JP4080375B2 - 移動通信端末位置推定装置、この移動通信端末位置推定装置と通信可能な通信端末装置、通信システム、通信システムにおける移動通信端末位置推定方法、移動通信端末位置推定プログラム、及び移動通信端末位置推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

移動通信端末位置推定装置、この移動通信端末位置推定装置と通信可能な通信端末装置、通信システム、通信システムにおける移動通信端末位置推定方法、移動通信端末位置推定プログラム、及び移動通信端末位置推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末装置を含む通信システムにおいて、移動通信端末装置の位置を推定する移動通信端末位置推定装置、この移動通信端末位置推定装置と通信可能な通信端末装置、通信システム、通信システムにおける移動通信端末位置推定方法、移動通信端末位置推定プログラム、及び移動通信端末位置推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、一般加入電話に代わり、何時でも何処でも移動体電話サービスを受けることができるという利便性から、移動体電話(移動端末)の需要は伸び、すでに一般加入電話を凌ぐ加入者数を得ている。そして、音楽、動画配信、Web(World Wide Web)閲覧等のより高度なアプリケーションが提供されることで、移動端末として自由度の高いサービスを受けることができるようになってきている。
【0003】
ここで、移動体電話サービスを受けるためには、移動端末の近傍に基地局が必要であり、基地局を通じて交換局との通信が成り立った上でサービスを利用することが可能となる。したがって、例えば、移動端末に対する緊急通話呼出が発生した場合において、その移動端末が通信不可能であるときには、その移動端末の利用者の状況を把握することが困難であり、呼出要求元におけるその後の対応策に支障が生じる。
【0004】
これに対し、例えば、特許文献1には、移動端末の正確な位置を外部装置に出力する移動端末の位置情報検索システムが開示されている。
【0005】
特許文献1に開示の技術では、移動端末に対して無鳴動着信させ、当該移動端末と無線接続した基地局の情報を記憶管理に格納するとともに、当該移動端末の位置情報を表示出力する。その際、当該移動端末が圏外にある時、当該移動端末の記憶保持されている最新の登録位置情報及び位置登録時刻を表示出力する、としている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−25056公報(公開日2001年1月26日)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示の技術では、移動端末の最新の登録位置情報及び位置登録時刻を表示出力する機能を有し、呼出要求元も当該移動端末の利用者の状況をある程度推測することが可能であるが、入手される情報は予測が困難であるほど時間が経過している場合もあり、現在位置を予測するにあたっては十分な情報量であるとは言い難く、推測誤差発生の可能性が高い。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動通信端末を含む通信システムにおいて、より高い確度で移動通信端末の位置を推定することができる移動通信端末位置推定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、通信可能な状態にある移動通信端末装置の位置情報を生成する通信システムに含まれる移動通信端末位置推定装置であって、上記の課題を解決するために、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部と、前記通信システムにて生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して前記記憶部に記憶させるとともに、前記移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して前記記憶部に記憶させる情報管理手段と、前記記憶部に予め記憶されている地図情報と、前記記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、前記移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段とを備えることを特徴としている。
【0010】
上記の構成では、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部を備えている。この記憶部には、地図情報が予め記憶されている。また、記憶部には、情報管理手段によって取得された、移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とが記憶される。さらに、記憶部には、情報管理手段によって取得された端末登録情報が記憶される。そして、記憶部に記憶された上記の情報に基づいて、位置推定手段が、移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する。
【0011】
これにより、移動通信端末装置が通信不可能な状態にあり、最新の位置情報を取得できないような状況においても、位置推定手段の生成する推定位置情報に基づくことにより、移動通信端末装置の推定位置を認識することができる。
【0012】
ここで、位置推定手段による推定位置情報の生成は、上記のように、既に記憶部に記憶されている古い位置情報、及びその位置情報の生成時刻情報に加えて、端末登録情報にも基づいて行われる。端末登録情報は、移動通信端末装置の利用者がその移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報、つまり、その利用者の行動を予測できるような情報である。
【0013】
これにより、単に古い位置情報やその位置情報の生成時刻情報に基づいて位置を推定する場合と比較して、より確度の高い推定が可能になる。
【0014】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、前記端末登録情報には、前記移動通信端末装置の利用者が予定している行き先の位置を示す情報と、その行き先への到着予定時刻を示す情報とを含むスケジュール情報が含まれていてもよい。
【0015】
上記の構成では、スケジュール情報通りに利用者が行動し、それにともなって移動通信端末装置も移動すると仮定して、行き先の位置を示す情報、及びその行き先への到着予定時刻を示す情報と、記憶部に記憶されている位置情報及び生成時刻情報とから、移動通信端末装置の推定位置を算出することができる。
【0016】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、前記情報管理手段は、過去に記憶させた前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とが保持されるように、新たな位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを前記記憶部に記憶させ、前記位置推定手段は、さらに、前記記憶部に記憶された位置情報と、生成時刻情報との履歴に基づいて推定位置情報を生成してもよい。
【0017】
上記の構成では、記憶部に保持されている位置情報と、生成時刻情報との履歴を、利用者の過去の行動パターンとみなし、この過去の行動パターンに基づいて利用者の招来の行動を予測することができる。したがって、この予測通りに利用者が行動し、それにともなって移動通信端末装置も移動すると仮定して移動通信端末装置の推定位置を算出することができる。
【0018】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、前記移動通信端末装置が通信可能な状態にあるか、通信不可能な状態にあるかを判定する通信可否判定手段をさらに備え、前記通信システムでは、前記移動通信端末装置が通信可能な状態にある場合に、前記移動通信端末装置の位置情報の生成が繰り返し行われ、前記情報管理手段は、前記通信システムにて繰り返し生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、各位置情報の生成時刻情報とを逐次前記記憶部に記憶させ、前記位置推定手段は、前記移動通信端末装置が通信可能な状態と判定された場合には、前記記憶部に記憶されている最新の位置情報を、前記移動通信端末装置の推定位置情報してもよい。
