JP4078250B2 - カメラ筐体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物の天井や壁等に設置する取り付けカメラのカメラ筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の取り付けカメラの全体図、図11は従来の取り付けカメラの取り付け面から見た斜視図である。従来の取り付けカメラ1は、カメラユニット等が取り付けられたシャーシ6及びカメラユニットを覆うカバーユニット5を有している。シャーシ6は、対向する2面と2面を連結する側面とを有している。シャーシ6の対向する2面は、金属で形成されており、2面のうち図10及び図11中下向き面は、カメラレンズなどのカメラユニットが取り付けられている。その面と対向し、シャーシ6の天井や壁20等に接する取り付け面には、図11に示すようにネジ受け部70a、70b(ネジ受け部70)が設けられている。このネジ受け部70を介してネジ止めすることにより取り付けカメラ1を天井や壁20等に設置する。また、シャーシ6の内部には、カメラ撮影用の回路基板が取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の取り付けカメラ1は、シャーシ6が金属で形成されているため、開口部の成型や立体成型などの加工が難しく成型の自由度が低い。また、金属を用いるため成型のコストや材料費がかかる。さらにシャーシ6が金属の場合は、取り付けカメラ1が電気的なノイズの影響を受け、取り付けカメラ1による撮影に障害を与える場合がある。そのためシャーシ6をアースしておく必要が生じ、機器設計段階からそのことを考慮しておかなくてはならない。しかし、シャーシ6に設けられたネジ受け部70を介して取り付けカメラ1を天井や壁20などにネジ止めすると、取り付けネジを介して天井や壁20側にアースが取られてしまう場合がある。このとき、取り付けカメラ1側のアース電位と天井や壁20側のアース電位とが異なると、ループ電流が流れてカメラの撮影機能に障害を与える。天井や壁20側にアースが取られてしまうことを回避するには、取り付けネジとシャーシ6との間、あるいは取り付けネジと天井や壁20との間を絶縁する必要があるが、部品が増えたり設置の手間が増えるなどの問題が生じる。
【0004】
そこで、金属からなるシャーシ6を、樹脂から形成することが考えられている。図12は、樹脂から形成されるシャーシのネジ止め部の断面図である。図12に示すように樹脂から形成されるシャーシ9は、取り付けカメラ1を天井や壁20にネジ止めするためのネジ受け部70を有している。取り付けカメラ1は、シャーシ9のネジ受け部70を介してネジ80と天井や壁20とが螺合されることにより取り付けられる。つまり、シャーシ9は、取り付けカメラ1を天井や壁20等へ固定しつつ、取り付けカメラ1の落下を防止している。このとき、ネジ80のネジ頭によりシャーシ9のネジ受け部70周囲及び天井や壁20等と接触しているシャーシ9が応力を受けている。そのため、シャーシ9がネジ締めトルクやソルベントクラック等の影響により樹脂割れした場合には、取り付けカメラ1が落下してしまうおそれがある。そこで、図13に示すように樹脂からなるシャーシ9のネジ受け部70周囲にワッシャ90を設ける方法がある。ここでワッシャとは、ネジを締めるときに、ネジに挟み込む金属製の輪のことを言う。このようにネジ受け部70にワッシャ90を設けることで、ネジ止めされた場合のネジ受け部70周囲の応力が分散される。しかしながら、樹脂からなるシャーシ9に応力がかかっており、シャーシ9の樹脂割れを完全に防止することはできない。そのため、シャーシ9が割れることにより取り付けカメラ1が天井や壁20等から落下するという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、落下防止構造を有するカメラ筐体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願第1発明は、樹脂により成型され、カメラが取り付けられる第1面及び前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面から突出する第1ネジ受け部が設けられたシャーシと、樹脂により成型され、前記第1ネジ受け部と嵌合する第1開口部と配線を収納するための収納部とが形成され、前記シャーシの第2面を覆う蓋部とを含み、前記第1ネジ受け部は前記第1開口部から突出し、前記第1開口部の径は前記第1ネジ受け部に嵌め込まれるネジのネジ頭の径よりも小さく形成されているカメラ筐体を提供する。
