JP4079800B2 - 下向流型生物膜浄化装置及び上向流型濾過浄化装置 - Google Patents

下向流型生物膜浄化装置及び上向流型濾過浄化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は下向流型生物膜浄化装置及び上向流型濾過浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機物によって汚染された水を微生物の働きにより浄化する手段の一つとして、固体粒子状の担体である濾材に好気性微生物を付着固定させ、濾材間を下降する原水中の汚染物質を微生物と接触させ、原水を好気性微生物により好気性消化(生物処理)して浄化処理する下向流型生物膜浄化装置が従来から知られており、その例としては、例えば本件出願人が出願した特許文献1がある。
【0003】
【特許文献1】
特公平2−32955号公報
【0004】
特許文献1の下向流型生物膜浄化装置は、図5に示すように、濾材101を充填した浄化槽102と、浄化槽102の鉛直方向へエアリフト管103を有し、且つ、エアリフト管103の下端から原水の生物処理によって固形物が付着した濾材101を吸込むと共に、エアリフト管103内で固形物を濾材101から剥離させながら濾材101と固形物を同時に上昇させるエアリフト装置104と、浄化槽102内に設けられ、空気を供給する散気装置105と、生物処理された処理水を集める集水室106と、集水室106と連通する処理水流出管107と、エアリフト管103の上端に設けられ、濾材101と固形物を分離し、濾材101を浄化槽102内へ循環する分離装置108を備え、原水を浄化槽102の上方から流入させるようにした装置である。
【0005】
集水室106は、濾材101を拡散させ得るよう上部に傘状部106aを備えると共に、下部に円筒状部106bを備え、且つ傘状部106aの上端がエアリフト管103の下方側外周に固設されており、浄化槽102下部のホッパ状部における傾斜面102a内面と集水室106の円筒状部106b下端との間には、浄化槽102内下部の濾材流通断面積が狭くなった狭断面域109が形成されている。
【0006】
特許文献1に示す下向流型生物膜浄化装置の改良型として特許出願1がある。
【0007】
【特許出願1】
特願平2001−327828号明細書
【0008】
特許出願1の下向流型生物膜浄化装置は特許文献1の改良型で、図6に示すように、濾材121を充填した浄化槽122と、浄化槽122の鉛直方向へ延在する保護管123に収納されたエアリフト管124を有し、且つ、エアリフト管124の下端から原水の生物処理によって固形物が付着した濾材121を吸込むと共に、エアリフト管124内で固形物を濾材121から剥離させながら濾材121と固形物を同時に上昇させるエアリフト装置125と、浄化槽122内に設けられ、空気を供給する散気装置126と、エアリフト管124の上端に設けられ、濾材121と固形物を分離し、濾材121を浄化槽122内へ循環する分離装置127と、浄化槽122を下降する濾材121を拡散させるため保護管123の外周に設けた拡散傘128と、拡散傘128の上端部から浄化槽122における反応域の中途部に達するまで延在して濾材121の流出を防止し得る集水筒129と、集水筒129の上部外壁から浄化槽122外に突出させた処理水流出管130を備え、原水を浄化槽122の上方から流入させるようにした装置である。
【0009】
浄化槽122下部のホッパ状部の傾斜面122a内面と拡散傘128下端との間には、浄化槽122内下部の濾材流通断面積が狭くなった狭断面域131が形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1及び特許出願1に示す下向流型生物膜浄化装置は、何れも浄化槽の下端側はホッパ状で下方へ行くに従い径が小径となるよう絞られており、このため、特許文献1でも特許出願1でも、濾材を同伴した処理水が吸込まれるエアリフト管の下端部における下部集水域近傍には狭断面域があり、この狭断面域では濾材で構成される濾過層に詰まりが生じ、濾材がエアリフト管に吸込まれなくなることがある。
【0011】
そこで、従来は浄化槽内で濾過層に詰まりが生じた場合には、作業員が浄化槽上部から細長い棒状の用具を浄化槽内に挿入し、濾過層の詰まった部分を突っつき、詰まりを解す作業を行っている。
【0012】
