JP4078579B2 - 濁水処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールドトンネル工事等の土木建設工事などで生じる濁水を処理して河川に放流するための濁水処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
シールドトンネル工事等の土木建設工事の現場で生じる濁水は、その水質をpH値として測定し自動的に排水処理プラントで希硫酸、PAC、高分子を添加し、条例で定められた管理基準値(pH5.8〜8.6)の範囲内に処理して河川へ放流している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方式においては、一時的に排水処理プラントの処理能力を超える排水が発生した場合には、条例で定められた管理基準値を満たすことができないまま河川に放流してしまうという問題を有している。
【0004】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、水質が管理基準値の範囲外の濁水を河川に放流するのを防止することができる濁水処理システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の濁水処理システムは、濁水を貯留する一時貯留槽と、前記一時貯留槽に濁水供給管を経て接続される排水処理プラントと、前記排水処理プラントに接続される濁水処理管と、一端が前記濁水処理管の鉛直部分に水平乃至斜め上方に向けて接続される分岐管と、前記排水処理プラントの下部に設置され、前記分岐管の他端に接続される汚泥沈澱槽と、前記上澄み水を前記一時貯留槽に循環させる配管と、前記濁水処理管の他端に接続される排水制御弁と、前記排水制御弁に接続され前記濁水処理管を経て前記排水処理プラントで処理された処理水を河川に放流する放流管と、前記濁水処理管の入口近傍に設けられ前記排水処理プラントで処理された処理水の水質を測定する水質センサと、前記排水制御弁を操作制御する操作制御盤とを備え、前記水質センサにより測定された処理水の水質が管理基準値の範囲内の場合にのみ前記排水制御弁を開いて前記処理水を河川に放流し、前記水質が管理基準値の範囲外の場合には前記排水制御弁を閉じることにより、前記処理水を前記分岐管に流すようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の濁水処理システムの概要を説明するための図である。
【0007】
図1において、土木建設工事の現場で生じる濁水は、雑水槽(一時貯留槽)1に貯留した後、排水処理プラント2に送られ、水質を測定しその値に応じて希硫酸、PAC、高分子を添加、処理し、条例で定められた管理基準値の範囲内の場合にはエアー式バルブ(排水制御弁)3を切り替えて河川に放流し、管理基準値の範囲外の場合には、エアー式バルブ3を切り替えて汚泥沈澱槽4を経て雑水槽1に戻し、再度、排水処理プラント2で処理する。
【0008】
図2および図3は、本発明の濁水処理システムの1実施形態を示し、図2は、図3のX−X線で切断し矢印方向に見た模式的断面図、図3は全体構成を示す模式的側面図である。
【0009】
図3には、図1で説明した雑水槽(一時貯留槽)1が示され、これに隣接して汚泥沈殿槽4が設置され、汚泥沈澱槽4の上部に排水処理プラント2が設置されている。
【0010】
雑水槽1には、濁水排水管5から濁水が供給され、雑水槽1内の濁水は、ポンプ6により濁水供給管7を経て排水処理プラント2に供給される。排水処理プラント2内で処理された処理水は、濁水処理管9および放流管10を経て河川に放流される。濁水処理管9と放流管10の間には、エアー式バルブ(排水制御弁)3が設けられるとともに、エアー式バルブ3の上流側で上方には濁水処理管9のほぼ鉛直部分に斜め上方に向けて(ほぼ水平でもよい)分岐管11が接続され、分岐管11の他端は汚泥沈澱槽4に接続されている。
【0011】
エアー式バルブ3は、コンプレッサ12による圧縮空気で制御されるバルブであり、エアー式バルブ3が開くと処理水が放流管10の側に流れ、エアー式バルブ3が閉じると処理水が分岐管11の側に流れるように構成されている。
【0012】
汚泥沈澱槽4の上部にはポンプ13が設置され、汚泥沈澱槽4内の上澄み水を配管14を経て雑水槽1に循環するように構成している。なお、15は、ポンプ、コンプレッサ等を操作制御する操作制御盤である。
【0013】
図2は、上記排水処理プラント2を示し、図3で説明した濁水供給管7および濁水処理管9が示されている。排水処理プラント2は、第1の反応槽16、第2の反応槽17、沈澱槽19、処理水槽20から構成されている。
