JP4078903B2 - 車載情報提供装置 - Google Patents
車載情報提供装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4078903B2 JP4078903B2 JP2002205728A JP2002205728A JP4078903B2 JP 4078903 B2 JP4078903 B2 JP 4078903B2 JP 2002205728 A JP2002205728 A JP 2002205728A JP 2002205728 A JP2002205728 A JP 2002205728A JP 4078903 B2 JP4078903 B2 JP 4078903B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- information providing
- time
- fade
- stop
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽データや情報データを利用者に提供する車載情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載され、音楽データや情報データをドライバ等に提供する車載情報提供装置が知られている。この車載情報提供装置では、車両の電源がオンとされている間に音楽等の音声出力が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の車載情報提供装置では、車両の電源がオフとされると、それまでに提供されていた音楽や情報の音声出力が急に中止されてしまうために、ユーザが不快感を感じることがあった。
【0004】
本発明の目的は、再生されている音楽や情報コンテンツが急に中止するのを防止する車載情報提供装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による車載情報提供装置は、車両の車速が0になり、かつサイドブレーキが引かれた状態になったとき、または車両の車速が0になり、かつ変速機のシフト位置がパーキング位置に変化したときに、車両の停止を判断する車両停止判断手段と、音声にて利用者に情報を提供する情報提供手段と、車両停止判断手段により車両が停止したと判断されてから、情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間を記憶する記憶手段と、過去に車両を利用した時に記憶手段に記憶された、車両が停止したと判断されてから情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの複数の時間の平均時間を、情報提供手段から出力されている音声をフェードアウトさせるためのフェードアウト時間として設定するフェードアウト時間設定手段と、車両停止判断手段により車両が停止したと判断されると、情報提供手段から出力されている音声をフェードアウト時間内にフェードアウトさせるフェードアウト処理手段とを備えることにより、上記目的を達成する。
また、車両の車速が0になり、かつサイドブレーキが引かれた状態になったとき、または車両の車速が0になり、かつ変速機のシフト位置がパーキング位置に変化したときに、車両の停止を判断する車両停止判断手段と、音声にて利用者に情報を提供する情報提供手段と、車両停止判断手段により車両が停止したと判断されてから、情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間を記憶する記憶手段と、前回の車両利用時に記憶手段に記憶された、車両が停止したと判断されてから情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間に基づいて、情報提供手段から出力されている音声をフェードアウトさせるためのフェードアウト時間を設定するフェードアウト時間設定手段と、車両停止判断手段により車両が停止したと判断されると、情報提供手段から出力されている音声をフェードアウト時間内にフェードアウトさせるフェードアウト処理手段とを備えることにより、上記目的を達成する。
また、車両の車速が0になり、かつサイドブレーキが引かれた状態になったとき、または車両の車速が0になり、かつ変速機のシフト位置がパーキング位置に変化したときに、車両の停止を判断する車両停止判断手段と、音声にて利用者に情報を提供する情報提供手段と、車両の停車位置を取得する停車位置取得手段と、車両が停車したときの停車時刻を検出する停車時刻検出手段と、車両停止判断手段により車両が停止したと判断されてから、情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間を、車両の停車位置および停車時刻に基づいて分類して記憶する記憶手段と、過去に車両を利用した時に記憶手段に分類して記憶された複数の時間と、現在の車両の停車位置および停車時刻とに基づいて、情報提供手段から出力されている音声をフェードアウトさせるためのフェードアウト時間を設定するフェードアウト時間設定手段と、車両停止判断手段により車両が停止したと判断されると、情報提供手段から出力されている音声をフェードアウト時間内にフェードアウトさせるフェードアウト処理手段とを備えることにより、上記目的を達成する。