【0007】
シャーシと蓋部とが嵌合した場合、カメラ筐体を天井や壁へ固定するためのネジを受ける第1ネジ受け部がシャーシの第1開口部から突出する。よって、カメラ筐体を天井や壁などにネジ止めした場合、第1ネジ受け部に通されたネジが天井や壁等と螺合し、かつシャーシの第1ネジ受け部と天井や壁とが密着することでカメラ筐体が取り付けられる。このとき、第1開口部の径が第1ネジ受け部に嵌合されるネジのネジ頭の径よりも小さく形成されているため、天井や壁と密着している第1ネジ受け部が樹脂割れした場合であっても、ネジ頭が第1開口部に引っかかる。よって、カメラ筐体の落下を防止することができる。また、樹脂から形成される蓋部には応力が働かず、蓋部の樹脂割れを防止することができる。さらに、上記のような構成のカメラ筐体においては、樹脂割れを防止するためのワッシャなどの別途の部品が不要なため、カメラ筐体にかかるコストを低下させることができる。
【0008】
また、シャーシ及び蓋部は樹脂から形成されているため、第1ネジ受け部や配線を収納するための収納部等を一体成型により容易に形成することができる等、シャーシや蓋部の形状の自由度を高めることができる。さらに、蓋部が天井や壁等に接触した場合であっても、樹脂で形成されているため、シャーシに取り付けられている基板等に与える電気的影響を低減することができる。
本願第2発明は、本願第1発明において、前記シャーシは、前記第1ネジ受け部に連結され、前記第1ネジ受け部の径よりも大きい径を有するネジ誘導部をさらに含むカメラ筐体を提供する。
【0009】
ネジ誘導部は第1ネジ受け部よりも大きい径を有して形成されているため、カメラ筐体を天井などに取り付ける作業が容易となる。例えば、カメラ筐体を取り付ける天井に、カメラ筐体の取り付けに先立ちネジを途中までねじ込む。この状態で、シャーシのネジ誘導部にそのネジを通し、ネジ誘導部に通っているネジが第1ネジ受け部に嵌合するようにシャーシを天井に沿う方向に動かす。従って、設置者は、シャーシを保持しつつネジ締めしなくても良くなり、カメラ筐体を天井に容易に取り付けることができる。
【0010】
本願第3発明は、本願第1発明において、前記配線を固定する、一端がネジ止めされた帯状端子と、前記蓋部には、前記帯状端子を露出する接続孔と、前記帯状端子の回転を抑制する回転抑制部とがさらに形成されているカメラ筐体を提供する。
一端がネジ止めされた帯状端子に配線を固定する前は、帯状端子のネジ止めは緩められており、配線を帯状端子に固定する際にネジが締められる。カメラ筐体の設置者が帯状端子のネジを緩めた状態で帯状端子に配線を通そうとする時、帯状端子に配線が引っかかり、帯状端子が回転しようとする。しかし、回転抑制部により帯状端子の回転が防止され、設置者は容易に帯状端子に配線を通すことができる。また、設置者が一端のみがネジ止めされた帯状端子のネジ締めを行う際、回転抑制部は帯状端子がネジ締めに伴って回転するのを抑制する。よって、設置者は配線の固定を容易に行うことができる。なお、蓋部は樹脂であるため、収納部から突出する固定部を容易に形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
<実施形態例>
図1(a)は本実施形態例の取り付けカメラのカメラユニット側の斜視図、図1(b)は本実施形態例の取り付けカメラのカバーユニットの斜視図、図2はシャーシと蓋部との組み立て時の斜視図である。以下に、本実施形態例の取り付けカメラの構成を説明する。
本実施形態例の取り付けカメラ1は、カメラユニット3、カメラ筐体4及びカバーユニット5を有している。カメラユニット3は、カメラレンズ7、カメラ土台9及びカメラ取付部11を有している。カメラ筐体4は、シャーシ13及びシャーシ13を覆う蓋部100を有している。シャーシ13は、樹脂から形成されており、第1面及び第1面と対向する第2面を有している。図1(a)に示すようにシャーシ13の第1面には、カメラユニット3が取り付けられている。また、シャーシ13の第1面には第1係合受け部21a及び21bが設けられており、カバーユニット5の第1係合部41a及び41bに係合することでカバーユニット5をシャーシ13に固定する。シャーシ13の第1面に取り付けられたカメラユニット3において、カメラレンズ7はカメラ土台9に固定され、カメラ土台9はシャーシ13の第1面の平面に対して傾斜及び回転可能なようにカメラ取付部11に取り付けられている。このカメラ土台9及びカメラ取付部11によりカメラレンズ7の撮影方向の傾き及び回転を調整し、所望の方向を撮影できるように設定する。
