31では、サンプルデータの再生を行うか否かを判別する。記録媒体17に格納されている合成データ中のサンプルデータ部を表示する旨の指示を受け付けた場合にはステップS32に移行する。ステップS32では、指紋情報や許諾情報が不可視情報として埋め込まれたサンプルデータ部を、再生手段16を介して再生させる。サンプルデータ部は、デジタルコンテンツから一部が抽出されたものであって、静止画像、動画像、音楽データ、およびこれらの複合化されたデジタルデータであり、液晶表示装置、CRT、その他の表示装置やスピーカなどで構成される再生手段16によって、その画像データの表示および音声の発音がなされる。
【0042】
ステップS33では、デジタルコンテンツ(実データ)の再生を行う旨の指示があったか否かを判別する。デジタルコンテンツの再生を行う旨の指示を受けた場合には、ステップS34に移行する。
ステップS34では、再生指示のあったデジタルコンテンツが許諾情報に基づいて管理されたデータであるか否かを判別する。再生指示のあったデジタルコンテンツが管理されたデータである場合にはステップS35に移行する。
【0043】
ステップS35では、生体情報読取手段12からの指紋情報の入力を受け付ける。ステップS36では、再生指示のあったデジタルコンテンツのサンプルデータ部に埋め込まれた指紋情報を読み出す。ステップS37では、生体情報読取手段12で読み取った指紋情報と、デジタルコンテンツのサンプルデータ部から読み出した指紋情報を照合し、一致するか否かを判別する。各指紋情報が一致する場合にはステップS38に移行する。
【0044】
ステップS38では、記録媒体17に格納されているデジタルコンテンツのサンプルデータ部に埋め込まれている許諾情報から暗号鍵を取り出す。ここでは、不可視情報としてサンプルデータ部に埋め込まれている許諾情報を抽出し、ステップS36で読み出した指紋情報を用いて復号化を行うことで暗号鍵を取り出すことができる。
【0045】
ステップS39では、復号化した暗号鍵を用いてデジタルコンテンツを復号化する。
ステップS40では、デジタルコンテンツの再生処理を行う。デジタルコンテンツは、静止画像、動画像、音楽データ、およびこれらの複合化されたデジタルデータで構成されており、液晶表示装置、CRT、その他の表示装置やスピーカなどで構成される再生手段16によって、その画像データの表示および音声の発音がなされることにより再生される。
【0046】
ステップS37において、生体情報読取手段12で読み取った指紋情報と、サンプルデータ部に埋め込まれている指紋情報とが一致しないと判断した場合には、ステップS41に移行する。ステップS41では、指紋が一致しなかった旨の表示を行うなどのエラー処理を行い、この処理を終了する。
〔第1実施形態の作用・効果〕
この第1実施形態では、デジタルコンテンツからサンプルデータを抽出し、デジタルコンテンツを暗号化する際に用いた暗号鍵を指紋情報でさらに暗号化して不可視情報としてサンプルデータに埋め込んでいるので、許諾情報を持たない者が不正に記録媒体を入手しても利用することが不可能であり、高いセキュリティを維持することができる。また、サンプルデータ内に暗号鍵が埋め込んであるので、正当な利用者が暗号鍵を容易に取り出すことができ、暗号鍵の紛失などの問題がなくなる。また、指紋情報を一般利用者がリード、ライト不能な記録媒体の管理領域42に格納しているので、さらに高いセキュリティを維持できる。
【0047】
〔第1実施形態の変形〕
(A)デジタルコンテンツを暗号化する際の暗号鍵を、HASH関数により処理した指紋情報をそのまま用いる構成とすることができる。この場合、サンプルデータ部に不可視情報として埋め込まれる許諾情報は指紋情報と共通のものとすることができる。
【0048】
再生時には、許諾情報を読み出すことによって指紋情報を得ることができ、この指紋情報を用いてデジタルコンテンツの復号化を行うように構成できる。
(B)生体情報は、網膜の画像情報に基づく網膜情報や虹彩の画像情報に基づく画像情報、あるいは声紋情報などを用いることが可能である。
(C)図2において、コンテンツ鍵生成部21〜暗号化コンテンツ合成部27からなる記録部2を含まないデータ再生装置を構成することが可能である。同様に、サンプルデータ表示部31〜コンテンツ動作部36からなる再生部3を含まないデータ記録装置を構成することも可能である。
【0049】
◎第2実施形態
〔概略構成〕
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、図1で示すような制御ブロック図でなる装置を想定できる。
【0050】
〔データ処理部〕
この実施形態におけるデータ処理部13を図9に基づいて説明する。
データ処理部13は、暗号鍵生成部61、付加情報入力部62、指紋情報処理部63、画像加工部64、画像暗号化部65、許諾情報作成部66,情報埋め込み部67を備えている。