【0006】
【発明の効果】
本発明による車載情報提供装置によれば、車両が停止したと判断されてから所定の時間内に情報提供手段から出力される音声をフェードアウトさせるので、急に音声が途切れることを防いで、利用者の不快感を減ずることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
図1は、本発明による車載情報提供装置の第1の実施の形態の構成を示す図である。第1の実施の形態における車載情報提供装置は、センサシステム1と、車両停止判断装置2と、電源オフ時間間隔設定装置3と、情報提供装置4と、記憶装置5と、再生装置6とを備える。センサシステム1は、図示しないブレーキセンサや車速センサを備え、車両の走行状況や車両状態を検出する。また、センサシステム1は、取得した情報に基づいて走行経路計算や経路案内、走行経路の表示を行うナビゲーション機能を備える。
【0008】
車両停止判断装置2は、センサシステム1により取得された車両の走行状況や車両の状態情報に基づいて、車両が停止したか否かを判断する。車両が停止したか否かの判断方法を図2を用いて説明する。図2は、車両の速度と、サイドブレーキの状態と、エンジンの状態との関係を示す図である。車両停止判断装置2は、車両の速度が0になり、かつ、サイドブレーキが引かれた状態になったときに車両が停止したと判断する。なお、車両の速度が0になり、かつ、AT車のATレンジがPレンジになった状態で車両が停止したと判断してもよい。すなわち、ドライバが降車して、再生中の音楽等を一時的に中断してもよい状態を想定して「停車」とする。
【0009】
電源オフ時間間隔設定装置3は、車両停止判断装置2が車両が停止したと判断してから、エンジンが停止するまでの間の時間を示す「電源オフ時間間隔」を設定または推定する(図2参照)。なお、車両が電気自動車等のように、エンジンを搭載しない場合には、車両の電源がオフされるまでの時間を「電源オフ時間間隔」とする。
【0010】
情報提供装置4は、車両停止判断装置2から送られる車両停止情報や、電源オフ所要時間設定装置3から送られる電源オフ時間間隔に基づいて、音楽データや情報データの再生を管理する装置であり、例えば、車載オーディオ装置である。記憶装置5は、音楽データ等の情報提供コンテンツデータや各種設定データ、利用者による車両の利用履歴などを記憶する。再生装置6は、アクセサリ電源がオンとされている間に、音楽データや情報データ、ラジオ番組などを音声にて出力する装置であり、例えば、スピーカである。
【0011】
図3は、第1の実施の形態における車載情報提供装置により行われる制御手順を示すフローチャートである。第1の実施の形態における車載情報提供装置では、車両が停止したと判断された後は、再生装置6により再生した音楽データ等を急に中止せずに、徐々に再生音量を減衰させるフェードアウト処理を行う。ステップS10から始まる処理は、車両が走行中継続して行われる。ステップS10では、センサシステム1からの情報に基づいて、車両停止判断装置2が車両が停止したか否かを判断する。車両が停止したと判断するとステップS20に進み、停止していないと判断すると停止するまでステップS10で待機する。
【0012】
ステップS20では、電源オフ時間間隔設定装置3により、予め設定された電源オフ時間間隔を記憶装置5から取得する。電源オフ時間間隔は、予め実験等により求めた計測値を用いて記憶装置5内に記憶しておく。この電源オフ時間間隔は、例えば3秒とする。電源オフ時間間隔を記憶装置5から取得すると、ステップS30に進む。
【0013】
ステップS30では、再生装置6から音声出力する音声のフェードアウト時間を情報提供装置4により設定する。本実施の形態におけるフェードアウト時間とは、再生している音声の音量を0まで減衰させるのに必要な時間のことを意味し、ステップS20で取得した電源オフ時間間隔から所定の時間を減算した時間とする。この所定の時間は、例えば、0.1秒とする。ただし、電源オフ時間間隔から所定の時間を引いた値が、所定の最大値(例えば5秒)以上の場合には、フェードアウト時間を所定の最大値に設定する。
【0014】
次のステップS40では、再生装置6によりフェードアウト処理を開始してステップS50に進む。徐々に音量を減衰していく割合、すなわち、フェードアウトレベルは、フェードアウト処理を開始する直前の音量レベルとフェードアウト時間とに基づいて決定する。例えば、次式(1)により算出する。
フェードアウトレベル(dB/sec)=音量レベル(dB)/フェードアウト時間(sec)…(1)
フェードアウト処理を開始してから、ステップS30で設定したフェードアウト時間を経過すると、ステップS50にてフェードアウト処理を終了して、本フローチャートによる処理を終了する。なお、この後にドライバにより、エンジンが停止されるとともに、アクセサリ電源がオフにされる。
