JP6167587B2 - 通信装置、通信ネットワークシステム、通信装置におけるコンテンツサーバ選択方法 - Google Patents

通信装置、通信ネットワークシステム、通信装置におけるコンテンツサーバ選択方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信ネットワークシステム、及び通信装置におけるコンテンツサーバ選択方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、移動通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、LTE(Long Term Evolution)やLTEをベースとしたLTE−A(LTE-Advance)などの通信規格の標準化が完了若しくは検討されている。
このような無線通信システムにおいては、小型基地局(又は、フェムト基地局(Femtocell Base Station; Femoto BS)。以下、フェムト基地局と称する場合がある)を利用した無線通信が行われる場合がある。
フェムト基地局は、例えば、登録されたユーザ(又は端末装置)と無線通信を行うことができ、登録されたユーザ以外は無線通信を行うことができない。フェムト基地局は、例えば、屋外などと比較して通信電波が弱い屋内や地下などに設置され、このような場所においても、端末装置と無線通信を行うことができる。現在では、LTEの通信規格を利用したフェムト基地局の販売も開始されている。
フェムト基地局が家庭内などに設置される場合、例えば、フェムト基地局は当該フェムト基地局を提供する移動体通信網事業者のネットワークに接続される。フェムト基地局は、移動体通信網事業者のネットワークを利用して、例えば、コンテンツサーバなどにアクセスして配下の端末へコンテンツを提供することができる。
また、フェムト基地局が家庭内などに設置される場合、例えば、フェムト基地局(又は、端末を含むホームネットワーク)はインターネットへの接続サービスを提供するプロバイダ事業者のネットワークへ接続される。フェムト基地局は、プロバイダ事業者のネットワークを利用して、例えば、コンテンツサーバにアクセスすることもできる。
このようにフェムト基地局は、例えば、移動体通信網事業者のネットワークとプロバイダ事業者のネットワークに接続され、複数の経路を利用してコンテンツサーバなどにアクセスできる。フェムト基地局は、いずれの事業者のネットワークを利用するか、或いはいずれの経路を利用するかについては、例えば、送信パケットの宛先IP(Internet Protocol)アドレスに応じて行われる。例えば、フェムト基地局は、IPパケットの送信先IPアドレスがアドレス#1のときは経路#1を選択して、当該IPパケットをプロバイダ事業者のネットワークへ送信する。一方、フェムト基地局は、例えば、IPパケットの送信先IPアドレスがアドレス#2のときは経路#2を選択して、当該IPパケットを移動体通信網事業者のネットワークへ送信する。
一方、動画や音楽などのコンテンツをインターネット経由で配信するためのネットワークとして、例えば、コンテンツ配信ネットワーク(Contents Delivery Network)がある。
コンテンツ配信ネットワークには複数のコンテンツサーバが接続され、複数のコンテンツサーバは同一のコンテンツを保持し、例えば、ユーザに最も近いコンテンツサーバからコンテンツが配信される。コンテンツ配信ネットワークにおけるコンテンツサーバの選択は、例えば、DNS(Domain Name Server)サーバのIPアドレスに応じて行われる。DNSサーバは、例えば、URL(Uniform Resource Locator:統一資源位置識別子)を含むDNS問い合わせ(DNS Query)に対して、当該URLに対応するIPアドレスを応答するサーバである。
例えば、コンテンツ配信ネットワーク内のDNSサーバは、あるネットワークのDNSサーバからDNS問い合わせを受けるとコンテンツサーバ#1のIPアドレスを応答し、他のネットワークのDNSサーバからDNS問い合わせを受けるとコンテンツサーバ#2のIPアドレスを応答する。
他方、通信の分野においてはリンクアグリゲーション(Link Aggregation)と呼ばれる技術がある。リンクアグリゲーションは、例えば、1または複数の経路を同時に使用して通信する技術である。リンクアグリゲーションにより、例えば、広帯域化を図り、トラフィックフローのスループット(又は伝送容量)の向上を図ることができる。
リンクアグリゲーションに関する技術として、例えば、以下のようなものがある。すなわち、通信端末は、アクセスポイント毎の優先順位や通信料金など含む接続規則テーブルを参照して、利用可能なネットワークから接続するアクセスポイントを選択し、リンクアグリゲーションを確立して通信を行う技術がある。
特開2009−246875号公報
しかしながら、フェムト基地局は、上述したように、例えば送信パケットの宛先IPアドレスに応じて複数の経路のうちどの経路を利用するかを決定している。そのため、フェムト基地局は、リンクアグリゲーションを使用していずれかのコンテンツサーバと通信を行う場合、スループットの高いリンクアグリゲーションのパターンによりフェムト基地局と接続されたコンテンツサーバを選択することができない。すなわち、フェムト基地局は、リンクアグリゲーションを使用して複数のコンテンツサーバのいずれかと通信を行う場合、他と比較して高いスループットが得られるコンテンツサーバを選択することができない。
また、コンテンツサーバと端末間のEnd−to−Endのスループットは、コンテンツサーバとフェムト基地局間の有線区間におけるスループットだけでなく、フェムト基地局と端末間の無線区間のスループットも含めて決定される。従って、有線区間におけるスループットが他と比較して高いリンクアグリゲーションのパターンであっても、無線区間のスループットが有線区間よりも低い場合、End−to−Endのスループットは高くならない場合がある。
他方、フェムト基地局は例えば宛先IPアドレスに応じて経路を選択している。そのため、フェムト基地局は、無線区間と同等のスループットが得られる有線区間における複数のリンクアグリゲーションパターンのうち、当該基地局の処理負荷の低いパターンで接続されたコンテンツサーバを選択することはできない。
さらに、通信端末が接続規則テーブルを利用してアクセスポイントを選択する技術は、例えば、アクセスポイント毎の優先順位や通信料金などを考慮してアクセスポイントを選択するものである。従って、当該技術についても、複数のコンテンツサーバのうち、他よりもスループットの高いリンクアグリゲーションのパターンで接続されたコンテンツサーバを選択するものとはなっていない。
そこで、本発明の一目的は、リンクアグリゲーションを使用して通信が行われる場合において、他と比較して高いスループットが得られるコンテンツサーバを選択できるようにした通信装置、通信ネットワークシステム、及びコンテンツサーバ選択方法を提供することにある。
また、本発明の一目的は、無線通信のスループットと同等のスループットが得られるリンクアグリゲーションのパターンのうち、処理負荷がより低いパターンによるコンテンツサーバを選択できるようにした通信装置、通信ネットワークシステム、及びコンテンツサーバ選択方法を提供することにある。
さらに、本発明の一目的は、コンテンツサーバと端末装置間のスループットを向上させるようにした通信装置、通信ネットワークシステム、及びコンテンツサーバ選択方法を提供することにある。
同一コンテンツを配信可能な第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを端末装置へ送信する通信装置において、前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択するコンテンツサーバ選択部と、前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信するコンテンツ転送部とを備える。
複数のコンテンツサーバのうち、他と比較してスループットの高いリンクアグリゲーションのパターンで接続されたコンテンツサーバを選択できるようにした通信装置、通信ネットワークシステム、及びコンテンツサーバ選択方法を提供できる。また、無線通信のスループットと同等のスループットが得られるリンクアグリゲーションのパターンのうち、処理負荷がより低いパターンで接続されたコンテンツサーバを選択できるようにした通信装置、通信ネットワークシステム、及びコンテンツサーバ選択方法を提供できる。さらに、コンテンツサーバと端末装置間のスループットを向上させるようにした通信装置、通信ネットワークシステム、及びコンテンツサーバ選択方法を提供することができる。
図1は通信ネットワークシステムの構成例を表わす図である。 図2は通信ネットワークシステムの構成例を表わす図である。 図3はフェムト基地局の構成例を表わす図である。 図4はDNSサーバの構成例を表わす図である。 図5はコンテンツサーバの構成例を表わす図である。 図6は端末の構成例を表わす図である。 図7は通信ネットワークシステムにおける動作例を表わすシーケンス図である。 図8はコンテンツサーバ選択処理の例を表わすフローチャートである。 図9はキャッシュテーブルの構成例を表わす図である。 図10は通信ネットワークシステムの構成例を表わす図である。 図11はフェムト基地局の構成例を表わす図である。 図12は通信ネットワークシステムにおける動作例を表わすシーケンス図である。 図13はコンテンツサーバ選択処理の例を表わすフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
最初に第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態における通信ネットワークシステム10の構成例を表わす図である。
通信ネットワークシステム10は、第1及び第2のコンテンツサーバ400−2,400−3、通信装置100、及び端末装置500とを備える。
第1及び第2のコンテンツサーバ400−2,400−3は、同一コンテンツを配信することができる。第1及び第2のコンテンツサーバ400−2,400−3は、例えば、ファイル形式でコンテンツに関する映像データや音声データなどを蓄積する。
通信装置100は、第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末装置500へ送信する。通信装置100は、コンテンツサーバ選択部160とコンテンツ転送部161を備える。
図1に示すように、通信装置100から第1のコンテンツサーバ400−2へ至る経路には複数の経路がある。通信装置100から第2のコンテンツサーバ400−3へ至る経路にも複数の経路がある。
また、通信装置100から第1のコンテンツサーバ400−2へ至る複数の経路については、1の経路又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンがある。通信装置100から第2のコンテンツサーバ400−3へ至る複数の経路についても、1の経路又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンがある。経路パターンは、例えば、リンクアグリゲーションを構成する1又は複数の経路に対するパターンである。通信装置100は、例えば、リンクアグリゲーションの技術を使用して、1又は同時に使用する複数の経路を使用して、第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを取得する。