【0019】
上記の構成では、移動通信端末装置が通信可能な状態にある場合には、移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とが、繰り返し更新される。したがって、この繰り返しの時間間隔をある程度短く設定することにより、記憶部に記憶されている最新の位置情報の示す位置は、その時点での実際の位置とほぼ等しいとみなすことができる。
【0020】
そこで、上記の構成では、通信可否判定手段により、移動通信端末装置が通信可能な状態と判定された場合には、記憶部に記憶されている最新の位置情報を、移動通信端末装置の推定位置情報とする。これにより、移動通信端末装置が通信可能な状態にある場合において、より確度の高い推定が可能になる。
【0021】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、前記通信システムに含まれる他の通信端末装置への前記推定位置情報の通知の可否が予め登録された通知許可情報に基づいて、前記他の通信端末装置に対して前記推定位置情報を通知するか否かを判定する通知可否判定手段をさらに備えてもよい。
【0022】
移動通信端末装置の位置は、その利用者の位置でもあるため、その利用者のプライバシーにかかわる事項である。したがって、移動通信端末装置の推定位置情報を無制限に通知可能にすると、その利用者のプライバシーが脅かされる。
【0023】
そこで、上記の構成では、推定位置情報を通信システムに含まれる他の通信端末装置へ通知するか否かを、予め登録された通知許可情報に基づいて通知可否判定手段が判定する。これにより、推定位置情報の通知を許可する範囲を制限して、利用者のプライバシーを守ることができる。
【0024】
なお、上記の移動通信端末位置推定装置は、コンピュータにて実現されてもよい。本発明の移動通信端末位置推定プログラムは、コンピュータを移動通信端末位置推定装置として動作させるためのプログラムであって、コンピュータを前記各手段として動作させることを特徴としている。また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の移動通信端末位置推定プログラムを記録した記録媒体である。
【0025】
本発明の通信端末装置は、上記の移動通信端末位置推定装置と通信可能な通信端末装置であり、前記推定位置情報を受け取り、この推定位置情報の示す推定位置を提示する推定位置提示手段を備えることを特徴としている。
【0026】
上記の構成では、推定位置提示手段が、上記の移動通信端末位置推定装置から推定位置情報を受け取り、その推定位置情報の示す推定位置を提示する。提示の方法は、画面上での文字や地図によって推定位置を表示する、あるいは、音声によって推定位置を報知するなどといった様々な方法をとることができる。これにより、この通信端末装置の利用者は、移動通信端末装置の推定位置を把握することができる。
【0027】
本発明の通信システムは、通信可能な状態にある移動通信端末装置の位置情報を生成する通信システムであって、上記の課題を解決するために、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部と、前記通信システムにて生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して前記記憶部に記憶させるとともに、前記移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して前記記憶部に記憶させる情報管理手段と、前記記憶部に予め記憶されている地図情報と、前記記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、前記移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段とを備えることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によっても、上記移動通信端末位置推定装置と同様、より確度の高い移動通信端末装置の位置の推定が可能になる。
【0029】
本発明の移動通信端末位置推定方法は、通信可能な状態にある移動通信端末装置の位置情報を生成する通信システムにおける移動通信端末位置推定方法であって、上記の課題を解決するために、情報管理手段により、前記通信システムにて生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して記憶部に記憶させるステップと、情報管理手段により、前記移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して前記記憶部に記憶させるステップと、位置推定手段により、前記記憶部に予め記憶されている地図情報と、前記記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、前記移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成するステップとを含むことを特徴としている。
【0030】
上記の方法によっても、上記移動通信端末位置推定装置と同様、より確度の高い移動通信端末装置の位置の推定が可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1から図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
まず、本実施形態の移動端末位置情報通知システム1の概略構成を図2に基づいて説明する。移動端末位置情報通知システム1は、移動端末(移動通信端末装置)10と、基地局20と、交換機30と、外部端末(通信端末装置)40とを備えた通信システムである。
【0033】
移動端末10は、例えば、携帯電話端末やPHS(Personal Handyphone System)端末などからなる。
【0034】
外部端末40は、移動端末10と同様の携帯電話端末やPHS端末などからなる移動型外部端末40aであってもよく、パーソナルコンピュータやサーバコンピュータなどからなる固定型外部端末40bであってもよい。
【0035】
なお、移動型外部端末40aと固定型外部端末40bとは、交換機30との通信形態が異なるものの、移動端末位置情報通知システム1における基本的機能は共通しているので、本実施形態では、特にことわらない限り外部端末40として移動型外部端末40aを想定して説明する。
【0036】
また、本実施形態では移動端末10と移動型外部端末40aとを区別し、別々の端末装置として説明するが、これに限らず、同一の端末装置が、ときには移動端末10として機能し、ときには移動型外部端末40aとして機能するようになっていてもよい。
【0037】
交換機30には、通常、多数の基地局が接続されているが、図2では、代表として1つの基地局20を図示している。交換機30は、移動端末10と、他の移動端末や、移動型外部端末40aとの間で、一方からのダイアリング操作に伴って他方との回線の接続を行い、電話サービスを開始する。
【0038】
基地局20は、移動端末10や移動型外部端末40aと交換機30との架け橋の役割を担っており、移動端末10や移動型外部端末40aとの間では無線通信を行い、交換機30との間では無線又は有線通信を行う。基地局20の通信エリア内には、それぞれ複数の移動端末や移動型外部端末が含まれていてもよいが、図2では、それぞれ1つの移動端末10、移動型外部端末40aを図示している。
【0039】
基地局20の周辺環境には、一般に、デパートや地下鉄の駅など、移動端末10との通信が不可能な場所が存在したり、高層マンションなど、基地局20と移動端末10とを結ぶ無線通信経路を遮断する障壁が存在したりする。あるいは、図3に示すように、移動端末が、ある基地局の通信エリアAから特定の方向Dに移動すると、何れの基地局の通信エリアでもない通信圏外Bに出てしまい、基地局20と移動端末10との通信が途絶えることもある。
【0040】
次に、移動端末位置情報通知システム1を構成する各装置について、より詳細に説明する。
【0041】