【0015】
第1の実施の形態における車載情報提供装置によれば、車両が停止したと判断された後に、再生中の音楽や情報コンテンツデータの音量を徐々に減衰させるフェードアウト処理を行うので、急に音声が途切れることがなくなり、利用者の不快感を減ずることができる。利用者がアクセサリ電源をオフする時に、再生音量が0まで減衰していない場合も考えられるが、この場合でもフェードアウト処理が行われることにより、利用者が受ける違和感は小さくなる。
【0016】
特開平10−271566号公報には、自動車電話装置からの音声をオーディオ装置の増幅器を介してスピーカから出力する装置であって、イグニッションスイッチをオフにしても、所定時間の間はスピーカから電話の音声を出力して通話を行うことができる車載オーディオ装置が開示されている。しかし、この車載オーディオ装置では、電源オフ後にバッテリ電源を用いるために、バッテリ消費の観点からは好ましくない。本実施の形態における車載情報提供装置では、電源オフ後にバッテリ電源を用いるものではないために、バッテリが消費されるという問題が生ずることもない。
【0017】
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態における車載情報提供装置では、予め実験等により求めた電源オフ時間間隔を記憶装置5に記憶しておき、この電源オフ時間間隔を用いてフェードアウト時間を算出した。この場合、利用者個人によって、車両が停止してからエンジンをオフにするまでの時間が異なることから、電源オフ時間間隔を用いて算出したフェードアウト時間と、実際にエンジンがオフにされるまでの時間とが一致しないことがある。第2の実施の形態における車載情報提供装置では、利用者が実際に車両を利用したときの電源オフ時間間隔を測定して、フェードアウト処理に用いる電源オフ時間間隔を算出する。
【0018】
電源オフ時間間隔の算出方法としては、次の▲1▼〜▲3▼の方法が考えられる。
▲1▼最後に車両を利用したときの実際の電源オフ時間間隔の利用
▲2▼過去の電源オフ時間間隔データ履歴の平均値を算出
▲3▼過去の電源オフ時間間隔の履歴を車両位置や停車時刻などの利用パターンに応じて分類したものを利用
【0019】
▲1▼の方法は、センサシステム1により、車両利用時における車両の停止状態およびエンジンオフの状態を検出して、電源オフ時間間隔を計測する。電源オフ時間間隔設定装置3は、計測した電源オフ時間間隔を記憶装置5に格納する。この電源オフ時間間隔が、次回のフェードアウト処理に用いられる。すなわち、記憶装置5には、常に最新の電源オフ時間間隔の計測値が格納される。
【0020】
▲2▼の方法は、▲1▼の方法により計測した電源オフ時間間隔を全て記憶装置5に格納し、電源オフ時間間隔設定装置3により、記憶装置5に記憶されている全ての電源オフ時間間隔データの平均値を算出して、フェードアウト処理に用いる電源オフ時間間隔を設定する。この場合、複数の計測データを用いるので、▲1▼の方法に比べて使用する電源オフ時間間隔の精度は向上する。
【0021】
▲3▼の方法は、▲2▼の方法と同様に、電源オフ時間間隔の全履歴データを記憶装置5に記憶するものであるが、全履歴データを走行パターンや計測時の時刻などに応じて分類して記憶する。走行パターンや計測時の時刻で分類する方法の一例としては、
i)車両の停車位置が自宅、勤務先、スーパー等の外部駐車場により区分
ii)停車時の時刻が早朝、深夜などの時間帯により区分
する方法が挙げられる。例えば、i)の場合には、スーパーなどの駐車場では、駐車スペース幅が狭いことから、電動ドアミラーを折り畳む作業が必須となるために、サイドブレーキを引いて車両が停止したと判断されてから、実際にエンジンをオフするまでの時間が長くなる可能性がある。また、ii)の場合には、早朝や深夜などの時間帯では、車両の騒音を考慮して車両の停止と同時にエンジンをオフにすることがある。従って、この場合には、電源オフ時間間隔が極端に短くなることが想定される。
【0022】
上述した▲3▼の方法では、過去に計測した電源オフ時間間隔の計測値を、車両の停車位置を含む走行パターンや計測時の時刻に基づいて、実際の利用者の行動特性に応じて分類する。電源オフ時間間隔設定装置3は、記憶装置5に分類して記憶されている電源オフ時間間データと、車両の現在位置および停車時の時刻に基づいて、フェードアウト時間の算出に用いる電源オフ時間間隔を設定する。従って、▲1▼〜▲3▼の方法の中では、▲3▼の方法により算出した電源オフ時間間隔に基づいて設定したフェードアウト時間と、実際に電源をオフにするまでの時間とのずれが最も短くなる。すなわち、▲3▼、▲2▼、▲1▼の順に精度が高い。
【0023】
第2の実施の形態における車載情報提供装置によれば、画一的な電源オフ時間間隔を用いずに、利用者が実際に車両を利用したときの電源オフ時間間隔を計測し、計測したデータを用いてフェードアウト時間を算出するので、設定したフェードアウト時間と実際に電源をオフするまでの時間とのずれを抑制することができる。
