JP4080487B2 - データ中継装置、データ中継方法、データ中継プログラム、サービス選択装置、サービス選択方法、サービス選択プログラム - Google Patents
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Description
(a)企業情報システム
このシステムは、地域分散した情報システムサイト間を結合するシステムである。
(b)分散IDC(Internet Data Center)
このシステムは、地域IDC間、地域IDC−センタIDC間を結合するシステムである。
(c)キャリアシステム
このシステムは、IPキャリアのセンタ間を結合するシステムである。
第20図において、上述した広域サイト・サーバへの振分けは、第20図中のGW(Gateway;データ中継装置)が行うこととなる。
(ア) 広域負荷分散技術
この技術は、広域に配備されたサーバやサーバサイト間で負荷分散を行う技術である。一般に、DNS応答を複数のサーバ間で順番に回すことで振分けるDNSラウンドロビン方式や、サーバの負荷を定期的に収集して一番負荷の小さいところへ振分ける方式などが使われる。
DNSラウンドロビン方式では、サーバ負荷・経路負荷ともに考慮せず、単純に決められた順番でサーバへのDNS応答を返す。サーバ負荷方式では、経路負荷を考慮せず、サーバの負荷のみで振分け先サーバを判定する。またいずれの方式でも経路は選択できず、下記のIPルーティングで一意に決まる単一の経路のみを使う。
この技術は、ネットワークレベルで経路負荷をモニタし、輻輳状態になったことを判断すると、一部の負荷を代替経路に振分け、経路間の負荷分散を行う技術である。本技術は経路負荷のみを最適化する技術であり、サーバ状況や個別のフローを意識した制御は行わない。
この技術は、ルータ間で経路情報をやりとりし、単一の評価基準(ホップ数など)が最小となる経路のみを継続的に使う技術である。一般に、複数経路を考慮しない。
この技術は、QoS(サービス品質)に関する複数の評価基準に基づくルーティングプロトコルに関するものである。ネットワークに関する複数の評価基準を扱うが、どの経路を選択するかは、個々の評価基準が一定の条件を満たしているか(所定の範囲内にあるか)否かにより判断する。一般に解は一意に決まらず、それほど悪くないものを選ぶことになる。
まず、本発明の実施の形態における原理を第1図と第2図を用いて説明する。第1図は本発明の動作原理を示すフローチャート、第2図は本発明を適用するデータ中継装置の機能ブロック図を示す。第2図に示したデータ中継装置1は、サーバ負荷情報(以下サーバ情報という)と経路負荷情報(以下経路情報という)を収集する情報収集手段2と、収集されたサーバ負荷情報を格納するサーバ情報データベース3と、収集された経路負荷情報を格納する経路情報データベース4と、これら収集され、或いは格納された情報に基づいてサーバ及び経路をサービスとして選択するサービス選択手段5と、選択されたサービスを実行するためサーバの宛先アドレスの変換やルータの選択、ネットワークの指定などを行う資源(リソース)制御手段6と、図示しないクライアントやサーバとの間で送受信を行うデータ送受信部8を備えている。
次に、本発明の実施の形態1について説明する。第3図は本システムの全体構成を示すブロック図である。本システムはユーザクライアント11と、各種サーバ12,13と、これらユーザクライアント11と各種サーバ12,13との間に設けられるデータ中継装置1と、これらを接続する複数の経路14,15,16を備えて構成される。データ中継装置1は、情報収集部2Aと、サーバ情報データベース3Aと、経路情報データベース4Aと、サービス選択部5Aと、資源制御部6Aと、情報要求に対してサービス選択のためのクラス分けを行うクラス分類部7Aと、クラス分けを行うためのポリシ情報を格納したポリシ情報データベース9Aと、データ送受信部8Aとを備えている。
サービス選択部5Aでは、ポリシ情報データベースに格納され、或いは適宜入力されたポリシ情報(定義ポリシ)と、情報収集部2Aにより収集された状態情報(サーバ情報、経路情報)に基づいて、ユーザクライアント11からの情報要求(接続要求)に割付ける適切なサービス(サーバ、経路)を選択する。
資源制御部6Aは、選択(決定)されたサービス実行を実現するために、サーバおよび経路を選択する制御(選択制御)を行う。
経路の選択制御では、受け付けた情報要求をVLANやIP−VPNの経路に動的に対応付けするためのラベル付与や出力インタフェース選択を行う。
サーバの選択制御では、仮想IPから各サーバに対応した実IPへの変換を行う。
経路情報テーブルは、第4図(b)に示されるようにサーバ情報テーブルの各エントリからポインタされ、そのサーバへ至る経路の一覧と、その経路の負荷情報を保持する。また経路情報テーブルを示す第6図では、使用帯域61、遅延62の2種類の情報を収集することを表している。本例では、BGP(Border Gateway Protocol)の経路探索を使って、サーバに至る複数経路を調べる。