しかし、棒状の用具は5m以上の長さが必要で、人手による作業は労力を要すると共に、作業に時間が掛かるという問題がある。
【0013】
本発明は上述の実情に鑑み、浄化槽における濾過層の詰まりを解す作業を容易且つ確実にしかも迅速に行い得るようにすることを目的としてなしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の下向流型生物膜浄化装置は、
供給された原水を処理する濾材を充填する浄化槽と、
該浄化槽内に曝気用の空気を吹き込む散気装置と、
前記浄化槽内に鉛直方向へ向けて配置され、且つ、空気管を経て導入されたエアリフト用の空気の上昇作用により、前記浄化槽から固形物の付着した濾材と水を吸込み、濾材から固形物を剥離しつつ濾材及び固形物並びに水を上昇させるエアリフト管と、
該エアリフト管の下部近傍位置において、前記浄化槽の下部ホッパ部内部の傾斜面と前記エアリフト管の外周を包囲するよう配設した拡散手段との間の下部集水域に形成された挟断面域と、
前記エアリフト管から放出された濾材及び固形物並びに水から濾材を分離し、分離した濾材を前記浄化槽へ戻すための分離装置とを備え
しかも、前記空気管は、前記エアリフト管の下端近傍までエアリフト管に沿い立ち下ろされた後、エアリフト管に横方向から接続されるよう構成されている下向流型生物膜浄化装置であって、
前記エアリフト管の頂部近傍には、濾材により前記挟断面域に詰まりが生じた場合に、前記エアリフト管内を空気が上昇することを遮断する、二方弁である空気遮断手段を設けたものである。
【0015】
請求項2の上向流型濾過浄化装置は、
供給された原水を処理する濾材を充填する浄化槽と、
該浄化槽内に鉛直方向へ向けて配置され、且つ、空気管を経て導入されたエアリフト用の空気の上昇作用により、前記浄化槽から固形物の付着した濾材と水を吸込み、濾材から固形物を剥離しつつ濾材及び固形物並びに水を上昇させるエアリフト管と、
前記エアリフト管の下部近傍位置において、前記浄化槽の下部ホッパ部内部の傾斜面と前記エアリフト管の外周を包囲するよう配設した拡散手段との間の下部洗浄水集水域に形成された挟断面域と、
前記エアリフト管から放出された濾材及び固形物並びに水から濾材を分離し、分離した濾材を前記浄化槽へ戻すための分離装置とを備え、
しかも、前記空気管は、前記エアリフト管の下端近傍までエアリフト管に沿い立ち下ろされた後、エアリフト管に横方向から接続されるよう構成されている上向流型濾過浄化装置であって、
前記エアリフト管の頂部には、濾材により前記挟断面域に詰まりが生じた場合に、前記エアリフト管内を空気が上昇することを遮断する、二方弁である空気遮断手段を設けたものである。
【0018】
本発明によれば、濾過層の詰まりを解す際に人手を要せず、作業を容易且つ迅速にしかも確実に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の下向流型生物膜浄化装置を実施する形態の一例である。
図1に示すように、本図示例の浄化装置は、内部に好気性微生物の担体として機能する濾材2が充填された、RC造りの移動床式好気性濾床槽である浄化槽1と、浄化槽1の上部に設けた原水供給管3と、浄化槽1内に曝気用の空気を吹込む散気装置4と、固形物が付着、蓄積されて浄化槽1内を下降してきた濾材2を処理水の一部と共に吸込み上昇させるエアリフト管5を有するエアリフト装置6と、エアリフト装置6の下部近傍で浄化槽1内下部のホッパ型の下部集水域7に設けられて下降する濾材2を拡散させ、濾材2の外部への流出を防止するようにした拡散手段8と、エアリフト装置6の上端に設けられた分離装置9と、拡散手段8の上部に設けられた集水機構10と、集水機構10からの処理水を浄化槽1外に導出し得るよう設けられた処理水流出管11とを主要構成部としている。
【0020】
浄化槽1内には、下部集水域7の上部に反応域である中央集水域12を有し、内部に充填した濾材2によって濾過層が形成されている。濾材2としては、粒径が2〜10mm程度のアンスラサイト、活性炭、軽量骨材等が用いられる。而して、浄化槽1は下部集水域7をホッパ型とすることにより、生物処理によって生じた固形物を付着させた濾材2を滞留させることなく、エアリフト装置6のエアリフト管5に吸込ませるようになっている。
【0021】
分離装置9は、浄化槽1上端に搭載された架台13に設けた上部蓋14の中央部に設置されており、分離装置9の下部には、吊り金具を用いて、浄化槽1下部における下部集水域7の底部近傍まで垂下する保護管15が取付けられている。