【0024】
−第3の実施の形態−
上述した第1,第2の実施の形態における車載情報提供装置では、実際に車両が停止したことを検出してから、再生装置6によるフェードアウト処理を開始しているために、電源オフ時間間隔が短い場合にはフェードアウト時間が十分に取れず、フェードアウト処理による効果が十分に得られない可能性がある。第3の実施の形態における車載情報提供装置では、電源オフ時間間隔が短い場合には、実際に車両が停止したと判定される前に車両の停車を推定して、フェードアウト処理を開始する。
【0025】
図4は、第3の実施の形態における車載情報提供装置により行われる処理手順を示すフローチャートである。ステップS100では、記憶装置5に記憶されている電源オフ時間間隔を読み出して、所定のしきい値より大きいか否かを判定する。記憶装置5に記憶する電源オフ時間間隔は、第2の実施の形態で説明した▲1▼〜▲3▼のいずれかの方法により算出する。所定のしきい値は、フェードアウト処理を行うのに十分可能な時間とし、本実施の形態では5秒とする。電源オフ時間間隔が所定のしきい値より大きいと判定すると、図3に示すフローチャートによるステップS10から始まる処理を行う(パターン1)。一方、電源オフ時間間隔が所定のしきい値以下であると判定すると、ステップS110に進む。
【0026】
ステップS110では、センサシステム1に含まれるナビゲーション機能に関し、走行経路を探索するための目的地が利用者により設定されているか否かを判定する。目的地が設定されていると判定するとステップS120に進み、目的地が設定されていないと判定すると、パターン1の処理を行う。この場合には、フェードアウト処理を行わないことにしてもよい。ステップS120では、電源オフ時間間隔と、車速が0になってからサイドブレーキが引かれるまでの時間を示すサイドブレーキオン時間間隔との合計値を計算し、この合計値が所定のしきい値(5秒)より大きいか否かを判定する。電源オフ時間間隔とサイドブレーキオン時間間隔との合計値が所定のしきい値より大きいと判定すると、後述するパターン2の処理を行い、しきい値以下であると判定すると、後述するパターン3の処理を行う。
【0027】
パターン▲2▼の処理について、図5を用いて説明する。パターン▲2▼の処理は、電源オフ時間間隔だけでは十分なフェードアウト時間を確保することができないが、電源オフ時間間隔とサイドブレーキオン時間間隔とを合わせれば十分なフェードアウト時間を確保することができる場合に行う処理である。パターン▲2▼の処理では、車両の現在位置と車両が停止してから経過した時間とに基づいて、サイドブレーキが引かれる前に車両の停車を判断する。
【0028】
ステップS200では、車両停止判断装置2により、車両の現在位置情報をセンサシステム1を用いて取得し、取得した車両の現在位置と利用者が設定した目的地との距離が所定の範囲内にあるか否かを判定する。車両の現在位置が目的地から所定の距離内にあると判定するとステップS210に進み、所定の距離内にないと判定すると、所定の距離内にあると判定されるまでステップS200で待機する。
【0029】
ステップS210では、センサシステム1から車速情報を取得して、車速が0になったか否かを判定する。車速が0になったと判定するとステップS220に進み、0になっていないと判定すると、車速が0になるまでステップS210で待機する。ステップS220では、車速が0になってから所定の時間が経過したか否かを判定する。すなわち、車両停止判断装置2は、車速が0になったと判定すると図示しないタイマをスタートさせることにより、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過したと判定すると、車両が停車したと判断してステップS230に進み、所定の時間が経過していないと判定するとステップS210に戻る。なお、ステップS220からステップS210に戻った場合において、ステップS210で車速が0になっていると判定すると、前回スタートさせたタイマをそのまま用いることとし、新たにタイマをスタートさせないこととする。ステップS230では、フェードアウト処理を開始して、パターン▲2▼による処理を終了する。
【0030】
次に、図6を用いてパターン▲3▼の処理について説明する。パターン▲3▼は、電源オフ時間間隔とサイドブレーキオン時間間隔とを合わせても十分なフェードアウト時間を確保することができない場合に行う処理である。パターン▲2▼で行う処理と同一の処理内容を行うステップについては、同一の符合を付す。ステップS200では、車両の現在位置と利用者が設定した目的地との距離が所定の距離範囲内であるか否かを判定する。所定の距離内にあると判定するとステップS300に進み、所定の距離内にないと判定するとステップS200で待機する。
【0031】