【0012】
図3は本実施形態例に係る取り付けカメラの第2面から見た平面図、図4は本実施形態例に係る取り付けカメラの第2面から見た斜視図である。図2〜図4に示すように、シャーシ13の第2面、つまり天井や壁20へ取り付けられる面を覆う蓋部100は、第2係合部110a、110b(第2係合部110)、第1開口部120a、120b(第1開口部120)、第2開口部130a、130b(第2開口部130)、収納部140、接続孔150a、150b、150c(接続孔150)及び回転抑制部160を有している。この蓋部100は、樹脂から形成されている。
【0013】
一方、シャーシ13の第2面には、第2係合受け部170a、170b(第2係合受け部170)、第1ネジ受け部190a、190b(第1ネジ受け部190)及び第2ネジ受け部200a、200b(図示しない)(第2ネジ受け部200)が設けられている。ここで、第1ネジ受け部190は、シャーシ13の第2面から突出するように設けられており、取り付けカメラ1を天井や壁20等に固定するためのネジが嵌合される。このとき、第1ネジ受け部190は、後述の図5(b)に示すようにネジと螺合される形状ではない。
【0014】
ここで、蓋部100に設けられた第1開口部120は、第1開口部120の径が第1ネジ受け部190に嵌め込まれるネジのネジ頭の径よりも小さく形成されるように、例えばシャーシ13の第1ネジ受け部190の外周縁に沿うように形成されている。シャーシ13と蓋部100とを嵌合させた場合、シャーシ13の第1ネジ受け部190は図5(a)に示すように蓋部100の第1開口部120から突出する。また、図5(b)に示すように取り付けカメラ1をネジ205により天井や壁20等に取り付けた場合には、蓋部100の第1開口部120から突出した第1ネジ受け部190が天井や壁20等に接する。このとき、第1ネジ受け部190に嵌合されるネジ205は、第1ネジ受け部190と螺合せず、天井や壁20等と螺合する。そして、ネジ205と天井や壁20等との螺合によりシャーシ13の第1ネジ受け部190と天井や壁20等とが密着し、取り付けカメラ1が固定される。さらに、図5(b)に示すように蓋部100の第1開口部120は、第1開口部120の径が第1ネジ受け部190に嵌め込まれるネジ205のネジ頭の径よりも小さく形成されている。そのため、天井や壁20等と密着している第1ネジ受け部190が樹脂割れした場合であっても、ネジ205のネジ頭が第1開口部120に係止されるため、取り付けカメラ1の落下を防止することができる。つまり、シャーシ13の第1ネジ受け部190により取り付けカメラ1を固定しつつ、シャーシ13が樹脂割れした場合でも蓋部100の第1開口部120とネジ頭とにより取り付けカメラ1の落下を防止できる。
【0015】
蓋部100の収納部140は、天井や壁20等に取り付けカメラ1を固定する際に、天井や壁20側からの同軸ケーブル等の配線を収納するための空間である。収納部140に収納された配線等は接続孔150を介してシャーシ13の第1面に通され、シャーシ13の第1面に固定されたカメラユニット3に接続されたり、シャーシ13の第1面及び/または第2面に取り付けられた回路基板に接続される。また、同軸ケーブルなどの配線等を固定する帯状端子220が回路基板上に設けられている場合には、帯状端子220の回転を抑制する回転抑制部160を収納部140に設けると好ましい。例えば、収納部140に同軸ケーブルを収納する場合、一般的に同軸ケーブルは太く、柔軟性に乏しいこと及びシャーシ13に取り付けられた回路基板に電気的に接続するため、図6(b)に示す固定部215、217により同軸ケーブルを固定する。例えば、シャーシ13に取り付けられた回路基板207上には、図6(a)に示す同軸ケーブル210の芯線212を固定するための芯線固定部215や編線214を固定するための編線固定部217が設けられている。ここで、芯線固定部215はネジとネジ孔を有する台座部分の固定端子215aとを有し、編線固定部217はネジ230とネジ孔を有する台座部分の固定端子217aと帯状端子220とを有している。このとき帯状端子220は、端子の片側のみがネジ230により固定端子217aに固定されている。