JP4076874B2 - 歯磨き組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼児に歯が生え始める生後半年くらいからの使用に特に適した乳幼児用の歯磨き組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
標準的にみて、乳幼児の歯は、生後半年くらいから生え始め、生後12ヶ月くらいで8本程度、生後18ヶ月くらいで16本程度、生後27ヶ月〜30ヶ月くらいで20本程度が生えそろう。したがって、乳幼児においては、生後半年くらいから齲歯に対する対策をする必要がある。
【0003】
一般に齲歯は、ミュータント菌などの口腔内細菌が歯牙の表面に付着し、この細菌に含まれる酵素によって産生されるグルカンによってブラーク(歯垢)が形成されることから始まる。このブラーク中で口腔内細菌が砂糖、でんぷん等を代謝することにより生成される酸によって歯牙が侵食されることにより齲歯が生ずる。他方、唾液中にはカルシウムとリン酸塩が存在し、これらが侵食された歯牙の部分に析出して再石灰化することにより、齲歯を自動的に修復するという作用がある。このような歯牙表面における侵食と修復とが一定のバランスを保っていると齲歯には至らないが、ブラークが増大すると両者の均衡が崩れて齲蝕が進行する。
【0004】
したがって、齲歯の発生を防止するためには歯牙が生え始める時期からブラークが生じないように乳幼児の口腔内を衛生状態に清潔な維持することが必要である。そして、口腔内は継続して清潔にする必要があり、そのためのトレーニングは、生後半年には始めていなければならない。
しかしながら、歯磨きなどに伴って行わなければならない口腔内のものを吐出するという動作は、人間が生来有する機能に基くものではなく後天的に習得する動作であり、生後36ヶ月くらいまでの乳幼児は、歯磨き粉を吐き出し、さらにうがいをして口腔内を清潔に保つという口腔内の衛生状態を清潔な状態に維持するための基本的な動作がほとんどできないのである。このような状況にあるにもかかわらず、生後27〜30ヶ月で20本程度の歯が生え揃ってしまうのである。
【0005】
ところで、齲歯を防止するために利用される最も一般的な方法は、歯磨きであり、歯磨きの際に使用される歯磨き粉は、一般に界面活性剤と研磨材とを含有している。すなわち、齲歯は、歯牙の表面に付着したブラーク(歯垢)内で口腔内細菌が、糖質、でんぷんなどを代謝することにより生成される酸によって歯牙が侵食されることに発生するのであり、一般的な齲歯の防止方法は、研磨材でブラークを研磨除去すると共に界面活性剤の有する洗浄力や発泡剤として泡状とすることにより口腔内を洗浄して口腔内を清潔に保つことにより齲歯の発生を防止しようとするものである。したがって、このような目的で使用される歯磨き組成物には、研磨材および界面活性剤が必須成分として含有されており、このような歯磨き組成物は、歯磨き後には吐き出されることを予定した組成を有する。また、この時期の乳幼児は、自ら歯を磨くことはできないため、母親などの介助者が乳幼児の歯を磨くことになるが、その場合には乳幼児の口腔内を視認できることが必要となる。
【0006】
さらに、歯磨き組成物が本質的に有する上記のようなブラークの研磨除去に加えて、ミュータント菌などの口腔内細菌に代謝阻害を起こさせてミュータント菌を減少させ、さらに再石灰化に必要な唾液の分泌を促進させるために、例えば、特許文献1(特開平11-12143号公報)には、抗齲歯性を有するキシリトールなどの糖アルコールを含有させた口腔内組成物が開示されており、さらに、特許文献2(特開平10-81617号公報)には、キシリトールの口腔内滞留性を向上させるために、キシリトールとポリアクリル酸ナトリウムとを併用した齲蝕防止用組成物が開示されている。
【0007】
しかしながら、これらの組成物も、従来の歯磨き組成物と同様に、ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤および酸化ケイ素、酸化チタンなどの研磨材が含有されており、したがって、これらの組成物も使用後は口腔内から吐き出すことが予定されているものである。