交換機30の構成を図1のブロック図に基づいて説明する。交換機30は、交換機30の各部を制御する制御部301と、各種情報を記憶する記憶部302と、基地局20や固定型外部端末40bとの通信を行うとともに、これらの通信の交換操作を行う通信部303とを備えている。
【0042】
ここで、記憶部302は、移動端末10の位置を推定するために用いる情報(基礎情報)を記憶する。基礎情報には、位置・時刻情報、スケジュール情報、個人登録情報、地図情報などが含まれている。また、記憶部302は、通知許可情報を記憶する。これらの情報の詳細については後述する。
【0043】
制御部301は、例えば、CPU(central processing unit)や、メモリ、入出力装置、バスなどを備えるコンピュータにより構成されている。そして、制御部301は、データベース管理部(情報管理手段)301a、現在位置予測部(位置推定手段)301b、通信可否判定部(通信可否判定手段)301c、及び通知可否判定部(通知可否判定手段)301dとして機能する。
【0044】
データベース管理部301aは、移動端末10において生成されるその移動端末10の位置情報と、その位置情報が生成された時刻を示す時刻情報(生成時刻情報)とを移動端末10から取得し、位置・時刻情報として記憶部302に記憶させる。このとき、データベース管理部301aは、過去に記憶部302に記憶させた位置・時刻情報を、過去の行動パターン情報として記憶部302に保持させる。
【0045】
また、データベース管理部301aは、移動端末10の利用者がその移動端末10に登録した情報、例えば、スケジュール情報、個人登録情報、通知許可情報などを移動端末10から取得し、それぞれ記憶部302に記憶させる。このうち、スケジュール情報及び個人登録情報は、移動端末10の位置を推定するために用いる端末登録情報である。また、通知許可情報は、移動端末10の推定位置を、外部端末40へ通知することを許可するか否かが、予め登録された情報である。
【0046】
現在位置予測部301bは、記憶部302に記憶されている基礎情報に基づいて、移動端末10の推定位置を示す推定位置情報を生成する。現在位置予測部301bにおいて推定位置情報を生成するための具体的処理内容については後述する。
【0047】
通信可否判定部301cは、移動端末10が通信可能な状態にあるか、通信不可能な状態にあるか、つまり、移動端末10と、基地局20との通信が成立しているか否かを判定する。この判定は、通信部303を介して移動端末10と基地局20との通信状態を確認することによって行われる。
【0048】
通知可否判定部301dは、記憶部302に記憶されている通知許可情報に基づいて、外部端末40に対して上記推定位置情報を提供するか否かを判定する。
【0049】
次に、移動端末10及び移動型外部端末40aの外観構成の一例をそれぞれ図4及び図5に基づいて説明する。移動端末10の外観構成と移動型外部端末40aの外観構成とは、基本的には同じである。
【0050】
移動端末10/移動型外部端末40aは、それぞれ、画面表示部105/405、キー入力部104/404、スピーカ111/411、マイク112/412、及びアンテナ113/413を備えており、画面表示部105/405には、アンテナ感度メータ114/414が表示される。
【0051】
画面表示部105/405は、文字や記号によりシステム内部の状態や設定情報、操作手順等を表示し、利用者に対して視覚的に様々な情報を提供する。キー入力部104/404は、整列配置された各種ボタンスイッチにより構成され、特定の操作に従いボタンスイッチを押下することで、各種情報の入力が可能である。アンテナ感度メータ114/414は、基地局との通信感度を示しており、利用者は、その表示状態に基づいて通信感度を知ることができる。
【0052】
次に、移動端末10の構成を図6のブロック図に基づいて説明する。移動端末10は、移動端末10の各部を制御する制御部101と、各種情報を記憶する記憶部102と、基地局20との通信を行う通信部103と、図4にも示したキー入力部104と、図4にも示した画面表示部105と、移動端末10の位置を検出する位置検出部106とを備えている。
【0053】
制御部101は、交換機30の制御部301と同様にコンピュータによって構成されている。そして、制御部301は、データベース管理部101aとして機能する。
【0054】
データベース管理部101aは、位置検出部106において移動端末10自体の位置を検出させ、その位置を示す情報として生成された位置情報と、その位置情報を生成した時刻を示す時刻情報とを位置・時刻情報として記憶部102に記憶させる。
【0055】
また、データベース管理部101aは、移動端末10の利用者が、キー入力部104などを介して入力した情報、例えば、スケジュール情報、個人登録情報などを、端末登録情報として記憶部102に記憶させる。さらに、データベース管理部101aは、この移動端末10に関する推定位置情報の外部端末40に対する通知の可否を、この移動端末10の利用者がキー入力部104などを介して入力した場合に、これを通知許可情報として記憶部102に記憶させる。
【0056】
記憶部102は、上記の位置・時刻情報、スケジュール情報、個人登録情報、通知許可情報などを記憶する。
【0057】
位置検出部106は、例えばGPS(global positioning system)などからなり、移動端末10の位置を検出する。位置検出部106は、検出した位置を示す位置情報を生成する。この位置情報としては、例えば、所定の座標系における座標値を用いることができる。
【0058】
次に、移動型外部端末40aの構成を図7のブロック図に基づいて説明する。移動型外部端末40aは、移動型外部端末40aの各部を制御する制御部401と、各種情報を記憶する記憶部402と、基地局20との通信を行う通信部403と、図5にも示したキー入力部404と、図5にも示した画面表示部405とを備えている。
【0059】
制御部401は、交換機30の制御部301と同様にコンピュータによって構成されている。そして、制御部401は、推定位置提示部(推定位置提示手段)401aとして機能する。
【0060】
推定位置提示部401aは、通信部403を介して交換機30から上記推定位置情報を受け取り、この推定位置情報の表す位置を提示する。この位置の提示の方法としては、画面表示部405を用いて画面上に上記位置を文字や地図によって表示する方法であってもよく、図5のスピーカ411を用いて音声によって報知する方法であってもよい。
【0061】
なお、移動端末10及び移動型外部端末40aには、それぞれ端末IDが割り当てられている。この端末IDは、例えば、それぞれの端末に割り当てられた電話番号などからなる。この端末IDは、それぞれの記憶部102・402に記憶されている。
【0062】
次に、移動端末位置情報通知システム1における処理の流れについて説明する。
【0063】
移動端末10に記憶された情報に基づいて交換機30に記憶された情報を更新する処理の流れを図8のフローチャートに基づいて説明する。
【0064】
まず、交換機30の通信可否判定部301cが、通信部303を介して移動端末10と基地局20との通信状態を確認し(S301)、通信の可否を判定する(S302)。通信不可能である場合には、所定時間が経過するのを待って(S303)、再度通信の可否の判定を行い、通信可能状態になるまで繰り返す。
【0065】
通信可能である場合には、交換機30のデータベース管理部301aから移動端末10に対して、移動端末10の位置情報と、その位置情報が生成された時刻を示す時刻情報とからなる位置・時刻情報の送信要求が行われる(S304)。移動端末10では、交換機30からの送信要求を受信すると(S101)、位置検出部106にて位置を検出し、この検出した位置を示す位置情報と、その位置情報が生成された時刻を示す時刻情報とをデータベース管理部101aにより記憶部102内のデータベースに記録する。また、移動端末10の制御部101は、データベースに記録した位置・時刻情報を、通信部103を介して交換機30に送る(S102)。交換機30では、移動端末10から送られてきた位置・時刻情報を通信部303にて受信し、それらをデータベース管理部301aにより記憶部302内のデータベースに記録する(S305)。
【0066】