コンテンツサーバ選択部160は、これら複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される経路パターンによって通信装置100と接続された第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する。
コンテンツ転送部161は、選択された第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを取得し、取得したコンテンツを端末装置500へ送信する。
このように本第1の実施の形態において、通信装置100は、複数のコンテンツサーバ400−2,400−3のうち、他と比較してスループットの高いリンクアグリゲーションのパターンで接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択できる。
また、通信装置100は、このようなコンテンツサーバ400−2,400−3を選択することで、スループットの高い経路パターンを使用しているため、例えば、コンテンツサーバ400−2,400−3と端末装置500間のスループットを向上させることができる。
通信装置100は、例えば、基地局装置である。この場合、通信装置100は端末装置500と無線通信を行い、第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3から取得したコンテンツを無線通信で端末装置500に送信できる。
かかる場合において、通信装置100は、当該通信装置100と端末装置500間の無線通信のスループットを測定し、当該測定結果よりもスループットが高いと推定される経路パターンのうち、最も経路数が少ない経路パターンを選択する。そして、通信装置100はかかる経路パターンのうち最もスループットが高いと推定される経路パターンにより通信装置100と接続された第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する。
通信装置100は、無線通信のスループットよりも高いスループットと推定される経路パターンのうち最も経路数が少ない経路パターンを選択しているため、通信装置100において処理負荷の低い経路パターンを選択できる。
また、通信装置100は、そのような経路パターンのうち、最もスループットが高いと推定される経路パターンを選択している。そのため、通信装置100は、無線通信のスループットと同等のスループットが得られるリンクアグリゲーションのパターンのうち、処理負荷がより低いパターンで接続された第1又は第2のコンテンツサーバ400−2,400−3を選択できる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。最初に本第2の実施の形態における通信ネットワークシステムの構成例について説明する。
<通信ネットワークシステム10の構成例>
図2は、第2の実施の形態における通信ネットワークシステム10の構成例を表わす図である。
通信ネットワークシステム10には、コンテンツを配信するコンテンツ配信ネットワーク(Contents Delivery Network、以下CDNと称する場合がある)400を含む。CDN400にはコンテンツサーバ400−2,400−3が接続され、コンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを配信する。コンテンツの種類としては、例えば、動画や音楽、ゲームなどがある。これらのコンテンツに関する映像データや音声データなどがファイル形式でコンテンツサーバ400−2,400−3に記憶されている。
図2に示すように、通信ネットワークシステム10は、フェムト基地局装置(以下、フェムト基地局と称する場合がある)100、ISP(Internet Service Provider)200、EPC(Evolved Packet Core)300、CDN400、端末装置(以下、端末と称する場合がある)500を備える。なお、フェムト基地局100と端末500により、例えば、ホームネットワークが形成される。
フェムト基地局100は、例えば、通信装置であって、端末500との間で無線通信を行うとともに、ISP200などを介してコンテンツサーバ400−2,400−3との間で通信も行う。フェムト基地局100は、登録されたユーザ(又は端末500)に対してはコンテンツの配信などのサービスを提供するが、登録されたユーザ以外のユーザに対してはサービスを提供しないようになっている。フェムト基地局100の詳細については後述する。
ISP200は、例えば、ホームネットワークをインターネットへ接続するサービスを提供するプロバイダ事業者のネットワークである。ISP200は、DNS−ISP200−1が接続される。
DNS−ISP200−1は、例えば、ISP200に接続されたDNSサーバである。DNS−ISP200−1は、フェムト基地局100から送信されたDNS問い合わせ(DNS Query)を受信すると、DNS問い合わせをDNS−CDN400−1へ送信する。DNS−ISP200−1は、DNS問い合わせに対して、DNS返答(DNS Reply)をDNS−CDN400−1から受信すると、当該DNS応答をフェムト基地局100へ送信する。DNS−ISP100−1は、DNS問い合わせに対するDNS返答を受信することで、URLに対応するコンテンツサーバ400−2,若しくは400−3のIPアドレスを取得する。
EPC300は、例えば、フェムト基地局100を提供した移動体通信網事象者のネットワークである。EPC300とフェムト基地局100との間は、IPセキュリティトンネルプロトコルによるトンネルが設定されている。例えば、EPC300にはセキュリティGWが接続され、セキュリティGWとフェムト基地局100はIPパケットをカプセリングしたり、カプセリングされたIPパケットを終端するなどの処理を行う。
また、EPC300は、DNSサーバとして、DNS−EPC300−1が接続される。
DNS−EPC300−1は、フェムト基地局100から送信されたDNS問い合わせを受信すると、当該DNS問い合わせをDNS−CDN400−1へ送信する。また、DNS−EPC300−1は、DNS−CDN400−1からDNS問い合わせに対するDNS返答を受信すると、当該DNS返答をフェムト基地局100へ送信する。DNS−EPC300−1は、DNS問い合わせに対するDNS返答を受信することで、URLに対応するコンテンツサーバ400−2,若しくは400−3のIPアドレスを取得する。
CDN400は、例えば、コンテンツ配信事業者によるネットワークである。CDN400には、DNS−CDN400−1、コンテンツサーバ400−2,400−3が接続される。
DNS−CDN400−1は、例えば、CDN400におけるDNSサーバである。DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1から送信されたDNS問い合わせを受け取り、コンテンツサーバ400−2,400−3のうち、いずれかのコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを応答する。DNS−CDN400−1はユーザに最も近いコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを返信することになるが、通常、DNS問い合わせを送信したDNSサーバに応じて、コンテンツサーバ400−2,400−3のうちいずれかのIPアドレスを応答する。
例えば、DNS−CDN400−1は、DNS−ISP200−1から送信されたDNS問い合わせに対してはコンテンツサーバ400−2のIPアドレスを応答する。また、DNS−CDN400−1は、DNS−EPC300−1から送信されたDNS問い合わせに対してはコンテンツサーバ400−3のIPアドレスを応答する。
コンテンツサーバ400−2,400−3は、いずれも同一コンテンツが記憶され、いずれかのコンテンツサーバ400−2,400−3からでもコンテンツを配信することができる。コンテンツサーバ400−2,400−3は、例えば、ハードディスクドライブなどの大容量のメモリを有し、当該メモリにコンテンツを記憶している。
端末500は、例えば、フィーチャーフォン(feature phone)やスマートフォン(smart phone)などの通信装置である。端末500はLTEインタフェース540を備え、LTEの通信規格に準じた無線通信を行う。なお、端末500は、フェムト基地局100において無線通信可能な端末として登録されており、フェムト基地局100の通信可能範囲(又はセル範囲)においてフェムト基地局100にアクセスして、コンテンツの配信サービスなどを受けることができる。
図2に示すネットワーク構成例において、フェムト基地局100からコンテンツサーバ400−2,400−3へ至る経路については複数の経路がある。例えば、コンテンツサーバ400−2へ至る経路については、ISP200を経由するIP経路#1と、ISP200とEPC300を経由するIP経路#2−bがある。また、コンテンツサーバ400−3へ至る経路については、ISP200を経由するIP経路#1−bと、ISP200とEPC300を経由するIP経路#2がある。
例えば、コンテンツサーバ400−2は、リンクアグリゲーションの技術を利用することで、IP経路#1とIP経路#2−bの双方を用いて同一コンテンツを送信できる。また、コンテンツサーバ400−3は、リンクアグリゲーションの技術を利用して、IP経路#2とIP経路#1−bの双方を用いて同一コンテンツを送信できる。
又は、コンテンツサーバ400−2は、リンクアグリゲーションの技術を利用して、IP経路#1又はIP経路#2−bを用いてコンテンツを送信できる。また、コンテンツサーバ400−3も、リンクアグリゲーションの技術を利用して、IP経路#2又はIP経路#1−bを用いてコンテンツを送信できる。
リンクアグリゲーションとは、例えば、1又は複数の経路(又は回線)を利用して通信する技術のことである。また、リンクアグリゲーションのパターン(又は経路パターン)とは、例えば、リンクアグリゲーションを構成する1又は複数のIP経路に対する組み合わせのことである。例えば、コンテンツサーバ400−2におけるリンクアグリゲーションのパターンとしては、IP経路#1+IP経路#2−b、IP経路#1、IP経路#2−bの3つのパターンが存在する。
<フェムト基地局100>
次にフェムト基地局100の構成例について説明する。図2に示すように、フェムト基地局100は、コンテンツサーバ情報取得部122、第1測定部123、コンテンツサーバ選択部124、コンテンツ転送部125、LTEインタフェース130、Ethernet(登録商標)インタフェース(図2では「Ether」)150、NAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換部)151を備える。
なお、コンテンツサーバ選択部124は、例えば、第1の実施の形態におけるコンテンツサーバ選択部160に対応する。また、コンテンツ転送部125は、例えば、第1の実施の形態におけるコンテンツ転送部161に対応する。