ステップS300では、車両が目的地から所定の距離範囲内に入ったと判定されてから所定時間が経過したか否かを判定する。すなわち、車両停止判断装置2は、車両が目的地から所定の距離範囲内に入ったと判定すると図示しないタイマをスタートさせることにより、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過したと判定するとステップS230に進み、所定時間が経過していないと判定するとステップS200に戻る。なお、ステップS300からステップS200に戻った場合において、ステップS200で車両が目的地から所定の距離範囲内に入っていると判定すると、前回スタートさせたタイマをそのまま用いることとし、新たにタイマをスタートさせないこととする。
【0032】
ステップS230では、フェードアウト処理を開始して、パターン▲3▼による処理を終了する。ただし、車両が目的地から所定の距離内に入ってから実際にエンジンをオフにするまでの時間のバラツキは多く、時間の推定も困難であることから、フェードアウトレベルは設定されている値より小さい値に変更して用いることが望ましい。例えば、通常用いられるフェードアウトレベルの5分の1の値を用いて、通常の減衰量よりも小さい減衰量によりフェードアウト処理を行うようにする。
【0033】
第3の実施の形態における車載情報提供装置によれば、電源オフ時間間隔が短くてフェードアウト時間を十分に確保できない場合でも、車両が停止する時刻を予測してフェードアウト処理を開始するので、フェードアウト処理による効果を十分に得ることができる。例えば、車両を停止してサイドブレーキを引いた直後にエンジンをオフにする場合でも、サイドブレーキを引く前の車両の状態に基づいて車両の停止を予測してフェードアウト処理を開始するので、フェードアウト処理による効果が得られる前に音声が途切れることを防ぐことができる。
【0034】
−第4の実施の形態−
第4の実施の形態における車載情報提供装置は、フェードアウト処理時に再生装置6から番組を終了する旨の音声を出力する。すなわち、再生装置6は複数の出力チャンネルを有し、フェードアウト処理時には、再生しているコンテンツとは別のチャンネルから、予め記憶装置5に格納した「番組の終了告知」や「番組視聴のお礼」等のナレーション音声を出力する。このナレーション音声データは、フェードアウト時間より短いものを予め用意しておく。このナレーション音声の出力により、利用者は番組の終了を知ることができるので、再生している番組が突然終了するという不快感を感ずることがなくなる。
【0035】
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、センサシステム1は、図示しないブレーキセンサや車速センサを備えることにより、車両の走行状況や車両状態を検出したが、車速情報やブレーキ情報を車内LANにより取得してもよい。また、電源オフ時間間隔は、サイドブレーキを引いてからエンジンがオフにされるまでの時間としたが、エンジンをオフにしてから運転席ドアの開操作または開操作後の閉操作までの時間としてもよい。
【0036】
また、上述した実施の形態では、電源オフ時間間隔設定装置3は予め実験等により求めた電源オフ時間間隔を用いるか、または、利用者が車両を利用した時のデータに基づいて電源オフ時間間隔を設定したが、電源オフ時間間隔設を利用者が設定できるようにしてもよい。この場合、電源オフ時間間隔設定装置3は、利用者が電源オフ時間間隔を入力できる入力装置として機能することになる。
【0037】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、センサシステム1が車両位置取得手段、停車時刻検出手段および走行状態検出手段を、車両停止判断装置2が車両停止判断手段を、電源オフ時間間隔設定装置3がフェードアウト時間設定手段および設定手段を、情報提供装置4がフェードアウト処理手段を、情報提供装置4および再生装置6が情報提供手段を、記憶装置5が記憶手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における車載情報提供装置の構成を示す図
【図2】車速とサイドブレーキの状態とエンジンの状態との関係を示す図
【図3】第1の実施の形態における車載情報提供装置により行われる処理手順を示すフローチャート
【図4】第3の実施の形態における車載情報提供装置により行われる処理手順を示すフローチャート
【図5】第3の実施の形態における車載情報提供装置により行われるパターン▲2▼の処理内容を示すフローチャート
【図6】第3の実施の形態における車載情報提供装置により行われるパターン▲3▼の処理内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1…センサシステム、2…車両停止判断装置、3…電源オフ時間間隔設定装置、4…情報提供装置、5…記憶装置、6…再生装置
Claims (7)
- 車両の車速が0になり、かつサイドブレーキが引かれた状態になったとき、または車両の車速が0になり、かつ変速機のシフト位置がパーキング位置に変化したときに、車両の停止を判断する車両停止判断手段と、