移動端末10では、ステップS102に引き続いて、交換機30に対して前回情報を送信した時点から記憶部302内のデータベースに記録されている位置・時刻情報以外の情報が更新されたか否かをデータベース管理部101aにて判定し(S103)、更新された情報がなければ処理を終了する。更新された情報がある場合には、制御部101がその情報を通信部103を介して交換機30に送る(S104)。交換機30では、移動端末10から送られてきた情報を通信部303にて受信し、それをデータベース管理部301aにより記憶部302内のデータベースに記録する(S306)。
【0067】
これにより、情報を更新するための一連の処理が終了し、次回の処理の開始時まで待機し(S307)、次回の処理の開示時になるとステップS301からの処理を繰り返す。
【0068】
このように、上記一連の処理は、移動端末10の利用者の操作によって開始するものではなく、交換機30の制御のもとで自動的かつ定期的に実行するものである。ただし、上記一連の処理を、移動端末10の利用者の操作によって開始してもよく、あるいは交換機30の制御のもとで不定期に開始してもよい。このように、移動端末位置情報通知システム1では、移動端末10が通信可能な状態にある場合に、移動端末10の位置情報の生成が繰り返し行われる。そして、交換機30のデータベース管理部301aは、上記繰り返し生成される移動端末10の位置情報と、各位置情報の時刻情報とを、逐次記憶部302に記憶させる。
【0069】
次に、移動端末10の位置情報を移動型外部端末40aから問い合わせる処理の流れを図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0070】
まず、移動型外部端末40aの利用者が、特定の手順にしたがって移動型外部端末40aのキー入力部404のボタンスイッチを押下し、移動端末10の端末IDをダイアリング操作することで、移動型外部端末40aの制御部401が、通信部403を介して電話サービス開始要求とともにダイアリング操作した端末IDを交換機30に送る(S411)。このとき、移動型外部端末40aに記録されている移動型外部端末40a自体の端末IDも交換機30に送る。
【0071】
交換機30では、通信部103にて電話サービス開始要求や端末IDを受信すると(S311)、通信可否判定部301cにより、移動端末10と基地局20との通信の可否を判定する(S312)。通信不可能である場合には、制御部301が応答フラグをリセットし(S313)、後述するステップS318に移る。応答フラグは、制御部301内に設定しておくことができる。
【0072】
通信可能である場合には、対象となる移動端末10に対して通信要求(コーリング)を送信する(S314)。移動端末10では、交換機30からの通信要求を通信部103により受信すると(S111)、着信音等により利用者に対して着信を通知する着信処理を行う(S112)。このとき、利用者が着信応答操作をすることにより、移動端末10と移動型外部端末40aとの回線を接続して通話を可能にし、その後、利用者が終了操作をすることにより、回線を切断する、という通話処理を、交換機30の通信部303、移動端末10、及び移動型外部端末40aが行う(S113,S316,S412)。
【0073】
交換機30では、ステップS314に引き続いて、制御部101により移動端末10が着信応答したか否かを判定し、着信応答した場合には上記通話処理を行った後(S316)、制御部301が応答フラグをセットする(S317)。着信応答しなかった場合には、通話処理を行わずに応答フラグをセットする。
【0074】
続いて、交換機30では、通知可否判定部301dにより、電話サービス開始要求もとである移動型外部端末40aに対して、移動端末10の推定位置情報の通知が許可されているか否かを判定する(S318)。この判定は、記憶部302に予め登録されている通知許可情報を参照して行う。通知が許可されていない場合には、推定位置情報の通知を拒否する旨の拒否通知を移動型外部端末40aに対して送り(S319)、移動型外部端末40aがこれを受信する(S413)。通知が許可されている場合には、制御部101が応答フラグがセットされているか否かを判定する(S320)。
【0075】
ここで、応答フラグがセットされている場合は、移動端末10と基地局20とが通信可能な状態にあったことになる。通信可能であれば、図8に基づいて説明した情報の更新処理が行われていることになるので、記憶部302内のデータベースに記録されている移動端末10の最新の位置情報は、最近の情報であることになる。したがって、その最新の位置情報が示す位置は、移動端末10の実際の位置とほぼ一致するとみなすことができる。そこで、現在位置予測部301bは、記憶部302内のデータベースに記録されている最新の位置情報を推定位置情報とし、その最新の位置情報に対応する時刻情報とともに移動型外部端末40aに送る(S321)。
【0076】
一方、応答フラグがリセットされている場合は、移動端末10と基地局20とが通信不可能な状態にあったことになる。通信不可能であれば、図8に基づいて説明した情報の更新処理を行うことができていないので、記憶部302内のデータベースに記録されている最新の位置情報であっても、それは登録されてからある程度の時間が経過した古い情報であることになる。したがって、その最新の位置情報が示す位置は、移動端末10の実際の位置から大きく離れた位置である可能性が高い。そこで、現在位置予測部301bにより、記憶部302内のデータベースに記録されている情報に基づいて移動端末10の現在位置を予測し(S322)、その予測結果として生成される推定位置情報を移動型外部端末40aに送る(S321)。このとき、提供する推定位置情報が予測結果である旨の情報を含めて移動型外部端末40aに送ってもよい。なお、ステップS322の現在位置予測処理の詳細は後述する。
【0077】
移動型外部端末40aでは、交換機30から送られてきた移動端末10の推定位置情報を通信部403で受信し(S414)、その推定位置情報の示す位置を推定位置提示部401aにより画面表示部405に表示する(S415)。このとき、その推定位置情報が示す位置を地図上で表示してもよい。この場合、地図の表示に必要な地図情報は、移動型外部端末40aが、交換機30から取得してもよく、他の情報源から取得してもよい。
【0078】
このように、現在位置予測部301bは、通信可否判定部301cの判定に基づき、移動端末10が通信可能な状態である場合には、記憶部302に記憶されている最新の位置情報を、移動端末10の推定位置情報とし、移動端末10が通信不可能な状態である場合には、記憶部302に記憶されている情報に基づいて、移動端末10の推定位置情報を生成する。
【0079】
次に、移動端末10及び交換機30それぞれにおいて管理されているデータベースの内容について説明する。
【0080】
まず、移動端末10において管理されているデータベースの内容の一例について、図10(a)〜(d)に基づいて説明する。
【0081】
このデータベースには、通知許可情報(図10(a))、位置・時刻情報(図10(b))、スケジュール情報(図10(c))、及び個人登録情報(図10(d))が記録されている。
【0082】
通知許可情報は、この移動端末10の位置情報通知サービスを受ける移動型外部端末40aに対して、移動端末10の位置情報の通知を許可するか否かを定める情報であり、移動型外部端末40aごとの、登録No.、利用者の名前、移動型外部端末40aの端末ID、及び通知の可否から構成されている。
【0083】
位置・時刻情報は、所定時間ごと、あるいは交換機30からの要求に応じて位置検出部106にて検出した移動端末10の位置情報と、その検出時刻を示す時刻情報とから構成されている。位置・時刻情報としては、最新のものが記録されておればよい。また、位置情報としては、地図上の座標を用いることができる。
【0084】
スケジュール情報は、移動端末10の利用者が登録したスケジュールを表すものであり、利用者が予定している行き先の位置を示す情報と、その行き先へ到着する予定時刻とから構成されている。この行き先の位置を示す情報も、上記位置情報と同様、地図上の座標を用いることができる。
【0085】
個人登録情報は、移動端末10の利用者が登録した情報であり、その利用者の自宅や勤務先など、その利用者と関連のある関連場所の位置を示す情報と、その場所の名称とから構成されている。関連場所の位置を示す情報も、上記位置情報と同様、地図上の座標を用いることができる。この個人登録情報としては、現在予測位置を推定するにあたり有効な個人情報であればよい。
【0086】
次に、交換機30において管理されているデータベースの内容の一例について、図11(a)〜(d)に基づいて説明する。