【0022】
保護管15内には、上方から延在された空気管16と濾材2上昇用のエアリフト管5が挿通されると共に、空気管16の下端はエアリフト管5の下端近傍側部に接続され、エアリフト管5の下端近傍からエアリフト用の空気をエアリフト管5内に供給し得るようになっている(図2、図3参照)。
【0023】
エアリフト管5上端近傍の保護管15上方へ突出した部分には、開閉弁17が取付けられ、エアリフト管5の上端部はバッフル管18で包囲されている。而して、保護管15、エアリフト管5、空気管16、開閉弁17、バッフル管18により、エアリフト装置6が形成されており、開閉弁17を開いた状態で空気を空気管16からエアリフト管5内に導入することにより、原水の生物処理により固形物が付着した濾材2を処理水の一部と共にエアリフト管5下端からエアリフト管5内に吸込み、固形物を濾材2から剥離させながら濾材2と固形物を一緒に上昇させるようになっている。
【0024】
分離装置9は、図1に示すように、浄化槽1の中心側から内壁側へ向かい下り勾配に配設されて、水と共にエアリフト管5上端から放出された濾材2と固形物を含む水を分散し下降させる濾材分散樋19と、濾材分散樋19から供給された水に含有された濾材2と固形物を分級し、分級した濾材2を浄化槽1内へ戻すためのスクリーン20と、スクリーン20の下部に配置されてスクリーン20を通り落下した固形物を含む水を集めるための受け皿21と、受け皿21で受けた洗浄排水を浄化槽1外に流出させる洗浄排水管22を備えている。
【0025】
スクリーン20は、濾材2を通さない程度のメッシュのスリット、多孔板、金属メッシュ等が用いられる。又、排出される固形物の量は、空気管16から供給される空気流量の調整により制御し得るようになっている。
【0026】
拡散手段8は、エアリフト装置6の保護管15の下部側に同心状に配置された截頭円錐状の拡散傘23を備え、集水機構10は、拡散傘23の上端に配設されて保護管15と同心状に反応域である中央集水域12の半ばに達するまで上方へ延在する有蓋の集水筒24を備えており、集水筒24の上側部には、処理水流出管11が接続されている。而して、集水筒24は上端の蓋部において保護管15外周に固設され、拡散傘23の上端は集水筒24の下端に接続されている。
【0027】
散気装置4は浄化槽1内において、反応域である中央集水域12の下部に配置され、ヘッダ管25,25の間に配置された複数の空気吹出し管26を備え、空気供給管27から供給された曝気用の空気を浄化槽1内に吹き込んで、好気性微生物の生物処理作用を盛んにするためのものである。なお、28は散気装置ドレン管、29は浄化槽1における下部ホッパ部の内部の傾斜面1aと拡散傘23下端との間及びその近傍に形成される狭断面域である。
【0028】
次に、上記図示例の作動を説明する。
原水を生物処理する場合には、原水供給管3から原水を浄化槽1に上方から供給すると共に、散気装置4の空気吹出し管26から曝気用の空気を浄化槽1内の中央集水域12に向けて吹込み、且つ、開閉弁17を開いた状態でエアリフト用の空気を空気管16を介して、エアリフト管5の下端部からエアリフト管5内に吹込む。
【0029】
濾材2の表面には曝気用の空気を取込んで無数の好気性微生物が繁殖しているため、浄化槽1内の濾過層を下降する原水中のSS成分及びBOD成分等は、好気性微生物の生物処理により酸化分解され、且つ、原水中の微細な固形物は濾材2に捕捉され、その結果、濾材2表面には固形物が付着、蓄積する。
【0030】
従って、原水は浄化槽1内の中央集水域12から底部側の下部集水域7に向かい下降するに従い、徐々に清浄化され、清浄化された処理水の多くは拡散傘23の下端から集水機構10の集水筒24内に集水され、処理水流出管11から清浄化された処理水として外部へ排出される。
【0031】
一方、エアリフト管5内には、空気管16よりエアリフト用の空気が吹込まれ上昇しているため、エアリフト管5内は負圧となり、この負圧の作用及び重力作用により、浄化槽1内の固形物の付着、蓄積した濾材2は徐々に下層へ移動して行き、浄化槽1の中心側にある濾材2は拡散傘23により集水筒24側から離反するよう拡散されつつ下降し、又、下部ホッパ部の傾斜面1a側にある濾材2は、浄化槽1中心側へ案内されつつ下降する。
【0032】