音声にて利用者に情報を提供する情報提供手段と、
前記車両停止判断手段により車両が停止したと判断されてから、前記情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間を記憶する記憶手段と、
過去に車両を利用した時に前記記憶手段に記憶された、車両が停止したと判断されてから前記情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの複数の時間の平均値を、前記情報提供手段から出力されている音声をフェードアウトさせるためのフェードアウト時間として設定するフェードアウト時間設定手段と、
前記車両停止判断手段により車両が停止したと判断されると、前記情報提供手段から出力されている音声を前記フェードアウト時間内にフェードアウトさせるフェードアウト処理手段とを備えることを特徴とする車載情報提供装置。 - 車両の車速が0になり、かつサイドブレーキが引かれた状態になったとき、または車両の車速が0になり、かつ変速機のシフト位置がパーキング位置に変化したときに、車両の停止を判断する車両停止判断手段と、
音声にて利用者に情報を提供する情報提供手段と、
前記車両停止判断手段により車両が停止したと判断されてから、前記情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間を記憶する記憶手段と、
前回の車両利用時に前記記憶手段に記憶された、車両が停止したと判断されてから前記情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間に基づいて、前記情報提供手段から出力されている音声をフェードアウトさせるためのフェードアウト時間を設定するフェードアウト時間設定手段と、
前記車両停止判断手段により車両が停止したと判断されると、前記情報提供手段から出力されている音声を前記フェードアウト時間内にフェードアウトさせるフェードアウト処理手段とを備えることを特徴とする車載情報提供装置。 - 車両の車速が0になり、かつサイドブレーキが引かれた状態になったとき、または車両の車速が0になり、かつ変速機のシフト位置がパーキング位置に変化したときに、車両の停止を判断する車両停止判断手段と、
音声にて利用者に情報を提供する情報提供手段と、
車両の停車位置を取得する停車位置取得手段と、
車両が停車したときの停車時刻を検出する停車時刻検出手段と、
前記車両停止判断手段により車両が停止したと判断されてから、前記情報提供手段に電力を供給する電力供給手段の電源がオフとされるまでの時間を、車両の停車位置および停車時刻に基づいて分類して記憶する記憶手段と、
過去に車両を利用した時に前記記憶手段に分類して記憶された複数の時間と、現在の車両の停車位置および停車時刻とに基づいて、前記情報提供手段から出力されている音声をフェードアウトさせるためのフェードアウト時間を設定するフェードアウト時間設定手段と、
前記車両停止判断手段により車両が停止したと判断されると、前記情報提供手段から出力されている音声を前記フェードアウト時間内にフェードアウトさせるフェードアウト処理手段とを備えることを特徴とする車載情報提供装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載情報提供装置において、
車両が停止する時刻を推定する停止時刻推定手段をさらに備え、
前記フェードアウト処理手段は、前記停止時刻推定手段により車両が停止したと推定される時刻から前記フェードアウト処理を開始することを特徴とする車載情報提供装置。 - 請求項4に記載の車載情報提供装置において、
車両の現在位置を取得する車両位置取得手段と、
車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とをさらに備え、
前記車両位置取得手段により取得された車両の現在位置と、前記走行状態検出手段により検出された車両の走行状態とに基づいて、車両が停止する時刻を推定することを特徴とする車載情報提供装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載情報提供装置において、
利用者が前記フェードアウト時間を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする車載情報提供装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車載情報提供装置において、