【0087】
このデータベースには、位置・時刻情報(図11(a))、スケジュール情報(図11(b))、個人登録情報(図11(c))、地図情報(図11(d))、及び通知許可情報が記録されている。なお、通知許可情報は、図10(a)と同一の情報であるので、図示していない。また、図11(d)には、地図情報に含まれる後述する施設情報のみを図示している。
【0088】
これらの情報のうち、位置・時刻情報、スケジュール情報、個人登録情報、及び通知許可情報は、移動端末10ごとの情報であるので、移動端末10の端末IDと対応付けて移動端末10ごとに記録されている。地図情報に関しては、全ての利用者に共通の情報として記録されている。
【0089】
地図情報としては、例えば、カーナビゲーションシステムなどにおいて用いられている地図情報を利用することができる。この地図情報には、路線地図情報や道路地図情報等、交通手段を特定するための情報も含まれる。
【0090】
また、この地図情報には、例えば図13に示すように、地図上に位置するデパートや、地下鉄の駅の入り口、病院、マンションなどの施設に関する施設情報が含まれる。この施設情報は、各施設の位置を示す情報と、各施設の名称と、各施設に割り当てられた固有の登録No.とから構成されている。この施設情報としては、移動端末10と交換機30との無線通信の妨げとなり得る施設が主に登録されている。
【0091】
位置・時刻情報、スケジュール情報、及び個人登録情報は、上記図8のフローチャートに示した情報の更新処理におけるステップS102,S104において移動端末10が交換機30に対して送信し、ステップS305,S306において交換機30のデータベース管理部301aが記録したものである。したがって、上記更新処理が行われることにより、交換機30にて管理されている位置・時刻情報、スケジュール情報、及び個人登録情報の内容は、移動端末10にて管理されている位置・時刻情報、スケジュール情報、及び個人登録情報の内容と一致することになる。
【0092】
ただし、位置・時刻情報に関しては、最新の情報に加えて、過去の情報(位置・時刻情報の履歴)も所定期間分保存されている。この過去の情報は、その利用者の過去の行動パターンを示す情報として管理される。また、位置・時刻情報における位置情報の示す位置が、施設情報における施設の位置の近辺である場合には、その位置・時刻情報に対してその施設情報の登録No.が付加される。
【0093】
次に、図9のステップS322に示した現在位置予測処理の具体例について、図12のフローチャートに基づいて説明する。なお、図12のフローチャートにおいて、各種情報の読み出しの処理は交換機30のデータベース管理部301aが行い、その他の処理は現在位置予測部301bが行うものとする。また、データベース管理部301aにて読み出す各種情報は、記憶部302内のデータベースに記録されている情報である。
【0094】
まず、移動端末10の位置・時刻情報のうち、最新のものを読み出す(S331)。そして、読み出した位置情報が示す位置を、現在予測位置を推定するに当たっての基準位置として登録する。また、読み出した時刻情報が示す時刻を現在時刻から差し引いた値を差分時間1として登録する(S332)。
【0095】
次に、移動端末10のスケジュール情報を読み出し(S333)、このスケジュール情報に基づいて、現在時刻直後に予定されている行き先と、その到着予定時刻を選定し、その行き先の位置を目標位置、到着予定時刻を目標時刻として登録する。また、目標時刻から現在時刻を差し引いた値を差分時間2として登録する(S334)。
【0096】
次に、地図情報及び個人登録情報を読み出す(S335)。そして、地図情報に含まれる施設情報を検索し、基準位置周辺のデパートや地下鉄の駅等の移動端末10と基地局20との通信を断ち切る原因となり得る通信中断要因を特定する。このとき、個人登録情報に通信中断要因を絞り込む情報があれば、それらを参照の上、最も可能性の高い通信中断要因を特定する(S336)。
【0097】
次に、移動端末10の利用者が、移動のために利用していると考えられる交通手段を特定する。なお、交通手段には、徒歩を含むものとする。
【0098】
そのために、まず、過去の行動パターンを読み出し(S337)、過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が可能か否かを判定し(S338)、可能である場合には、過去の行動パターンに基づいて交通手段を特定する(S339)。
【0099】
例えば、過去の行動パターンにおいて、ステップS336で特定した通信中断要因と同じ通信中断要因により移動端末10の通信が途切れたことがある場合に、過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が可能であると判定する。そして、その過去の行動パターンにおいて、通信が再開された位置(出現ポイント)を読み出し、地図情報に基づくことにより、ステップS336で特定した通信中断要因と、出現ポイントとを結ぶ交通手段を特定する。そして、このようにして特定した交通手段が、今回も利用されているものと推定する。
【0100】
一方、過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が不可能である場合には、地図情報に基づいて基準位置から目標位置までの距離を算出し、差分時間2も考慮した上で、利用される可能性の最も高い交通手段を特定する(S337)。
【0101】
例えば、基準位置座標p1(x1, y1)、目標位置座標pe(xe, ye)であった場合に、直線距離L#1は、所定の関数F1を用いることにより、L#1=F1(x1, y1, xe, ye)として容易に算出可能である。また、より実距離に近い値を求めるのであれば、地図情報内の路線情報より最短ルートを導き出し、各中継地点p2, p3, p4, …の間の距離を合計することによって算出できる推定実距離L#1Aを直線距離L#1の代わりに使用してもよい。ここでは、推定実距離L#1Aを使用するものとする。
【0102】
また、徒歩による人間の平均的な移動速度をs#tohoとして予め設定しておくと、基準位置座標p1(x1, y1)から目標位置座標pe(xe, ye)へ移動する場合の、移動必要時間はt#1=L#1A / s#tohoにて算出できる。
【0103】
そして、t#1≦差分時間2である場合には、徒歩での移動と推定する。一方、t#1>>差分時間2である場合や、推定実距離L#1Aが非常に長い場合には、徒歩での移動は考えがたいので、高速で移動できる他の交通手段を利用するものと推定する。
【0104】
このとき、店舗・地域情報に地下鉄等の交通手段に関わる情報が含まれている場合、これらの施設情報をも包括した判断の元で交通手段を推定する。
【0105】
例えば、店舗・地域情報を参照し、基準位置座標p1(x1, y1)、又は各中継地点座標p2(x2, y2), p3(x3, y3), p4(x4, y4), …の周辺に、地下鉄等の交通手段に関わる施設の座標情報が単数又は複数登録されている場合、まず、それらの交通手段の1つを選択し、選択した交通手段Aを利用したと仮定し、その交通手段Aを利用した場合の発着駅等を地図情報に基づいて推定する。
【0106】
複数の交通手段を乗り継いで利用すると考えられる場合(例えば、徒歩→地下鉄→徒歩の場合は3つの交通手段を利用していることになる。)には、それらの交通手段の節目に経由ポイントK2a(基準位置), K2b, K2c, …を設定した上で、各経由ポイント間の交通手段の平均移動速度s#K2a, s#K2b, s#K2c, …と、各経由ポイント間の距離L#K2a, L#K2b, L#K2c, …とから、各経由ポイント間の移動必要時間t#K2a(= L#K2a/s#K2a), t#K2b, t#K2c, …を算出する。なお、各経由ポイント間の距離は、上記関数F1を用いて算出することができる。
【0107】
そして、交通手段Aを利用した場合のトータル移動時間t#2=Σ(t#K2i) (i=a, b, c, …)を算出し、t#2≦差分時間2であればこの交通手段Aを利用した可能性があると判定し、t#2>>差分時間2であればこの交通手段Aを利用したとは判断しづらいため、この交通手段Aを利用した可能性はないと判定する。
【0108】
他の交通手段B,C,D,…についても同様の処理を行い、差分時間2に最も近い移動必要時間となる交通手段を特定し、移動端末10の利用者がこの交通手段を利用したと推定する。