これとは別に特許文献3(特許第3142543号公報)には、キシリトールとフッ素イオン供給化合物を含む歯磨き若しくはマウスウォッシュの形態の組成物が開示されている。ここで使用されているフッ化ナトリウムのようなフッ素イオン供給化合物は、歯牙の再石灰化に有利に作用することが古くから知られており、このようなフッ素イオン供給化合物とキシリトールとを併用することにより、キシリトールとフッ素イオンとが共同して、再石灰化により好適に作用することが示されている。しかしながら、この特許文献3に開示されている歯磨き組成物にも、従来の歯科用組成物と同様に、研磨材および界面活性剤が含有されており、マウスウォッシュには界面活性剤(例:プルロニックF-108,127(ポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレン非イオン性ブロックポリマー界面活性剤)が含有されている。したがって、この歯磨き組成物およびマウスウォッシュも使用後水ですすぎ吐き出すことを予定するものである。
【0008】
上記のような従来から使用されている研磨材および界面活性剤を含有する歯磨き組成物は、最低限、うがいができる者が使用することを前提としており、このような研磨材および界面活性剤を含有する歯磨き組成物を、例えば生後6ヶ月程度の乳幼児に使用すると、口腔内で歯磨き組成物が発泡して、口腔内の発泡体を吐き出すことができない生後6ヶ月程度の乳幼児に非常に不快な思いをさせることになる。また、この歯磨きの作業をするのは母親などの保護者であり、歯磨き作業をする者は、この口腔内にあふれた泡や、歯磨き組成物自体の色によって、口腔内の歯磨きポイントを観察できないという問題が生ずる。さらに、研磨材は、研磨する対象であるブラークが存在してはじめて意味があるものであるが、生後6ヶ月程度の乳幼児にはそもそも被研磨体であるブラークが存在しなし、また乳幼児の有する乳歯はやわらかいために研磨材が乳歯を傷つけることがある。また、上記のように発泡して容量が増加した組成物を飲み込ませることは保護者にとって非常に抵抗があり、さらに乳幼児にとっても多量の空気を含む組成物は飲み込みにくくなるし、これを除去しようとしても、容量が増えた分だけ除去しにくくなる。このように従来の歯磨き組成物は、乳幼児にとっては不要な研磨材および界面活性剤を含むものであり、口腔内のものを吐き出すことができない乳幼児にとっておよび保護者にとって非常に使いにくいものであった。
【0009】
【特許文献1】
特開平11-12143号公報
【特許文献2】
特開平10-81617号公報
【特許文献3】
特許第3142543号公報
【0010】
【発明の目的】
本発明は、口腔内物を吐き出すことを習得しきれておらず、母親などの介助者が歯を磨いて乳幼児の口腔内を齲歯が発生しにくい状態に維持するための歯磨き組成物を提供することを目的としている。
【0011】
【発明の概要】
本発明の乳幼児用歯磨き組成物は、透明ゲル状の歯磨き組成物であって、該歯磨き組成物中に糖質(糖アルコールを含む)を25〜45重量%の量で含有し、該糖質(糖アルコールを含む)はキシリトール、キサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウム、ペクチン、マルチトール、ソルビトール、エリスリトールおよびラクチトールよりなる群から選ばれる非齲歯性もしくはキシリトール以上の齲歯防止性を有する糖類(糖アルコールを含む)からなり、該歯磨き組成物中に含有される糖質(糖アルコールを含む)100重量部中にキシリトールを90重量部以上の量で含有し、残余の糖質(糖アルコールを含む)が該歯磨き組成物をゲル状にするキサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウムおよびペクチンよりなる群より選ばれる少なくとも一種類の糖質(糖アルコールを含む)を含む非齲歯性成分である増粘剤であり、該歯磨き組成物が、研磨材および界面活性剤を含有しない透明ゲル状であることを特徴としている。
【0012】
