JP4076471B2 - 緩衝機能付チェックリリーフ弁 - Google Patents

緩衝機能付チェックリリーフ弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、該HST等の油圧機構に適用される緩衝機能付チェックリリーフ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
チェック機能及びリリーフ機能の双方を奏し、且つ、リリーフ機能が可変とされた緩衝機能付チェックリリーフ弁は、HST等の種々の油圧機構において広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、従来の緩衝機能付チェックリリーフ弁は構造が複雑である等の問題を有していた。
即ち、特許文献1に記載の緩衝機能付チェックリリーフ弁は、チェック弁本体の弁座がリリーフ弁本体に形成されている為、弁全体の製作が困難であった。
【0005】
又、従来の緩衝機能付チェックリリーフ弁においては、「絞り」を穿孔によって形成していた為、絞り量の最小化に対して限界があり、十分なディレイ時間を確保し難いという問題もあった。
【0006】
【特許文献1】
実公平6−14114号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、ディレイ時間を十分に確保し得る構造簡単な緩衝機能付チェックリリーフ弁の提供を、一の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、チェック弁室及びリリーフ弁室を油流通自在に区画する仕切壁を有するバルブケースと、前記チェック弁室に摺動自在に収容されたチェック弁本体であって、軸線方向に沿った第1油路が形成されたチェック弁本体と、前記チェック弁本体を前記仕切壁に向けて付勢するチェック弁付勢部材と、前記チェック弁本体と対向するように前記リリーフ弁室に摺動自在に収容されたリリーフ弁本体であって、軸線方向に沿った第2油路が形成されたリリーフ弁本体と、一端部が前記リリーフ弁本体と係合するリリーフ弁付勢部材と、前記第2油路を介して流入する圧油を前記リリーフ弁本体の基端側で受け止める油室を画する蓋部材と、前記リリーフ弁の基端側から前記第2油路に挿入されるピン部材であって、該第2油路の内周面との間に絞りを画するピン部材と、前記リリーフ弁付勢部材の他端部が係合した状態で前記リリーフ弁本体の基端側に外挿されたピストンであって、前記第2油路及び前記絞りを介して前記油室内に流入する圧油の作用を受けて前記リリーフ弁本体の先端側へ向けて摺動されるピストンとを備えた緩衝機能付チェックリリーフ弁を提供する。
【0009】
一態様においては、前記ピン部材は、前記第2油路に摺動可能に内挿される。
他態様においては、前記ピン部材は、外周面と前記第2油路の内周面との間に隙間が存する状態で、前記第2油路に摺動不能に固着される。
【0010】
さらに、本発明は、前記目的を達成する為に、チェック弁室及びリリーフ弁室を油流通自在に区画する仕切壁を有するバルブケースと、前記チェック弁室に摺動自在に収容されたチェック弁本体であって、軸線方向に貫通する第1油路が形成されたチェック弁本体と、前記チェック弁本体を前記仕切壁に向けて付勢するチェック弁付勢部材と、前記チェック弁本体と対向するように前記リリーフ弁室に摺動自在に収容されたリリーフ弁本体であって、該リリーフ弁本体の先端側開口する第2油路が形成されたリリーフ弁本体と、前記リリーフ弁本体の基端側が内挿され且つ該リリーフ弁本体の基端部との間に油室を形成する軸線孔を有するピストンであって、前記油室内の圧油の作用を受けてリリーフ弁本体から離間する方向へ摺動されるピストンと、一端部が前記ピストンと係合するリリーフ弁付勢部材と、前記リリーフ弁付勢部材の他端部と係合し且つ前記圧油による前記ピストンの摺動終端を画する蓋部材とを備え、前記リリーフ弁本体には、前記第2油路を該リリーフ弁本体の外周面と前記ピストンの軸線孔との接触部位に連通させる連通路が形成されており、前記接触部位が、前記第2油路及び前記連通路を介して前記油室へ流入する圧油に対する絞りとして作用する緩衝機能付チェックリリーフ弁を提供する。
【0011】
一態様においては、前記ピストンの基端部は、前記蓋部材と当接する部位が基端側に突出した球面状とされる。
他態様においては、前記ピストン基端部は、前記蓋部材と当接する部位が平面とされる。
好ましくは、前記仕切壁の前記チェック弁本体と対向する側及び前記リリーフ弁本体と対向する側には、それぞれ、該チェック弁本体及び前記リリーフ弁本体のシート面が形成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の一実施の形態に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁1A,1Bの縦断面図である。