このため、濾材2は狭断面域29を通って下部集水域7下端に導かれ、処理水の一部と共にエアリフト管5下端からエアリフト管5内に吸込まれる。
【0033】
固形物の付着、蓄積した濾材2は一部の処理水及びエアリフト用の空気と共にエアリフト管5内を上昇する。濾材2及び処理水並びに空気は夫々異なった速度で上昇するため、濾材2はエアリフト管5内で撹拌されて揉み洗いされ、濾材2に付着していた固形物は濾材2から剥離される。而して、固形物の剥離された濾材2及び濾材2から剥離された固形物並びに水、エアリフト用の空気はエアリフト管5内を更に上昇し、空気はエアリフト管5上端から大気中に排出され、濾材2及び固形物並びに濾材2を洗浄した水(逆洗水)はエアリフト管5上端から分離装置9の濾材分散樋19に放出される。
【0034】
濾材2及び固形物並びに水は、分散されつつ濾材分散樋19の傾斜面を流れてスクリーン20に送給され、スクリーン20では、濾材2はメッシュを通らず傾斜面の表面を滑落し、スクリーン20から浄化槽1内へ循環させられ、濾過層へ戻る。又、水及び固形物は、スクリーン20のメッシュを通過して下方の受け皿21に排出され、受け皿21から洗浄排水管22を通り、洗浄排水として外部に排出される。
【0035】
原水の生物処理の間には、上述したように、濾材2は浄化槽1内を下降するが、下部集水域7において濾材2は狭断面域29を通過するため、この部分で濾過層に詰まりが生じることがある。従って、詰まりが生じた場合には、少くとも原水供給管3からの原水の供給を停止し、開閉弁17を開く。このため、空気管16からエアリフト管5内に導入された空気は、エアリフト管5内を上昇できないため、逆流してエアリフト管5の下端から浄化槽1内の底部に向け吹込まれ、底部で反転して濾過層内の隙間を通り、上昇する。
【0036】
従って、狭断面域29及びその近傍で詰まっていた濾過層は空気の圧力により解されて再び原水の生物処理を行うことができるようになる。空気は浄化槽1の上端から外部へ排出される。
【0037】
上記図示例によれば、濾過層の詰まりを解す際に人手を要せず、作業を容易且つ迅速にしかも確実に行うことができる。
【0038】
図4は本発明の上向流型濾過浄化装置を実施する形態の例である。
図4に示すように、本図示例の浄化装置は生物処理は行わない装置であって、内部に濾過層を形成する濾材52が充填された鋼板製の浄化槽51と、浄化槽51の下部に設けられて原水を浄化槽51内に供給する原水供給装置53と、固形物が付着、蓄積されて浄化槽51内を下降してきた濾材52を吸引し上昇させるエアリフト管54を有するエアリフト装置55と、エアリフト装置55の下部近傍で浄化槽51内下部のホッパ型の下部洗浄水集水域56上部に設けられ且つ下降する濾材52を拡散させるよう、エアリフト装置55に同心状に設けられた拡散手段57と、エアリフト装置55の上端に設けた濾材52の分離装置58と、分離装置58からの洗浄排水を浄化槽51外に導出し得るよう設けられた洗浄排水流出管59と、浄化槽51において濾材52により濾過されて清浄化した処理水を浄化槽1外に導出する堰60を主要構成部としている。
【0039】
浄化槽1内には、下部洗浄水集水域56の上部に反応域である中央集水域72を有している。浄化槽51内に充填された濾材52としては、粒径が1mm程度の天然砂、アンスラサイト、セラミック材等が用いられる。而して、浄化槽51は下部洗浄水集水域56をホッパ型とすることにより、固形物を付着させた濾材52を滞留させることなく、エアリフト装置55のエアリフト管54に吸込ませるようになっている。
【0040】
分離装置58は、浄化槽51上部の中央部に設置された沈降分離槽61を備え、沈降分離槽61で濾材52を除去された洗浄排水を浄化槽51外へ排出し得るよう、沈降分離槽61には洗浄排水流出管59が接続されている。又、沈降分離槽61の底部から浄化槽51下部の下部洗浄水集水域56の底部近傍まで垂下するよう配設した保護管62の上端部外周には、沈降分離槽61下面に接続された濾材下降管63が配置され、濾材下降管63と保護管62との間には、濾材下降路が形成されている。
【0041】
保護管62内には、上方から延在された空気管64と濾材52上昇用のエアリフト管54が挿通されると共に、空気管64の下端はエアリフト管54の下端近傍側部に接続され、エアリフト管54の下端近傍からエアリフト用の空気をエアリフト管54内に供給し得るようになっている。
【0042】