コンテンツサーバ情報取得部122は、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1へDNS問い合わせを送信し、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1からDNS返答を受信する。コンテンツサーバ情報取得部122は、DNS返答を受信することで、DNS問い合わせにより問い合わせたURLに対応する、コンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを取得する。コンテンツサーバ情報取得部122は、取得したコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを第1測定部123へ出力する。
第1測定部123は、コンテンツサーバ情報取得部122で取得したIPアドレスに基づいて、コンテンツサーバ400−2,400−3へ至るIP経路に関する遅延時間又はスループットを測定する。測定方法の詳細は後述する。
コンテンツサーバ選択部124は、第1測定部123の測定結果に基づいて、1又は複数のIP経路の組み合わせによって同定されるリンクアグリゲーションのパターンのうち、最もスループットの高いと推定されるパターンによってフェムト基地局100と接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する。選択方法の詳細については後述する。コンテンツサーバ選択部124は、選択結果をコンテンツ転送部125へ出力する。
コンテンツ転送部125は、選択したリンクアグリゲーションのパターンを利用して、選択したコンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを取得する。
コンテンツの取得については、例えば、以下のようにして行われる。すなわち、コンテンツ転送部125は、選択したコンテンツサーバ400−2,400−3宛てに、選択したリンクアグリゲーションのパターンによるIP経路を利用して、コンテンツ取得要求を送信する。コンテンツサーバ400−2,400−3は、コンテンツ取得要求に対して、コンテンツ取得要求を送信した送信元(例えばフェムト基地局100)宛にコンテンツを送信する。これにより、コンテンツ転送部125は、選択したコンテンツサーバ400−2,400−3から、選択したリンクアグリゲーションのパターンを利用してコンテンツを取得できる。
尚、コンテンツ転送部125などは、例えば、ISP200に属するIPアドレスと、EPC300に属するIPアドレスを保持している。これにより、例えば、フェムト基地局100は、ISP200へ向けてコンテンツ取得要求を送信することができ、また、ISP200をトンネルして、EPC300へ向けてコンテンツ取得要求を送信することができる。
また、コンテンツ転送部125は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロキシ(Proxy)機能を備える。コンテンツ転送部125は、HTTPによる通信プロトコルを利用して、コンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを取得する。一方、端末500はHTTP Client機能を備え、コンテンツ転送部125はHTTPを利用して取得したコンテンツを端末500へ送信する。
LTEインタフェース130は、例えば、端末500との間でLTEに準拠した無線通信を行うためのインタフェースである。例えば、LTEインタフェース130はコンテンツ転送部125から出力されたコンテンツを受け取り、誤り訂正符号化処理や変調処理、周波数変換処理などを施して当該コンテンツを無線信号に変換して端末500へ送信する。また、端末500から送信された無線信号を受信し、周波数変換処理や復調処理、誤り訂正復号化処理などを施して、データなどを抽出し、コンテンツ転送部125に出力する。LTEインタフェース130では、このような誤り訂正符号化処理や変調処理などが行われるよう、誤り訂正符号化回路、変調回路、A/D(Analogue to Digital)回路などを備えるようにしてもよい。
Ethernet(登録商標)インタフェース150は、例えば、フェムト基地局100とISP200との間のインタフェースの役割を果たす。例えば、Ethernet(登録商標)インタフェース150は、第1測定部123などから出力されたデータなどを受け取り、当該データをペイロード領域に含むIPパケットを生成してISP200へ送信する。また、Ethernet(登録商標)インタフェース150は、例えば、ISP200から送信されたIPパケットを受信し、ペイロード領域からデータなどを抽出して第1測定部123などに出力する。
NAT151は、IPパケットに含まれるEPC300向けのIPアドレスをISP200向けのIPアドレスに変換して、変換後のIPアドレスをEthernet(登録商標)インタフェース150へ出力する。例えば、端末500のLTEインタフェース540がEPC300向けのIPアドレスが割り当てられている場合、フェムト基地局100がIP経路#1やIP経路#1−bを利用する場合、NAT151はISP200向けのIPアドレスに変換する。Ethernet(登録商標)インタフェース150は、変換後のIPアドレスの通知を受けて、IPパケットをISP200へ送信する。
端末500は、LTEインタフェース540を備える。LTEインタフェース540は、例えば、フェムト基地局100との間でLTEに準拠した無線通信を行うためのインタフェースである。LTEインタフェース540は、例えば、データなどを無線信号に変換してフェムト基地局100へ送信したり、フェムト基地局100から送信された無線信号を受信して、無線信号からデータなどを抽出する。LTEインタフェース540は、このような変換を行うことができるよう、誤り訂正符号化回路、変調回路、周波数変換回路などを備えるようにしてもよい。
また、端末500はHTTP Client機能を備え、コンテンツ転送部125のHTTP Proxyを介してコンテンツサーバ400−2,400−3からHTTPによりコンテンツを取得する。
図3はフェムト基地局100のハードウェアの構成例を表わす図である。フェムト基地局100は、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、LTEインタフェース130と、Ethernet(登録商標)インタフェース150を備え、バス145を介して互いに接続される。
メモリ120にはプログラム121が記憶され、CPU110がプログラム121を読み出して実行することで、コンテンツサーバ情報取得部122、第1測定部123、コンテンツサーバ選択部124、及びコンテンツ転送部125の各機能を実現する。従って、コンテンツサーバ情報取得部122、第1測定部123、コンテンツサーバ選択部124、及びコンテンツ転送部125は、例えば、CPU110に対応する。
<その他の装置の構成例>
次に、DNS−ISP200−1などのDNSサーバや、コンテンツサーバ400−2,400−3、さらに端末500の構成例について説明する。
図4はDNS−ISP200−1のハードウェアの構成例である。なお、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1、及びDNS−CDN400−1の各構成は同一であり、とくに断らない限りDNSサーバ200−1として説明する。
DNSサーバ200−1は、CPU210、メモリ220、及びEthernet(登録商標)インタフェース240を備え、バス245を介して互いに接続される。メモリ220にはプログラム221が記憶され、CPU210がプログラム221を読み出して実行することで、DNSメッセージ処理部222の機能を実現する。DNSメッセージ処理部222は、例えば、CPU210に対応する。
DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1のDNSメッセージ処理部222は、フェムト基地局100から送信されたDNS問い合わせを、Ethernet(登録商標)インタフェース240を介して受信する。そして、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1のDNSメッセージ処理部222は、受信したDNS問い合わせを、Ethernet(登録商標)インタフェース240を介してDNS−CDN400−1へ送信する。
また、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1のDNSメッセージ処理部222は、DNS−CDN400−1から送信されたDNS返答を、Ethernet(登録商標)インタフェース240を介して受信する。そして、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1のDNSメッセージ処理部222は、DNS返答を、DNS問い合わせを送信した送信元の装置(例えばフェムト基地局100)へEthernet(登録商標)インタフェース240を介して転送する。
一方、DNS−CDN400−1のDNSメッセージ処理部222は、DNS問い合わせを、Ethernet(登録商標)インタフェース240を介して受信する。そして、DNS−CDN400−1のDNSメッセージ処理部222は、DNS問い合わせを送信したDNSサーバが属するネットワークに応じて、最適なコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを返答する。例えば、DNS−CDN400−1のDNSメッセージ処理部222は、DNS−ISP200−1から送信されたDNS問い合わせに対しては、コンテンツサーバ400−2のIPアドレスを返答する。また、DNSメッセージ処理部222は、DNS−EPC300−1から送信されたDNS問い合わせに対しては、コンテンツサーバ400−3のIPアドレスを返答する。DNS−CDN400−1は、IPアドレスの返答に際しては、DNS応答として返答する。
図5はコンテンツサーバ400−2,400−3のハードウェアの構成例を表わす図である。コンテンツサーバ400−2,400−3はいずれも同一構成のため、コンテンツサーバ400−2を例にして説明する。
コンテンツサーバ400−2は、CPU410、メモリ420、ハードディスクドライブ430、Ethernet(登録商標)インタフェース440を備え、バス445を介して互いに接続される。
メモリ420にはプログラム421が記憶され、CPU410がプログラム421を読み出して実行することでコンテンツ送信部422の機能を実現する。コンテンツ送信部422は、例えば、CPU410に対応する。
コンテンツ送信部422は、ハードディスクドライブ430に記憶されたコンテンツファイル431を読み出して、Ethernet(登録商標)インタフェース440を介して、IP経路を利用してコンテンツを送信する。例えば、コンテンツ送信部422は、コンテンツ要求を受信すると、コンテンツ要求の送信元へコンテンツを送信する。
図6は端末500のハードウェアの構成例を表わす図である。端末500は、CPU510、メモリ520、LTEインタフェース540を備え、バス545を介して互いに接続される。
メモリ520にはプログラム521が記憶され、CPU510がプログラム521を読み出して実行することで、コンテンツ処理部522の機能を実現する。コンテンツ処理部522は、例えば、CPU510に対応する。