第9図は、第3図に示されたサービス選択部5Aの第1の動作を示すフローチャートである。本例では、第4図〜第6図のサーバ情報テーブル及び経路情報テーブルを使って動作する。データ送受信部8Aにおいてユーザクライアント11からの情報要求を受付ける都度、サービス選択部5Aは当該情報に関するサーバ情報テーブル、経路情報テーブルを検索する(S11)。サーバと経路の可能な組合せについて、各テーブルに含む負荷情報を、0〜1の間の値を取る資源の正規化利用率に変換する(S12)。第5図に示したサーバ負荷情報及び第6図に示した経路負荷情報に対しては、資源の正規化利用率(資源利用率)を以下のように定義して算出する。即ち、サーバ負荷情報について正規化利用率を算出するに際しては、CPU負荷率とディスク使用率とは、その値がそのまま正規化利用率として使用される。また、コネクション数は計測したコネクション数を最大許容コネクション数で除することにより求められる。但し、計測したコネクション数が最大許容コネクション数を超えた場合は1とする。
CPU負荷率 →そのまま使用
ディスク使用率 →そのまま使用
コネクション数 →計測したコネクション数/最大許容コネクション数
(ただし計測したコネクション数が最大許容コネクション数 を超えた場合は、本値は1とする)
使用帯域 →計測した使用帯域/リンク速度
経路遅延 →計測した経路遅延/最大許容経路遅延
(ただし計測した経路遅延が最大許容経路遅延を超えた場合 は、本値は1とする)
Pn= (1− x1) (1−x2) ・・・ (1−xk)
ここで、xiは負荷情報iの正規化利用率である。
第10図は、第9図に示した動作と異なるサービス選択部の第2の動作を示すフローチャートである。本例では、第7図に示されたサーバ情報テーブル及び第8図に示された経路情報テーブルを使って動作する。
この場合、サービス選択部5Aは、クライアントからの情報要求を受付ける都度、当該情報に対するサーバ情報テーブル(第7図)、経路情報テーブル(第8図)を検索する(S21)。そして、サーバと経路の可能な組合せに関して、各テーブルに含む負荷情報(直近の情報収集時に取得したもの)についての資源の正規化利用率の予測値(0〜1の間の値)を、直近で収集した負荷情報および単位情報当りの負荷増分および情報要求の数の増分から算出する(S22)。負荷情報iに対するこれらの値を、xi、δxi、mとすると、新規の情報要求も含められたこの負荷情報の正規化利用率の予測値xi´は以下の式で表される。
xi´ =xi + (m+1)×δxi
上式の値を用いて、(サーバ、経路)の各組合せについて、各資源の残り容量率を、(1− 正規化利用率の予測値) で算出し、この組合せに対するプリファレンス値Pn´を、全負荷情報の残り容量率の積として計算する(S23)。負荷情報iの正規化利用率をxiとすると、プリファレンス値の予測値Pn´は以下の式で表される。
Pn´ = (1−x1´) (1−x2´) ・・・ (1−xk´)
ここで、xi´は負荷情報iの正規化利用率の予測値である。
第11図は、第9図や第10図に示した動作と異なるサービス選択部の第3の動作を示すフローチャートである。本例では、第7図のサーバ情報テーブル及び第8図の経路情報テーブルを使って動作する。
この場合、サービス選択部5Aは、ユーザクライアントからの情報要求を受付ける都度、当該情報に対する第7図に示されたサーバ情報テーブル、第8図に示された経路情報テーブルを検索する(S31)。その後、第2の動作(第10図)で説明したように、すべての(サーバ、経路)の組合せについて、新規の情報要求も含めたプリファレンス値の予測値Pt(=Pn´)を算出する(S32)。次に、新規の情報要求を含まないプリファレンス値の予測値Pt-1を算出する(S33)。これらより、すべての(サーバ、経路)の組合せについて、プリファレンス値の予測値の減少分である、Pt-1−Ptを算出する(S34)。そして、この差分値が最小となる組合せを、情報要求に対して割当てるサービスとして選択し(S35)、実際の資源を制御するために、第3図における資源制御部6Aに起動をかける(S36Y,S37)。もし条件を満たす組合せがなければ、適切な資源は存在しないとして、情報要求を拒否する(S36N,S38)。
第12図は、第9図〜第11図に示した動作と異なるサービス選択部の第4の動作を示すフローチャートである。本例では、第7図のサーバ情報テーブル及び第8図の経路情報テーブルを使って動作する。
第4の動作では、各負荷情報の単位情報要求(接続要求)当りの増分(δxi)を、上述の第2の動作(第10図)で説明したように予め定数値として与えるのではなく、定期的に収集した負荷情報をもとに適応的に修正していく手順を規定する。
上式で算出した値を、サーバ情報テーブル、経路情報テーブルに記録し(S44)、次に新たな負荷情報を収集するまで、この値を負荷情報の増分として利用する。
Pn = (1−F1(x1))(1−F2(x2))・・・ (1−Fk(xk))
ここで、xiは負荷情報iの正規化利用率である。
第14図は、第9図〜第12図に示した動作と異なるサービス選択部の第5の動作を示すフローチャートである。本例では、第5図及び第6図に示されたサーバ情報及び経路情報テーブル又は第7図及び第8図に示されたサーバ情報テーブル及び経路情報テーブルを使って動作する。
この場合、サービス選択部5Aは、新しい負荷情報を収集する都度、当該情報に対するサーバ情報テーブル、経路情報テーブルを検索する(S51)。次に、サーバと経路の可能な組合せについて、上述した第1図の動作で示した手順で新しく収集した負荷情報に関する正規化利用率を算出し(S52)する。次に、残り容量率を算出すると共に、この組合せに対するプリファレンス値を算出する(S53)。そして、このプリファレンス値が予め定義した定義値以下であるかどうかを判定し(S54)、もし定義値以下の場合(S54Y)は、本サービスのどこかで輻輳が起きていると判断し、同一のサーバへ至る別経路(代替経路)へ既設定コネクションの一部の経路制御を切替える(ルーティングし直す)(S55)。なお、本経路制御の方法については、本特許では詳細に述べないが、当該の情報要求をVLANやIP-VPNの経路に動的に対応付けするために付与するラベルの変更や、選択する出力インタフェースの変更で実現する。