このような回路基板207が設けられたシャーシ13を図6(c)に示すように蓋部100により覆うと、芯線固定部215や編線固定部217が蓋部100の接続孔150から突出する。蓋部100から突出している編線固定部217への同軸ケーブル210の固定は、次のように行われる。一端が編線固定部217にネジ止めされた帯状端子220に同軸ケーブル210を固定する前は、帯状端子220のネジ230によるネジ止めは緩められている。カメラ筐体の設置者が帯状端子220のネジを緩めた状態で帯状端子220に配線を通そうとすると、帯状端子220に配線が引っかかり、帯状端子220が回転しようとする。しかし、回転抑制部160により帯状端子220の回転が防止され、設置者は固定された帯状端子220に容易に配線を通すことができる。さらに、同軸ケーブル210を帯状端子220に固定する際にネジ230が締められる。この一端のみがネジ止めされた帯状端子220のネジ締めを行う際、回転抑制部160は帯状端子220がネジ締めに伴って回転するのを抑制する。よって、同軸ケーブル210の固定を容易に行うことができる。また、帯状端子220により同軸ケーブル210や配線を固定することにより、配線等が基板207から外れ難くなり、カメラの撮影機能の低下や配線の切断を防止することができる。
【0016】
上述のシャーシ13と蓋部100とは次のように嵌合される。蓋部100の第2係合部110は、シャーシ13の第2係合受け部170に係合し、シャーシ13の第2面を覆うように蓋部100をシャーシ13に固定する。また、第2開口部130を介してネジ溝が切られた第2ネジ受け部200とネジとを螺合させることで、蓋部100をシャーシ13にさらに固定する。
上記の構成は一例にすぎず、蓋部100とシャーシ13との固定は、蓋部100がシャーシ13から容易に外れないような構成であれば良く、上記の第2係合部110と第2係合受け部170との係合及び/または第2開口部130と第2ネジ受け部200を介したネジによる固定に限定されず、形状、位置及び個数なども限定されない。
【0017】
また、第1ネジ受け部190は、取り付けカメラ1が天井や壁20などにネジ止めされる場合に、蓋部100の第1開口部120から突出する構成であれば良い。例えば、蓋部100とシャーシ13とが嵌合された際に第1ネジ受け部190が第1開口部120から突出していない場合であっても、取り付けカメラ1を天井や壁20に固定した際に第1ネジ受け部190が第1開口部120から突出し、天井や壁20と接触する構成であっても良い。
図7はネジ誘導部を有するシャーシ及び蓋部の斜視図、図8は図7の平面図、図9はネジ誘導部を含むネジ受け部の拡大図である。図7〜図9に示すように、シャーシ13は、第1ネジ受け部190に連結されるネジ誘導部250a、250b(ネジ誘導部250)を有していると好ましい。このとき、図9に示すようにネジ誘導部250の内径Aは、第1ネジ受け部190の内径Bよりも大きく形成されている。また、蓋部100の第1開口部120は、図7に示すように、第1ネジ受け部190及びネジ誘導部250の外周縁に沿うように形成しておくと良い。ネジ誘導部250が形成されていると、シャーシ13を天井などに取り付ける作業が容易となる。例えば、カメラ筐体を取り付ける天井に、カメラ筐体の取り付けに先立ち2つのネジを途中までねじ込む。このとき、設置者は、2つのネジの間隔及び位置を調整する。ネジ間隔は、第1ネジ受け部190の間隔に合うように調整される。取り付けられたネジに第1ネジ受け部190が係合した状態でカメラ筐体が所望の位置にくるよう、ネジ位置が調整される。途中までねじ込まれたネジをシャーシ13のネジ誘導部250に通した後、ネジ誘導部250に通っているネジが第1ネジ受け部190に嵌るように、シャーシ13を天井に沿う方向に回転させる。こうして、ネジと第1ネジ受け部190とを係合させる。このようにすれば、設置者はシャーシ13を保持しつつネジ締めしなくても良くなり、カメラ筐体を天井に容易に取り付けることができる。
【0018】
本実施形態例の取り付けカメラ1は、例えば以下のようにして設置される。蓋部100及びカメラユニット3を取り付けたシャーシ13を、シャーシ13の第1ネジ受け部190及び蓋部100の第1開口部120を介して天井や壁20等にネジ止めする。このとき、図5(b)に示すように第1ネジ受け部190はネジ205に螺合されることなく天井や壁20等と接触する。一方、蓋部100は天井や壁20等と接触しない。さらにカバーユニット5をカメラユニット3を覆うようにシャーシ13に取り付け、取り付けカメラ1が設置される。