コンテンツ処理部522は、例えば、HTTPClient機能を有し、当該機能を利用してコンテンツサーバ400−2,400−3から配信されたコンテンツを受信する。また、コンテンツ処理部522は、例えば、受信したコンテンツに対して圧縮伸張処理などを施して、モニタ画面にコンテンツに関する動画を表示させ、マイクから音声を出力させる。
<動作例>
次に、第2の実施の形態における動作例について説明する。図7は本通信ネットワークシステム10におけるシーケンス例を表わし、図8はコンテンツサーバ選択処理に関するフローチャートの例を表わしている。
図7に示すように、端末500はHTTP取得メッセージをフェムト基地局100へ送信する(S10)。HTTP取得メッセージには、コンテンツサーバ400−2,400−3のURLを含む。端末500は、例えば、HTTP取得メッセージを送信することで、コンテンツの配信を要求する。
フェムト基地局100のコンテンツ転送部125は、HTTP取得メッセージを受信すると、HTTP取得メッセージからURLを抽出し、コンテンツサーバ選択部124に出力する(S11)。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、保持しているキャッシュテーブルを検索し、受け取ったURLに対応するコンテンツサーバ400−2,400−3の選択結果が記憶されているか否かを確認する(S12)。キャッシュテーブルの詳細は後述する。
コンテンツサーバ選択部124は、URLに対応する選択結果がキャッシュテーブルに記憶されているとき(S12でYes)、その選択結果を用いてコンテンツサーバ400−2,400−3のうちいずれかのコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する(S26)。
一方、コンテンツサーバ選択部124は、URLに対応する選択結果がキャッシュテーブルに記憶されていないとき(S12でNo)、URLをコンテンツサーバ情報取得部122に出力する(S13)。
次に、コンテンツサーバ情報取得部122は、フェムト基地局100が接続されたネットワークのDNSサーバへDNS問い合わせを送信する(S14,S18)。図7の例では、コンテンツサーバ情報取得部122は、DNS−ISP200−1とDNS−EPC300−1へDNS問い合わせを送信する。
DNS−ISP200−1は、DNS問い合わせを受信すると、上位のDNSサーバであるDNS−CDN400−1へ受信したDNS問い合わせを送信する(S15)。
DNS−CDN400−1は、DNS問い合わせを受信すると、コンテンツサーバ400−2のIPアドレス(コンテンツサーバ#1_IP)をDNS返答として、DNS問い合わせを送信した送信元のDNS−ISP200−1へ送信する(S16)。
DNS−ISP200−1は、DNS返答を受信すると、DNS問い合わせを送信したフェムト基地局100へDNS返答を送信する(S17)。コンテンツサーバ情報取得部122がDNS返答を受信し、例えば、URLに対応するコンテンツサーバ400−2のIPアドレスを取得する。
また、DNS−EPC300−1は、DNS問い合わせを受信すると、上位サーバであるDNS−CDN400−1へ受信したDNS問い合わせを送信する(S19)。
DNS−CDN400−1は、DNS問い合わせを受信すると、コンテンツサーバ400−3のIPアドレス(コンテンツサーバ#2_IP)をDNS返答として、DNS問い合わせを送信した送信元のDNS−EPC300−1へ送信する(S20)。
DNS−EPC300−1は、DNS返答を受信すると、DNS問い合わせを送信したフェムト基地局100へDNS返答を送信する(S21)。コンテンツサーバ情報取得部122はDNS返答を受信し、例えば、URLに対応するコンテンツサーバ400−3のIPアドレスを取得する。
次に、コンテンツサーバ情報取得部122は、取得したコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを第1測定部123へ出力する(S22)。
次に、第1測定部123は、コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路に関する遅延時間又はスループットを測定する(S23)。また、第1測定部123は、コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路に関する遅延時間又はスループットを測定する(S24)。遅延時間とスループットの測定方法の詳細については後述する。
次に、第1測定部123は測定結果をコンテンツサーバ選択部124へ出力する(S25)。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、第1測定部123の測定結果に基づいて、最も高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンによりフェムト基地局100と接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する(S26)。選択方法の詳細は後述する。
以下では、IP経路#1とIP経路#2−b(例えば図2)を同時に使用するリンクアグリゲーションのパターンで接続されたコンテンツサーバ400−2が選択されたものとして説明する。
次に、コンテンツサーバ選択部124は選択結果をコンテンツ転送部125へ出力する(S27)。
次に、コンテンツ転送部125は、IP経路#1とIP経路#2−bを同時に使用するリングアグリゲーションのパターンを利用して、当該パターンにより接続されたコンテンツサーバ400−2からコンテンツを取得する(S30,S31)。
例えば、コンテンツサーバ400−2は、コンテンツ内の画像データや音声データがファイル形式で記憶されており、ファイル内のある領域(例えば1バイト目から100バイト目)のデータをIP経路#1経由で送信し、同一ファイル内の別の領域(例えば、101バイト目から200バイト目)のデータをIP経路#2−b経由で同時に送信する。この場合、コンテンツ転送部125は、2つの経路を経由して受信したコンテンツ内のデータを組み合わせて(例えば1バイト目から200バイト目までにして)、1つのコンテンツにする。
或いは、コンテンツサーバ400−2は、ファイル内のある領域のデータをIPパケット#1、同一ファイル内における他の領域のデータをIPパケット#2に振り分けて、IPパケット#1,#2をIP経路#1、#2−bにそれぞれ送信してもよい。
次に、コンテンツ転送部125は、取得したコンテンツをHTTP応答として端末500へ送信する(S32)。例えば、コンテンツ転送部125は、コンテンツサーバ400−2から取得したコンテンツについて先頭から数バイトなど、ある程度揃った時点で順次、端末500へ送信する。
図8はコンテンツサーバ選択処理の例を表わすフローチャートであり、図9はキャッシュテーブルの例を表わす図である。以下において、これらの図を参照しながら、キャッシュテーブルの詳細、第1測定部123による測定方法、コンテンツサーバ選択部124によるコンテンツサーバ選択の詳細などを説明する。
最初に、フェムト基地局100は処理を開始すると(S40)、コンテンツサーバ選択部124はコンテンツ転送部125からURLを受け取る(S41)。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、受け取ったURLに対応するコンテンツサーバ400−2,400−3の選択結果がキャッシュテーブル1241にキャッシュされているか否かを確認する(S42)。
図9はキャッシュテーブル1241の例を表わす図である。キャッシュテーブル1241は、例えば、コンテンツサーバ選択部124において保持されるテーブルであり、「URL」、「選択コンテンツサーバのIPアドレス」、及び「構成IP経路」の各項目を含む。
「URL」の項目には、端末500が送信したURLの一部が記憶される。例えば、端末500が「http://www.aaa.com/aaa1/aaa2.html」を送信した場合、その一部である「www.aaa.com」が記憶される。次回、端末500が「http://www.aaa.com/aaa3/aaa4.html」を送信した場合、コンテンツサーバ選択部124は、「www.aaa.com」の部分が重複していることでキャッシュされていると判断する。「URL」の領域にどの程度の範囲を記憶させるかは、例えば、フェムト基地局100の設定によって可能とする。
「選択コンテンツのIPアドレス」の項目には、URLに対して、これまでにコンテンツサーバ選択部124が選択したコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスが記憶される。図9の例では、「www.aaa.com」に対して、「192.168.10.1」のIPアドレスを有するコンテンツサーバ400−2(又はコンテンツサーバ400−3)が選択されたことを表わしている。
「構成IP経路」の項目には、フェムト基地局100がコンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツを取得した際に、使用したIP経路が記憶される。図9の例では、「ISP経由+EPC経由」が記憶されているが、ISP200経由のIP経路(例えばIP経路#1)と、EPC300経由のIP経路(例えばIP経路#2−b)が使用されたことを表わしている。また、図9の例で、「ISP経由」が記憶されているが、これは、ISP200経由の経路(例えば経路#1)が使用されたことを表わしている。
図8に戻り、コンテンツサーバ選択部124は、受け取ったURLに対応する「URL」がキャッシュテーブル1241に記憶されているとき(S42でYes)、キャッシュテーブル1241に記憶されているコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する(S48)。例えば、コンテンツサーバ選択部124は、当該URLに対応する「選択コンテンツのIPアドレス」からコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを取得することで、コンテンツサーバ400−2,400−3を選択する。
このように、フェムト基地局100は、キャッシュテーブル1241に記憶された選択結果(例えば、コンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスと構成IP経路)を利用することで(S42)、利用しない場合と比較して高速に処理を行うことができる。
一方、コンテンツサーバ選択部124は、キャッシュテーブル1241に対応する「URL」が記憶されていないとき(S42でNo)、URLをコンテンツサーバ情報取得部122に出力する。そして、コンテンツサーバ情報取得部122はDNS問い合わせをDNSサーバに送信して、コンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを取得する(S43)。コンテンツサーバ情報取得部122は、取得したIPアドレスを第1測定部123へ出力する。
次に、第1測定部123は設定値による構成IP経路数を決定する(S44)。構成IP経路数とは、例えば、リンクアグリゲーションのパターンを構成するIP経路の数である。リンクアグリゲーションのパターンとして、IP経路#1とIP経路#2−bを利用するパターンの場合、構成IP経路数は「2」となる。また、IP経路#1を利用するパターンの場合、構成IP経路数は「1」となる。