さらに、本発明の乳幼児用歯磨き組成物は、上記透明ゲル状の歯磨き組成物が、該歯磨き組成物中に糖質(糖アルコールを含む)を25〜45重量%の量で含有すると共に、無機フッ素化合物をフッ素換算で100ppm〜990ppmの量で含有し、該糖質(糖アルコールを含む)はキシリトール、キサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウム、ペクチン、マルチトール、ソルビトール、エリスリトールおよびラクチトールよりなる群から選ばれる非齲歯性もしくはキシリトール以上の齲歯防止性を有する糖類(糖アルコールを含む)からなり、該歯磨き組成物中に含有される糖質(糖アルコールを含む)100重量部中にキシリトールを90重量部以上の量で含有し、残余の糖質(糖アルコールを含む)が該歯磨き組成物をゲル状にするキサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウムおよびペクチンよりなる群より選ばれる少なくとも一種類の糖質(糖アルコールを含む)を含む非齲歯性成分である増粘剤であり、該歯磨き組成物が、研磨材および界面活性剤を含有しない透明ゲル状であることを特徴としている。
【0013】
本発明の歯磨き組成物は、研磨材および界面活性剤を実質的に含有しておらず、したがって、この歯磨き組成物を用いて歯磨きをしても泡立つことがなく、透明なゲル状のままであり、乳幼児は、この歯磨き組成物を吐き出す必要はない。また、この歯磨き組成物は、非齲歯性の糖質でゲル状にされており、さらにこの組成物中に含有される糖質(糖アルコールを含む)中の90%以上が抗齲歯性の糖アルコールであるキシリトールである。このように高含有率でキシリトールを含有する歯磨き組成物を使用し続けることにより、キシリトールがミュータント菌に代謝阻害を起こさせてミュータント菌を減少させ、さらに再石灰化に必要な唾液の分泌を促進させるように作用し、齲歯の発生を防止することができる。
【0014】
さらに、必要により配合される無機フッ素化合物から供給されるフッ素イオンにより強固な歯牙が形成される。従って本発明の歯磨き組成物を使用することにより、口腔内の環境を齲歯が発生しにくい状態に維持することができる。
しかも、本発明の歯磨き組成物は、透明なゲル状であり、使用してもこの状態が維持され、発泡もしないことから、保護者が乳幼児の口腔内の歯磨きポイントを観察しながら確実に歯磨きを行うことができる。
【0015】
また、本発明の歯磨き組成物を形成する成分(無機フッ素化合物を除く)は、食品原料で形成されていることが好ましい。また、本発明で必要により配合され無機フッ素化合物は、体内に摂取することが許容される範囲内の量で含有されている。ここで食品原料とは、食品由来の成分、食品添加物をも含むものとする。
【0016】
【発明の具体的説明】
次に本発明の歯磨き組成物について具体的に説明する。
本発明の歯磨き組成物は、キシリトールを含む糖質(糖アルコールを含む)およびを含有するとともに、無機フッ素化合物を含有する透明ゲル状物である。
本発明において糖質は糖アルコールを含むものであり、この糖質はキシリトールと、この組成物をゲル状にする増粘剤とからなる。ここで増粘剤として使用することができる糖質の例としては、キサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウムおよびペクチンを挙げることができる。特に本発明で使用する糖質は、ミュータント菌などの口腔内細菌の代謝物とはならない非齲歯性もしくはそれ以上の齲歯防止性を有するものであることが好ましい。また、これらの増粘剤を配合することで、歯ブラシと歯の滑り性を適度に調製し、後述するように界面活性剤が含まれていないにも拘らず、乳幼児の口腔内で母親などの介助者が容易の歯ブラシを操作することができる。キシリトールは、口腔内細菌に対して、非齲歯性よりもさらに進んで抗齲歯性を有している。本発明で増粘剤として好適に使用されるキサンタンガムは、非齲歯性である。本発明の歯磨き組成物中には、上記のような糖質は、合計量で、25〜45重量%、好ましくは30〜45重量%の範囲内の量で含有されている。
【0017】
そして、本発明の歯磨き組成物に配合されている糖質の全量を100重量部としたときに、90重量部以上、好ましくは95.0〜99.9重量部がキシリトールであり、さらに、全糖質のうちでキシリトール以外の残部は、増粘剤である。したがって、糖質全量100重量部中における増粘剤の量は通常は10重量部以下、好ましくは0.01〜5.0重量部の範囲内にある。