【0109】
そして、ステップS339又はS340にて特定した交通手段を利用しているものとして、基準位置から差分時間1経過後の現在予測位置を、経由ポイントまでの必要時間と平均移動速度などに基づいて推定する(S341)。
【0110】
例えば、特定した交通手段の経由ポイントをKNa, KNb, KNc, KNd、経由ポイント間の交通手段の平均移動速度をs#KNa, s#KNb, s#KNc、経由ポイント間の距離をL#KNa, L#KNb, L#KNc、経由ポイント間の移動必要時間をt#KNa, t#KNb, t#KNcとすると、例えば、t#KNa<差分時間1、かつ、t#KNa+t#KNb>差分時間1であれば、移動端末10の利用者は経由ポイントKNb, KNc間を移動中であると推定できる。また、現在予測位置は経由ポイントKNbからKNcにかけて、距離=s#KNb×(差分時間1−t#KNa)進んだ付近であると推定できる。
【0111】
以上の説明では、現在予測位置を推定するにあたり、スケジュール情報、施設情報、個人登録情報等の数種の推定元情報を用いた場合の例であるが、上記した推定元情報のうちの一部の情報が欠落した場合でも、アルゴリズム次第で十分に現在予測位置を推定することは可能である。
【0112】
以上のように、本実施形態の移動端末位置情報通知システム1では、移動端末10の位置を推定する機能を交換機30にもたせている。つまり、移動端末位置情報通知システム1では、交換機30が本発明の移動通信端末位置推定装置として機能する。ただし、本発明の移動通信端末位置推定装置は、交換機30とは別の装置として移動端末位置情報通知システム1に組み込まれていてもよい。
【0113】
また、本実施形態の移動端末位置情報通知システム1では、移動端末10において移動端末10の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを生成するものとしたが、位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とは、移動端末10を含む通信システム内で生成されるようになっておればよい。例えば、基地局20の通信エリアがある程度狭い場合、移動端末10がどの基地局20の通信エリアに属しているかを交換機30により判定し、これに基づいて移動端末10の位置情報を生成するようにしてもよい。
【0114】
また、本実施形態の移動端末位置情報通知システム1では、移動端末10や移動型外部端末40aとして、電話機能を備えた端末を想定して説明したが、必ずしも電話機能を備えている必要はなく、データ通信端末のようなものであってもよい。
【0115】
以上のように、本発明の移動通信端末位置推定装置は、通信可能な状態にある移動端末10の位置情報を生成する通信システムに含まれるものであって、次の構成を備えることを特徴とするものである。
【0116】
すなわち、本発明の移動通信端末位置推定装置は、移動通信端末装置(移動端末10)の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部(記憶部302)と、通信システムにて生成される移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して記憶部に記憶させるとともに、移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して記憶部に記憶させる情報管理手段(データベース管理部301a)と、記憶部に予め記憶されている地図情報と、記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段(現在位置予測部301b)とを備える。
【0117】
この構成では、移動通信端末装置が通信不可能な状態にあり、最新の位置情報を取得できないような状況においても、位置推定手段の生成する推定位置情報に基づくことにより、移動通信端末装置の推定位置を認識することができる。
【0118】
ここで、位置推定手段による推定位置情報の生成は、上記のように、既に記憶部に記憶されている古い位置情報、及びその位置情報の生成時刻情報に加えて、端末登録情報にも基づいて行われる。端末登録情報は、移動通信端末装置の利用者がその移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報、つまり、その利用者の行動を予測できるような情報である。
【0119】
これにより、単に古い位置情報やその位置情報の生成時刻情報に基づいて位置を推定する場合と比較して、より確度の高い推定が可能になる。
【0120】
なお、本発明の移動通信端末位置推定装置は、ハードウェアで実現してもよいが、コンピュータに移動通信端末位置推定プログラムを読み込むことで、コンピュータを移動通信端末位置推定装置として動作させることで実現してもよい。
【0121】
この場合、移動通信端末位置推定プログラムがコンピュータに読み込まれることにより、そのコンピュータにおいて、図1のデータベース管理部301a、現在位置予測部301b、通信可否判定部301c、通知可否判定部301dが構成される。また、記憶部302は、コンピュータの外部記憶装置などで実現することができる。
【0122】
上記移動通信端末位置推定プログラムは、その移動通信端末位置推定プログラムを記録した記録媒体からコンピュータに供給されてもよく、通信ネットワーク(インターネット、イントラネット等を含む)とコンピュータとを接続可能に構成して、その通信ネットワークを介してコンピュータに供給されてもよい。
【0123】
移動通信端末位置推定プログラムを記録する記録媒体は、コンピュータと分離可能に構成してもよく、コンピュータに組み込むようになっていてもよい。この記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにコンピュータに装着されるものであっても、外部記憶装置としてコンピュータに接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
【0124】
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0125】
【発明の効果】
以上のように、本発明の移動通信端末位置推定装置は、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部と、通信システムにて生成される移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して記憶部に記憶させるとともに、移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して記憶部に記憶させる情報管理手段と、記憶部に予め記憶されている地図情報と、記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段とを備える構成である。
【0126】
上記の構成では、移動通信端末装置が通信不可能な状態にあり、最新の位置情報を取得できないような状況においても、位置推定手段の生成する推定位置情報に基づくことにより、移動通信端末装置の推定位置を認識することができる。
【0127】
ここで、位置推定手段による推定位置情報の生成は、上記のように、既に記憶部に記憶されている古い位置情報、及びその位置情報の生成時刻情報に加えて、端末登録情報にも基づいて行われる。端末登録情報は、移動通信端末装置の利用者がその移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報、つまり、その利用者の行動を予測できるような情報である。
【0128】
これにより、単に古い位置情報やその位置情報の生成時刻情報に基づいて位置を推定する場合と比較して、より確度の高い推定が可能になるという効果を奏する。
【0129】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、端末登録情報には、スケジュール情報が含まれていてもよい。
【0130】
上記の構成では、スケジュール情報における行き先の位置を示す情報、及びその行き先への到着予定時刻を示す情報と、記憶部に記憶されている位置情報及び生成時刻情報とから、移動通信端末装置の推定位置を算出することができる。
【0131】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、情報管理手段は、過去に記憶させた移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とが保持されるように記憶部に記憶させ、位置推定手段は、さらに、記憶部に記憶された位置情報と、生成時刻情報との履歴に基づいて推定位置情報を生成してもよい。
【0132】
上記の構成では、過去の行動パターンに基づいて利用者の招来の行動を予測することができ、これに対応した移動通信端末装置の推定位置を算出することができる。
【0133】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、通信可否判定手段をさらに備え、通信システムでは、移動通信端末装置が通信可能な状態にある場合に、移動通信端末装置の位置情報の生成が繰り返し行われ、情報管理手段は、通信システムにて繰り返し生成される移動通信端末装置の位置情報と、各位置情報の生成時刻情報とを逐次記憶部に記憶させ、位置推定手段は、移動通信端末装置が通信可能な状態と判定された場合には、記憶部に記憶されている最新の位置情報を、移動通信端末装置の推定位置情報してもよい。
【0134】
上記の構成では、通信可否判定手段により、移動通信端末装置が通信可能な状態と判定された場合には、記憶部に記憶されている最新の位置情報を、移動通信端末装置の推定位置情報とする。これにより、移動通信端末装置が通信可能な状態にある場合において、より確度の高い推定が可能になる。
【0135】
本発明の移動通信端末位置推定装置は、上記の移動通信端末位置推定装置において、他の通信端末装置に対して推定位置情報を通知するか否かを通知許可情報に基づいて判定する通知可否判定手段をさらに備えてもよい。
【0136】
上記の構成では、推定位置情報を通信システムに含まれる他の通信端末装置へ通知するか否かを、予め登録された通知許可情報に基づいて通知可否判定手段が判定する。これにより、推定位置情報の通知を許可する範囲を制限して、利用者のプライバシーを守ることができる。
【0137】
なお、上記の移動通信端末位置推定装置は、コンピュータにて実現されてもよい。本発明の移動通信端末位置推定プログラムは、コンピュータを移動通信端末位置推定装置として動作させるためのプログラムであって、コンピュータを各手段として動作させるプログラムである。また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の移動通信端末位置推定プログラムを記録した記録媒体である。
【0138】
本発明の通信端末装置は、上記の移動通信端末位置推定装置と通信可能な通信端末装置であり、推定位置情報を受け取り、この推定位置情報の示す推定位置を提示する推定位置提示手段を備える構成である。
【0139】
これにより、上記通信端末装置の利用者は、移動通信端末装置の推定位置を把握することができる。
【0140】
本発明の通信システムは、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部と、通信システムにて生成される移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して記憶部に記憶させるとともに、移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して記憶部に記憶させる情報管理手段と、記憶部に予め記憶されている地図情報と、記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段とを備える構成である。
【0141】
上記の構成によっても、上記移動通信端末位置推定装置と同様、より確度の高い移動通信端末装置の位置の推定が可能になる。
【0142】
本発明の移動通信端末位置推定方法は、情報管理手段により、通信システムにて生成される移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して記憶部に記憶させるステップと、情報管理手段により、移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して記憶部に記憶させるステップと、位置推定手段により、記憶部に予め記憶されている地図情報と、記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成するステップとを含む方法である。
【0143】
上記の方法によっても、上記移動通信端末位置推定装置と同様、より確度の高い移動通信端末装置の位置の推定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る移動端末位置情報通知システムにおける交換機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る移動端末位置情報通知システムの全体構成を示す図面である。
【図3】図2の移動端末位置情報通知システムにおける基地局の通信エリアと、通信圏外とを示す図面である。
【図4】図2の移動端末位置情報通知システムにおける移動端末の外観構成を示す平面図である。
【図5】図2の移動端末位置情報通知システムにおける移動型外部端末の外観構成を示す平面図である。
【図6】図2の移動端末位置情報通知システムにおける移動端末のブロック構成を示すブロック図である。
【図7】図2の移動端末位置情報通知システムにおける移動型外部端末のブロック構成を示すブロック図である。
【図8】図2の移動端末位置情報通知システムにおいて、移動端末に記憶された情報に基づいて交換機に記憶された情報を更新する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図2の移動端末位置情報通知システムにおいて、移動型外部端末から交換機に対して移動端末の位置情報を問い合わせる処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】(a)〜(d)は、図2の移動端末位置情報通知システムにおける移動端末に記録されている情報を示す図面である。
【図11】(a)〜(d)は、図2の移動端末位置情報通知システムにおける交換機に記録されている情報を示す図面である。
【図12】図2の移動端末位置情報通知システムにおける交換機において、移動端末の現在位置を予測する処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】図2の移動端末位置情報通知システムにおける交換機に記録されている地図情報を説明するための図面である。
【符号の説明】
1 移動端末位置情報通知システム(通信システム)
10 移動端末(移動通信端末装置)
20 基地局
30 交換機(移動通信端末位置推定装置)
40 外部端末(通信端末装置)
40a 移動型外部端末
40b 固定型外部端末
101 制御部
101a データベース管理部
102 記憶部
103 通信部
104 キー入力部
105 画面表示部
106 位置検出部
301 制御部
301a データベース管理部(情報管理手段)
301b 現在位置予測部(位置推定手段)
301c 通信可否判定部(通信可否判定手段)
301d 通知可否判定部(通知可否判定手段)
302 記憶部
303 通信部
401 制御部
401a 推定位置提示部(推定位置提示手段)
402 記憶部
403 通信部
404 キー入力部
405 画面表示部

Claims (10)

  1. 通信可能な状態にある移動通信端末装置の位置情報を生成する通信システムに含まれる移動通信端末位置推定装置において、
    前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部と、
    前記通信システムにて生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して前記記憶部に記憶させるとともに、前記移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して前記記憶部に記憶させる情報管理手段と、
    前記記憶部に予め記憶されている地図情報と、前記記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、前記移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段とを備え、