【0051】
暗号鍵生成部61は、データ入力手段から入力されるデジタルコンテンツの一部を暗号化するための暗号鍵を生成するものであり、第1実施形態のコンテンツ鍵生成部21と同様の構成とすることができる。
付加情報入力部62は、著作権情報などの付加情報入力および付加情報の埋め込み位置などを決定するためのものである。
【0052】
指紋情報処理部63は、生体情報読取手段12によって読み取った指紋情報をHASH関数などを用いて圧縮し、暗号鍵の暗号化に用いることが可能となるようにデジタル処理を行うものである。
画像加工部64は、デジタルコンテンツの一部を複製したり、原画像に付加情報を可視的に埋め込む機能を有するものである。
【0053】
画像暗号化部65は、デジタルコンテンツから複製される部分データ部を暗号鍵で暗号化するものである。
許諾情報作成部66は、暗号鍵に関する情報および部分データ部の位置とサイズを示す画像合成情報を暗号化して許諾情報を作成するものである。
情報埋め込み部67は、暗号鍵に関する情報および画像合成情報を不可視情報としてデジタルコンテンツに埋め込むものである。
【0054】
また、データ処理部13は、サンプルデータ表示部71、許諾情報抽出部72、指紋情報照合部73、暗号鍵取出部74、画像復号化部75、コンテンツ動作部76などを備えている。
サンプルデータ表示部71は、付加情報が可視的に追加されているデジタルコンテンツを再生手段16により再生させる。
【0055】
許諾情報抽出部72は、デジタルコンテンツ中に不可視情報として埋め込まれた許諾情報を抽出する。
指紋情報照合手段73は、記録媒体17の管理領域に格納されている指紋情報と、生体情報読取手段12から入力される指紋情報とを照合し一致するか否かを判別するものである。
【0056】
暗号鍵取出部74は、デジタルコンテンツから取り出された許諾情報に基づいて暗号鍵を取り出すものである。
画像復号化部75は、取り出された暗号鍵を用いて暗号化された部分データ部を復号化して、合成情報に基づいてデジタルコンテンツを復元するものである。
コンテンツ動作部76は、復元されたデジタルコンテンツを動作させるものであり、静止画像や動画像の場合には液晶表示装置やCRTなどの表示装置に表示を行い、音声データの場合にはスピーカなどに発音させるものである。
【0057】
〔記録処理〕
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、図3、図4に示したフローチャートのように動作する。ただし、図3ステップS5の記録処理については、図10に示すフローチャートに基づいて動作する。
ステップS51では、付加情報の入力を受け付ける。著作権者に関する情報や配布を行う管理者情報などのコンテンツ情報を、デジタルコンテンツ中に可視的な情報として埋め込む場合には、キーボードやその他入力手段からの入力を受け付けるか、あるいはデジタルコンテンツ中に含まれるコンテンツ情報を自動的に抽出することによって、付加情報の受付を行う。このとき、同時にデジタルコンテンツ中のどの位置に付加情報を追加するかの位置情報やサイズに関する画像合成情報を同時に取得する。
【0058】
ステップS52では、暗号鍵生成部61によって暗号鍵を生成する。この暗号鍵は、付加情報を追加する位置を含むデジタルコンテンツの一部を暗号化するためのものであり、生成した乱数に基づいて生成されたもの、記録媒体17の媒体IDに基づくもの、操作者のIDやパスワードに基づくものなどを想定することができる。
【0059】
ステップS53では、画像合成情報に基づいて、この付加情報が追加される位置の部分データ部を複製する。
ステップS54では、複製された部分データ部を暗号鍵で暗号化する。
ステップS55では、デジタルコンテンツの原画像に、画像合成情報に基づく位置およびサイズで付加情報を可視的な情報として埋め込む。このとき、付加情報は、色度変調を伴う方法で可視的ウォーターマークとして埋め込むことが可能であり、また、輝度変調を伴う方法で埋め込むことも可能である。
【0060】
ステップS56では、暗号鍵および画像合成情報を指紋情報で暗号化して許諾情報を作成する。この許諾情報は、暗号鍵および画像合成情報を記録媒体17の媒体IDで暗号化することも可能であり、また操作者のIDやパスワードによって暗号化することも可能であり、これらを適宜組み合わせて暗号化することも可能である。
【0061】
ステップS57では、許諾情報および指紋情報をデジタルコンテンツ中に不可視情報として埋め込む。この場合、デジタルコンテンツの特定の周波数帯域に許諾情報および指紋情報を挿入するか、あるいはデータの一部を間引きしてここに許諾情報および指紋情報を挿入するように構成することが可能である。
ステップS58では、可視的な付加情報と不可視的な許諾情報および指紋情報を含むデジタルコンテンツと、暗号化された部分データ部とを合成して合成データを作成する。
【0062】
ステップS59では、記録媒体17のデータ領域に合成データを格納する。
〔再生処理〕
この第2実施形態において記録媒体17に格納されたデジタルコンテンツを再生する際には、第1実施形態の図6とほぼ同様の手順で処理することができる。
ステップS31では、付加情報が可視的に追加されたデジタルコンテンツ(サンプルデータ)の再生を行うか否かを判別する。サンプルデータを表示する旨の指示を受け付けた場合にはステップS32に移行する。ステップS32では、著作権者に関する情報や配布を行う管理者情報などの付加情報が可視的に追加されたデジタルコンテンツの再生を行う。
【0063】
ステップS33では、デジタルコンテンツ(実データ)の再生を行う旨の指示があったか否かを判別する。デジタルコンテンツの再生を行う旨の指示を受けた場合には、ステップS34に移行する。
ステップS34では、再生指示のあったデジタルコンテンツが許諾情報に基づいて管理されたデータであるか否かを判別する。再生指示のあったデジタルコンテンツが管理されたデータである場合にはステップS35に移行する。
【0064】
ステップS35では、生体情報読取手段12からの指紋情報の入力を受け付ける。ステップS36では、再生指示のあったデジタルコンテンツのサンプルデータ部に埋め込まれた指紋情報を読み出す。ステップS37では、生体情報読取手段12で読み取った指紋情報と、デジタルコンテンツのサンプルデータ部から読み出した指紋情報を照合し、一致するか否かを判別する。各指紋情報が一致する場合にはステップS38に移行する。
【0065】
ステップS38では、記録媒体17に格納されているデジタルコンテンツに不可視情報として埋め込まれている許諾情報から暗号鍵を取り出す。ここでは、不可視情報としてサンプルデータ部に埋め込まれている許諾情報を抽出し、ステップS36で読み出した指紋情報を用いて復号化を行うことで暗号鍵を取り出すことができる。このとき、同時に付加情報が追加された位置とサイズを示す画像合成情報を復号化する。
【0066】
ステップS39では、復号化した暗号鍵を用いて暗号化された部分データ部を復号化し、これをデジタルコンテンツに合成する。部分データ部は、付加情報が可視的に配置された位置を含む原画像の一部であり、画像合成情報に基づいて部分データ部をデジタルコンテンツ上に合成することで、元のデジタルコンテンツを復元することが可能となる。
【0067】
ステップS40では、復元されたデジタルコンテンツの再生処理を行う。デジタルコンテンツは、静止画像、動画像、音楽データ、およびこれらの複合化されたデジタルデータで構成されており、液晶表示装置、CRT、その他の表示装置やスピーカなどで構成される再生手段16によって、その画像データの表示および音声の発音がなされることにより再生される。
【0068】
ステップS37において、生体情報読取手段12で読み取った指紋情報と、サンプルデータ部に埋め込まれている指紋情報とが一致しないと判断した場合には、ステップS41に移行する。ステップS41では、指紋が一致しなかった旨の表示を行うなどのエラー処理を行い、この処理を終了する。
〔第2実施形態の作用・効果〕
この第2実施形態では、著作権者に関する情報や配布を行う管理者の情報に基づくコンテンツ情報を可視的な情報としてデジタルコンテンツ中に埋め込んでいるため、このままの状態で正常にデジタルコンテンツを利用することができない。また、この付加情報の位置やサイズに関する画像合成情報と、この位置における原画像を暗号化した暗号鍵の情報を含む許諾情報とを不可視情報としてデジタルコンテンツ中に含んでいるため、高いセキュリティを維持するとともに、正当な利用者が容易に復元して利用することが可能となる。また、暗号鍵の再発行などの無駄を省くことが可能となる。また、指紋情報を一般利用者がリード、ライト不能な記録媒体の管理領域に格納しているので、さらに高いセキュリティを維持できる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、操作者の生体情報に基づいて不正利用が不可能な状態にデジタルコンテンツを加工するとともに、記録媒体の書き換え不能領域にこの生体情報を格納しているため、高いセキュリティを維持できるとともに、暗号鍵の再発行の手間を省いて正当な利用者には容易に復元することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概略構成図。
【図2】 データ処理部の構成図。
【図3】 本発明の制御フローチャート。
【図4】 本発明の制御フローチャート。
【図5】 本発明の制御フローチャート。
【図6】 本発明の制御フローチャート。
【図7】 記録媒体へのデータ格納の概念説明図。
【図8】 記録媒体へのデータ格納の概念説明図。