フェムト基地局100における装置性能上の制約から、構成IP経路数として「2」まではリングアグリゲーションにより利用することができるが、「3」以上のときは処理負荷が所定閾値よりも大きくなる場合もある。或いは、フェムト基地局100の初期出荷段階では、構成IP経路数を「1」にしておき、機能追加により構成IP経路数を「2」以上に増加させたい場合もある。
そこで、フェムト基地局100では、処理負荷や機能追加などを考慮して、構成IP経路数の最大値を設定値により設定可能としている。例えば、フェムト基地局100を利用するユーザが、フェムト基地局100の操作ボタンなどを操作することで設定値が設定可能となっている。
次に、第1測定部123は、決定した構成IP経路数以下のリンクアグリゲーションのパターンを洗い出し、第1候補を選出する(S45)。例えば、図2に示すネットワーク構成例において、構成IP経路数として「2」が決定された場合、以下のパターンが第1候補として選出される。
・第1候補#21:コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路#1+IP経路#2−b
・第1候補#22:コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路#2+IP経路#1−b
・第1候補#23:コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路#1
・第1候補#24:コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路#2−b
・第1候補#25:コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路#2
・第1候補#26:コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路#1−b
また、構成IP経路数が「1」のとき、以下のパターンが第1候補のパターンとして選出される。
・第1候補#11:コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路#1
・第1候補#12:コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路#2−b
・第1候補#13:コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路#2
・第1候補#14:コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路#1−b
なお、以降の説明においては、設定値として「2」が設定された場合の例で説明する。
次に、第1測定部123は、第1候補のリンクアグリゲーションのパターンについて、遅延時間又はスループットを測定する(S46)。例えば、フェムト基地局100の実装によりいずれかを利用して測定される。
ここで、遅延時間の測定例と、スループットの測定例の詳細について説明する。
<遅延時間の測定例>
第1測定部123は、第1候補#21から第1候補#26までの各パターンについての遅延時間を測定する。例えば、第1測定部123はICMP(Internet Content Message Protocol)によるpingコマンド(又はエコー要求通知(ICMP Echo Message))を利用して遅延時間を測定する。第1測定部123は、エコー要求通知をコンテンツサーバ400−2,400−3へ送信し、コンテンツサーバ400−2,400−3から当該エコー要求通知に対するエコー応答通知(ICMP Echo Reply Message)受信する。
第1測定部123は、例えば、エコー要求通知を送信後、エコー応答通知を受信するまでの往復時間(RRT:Round Trip Time)を求めることで、遅延時間を測定する。第1測定部123は、複数のIP経路を測定する場合、複数のIP経路を並行して(又は同時に)、各々の往復時間を測定する。第1測定部123は、例えば、第1候補#21から#26までのリンクアグリゲーションの各パターンについての遅延時間を測定する。第1測定部123は測定した各パターンについての遅延時間をコンテンツサーバ選択部124へ出力する。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、測定した遅延時間に基づいて、リンクアグリゲーションの各パターンのスループットを推定し、最高スループットと推定されるリンクアグリゲーションのパターンを選択する(S47)。コンテンツサーバ選択部124は、以下の式を用いて各パターンのスループットを推定する。
推定スループット[bps]=ΣIP経路{(pingのデータサイズ[bit]×2)÷往復遅延[s]}・・・(1)
例えば、第1候補#21の例では、IP経路#1とIP経路#2−bの往復遅延に基づいて、式(1)により各経路の推定スループットがそれぞれ算出され、各推定スループットが加算されたものが第1候補#21の推定スループットとなる。また、第1候補#23の例では、IP経路#1の往復遅延に基づいて、式(1)により算出された推定スループットが、第1候補#23の推定スループットとなる。
各IP経路が使用する回線の状況によっては、複数のIP経路を使用する第1候補#21よりも、1つのIP経路を使用する第1候補#23の方がスループットは高くなる場合もある。例えば、2つのIP経路が重複して使用する物理回線が輻輳している場合、2つの経路で物理回線が同時に使用されることで、1つのIP経路のスループットよりも合計のスループットは低下する場合がある。
コンテンツサーバ選択部124は、第1候補#21から第1候補#26のそれぞれについて、式(1)によりスループットを推定し、最も高いと推定される第1候補(又はリンクアグリゲーションのパターン)を選択する。例えば、コンテンツサーバ選択部124は、第1候補#21を最もスループットの高いと推定されるリンクアグリゲーションのパターンとして選択する。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、選択したリンクアグリゲーションのパターンによりフェムト基地局100と接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する(S48)。コンテンツサーバ選択部124は、例えば、第1候補#21によるコンテンツサーバ400−2を選択する。
遅延時間によるスループットの推定は、実際にリンクアグリゲーションを利用してコンテンツを取得した場合のスループットよりも不正確である。コンテンツサーバ400−2,400−3における処理時間が遅延時間の測定に反映されないこと、pingコマンドのデータサイズの最大値は他のコマンドと比較して小さく、他の通信トラフィックなどの影響を大きく受けること、などの理由からである。
<スループットの測定例>
次にスループットの測定例ついて説明する。この場合、第1測定部123は実際にコンテンツサーバ400−2,400−3からコンテンツの一部を取得して、取得時のスループットを測定する。
例えば、第1測定部123はURLによって特定されるコンテンツの先頭数バイトを、HTTPプロトコルを用いて、リンクアグリゲーションのパターンにおける各々のIP経路を使用して、コンテンツサーバ400−2,400−3から取得する。そして、第1測定部123は、取得コンテンツのバイト数を取得に要した時間で除算することでし、スループット[bps]を測定する。取得するバイト数は、例えば、設定値によって設定されるようになってもよい。
第1測定部123は複数のIP経路を測定する場合、複数のIP経路を並行して(又は同時に)、各IP経路のスループットを測定する。例えば、第1測定部123は、IP経路#1のスループットを測定し、並行して、IP経路#2−bのスループットを測定し、これらを加算したものが第1候補#21のスループットとなる。第1測定部123は、例えば、6つの第1候補#21から#26までのリンクアグリゲーションの各パターンについてのスループットを測定する。第1測定部123は測定した各パターンのスループットをコンテンツサーバ選択部124へ出力する。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、測定したスループットに基づいて、最も高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンを決定する(S47)。例えば、コンテンツサーバ選択部124は、第1候補#21を選択する。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、決定したパターンで接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する(S48)。例えば、コンテンツサーバ選択部124は、第1候補#21によるコンテンツサーバ400−2を選択する。
遅延時間によるスループットの推定は、コンテンツの取得によるスループットの推定よりも不正確である。コンテンツサーバ400−2,400−3における処理時間が遅延時間の測定に反映されないこと、pingコマンドのデータサイズの最大値は他のコマンドと比較して小さく、他の通信トラフィックなどの影響を大きく受けること、などの理由からである。
一方、コンテンツの取得によるスループットの推定は、遅延時間によるスループットの推定より正確ではあるものの、実際にコンテンツの一部を取得しているため測定に時間がかかり、測定自体が通信ネットワークシステム10の負荷となる。したがって、遅延時間によるスループットの推定か、コンテンツの一部取得によるスループットの推定か、いずれを用いるかは、フェムト基地局100の実装方針などによって決定されてもよい。
コンテンツサーバ選択部124は、コンテンツサーバ400−2,400−3を選択すると、選択結果をキャッシュテーブル1241に記憶する(S49)。
そして、フェムト基地局100はコンテンツサーバ選択処理を終了する(S50)。
このように本通信ネットワークシステム10では、複数のコンテンツサーバ400−2,400−3のうち、他よりも高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンを構成するコンテンツサーバ400−2,400−3を選択できる(例えば図7のS26、図8のS47,S48)。これにより、例えば、リンクアグリゲーションを使用して通信が行われる場合において、フェムト基地局100は、他と比較して高いスループットが得られるコンテンツサーバ400−2,400−3を選択することができる。また、例えば、本通信ネットワークシステム10では、端末500とコンテンツサーバ400−2,400−3間のEnd−to−Endのスループットを向上させることができる。
[第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、例えば、無線通信のスループットとフェムト基地局の処理負荷を考慮したコンテンツサーバ400−2,400−3の選択についての例である。
図10は本第3の実施の形態における通信ネットワークシステム10の構成例、図11はフェムト基地局100の構成例、図12は本第3の実施の形態におけるシーケンス例、図13はコンテンツサーバ400−2,400−3の選択処理の例を表わすフローチャートである。
