JP4076430B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板処理装置に関し、特に半導体ウエハ等の基板表面に設けた配線用の微細な凹部に埋込んだ銅等の導電体(導電性材料)の表面を平坦化して埋込み配線を形成するのに使用される基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体ウエハ等の基板上に回路を形成するための配線材料として、アルミニウムまたはアルミニウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。この種の銅配線は、基板の表面に設けた微細凹みの内部に銅を埋込むことによって一般に形成される。この銅配線を形成する方法としては、CVD、スパッタリング及びめっきといった手法があるが、いずれにしても、基板のほぼ全表面に銅を成膜して、化学機械的研磨(CMP)により不要の銅を除去するようにしている。
【0003】
図18は、この種の銅配線基板Wの一製造例を工程順に示すもので、先ず、図18(a)に示すように、半導体素子を形成した半導体基材1上の導電層1aの上にSiOからなる酸化膜やLow−K材膜等の絶縁膜2を堆積し、この絶縁膜2の内部に、リソグラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と配線用の溝4を形成し、その上にTaN等からなるバリアメタル(バリア層)5、更にその上に電解めっきの給電層としてシード層7を形成する。
【0004】
そして、図18(b)に示すように、基板Wの表面に銅めっきを施すことで、コンタクトホール3及び溝4内に銅を充填するとともに、絶縁膜2上に銅膜6を堆積する。その後、化学機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅膜6及びバリアメタル5を除去して、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充填させた銅膜6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平面にする。これにより、図18(c)に示すように銅膜6からなる配線が形成される。
【0005】
また、最近ではあらゆる機器の構成要素において微細化かつ高精度化が進み、サブミクロン領域での物作りが一般的となるにつれて、加工法自体が材料の特性に与える影響は益々大きくなっている。このような状況下においては、従来の機械加工のように、工具が被加工物を物理的に破壊しながら除去していく加工法では、加工によって被加工物に多くの欠陥を生み出してしまうため、被加工物の特性が劣化する。従って、いかに材料の特性を損なうことなく加工を行うことができるかが問題となってくる。
【0006】
この問題を解決する手段として開発された特殊加工法に、化学研磨や電解加工、電解研磨がある。これらの加工法は、従来の物理的な加工とは対照的に、化学的溶解反応を起こすことによって、除去加工等を行うものである。従って、塑性変形による加工変質層や転位等の欠陥は発生せず、前述の材料の特性を損なわずに加工を行うといった課題が達成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、基板のほぼ全表面に成膜した銅の除去加工を化学機械的研磨(CMP)単独で行うと、この化学機械的研磨には、一般に研磨液が用いられているため、研磨後の研磨液で汚染された半導体基板を十分に洗浄する必要があるばかりでなく、研磨液自身や洗浄時に使用する薬品のコストや、これらの処理における環境への負荷等の問題がある。このため、CMPの負荷を軽減することが強く求められている。
【0008】
なお、化学機械的電解研磨のように、めっきをしながらCMPで削るというプロセスも発表されているが、めっき成長面に機械加工が付加されることで、めっきの異常成長を促すことにもなり、膜質に問題を起こしていた。また、前述の電解加工や電解研磨では、被加工物と電解液(NaCl,NaNO,HF,HCl,HNO,NaOH等の水溶液)との電気化学的相互作用によって加工が進行するとされている。従って、このような電解質を含む電解液を使用する限り、その電解液で被加工物が汚染されることは避けられない。
【0009】
また、電解加工として、イオン交換体と純水、好ましくは超純水を使用したものが開発されている。めっき後の基板は、その表面(めっき面)に微小な凹凸を有しており、この電解加工方法では、基板表面の凹の部分にも純水が存在し、純水そのものはほとんど電離されていないため、凹部の純水と接している部分では基板の除去加工はほとんど進行しない。従って、イオンが豊富に存在するイオン交換体と接する部分のみで除去加工が進んでいき、通常の電解液を用いた電解加工方法よりも平坦化性能に優れているという利点がある。
しかし、イオン交換体として弾性の低いもの、つまり柔らかく変形しやすいものを使用すると、基板表面の凹凸にイオン交換体が倣ってしまい、基板の凸部を選択的に加工して段差を解消することが困難となる。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、化学機械的研磨(CMP)による基板処理工程の一部または全部を、純水、好ましくは超純水等を用いた電解加工に置き換えることにより、化学機械的研磨(CMP)の負荷を軽減させ、更に高効率で平坦性の高い加工を行うことができるようにした基板処理装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載の発明は、イオン交換体を保持するイオン交換体保持部と、給電電極と加工電極を有し、基板と加工電極もしくは基板と給電電極との間の少なくとも一方に、前記イオン交換体保持部で保持したイオン交換体を配置し前記給電電極と前記加工電極との間に電圧を印加して、液体存在下で基板表面を電解加工する電解加工部と、前記電解加工部の前記イオン交換体保持部を他のイオン交換体保持部に交換するイオン交換体交換手段とを有することを特徴とする基板処理装置である。
これにより、イオン交換体を保持する、例えばカートリッジタイプのイオン交換体保持部を介して、電解加工部のイオン交換体を変更することで、単一の電解加工部で加工条件が異なる複数の電解加工を行うことができる。
【0030】
請求項に記載の発明は、前記イオン交換体保持部を複数備えたことを特徴とする請求項記載の基板処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記イオン交換体保持部は、イオン交換体の周縁部を挟持する分割治具からなることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記イオン交換体保持部を、前記加工電極及び給電電極の少なくと一方を具備する電極部に固定して、前記イオン交換体を前記電極部に固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記イオン交換体交換手段は、複数のイオン交換体保持部を収容するストッカと前記加工電極及び給電電極の少なくとも一方を具備する電極部との間で、前記イオン交換体保持部を交換することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置である。
【0031】
請求項6に記載の発明は、基板の表面を化学機械的研磨する化学機械的研磨部と、基板を着脱自在に保持し、前記化学機械的研磨部と前記電解加工部との間を移動自在なトップリングを更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理装置である。
これにより、基板をトップリングで保持したまま、化学機械的研磨部での化学機械的研磨(CMP)と、電解加工部での電解加工(エッチング)の両処理を連続して行って、研磨液を用いる化学機械的研磨の負荷を軽減することができる。なお、化学機械的研磨部で研磨する工程と、電解加工部で電解加工する工程は、任意の順番で、任意の回数行うことができる。
【0032】
請求項7に記載の発明は、前記化学機械的研磨部と前記電解加工部との間に配置され、前記化学機械的研磨部と前記電解加工部との間で、前記トップリングに基板を受け渡し可能なプッシャを更に有することを特徴とする請求項6記載の基板処理装置である。
これにより、プッシャを介して基板を受渡すことで、化学機械的研磨での化学機械的研磨と、電解加工部での電解加工(エッチング)の両処理を連続して行うことができる。
【0033】
請求項8に記載の発明は、前記電解加工部において、液体に酸化防止剤が添加されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記化学機械的研磨部には、研磨テーブルが複数備えられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の基板処理装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、この例では、図18(b)に示す、絶縁膜2上に堆積した銅膜6及びバリアメタル5を除去して、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充填させた銅膜6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平面することで、図18(c)に示すように、銅膜6からなる配線が形成するようにした例を示しているが、銅膜以外にも適用できることは勿論である。