【0018】
なお、本発明の歯磨き組成物に含有される糖質は、上記のようにキシリトールおよび増粘剤としての糖質であるが、本発明の目的が損なわれない範囲内で他の糖質を含有することもできる。このような他の糖質は、非齲歯性もしくはこれ以上の齲歯防止性を有する糖質であり、具体的にはマルチトール、ソルビトール、エリスリトール、ラクチトールなどを挙げることができる。
【0019】
本発明の歯磨き組成物には、好ましくは、フッ素イオン供給源として無機フッ素化合物が含有されている。このような無機フッ素化合物の例としては、フッ化ナトリウム、フッ化第1スズ、モノフルオロリン酸ナトリウムなどを挙げることができる。本発明の歯磨き組成物において、このような無機フッ素化合物は、歯磨き組成物におけるフッ素換算で100〜990ppm、好ましくは100〜500ppmの範囲内の量になるように配合されている。このような量で無機フッ素化合物を配合することにより、齲歯が発生しにくい強固な歯牙が形成されると共に、このような量で無機フッ素化合物を含有する歯磨き組成物を飲み込んだとしても、乳幼児の健康には全く影響を及ぼさない。
【0020】
さらに本発明の歯磨き組成物には、必要により、湿潤剤、防腐剤、pH調整剤、香味料、着色料(ただし、スケルトンカラーにできるものに限る)等を配合することができる。
本発明の歯磨き組成物に配合することができる湿潤剤の例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、へキシレングリコールなどの炭素数2〜6、好ましくは2〜4のアルキレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、ポリプロピレングリコールなどの水溶性有機化合物を挙げることができる。なお、これらの湿潤剤は、乳幼児が口腔内をゆすぐことができないため、可食性のものを使用することが好ましい。このような湿潤剤を使用する場合に、この湿潤剤は、本発明の歯磨き組成物中に、通常は30重量%以下の量、好ましくは20重量%以下の量で配合される。このような湿潤剤は、本発明の歯磨き組成物と歯牙あるいは歯茎との親和性を向上させることができる。そして、上記のような量で湿潤剤を配合することにより、上記の増粘剤と共同して、本発明の歯磨き組成物を非常に使用しやすいゲル状にすることができる。また、本発明の歯磨き組成物を製造する際に、上記水溶性有機化合物は、増粘剤を水に溶解するための溶剤としても使用される。
【0021】
また、本発明の歯磨き組成物には、防腐剤を配合することが好ましい。すなわち、本発明の歯磨き組成物は、少なくとも、糖質、無機フッ素含有化合物、さらに必要により湿潤剤が水に溶解して透明なゲルを形成している組成物であり、このような水性ゲル中では微生物が繁殖しやすいので、防腐剤を使用することが好ましい。本発明で使用することができる防腐剤は、本発明の歯磨き組成物が透明なゲル状物であることから、水に透明に溶解するものであることが好ましい。また、CPCや塩化ベンザルコニウムなどは乳幼児が口腔内をすすぎ、吐き出すことができないため、飲み込んだ際の問題があり、本発明では水に透明に溶解するとともに、可食性の安息香酸系の防腐剤を使用することが好ましい。本発明で好適に使用可能な安息香酸系の防腐剤の例としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸イソブチルなどを挙げることができる。このような安息香酸系の防腐剤は、単独であるいは組み合わせて使用することができる。そして、本発明で使用可能な防腐剤は、組み合わせて使用することにより、相乗的にその効果が増幅することがあり、本発明においても複数の防腐剤を組み合わせて使用することが好ましい。このような防腐剤の好適な組み合わせの例としては、安息香酸ナトリウムとパラオキシ安息香酸エチルとの組み合わせなどを挙げることができる。
【0022】
また、これらの防腐剤は、本発明の歯磨き組成物における微生物の繁殖を防止するものであるが、この防腐剤と、キシリトールなどの糖質および無機フッ素化合物とを併用することにより、防腐剤を単独で使用した場合よりも黄色ブドウ球菌などの一般細菌に対する繁殖防止力が増強されるという傾向が見られる。