なお、本実施の形態においては、前記チェックリリーフ弁1A,1Bが、それぞれ、HSTにおける油圧ポンプ及び油圧モータ間を流体接続する一対の油圧ライン130a,130bと、該一対の油圧ライン130a,130bへの圧油補給用チャージライン140とのそれぞれの間に介挿される場合を例に説明する。
図1中、符号170は、前記一対の油圧ライン及び前記チャージラインが形成されたセンターセクションである。
【0013】
前記チェックリリーフ弁1A,1Bは互いに同一構成を有してる為、以下の説明においては、チェックリリーフ弁1Aを中心に説明する。
前記チェックリリーフ弁1Aは、チェック弁室301及びリリーフ弁室302を区画すると共に両者を連通する連通孔303が設けられた仕切壁304を有する中空のバルブケース300と、前記チェック弁室301に摺動自在に収容されたチェック弁本体310と、前記チェック弁本体310を前記仕切壁304に向けて付勢するチェック弁付勢部材320と、前記仕切壁304を挟んで前記チェック弁本体310と対向するように前記リリーフ弁室302に摺動自在に収容されたリリーフ弁本体330と、一端部が前記リリーフ弁本体330と係合するリリーフ弁付勢部材340と、前記リリーフ弁本体330の基端側に油室351を形成する蓋部材350と、前記リリーフ弁本体330の基端側に外挿されたピストン360であって、該リリーフ弁本体330及び前記バルブケース300に対して液密且つ摺動自在とされたピストン360とを備えている。
【0014】
本実施の形態において、前記バルブケース300は、前記チェック弁室301が前記第1油圧ライン130aに連通するように、前記センターセクション170に連結されている。
【0015】
前記チェック弁本体310は、軸線方向に沿った第1油路311を有している。
即ち、該油路311は、前記仕切壁304に対向する先端面310a及び前記チェック弁付勢部材320と係合する基端面310bの間を貫通している。
【0016】
前記チェック弁付勢部材320は、一端部が前記チェック弁本体310と係合し且つ他端部は固定部材325と係合している。
なお、該固定部材325は、前記バルブケース300のチェック弁側開口内に配設される。
【0017】
前記リリーフ弁本体330も、同様に、軸線方向に沿った第2油路331を有している。
該第2油路331は、前記リリーフ弁本体330の先端面及び基端面の間を貫通している。
【0018】
本実施の形態に係るチェックリリーフ弁1Aは、さらに、前記第2油路331の基端側開口から該第2油路331内に内挿されるピン部材370を有している。
該ピン部材370は、前記第2油路331との共働下に、該第2油路331から前記油室351へ流入する圧油に対する絞り作用を奏するように構成されている。
即ち、該ピン部材370及び第2油路331は、該ピン部材370の外周面と前記第2油路331の内周面との間に絞り作用を奏する隙間380が存するように構成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記リリーフ弁本体330の先端側から前記第2油路331内に流れ込んだ圧油は、前記ピン部材370の外周面と前記第2油路331の内周面との間の隙間による絞り作用を受けつつ、前記油室351内に流入し、これにより、リリーフ弁本体330の先端側(一次側)油圧に対する該油室351の油圧上昇が所定時間遅延するようになっている。
【0019】
本実施の形態においては、前記ピン部材370は、前記リリーフ弁本体330に対して摺動可能とされている。
斯かる構成においては、前記ピン部材370は、第2油路331内に最も深く挿入された位置と(図1におけるチェックリリーフ弁1B参照)、第2油路331からの圧油の油圧によってチェックリリーフ弁本体320の基端側へ最も離間された位置と(図1におけるチェックリリーフ弁1A参照)との間の何れかに位置するようになっている。
即ち、前記ピン部材370は、前記リリーフ弁本体320に対する相対移動しても、常に、前記第2油路331への内挿状態が維持されるようになっている。
本実施の形態においては、斯かるピン部材370の第2油路331への係入状態を維持する為に、該ピン部材370は、前記第2油路331内に挿入される本体部371と、該本体部371の基端側に位置し且つ前記第2油路331の内径よりも大径とされた頭部372とを有している。
【0020】
前記蓋部材350は、前述の通り、前記リリーフ弁本体330の基端側に前記油室351を形成している。