【0035】
図1及び図2は、本発明が適用される基板処理装置10を示し、図3は、この基板処理装置10を備えた基板処理システムの全体構成を示す。図3に示すように、この基板処理システムは、例えば、図18(b)に示す、表面に導電体膜(被加工部)としての銅膜6を有する基板Wを収納したカセットを搬出入する搬出入部としての一対のロード・アンロード部12、基板Wを反転させる反転機14、基板受渡し用のプッシャ16、洗浄装置18及び基板処理装置10を備えている。そして、ロード・アンロード部12、反転機14、プッシャ16及び洗浄装置18に囲まれた位置に、これらの間で基板Wを搬送して授受する搬送装置としての走行型搬送ロボット20が配置されている。更に、基板処理装置10による電解加工の際に、下記の加工電極44と給電電極46との間に印加する電圧、またはこの間を流れる電流を任意に制御する等の種々の制御を行う制御部22が備えられている。
【0036】
図1及び図2に示すように、基板処理装置10は、基板の表面を化学機械的研磨する化学機械的研磨部24と、基板の表面を超純水または純水を用いた電解加工でエッチングする電解加工部26と、基板を着脱自在に保持して化学機械的研磨部24と電解加工部26との間を搬送する搬送部28とから主に構成されている。
【0037】
化学機械的研磨部24は、回転(自転)自在な研磨テーブル30と、この研磨テーブル30の上面に貼着した研磨布32を有し、この研磨布32の上面が研磨面32aとなるようになっており、研磨テーブル30の上方に、研磨布32に砥液(研磨液)34を供給する砥液ノズル36が配置されている。なお、市場で入手できる研磨布32としては、例えば、ロデール社製のSUBA800、IC−1000等が挙げられる。化学機械的研磨では、砥粒を介して基板の平坦化が行われる。研磨テーブル30と基板Wは、相対運動すればよく、研磨テーブル30は、自転の他、スクロール運動(並進回転運動)、往復直線運動するようにしてもよい。
【0038】
電解加工部26は、中空モータ40に直結され該中空モータ40の駆動に伴って、自転を行わない公転運動、いわゆるスクロール運動(並進回転運動)を行う加工テーブル42を有している。この加工テーブル42は、絶縁体から構成されており、この加工テーブル42の上面に、扇状の加工電極44と給電電極46とが円周方向に沿って所定間隔離間して交互に埋設され、この加工電極44と給電電極46の上面にイオン交換体48が配置されている。更に、中空モータ40の内部には、外部から延びる純水供給管(図示せず)が配置され、加工テーブル42の中心部には、この純水供給管と連通して加工テーブル42の上面で開口する貫通孔が設けられている。これによって、この純水供給管と連通孔を通って、純水、好ましくは超純水が加工テーブル42の上面のイオン交換体48に供給されるようになっている。
【0039】
ここで、純水は、例えば電気伝導度が10μS/cm以下の水であり、超純水は、例えば電気伝導度が0.1μS/cm以下の水である。なお、純水、好ましくは超純水の代わりに、電気伝導度が500μS/cm以下の液体や、任意の電解液を使用、または酸化防止剤(例えばBTA;ベンゾトリアゾール)を添加してもよい。加工中に電解液を供給、または酸化防止剤(例えばBTA;ベンゾトリアゾール)を添加することにより、加工生成物、気体発生等による加工不安定性を除去でき、均一な、再現性のよい加工が得られる。BTAは、各種金属の表面に薄い皮膜を形成する。本発明による電解加工では形成された皮膜をイオン交換体のスクラブ効果により取除くことができ、露出した酸化膜の形成されていない金属表面を加工電極もしくは加工電極の上のイオン交換体と接触させることができる。
【0040】
この例では、加工テーブル42の上面に複数の扇状の電極板50を円周方向に沿って配置し、この電極板50に電源52の陰極と陽極とを交互に接続することで、電源52の陰極と接続した電極板50が加工電極44となり、陽極と接続した電極板50が給電電極46となるようにしている。これは、例えば銅にあっては、陰極側に電解加工作用が生じるからであり、被加工材料によっては、陰極側が給電電極となり、陽極側が加工電極となるようにしてもよい。つまり、被加工材料が、例えば銅、モリブデンまたは鉄にあっては、陰極側に電解加工作用が生じるため、電源52の陰極と接続した電極板50が加工電極44となり、陽極と接続した電極板50が給電電極46となるようにする。一方、例えばアルミニウムやシリコンにあっては、陽極側で電解加工作用が生じるため、電極の陽極に接続した電極を加工電極となし、陰極側を給電電極とすることができる。
【0041】
イオン交換体48は、例えば、アニオン交換能またはカチオン交換能を付与した不織布で構成されている。カチオン交換体は、好ましくは強酸性カチオン交換基(スルホン酸基)を担持したものであるが、弱酸性カチオン交換基(カルボキシル基)を担持したものでもよい。また、アニオン交換体は、好ましくは強塩基性アニオン交換基(第4級アンモニウム基)を担持したものであるが、弱塩基性アニオン交換基(3級以下のアミノ基)を担持したものでもよい。
【0042】
ここで、例えば強塩基アニオン交換能を付与した不織布は、繊維径20〜50μmで空隙率が約90%のポリオレフィン製の不織布に、γ線を照射した後グラフト重合を行う所謂放射線グラフト重合法により、グラフト鎖を導入し、次に導入したグラフト鎖をアミノ化して第4級アンモニウム基を導入して作製される。導入されるイオン交換基の容量は、導入するグラフト鎖の量により決定される。グラフト重合を行うためには、例えばアクリル酸、スチレン、メタクリル酸グリシジル、更にはスチレンスルホン酸ナトリウム、クロロメチルスチレン等のモノマーを用い、これらのモノマー濃度、反応温度及び反応時間を制御することで、重合するグラフト量を制御することができる。従って、グラフト重合前の素材の重量に対し、グラフト重合後の重量の比をグラフト率と呼ぶが、このグラフト率は、最大で500%が可能であり、グラフト重合後に導入されるイオン交換基は、最大で5meq/gが可能である。
【0043】
強酸性カチオン交換能を付与した不織布は、前記強塩基性アニオン交換能を付与する方法と同様に、繊維径20〜50μmで空隙率が約90%のポリオレフィン製の不織布に、γ線を照射した後グラフト重合を行う所謂放射線グラフト重合法により、グラフト鎖を導入し、次に導入したグラフト鎖を、例えば加熱した硫酸で処理してスルホン酸基を導入して作製される。また、加熱したリン酸で処理すればリン酸基が導入できる。ここでグラフト率は、最大で500%が可能であり、グラフト重合後に導入されるイオン交換基は、最大で5meq/gが可能である。
【0044】
なお、イオン交換体48の素材の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系高分子、またはその他有機高分子が挙げられる。また素材形態としては、不織布の他に、織布、シート、多孔質材、ネット、短繊維等が挙げられる。
【0045】
ここで、ポリエチレンやポリプロピレンは、放射線(γ線と電子線)を先に素材に照射する(前照射)ことで、素材にラジカルを発生させ、次にモノマーと反応させてグラフト重合することができる。これにより、均一性が高く、不純物が少ないグラフト鎖ができる。一方、その他の有機高分子は、モノマーを含浸させ、そこに放射線(γ線、電子線、紫外線)を照射(同時照射)することで、ラジカル重合することができる。この場合、均一性に欠けるが、ほとんどの素材に適用できる。
【0046】
このように、イオン交換体48をアニオン交換能またはカチオン交換能を付与した不織布で構成することで、純水または超純水や電解液等の液体が不織布の内部を自由に移動して、不織布内部の水分解触媒作用を有する活性点に容易に到達することが可能となって、多くの水分子が水素イオンと水酸化物イオンに解離される。さらに、解離によって生成した水酸化物イオンが純水または超純水や電解液等の液体の移動に伴って効率良く加工電極44の表面に運ばれるため、低い印加電圧でも高電流が得られる。
【0047】
更に、図1に示すように、加工テーブル42の側方に位置して、イオン交換体48を再生する再生部54が備えられている。この再生部54は、揺動自在な揺動アーム56と、この揺動アーム56の自由端に保持した再生ヘッド58とを有している。そして、電源52(図2参照)を介して、イオン交換体48に加工時とは逆の電位を与え、イオン交換体48に付着した銅等の付着物の溶解を促進させることで、加工中にイオン交換体48を再生できるようになっている。この場合、再生されたイオン交換体48は、加工テーブル42の上面に供給される純水または超純水でリンスされる。
【0048】
搬送部28は、化学機械的研磨部24と電解加工部26とに挟まれた位置に設置され、下端に取付けた旋回モータ60の駆動に伴って旋回する旋回軸62を有している。この旋回軸62には、上端に取付けた上下動モータ64の駆動に伴って軸方向に沿って上下動する上下動板66が備えられ、この上下動板66に水平方向に延びるトップリングヘッド68の基端部が固定されている。このトップリングヘッド68の自由端には、昇降軸72が備えられ、この昇降軸72の下端に、基板Wを着脱自在に保持するトップリング74がボールジョイント76を介して傾動自在に連結されている。