本発明の歯磨き組成物は、25℃におけるpH値が弱酸性であることが好ましく、上記のような成分を配合することにより、そのpH値は、通常は6.5±0.4の範囲内になるが、必要によりpH調整剤を配合することができる。このようなpH調整剤の例としては、乳酸と乳酸ナトリウム、クエン酸とクエン酸ナトリウム、リンゴ酸とリンゴ酸ナトリウム、リン酸とリン酸ナトリウムなどを挙げることができるが、これらのpH調整剤も食品原料から選択することが好ましい。このようなpH調整剤は、本発明の歯磨き組成物の25℃におけるpH値が通常は6.5±0.4、好ましくは6.5±0.3の範囲内になるような量で使用される。本発明の歯磨き組成物は、界面活性剤および研磨材を実質的に含有しておらず、配合される全成分は基剤である水に安定に溶解する成分であり、これらの成分はpH値が6.5±0.4、好ましくは6.5±0.3の範囲内に水に安定に溶解する。人の皮膚、口腔内などは、本質的には弱酸性(pH値で表すと通常は6.5±0.4、好ましくは6.5±0.3の範囲内)であり、本発明の歯磨き組成物は、こうした人体が本質的に有しているpH値の範囲内のpH値を有しており、刺激性などがほとんどない。また、ゲルの安定性からすると、pH値を6.20〜6.80の範囲内にすることにより、非常に安定なゲルを形成することができる。
【0023】
これに対して従来のから一般に使用されている界面活性剤および研磨材を含有する歯磨き組成物においては、この組成物を形成する成分を安定に存在させるためには、組成物のpH値がわずかにアルカリ側にあることが好ましい。したがって、従来の歯磨き組成物の25℃におけるpH値は、弱アルカリ性である、8〜9.5の範囲内の値をとりやすい。
【0024】
本発明の歯磨き組成物は、上記のような成分が水に溶解して透明なゲルを形成している。なお、本発明において、食品原料または可食性とした成分は、食品由来の原料または食品添加物より選択された成分を示している。
そして、本発明の歯磨き組成物は、上記のような成分を含有し、この歯磨き組成物についてB型粘度計にローターNo.3を装着して30rpmの速度で測定した25℃における粘度は、通常は1000〜3000cpsの範囲内にある。
【0025】
本発明の歯磨き組成物は、通常は増粘剤の量および多くの場合、湿潤剤の種類と量とを調整することにより、上記範囲内の値を示すようになる。
このような粘度の歯磨き組成物は、使用する際に歯ブラシから流れ落ちることがなく、また、歯牙、歯茎などから流れ落ちることなく付着すると共に、この時期の乳幼児の歯を磨く際に使用されるエラストマーなどの弾性体からなる歯ブラシやガーゼなどでも、確実に付着させることができる。
【0026】
本発明の歯磨き組成物は、上記のような成分を含む透明なゲル状物であり、上記の成分以外は、水である。本発明の歯磨き組成物において、水の量は、増粘剤の量および種類、さらに他の成分の量および種類によって大きく異なるが、通常は40重量%以上、好ましくは50重量%以上である。
そして、本発明の歯磨き組成物は、実質的に界面活性剤および研磨材を含有していない。
【0027】
すなわち、本発明の歯磨き組成物は、歯の生え始める生後6ヶ月くらいから使用され始め生後40ヶ月くらいまでは使用可能な透明ゲル状の歯磨き組成物であり、従来の歯磨き組成物のように界面活性剤と研磨材によって、歯牙に付着したブラーク(歯垢)を削り取って齲歯の発生を防止しようとするものではなく、ミュータント菌などの口腔内細菌を、キシリトールによる代謝障害により減少させると共に、唾液の分泌を促進することにより歯の再石灰化を促進し、さらに、必要により供給されるフッ素イオンが強固な歯牙を形成することによって、乳幼児の歯牙における齲蝕の発生を防止するものである。
【0028】
そして、本発明の歯磨き組成物は、研磨材が含有されていないので、生えたばかりの乳歯や歯茎を傷つけることがない。さらに、界面活性剤が含有されていないので、本発明の歯磨き組成物が泡立つことがない。したがって、本発明の歯磨き組成物は使用後にこれを吐き出す必要がなく、歯磨き後にこれを飲み込んでも全く問題がない。すなわち、本発明の歯磨き組成物は、キシリトールを含有し、そのほとんどが食品原料からなり、その他の成分の含有率は、通常の使用量を考慮し、乳幼児が飲み込んだとしても健康上全く影響のない量に設定されているので、歯磨き中あるいは歯磨き後に、この歯磨き組成物を飲み込んでもまったく問題はない。むしろ、本発明の歯磨き組成物には、界面活性剤および研磨材が含有されていないので、界面活性剤および研磨材が相当量含有されている一般に使用されている歯磨き組成物よりも格段に安全性が高い。