第15図は、本発明の一構成例を実施例としてより詳細に示す全体ブロック図である。第15図に示されるように、ユーザクライアント11を収容するアクセスネットワーク100(例えば、地域拠点網)は、データ中継装置1を介してインターネット200に接続される。一方、情報が提供可能に格納されている情報システムサイト300,400は、SLB(Session Load Balancer; サーバ負荷分散装置)サーバ312,413を介してインターネット200に接続され、内部的には複数のアプリサーバ301〜30mへのサーバ負荷分散を行う。情報が格納されている情報提供部は、データ中継装置1とSLBサーバ312,413の二段階で仮想化される。第15図中では、各IPアドレスが♯1〜♯17で示されている。そして、ユーザクライアント11からVIP(仮想IP)である♯2(192.168.1.1)宛に送られたパケットは、データ中継装置1にて振分けのためのIPアドレス変換を行い、振分け先のSLBサーバのVIP♯6(図中では、SLBサーバ312の192.168.3.5)に変換されて、経路指定の上、SLBサーバ312宛に送られる。これを受けて、SLBサーバ312では、VIPである♯6(192.168.3.5)より振分けのためのIPアドレス変換を行い、振分け先のアプリサーバの実IP(図中では、アプリサーバ301の♯7(192.168.5.7))に変換されて、アプリサーバ301宛に送られる。また、経路は次ホップIPを指定してパケットを送出することで制御する。データ中継装置1からSLBサーバ312に至る経路は、ルータ201(♯4:192.168.2.2)を経由するものと、ルータ202(♯13:192.168.2.3)を経由するものの2つが存在し、それぞれデータ中継装置から次ホップとして♯4(192.168.2.2)、あるいは♯13(192.168.2.3)に宛ててパケットを送出することで、通過する経路の切り分けを行う。またSLBサーバ413(♯17:192.168.4.6)に至る経路はルータ203(♯15:192.168.2.4)を経由するもののみである。
ディスク使用率 →単純平均
コネクション数 →総和
データ中継装置1では、情報収集部2Aとして、サーバ負荷収集部2A−1と経路負荷計測部2A−2を有し、サーバ負荷情報については、サーバ負荷収集部2A−1が各SLBサーバ312,413のサーバ負荷収集部312a,413aにより収集された情報(集約された負荷情報)をサーバサイト300,400の負荷情報として収集する。
第19図は、第15図に対応したサーバ情報テーブル、経路情報テーブルの第2の実際の構成例を示す図である。これらは、それぞれ第7図、第8図のフォーマットに対応している。
(第1の対応動作)
まず、第9図を用いて説明した第1の動作に対応する動作(実施例動作1)について説明する。
データ中継装置へは、第16図(a)に示したフォーマットで情報要求が送られる。サービス選択部はこの情報(VIPとして♯2(192.168.1.1))に対し、第18図に示したサーバ情報テーブル、経路情報テーブルを検索する。
(1、1), (1、2), (2、3)
の3つがあることが分かる。ここで、サーバを示す「1」は、SLBサーバ312(♯6:192.168.3.5)を表し、サーバを示す「2」は、SLBサーバ413(♯17:192.168.4.6)を表し、経路を示す「1」は、パス−1(ルータ201:♯4)を表し、経路を示す「2」は、パス−2(ルータ202:♯13)を表し、経路を示す「3」はパス−3(ルータ203:♯15)を表している。
(例えば、CPU負荷率はCpuLoadの値そのまま、コネクション数はConnNum/(最大許容コネクション数)で算出する)
次に、第10図を用いて説明した第2の動作に対応する動作(実施例動作2)について説明する。
データ中継装置へは、第16図(a)に示したフォーマットで情報要求が送られる。サービス選択部はこの情報(VIPとして♯2:192.168.1.1)に対し、第19図に示したサーバ情報テーブル、経路情報テーブルを検索する。
(1、1), (1、2), (2、3)
の3つがあることが分かる。この3つの組合せに対して、サーバ負荷情報としてCPU負荷率(CpuLoad)/ディスク使用率(DiskLoad)/コネクション数(ConnNum)の3つを、経路負荷情報として使用帯域(Bandwidth)/経路遅延(RtDelay)の2つを、サービス決定で考慮するパラメータとし、各資源の正規化利用率の予測値(新規情報要求分を含む)を以下のように算出する。なお、最大許容コネクション数は30,000、最大許容遅延は100msとしている(例えば、CPU負荷率はCpuLoad+δCpuLoad×(ConnNum+ReqNum+1)、で算出する)。
次に、第11図を用いて説明した第3の動作に対応する動作(実施例動作3)について説明する。
データ中継装置へは、第16図(a)に示したフォーマットで情報要求が送られる。サービス選択部はこの情報(VIPとして♯2:192.168.1.1)に対し、第19図に示したサーバ情報テーブル、経路情報テーブルを検索する。