エアリフト管54上端には、上端部が沈降分離槽61の底面と略同一レベルとなるよう、開閉弁65が取付けられている。而して、保護管62、エアリフト管54、空気管64、開閉弁65により、エアリフト装置55が形成されており、開閉弁65を開いた状態で空気を空気管64からエアリフト管54内に導入することにより、原水を濾過することにより固形物が付着した濾材52をエアリフト管54下端からエアリフト管54内に吸込み、固形物を濾材52から剥離させながら固形物と濾材52を一緒に上昇させるようになっている。
【0043】
拡散手段57は、エアリフト装置55の保護管62の下部側に同心状に配置された截頭円錐状の拡散傘66を備えており、拡散傘66の上端は、保護管62外周に固設されている。
【0044】
原水供給装置53は、浄化槽51の下部におけるホッパ部外周を包囲するよう配置されて原水供給主管67からの原水が導入されるヘッダ管68と、ヘッダ管68の周方向へ一定間隔で立設されると共に浄化槽51のホッパ部を貫通して上端が浄化槽51の上部集水域の下部、すなわち、拡散傘66の上端側方近傍まで突出する複数の原水供給ノズル管69と、原水供給ノズル管69の上端から上方へ所定の隙間を置いて設置された断面形状が三角状で環状の原水分散冶具70が、保護管62を包囲するよう、配置されている。なお、71は拡散傘66の下端と浄化槽51内壁との間及びその近傍に形成される狭断面域である。
【0045】
原水を濾過処理する場合には、原水供給主管67から供給された原水を、ヘッダ管68、原水供給ノズル管69を介して浄化槽51の下部近傍に上方へ向けて供給する。浄化槽51内に供給された原水は環状の原水分散冶具70により案内されて浄化槽51内の濾過層に均等に供給される。又、開閉弁65を開いた状態でエアリフト用の空気を空気管64に送給し、エアリフト管54の下端部からエアリフト管54内に吹込む。
【0046】
原水は濾過層を上昇しつつ濾材52によりSS成分や微細な固形物が除去され、濾過により清浄化された処理水は堰60をオーバフローして浄化槽51外へ排出される。原水中の微細な固形物は濾材52に捕捉される結果、濾材52表面には固形物が付着、蓄積する。
【0047】
一方、エアリフト管54内には、空気管64よりエアリフト用の空気が吹込まれて上昇しているため、エアリフト管54内は負圧となり、この負圧の作用及び重力の作用により、浄化槽51内の固形物の付着、蓄積した濾材52は徐々に下層へ移動して行き、浄化槽51の中心側にある濾材52は拡散傘66により浄化槽51中心側から離反するよう拡散されつつ狭断面域71を経て下降し、又、下部ホッパ部の傾斜面51a側にある濾材52は、浄化槽51中心側へ案内されつつ下降する。
【0048】
このため、濾材52は下部洗浄水集水域56に導かれ、水と共にエアリフト管54下端からエアリフト管54内に吸込まれる。
【0049】
固形物の付着、蓄積した濾材52は水及びエアリフト用の空気と共にエアリフト管54内を上昇する。濾材52及び水並びに空気は夫々異なった速度で上昇するため、濾材52はエアリフト管54内で撹拌されて揉み洗いされ、濾材52に付着していた固形物は濾材52から剥離される。而して、固形物の剥離された濾材52及び濾材52から剥離された固形物並びに水、エアリフト用の空気はエアリフト管54内を更に上昇し、空気はエアリフト管54上端から大気中に排出され、濾材52及び固形物並びに濾材52を洗浄した水はエアリフト管54上端から分離装置58の沈降分離槽61に放出される。
【0050】
沈降分離槽61では、比重差により濾材52は沈殿し、濾材下降管63から下降して、浄化槽51に循環させられ、濾過層に戻り、濾材52が分離された固形物を含む水は、洗浄排水として洗浄排水流出管59から浄化槽51へ排出される。
【0051】
原水の濾過処理の間には、上述したように、濾材52は浄化槽51内を下降するが、下部洗浄水集水域56において濾材52は狭断面域71を通過するため、この部分で濾過層に詰まりが生じることがある。従って、詰まりが生じた場合には、原水供給ノズル管69からの原水の供給を停止し、開閉弁65を閉じる。このため、空気管64からエアリフト管54内に導入された空気は、エアリフト管54内を上昇できず、逆流してエアリフト管54の下端から浄化槽51内の底部に向け吹込まれ、底部で反転して濾過層内の隙間を通り上昇する。
【0052】