【0019】
本実施形態例の取り付けカメラ1では、シャーシ13と蓋部100とが嵌合した場合、カメラ筐体4を天井や壁へ固定するためのネジを受ける第1ネジ受け部190が第1開口部120から突出する。よって、取り付けカメラ1のカメラ筐体4を天井や壁20などにネジ止めした場合、第1ネジ受け部190に通されたネジが天井や壁20等と螺合し、かつシャーシ13の第1ネジ受け部190天井や壁20とが密着することで取り付けカメラ1が取り付けられる。このとき、第1開口部120の径が第1ネジ受け部190に嵌合されるネジ205のネジ頭の径よりも小さく形成されているため、天井や壁20等と密着している第1ネジ受け部190が樹脂割れした場合であっても、ネジ頭が第1開口部120により係止される。よって、取り付けカメラ1の落下を防止することができる。また、樹脂から形成される蓋部100には応力が働かず、蓋部100の樹脂割れを防止することができる。さらに、上記のような構成の取り付けカメラ1においては、樹脂割れを防止するためのワッシャなどの別途の部品が不要なため、取り付けカメラ1にかかるコストを低下させることができる。
【0020】
また、シャーシ13及び蓋部100は樹脂により形成されているため、第1ネジ受け部190や配線を収納するための収納部140や収納部140から突出する回転抑制部160等を一体成型により容易に形成することができる等、シャーシ13や蓋部100の形状の自由度を高めることができる。さらに、蓋部100が天井や壁20等に接触した場合であっても、樹脂で形成されているため取り付けカメラ1内部に収納されている基板等に与える電気的ノイズなどの影響が少ない。
【0021】
【発明の効果】
本発明を用いることで、落下防止構造を有するカメラ筐体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本実施形態例の取り付けカメラのカメラユニット側の斜視図。
(b)本実施形態例の取り付けカメラのカバーユニットの斜視図。
【図2】シャーシと蓋部との組み立て時の斜視図。
【図3】本実施形態例に係る取り付けカメラの第2面から見た平面図。
【図4】本実施形態例に係る取り付けカメラの第2面から見た斜視図。
【図5】(a)第1ネジ受け部と第1開口部との嵌合状態を示す断面図。
(b)天井または壁に取り付けられた場合の第1ネジ受け部と第1開口部との嵌合状態を示す断面図。
【図6】(a)同軸ケーブル。
(b)回路基板上の配線固定部を示す斜視図。
(c)蓋部で覆われた回路基板上の配線固定部を示す斜視図。
【図7】ネジ誘導部を有するシャーシ及び蓋部の斜視図。
【図8】ネジ誘導部を有するシャーシ及び蓋部の平面図。
【図9】ネジ誘導部を含むネジ受け部の拡大図。
【図10】従来の取り付けカメラの全体図。
【図11】従来の取り付けカメラの取り付け面から見た斜視図。
【図12】樹脂から成るシャーシを固定した場合の断面図。
【図13】樹脂から成るシャーシをワッシャを用いて固定した場合の断面図。
【符号の説明】
1:取り付けカメラ
3:カメラユニット
4:カメラ筐体
5:カバーユニット
13:シャーシ
100:蓋部
120:第1開口部
130:第2開口部
140:収納部
150:接続孔
160:回転抑制部
190:第1ネジ受け部
200:第2ネジ受け部
250:ネジ誘導部
Claims (3)
- 樹脂により成型され、カメラが取り付けられる第1面及び前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面から突出する第1ネジ受け部が設けられたシャーシと、
樹脂により成型され、前記第1ネジ受け部と嵌合する第1開口部と配線を収納するための収納部とが形成され、前記シャーシの第2面を覆う蓋部とを含み、
前記第1ネジ受け部は前記第1開口部から突出し、前記第1開口部の径は前記第1ネジ受け部に嵌め込まれるネジのネジ頭の径よりも小さく形成されている、カメラ筐体。 - 前記シャーシは、前記第1ネジ受け部に連結され、前記第1ネジ受け部の径よりも大きい径を有するネジ誘導部をさらに含む、請求項1に記載のカメラ筐体。
- 前記配線を固定する、一端がネジ止めされた帯状端子と、
前記蓋部には、前記帯状端子を露出する接続孔と、前記帯状端子の回転を抑制する回転抑制部とがさらに形成されている、請求項1に記載のカメラ筐体。
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