【0029】
さらに、発泡しないので保護者が乳幼児の歯磨きをする際に、保護者が乳幼児の口腔内の歯磨きポイントをよく観察することができる。また、この本発明の歯磨き組成物は、発泡しないので口腔内で歯磨き組成物の容量が増大することがなく、吐き出し動作を充分に行えない乳幼児が、口腔内が泡立った歯磨き組成物でいっぱいになるといった不快感を味わうことがない。
【0030】
【発明の効果】
本発明の歯磨き組成物は、特定量のキシリトールを含有し、必要により無機フッ素化合物を含有するが、界面活性剤および研磨材を実質的に含有していない。したがって、歯牙が生え始める生後6ヶ月から歯牙が20本くらい生えそろう生後40ヶ月くらいまでの間に好適に使用することができる。しかも本発明の歯磨き組成物は、界面活性剤および研磨材を含有していないので泡立つことがなく、口腔内のものを吐き出すことができないか、上手にできない乳幼児であっても吐き出すことなく使用することができる。
【0031】
また、このような年齢の乳幼児の歯磨きは、保護者がするのが一般的であるが、本発明の歯磨き組成物は界面活性剤が含有されておらず発泡しないので、保護者が歯磨きをしている部分(歯磨きポイント)を充分に観察しながら丁寧に歯磨きをすることができる。
【0032】
【実施例】
次に本発明の歯磨き組成物について実施例を示して説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0033】
【実施例1】
まず、容器にプロピレングリコール24gを採り、撹拌下にキサンタンガム4gを加えてプロピレングリコール中にキサンタンガムが均一に分散した分散液を製造した。
これとは別に、加熱装置および攪拌装置を備えた容器に精製水270.4gを採り、撹拌しながら、この精製水中に、上記分散液を徐々に加え、容器に付着しているキサンタンガムを26gのプロピレングリコールを入れて洗いながし、さらに20gの水で容器を洗い流して上記精製水に加えた。撹拌を2時間続けることにより、溶液の粘度が徐々に上昇した。
【0034】
この容器の中の溶液の温度を70℃に上げた後、撹拌しながら、フッ化ナトリウム0.1105g、パラオキシ安息香酸エチル0.25g、安息香酸ナトリウム4gおよびキシリトール75gを徐々に加え、全体が均一になるように撹拌を続けた後、攪拌下に、さらに75gのキシリトールを加えた。最後のキシリトールを加えた後、全体が500gになるように調整用の精製水を加え、さらに温度を68〜72℃に維持して、さらに15分間撹拌を続けた。
【0035】
添加した成分が精製水に溶解して均一なゲルを形成していることを確認して、攪拌下にゲルの温度を50℃まで徐々に下げ、ここで生成したゲルの一部を採り、この分取したゲルを25℃に冷却してpH値を測定し、このゲルのpH値は、6.70であり、ゲルが安定に存在するpH値6.20〜6.80の範囲内にあることを確認した。
【0036】
pH値を確認した後、生成したゲルを攪拌しながら冷却した。
このようにして得られたゲル(歯磨き組成物)について、B型粘度計にローラーNo.3を装着して30rpmの速度で測定した25℃における粘度は、1900cpsであった。また、このようにして得られた歯磨き組成物に配合されたフッ化ナトリウムの添加量は、フッ素換算で100ppmとなる量である。また、この歯磨き組成物に含有される糖質は、キシリトールおよびキサンタンガムであり、両者の合計量は154gであり、全糖質(100重量部)中のキシリトールの含有量は97.4重量部であり、キサンタンガムは2.6重量部である。
【0037】
この歯磨き組成物(歯磨きゲル)の組成を表1に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0004076874
【0039】