本実施の形態においては、前記蓋部材350は、前記バルブケース300とは別部材とされており、該バルブケース300のリリーフ弁側開口を液密に閉塞するように該バルブケース300に螺合されている。
なお、本実施の形態においては、該蓋部材350は前記ピン部材370の摺動終端を画する部材としても機能する。
【0021】
より好ましくは、前記ピン部材370は、前記蓋部材350との当接部位が基端側に突出した球面状とされる。
斯かる構成を備えることにより、前記ピン部材370の軸線位置を前記リリーフ弁本体330の軸線位置に自動的に調芯させることができる。
従って、前記ピン部材370の外周面と前記第2油路331の内周面との間の前記隙間380を制御性良く確保することができる。
【0022】
前記ピストン360は、前記リリーフ弁付勢部材340の他端部を係止した状態で、前記油室351内の圧油の作用を受けて該リリーフ弁本体330の先端側へ向けて摺動するように構成されている。
即ち、該ピストン360は、前記第2油路331から前記絞り(前記ピン部材370の外周面と前記第2油路331の内周面との間の隙間380)を介して前記油室351に圧油が流入すると、該油室351内の油圧上昇によって前記リリーフ弁付勢部材340を圧縮させるつつ、前記リリーフ弁本体330の先端側へ摺動するようになっている。
【0023】
好ましくは、前記リリーフ弁本体330には、前記ピストン360の摺動終端を画する段部を備えることができる。
本実施の形態においては、前記リリーフ弁本体330は、前記ピストン360が外挿される基端領域332と、該基端領域332から第1段部333を伴って先端側へ延びる大径の中央領域334と、該中央領域334から第2段部335を伴って大径となるフランジ領域336とを有している。
前記第1段部333が前記ピストン360の摺動終端を画しており、且つ、前記第2段部335が前記リリーフ弁付勢部材340の一端部を係止している。
【0024】
前記第1チェックリリーフ弁160aは、さらに、前記仕切壁304のチェック弁本体310と対向する側305及び前記リリーフ弁本体330と対向する側306に、それぞれ、該チェック弁本体310及び前記リリーフ弁本体330のシート面を有している。
即ち、該第1チェックリリーフ弁160aは、チェック弁本体310及びリリーフ弁本体330が別体とされ、且つ、それぞれの弁本体310,330が着座するシート面を前記仕切壁304の一方側305及び他方側306に有している。
斯かる構成を備えることにより、リリーフ弁本体にチェック弁用のシート面が形成されている構成に比して、バルブ全体を容易に製造できる。
【0025】
ここで、斯かる構成の第1チェックリリーフ弁160aの動作説明を行う。
まず、チェック弁本体310について説明する。
チェック弁本体は、前述の通り、前記チェック弁付勢部材によって前記シート面に常時付勢されている。従って、一次側(図示の形態においてはチャージライン)の油圧による押圧力が前記チェック弁付勢部材による押圧力を超える場合には、一次側から二次側(図示の形態においては油圧ライン)への油の流入を許容しつつ、二次側から一次側への油の流出を防止する。
【0026】
次に、リリーフ弁本体330について説明する。
リリーフ弁本体330の一次側(図示の形態においては油圧ライン130)の油圧が上昇すると、該一次側の圧油は、該リリーフ弁本体330の先端部に作用しつつ、前記第2油路331に流入し、前記絞り380を介して前記油室351内に流入する。
この際、一次側の油圧が前記リリーフ弁付勢部材340による押圧力を超えると、前記リリーフ弁本体330が基端側へ押動されて、一次側圧油がドレンラインへ流れる。
【0027】
この状態で、所定時間が経過すると、前記油室351内の油圧が徐々に上昇し、該油室351内の油圧上昇によって、前記ピストン360が前記リリーフ弁付勢部材340を圧縮させつつ前記リリーフ弁本体330の先端側へ摺動する。従って、前記リリーフ弁付勢部材340は、より大きな付勢力で前記リリーフ弁本体330をシート面に向けて押圧する。即ち、リリーフ弁本体330のリリーフ圧は、時間の経過と共に上昇する。
【0028】
そして、前記ピストン360が前記第1段部333に当接する位置まで摺動すると、前記リリーフ弁本体330は前記シート面に対して移動不能な状態となる。
即ち、前記油室351内の圧油の前記ピストン360に対する受圧面積は、前記リリーフ弁本体330に対する一次側油圧の受圧面積よりも大きく設定されている。
従って、前記ピストン360が摺動終端まで押動されて、前記油室351内の油圧が一次側油圧と同一になった後には、受圧面積差によって前記リリーフ弁本体330はシート面に着座されたままの状態となる。
【0029】