【0049】
昇降軸72と平行に、この昇降軸72を介してトップリング74で保持した基板Wを所定の押圧力で研磨テーブル30の研磨面32aに押圧するシリンダ78が配置されている。更に、この昇降軸72に取付けた従動プーリ80とトップリング回転用モータ82の駆動軸に取付けた駆動プーリ84との間にタイミングベルト86が掛け渡され、これによって、このモータ82の駆動に伴って、トップリング74が昇降軸72と一体に回転するようになっている。
【0050】
これにより、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を図3に示すプッシャ16の直上方に移動させ、このプッシャ16を上昇させて、プッシャ16から基板Wを受取る。そして、トップリング74で基板Wを保持した状態で、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を研磨テーブル30の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させ、シリンダ78を介してトップリング74で保持した基板Wを研磨テーブル30の研磨面32aに所定の押圧力で押圧しつつ、研磨テーブル30とトップリング74とを回転させ、同時に砥液ノズル36から研磨布32に砥液を供給する。これによって、基板Wの表面(下面)の化学機械的研磨を行う。
【0051】
また、トップリング74で基板Wを保持した状態で、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を加工テーブル42の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させて、トップリング74で保持した基板Wを加工テーブル42のイオン交換体48に近接乃至接触させ、この状態で、加工テーブル42とトップリング74とを回転させ、同時に純水、好ましくは超純水を加工テーブル42の上面のイオン交換体48に供給しながら、加工電極44と給電電極46との間に電圧を印加する。これによって、基板の表面(下面)の電解加工(エッチング)を行う。
【0052】
次に、この基板処理システムによる基板処理(電解加工)について説明する。なお、この例では、トップリング74で保持した基板Wの表面を化学機械的研磨で研磨し、次に、電解加工でエッチングした後、更に化学機械的研磨で研磨することで、図18に示す、基板Wの表面に成膜した銅膜6を化学機械的研磨と電解加工を併用して除去し、例えばTaNからなるバリアメタル(バリア層)5が露出した時に該バリアメタル5を化学機械的研磨で除去するようにした例を示す。この化学機械的研磨で研磨する工程と、電解加工でエッチングする工程は、任意の順番で、任意の回数行うことができることは勿論である。
【0053】
先ず、例えば図18(b)に示す、表面に導電体膜(被加工部)として銅膜(導電性材料)6を形成した基板Wを収納してロード・アンロード部12にセットしたカセットから、1枚の基板Wを搬送ロボット20で取出し、この基板Wを、必要に応じて反転機14に搬送して反転させて、基板Wの銅膜6を形成した表面が下を向くようにする。次に、この表面が下を向いた基板Wを搬送ロボット20でプッシャ16まで搬送してプッシャ16上に載置する。そして、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74をプッシャ16の直上方に移動させ、プッシャ16を上昇させて、プッシャ16上の基板Wをトップリング74で吸着保持する。
【0054】
次に、トップリング74で基板Wを保持した状態で、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を研磨テーブル30の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させ、シリンダ78を介してトップリング74で保持した基板Wを研磨テーブル30の研磨面32aに所定の押圧力で押圧する。この状態で、研磨テーブル30とトップリング74とを回転させ、同時に砥液ノズル36から研磨布32に砥液を供給して、基板Wの表面(下面)の化学機械的研磨を行う。そして、基板W上に銅膜6の膜厚が所定の値に達したことを検知した時、トップリング74を上昇させ、研磨テーブル30とトップリング74の回転を停止し、更に砥液の供給を停止して化学機械的研磨を一旦終了する。
【0055】
次に、トップリング74で基板Wを保持したまま、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を加工テーブル42の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させて、トップリング74で保持した基板Wを加工テーブル42のイオン交換体48に近接乃至接触させ、この状態で、加工テーブル42とトップリング74とを回転させ、同時に純水、好ましくは超純水を加工テーブル42の上面のイオン交換体48に供給しながら、加工電極44と給電電極46との間に電圧を印加して、基板の表面(下面)の電解加工(エッチング)を行う。
【0056】
つまり、イオン交換体48により生成された水素イオンまたは水酸化物イオンによって、基板Wに設けられた銅膜6の電解加工を行うのであり、純水、好ましくは超純水がイオン交換体48の内部を流れるようにすることで、水素イオンまたは水酸化物イオンを多量に生成し、これを基板Wの表面に供給することで、効率のよい電解加工を行うことができる。
【0057】
ここで、純水、好ましくは超純水がイオン交換体48の内部を流れるようにすることで、水の解離反応を促進させる官能基(強酸性陽イオン交換材料ではスルホン酸基)に充分な水を供給して水分子の解離量を増加させ、水酸化物イオン(もしくはOHラジカル)との反応により発生した加工生成物(ガスも含む)を水の流れにより除去して、加工効率を高めることができる。従って、純水、好ましくは超純水の流れは必要で、また純水、好ましくは超純水の流れとしては、一様かつ均一であることが望ましく、一様かつ均一な流れとすることで、イオンの供給及び加工生成物の除去の一様性及び均一性、ひいては加工効率の一様性及び均一性を図ることができる。
【0058】
この時、加工電極44と給電電極46との間に印加する電圧、またはこの間に供給する電流を制御部22で任意に変化させて加工レートを最適に調整し、例えばTaN等からなるバリアメタル5が露出したこと検知した時に電解研磨を終了する。つまり、加工電極44と給電電極46との間に供給する電圧にあっては、この電圧を高くすると、加工電極44と給電電極46との間を流れる電流値が大きなり、この結果、加工レートも大きくなる。そこで、このように、加工電極44と給電電極46との間に供給する電圧または電流の少なくとも一方を、任意(例えば経時的)に変化させることで、加工の段階(状況)に合わせて加工レートを最適に調整することができる。
そして、電解加工完了後、電源52の接続を切り、トップリング74を上昇させて、加工テーブル42とトップリング74の回転を停止させる。
【0059】
次に、トップリング74で基板Wを保持したまま、前述と同様にして、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を研磨テーブル30の上方に移動させ、トップリング74で保持した基板Wを研磨テーブル30の研磨面32aに所定の押圧力で押圧しつつ、研磨テーブル30とトップリング74とを回転させ、同時に砥液ノズル36から研磨布32に砥液を供給して、基板Wの表面(下面)の化学機械的研磨を行う。
【0060】
そして、図18(c)に示すように、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充填させた銅膜6の表面と絶縁膜2の表面とがほぼ同一平面となって、銅膜6からなる配線が形成されされたことを検知した時、トップリング74を上昇させ、研磨テーブル30とトップリング74の回転を停止し、更に砥液の供給を停止して化学機械的研磨を終了する。
【0061】
この研磨終了後、トップリングヘッド68を揺動させて基板Wをプッシャ16に受渡す。搬送ロボット20は、このプッシャ16から基板Wを受取り、必要に応じて反転機14に搬送して反転させ、更に洗浄装置18に搬送して洗浄・乾燥した後、基板Wをロード・アンロード部12のカセットに戻す。
【0062】
なお、この例では、電解加工部26に純水、好ましくは超純水を供給した例を示している。このように電解質を含まない純水、好ましくは超純水を使用して電解加工を行うことで、基板Wの表面に電解質等の余分な不純物が付着したり、残留したりすることをなくすことができる。更に、電解によって溶解した銅イオン等が、イオン交換体48にイオン交換反応で即座に捕捉されるため、溶解した銅イオン等が基板Wの他の部分に再度析出したり、酸化されて微粒子となり基板Wの表面を汚染したりすることがない。
【0063】
ここで、超純水は、比抵抗が大きく電流が流れ難いため、電極と被加工物との距離を極力短くしたり、電極と被加工物との間にイオン交換体を挟むことで電気抵抗を低減したりしているが、さらに電解液を組み合わせることで、更に電気抵抗を低減して消費電力を削減することができる。なお、電解液による加工では、被加工物の加工される部分が加工電極よりやや広い範囲に及ぶが、超純水とイオン交換体の組合せでは、超純水にほとんど電流が流れないため、被加工物の加工電極とイオン交換体が投影された範囲内のみが加工されることになる。