上記のようにして得られた歯磨き組成物中には界面活性剤および研磨材は含有されておらず、透明なゲル状であり、歯ブラシにつけて歯磨きを行っても発泡しなかった。したがって、乳幼児の歯を磨く際に歯磨きポイントが泡によって見えなくなるということがなく、保護者が歯磨きポイントを視認しながら乳幼児の歯を丁寧に磨くことができる。また、発泡しないために歯磨き組成物の見かけ量が増加することがなく、乳幼児が歯磨きを嫌がらない。
【0040】
また、歯磨き組成物の見かけ量が増加しないために、歯磨き後に、例えばガーゼなどで拭き取れば、使用した歯磨き組成物をほとんどふき取ることができ、特にうがいなどを行う必要はない。この歯磨き組成物の成分からして、これを飲み込んだとしても乳幼児の健康にとってなんの問題も生じない。
そして、上記のような歯磨き組成物を用いてうがいのできない乳幼児の歯磨きを継続的に実施することにより、口腔内のミュータント菌などの細菌数が減少し、ブラークが形成されにくくなり、また唾液の分泌量の増加により歯牙の再石灰化が促進されると共に、フッ素イオンの作用により歯牙が強化され、虫歯になりにくくなる。
【0041】
しかも、この歯磨き組成物は、泡が立たず、吐き出さなくてもよいので、うがいができない乳幼児、あるいはうがいが上手にできない乳幼児に好適に使用することができ、歯が生え始める生後6ヶ月程度の乳幼児のうちから歯磨きを習慣付けることができる。

Claims (4)

  1. 透明ゲル状の歯磨き組成物であって、該歯磨き組成物中に糖質(糖アルコールを含む)を25〜45重量%の量で含有し、該糖質(糖アルコールを含む)はキシリトール、キサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウム、ペクチン、マルチトール、ソルビトール、エリスリトールおよびラクチトールよりなる群から選ばれる非齲歯性もしくはキシリトール以上の齲歯防止性を有する糖類(糖アルコールを含む)からなり、該歯磨き組成物中に含有される糖質(糖アルコールを含む)100重量部中にキシリトールを90重量部以上の量で含有し、残余の糖質(糖アルコールを含む)が該歯磨き組成物をゲル状にするキサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウムおよびペクチンよりなる群より選ばれる少なくとも一種類の糖質(糖アルコールを含む)を含む非齲歯性成分である増粘剤であり、該歯磨き組成物が、研磨材および界面活性剤を含有しない透明ゲル状であることを特徴とする乳幼児用歯磨き組成物。
  2. 上記透明ゲル状の歯磨き組成物が、該歯磨き組成物中に糖質(糖アルコールを含む)を25〜45重量%の量で含有すると共に、無機フッ素化合物をフッ素換算で100ppm〜990ppmの量で含有し、該糖質(糖アルコールを含む)はキシリトール、キサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウム、ペクチン、マルチトール、ソルビトール、エリスリトールおよびラクチトールよりなる群から選ばれる非齲歯性もしくはキシリトール以上の齲歯防止性を有する糖類(糖アルコールを含む)からなり、該歯磨き組成物中に含有される糖質(糖アルコールを含む)100重量部中にキシリトールを90重量部以上の量で含有し、残余の糖質(糖アルコールを含む)が該歯磨き組成物をゲル状にするキサンタンガム、グアーガム、クイニスシード、ガラギナン、アルギン酸ナトリウム、寒天、ローストビーンガム、ペクチン酸ナトリウムおよびペクチンよりなる群より選ばれる少なくとも一種類の糖質(糖アルコールを含む)を含む非齲歯性成分である増粘剤であり、該歯磨き組成物が、研磨材および界面活性剤を含有しない透明ゲル状であることを特徴とする請求項第1項記載の乳幼児用歯磨き組成物。
  3. 上記歯磨き組成物の粘度が、1000〜3000cpsの範囲内にあることを特徴とする請求項第1項または第2項記載の乳幼児用歯磨き組成物。
  4. 上記歯磨き組成物を形成する成分(無機フッ素化合物を除く)が、食品原料で形成されていることを特徴とする請求項第1項または第2項記載の乳幼児用歯磨き組成物。
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