斯かる構成のチェックリリーフ弁1A,1Bは、一方向から他方向への圧油流入を許容しつつ、逆向きの流れを防止するチェック機能と、設定油圧まで徐々に油圧を上昇させることで、急発進,急停止時等のショック及び騒音の緩和を図るモジュレートリリーフ機能とに加えて、以下の効果を得ることができる。
【0030】
即ち、該チェックリリーフ弁1A,1Bにおいては、前記リリーフ弁本体330に形成された第2油路331と、該第2油路331に内挿される前記ピン部材370とによって、リリーフ弁本体330の一次側から前記油室351内へ流入する圧油に対する絞りを形成している。
斯かる構成においては、穿孔によって絞りを形成している従来構成に比して、絞り量を可及的に小さくすることができる。
従って、前記油室351の油圧上昇に対するディレイ時間を確実に確保することができる。
【0031】
なお、本実施の形態においては、前記ピン部材370を前記リリーフ弁本体330に対して摺動可能としたが、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
例えば、前記ピン部材370の外周面と前記第2油路331の内周面との間に隙間が存する状態で、該ピン部材370をスポット溶接等により該第2油路331内に固着させることも可能である。
【0032】
実施の形態2.
以下、本発明の他の実施の形態に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁2A,2Bについて、図2を参照しつつ説明する。
なお、図中、前記実施の形態1におけると同一又は相当部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
本実施の形態に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁2A,2Bは、前記バルブケース300と、前記チェック弁本体310と、前記チェック弁付勢部材320と、前記チェック弁本体310と対向するように前記リリーフ弁室302に摺動自在に収容されたリリーフ弁本体430と、前記リリーフ弁本体430の基端側が内挿され且つ該リリーフ弁本体430の基端部との間に油室351を形成する軸線孔を有するピストンピストン460と、一端部が前記ピストン460と係合するリリーフ弁付勢部材340と、前記リリーフ弁付勢部材340の他端部と係合する前記蓋部材350とを備えている。
【0034】
前記リリーフ弁本体は430は、先端側が開口し且つ基端側が閉塞された第2油路431と、該第2油路431を該リリーフ弁本体430の外周面と前記ピストン460の軸線孔との接触部位に連通させる連通路432とを有している。
即ち、前記リリーフ弁本体430の一次側の圧油は、前記第2油路431及び前記連通路432を介して、該リリーフ弁本体430とピストン460との接触部位に導かれるようになっている。
【0035】
詳しくは、前記リリーフ弁本体430及び前記ピストン460は、前記第2油路431及び前記連通路432から前記油室351への圧油の流入を許容しつつ、該圧油に対して絞り作用を奏するように構成されている。
即ち、該リリーフ弁本体430の外周面と前記ピストン460における軸線孔の内周面とによって、前記第2油路431及び前記連通路432から前記油室351へ流入される圧油に対する絞り380が形成されるようになっている。
【0036】
本実施の形態においては、前記リリーフ弁本体430は、前記ピストン460の軸線孔に内挿される基端領域433と、該基端領域433の先端側において該基端領域433から径方向外方へ延在されたフランジ領域434とを有している。
【0037】
前記蓋部材350は、前記リリーフ弁付勢部材340の他端部と係合すると共に、前記圧油による前記ピストン460の摺動終端を画するようにもなっている。
【0038】
前記ピストン460は、前記油室351内が低圧の際には前記リリーフ弁付勢部材340の付勢力を受けて前記リリーフ弁本体430を対応するシート面に向けて押圧し、且つ、前記第2油路431,前記連通路432及び前記絞り380を介して前記油室351に圧油が流入すると、該圧油の油圧によって前記リリーフ弁付勢部材340を圧縮させながらリリーフ弁本体0の基端側へ摺動するように構成されている。
本実施の形態においては、前記ピストン460は、前記軸線孔が形成された本体部461と、該本体部461から径方向外方へ延在されたフランジ部462と、前記本体部461から基端側へ延在された基端部463とを有している。
【0039】
前記フランジ部462は、基端側を向く面が前記リリーフ弁付勢部材340の一端部と係合し、且つ、先端側を向く面が前記リリーフ弁本体430のフランジ領域434と係合し得るように構成されている。
【0040】
好ましくは、前記基端部463は、前記蓋部材350との当接部が基端側に突出した球面状とされる。
斯かる構成を備えることにより、前記ピストン460の軸線位置と前記リリーフ弁本体430の軸線位置とを自動的に合わせる自動調芯作用を得ることができる。
【0041】
なお、前記ピストン460は、前記リリーフ弁本体430から最も離間された状態(図2におけるチェックリリーフ弁2A参照)においても、前記リリーフ弁本体430との係合関係が解除されないようになっている。
即ち、前記リリーフ弁本体430,前記ピストン460及び前記蓋部材350は、前記ピストン460が前記蓋部材350に当接した状態においても、前記リリーフ弁本体430が該ピストン460の軸線孔内に位置するように構成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記ピストン460及び前記リリーフ弁本体430の相対位置に拘わらず、前記絞り380が維持される。
【0042】
斯かる構成のチェックリリーフ弁2A,2Bは、以下のように動作する。
なお、チェック弁本体310は、前記実施の形態1におけると同様であるので省略する。
【0043】
リリーフ弁本体40の一次側(図示の形態においては油圧ライン130)の油圧が上昇すると、該一次側の圧油は、該リリーフ弁本体430の先端部に作用しつつ、前記第2油路431及び前記連通路432に流入し、前記絞り380を介して前記油室351内に流入する。
この際、一次側の油圧が前記リリーフ弁付勢部材340による押圧力を超えると、前記リリーフ弁本体430及びピストン460が一体的に基端側へ押動されて、一次側圧油がドレンラインへ流れる。
【0044】
この状態で、所定時間が経過すると、前記油室351内の圧油量が増えていき、該油室351内の油圧によって、前記ピストン460が前記リリーフ弁付勢部材340を圧縮させつつ前記リリーフ弁本体430の基端側へ摺動する。
【0045】
そして、前記ピストン460が前記蓋部材350に当接する位置まで摺動すると、前記リリーフ弁本体430は前記シート面に対して移動不能な状態となる。
詳しくは、前記油室351内の圧油の前記リリーフ弁本体430に対する受圧面積が、該リリーフ弁本体430に対する一次側油圧の受圧面積よりも大きく設定されている。
従って、前記ピストン460が摺動終端まで押動されて、前記油室351内の油圧が一次側油圧と同一になった後には、受圧面積差によって前記リリーフ弁本体430はシート面に着座されたままの状態となる。
【0046】
斯かる構成のチェックリリーフ弁2A,2Bにおいても、前記実施の形態1におけると同様の効果を得ることができる。
即ち、前記ピストン460に形成された軸線孔と、該軸線孔に内挿されるリリーフ弁本体430とによって、リリーフ弁本体430の一次側から前記油室351内へ流入する圧油に対する絞りを形成している。
従って、穿孔によって絞りを形成している従来構成に比して、絞り量を可及的に小さくすることができ、前記油室351の油圧上昇に対するディレイ時間を確実に確保することができる。
【0047】
より好ましくは、図3に示すように、前記リリーフ弁本体430の外表面に、前記連通路432に連通された周方向溝432aを設けることができる。
該周方向溝432aは、前記リリーフ弁本体430の外表面全周に亘るように設けることもできるし、又は、前記リリーフ弁本体430の軸線を基準にして点対称となるように該リリーフ弁本体430の外表面の一部に設けることもできる。
斯かる周方向溝432aを設けることにより、前記油室351への圧油流入を該油室351の全域に亘ってほぼ均等に行うことができる。従って、前記ピストン460を前記リリーフ弁本体430の軸線方向に沿って正確に押動させることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明の一態様に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁によれば、軸線方向に沿った貫通油路が形成されたリリーフ弁本体の該油路にピン部材を内挿し、該ピン部材と前記油路との接触部位によって絞りを形成するように構成したので、絞り量を可及的に小さくすることができ、これにより、十分なディレイ時間を確保することができる。
又、本発明の他態様に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁によれば、リリーフ弁本体が内挿されるピストンを設け、該リリーフ弁本体とピストンとの接触部位によって絞りを形成するように構成したので、絞り量を可及的に小さくすることができ、これにより、十分なディレイ時間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施の形態に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁の縦断面図である。