【0064】
また、純水または超純水の代わりに、純水または超純水に電解質を添加した電解液を使用してもよい。電解液を使用することで、さらに電気抵抗を低減して消費電力を削減することができる。この電解液としては、例えば、NaClやNaSO等の中性塩、HClやHSO等の酸、更には、アンモニア等のアルカリなどの溶液が使用でき、被加工物の特性によって適宜選択して使用すればよい。電解液を用いる場合は、基板Wとイオン交換体48との間に僅かの隙間を設けて非接触とすることが好ましい。
【0065】
更に、純水または超純水の代わりに、純水または超純水に界面活性剤等を添加して、電気伝導度が500μS/cm以下、好ましくは、50μS/cm以下、更に好ましくは、0.1μS/cm以下(比抵抗で10MΩ・cm以上)にした液体を使用してもよい。このように、純水または超純水に界面活性剤を添加することで、基板Wとイオン交換体48の界面にイオンの移動を防ぐ一様な抑制作用を有する層を形成し、これによって、イオン交換(金属の溶解)の集中を緩和して加工面の平坦性を向上させることができる。ここで、界面活性剤濃度は、100ppm以下が望ましい。なお、電気伝導度の値があまり高いと電流効率が下がり、加工速度が遅くなるが、500μS/cm以下、好ましくは、50μS/cm以下、更に好ましくは、0.1μS/cm以下の電気伝導度を有する液体を使用することで、所望の加工速度を得ることができる。
【0066】
また、基板Wと加工電極44及び給電電極46との間にイオン交換体48を挟むことで、加工速度を大幅に向上させるようにしている。つまり、超純水電気化学的加工は、超純水中の水酸化物イオンと被加工材料との化学的相互作用によるものである。しかし、超純水中に含まれる反応種である水酸化物イオン濃度は、常温・常圧状態で10−7mol/Lと微量であるため、除去加工反応以外の反応(酸化膜形成等)による除去加工効率の低下が考えられる。このため、除去加工反応を高効率で行うためには、水酸化物イオンを増加させる必要がある。そこで、水酸化物イオンを増加させる方法として、触媒材料により超純水の解離反応を促進させる方法があり、その有力な触媒材料としてイオン交換体が挙げられる。具体的には、イオン交換体中の官能基と水分子との相互作用により水分子の解離反応に関する活性化エネルギを低下させる。これによって、水の解離を促進させて、加工速度を向上させることができる。
【0067】
ここで、例えばイオン交換体48としてカチオン交換基を付与したものを使用して銅の電解加工を行うと、加工終了後に銅がイオン交換体(カチオン交換体)48のイオン交換基を飽和しており、次の加工を行う時の加工効率が悪くなる。また、イオン交換体48としてアニオン交換基を付与したものを使用して銅の電解加工を行うと、イオン交換体(アニオン交換体)48の表面に銅の酸化物の微粒子が生成されて付着し、次の処理基板の表面を汚染するおそれがある。
【0068】
そこで、このような場合に、揺動アーム56の自由端に保持した再生ヘッド58を加工テーブル42のイオン交換体48に近接乃至接触させ、この状態で、電源52を介してイオン交換体48に加工時とは逆の電位を与え、イオン交換体48に付着した銅等の付着物の溶解を促進させることで、加工中にイオン交換体48を再生する。この場合、再生されたイオン交換体48は、加工テーブル42の上面に供給される純水または超純水でリンスされる。
【0069】
図4は、本発明が適用される他の基板処理装置10aを示す。この基板処理装置10aの前記図1及び図2に示す基板処理装置10と異なる点は、化学機械的研磨部24として、研磨テーブル30の表面(上面)に固定砥粒からなる固定砥粒定盤90を貼着し、この固定砥粒定盤90の表面を研磨面90aとなすとともに、研磨テーブル30の上方に、砥粒を含まない純水、または純水に界面活性剤等の添加剤を添加した液体91を供給する液体ノズル92を配置した点である。
【0070】
ここに、固定砥粒は、例えばセリアやシリカ等の砥粒を、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、MBSやABS等のコアシェル型樹脂等のバインダ中に固定し、金型で板状に成形したものである。この砥粒とバインダと空孔率の比率は、例えば、砥粒:バインダ:空孔率=10〜50%:30〜80%:0〜40%(境界値を含む)である。
【0071】
このような固定砥粒定盤90は、硬質の研磨面90aを構成しており、傷(スクラッチ)の発生を防止しつつ、安定した研磨速度が得られ、しかも砥粒を含まない純水、または純水に界面活性剤等の添加剤を添加した液体を供給して化学機械的研磨を行うことで、高価で取扱いが面倒な研磨液の使用量を削減することができる。
【0072】
図5は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10bを示す。この基板処理装置10bの前記図1及び図2に示す基板処理装置10と異なる点は、研磨テーブル30として、基板Wの直径よりやや大きな直径を有し、中空モータ94の回転によって、自転を行わない公転運動、いわゆる並進運動(スクロール運動)を行うようにしたものを使用し、更に砥液供給ライン96に介装したポンプ98の駆動に伴い、中空モータ94の中空部、及び研磨テーブル30の内部に設けた砥液流路30aを通過させて、砥液を研磨布32に供給するようにした点である。この例によれば、研磨テーブル30の小型化を図るとともに、基板Wと研磨布32の研磨面32aとの摺動速度を基板Wの全面に亘って均一にすることができる。
【0073】
図6は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10cを示す。この基板処理装置10cの前記図1及び図2に示す基板処理装置10と異なる点は、化学機械的研磨部24として、モータの駆動に伴って回転する駆動ローラ100と該駆動ローラ100と平行に配置した従動ローラ102との間に、無端状の研磨布104を走行自在に掛け渡し、上方を走行する研磨布104の下方に押圧台106を配置したものを使用し、更に、電解加工部26の加工テーブル42の上面に配置されるイオン交換体48として、この例では、一対の強酸性カチオン交換繊維48a,48bと、この強酸性カチオン交換繊維48a,48bに挟まれた強酸性カチオン交換膜48cとの3層構造からなる積層体で構成したものを使用した点である。ここで、砥液34を供給する砥液ノズル36は、押圧台106の上流側に配置されている。また、イオン交換体(積層体)48は、通水性が良く、硬度が高いばかりでなく、基板Wと対向する露出表面(上面)が良好な平滑性を有するようになっている。
【0074】
この例によれば、シリンダ78を介してトップリング74で保持した基板Wを研磨布104の研磨面に所定の押圧力で押圧し、トップリング74を回転させつつ、研磨布104を走行させ、同時に砥液ノズル36から研磨布104に砥液34を供給して、基板Wの表面(下面)の化学機械的研磨を行う。
【0075】
ここに、イオン交換体48を不織布、織布、多孔膜等のイオン交換材料を複数枚重ねた多層構造とすることで、イオン交換体48の持つトータルのイオン交換容量を増加させ、例えば、銅の除去(研磨)加工を行う際に、酸化物の発生を抑制して、酸化物が加工レートに影響することを防止することができる。つまり、イオン交換体48のトータルのイオン交換容量が除去加工の段階で取り込まれる銅イオンの量よりも小さい場合には、酸化物がイオン交換体の表面もしくは内部に生成されてしまい、加工レートに影響を及ぼす。この原因としては、イオン交換体のイオン交換基の量が影響し、容量以上の銅イオンは酸化物となると考えられる。このため、イオン交換体48を、イオン交換材料を複数枚重ねた多層構造として、トータルのイオン交換容量を高めることで、酸化物の発生を抑制することができる。
【0076】
図7は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10dを示す。この基板処理装置10dは、前記図1及び図2に示す基板処理装置10と同様な構成の化学機械的研磨部24と電解加工部26とを備えており、この化学機械的研磨部24と電解加工部26との間に、ロード・アンロード機構を備えたプッシャ108が配置されている。
【0077】
更に、化学機械的研磨部24の側方に位置して、旋回自在な第1旋回軸110が配置され、この第1旋回軸110に該旋回軸110の旋回に伴って揺動する第1トップリングヘッド112が上下動自在に備えられている。この第1トップリングヘッド112の自由端に第1昇降軸114が回転自在に支承され、この第1昇降軸114の下端に、基板Wを着脱自在に保持する第1トップリング116が取付けられている。更に、この第1トップリング116で保持した基板Wを所定の押圧力で研磨テーブル30の研磨面32aに押圧するシリンダ118と、第1トップリング116を回転させる第1トップリング回転用モータ120が備えられている。
【0078】
これにより、プッシャ108上に置かれた基板Wを、第1旋回軸110を旋回させてプッシャ108の直上方に移動させた第1トップリング116で吸着保持し、この第1トップリング116で保持した基板Wを、第1旋回軸110を旋回させて研磨テーブル30の上方に移動させ、この位置で基板Wの表面に化学機械的研磨を行い、この研磨後の基板Wを、第1旋回軸110を旋回させてプッシャ108の直上方に移動させてプッシャ108に戻すことができるようになっている。
【0079】
一方、電解加工部26の側方に位置して、旋回自在な第2旋回軸130が配置され、この第2旋回軸130に該旋回軸130の旋回に伴って揺動する第2トップリングヘッド132が上下動自在に備えられている。この第2トップリングヘッド132の自由端に第2昇降軸134が回転自在に支承され、この第2昇降軸134の下端に、基板Wを着脱自在に保持する第2トップリング136が取付けられている。更に、第2トップリング136を回転させる第2トップリング回転用モータ140が備えられている。
【0080】
これにより、プッシャ108上に置かれた基板Wを、第2旋回軸130を旋回させてプッシャ108の直上方に移動させた第2トップリング136で吸着保持し、この第2トップリング136で保持した基板Wを、第2旋回軸130を旋回させて加工テーブル42の上方に移動させ、この位置で基板Wの表面に電解加工(エッチング)を行い、この電解加工後の基板Wを、第2旋回軸130を旋回させてプッシャ108の直上方に移動させてプッシャ108に戻すことができるようになっている。
【0081】
この例によれば、例えば化学機械的研磨部24で研磨を行った基板をプッシャ108上に置き、この研磨後のプッシャ108上に置かれた基板を電解加工部26で電解加工して、プッシャ108に戻すことができ、これによって、プッシャ108を介して基板Wを受渡すことで、化学機械的研磨部24での化学機械的研磨と、電解加工部26での電解加工(エッチング)の両処理を連続して行うことができる。
【0082】
図8及び図9は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10eを示す。この基板処理装置10eは、前記図1及び図2に示す基板処理装置10と同様な構成の2つの化学機械的研磨部24a,24bと、1つの電解加工部26とを備えている。そして、これらの化学機械的研磨部24a,24b及び電解加工部26は、直列に沿った位置に配置されており、これらの側方に、基板Wを保持して走行する基板搬送装置150が配置されている。
【0083】
この基板搬送装置150は、ベース152と、前記図1及び図2に示す基板処理装置10の搬送部28とほぼ同様な構成で、ベース152に設けた走行用モータ154の駆動に伴って、該ベース152に沿って走行する走行部156とを有している。この走行部156は、支柱158を有し、この支柱158には、上端に取付けた上下動モータ160の駆動に伴って軸方向に沿って上下動する上下動板162が備えられ、この上下動板162に水平方向に延びるトップリングヘッド164の基端部が固定されている。このトップリングヘッド164の自由端には、昇降軸166が備えられ、この昇降軸166の下端に、基板Wを着脱自在に保持するトップリング168がボールジョイント170を介して傾動自在に連結されている。
【0084】
昇降軸166と平行に、この昇降軸166を介してトップリング168で保持した基板Wを所定の押圧力で研磨テーブル30の研磨面32aに押圧するシリンダ172が配置されている。更に、この昇降軸166に取付けた従動プーリ174とトップリング回転用モータ176の駆動軸に取付けた駆動プーリ178との間にタイミングベルト180が掛け渡され、これによって、このモータ176の駆動に伴って、トップリング168が昇降軸166と一体に回転するようになっている。
【0085】
これにより、例えば、一方の化学機械的研磨部24aでの化学機械的研磨、電解加工部26での電解加工、他方の化学機械的研磨部24bでの化学機械的研磨を順に行う場合には、トップリング168で基板Wを保持した状態で、走行部156を走行させて、トップリング168を化学機械的研磨部24aの研磨テーブル30の上方に移動させる。しかる後、トップリング168を下降させ、シリンダ172を介してトップリング168で保持した基板Wを研磨テーブル30の研磨面32aに所定の押圧力で押圧しつつ、研磨テーブル30とトップリング168とを回転させ、同時に砥液ノズル36から研磨布32に砥液を供給する。これによって、基板の表面(下面)の化学機械的研磨を行う。
【0086】
次に、トップリング168で基板Wを保持したまま、トップリング168を上昇させ、走行部156を走行させて、トップリング168を電解加工部26の加工テーブル42の上方に移動させる。しかる後、上下動モータ160の駆動により、トップリング168で保持した基板Wを加工テーブル42のイオン交換体48に近接乃至接触させ、この状態で、加工テーブル42とトップリング168とを回転させ、同時に純水、好ましくは超純水を加工テーブル42の上面のイオン交換体48に供給しながら、加工電極44と給電電極46との間に電圧を印加する。これによって、基板の表面(下面)の電解加工(エッチング)を行う。
【0087】
そして、トップリング168で基板Wを保持したまま、トップリング168を上昇させ、走行部156を走行させて、トップリング168を化学機械的研磨部24bの研磨テーブル30の上方に移動させる。しかる後、前述と同様に、シリンダ172を介してトップリング168で保持した基板Wを研磨テーブル30の研磨面32aに所定の押圧力で押圧しつつ、研磨テーブル30とトップリング168とを回転させ、同時に砥液ノズル36から研磨布32に砥液を供給して、基板の表面(下面)の化学機械的研磨を行う。
【0088】
ここで、各化学機械的研磨部24a,24bでは、プロセスステップを変えた化学機械的研磨を行う。このプロセスステップを変えるとは、加工工具、基板と研磨面との相対速度、加工液、基板の押圧力等の少なくとも1つを変えることを意味する。なお、同一の化学機械的研磨部で、プロセスステップを変えた化学機械的研磨を行うようにしてもよい。
【0089】
図10は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10fを示す。この基板処理装置10fは、前記図1及び図2に示す基板処理装置10と同様な構成の2つの化学機械的研磨部24a,24bと、1つの電解加工部26とを備えており、この一方の化学機械的研磨部24aと電解加工部26との間、及び2つの化学機械的研磨部24a,24bの間に、図7に示す基板処理装置10dに備えられているものと同様な構成の、ロード・アンロード機構を備えたプッシャ108a,108bがそれぞれ配置されている。
【0090】
更に、各化学機械的研磨部24a,24bの側方には、図7に示す基板処理装置10dに備えられているものとほぼ同様な構成を備えた旋回自在な第1旋回軸110が配置され、プッシャ108aまたは108b上に置かれた基板Wを、第1旋回軸110を旋回させてプッシャ108aまたは108bの直上方に移動させた第1トップリング116で吸着保持し、この第1トップリング116で保持した基板Wを、第1旋回軸110を旋回させて研磨テーブル30の上方に移動させ、この位置で基板Wの表面に化学機械的研磨を行い、この研磨後の基板Wを、第1旋回軸110を旋回させてプッシャ108aまたは108bの直上方に移動させてプッシャ108aまたは108bに戻すことができるようになっている。
【0091】
一方、電解加工部26の側方には、図7に示す基板処理装置10dに備えられているものとほぼ同様な構成を備えた第2旋回軸130が配置され、プッシャ108a上に置かれた基板Wを、第2旋回軸130を旋回させてプッシャ108aの直上方に移動させた第2トップリング136で吸着保持し、この第2トップリング136で保持した基板Wを、第2旋回軸130を旋回させて加工テーブル42の上方に移動させ、この位置で基板Wの表面に電解加工(エッチング)を行い、この電解加工後の基板Wを、第2旋回軸130を旋回させてプッシャ108aの直上方に移動させてプッシャ108aに戻すことができるようになっている。
【0092】
この例によれば、例えば電解加工部26で電解加工を行った基板をプッシャ108a上に置き、この電解加工後のプッシャ108a上に置かれた基板を化学機械的研磨部24aで研磨して、この研磨後の基板をプッシャ108b上に置き、この研磨後のプッシャ108b上に置かれた基板を化学機械的研磨部24bで研磨してプッシャ108bに戻すことができ、これによって、プッシャ108a,108bを介して基板Wを受渡すことで、化学機械的研磨部24a,24bでの化学機械的研磨と、電解加工部26での電解加工(エッチング)の両処理を連続して行うことができる。
【0093】
なお、この例では、ロード・アンロード機構を備えた2つのプッシャ108a,108bを備えた例を示しているが、例えば化学機械的研磨部24aと電解加工部26との間のみにロード・アンロード機構を備えたプッシャを配置し、2つの化学機械的研磨部の間は、共通のトップリングを使用するようにしてもよい。
【0094】
図11及び図12は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10gを示し、図13は、この基板処理装置10gを備えた基板処理システムの全体構成を示す。図13に示すように、この基板処理システムは、例えば、図18(b)に示す、表面に導電体膜(被加工部)としての銅膜6を有する基板Wを収納したカセットを搬出入する搬出入部としての一対のロード・アンロード部12、基板Wを反転させる反転機14、基板受渡し用のプッシャ16、洗浄装置18及び基板処理装置10gを備えている。そして、ロード・アンロード部12、反転機14、プッシャ16及び洗浄装置18に囲まれた位置に、これらの間で基板Wを搬送して授受する搬送装置としての走行型搬送ロボット20が配置されている。更に、基板処理装置10gによる電解加工の際に、下記の加工電極44と給電電極46との間に印加する電圧、またはこの間を流れる電流を任意に制御する等の種々の制御を行う制御部22が備えられている。
【0095】
基板処理装置10gには、複数の電解加工部が備えられている。例えば、図11及び図12に示す例では、基板の表面を超純水または純水を用いた電解加工でエッチングする第1の電解加工部26aと第2の電解加工部26bの2個の電解加工部が備えられ、これら電解加工部26a,26bの間に、基板Wを着脱自在に保持して第1の電解加工部26aと第2の電解加工部26bとの間を搬送する搬送部28が配置されている。
【0096】
第1の電解加工部26a及び第2の電解加工部26bは、共に中空モータ40に直結され該中空モータ40の駆動に伴って、自転を行わない公転運動、いわゆるスクロール運動(並進回転運動)を行う加工テーブル42を有している。この加工テーブル42は、絶縁体から構成されており、この加工テーブル42の上面に、扇状の加工電極44と給電電極46とが円周方向に沿って所定間隔離間して交互に埋設されている。そして、第1の電解加工部26aの加工電極44と給電電極46の上面には、第1のイオン交換体48dが、第2の電解加工部26bの加工電極44と給電電極46の上面には、第2のイオン交換体48eがそれぞれ配置されている。
【0097】
ここで、第1の電解加工部26aにあっては、その第1のイオン交換体48dとして弾性が高く変形しにくいものが、第2の電解加工部26bにあっては、その第2のイオン交換体48eとして弾性の低い(前記第1のイオン交換体48dより弾性率が小さく変形しやすい)ものがそれぞれ使用されている。ここで、弾性の高いイオン交換体48dとしては、例えば Nafion117 (Dupont社製)等が挙げられる。また、弾性の低いイオン交換体48eとしては、織布や不織布にグラフト重合を施してイオン交換能力を付加したものなどが挙げられる。
このイオン交換体48d,48eとしては、前述の図6に示す基板処理装置10cに使用されている3層構造のものの他、任意の形状や構造を有するものが使用できることは勿論である。
【0098】
なお、第1の電解加工部26aと第2の電解加工部26bは、使用されているイオン交換体の種類(弾性の高低)が異なるだけで、その他の構成は全て同じである。そこで、第1の電解加工部26aのイオン交換体48dと第2の電解加工部26bのイオン交換体48eを共にイオン交換体48として以下説明する。
【0099】
中空モータ40の内部には、外部から延びる純水供給管(図示せず)が配置され、加工テーブル42の中心部には、この純水供給管と連通して加工テーブル42の上面で開口する貫通孔が設けられている。これによって、この純水供給管と連通孔を通って、純水、好ましくは超純水が加工テーブル42の上面のイオン交換体48に供給されるようになっている。
【0100】
更に、図11に示すように、加工テーブル42の側方に位置して、イオン交換体48を再生する再生部54が備えられている。この再生部54は、揺動自在な揺動アーム56と、この揺動アーム56の自由端に保持した再生ヘッド58とを有している。そして、電源52(図12参照)を介して、イオン交換体48に加工時とは逆の電位を与え、イオン交換体48に付着した銅等の付着物の溶解を促進させることで、加工中にイオン交換体48を再生できるようになっている。この場合、再生されたイオン交換体48は、加工テーブル42の上面に供給される純水または超純水でリンスされる。
【0101】
搬送部28は、第1の電解加工部26aと第2の電解加工部26bとに挟まれた位置に設置され、下端に取付けた旋回モータ60の駆動に伴って旋回する旋回軸62を有している。この旋回軸62には、上端に取付けた上下動モータ64の駆動に伴って軸方向に沿って上下動する上下動板66が備えられ、この上下動板66に水平方向に延びるトップリングヘッド68の基端部が固定されている。このトップリングヘッド68の自由端には、昇降軸72が備えられ、この昇降軸72の下端に、基板Wを着脱自在に保持するトップリング74がボールジョイント76を介して傾動自在に連結されている。
【0102】
昇降軸72と平行に、この昇降軸72を昇降させるシリンダ78が配置されている。更に、この昇降軸72に取付けた従動プーリ80とトップリング回転用モータ82の駆動軸に取付けた駆動プーリ84との間にタイミングベルト86が掛け渡され、これによって、このモータ82の駆動に伴って、トップリング74が昇降軸72と一体に回転するようになっている。
【0103】
これにより、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を図13に示すプッシャ16の直上方に移動させ、このプッシャ16を上昇させて、プッシャ16から基板Wを受取る。そして、トップリング74で基板Wを保持した状態で、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を、第1の電解加工部26aまたは第2の電解加工部26bの一方の加工テーブル42の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させて、トップリング74で保持した基板Wを加工テーブル42のイオン交換体48に近接乃至接触させ、この状態で、加工テーブル42とトップリング74とを回転させ、同時に純水、好ましくは超純水を加工テーブル42の上面のイオン交換体48に供給しながら、加工電極44と給電電極46との間に電圧を印加する。これによって、基板の表面(下面)の電解加工(エッチング)を行う。
【0104】
次に、この基板処理システムによる基板処理(電解加工)について説明する。先ず、例えば図18(b)に示す、表面に導電体膜(被加工部)として銅膜6を形成した基板Wを収納してロード・アンロード部12にセットしたカセットから、1枚の基板Wを搬送ロボット20で取出し、この基板Wを、必要に応じて反転機14に搬送して反転させて、基板Wの銅膜6を形成した表面が下を向くようにする。次に、この表面が下を向いた基板Wを搬送ロボット20でプッシャ16まで搬送してプッシャ16上に載置する。そして、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74をプッシャ16の直上方に移動させ、プッシャ16を上昇させて、プッシャ61上の基板Wをトップリング74で吸着保持する。
【0105】
次に、トップリング74で基板Wを保持した状態で、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を、第1の電解加工部26aの加工テーブル42の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させて、トップリング74で保持した基板Wを加工テーブル42のイオン交換体48dに近接乃至接触させ、この状態で、加工テーブル42とトップリング74とを回転させ、同時に純水、好ましくは超純水を加工テーブル42の上面のイオン交換体48eに供給しながら、加工電極44と給電電極46との間に電圧を印加して、基板の表面(下面)の電解加工を行う。
【0106】
この第1の電解加工部26aでは、表面が平滑で高弾性のイオン交換体48dを使用して、基板Wに積層した銅膜6の表面に生じている段差を解消することを目的とした研磨を行う。つまり、イオン交換体が柔らかく変形しやすいと、銅膜6の表面の凹凸にイオン交換体が倣ってしまい、銅膜6の凸部を選択的に段差解消することが困難であるが、表面が平滑で高弾性(変形しにくい)のイオン交換体を用いることで、銅膜6と接する部分のみで加工が進み、段差解消が達成される。
【0107】
そして、基板W上に銅膜6の研磨が進み、この表面の段差が解消されたことを検知した時、電源52の接続を切り、トップリング74を上昇させて、加工テーブル42とトップリング74の回転を停止させる。
【0108】
次に、トップリング74で基板Wを保持したまま、トップリングヘッド68を揺動させて、トップリング74を、第2の電解加工部26bの加工テーブル42の上方に移動させる。しかる後、トップリング74を下降させて、トップリング74で保持した基板Wを加工テーブル42のイオン交換体48eに近接乃至接触させ、この状態で、加工テーブル42とトップリング74とを回転させ、同時に純水、好ましくは超純水を加工テーブル42の上面のイオン交換体48eに供給しながら、加工電極44と給電電極46との間に電圧を印加して、基板の表面(下面)の電解加工を行う。
【0109】
この第2の電解加工部26bでは、表面が平滑で低弾性のイオン交換体48eを使用して銅膜6の研磨を進める。つまり、段差解消が終了した後も所定の膜厚まで銅膜6の除去加工を進める必要があり、その場合には、銅膜6は平坦になっているので、イオン交換体が高弾性である必要はない。そこで、この様に段差解消が終了した銅膜6の加工には、低弾性のイオン交換体を用いることができる。
【0110】
そして、基板W上に銅膜6の研磨が進み、例えばTaN等からなるバリアメタル(バリア層)5が露出したことを検知した時に、電源52の接続を切り、トップリング74を上昇させて、加工テーブル42とトップリング74の回転を停止させる。
【0111】
ここで、第1の電解加工部26aと第2の電解加工部26bでの加工に際し、相対速度などは特に変える必要はない。しかし、電流密度を低くした方が、段差解消能力が高い。従って、第1の電解加工部26aでの平坦化加工時は電流密度を比較的小さくし、平坦化終了後の第2の電解加工部26bでの加工では電流密度を高め、基板全面を高速で除去することが好ましい。また、第1の電解加工部26aでの加工では、平坦度を得るために供給する液体として超純水を用いることが望ましいが、第2の電解加工部26bでの加工では、既に平坦度は得られているため、電解質を含む液体を加工液として用いて高速度で加工を進めるようにしてもよい。その場合は、第2の電解加工部26bにイオン交換体を配置しなくてもよい。また、段差に比べて膜厚が大きい場合などに於いては、第2の電解加工部26bで電解液による加工を行い、その後第1の電解加工部26aで超純水による加工を行ってもよい。
【0112】
この研磨終了後、トップリングヘッド68を揺動させて基板Wをプッシャ16に受渡す。搬送ロボット20は、このプッシャ16から基板Wを受取り、必要に応じて反転機14に搬送して反転させ、更に洗浄装置18に搬送して洗浄した後、洗浄後の基板Wをロード・アンロード部12のカセットに戻す。
【0113】
図14は、本発明が適用される更に他の基板処理装置10hを示す。この基板処理装置10hは、前記図11及び図12に示す基板処理装置10gに備えられているものと同様な構成の第1の電解加工部26a及び第2の電解加工部26bの他に、第3の電解加工部26cを備えており、この第1の電解加工部26aと第2の電解加工部26bの間、及び第2の電解加工部26bと第3の電解加工部26cの間に、ロード・アンロード機構を備えたプッシャ208a,208bがそれぞれ配置されている。この第3の電解加工部26cは、その第3のイオン交換体48fとして、図18に示す、バリアメタル(バリア層)5を研磨除去するのに最適なものを使用したもので、その他の構成は、第1の電解加工部26a及び第2の電解加工部26bと同様である。
【0114】
そして、第1の電解加工部26a、第2の電解加工部26b及び第3の電解加工部26cの側方には、旋回自在な旋回軸210が配置され、プッシャ208aまたは208b上に置かれた基板Wを、旋回軸210を介して旋回アーム212を旋回させてプッシャ208aまたは208bの直上方に移動させたトップリング216で吸着保持し、このトップリング216で保持した基板Wを、旋回軸210を旋回させて、加工テーブル42の上方に移動させ、この位置で基板Wの表面に電解加工(エッチング)を行い、この電解加工後の基板Wを、旋回軸210を旋回させてプッシャ208aまたは208bの直上方に移動させてプッシャ208aまたは208bに戻すことができるようになっている。
【0115】
この例によれば、例えば前述のようにして、例えばTaN等からなるバリアメタル5が露出するまで研磨が進んだ基板Wをプッシャ208b上に置き、この基板Wを第3の電解加工部26cに搬送し、この第3の電解加工部26cでバリアメタル5を研磨除去する。そして、図18(c)に示すように、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充填させた銅膜6の表面と絶縁膜2の表面とがほぼ同一平面となって、銅膜6からなる配線が形成されたことを検知した時、研磨を終了する。そして、この研磨を終了した基板Wを、プッシャ208a,208b等を介して、前述と同様にして、ロード・アンロード部12のカセットに戻す。
これにより、第1のイオン交換体48d及び第2のイオン交換体48eとは別の第3のイオン交換体48fを使用した第3の電解加工部26cで、加工条件の異なる、例えばバリアメタル5の除去加工を効率的に行うことができる。
【0116】
なお、この例では、バリアメタル5を第3の電解加工部26cで研磨除去するようにしているが、この第3の電解加工部26cの代わりに、基板を化学機械的研磨する化学的機械的研磨部を備え、この化学的機械的研磨部の、例えば研磨パッドとスラリーを用いた化学的機械的研磨(CMP)でバリアメタルを除去加工するようにしてもよい。
【0117】
図15は、本発明の実施の形態の基板処理装置10iの電解加工部300を、図16は、同じく、イオン交換体302を保持したイオン交換体保持部304を電解加工部300の電極部318に装着する時の状態を、図17は、この基板処理装置10iを備えた基板処理システムの全体構成をそれぞれ示す。この基板処理装置10iは、図17に示すように、電解加工部300と、膜状のイオン交換体302を保持した、例えばカートリッジタイプの複数のイオン交換体保持部304a,304bを収納するストッカ306a,306bと、電解加工部300に備えられたイオン交換体保持部304a,304bをストッカ306a,306b内に収納されたイオン交換体保持部304a,304bに取換えるイオン交換体交換手段としての交換用ロボット308,309とから主に構成されている。なお、この基板処理システムの他の構成は、図13に示すものと同様であるので、ここでは図13に示す部材と同一または相当部材には同一符号を付してその説明を省略する。ロボット308,309はそれぞれ軸308b,309bを中心に回動し、アーム308a,309aによりイオン交換体保持部304a,304bをストッカ306a,306bと電解加工部300の間を移動させる。
【0118】
この電解加工部300は、図15に示すように、水平方向に揺動自在な揺動アーム310の自由端に垂設されて基板Wをその表面を下向き(フェイスダウン)にして吸着保持する基板保持部312と、円板状で絶縁体からなり、扇状の加工電極314と給電電極316とを該加工電極314と給電電極316の表面(上面)が同一面となるように露出させて交互に埋設した電極部318とを上下に備えている。電極部318の上部には、イオン交換体302を保持するイオン交換体保持部304が着脱自在に設けられ、このイオン交換体保持部304を電極部318の上部に装着した時に、イオン交換体302が加工電極314と給電電極316の表面を一体に覆うように構成されている。
【0119】
この例では、加工電極314と給電電極316とを有する電極部318として、基板保持部312で保持する基板Wの直径よりやや大きな直径を有するものを使用し、電極部318を相対運動(ここではスクロール運動)させて、基板Wの表面全域を同時に電解加工するようにしている。
【0120】
基板保持部312を揺動させる揺動アーム310は、上下動用モータ320の駆動に伴ってボールねじ322を介して上下動し、揺動用モータ324の駆動に伴って回転する揺動軸326の上端に連結されている。また、基板保持部312は、揺動アーム310の自由端に取付けた自転用モータ328に接続され、この自転用モータ328の駆動に伴って回転(自転)するようになっている。
【0121】
電極部318は、中空モータ330に直結され、この中空モータ330の駆動に伴って、スクロール運転(並進回転運動)するようになっている。電極部318の中央部には、純水、より好ましくは超純水を供給する純水供給部としての貫通孔318aが設けられている。そして、この貫通孔318aは、スクロール運転を行わせるために中空モータ330の駆動軸に直結したクランク軸332に設けた貫通孔332aを介して、中空モータ330の中空部の内部を延びる純水供給管334に接続されている。純水または超純水は、この貫通孔332aを通して供給された後、吸水性を有するイオン交換体302を通じて加工面全域に供給される。
【0122】
イオン交換体302は、中空円板状の絶縁体からなる一対の分割治具340a,340bを有するイオン交換体保持部304で保持され、一律に伸張した状態で(一定のテンションをもって)加工電極314及び給電電極316の露出表面に密着して固定されるようになっている。すなわち、図16に詳細に示すように、電極部318は、大径のベース部318bと該ベース部318bの上部に一体に連接した小径の円柱状の電極支持部318cを有している。一方、イオン交換体302は、一対の分割治具340a,340bで周縁部を挟持しボルト等で仮止めして、イオン交換体保持部304に保持されている。そして、この状態で、図16(b)に示すように、イオン交換体302を保持したイオン交換体保持部304を電極部318の電極支持部318cに押込み嵌合させて該イオン交換体保持部304を電極支持部318cに固定することで、イオン交換体302が固定されるようになっている。
【0123】
これにより、このイオン交換体保持部304の押込みの際に、イオン交換体302とイオン交換体保持部304との間に滑りが発生することを防止しつつ、イオン交換体302に常に一定のテンションが掛かるようにして、イオン交換体保持部304を介してイオン交換体302を固定することができる。
【0124】