前記情報提供手段は、前記フェードアウト処理時に前記情報提供が終了する旨の音声を出力することを特徴とする車載情報提供装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002205728A JP4078903B2 (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 車載情報提供装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002205728A JP4078903B2 (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 車載情報提供装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004042851A JP2004042851A (ja) | 2004-02-12 |
JP4078903B2 true JP4078903B2 (ja) | 2008-04-23 |
Family
ID=31710951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002205728A Expired - Fee Related JP4078903B2 (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 車載情報提供装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4078903B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108025681B (zh) * | 2015-09-14 | 2022-04-29 | 住友电气工业株式会社 | 通信装置 |
-
2002
- 2002-07-15 JP JP2002205728A patent/JP4078903B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004042851A (ja) | 2004-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7394906B2 (en) | Device for automatically controlling audio volume based on vehicle speed and method for operating the same | |
JP2006528581A (ja) | 電気式駐車ブレーキを備えるブレーキ装置を制御する方法および装置 | |
JP4078903B2 (ja) | 車載情報提供装置 | |
JP2010089617A (ja) | 車載オーディオ装置 | |
JP4042535B2 (ja) | 車載情報提供装置 | |
CN103533456B (zh) | 一种视频播放快进快退的校正方法及系统 | |
JP3965955B2 (ja) | 車載情報提供装置 | |
JP2006101441A (ja) | 音楽コンテンツ再生装置 | |
JP2019159045A (ja) | 再生制御装置、再生システム、再生制御方法、および再生制御プログラム | |
US20170330595A1 (en) | Audio information correction system, audio information correction method, and audio information correction program | |
JP2007336210A (ja) | 車載用オーディオ機器の音量制御装置 | |
JP6963632B2 (ja) | 記憶装置及び興奮抑制装置 | |
JP3741055B2 (ja) | 車両用情報提供装置 | |
JP2005167880A (ja) | 車両用ビデオ再生装置 | |
JP3057185U (ja) | 情報記録再生機器のテープ巻取制御装置 | |
JP2013003186A (ja) | 楽曲再生装置、楽曲再生方法、楽曲再生プログラムおよび楽曲再生プログラムを格納した記録媒体 | |
JP5268864B2 (ja) | 音声再生装置および音声再生装置の省電力方法 | |
JP3913466B2 (ja) | カーオーディオ装置、及びその表示制御方法 | |
JP2004048570A (ja) | 車載情報提供装置 | |
JP2012181884A (ja) | 楽曲再生装置、楽曲再生方法、楽曲再生プログラムおよび楽曲再生方法を格納した記録媒体 | |
JP3470744B2 (ja) | テープレコーダ | |
JPH0739064Y2 (ja) | プログラム再生装置 | |
JPH0354752A (ja) | 車載用オーディオ再生装置 | |
JP3474137B2 (ja) | タクシー用乗客案内装置 | |
JP2007072076A (ja) | オーディオ連携ナビゲーション装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070925 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080128 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |