JP4076436B2 - Hst回路への流量応援回路 - Google Patents

Hst回路への流量応援回路 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変容量ポンプと同可変容量ポンプで駆動される油圧モータとを管路で閉回路に構成したHST(ハイドロ・スタティック・トランスミッション)回路に対して圧油流量を応援する流量応援回路に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来から原動機エンジンによって走行用油圧ポンプと作業用油圧ポンプとの駆動を行い、走行用油圧ポンプの吐出圧油で走行モータを回転して駆動輪を駆動して車両の走行を行うとともに、作業用油圧ポンプの吐出圧油で作業機用アクチュエータを作動させる作業車両が知られている。
【0003】
これらの作業車両において走行時に高速走行を効率良く行うために、作業用油圧ポンプの吐出流量を走行モータに合流させることによって走行用油圧ポンプの容量以上の圧油を走行モータに供給して走行モータの回転を高めることを可能とした作業車両が提案されており、このための油圧回路としてオペレータがより高い車速を得ることができるようにした油圧回路が提案されている。
【0004】
この油圧回路として、作業機回路側の作業機用ポンプの吐出流量を走行用HST回路に合流させることにより、走行用HST回路において可変容量ポンプの吐出容量以上でのモータ回転を得ることを可能とした油圧制御装置(例えば、特許文献1参照。)が本願出願人から提案されている。
【0005】
また、走行用HST回路の圧力が第1の所定圧力より低く、かつ、原動機エンジンの回転数が所定値以上の時に、作業機駆動用油圧回路から走行用HST回路に圧油を合流させるとともに、走行用HST回路の圧力が第1の所定圧力より高いときに作業機駆動用油圧回路からの合流を断つ油圧駆動式作業車両の油圧回路(例えば、特許文献2参照。)が同じく本願出願人から提案されている。
【0006】
特許文献1に記載された油圧制御装置について、図5を用いて説明する。
この油圧制御装置においては、原動機エンジン60で駆動される可変容量ポンプ63と同可変容量ポンプ63により駆動される固定容量モータ67とでHST回路としての油圧駆動回路76が構成されている。前記原動機エンジン60で駆動される作業機ポンプ69からの吐出流量を供給する供給回路78には切替弁70が設けられ、作業機ポンプ69からの吐出流量を作業機回路77と油圧駆動回路76とに切替えて供給する。切替弁70での切替作動は、可変容量ポンプ63の斜板角を制御する前後進及び速度制御用の制御弁71からの制御圧によって作動される。
【0007】
油圧駆動回路76内の圧力が所定圧以上になると、作業機ポンプ69からの吐出流量が油圧駆動回路76供給されるのを遮断し、同吐出流量をタンク75に戻す切替弁68と、油圧駆動回路76における管路72、73の差圧によって、前記切替弁68の切替作動を行う切替弁66が油圧駆動回路76に設けられている。
【0008】
特許文献1に記載の油圧制御装置においては、作業機ポンプ69からの吐出流量が油圧駆動回路76に供給されているときには、作業機ポンプ69からの吐出流量は作業機回路には供給されずにある。このため、車両等のステアリング作業を行うためには、ステアリング作業専用の油圧回路を設ける必要があり、車両の走行中に作業機を少しでも動かしたいときには他の油圧回路に切替えて行う必要があった。
【0009】
特許文献2に記載された油圧回路における走行用HST回路は、走行用油圧ポンプと走行用油圧モータとを結ぶ油圧回路がオープン回路で構成されているため、走行用HST回路に作業機駆動用油圧回路からの圧油を合流して供給した走行用油圧モータからの戻り圧油はそのままタンクに戻されている。このため、油圧モータからの戻り圧油を油圧ポンプで再利用するHST回路が閉回路で構成されている本願発明とは異なったものとなっている。しかも、前記油圧回路では、走行用HST回路に作業機駆動用油圧回路からの圧油を供給しているときには、同作業機駆動用油圧回路から作業機に対して油圧が供給されない構造となっている。
【0010】
このため、閉回路で構成されたHST回路に対する流量応援回路において、HST回路に対する作業機用ポンプからの吐出流量を用いた流量応援の有無に関わらず、常に作業機ポンプから吐出される圧油を作業機アクチュエータに供給することを確保することができ、しかも、HST回路に流量応援を行った場合でも油圧モータからの戻り圧油の圧力が増圧しないようしたHST回路への流量応援回路の開発が望まれていた。
【0011】
【特許文献1】
特開昭54−82561号公報(特許請求の範囲、2頁右下欄11行〜3頁右上欄14行、第3図参照)
【特許文献2】
特開平9−32045号公報(要約、解決手段、段落0022、0029〜0043、0071〜0077、図1参照)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、HST回路が閉回路で構成されているものにおいて、流量応援回路からHST回路に圧油を合流させても、作業機アクチュエータに対する圧油の供給を停止することなく常に供給することができ、しかも、流量応援回路から合流した圧油によってHST回路における油圧モータからの戻り圧油が増圧することを防止したHST回路への流量応援回路を提供することにある。特に、HST回路として走行用HST回路を用い、車両の前進走行時であって所定速度以上での走行時に流量応援回路から走行用HST回路への流量の応援を行うことができる流量応援回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の事項を備えた本願各請求項に係わる発明により効果的に達成される。
即ち、請求項1に係わる発明は、可変容量ポンプと同可変容量ポンプで駆動される油圧モータとを管路で閉回路に構成したHST回路に対して圧油流量を応援する流量応援回路において、
前記流量応援回路が、作業機用ポンプからの吐出管路に接続した流量制御弁と、作業機アクチュエータに接続した前記流量制御弁の第1出力側配管と、前記HST回路内で高圧流体を流す前記管路に接続した前記流量制御弁の第2出力側配管と、同第2出力側配管に配した逆流防止用のチェック弁と、前記油圧モータにより駆動される回転が所定回転数以上のとき、前記流量制御弁を切替えるパイロット圧を出力する切替弁と、前記作業機用ポンプからの吐出管路に設けられたブースト流量制御オリフィスと、を備え、
前記流量制御弁を構成するスプールの一端部は、ばねにより加圧付勢され、前記スプールの他端部は、ばねにより加圧付勢されたピストンに当接し、前記ブースト流量制御オリフィスにおける前後差圧を、前記スプールに作用させ、前記パイロット圧を、前記ピストンに作用する前記ばねを縮小する方向に作用させてなり、前記第1出力側配管には、前記流量制御弁の切替え位置に関わらず前記流量制御弁から常時圧油が出力されてなることを特徴とするHST回路への流量応援回路にある。
【0014】
この発明では、作業機用ポンプから吐出する圧油を常に作業機アクチュエータに供給することができ、HST回路への流量応援時には作業機用ポンプからの圧油をHST回路にも供給してHST回路における油圧モータを高速回転させることができる。このため、可変容量ポンプのポンプサイズを変更することなく、油圧モータの回転を高めることができる。
【0015】
油圧モータとしては、固定容量モータや可変容量モータを使用することができる。可変容量モータを使用する場合には、同モータによって駆動される回転数を可変容量ポンプ及び可変容量モータの斜板角をそれぞれ変更することにより多段階に亘って変更することができるようになる。
【0016】
本願発明のHST回路を作業車両の走行用HST回路と使用することにより、作業車両の高速走行時に使用頻度が少ない作業機用ポンプの吐出流量を高速走行用に利用することができる。また、作業車両の駆動輪に対する出力トルクを高い状態で維持することができるとともに、高速走行時においても作業機を作動させることができる。
【0017】
更に、専用のステアリング回路を用いなくても、高速走行時でも作業機用ポンプからの圧油によってステアリング操作を行うことができるようになる。車体のオプションとして本願発明の流量応援回路を設定することによって、例えば、雪寒冷地仕様用の高速仕様等と言ったように、標準仕様のHST回路における可変容量ポンプや油圧モータと共通化して使用することができ、コストの低減を図れる。
また、この発明では、油圧モータによる駆動される回転が所定回転以上となったときに流量応援回路から圧油をHST回路に供給し、油圧モータの回転速度を上昇させることができる。しかも、流量応援回路からHST回路に圧油を合流させても、可変容量ポンプから吐出される圧油の一部は、常に作業機アクチュエータに供給している状態を確保することができる。
この発明では、ブースト流量制御オリフィスの前後差圧を流量制御弁に導入することによって、HST回路に合流させる作業機用ポンプからの圧油の圧力を調整することができる。即ち、油圧モータに供給される圧油の上昇分に対応した流量を流量制御弁からHST回路に供給できるように制御することができる。
これにより、ブースト流量制御オリフィスの下流側の圧油が増圧するとき、流量制御弁からHST回路に供給する圧油を増加して供給するように流量制御弁を作動させることができる。
また、逆に、流量制御弁からHST回路に供給する圧油の圧力が低くなり、流量制御弁からHST回路に圧油の応援を行わなくなったときには流量制御弁からの圧油を作業機アクチュエータ側に全て供給するように流量制御弁を制御することができるようになる。
このことにより、流量応援回路からHST回路に圧油を供給して流量の応援を行わないときには、流量制御弁における圧力損失を少なくすることができ、流量制御弁におけるパワーロスを低減することができる。
更に、パイロット圧で作動するピストンに対して、流量制御弁のスプールをばねによる加圧付勢した構成としておくことにより、流量制御弁の構成をコンパクトに構成することができる。
【0018】
請求項2に係わる発明は、請求項1に記載の事項に加えて、流量応援回路が、HST回路内で油圧モータからの戻り圧油を流す管路に接続した低圧用リリーフ弁を更に備え、前記パイロット圧による前記流量制御弁の切替えにより同流量制御弁から第2出力側配管にも圧油を出力してなる事項を限定した流量応援回路にある。
【0019】
この発明では、低圧用リリーフ弁によってHST回路内で油圧モータからの戻り圧油が増圧するのを防止することができる。しかも、パイロット圧が導入されると、ブースト流量制御オリフィスの前後差圧に応じてスプールを摺動させることができるようになる。パイロット圧が作用しない状態、即ち、流量応援回路からHST回路に圧油を供給しない状態の時には、ピストンの押圧力によってスプールを作業機ポンプからの吐出流量を第1出力側管路のみと接続し、第2出力側管路とは接続しない位置に移動させることができる。
これによって、流量制御弁からHST回路への圧油の供給をパイロット圧導入の有無に制御することができ、HST回路への圧油の応援を行わないときには、流量制御弁は作業機アクチュエータに作業機用ポンプからの圧油を全て供給することができ、流量制御弁内での圧油のパワーロスを低減することができる。
【0020】
本願発明のHST回路を作業車両の走行用HST回路と使用することにより、作業車両の高速走行時に使用頻度が少ない作業機用ポンプの吐出流量を高速走行時において利用することができる。また、作業車両の駆動輪に対する出力トルクを高い状態で維持することができるとともに、高速走行時においても作業機を作動させることができ、しかも、高速走行させる油圧モータからの戻り圧油が増圧するのを防止して、常に所定の戻り圧として可変容量ポンプに戻すことができる。
【0021】
請求項3に係わる発明は、請求項2に記載の事項に加えて、前記ブースト流量制御オリフィスが、前記スプール内に構成されてなる事項を限定した流量応援回路にある。
この発明では、流量制御弁内にブースト流量制御オリフィスを構成することができ、流量制御弁の構成をコンパクトに構成することができる。
【0022】
この発明では、ブースト流量制御オリフィスの前後差圧を流量制御弁に導入することによって、HST回路に合流させる作業機用ポンプからの圧油の圧力を調整することができる。即ち、油圧モータに供給される圧油の上昇分に対応した流量を流量制御弁からHST回路に供給できるように制御することができる。
これにより、ブースト流量制御オリフィスの下流側の圧油が増圧するとき、流量制御弁からHST回路に供給する圧油を増加して供給するように流量制御弁を作動させることができる。
【0023】
また、逆に、流量制御弁からHST回路に供給する圧油の圧力が低くなり、流量制御弁からHST回路に圧油の応援を行わなくなったときには流量制御弁からの圧油を作業機アクチュエータ側に全て供給するように流量制御弁を制御することができるようになる。
このことにより、流量応援回路からHST回路に圧油を供給して流量の応援を行わないときには、流量制御弁における圧力損失を少なくすることができ、流量制御弁におけるパワーロスを低減することができる。
【0024】
請求項4に係わる発明は、請求項3の事項に加えて、流量制御弁を構成するスプール内にブースト流量制御オリフィスを構成し、同スプールの一端部をばねにより加圧付勢し、同スプールの他端部をばねにより加圧付勢されたピストンに当接し、前記ピストンに対して同ピストンに作用するばねが縮小する方向に前記パイロット圧を作用させた事項を限定した流量応援回路にある。
この発明では、流量制御弁内にブースト流量制御オリフィスを構成することができるとともにパイロット圧で作動するピストンに対してスプールをばねによる加圧付勢したことにより、流量制御弁の構成をコンパクトに構成することができる。
【0025】
しかも、パイロット圧が導入されるとブースト流量制御オリフィスの前後差圧に応じてスプールを摺動させることができるようになる。パイロット圧が作用しない状態、即ち、流量応援回路からHST回路に圧油を供給しない状態の時には、ピストンの押圧力によってスプールを作業機ポンプからの吐出流量を第1出力側管路のみと接続し、第2出力側管路とは接続しない位置に移動させることができる。
【0026】
これによって、流量制御弁からHST回路への圧油の供給をパイロット圧導入の有無に制御することができ、HST回路への圧油の応援を行わないときには、流量制御弁は作業機アクチュエータに作業機用ポンプからの圧油を全て供給することができ、流量制御弁内での圧油のパワーロスを低減することができる。
【0027】
請求項4に係わる発明は、請求項2又は3に記載の事項に加えて、第2出力側配管内の圧力をパイロット圧としたパイロットチェック弁が、前記リリーフ弁と前記油圧モータからの戻り圧油を流す前記管路との間に配されてなる事項を限定した流量応援回路にある。
この発明では、流量制御弁の第2出力側配管内の圧力をパイロット圧としたパイロットチェック弁が、リリーフ弁と前記油圧モータからの戻り圧油を流す管路との間に配されているので、第2出力側配管内の圧力に応じて油圧モータからの戻り圧油を低圧リリーフ弁に流出することができる。これにより、第2出力側配管からHST回路に供給される圧油に見合った油圧モータからの戻り圧油を、低圧リリーフ弁側に流出することができるようになり、流量制御弁からの圧油の供給分を除いた閉回路としてのHST回路内を流れる圧油の流量を常に一定に保つことができる。
【0028】
請求項5に係わる発明は、請求項2又は3に記載の事項に加えて、フラッシング弁が、前記可変容量ポンプと油圧モータとで閉回路を構成する前記管路間に配設され、前記フラッシング弁の出力側が、前記リリーフ弁に連通されてなる事項を限定した流量応援回路にある。
この発明では、請求項4において用いたパイロットチェック弁の代わりに、可変容量ポンプと油圧モータとを結ぶ2つの管路間にフラッシング弁を配し、同フラッシング弁の出力側と低圧用リリーフ弁とを連通したものであり、請求項4の発明と同様の効果を奏することができる。また、フラッシング弁を用いることにより、管路内の圧油を入れ替え閉回路内の圧油の清浄度を保つことができ、閉回路として効率よく、熱の発生を抑えることもできる。
【0029】
請求項6に係わる発明は、可変容量ポンプと同可変容量ポンプで駆動される油圧モータとを管路で閉回路に構成したHST回路に対して圧油流量を応援する流量応援回路において、
前記流量応援回路が、作業機用ポンプからの吐出管路に接続した流量制御弁と、作業機アクチュエータに接続した前記流量制御弁の第1出力側配管と、前記HST回路内で高圧流体を流す前記管路に接続した前記流量制御弁の第2出力側配管と、前記第2出力側配管に配した逆流防止用のチェック弁と、前記作業機用ポンプからの吐出管路に設けたブースト流量制御オリフィスと、前記HST回路内で前記油圧モータからの戻り圧油を流す、前記管路に接続したリリーフ弁と、前記油圧モータにより駆動される回転が所定回転数以上のとき、前記流量制御弁を切替えるパイロット圧を出力する切替弁と、を備え、
前記ブースト流量制御オリフィスにおける前後差圧及び前記パイロット圧によって、前記流量制御弁が切替えられ、同流量制御弁から前記第2出力側配管に圧油が出力されてなり、前記第1出力側配管には、前記流量制御弁の切替え位置に関わらず前記流量制御弁から常時圧油が出力されてなることを特徴とするHST回路への流量応援回路にある。
この発明では、作業機用ポンプから吐出する圧油を常に作業機アクチュエータに供給することができ、HST回路への流量応援時には作業機用ポンプからの圧油をHST回路にも供給してHST回路における油圧モータを高速回転させることができる。このため、可変容量ポンプのポンプサイズを変更することなく、油圧モータの回転を高めることができる。
また、油圧モータとしては、固定容量モータや可変容量モータを使用することができる。可変容量モータを使用する場合には、同モータによって駆動される回転数を可変容量ポンプ及び可変容量モータの斜板角をそれぞれ変更することにより多段階に亘って変更することができるようになる。
本願発明のHST回路を作業車両の走行用HST回路と使用することにより、作業車両の高速走行時に使用頻度が少ない作業機用ポンプの吐出流量を高速走行用に利用することができる。また、作業車両の駆動輪に対する出力トルクを高い状態で維持することができるとともに、高速走行時においても作業機を作動させることができる。
更に、専用のステアリング回路を用いなくても、高速走行時でも作業機用ポンプからの圧油によってステアリング操作を行うことができるようになる。車体のオプションとして本願発明の流量応援回路を設定することによって、例えば、雪寒冷地仕様用の高速仕様等と言ったように、標準仕様のHST回路における可変容量ポンプや油圧モータと共通化して使用することができ、コストの低減を図れる。
この発明では、ブースト流量制御オリフィスの前後差圧を流量制御弁に導入することによって、HST回路に合流させる作業機用ポンプからの圧油の圧力を調整することができる。即ち、油圧モータに供給される圧油の上昇分に対応した流量を流量制御弁からHST回路に供給できるように制御することができる。
これにより、ブースト流量制御オリフィスの下流側の圧油が増圧するとき、流量制御弁からHST回路に供給する圧油を増加して供給するように流量制御弁を作動させることができる。
また、逆に、流量制御弁からHST回路に供給する圧油の圧力が低くなり、流量制御弁からHST回路に圧油の応援を行わなくなったときには流量制御弁からの圧油を作業機アクチュエータ側に全て供給するように流量制御弁を制御することができるようになる。
このことにより、流量応援回路からHST回路に圧油を供給して流量の応援を行わないときには、流量制御弁における圧力損失を少なくすることができ、流量制御弁におけるパワーロスを低減することができる。
【0030】
そして、この発明では、低圧用リリーフ弁によってHST回路内で油圧モータからの戻り圧油が増圧するのを防止することができる。また、油圧モータによる駆動される回転が所定回転以上となったときに流量応援回路から圧油をHST回路に供給し、油圧モータの回転速度を上昇させることができる。しかも、流量応援回路からHST回路に圧油を合流させても、可変容量ポンプから吐出される圧油の一部は、常に作業機アクチュエータに供給している状態を確保することができる。
本願発明のHST回路を作業車両の走行用HST回路と使用することにより、作業車両の高速走行時に使用頻度が少ない作業機用ポンプの吐出流量を高速走行時において利用することができる。また、作業車両の駆動輪に対する出力トルクを高い状態で維持することができるとともに、高速走行時においても作業機を作動させることができ、しかも、高速走行させる油圧モータからの戻り圧油が増圧するのを防止して、常に所定の戻り圧として可変容量ポンプに戻すことができる。
【0031】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。本発明は、例えば、油圧ショベル等の建設機械、ブルドーザー、ホイルローダー等の作業車両などにおいて用いられているHST回路に対する流量応援回路として効果的に適用できる。特に、HST回路が作業車両の走行用HST回路として使用されているものに対する流量応援回路として効果的に適用できる。
【0032】
尚、以下における本発明の好適な実施例の説明において、HST回路として作業車両における走行用HST回路を用いて説明するが、HST回路は、建設機械や土木機械における作業車両の走行用HST回路に限定されず、例えば、油圧制御装置において使用されるHST回路であれば、本願発明の流量応援回路をこれらのHST回路に適用できるものである。
【0033】
図1には、本発明の実施例におけるHST回路及び流量応援回路の油圧回路図を示している。また、図2は、流量制御弁の断面側面図を示している。
【0034】
図1において、エンジン1により駆動される可変容量ポンプ2から吐出する圧油は、可変容量ポンプ2の回転方向によって油路40又は油路42に吐出される。油圧モータ5は、可変容量ポンプ2からの吐出圧油によって回転し、同回転を変速機6、ディファレンシャルギヤー7を介して図示せぬ走行輪を備えた作業車両の車軸52を回転する。
【0035】
以下において説明のため、可変容量ポンプ2から油路40に吐出圧油が吐出され、油路40から油路41を介して油圧モータ5に圧油が供給されたときに、作業車両は前進走行するものとする。即ち、可変容量ポンプ2から油路42に圧油が吐出され油圧モータ5に油路42から圧油が供給されたときには、油圧モータ5が逆転して作業車両は後進走行するものとする。
【0036】
エンジン1によって可変容量ポンプとともに駆動される作業機用ポンプ3、4からそれぞれ吐出する圧油は、作業機用ポンプ3、4の容積及びエンジンの回転数によって吐出する圧油の流量が制御される。作業用ポンプ3、4として固定容量ポンプを示しているが、固定容量ポンプに限定されず可変容量ポンプを用いることもできる。
【0037】
作業機用ポンプ4から吐出した圧油は、吐出管路としての油路45を通って流量制御弁8に導入される。流量制御弁8の出力側には第1出力側配管としての油路46及び第2出力側配管としての油路47とが接続されている。油路46は作業機アクチュエータ側に接続され、油路47はチェック弁17を介して油路41に接続されている。
また、油路47における圧油は、以下において説明するようにパイロットチェック弁18のパイロット圧としても使用される。
【0038】
変速機6における回転は回転検出器13によって検出され、回転検出器13で検出した回転数が所定の回転数以上であることを検出したとき、即ち、作業車両が所定の速度以上で走行しているとき、同回転検出器13からの信号により切替弁14を切替える。作業車両の走行速度を変速機6における回転を検出することにより行っている例を説明するが、作業車両の走行速度を検出する検出方法としては、速度計等の他の検出器からの検出信号を用いて行うことができるものである。
【0039】
切替弁14の切替によって切替弁14に入力された作業車両の前進走行を示すパイロット圧を低圧切替機構10に導入する。切替弁14に入力する前進走行を示すパイロット圧としては、従来例として説明した図5における可変容量ポンプ63の斜板角を制御する前後進及び速度制御用の制御弁71からの制御圧等を用いることができる。その他のものとしては、エンジンセンシング油圧やASC弁出力、前後進シャフトバルブの出力圧等の作業車両が前進方向に走行していることを示す圧油を切替弁14に入力し、低圧切替機構10に対するパイロット圧として使用することができる。
【0040】
切替弁14からの作業車両の前進走行を示すパイロット圧によって低圧切替機構10から流量制御弁8への押圧力が解除され、図1に示す状態から右側に示す状態位置へと切替わる。流量制御弁8における各状態位置においても、油路46には常に圧油が流入し作業機アクチュエータ53に対して圧油が供給されることになる。流量制御弁8には作業機用ポンプ4から吐出した圧油が油路45を通り、一部がブースト流量制御オリフィス9を介して流量制御弁8に入力されるとともに流量制御弁8の位置制御用に使用される。また、ブースト流量制御オリフィス9の上流側の圧油は、流量制御弁8に入力されるとともに流量制御弁8の位置制御用に使用される。
【0041】
即ち、ブースト流量制御オリフィス9の前後差圧によって流量制御弁8における切替位置を制御することができる。この流量制御弁8の切替作動は、切替弁14から導入された作業車両の前進走行を示すパイロット圧によって低圧切替機構10が作動することによって、流量制御弁8内におけるスプール20がブースト流量制御オリフィス9の前後差圧に応じて自由にスリーブ36内を移動できるようになり、流量制御弁8における切替位置を切替えることができる。
【0042】
流量制御弁8の切替位置を切替え動作について、図2を用いて説明する。図2は流量制御弁8の断面側面図を示しており、スリーブ36内にスプール20が摺動自在に配されている。スプールはばね11により図2において左方向に加圧付勢され、スプール20の左端部は、スリーブ36内に配したピストン32がばね12により加圧付勢された図2の状態でピストン32と当接している。
【0043】
スプール20の油溝21は油路45と接続し、作業機用ポンプ4からの吐出圧油を入力することができる。図2の状態において、油溝21に入力された圧油は、切欠25、35を通って油溝22に導入され、油路46から作業機アクチュエータ側に供給される。また、油溝21に入力した圧油は、通路26からブースト流量制御オリフィス9を通って通路27に導入される。
【0044】
通路27から油室24に導入された圧油はスプール20を図2の左方向にばね11とともに押圧する。また、通路26から通路29、30を通って油室31に導入された圧油は、スプール20を図2において右方向に押圧する。油室24と油室33とに導入されるそれぞれの圧油によって、即ち、ブースト流量制御オリフィス9の前後差圧に応じてスプール20の位置を制御することができる。
【0045】
図1において、変速機6が所定回転数以上になったことを回転検出器13が検出すると、切替弁14を作動させ作業車両が前進走行時であることを示すパイロット圧を低圧切替機構10に導入する。変速機6が所定回転数以上になったことを回転検出器13が検出したとしても、作業車両が前進走行時であることを示すパイロット圧が切替弁14に入力されていないときには、切替弁14からはパイロット圧を出力することがない。このため、作業車両が前進走行時であるときにのみ低圧切替機構10を作動させることができる。
【0046】
なお、実施例においては、作業車両が所定速度以上で前進走行時に低圧切替機構10を作動させるようにしているが、低圧切替機構10の作動は上記条件に限定されるものではなく作業車両が所定速度以上で前後進しているとき等必要な条件を満たしたときに低圧切替機構10を作動させるようにすることもできる。
切替弁14からのパイロット圧が低圧切替機構10に入力された後の作動について図2に戻って説明する。図2において低圧切替機構10としてピストン32、ばね12及び油室33から構成されている。切替弁14からのパイロット圧は、油室33に供給される。
【0047】
ブースト流量制御オリフィス9における下流側の圧力が高まるとばね11と油室24の圧力、即ち、ブースト流量制御オリフィス9における下流側の圧力により、ブースト流量制御オリフィス9上流側の圧油が作用する油室31からの押圧力に抗してスプール20は図2の左方向に摺動する。このとき、切替弁14からのパイロット圧は、油室33に供給されると、同パイロット圧によりピストン32を図2の左方向に押圧してばね12を縮小させ、同ばね12を縮小させた状態を維持する。
【0048】
この状態では、ブースト流量制御オリフィス9における差圧に応じてスプール20を所定量移動させることができる。スプール20の左方向への摺動に伴って切欠25と油溝22間の開口面積が減少し、油溝22からの圧油は可変絞りにより絞られた状態となって油路46に出力される。また、切欠25と油溝22間の開口面積が閉塞されると、油溝21の圧油は切欠35を通って油溝22に入力されるだけとなる。
尚、パイロット圧が油溝33に導入されない状態では、ピストン32はばね12により図2の右方向に付勢され、切欠25と油溝22とが開通する状態となるようにスプール20を戻すことになる。
【0049】
一方、通路26からブースト流量制御オリフィス9により絞られた圧油は、油室24に導入されるとともに、流路28を通って油溝23から油路47に出力される。油路47に出力された圧油は、チェック弁17を介して油路41で可変容量ポンプ2からの吐出流量に合流して油圧モータ5を駆動する。このとき、ブースト流量制御オリフィス9を通り通路27から油路47の圧油の流れによって、流路28と油路47間において可変開口が形成される。
【0050】
これにより、可変容量ポンプ2の最大吐出容量以上の圧油を油圧モータ5に供給することができ、油圧モータ5の出力回転数を上昇させることができ、作業車両の走行速度を高めることができる。
【0051】
油圧モータ5から排出される圧油は、流量制御弁8からの圧油が合流されることによりその圧力が上昇し、高速で油圧モータ5を回転させることができるようになる。油圧モータ5からの戻り圧油の圧力が上昇したままの状態で戻り圧油を可変容量ポンプ2に供給すると、可変容量ポンプ2の定格以上の状態で作動を行うこととなり、最悪の場合には可変容量ポンプ2が破損したりして可変容量ポンプ2に異常をきたすことになる。
【0052】
このため、油圧モータ5からの戻り圧油を一定の圧力とするため、油路42は油路43、44を介して低圧用リリーフ19に接続してある。同低圧用リリーフ弁により油路42内の圧油の圧力の上昇を調整している。また、油路43と油路44の間には、流量制御弁8から出力される圧油を可変容量ポンプからの吐出圧油に合流させる油路47内の圧油をパイロット圧としたパイロットチェック弁18を配することができる。パイロットチェック弁18の代わりに油路40及び油路42間に配したフラッシング弁56により低圧用リリーフ弁と連通させることもできる。
【0053】
図3、4には、それぞれパイロットチェック弁18、フラッシング弁を用いた部分油圧回路図を示している。パイロットチェック弁18は図3に示すように、油路47の圧油が高くなると油路43と油路44とが連通することができる。また、図4に示すようにHST回路における油路40及び油路42間にフラッシング弁56を配し、フラッシング弁56に作用するばねのばね定数を調整することにより、油路42側の油圧モータ5からの戻り圧油が増圧したときに低圧用リリーフ弁19に逃がすことで油路42内の圧力を調整することができる。また、油路40側の圧油が所定圧以上となったときに高圧側の圧油を一部フラッシング弁56から低圧用リリーフ弁19を介してタンク51に逃がすことによりHST回路内を流れる圧油の清浄度を保つこともでき、HST回路の効率を高め、HST回路内での発熱を少なくすることができる。
【0054】
図1において、作業機用ポンプ3から吐出された圧油は、チャージ回路等に導入されるとともに、一部が油路44に合流することにより、油路42側の油圧モータ5からの戻り圧油のバンク、高圧状態でのリリーフを防止することができるようになる。
【0055】
本願発明により、HST回路を作業車両における走行用HST回路として使用した場合には、作業車両の前進走行時に走行速度が所定速度以上となったときに、走行用の可変容量ポンプからの吐出流量に加えて、作業が行われていない作業機用ポンプからの吐出流量の一部を合流させて作業車両の走行用である油圧モータに供給することができる。また、作業機用ポンプからの吐出流量の一部は、常に作業機アクチュエータに供給することができ、高速走行中であっても、作業機アクチュエータを作動できる状態を常に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施例のHST回路及び流量応援回路の油圧回路図である。
【図2】流量制御弁の断面側面図である。
【図3】パイロットチェック弁の油圧回路図である。
【図4】フラッシング弁を用いた油圧回路図の部分図である。
【図5】従来例におけるHST回路及び流量応援回路の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 可変容量ポンプ
3 作業機用ポンプ
4 作業機用ポンプ
5 油圧モータ
6 変速機
7 ディファレンシャルギヤー
8 流量制御弁
9 ブースト流量制御オリフィス
10 低圧切替機構
11、12 ばね
13 回転検出器
14 切替弁
15 パイロット圧出力部
17 チェック弁
18 パイロットチェック弁
19 低圧用リリーフ弁
20 スプール
21〜23 油溝
24 油室
25 切欠
26〜30 通路
31 油室
32 ピストン
33 油室
35 切欠
36 スリーブ
40〜50 油路
51 タンク
52 車軸
55 パイロット油路
56 フラッシング弁
60 原動機エンジン
63 可変容量ポンプ
65 シャトル弁
66 切替弁
67 固定容量モータ
68 切替弁
69 作業機ポンプ
70 切替弁
71 制御弁
72、73 管路
75 タンク
76 油圧駆動回路
77 作業機回路
78 供給回路
79 制御回路

Claims (6)

  1. 可変容量ポンプと同可変容量ポンプで駆動される油圧モータとを管路で閉回路に構成したHST回路に対して圧油流量を応援する流量応援回路において、
    前記流量応援回路が、
    作業機用ポンプからの吐出管路に接続した流量制御弁と、
    作業機アクチュエータに接続した前記流量制御弁の第1出力側配管と、
    前記HST回路内で高圧流体を流す前記管路に接続した前記流量制御弁の第2出力側配管と、
    同第2出力側配管に配した逆流防止用のチェック弁と、
    前記油圧モータにより駆動される回転が所定回転数以上のとき、前記流量制御弁を切替えるパイロット圧を出力する切替弁と、
    前記作業機用ポンプからの吐出管路に設けられたブースト流量制御オリフィスと、
    を備え、
    前記流量制御弁を構成するスプールの一端部は、ばねにより加圧付勢され、前記スプールの他端部は、ばねにより加圧付勢されたピストンに当接し、
    前記ブースト流量制御オリフィスにおける前後差圧を、前記スプールに作用させ、
    前記パイロット圧を、前記ピストンに作用する前記ばねを縮小する方向に作用させてなり、
    前記第1出力側配管には、前記流量制御弁の切替え位置に関わらず前記流量制御弁から常時圧油が出力されてなることを特徴とするHST回路への流量応援回路。
  2. 前記流量応援回路が、前記HST回路内で前記油圧モータからの戻り圧油を流す前記管路に接続したリリーフ弁を更に備え
    前記パイロット圧による前記流量制御弁の切替えにより、同流量制御弁から前記第2出力側配管にも圧油を出力してなることを特徴とする請求項1記載の流量応援回路。
  3. 前記ブースト流量制御オリフィスが、前記スプール内に構成されてなることを特徴とする請求項2記載の流量応援回路。
  4. 前記第2出力側配管内の圧力をパイロット圧としたパイロットチェック弁が、前記リリーフ弁と前記油圧モータからの戻り圧油を流す前記管路との間に配されてなることを特徴とする請求項2又は3に記載の流量応援回路。
  5. フラッシング弁が、前記可変容量ポンプと油圧モータとで閉回路を構成する前記管路間に配設され、
    前記フラッシング弁の出力側が、前記リリーフ弁に連通されてなることを特徴とする請求項2又は3に記載の流量応援回路。
  6. 可変容量ポンプと同可変容量ポンプで駆動される油圧モータとを管路で閉回路に構成したHST回路に対して圧油流量を応援する流量応援回路において、
    前記流量応援回路が、
    作業機用ポンプからの吐出管路に接続した流量制御弁と、
    作業機アクチュエータに接続した前記流量制御弁の第1出力側配管と、
    前記HST回路内で高圧流体を流す前記管路に接続した前記流量制御弁の第2出力側配管と、
    前記第2出力側配管に配した逆流防止用のチェック弁と、
    前記作業機用ポンプからの吐出管路に設けたブースト流量制御オリフィスと、
    前記HST回路内で前記油圧モータからの戻り圧油を流す、前記管路に接続したリリーフ弁と、
    前記油圧モータにより駆動される回転が所定回転数以上のとき、前記流量制御弁を切替えるパイロット圧を出力する切替弁と、
    を備え、
    前記ブースト流量制御オリフィスにおける前後差圧及び前記パイロット圧によって、前記流量制御弁が切替えられ、同流量制御弁から前記第2出力側配管に圧油が出力されてなり、
    前記第1出力側配管には、前記流量制御弁の切替え位置に関わらず前記流量制御弁から常時圧油が出力されてなることを特徴とするHST回路への流量応援回路。
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