    前記端末登録情報には、前記移動通信端末装置の利用者が予定している行き先の位置を示す情報と、その行き先への到着予定時刻を示す情報とを含むスケジュール情報が含まれており、
    前記位置推定手段は、
    前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻直後に予定されている行き先と、その到着予定時刻を選定し、その行き先の位置を目標位置、到着予定時刻を目標時刻として登録し、また、目標時刻から現在時刻を差し引いた値を差分時間として登録し、
    利用者の過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が可能か否かを判定し、過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が不可能である場合には、前記地図情報に基づいて前記基準位置から前記目標位置までの距離を算出し、前記差分時間も考慮した上で、利用される可能性の最も高い交通手段を特定し、
    前記特定した交通手段に基づき、前記推定位置情報を生成することを特徴とする移動通信端末位置推定装置。
  2. 前記位置推定手段は、
    前記位置情報が示す位置を、現在予測位置を推定するに当たっての基準位置として登録し、
    前記生成時刻情報が示す時刻を現在時刻から差し引いた値を他の差分時間として登録し、
    前記特定された交通手段を利用しているものとして、前記基準位置から前記他の差分時間経過後の現在予測位置を推定し、当該現在予測位置を示す前記推定位置情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末位置推定装置。
  3. 前記情報管理手段は、過去に記憶させた前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とが保持されるように、新たな位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを前記記憶部に記憶させ、
    前記位置推定手段は、さらに、前記記憶部に記憶された位置情報と、生成時刻情報との履歴に基づいて推定位置情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末位置推定装置。
  4. 前記移動通信端末装置が通信可能な状態にあるか、通信不可能な状態にあるかを判定する通信可否判定手段をさらに備え、
    前記通信システムでは、前記移動通信端末装置が通信可能な状態にある場合に、前記移動通信端末装置の位置情報の生成が繰り返し行われ、
    前記情報管理手段は、前記通信システムにて繰り返し生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、各位置情報の生成時刻情報とを逐次前記記憶部に記憶させ、
    前記位置推定手段は、前記移動通信端末装置が通信可能な状態と判定された場合には、前記記憶部に記憶されている最新の位置情報を、前記移動通信端末装置の推定位置情報とすることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末位置推定装置。
  5. 前記通信システムに含まれる他の通信端末装置への前記推定位置情報の通知の可否が予め登録された通知許可情報に基づいて、前記他の通信端末装置に対して前記推定位置情報を通知するか否かを判定する通知可否判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末位置推定装置。
  6. 請求項1に記載の移動通信端末位置推定装置と通信可能な通信端末装置であり、前記推定位置情報を受け取り、この推定位置情報の示す推定位置を提示する推定位置提示手段を備えることを特徴とする通信端末装置。
  7. 通信可能な状態にある移動通信端末装置の位置情報を生成する通信システムにおいて、
    前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる情報を記憶するための記憶部と、
    前記通信システムにて生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して前記記憶部に記憶させるとともに、前記移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して前記記憶部に記憶させる情報管理手段と、
    前記記憶部に予め記憶されている地図情報と、前記記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、前記移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成する位置推定手段とを備え、
    前記端末登録情報には、前記移動通信端末装置の利用者が予定している行き先の位置を示す情報と、その行き先への到着予定時刻を示す情報とを含むスケジュール情報が含まれており、
    前記位置推定手段は、
    前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻直後に予定されている行き先と、その到着予定時刻を選定し、その行き先の位置を目標位置、到着予定時刻を目標時刻として登録し、また、目標時刻から現在時刻を差し引いた値を差分時間として登録し、
    利用者の過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が可能か否かを判定し、過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が不可能である場合には、前記地図情報に基づいて基準位置から前記目標位置までの距離を算出し、前記差分時間も考慮した上で、利用される可能性の最も高い交通手段を特定し、
    前記特定した交通手段に基づき、前記推定位置情報を生成することを特徴とする通信システム。
  8. 通信可能な状態にある移動通信端末装置の位置情報を生成する通信システムにおける移動通信端末位置推定方法において、
    情報管理手段により、前記通信システムにて生成される前記移動通信端末装置の位置情報と、その位置情報の生成時刻情報とを取得して記憶部に記憶させるステップと、
    情報管理手段により、前記移動通信端末装置の利用者が当該移動通信端末装置に登録した情報のうち、前記移動通信端末装置の位置を推定するために用いる端末登録情報を取得して前記記憶部に記憶させるステップと、
    位置推定手段により、前記記憶部に予め記憶されている地図情報と、前記記憶部に記憶された位置情報、生成時刻情報、及び端末登録情報とに基づいて、前記移動通信端末装置の推定位置を示す推定位置情報を生成するステップとを含み、
    前記端末登録情報には、前記移動通信端末装置の利用者が予定している行き先の位置を示す情報と、その行き先への到着予定時刻を示す情報とを含むスケジュール情報が含まれており、
    前記生成するステップにおいて、位置推定手段により、
    前記スケジュール情報に基づいて、現在時刻直後に予定されている行き先と、その到着予定時刻を選定し、その行き先の位置を目標位置、到着予定時刻を目標時刻として登録 し、また、目標時刻から現在時刻を差し引いた値を差分時間として登録し、
    利用者の過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が可能か否かを判定し、過去の行動パターンに基づく交通手段の特定が不可能である場合には、前記地図情報に基づいて基準位置から前記目標位置までの距離を算出し、前記差分時間も考慮した上で、利用される可能性の最も高い交通手段を特定し、
    前記特定した交通手段に基づき、前記推定位置情報を生成することを特徴とする移動通信端末位置推定方法。
  9. 請求項1から5の何れか1項に記載の移動通信端末位置推定装置をコンピュータにて実現させる移動通信端末位置推定プログラムであって、コンピュータを前記各手段として動作させるための移動通信端末位置推定プログラム。
  10. 請求項9に記載の移動通信端末位置推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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