【図2】 図2は、本発明の他実施の形態に係る緩衝機能付チェックリリーフ弁の縦断面図である。
【図3】 図3(a)は、図2におけるIII部拡大図である。
図3(b)は、図3(a)に示すリリーフ弁本体の斜視図である。
【符号の説明】
1A,1B,2A,2B 緩衝機能付チェックリリーフ弁
300 バルブケース
304 仕切壁
310 チェック弁本体
311 第1油路
320 チェック弁付勢部材
330,430 リリーフ弁本体
331 第2油路
340 リリーフ弁付勢部材
350 蓋部材
351 油室
360,460 ピストン
380 絞り
431 第2油路
432 連通路

Claims (7)

  1. チェック弁室及びリリーフ弁室を油流通自在に区画する仕切壁を有するバルブケースと、
    前記チェック弁室に摺動自在に収容されたチェック弁本体であって、軸線方向に沿った第1油路が形成されたチェック弁本体と、
    前記チェック弁本体を前記仕切壁に向けて付勢するチェック弁付勢部材と、
    前記チェック弁本体と対向するように前記リリーフ弁室に摺動自在に収容されたリリーフ弁本体であって、軸線方向に沿った第2油路が形成されたリリーフ弁本体と、
    一端部が前記リリーフ弁本体と係合するリリーフ弁付勢部材と、
    前記第2油路を介して流入する圧油を前記リリーフ弁本体の基端側で受け止める油室を画する蓋部材と、
    前記リリーフ弁の基端側から前記第2油路に挿入されるピン部材であって、該第2油路の内周面との間に絞りを画するピン部材と、
    前記リリーフ弁付勢部材の他端部が係合した状態で前記リリーフ弁本体の基端側に外挿されたピストンであって、前記第2油路及び前記絞りを介して前記油室内に流入する圧油の作用を受けて前記リリーフ弁本体の先端側へ向けて摺動されるピストンとを備えていることを特徴とする緩衝機能付チェックリリーフ弁。
  2. 前記ピン部材は、前記第2油路に摺動可能に内挿されていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機能付チェックリリーフ弁。
  3. 前記ピン部材は、外周面と前記第2油路の内周面との間に隙間が存する状態で、該第2油路に摺動不能に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機能付チェックリリーフ弁。
  4. チェック弁室及びリリーフ弁室を油流通自在に区画する仕切壁を有するバルブケースと、
    前記チェック弁室に摺動自在に収容されたチェック弁本体であって、軸線方向に貫通する第1油路が形成されたチェック弁本体と、
    前記チェック弁本体を前記仕切壁に向けて付勢するチェック弁付勢部材と、
    前記チェック弁本体と対向するように前記リリーフ弁室に摺動自在に収容されたリリーフ弁本体であって、該リリーフ弁本体の先端側開口する第2油路が形成されたリリーフ弁本体と、
    前記リリーフ弁本体の基端側が内挿され且つ該リリーフ弁本体の基端部との間に油室を形成する軸線孔を有するピストンであって、前記油室内の圧油の作用を受けてリリーフ弁本体から離間する方向へ摺動されるピストンと、
    一端部が前記ピストンと係合するリリーフ弁付勢部材と、
    前記リリーフ弁付勢部材の他端部と係合し且つ前記圧油による前記ピストンの摺動終端を画する蓋部材とを備え、
    前記リリーフ弁本体には、前記第2油路を該リリーフ弁本体の外周面と前記ピストンの軸線孔との接触部位に連通させる連通路が形成されており、
    前記接触部位が、前記第2油路及び前記連通路を介して前記油室へ流入する圧油に対する絞りとして作用することを特徴とする緩衝機能付チェックリリーフ弁。
  5. 前記ピストンの基端部は、前記蓋部材と当接する部位が基端側に突出した球面状とされていることを特徴とする請求項に記載の緩衝機能付チェックリリーフ弁。
  6. 前記ピストン基端部は、前記蓋部材と当接する部位が平面とされていることを特徴とする請求項に記載の緩衝機能付チェックリリーフ弁。
  7. 前記仕切壁の前記チェック弁本体と対向する側及び前記リリーフ弁本体と対向する側には、それぞれ、該チェック弁本体及び前記リリーフ弁本体のシート面が形成されていることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の緩衝機能付チェックリリーフ弁。
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