【0014】
第1の反応槽16には、濁水供給管7が接続されるとともに希硫酸注入口21が接続され、また、攪拌機22とpH値センサ等の水質センサ23が設けられている。第2の反応槽17には、PAC注入口24、高分子剤注入口25が接続されるとともに、攪拌機26が設けられている。そして、処理水槽20内の濁水処理管9の入口近傍にpH値センサ等の水質センサ27が設けられている。
【0015】
上記構成からなる本発明の濁水処理方法について説明する。現場で発生した濁水は、濁水排水管5を経て雑水槽1内に供給された後、ポンプ6により濁水供給管7を経て排水処理プラント2の第1の反応槽16内に供給される。ここで、水質センサ23によりpH値が測定され、その値に応じて希硫酸注入口21から希硫酸が注入され、また、第2の反応槽17においてPAC注入口24、高分子剤注入口25から薬剤が注入され、濁水中に含まれる微細浮遊物質が処理される。次いで、濁水処理された処理水は沈澱槽19に流れここで沈澱物が沈下され、上澄み水が処理水槽20に流れる。
【0016】
処理水槽20内の処理水は、水質センサ27によりpH値が測定され、pH値が管理基準値の範囲内の場合にのみ、エアー式バルブ3を開いて濁水処理管9、放流管10を経て河川に放流し、管理基準値の範囲外の場合(未処理水の場合)には、エアー式バルブ3を閉じて濁水処理管9、分岐管11を経て汚泥沈澱槽4内に一時的に貯留し、未処理水が所定の水位に達すると、自動的にポンプ13を運転し配管14を経て雑水槽1に循環させ、再度、排水処理プラント2にて再処理するようにしている。この再処理は、処理水のpH値が管理基準値内に収まるまで循環させる。
【0017】
従って、一時的に排水処理プラントの処理能力を超える排水が発生した場合には、これを河川に放流せずに、分岐管11、汚泥沈澱槽4を経て雑水槽1に循環させ、再度、排水処理プラント2にて処理するので、条例で定められた管理基準値を満たすことができないまま河川に放流してしまうという問題を解消することができる。
【0018】
また、未処理水を汚泥沈澱槽4に一時的に貯留するため、雑水槽1への供給量を減少させるとともに、未処理水が高濃度のpH値(アルカリ性)の場合、汚泥沈澱槽4内に貯留させることにより希釈させ(未処理水が酸性の場合も可能)、汚泥沈澱槽4の負担を軽減させることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、水質が管理基準値の範囲外の濁水を河川に放流するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濁水処理システムの概要を説明するための図である。
【図2】図3のX−X線で切断し矢印方向に見た模式的断面である。
【図3】本発明の濁水処理システムの1実施形態を示し、全体構成を示す模式的側面図である。
【符号の説明】
1…雑水槽(一時貯留槽)
2…排水処理プラント
3…エアー式バルブ(排水制御弁)
4…汚泥沈澱槽
7…濁水供給管
9…濁水処理管
10…放流管
11…分岐管
14…配管
27…水質センサ
Claims (1)
- 濁水を貯留する一時貯留槽と、
前記一時貯留槽に濁水供給管を経て接続される排水処理プラントと、
前記排水処理プラントに接続される濁水処理管と、
一端が前記濁水処理管の鉛直部分に水平乃至斜め上方に向けて接続される分岐管と、
前記排水処理プラントの下部に設置され、前記分岐管の他端に接続される汚泥沈澱槽と、
前記上澄み水を前記一時貯留槽に循環させる配管と、
前記濁水処理管の他端に接続される排水制御弁と、
前記排水制御弁に接続され前記濁水処理管を経て前記排水処理プラントで処理された処理水を河川に放流する放流管と、
前記濁水処理管の入口近傍に設けられ前記排水処理プラントで処理された処理水の水質を測定する水質センサと、
前記排水制御弁を操作制御する操作制御盤と
を備え、前記水質センサにより測定された処理水の水質が管理基準値の範囲内の場合にのみ前記排水制御弁を開いて前記処理水を河川に放流し、前記水質が管理基準値の範囲外の場合には前記排水制御弁を閉じることにより、前記処理水を前記分岐管に流すようにしたことを特徴とする濁水処理システム。」
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JP2003094040A JP2003094040A (ja) | 2003-04-02 |
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