(1、1), (1、2), (2、3)
の3つがあることが分かる。この3つの組合せに対して、サーバ負荷情報としてCPU負荷率(CpuLoad)/ディスク使用率(DiskLoad)/コネクション数(ConnNum)の3つを、経路負荷情報として使用帯域(Bandwidth)/経路遅延(RtDelay)の2つを、サービス決定で考慮するパラメータとし、新規情報要求を含むプリファレンス値の予測値Ptを、第2の対応動作で求めた手順の通り算出する。なお、最大許容コネクション数は30,000、最大許容遅延は100msとしている。
以上より、Pt-1-Ptを算出する。
以上のデータを、各組合せについて記すと、以下のようになる。
次に、第12図を用いて説明した第4の動作に対応する動作(実施例動作4)について説明する。
定期的に負荷情報を収集するタイミングで、第19図に示すサーバ情報テーブル、経路情報テーブルを検索する。
ここで、新たに収集した負荷情報が、以下の通りであるとする。
次に、第14図を用いて説明した第5の動作に対応する動作(実施例動作5)について説明する。
(サーバ、経路)の各組合せに対し、実施例動作2で説明した手順(ただし新規情報要求分はない)で、各資源の正規化利用率の予測値を算出する。
(なお、(2、3)についてもプリファレンス値が定義スレショルド値を下回っているが、経路が1つしかないので指定経路の切替え処理は行わない)
以下、このための資源(リソース)制御を行うための動作を実施する。セッション単位で指定経路を経路(パス−2)に切替える動作を行う。
前記サーバと、前記データ中継装置から前記サーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集部と、
前記情報収集部により収集された負荷情報に基づいて、前記クライアントからの前記接続要求に対して、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択部と
を備えてなるデータ中継装置。
(付記2) 付記1に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算し、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出し、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択することを特徴とするデータ中継装置。
(付記3) 付記2に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を取得しておき、
前記変化分と、既に取得されている負荷情報に基づく残り容量率と、接続要求数の変化分とに基づいて、前記クライアントからの接続要求があった場合の前記残り容量率を算出することを特徴とするデータ中継装置。
(付記4) 付記3に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、接続要求を受け付ける前後における前記残り容量率の積演算値の差分を算出し、該差分値に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択することを特徴とするデータ中継装置。
(付記5) 付記3に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、第1の時点で収集した負荷情報とその時の接続要求数と、第2の時点で収集した負荷情報とその時の接続要求数とのそれぞれの差分に基づいて、前記単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を算出して取得することを特徴とするデータ中継装置。
(付記6) 付記2に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、前記残り容量率を算出する際に、前記負荷情報に関連付けられる資源利用率を取得し、該資源利用率をパラメータxiとする関数Fを導入して、前記資源利用率を重み付けし、残り容量率を1−F(xi)にて算出することを特徴とするデータ中継装置。
(付記7) 付記1に記載のデータ中継装置において、
サーバと経路の組み合わせに対する前記残り容量率の積演算値を監視し、該監視値が所定値を下回った場合は、当該の組み合わせの資源の中で輻輳が起きていると判断し、別経路へ通信コネクションの経路を切り替えることを特徴とするデータ中継装置。
(付記8) 付記1に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、更にサービス割り当てについて規定されたポリシ情報に基づいて、サーバと該サーバまでの経路を選択することを特徴とするデータ中継装置。
(付記9) 付記1に記載のデータ中継装置において、
前記負荷情報には、サーバに関して、CPU負荷率、ディスク使用率、コネクション数のいずれか少なくとも一つが含まれ、経路に関して、使用帯域、経路遅延のいずれか少なくとも一つが含まれることを特徴とするデータ中継装置。
(付記10) 付記1に記載のデータ中継装置において、
前記サーバは、複数のアプリサーバから負荷情報を集約するサーバ負荷集約部を有するSLBサーバにより構成されることを特徴とするデータ中継装置。
(付記11) 複数のサーバとクライアントとの間に設けられ、クライアントから前記サーバのいずれかへの接続要求を中継するデータ中継方法であって、
前記サーバと、前記データ中継装置から前記サーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集ステップと、
前記情報収集ステップにより収集された負荷情報に基づいて、前記クライアントからの前記接続要求に対して、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択ステップと
を備えてなるデータ中継方法。
(付記12) 付記11に記載のデータ中継方法において、
前記サービス選択ステップは、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算するステップと、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出するステップと、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するステップとを備えることを特徴とするデータ中継方法。
(付記13) 付記12に記載のデータ中継方法において、
前記サービス選択ステップは、単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を取得するステップと、
前記変化分と、既に取得されている負荷情報に基づく残り容量率と、接続要求数の変化分とに基づいて、前記クライアントからの接続要求があった場合の前記残り容量率を算出するステップとを備えることを特徴とするデータ中継方法。
(付記14) 付記13に記載のデータ中継方法において、
前記サービス選択ステップは、接続要求を受け付ける前後における前記残り容量率の積演算値の差分を算出するステップと、該差分値に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するステップとを備えることを特徴とするデータ中継方法。
(付記15) 付記13に記載のデータ中継方法において、
前記残り容量率の変化分を取得するステップは、第1の時点で負荷情報とその時の接続要求数とを収集するステップと、第2の時点で負荷情報とその時の接続要求数とを収集するステップと、第1の時点で収集した負荷情報及び接続要求数と、第2の時点で収集した負荷情報及び接続要求数とのそれぞれの差分に基づいて、前記単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を算出するステップとを備えることを特徴とするデータ中継方法。
(付記16) 付記12に記載のデータ中継方法において、
前記サービス選択ステップでは、前記残り容量率を算出する際に、前記負荷情報に関連付けられる資源利用率を取得し、該資源利用率をパラメータxiとする関数Fを導入して、前記資源利用率を重み付けし、残り容量率を1−F(xi)にて算出するステップを含むことを特徴とするデータ中継方法。
(付記17) 付記11に記載のデータ中継方法において、
サーバと経路の組み合わせに対する前記残り容量率の積演算値を監視するステップと、該監視値が所定値を下回った場合は、当該の組み合わせの資源の中で輻輳が起きていると判断し、別経路へ通信コネクションの経路を切り替えるステップとを備えることを特徴とするデータ中継方法。
(付記18) 付記11に記載のデータ中継方法において、
前記サービス選択ステップは、更にサービス割り当てについて規定されたポリシ情報に基づいて、サーバと該サーバまでの経路を選択するステップを備えることを特徴とするデータ中継方法。
(付記19) 複数のサーバとクライアントとの間に設けられ、クライアントから前記サーバのいずれかへの接続要求を中継することをコンピュータに実行させるデータ中継プログラムであって、
前記サーバと、前記データ中継装置から前記サーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集ステップと、
前記情報収集ステップにより収集された負荷情報に基づいて、前記クライアントからの前記接続要求に対して、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択ステップと
をコンピュータに実行させるデータ中継プログラム。
(付記20) 付記19に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップは、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算するステップと、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出するステップと、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記21) 付記20に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップは、単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を取得するステップと、
前記変化分と、既に取得されている負荷情報に基づく残り容量率と、接続要求数の変化分とに基づいて、前記クライアントからの接続要求があった場合の前記残り容量率を算出するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記22) 付記21に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップは、接続要求を受け付ける前後における前記残り容量率の積演算値の差分を算出するステップと、該差分値に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記23) 付記21に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記残り容量率の変化分を取得するステップは、第1の時点で負荷情報とその時の接続要求数とを収集するステップと、第2の時点で負荷情報とその時の接続要求数とを収集するステップと、第1の時点で収集した負荷情報及び接続要求数と、第2の時点で収集した負荷情報及び接続要求数とのそれぞれの差分に基づいて、前記単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を算出するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記24) 付記20に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップでは、前記残り容量率を算出する際に、前記負荷情報に関連付けられる資源利用率を取得し、該資源利用率をパラメータxiとする関数Fを導入して、前記資源利用率を重み付けし、残り容量率を1−F(xi)にて算出するステップをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記25) 付記19に記載のデータ中継プログラムにおいて、
更に、サーバと経路の組み合わせに対する前記残り容量率の積演算値を監視するステップと、該監視値が所定値を下回った場合は、当該の組み合わせの資源の中で輻輳が起きていると判断し、別経路へ通信コネクションの経路を切り替えるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記26) 付記19に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップは、更にサービス割り当てについて規定されたポリシ情報に基づいて、サーバと該サーバまでの経路を選択するステップを備えて該ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。
(付記27) 複数のサーバの内から少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択装置であって、
前記複数のサーバと、前記複数のサーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集部と、
前記情報収集部により収集された負荷情報に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択部と
を備えてなるサービス選択装置。
(付記28) 複数のサーバの内から少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択方法であって、
前記複数のサーバと、前記複数のサーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集ステップと、
前記情報収集部により収集された負荷情報に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択ステップと
を備えてなるサービス選択方法。
(付記29) 複数のサーバの内から少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択することをコンピュータに実行させるサービス選択プログラムであって、
前記複数のサーバと、前記複数のサーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集ステップと、
前記情報収集部により収集された負荷情報に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするサービス選択プログラム。
Claims (10)
- 複数のサーバとクライアントとの間に設けられ、クライアントから前記サーバのいずれかへの接続要求を中継するデータ中継装置であって、
前記サーバと、前記データ中継装置から前記サーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集部と、
前記情報収集部により収集された負荷情報に基づいて、前記クライアントからの前記接続要求に対して、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択部とを備え、
前記サービス選択部は、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算し、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出し、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択することを特徴とするデータ中継装置。 - 請求項1に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を取得しておき、
前記変化分と、既に取得されている負荷情報に基づく残り容量率と、接続要求数の変化分とに基づいて、前記クライアントからの接続要求があった場合の前記残り容量率を算出することを特徴とするデータ中継装置。 - 請求項1に記載のデータ中継装置において、
前記サービス選択部は、前記残り容量率を算出する際に、前記負荷情報に関連付けられる資源利用率を取得し、該資源利用率をパラメータxiとする関数Fを導入して、前記資源利用率を重み付けし、残り容量率を1−F(xi)にて算出することを特徴とするデータ中継装置。 - 請求項1に記載のデータ中継装置において、
サーバと経路の組み合わせに対する前記残り容量率の積演算値を監視し、該監視値が所定値を下回った場合は、当該の組み合わせの資源の中で輻輳が起きていると判断し、別経路へ通信コネクションの経路を切り替えることを特徴とするデータ中継装置。 - 複数のサーバとクライアントとの間に設けられ、クライアントから前記サーバのいずれかへの接続要求を中継するデータ中継方法であって、
前記サーバと、前記データ中継装置から前記サーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集ステップと、
前記情報収集ステップにより収集された負荷情報に基づいて、前記クライアントからの前記接続要求に対して、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択ステップとを備え、
前記サービス選択ステップは、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算するステップと、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出するステップと、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するステップとを備えることを特徴とするデータ中継方法。 - 複数のサーバとクライアントとの間に設けられ、クライアントから前記サーバのいずれかへの接続要求を中継することをコンピュータに実行させるデータ中継プログラムであって、
前記サーバと、前記データ中継装置から前記サーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集ステップと、
前記情報収集ステップにより収集された負荷情報に基づいて、前記クライアントからの前記接続要求に対して、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択ステップとをコンピュータに実行させ、
前記サービス選択ステップは、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算するステップと、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出するステップと、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。 - 請求項6に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップは、単位数の接続要求を受付けた場合における所定のサーバと該サーバまでの経路についての負荷情報又は残り容量率の変化分を取得するステップと、
前記変化分と、既に取得されている負荷情報に基づく残り容量率と、接続要求数の変化分とに基づいて、前記クライアントからの接続要求があった場合の前記残り容量率を算出するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。 - 請求項6に記載のデータ中継プログラムにおいて、
前記サービス選択ステップでは、前記残り容量率を算出する際に、前記負荷情報に関連付けられる資源利用率を取得し、該資源利用率をパラメータxiとする関数Fを導入して、前記資源利用率を重み付けし、残り容量率を1−F(xi)にて算出するステップをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。 - 請求項6に記載のデータ中継プログラムにおいて、
更に、サーバと経路の組み合わせに対する前記残り容量率の積演算値を監視するステップと、該監視値が所定値を下回った場合は、当該の組み合わせの資源の中で輻輳が起きていると判断し、別経路へ通信コネクションの経路を切り替えるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ中継プログラム。 - 複数のサーバの内から少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択装置であって、
前記複数のサーバと、前記複数のサーバへの経路とのそれぞれに関する負荷情報を収集する情報収集部と、
前記情報収集部により収集された負荷情報に基づいて、少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択するサービス選択部とを備え、
前記サービス選択部は、前記負荷情報に基づいて各サーバと各経路のそれぞれについての残り容量率を演算し、得られた残り容量率の積演算値を各サーバと各経路との複数の組み合わせについて算出し、算出された積演算値に基づいて、前記少なくとも一つのサーバと該サーバまでの経路を選択することを特徴とするサービス選択装置。
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