図10に示すように、通信ネットワークシステム10は、さらに、ASN/CSN(Access Service Network/Connectivity Service Network)600を備える。ASN/CSN600は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)のネットワークであるASNと、ASNの上位のコアネットワークに相当するCSNの2つのネットワークを含む。なお、WiMAXは無線通信方式の一種であり、2005年にIEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers:米国電気電子学会)によりIEEE802.16eとして標準化された。
ASN/CSN600にはDNS−CSN600−1が接続される。DNS−CSN600−1は、ASN/CSN600におけるDNSサーバであり、フェムト基地局100からDNS問い合わせを受信すると、これをDNS−CDN400−1へ送信する。また、DNS−CSN600−1は、DNS問い合わせに対するDNS返答をDNS−CDN400−1から受信すると、DNS返答をDNS問い合わせの送信元(例えばフェムト基地局100)へ送信する。これにより、DNS−CSN600−1(又はフェムト基地局100)は、URLに対応するコンテンツサーバ400−2,若しくは400−3のIPアドレスを取得できる。
フェムト基地局100は、更に、第2測定部126とWiMAXインタフェース152を備える。
第2測定部126は、フェムト基地局100と端末500との間の無線通信のスループットを測定する。測定方法の詳細については後述する。第2測定部126は測定結果をコンテンツサーバ選択部124へ出力する。コンテンツサーバ選択部124は、第1測定部123による測定結果と第2測定部126による測定結果に基づいてコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する。選択方法の詳細については後述する。
WiMAXインタフェース152は、例えば、コンテンツサーバ情報取得部122からの指示に基づいて、DNS問い合わせを示すIPパケットを生成してDNS−CSN600−1へ送信する。また、WiMAXインタフェース152は、DNS−CSN600−1からDNS返答を受信するとDNS応答に含まれるコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを抽出してコンテンツサーバ情報取得部122に出力する。
本第3の実施の形態においては、IP経路がさらにIP経路#3とIP経路#3−bの2つが追加され、リンクアグリゲーションのパターンもそれに応じてさらに増加している。
図11は本第3の実施の形態におけるフェムト基地局100のハードウェアの構成例を表わす図である。プログラム121には第2測定部126がさらに追加され、WiMAXインタフェース152がバス145を介して他のブロックと接続される。例えば、CPU110はプログラム121を読み出して実行することで、第2測定部126で行われる機能を実現する。第2測定部126は、例えば、CPU110に対応する。CPU110は、例えば、バス145を介してWiMAXインタフェース152との間で信号などを交換することで、WiMAXインタフェース152に接続されたASN/CSN600とIPパケットなどを交換する。
次に、図12を利用して本通信システム10における動作例について説明する。なお、図12において第2の実施の形態と同一の処理の部分には同一の符号が付され、主に第2の実施の形態との相違点を中心に以下説明する。
コンテンツサーバ情報取得部122は、DNS問い合わせ対象のURLがキャッシュテーブル1241に記憶されていないとき(S12でNo)、DNS−ISP200−1,DNS−EPC300−1,及びDNS−CSN600−1へDNS問い合わせを送信する(S14,S18,S60)。
DNS−CSN600−1は、フェムト基地局100からDNS問い合わせを受信すると、これをDNS−CDN400−1へ送信する(S61)。
DNS−CDN400−1は、DNS−CSN600−1から送信されたDNS問い合わせを受信すると、例えばコンテンツサーバ400−2のIPアドレスをDNS応答として、DNS−CSN600−1へ返信する(S62)。
DNS−CSN600−1は、DNS−CDN400−1から送信されたDNS応答を受信すると、DNS応答をフェムト基地局100へ送信する(S63)。コンテンツサーバ情報取得部122は、DNS応答を受信し、コンテンツサーバ400−2のIPアドレスを取得する。
コンテンツサーバ情報取得部122は、取得したコンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを第1測定部123へ出力する(S22)。
第1測定部123は、コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路に関する遅延時間又はスループットを測定する(S23)。また、第1測定部123は、コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路に関する遅延時間又はスループットを測定する(S24)。測定対象のIP経路については、コンテンツサーバ400−2へ至るIP経路#3と、コンテンツサーバ400−3へ至るIP経路#3−bが追加される。測定自体については、例えば、第2の実施の形態と同様である。第1測定部123は測定結果をコンテンツサーバ選択部124へ出力する。
一方、第2測定部126はフェムト基地局100と端末500との間の無線通信のスループットを測定する(S64)。測定方法の詳細は後述する。第2測定部126は、測定結果をコンテンツサーバ選択部124へ出力する(S65)。
コンテンツサーバ選択部124は、第1測定部123からの測定結果(S25)と第2測定部126からの測定結果(S65)に基づいて、リンクアグリゲーションのパターンのうち、最も高いスループットが得られると推定されるパターンによりフェムト基地局100と接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する。選択方法の詳細については後述する。
なお、本動作例においては、コンテンツサーバ選択部124は、IP経路#1とIP経路#2−bを同時に使用するリンクアグリゲーションのパターンで接続されたコンテンツサーバ400−2を選択するものとして以下説明する。コンテンツサーバ選択部124は、選択結果をコンテンツ転送部125へ転送する(S27)。以降は、第2の実施の形態と同様に動作し、説明を省略する。
図13はコンテンツサーバ選択処理の例を表わすフローチャートであり、この図13を利用して、第1測定部123と第2測定部126における測定方法の詳細、コンテンツサーバ選択部124におけるコンテンツサーバ選択処理の詳細などについて説明する。図13に示すフローチャートも第2の実施の形態(例えば図8)と同一の処理の部分は同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
第1測定部123は、コンテンツサーバ400−2,400−3のIPアドレスを受け取ると(S43)、例えば、フェムト基地局100の仕様として設定された設定値により構成IP経路数を決定する(S44)。例えば、第1測定部123は構成IP経路数として「3」を決定する。
次に、第1測定部123は、リンクアグリゲーションのパターンを洗い出して、リンクアグリゲーションのパターンの第1候補を選出する(S45)。図10のネットワーク構成の例では、構成IP経路数が「3」の場合、以下のパターンが第1候補として選出される。
・第1候補#331:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1+IP経路#2−b+IP経路#3
・第1候補#332:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2+IP経路#1−b+IP経路#3−b
・第1候補#321:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1+IP経路#2−b
・第1候補#323:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1+IP経路#3
・第1候補#324:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#2−b+IP経路#3
・第1候補#325:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2+IP経路#1−b
・第1候補#326:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2+IP経路#3−b
・第1候補#328:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#1−b+IP経路#3−b
・第1候補#311:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1
・第1候補#312:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#2−b
・第1候補#313:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#3
・第1候補#314:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2
・第1候補#315:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#1−b
・第1候補#316:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#3−b
次に、第1測定部123は、第1候補の各リンクアグリゲーションのパターンに関して、遅延時間又はスループットを測定する(S46)。遅延時間とスループットの測定は、第2の実施の形態と同様に行われる。遅延時間を用いるか、スループットを用いるかは、例えば、フェムト基地局100の実装による。
次に、第2測定部126は、フェムト基地局100と端末500間の無線通信のスループットを測定する(S81)。無線通信のスループットは、例えば、以下のようにして測定される。
すなわち、第2測定部126は、第2の実施の形態と同様に遅延時間に基づいてスループットを推定してもよい。具体的には、第2測定部126は例えば式(1)を用いて推定する。
または、第2測定部126は、第2の実施の形態と同様に、実際にデータを端末500から取得して取得時のスループットを測定するようにしてもよい。具体的には、第2測定部126は端末500からデータ(例えば先頭数バイト)を取得し、取得データのバイト数を取得に要した時間で除算することでスループット[bps]を測定してもよい。
或いは、第2測定部126は、MCS(Modulation and Coding Scheme)に基づいてスループットを測定してもよい。MCSは、例えば、フェムト基地局100と端末500における無線通信の変調方式と符号化率の組み合わせであり、SIR(Signal to Interference Ratio)などの無線品質によって、無線リソースの割り当ての際に決定される。変調方式の多値レベルが高いほど、また、符号化率が高いほど、スループットは高くなる。なお、変調方式と符号化率の組み合わせのパターンは、LTEの標準仕様として決められており、無線LAN(Local Area Network)の標準仕様においても、LTEとは異なるものの決められている。第2測定部126は、例えば、無線リソースの割り当ての際に決定した変調方式と符号化率の組み合わせに応じてスループットを測定するようにしてもよい。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、2つの測定結果に基づいて、フェムト基地局100と端末500間の無線通信のスループットより高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンがあるか否かを判断する(S82)。すなわち、コンテンツサーバ選択部124は、第2測定部126による無線通信のスループットと、第1測定部123による第1候補#331から#316までの各スループットとを比較して、無線通信のスループットより高い、第1候補があるか否かを判断する。
コンテンツサーバ選択部124は、無線通信のスループットより高い第1候補のパターンがないとき(S82でNo)、第1候補のパターンをそのまま第2候補のパターンとする(S84)。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、第2候補のパターンについて、最も高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンを選択する(S85)。
従って、フェムト基地局100と端末500間の無線通信のスループットより高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンがないとき(S82でNo)、フェムト基地局100における処理負荷に関係なく、リンクアグリゲーションのパターンが選択される。
すなわち、端末500とコンテンツサーバ400−2,400−3間のEnd−to−Endのスループットは、選択されたリンクアグリゲーションのパターンが実現するスループットとなる。構成IP経路数が所定閾値より多いときはフェムト基地局100の処理負荷も増加する。しかし、この場合において、コンテンツサーバ選択部124が選択したリンクアグリゲーションのパターンは、端末500とコンテンツサーバ400−2間のEnd−to−Endにおいて実現可能な最高のスループットとなっているため、好適な選択が行われたと言える。
一方、コンテンツサーバ選択部124は、無線通信のスループットよりも高いスループットが得られると推定される第1候補があるとき(S82でYes)、測定結果に基づいて構成IP経路数を変更する(S83)。
例えば、スループットの測定結果として以下の結果が得られた場合について考える。
1.第1候補#331:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1+IP経路#2−b+IP経路#3
2.第1候補#332:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2+IP経路#1−b+IP経路#3−b
3.第1候補#321:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1+IP経路#2−b
4.第1候補#323:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1+IP経路#3
5.第1候補#324:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#2−b+IP経路#3
6.第1候補#325:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2+IP経路#1−b
7.フェムト基地局と端末間の無線通信
8.第1候補#326:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2+IP経路#3−b
9.第1候補#328:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#1−b+IP経路#3−b
10.第1候補#311:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#1
11.第1候補#312:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#2−b
12.第1候補#313:コンテンツサーバ400−2へ至る、IP経路#3
13.第1候補#314:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#2
14.第1候補#315:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#1−b
15.第1候補#316:コンテンツサーバ400−3へ至る、IP経路#3−b
上記測定結果において、左側の番号はスループットが高い順の順番を表わしており、「1」が最もスループットが高く、「15」が最もスループットが低い。フェムト基地局100と端末500間の無線通信のスループットは、第1候補の各パターンを含めると「7」番目のスループットの高さであることを表わしている。
この測定結果の中で、フェムト基地局100と端末500間の無線通信のスループットより高いスループットが得られると推定される第1候補は、第1候補#331から第1候補#325の6つである。この第1候補#331から第1候補#325の6つのパターンの中で、IP経路数が最も少ないパターンにおけるIP経路数は「2」である。この場合、コンテンツサーバ選択部124は、S44で決定した構成IP経路数を「3」から「2」へ変更する。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、第1候補の中から、変更した構成IP経路数で構成されるリンクアグリゲーションのパターンを第2候補として選択する(S84)。上記測定結果の例では、コンテンツサーバ選択部124は第1候補#321から第1候補#328の6つのパターンを第2候補(第2候補#321から第2候補#328)とする。
次に、コンテンツサーバ選択部124は、第2候補のリンクアグリゲーションのパターンうち、最も高いスループットが得られると推定される第2候補のパターンを選択する(S85)。上記測定結果の例では、コンテンツサーバ選択部124は第2候補#321を選択する。
端末500とコンテンツサーバ400−2,400−3間のEnd−to−Endのスループットは、フェムト基地局100と端末500間の無線通信のスループットに依存する。例えば、フェムト基地局100とコンテンツサーバ400−2,400−3間のスループットが最も高いと推定されるリンクアグリゲーションのパターンが選択されても、無線通信のスループットがフェムト基地局100とコンテンツサーバ400−2,400−3間のスループットより低いとEnd−to−Endのスループットは有線区間におけるスループット程度とはならない。
他方、リンクアグリゲーションのパターンを構成するIP経路数はより少ない方が、フェムト基地局100の処理負荷も減少する。上記測定結果の例では、IP経路数が「3」よりも「2」の方がフェムト基地局100の処理負荷は減少する。
少なくとも、無線通信のスループットより高いスループットのリンクアグリゲーションのいずれかのパターンを選択するとき、End−to−Endのスループットは無線通信のスループットに依存するので、構成IP経路数が「2」で、フェムト基地局100の処理負荷が同等に高くないリンクアグリゲーションのパターンはいずれも、スループット及び処理負荷に関して同等に好適である。
しかし、無線通信のスループットは無線環境などによって変動する場合もあり、例えば、第2測定部126が測定した測定結果よりもスループットが高くなる場合もある。無線通信のスループットが無線環境などによって変動し高くなるときを考慮すると、フェムト基地局100の処理負荷が同等に高くないリンクアグリゲーションのパターンのうち、最もスループットが高いと推定されるパターンを選択することもが最も好適である。
従って、コンテンツサーバ選択部124は、例えば、フェムト基地局100の処理性能を考慮して、フェムト基地局100の処理負荷が高くならない構成IP経路数の中で、より有線区間でのスループットが高いと推定されるパターンを選択する。例えば、上記測定結果の例では、フェムト基地局100の処理負荷が高くならないIP経路数として「2」とし(S83)、この構成IP経路数「2」の中で最もスループットが高いと推定される第2候補#321を選択する(S85)。
これにより、例えば、フェムト基地局100の処理負荷が高くならないリンクアグリゲーションのパターンの中で、よりスループットの高いパターンが選択可能となる。無線通信のスループットは上記したように変動する場合もあり、有線区間と同等のスループットが得られる場合もある。従って、このような選択により、端末500とコンテンツサーバ400−2,400−3間のEnd−to−Endのスループットを向上させることもできる。
なお、コンテンツサーバ選択部124は、例えば、最も高いスループットが得られると推定されるリンクアグリゲーションのパターンとして、第2候補#331や第2候補#332など、IP経路数が「3」のパターンを選択することも可能である。しかし、この場合、第2候補候補#321などIP経路数が「2」のパターンと比較して、フェムト基地局100の処理負荷は増大する。また、端末500とコンテンツサーバ400−2,400−3間のEnd−to−Endのスループットは、例えば、無線通信のスループットとなり、有線区間のスループットよりも低くなる場合もある。従って、かかる選択は、End−to−Endのスループットの向上を図れない場合もある。
次に、コンテンツサーバ選択部124はスループットが最も高いと推定されるリンクアグリゲーションのパターンで接続されたコンテンツサーバ400−2,400−3を選択する(S48)。例えば、コンテンツサーバ選択部124は、IP経路#1及びIP経路#2−b(第2候補#321)によるコンテンツサーバ400−2を選択する。
このように本第3の実施の形態においては、無線通信のスループットと同等のスループットが得られるリンクアグリゲーションのパターンのうち、フェムト基地局100における処理負荷がより低いパターンによるコンテンツサーバ400−2,400−3の選択が可能となる。
なお、本第3の実施の形態において、コンテンツサーバ選択部124は、構成IP経路数を「3」から「2」へ変更したが、無線通信のスループットが上記した例より低ければ、構成IP経路数を「1」へ変更する場合もある。この場合、コンテンツサーバ選択部124は、1つの経路で構成されるリンクアグリゲーションのパターンを選択する。このような選択でも、結果的に、端末500とコンテンツサーバ400−2,400−3間のスループットは、無線通信が実現するスループットとなり、フェムト基地局100の処理負荷が上記した例よりも低い、好適な選択が行われたと言える。
[その他の実施の形態]