従って、狭断面域71及びその近傍で詰まっていた濾過層は空気の圧力により解されて再び原水の濾過処理を行うことができるようになる。空気は浄化槽51の上端から外部へ排出される。
【0053】
上記図示例によれば、濾過層の詰まりを解す際に人手を要せず、作業を容易且つ迅速にしかも確実に行うことができる。
【0054】
尚、本発明の下向流型生物膜浄化装置及び上向流型濾過浄化装置においては、二方弁である開閉弁をエアリフト管の上端部側に設ける場合について説明したが、空気管の接続部よりも上部に設ければ実施可能なこと、エアリフト管内の上方へ向けた濾材や水の上昇を遮断する手段としては開閉弁に限らず種々の手段を用いることができること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1、2に記載の下向流型生物膜浄化装置及び上向流型濾過浄化装置によれば、濾過層の詰まりを解す際に人手を要せず、作業を容易且つ迅速にしかも確実に行うことができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の下向流型生物膜浄化装置の実施形態の一例の縦断面図である。
【図2】 図1のII−II方向矢視図である。
【図3】 図1のIII部拡大断面図である。
【図4】 本発明の上向流型濾過浄化装置の実施形態の例の縦断面図である。
【図5】 従来の下向流型生物膜浄化装置の例を示す縦断面図である。
【図6】 本件出願人が提案した下向流型生物膜浄化装置の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 浄化槽
1a 傾斜面
2 濾材
散気装置
5 エアリフト管
下部集水域
9 分離装置
16 空気管
17 開閉弁(空気遮断手段)
29 狭断面域
51 浄化槽
51a 傾斜面
52 濾材
54 エアリフト管
56 下部洗浄水集水域
58 分離装置
64 空気管
65 開閉弁(空気遮断手段)
71 狭断面域

Claims (2)

  1. 供給された原水を処理する濾材を充填する浄化槽と、
    該浄化槽内に曝気用の空気を吹き込む散気装置と、
    前記浄化槽内に鉛直方向へ向けて配置され、且つ、空気管を経て導入されたエアリフト用の空気の上昇作用により、前記浄化槽から固形物の付着した濾材と水を吸込み、濾材から固形物を剥離しつつ濾材及び固形物並びに水を上昇させるエアリフト管と、
    該エアリフト管の下部近傍位置において、前記浄化槽の下部ホッパ部内部の傾斜面と前記エアリフト管の外周を包囲するよう配設した拡散手段との間の下部集水域に形成された挟断面域と、
    前記エアリフト管から放出された濾材及び固形物並びに水から濾材を分離し、分離した濾材を前記浄化槽へ戻すための分離装置とを備え
    しかも、前記空気管は、前記エアリフト管の下端近傍までエアリフト管に沿い立ち下ろされた後、エアリフト管に横方向から接続されるよう構成されている下向流型生物膜浄化装置であって、
    前記エアリフト管の頂部近傍には、濾材により前記挟断面域に詰まりが生じた場合に、前記エアリフト管内を空気が上昇することを遮断する、二方弁である空気遮断手段を設けたことを特徴とする下向流型生物膜浄化装置。
  2. 供給された原水を処理する濾材を充填する浄化槽と、
    該浄化槽内に鉛直方向へ向けて配置され、且つ、空気管を経て導入されたエアリフト用の空気の上昇作用により、前記浄化槽から固形物の付着した濾材と水を吸込み、濾材から固形物を剥離しつつ濾材及び固形物並びに水を上昇させるエアリフト管と、
    前記エアリフト管の下部近傍位置において、前記浄化槽の下部ホッパ部内部の傾斜面と前記エアリフト管の外周を包囲するよう配設した拡散手段との間の下部洗浄水集水域に形成された挟断面域と、
    前記エアリフト管から放出された濾材及び固形物並びに水から濾材を分離し、分離した濾材を前記浄化槽へ戻すための分離装置とを備え、
    しかも、前記空気管は、前記エアリフト管の下端近傍までエアリフト管に沿い立ち下ろされた後、エアリフト管に横方向から接続されるよう構成されている上向流型濾過浄化装置であって、
    前記エアリフト管の頂部には、濾材により前記挟断面域に詰まりが生じた場合に、前記エアリフト管内を空気が上昇することを遮断する、二方弁である空気遮断手段を設けたことを特徴とする上向流型濾過浄化装置。
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