【図9】 第2実施形態のデータ処理部の構成図。
【図10】 第2実施形態の制御フローチャート。
Claims (12)
- 操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段と、
配布するデジタルコンテンツを暗号鍵によって暗号化して実データ部を作成するデータ暗号化手段と、前記デジタルコンテンツの一部をサンプルデータとして抽出し、前記生体情報読取手段で読み取った生体情報に基づいて前記暗号鍵を暗号化した情報を含む許諾情報を前記サンプルデータに電子透かしとして埋め込んだサンプルデータ部を作成するサンプルデータ作成手段と、前記実データ部とサンプルデータ部とを合成した合成データを作成し、前記合成データを記録媒体に格納する合成データ作成手段とを含むデジタル情報記録手段と、
を備えるデータ入出力装置。 - 操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段と、
配布するデジタルコンテンツ中に付加情報を配置してサンプルデータを作成するサンプルデータ作成手段と、前記付加情報を配置する位置を含む前記デジタルコンテンツの一部を部分データ部として複製し、この部分データ部を暗号化鍵によって暗号化して暗号化部分データ部を作成する部分データ作成手段と、前記付加情報が前記デジタルコンテンツに配置される際の位置およびサイズに関するデータ合成情報と、前記暗号鍵の情報とを前記生体情報読取手段で読み取った生体情報に基づいて暗号化した情報を含む許諾情報とを、前記デジタルコンテンツ中に電子透かしとして埋め込んで許諾情報付きデータ部を作成する許諾情報付きデータ部作成手段と、前記暗号化部分データ部と許諾情報付きデータ部とを合成した合成データを作成し、これを記録媒体に格納する合成データ作成手段とを含むデジタル情報記録手段と、
を備えるデータ入出力装置。 - 前記生体情報読取手段で読み取った生体情報を、前記記録媒体中の書き換え不能な領域に格納する生体情報記録手段をさらに備える、請求項1または2に記載のデータ入出力装置。
- 請求項3に記載のデータ入出力装置によって記録媒体に格納された合成データを復元する他のデータ入出力装置であって、
操作者の生体情報を読み取るための生体情報読取手段と、
前記生体情報読取手段によって読み取った生体情報と、前記記録媒体中の書き換え不能な領域に格納されている生体情報とを照合する生体情報比較手段と、
前記生体情報比較手段の照合結果に基づいて、前記記録媒体に格納されている合成データを利用可能状態に復元するデジタル情報復元手段と、
を備えるデータ入出力装置。 - 前記デジタル情報復元手段は、
前記サンプルデータ部に埋め込まれた許諾情報を取り出して、前記暗号鍵を復元する暗号鍵復元手段と、
前記暗号鍵復元手段により復元された暗号鍵により、前記合成データ中の実データ部を復号化する復号化手段と、
を備える、請求項4に記載のデータ入出力装置。 - 前記サンプルデータ部および復号化された実データ部を再生するデジタルデータ再生手段をさらに備える、請求項5に記載のデータ入出力装置。
- 前記デジタル情報復元手段は、
前記許諾情報付きデータ部に埋め込まれたデータ合成情報および許諾情報を取り出して、前記許諾情報から前記暗号鍵を復元する暗号鍵復元手段と、
前記暗号鍵復元手段により復元された暗号鍵を用いて前記暗号化部分データ部を部分データ部として復号化し、復号化された部分データ部を前記データ合成情報に基づいて前記サンプルデータに合成して前記デジタルコンテンツを復元する復号化手段と、
を備える、請求項4に記載のデータ入出力装置。 - 前記許諾情報は、前記生体情報読取手段によって読み取った生体情報によって前記暗号鍵を暗号化して生成する、請求項1〜7のいずれかに記載のデータ入出力装置。
- 前記暗号鍵は前記生体情報読取手段によって読み取った生体情報に基づくデジタルデータである、請求項1〜8のいずれかに記載のデータ入出力装置。
- 前記生体情報は指紋情報である、請求項1〜9のいずれかに記載のデータ入出力装置。
- 操作者の生体情報を読み取るステップと、
配布するデジタルコンテンツを暗号鍵によって暗号化して実データ部を作成するステップと、
前記デジタルコンテンツの一部をサンプルデータとして抽出し、前記サンプルデータに前記暗号鍵に関する情報を含む許諾情報を電子透かしとして埋め込んだサンプルデータ部を作成するステップと、
前記実データ部とサンプルデータ部とを合成した合成データを作成し、前記合成データを記録媒体に格納するステップと、
を備えるデータ入出力装置。 - 前記読み取った生体情報を前記記録媒体中の書き換え不能な領域に格納するステップをさらに備える、請求項11に記載のデータ入出力方法。
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