この例において、交換用ロボット308は、開閉自在な一対のアーム308aを有しており、このアーム308aでイオン交換体302を保持したイオン交換体保持部304を挟持して保持し、これによって、電極部318に装着したイオン交換体保持部304とストッカ306内に収納したイオン交換体保持部304とを交換できるようになっている。つまり、交換用ロボット308をそのアーム308aが電極部318に装着したイオン交換体保持部304の周囲を包囲する位置に移動させ、この状態でアーム308aを閉じてイオン交換体保持部304を左右から挟持して保持する。そして、アーム308aを上昇させることで、イオン交換体保持部304を電極部318の電極支持部318cから引抜いて取外し、このイオン交換体保持部304をストッカ306内に搬送し、アーム308aを開くことで、このイオン交換体保持部304をストッカ306内に収納する。
【0125】
次に、交換用ロボット308のアーム308aをストッカ306内に収納した交換すべきイオン交換体保持部304の周囲を包囲する位置に位置させ、この状態でアーム308aを閉じて、ストッカ306内のイオン交換体保持部304を左右から挟持して保持する。そして、このイオン交換体保持部304を電極部318の電極支持部318cの上方に搬送し、アーム308aを下降させることで、イオン交換体保持部304を電極部318の電極支持部318cに押込み嵌合させて該イオン交換体保持部304を電極支持部318cに固定して、イオン交換体302を固定する。そして、アーム308aを開いて、イオン交換体保持部304の保持を解いた後、交換用ロボット308を元の位置に戻す。
【0126】
この例によれば、イオン交換体302を保持する、例えばカートリッジタイプのイオン交換体保持部304を介して、電解加工部300での加工に使用するイオン交換体302を変更することで、単一の電解加工部300で加工条件が異なる、即ち異なる特性を有するイオン交換体302による複数の電解加工を行うことができる。
【0127】
ここではイオン交換体をロボットにより交換する例を示したが、人が交換してもよい。その場合は、イオン交換体保持部304a,304bを電極部318に着脱可能に固定させる機構がイオン交換体交換手段となる。
【0128】
この例にあっては、前述の各例とほぼ同様に、電解加工部300の基板保持部312で基板Wを吸着保持し、揺動アーム310を揺動させて基板保持部312を電極部318の直上方の加工位置まで移動させる。次に、上下動用モータ320を駆動して基板保持部312を下降させ、この基板保持部312で保持した基板Wを、電極部318の上面にイオン交換体保持部304を介して配置したイオン交換体302の表面に接触させるか、または近接させる。この状態で、貫通孔318aを通じて、電極部318の下側から該電極部318の上面に純水または超純水を供給しつつ、加工電極314と給電電極316との間に電源336から所定の電圧を印加し、同時に、基板保持部312を回転(自転)させ、電極部318をスクロール運動させて電解加工を行う。
【0129】
この時、この電解加工に適するイオン交換体302を保持したイオン交換体保持部304を選択して、このイオン交換体保持部304を電極部318に装着し、これによって、任意のイオン交換体を使用した電解加工を行う。そして、電解加工の加工条件に合わせて、イオン交換体保持部304を介してイオン交換体302を変更して使用するのであり、これによって、単一の電解加工部で、加工条件の異なる複数の電解加工を、各加工条件に適したイオン交換体を選択的に使用して行うことができる。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、純水、好ましくは超純水等を用いた電解加工を従来の化学的機械研磨(CMP)と併用することにより、例えば銅配線やコンタクト形成において、化学的機械研磨(CMP)が持つ研磨液による半導体基板の汚染や、研磨液自身や洗浄時に使用する薬品のコスト、さらにはこれらの処理における環境への負荷といった問題点を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される基板処理装置の平面図である。
【図2】 本発明が適用される基板処理装置の正面図である。
【図3】図1及び図2に示す基板処理装置を備えた基板処理システムの全体構成を示す配置図である。
【図4】 本発明が適用される他の基板処理装置の正面図である。
【図5】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の正面図である。
【図6】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の正面図である。
【図7】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の平面図である。
【図8】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の平面図である。
【図9】 図8の正面図である。
【図10】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の平面図である。
【図11】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の平面図である。
【図12】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の正面図である。
【図13】図11及び図12に示す基板処理装置を備えた基板処理システムの全体構成を示す配置図である。
【図14】 本発明が適用される更に他の基板処理装置の平面図である。
【図15】 本発明の実施の形態の基板処理装置の電解加工部を示す一部切断の正面図である。
【図16】 本発明の実施の形態の基板処理装置の電極部にイオン交換体保持部を装着する時の状態を示す図である。
【図17】図15及び図16に示す基板処理装置を備えた基板処理システムの全体構成を示す配置図である。
【図18】銅配線を形成する例を工程順に示す図である。
【符号の説明】
5 バリアメタル(バリア層)
6 銅膜
7 シード層
10,10a〜10i 基板処理装置
12 ロード・アンロード部
22 制御部
24,24a,24b 化学機械的研磨部
26,26a,26b,26c,300 電解加工部
28 搬送部
30 研磨テーブル
32,104 研磨布
32a,90a 研磨面
36 砥液ノズル
42 加工テーブル
44,314 加工電極
46,316 給電電極
48,302 イオン交換体
50 電極板
52 電源
54 再生部
58 再生ヘッド
68,112,132,164 トップリングヘッド
74,116,136,168 トップリング
76,170 ボールジョイント
90 固定砥粒定盤
92 液体ノズル
106 押圧台
108,108a,108b プッシャ
150 基板搬送装置
154 走行部
304 イオン交換体保持部
304a,304b イオン交換体保持
340a,340b 分割治具

Claims (9)

  1. イオン交換体を保持するイオン交換体保持部と
    給電電極と加工電極を有し、基板と加工電極もしくは基板と給電電極との間の少なくとも一方に、前記イオン交換体保持部で保持したイオン交換体を配置し前記給電電極と前記加工電極との間に電圧を印加して、液体存在下で基板表面を電解加工する電解加工部と、
    前記電解加工部の前記イオン交換体保持部を他のイオン交換体保持部に交換するイオン交換体交換手段とを有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記イオン交換体保持部を複数備えたことを特徴とする請求項記載の基板処理装置。
  3. 前記イオン交換体保持部は、イオン交換体の周縁部を挟持する分割治具からなることを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 前記イオン交換体保持部を、前記加工電極及び給電電極の少なくと一方を具備する電極部に固定して、前記イオン交換体を前記電極部に固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記イオン交換体交換手段は、複数のイオン交換体保持部を収容するストッカと前記加工電極及び給電電極の少なくとも一方を具備する電極部との間でイオン交換体保持部を交換することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 基板の表面を化学機械的研磨する化学機械的研磨部と、
    基板を着脱自在に保持し、前記化学機械的研磨部と前記電解加工部との間を移動自在なトップリングを更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記化学機械的研磨部と前記電解加工部との間に配置され、前記化学機械的研磨部と前記電解加工部との間で、前記トップリングに基板を受け渡し可能なプッシャを更に有することを特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
  8. 前記電解加工部において、液体に酸化防止剤が添加されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記化学機械的研磨部には、研磨テーブルが複数備えられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の基板処理装置。
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