第2及び第3の実施の形態において、通信装置の例としてフェムト基地局100について説明した。例えば、フェムト基地局100ではなく、マクロ基地局であっても第2及び第3の実施の形態で説明したことは実施することができる。この場合、例えば、マクロ基地局はISP200以外のネットワークに接続されてもよく、いずれのネットワークを介してもコンテンツサーバ400−2,400−3に接続されていればよい。さらに、通信装置として、基地局以外の装置、例えば、基地局とコンテンツサーバ400−2,400−3間に設置されたゲートウェイやルータなどの装置であってもよい。この場合、例えば、コンテンツサーバ情報取得部122、第1測定部123、コンテンツサーバ選択部124が当該装置に備えられるようにしてもよい。
また、第2及び第3の実施の形態においては、コンテンツサーバ400−2,400−3は2台の例で説明した。例えば、フェムト基地局100に接続されるコンテンツサーバは3台以上あってもよい。フェムト基地局100では、各コンテンツサーバへ至るIP経路のスループットを推定し、スループットの最も高いリンクアグリゲーションのパターンを選択してコンテンツサーバ400−2,400−3を選択することで第2及び第3の実施の形態と同様に実施できる。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
同一コンテンツを配信可能な第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを端末装置へ送信する通信装置において、
前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択するコンテンツサーバ選択部と、
前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信するコンテンツ転送部と
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2)
更に、前記複数の経路パターンの各々について、前記通信装置から第1のデータを前記第1及び第2のコンテンツサーバへ送信後、前記第1のデータに対応する第2のデータを前記第1及び第2のコンテンツサーバからそれぞれ受信するまでの遅延時間を測定する第1測定部を備え、
前記コンテンツサーバ選択部は第1測定部の測定結果に基づいて、前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3)
更に、前記複数の経路パターンの各々について、前記コンテンツを前記第1及び第2のコンテンツサーバから取得し、取得に要した時間と取得した前記コンテンツのデータ量とに基づいてスループットを測定する第1測定部を備え、
前記コンテンツサーバ選択部は前記測定部の測定結果に基づいて、前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記4)
更に、前記通信装置と前記端末装置との間のスループットを測定する第2測定部を備え、
前記コンテンツサーバ選択部は、前記第1測定部の測定結果と前記第2測定部の測定結果に基づいて、前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする付記2又は3記載の通信装置。
(付記5)
前記コンテンツサーバ選択部は、前記通信装置と前記端末装置との間のスループットよりもスループットが高いと推定される前記経路パターンのうち最も少ない経路数を構成経路数とし、前記構成経路数の前記経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする付記4記載の通信装置。
(付記6)
前記コンテンツサーバ選択部は、設定された経路数以下の前記経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記7)
前記通信装置は無線基地局装置であり、
前記第2測定部は、前記通信装置と前記端末装置との間で無線通信が行われる際の変調方式と符号化率との組み合わせに基づいて、前記通信装置と前記端末装置との間のスループットを測定することを特徴とする付記4記載の通信装置。
(付記8)
前記コンテンツサーバ選択部は前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択したときの選択結果を記憶するキャッシュテーブルを備え、
前記コンテンツサーバ選択部は、前記端末装置から送信された前記第1又は第2のコンテンツサーバの統一資源位置識別子に対応する選択結果が前記キャッシュテーブルに記憶されているときは、当該選択結果を用いて前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択し、前記統一資源位置識別子に対応する選択結果が前記キャッシュテーブルに記憶されていないときは、前記複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記9)
更に、前記端末装置から送信された前記第1又は第2のコンテンツサーバの統一資源位置識別子に対して、前記第1又は第2のコンテンツサーバの統一資源位置識別子にそれぞれ対応する前記第1又は第2のコンテンツサーバのアドレス情報を取得するコンテンツサーバ情報取得部を備え、
前記コンテンツサーバ情報取得部は、前記通信装置と前記第1又は第2のコンテンツサーバ間に設けられたサーバ装置に対して前記アドレス情報取得の問い合わせを送信し、当該問い合わせに対する返答を前記サーバ装置から受信することで前記アドレス情報を取得することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記10)
端末装置と、
同一コンテンツを配信可能な第1及び第2のコンテンツサーバと、
前記第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信する通信装置とを備える通信ネットワークシステムにおいて、
前記通信装置は、
前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択するコンテンツサーバ選択部と、
前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信するコンテンツ転送部とを備えることを特徴とする通信ネットワークシステム。
(付記11)
同一コンテンツを配信可能な第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを端末装置へ送信する通信装置におけるコンテンツサーバ選択方法であって、
前記通信装置によって、前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して1又は同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択し、
前記通信装置によって、前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信する
ことを特徴とするコンテンツサーバ選択方法。
10:通信ネットワークシステム
100:フェムト基地局(フェムト基地局装置)
110:CPU 120:メモリ
122:コンテンツサーバ情報取得部 123:第1測定部
124:コンテンツサーバ選択部 125:コンテンツ転送部
130:LTEインタフェース 150:Ethernet(登録商標)インタフェース
200:ISP 200−1:DNS−ISP
210:CPU 222:DNSメッセージ処理部
300:EPC 300−1:DNS−EPC
400:CDN 400−1:DNS−CDN
400−2,400−3:コンテンツサーバ
410:CPU 422:コンテンツ送信部
431:コンテンツファイル 510:CPU
540:LTEインタフェース 1241:キャッシュテーブル

Claims (6)

  1. 同一コンテンツを配信可能な第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを端末装置へ送信する通信装置において、
    前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択するコンテンツサーバ選択部と、
    前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信するコンテンツ転送部と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 更に、前記複数の経路パターンの各々について、前記通信装置から第1のデータを前記第1及び第2のコンテンツサーバへ送信後、前記第1のデータに対応する第2のデータを前記第1及び第2のコンテンツサーバからそれぞれ受信するまでの遅延時間を測定する第1測定部を備え、
    前記コンテンツサーバ選択部は第1測定部の測定結果に基づいて、前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 更に、前記通信装置と前記端末装置との間のスループットを測定する第2測定部を備え、
    前記コンテンツサーバ選択部は、前記第1測定部の測定結果と前記第2測定部の測定結果に基づいて、前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 前記コンテンツサーバ選択部は、前記通信装置と前記端末装置との間のスループットよりもスループットが高いと推定される前記経路パターンのうち最も少ない経路数を構成経路数とし、前記構成経路数の前記経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択することを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 端末装置と、
    同一コンテンツを配信可能な第1及び第2のコンテンツサーバと、
    前記第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信する通信装置とを備える通信ネットワークシステムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択するコンテンツサーバ選択部と、
    前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信するコンテンツ転送部とを備えることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  6. 同一コンテンツを配信可能な第1又は第2のコンテンツサーバから前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを端末装置へ送信する通信装置におけるコンテンツサーバ選択方法であって、
    前記通信装置によって、前記通信装置から前記第1のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンと、前記通信装置から前記第2のコンテンツサーバへ至る複数の経路に対して同時に使用する複数の経路によって同定される複数の経路パターンのうち、スループットが最も高いと推定される前記経路パターンによって前記通信装置と接続された前記第1又は第2のコンテンツサーバを選択し、
    前記通信装置によって、前記選択された第1又は第2のコンテンツサーバから前記スループットが最も高いと推定される経路パターンを使用して前記コンテンツを取得し、取得した前記コンテンツを前記端末装置へ送信する
    ことを特徴とするコンテンツサーバ選択方法。
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