JP4076404B2

JP4076404B2 - toothbrush

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Publication number: JP4076404B2
Application number: JP2002255469A
Authority: JP
Inventors: 明鈴木; 公江三宮; 優子田宮
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-08-30
Filing date: 2002-08-30
Publication date: 2008-04-16
Anticipated expiration: 2022-08-30
Also published as: JP2004089470A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が植毛台に形成された複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束を、植毛台に形成された複数の植毛孔に平線を打ち込んだり熱で融着させる方法等によって各々植設固定することにより形成されるものである。また、歯ブラシは、歯間部、歯面部、歯頸部等の歯の部位に応じた適切な刷掃を効率良く行って歯垢等を効果的に除去できるように、毛束の配置やブリッスルの毛先の形状等に様々な工夫がなされている。
【０００３】
一方、歯間部の刷掃を効率良く行える歯ブラシとしては、例えばブリッスルの植毛高さを異ならせて毛丈の長いブリッスルの毛先が歯間部に入り込み易くなるようにしたものが考えられるが、毛丈の長いブリッスルのコシを強くするために毛束を太くした場合や、毛丈の短い他のブリッスルとの関係で毛丈の長いブリッスルの配置が適切でない場合には、却って歯垢の除去効果を充分に発揮できなくなる。
【０００４】
本発明は、植毛高さの異なるブリッスルの配置と植毛孔の孔径を調整することにより、植毛されたブリッスルによる効率の良い歯間部の刷掃を可能にして、歯垢の除去効果を充分に発揮させることのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が植毛台に形成された複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台に植設された前記複数本のブリッスルの先端を平坦な面に当接させて前記植毛台の後側から３００ｇの荷重を垂直に負荷しつつ刷掃した際に前記平坦な面に先端が接触するブリッスルである主ブリッスルについて、前記植毛台の植毛面を歯ブラシの軸方向と平行な３ｍｍ幅の中央帯状領域とこれの両側の一対の外側領域とに区画して、ブリッスルの先端が前記中央帯状領域上に位置する主ブリッスルを中央主ブリッスル、前記外側領域上に位置する主ブリッスルを外側主ブリッスルとした場合に、前記中央主ブリッスルの平均植毛高さが、前記各外側領域における外側主ブリッスルの平均植毛高さよりも高く、且つ歯ブラシの軸方向の孔径が１．４ｍｍ以下となっている軸方向小径植毛孔の開口面積の総和が、全植毛孔の開口面積の総和の５０％以上を占めている歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【０００６】
また、本発明の歯ブラシは、前記中央主ブリッスルの平均植毛高さが、各々の前記外側領域における外側主ブリッスルの平均植毛高さよりも０．１〜４．０ｍｍ高くなっていることが好ましい。
【０００７】
ここで、本願において、「主ブリッスル」は、図４（ａ），（ｂ）にモデル化して示すように、植毛台５０に植設された複数本のブリッスル５１の先端を平坦な面５２に当接させて植毛台５０の後側から３００ｇの荷重Ｐを垂直に負荷しつつ刷掃した際に、平坦な面５２に先端が接触するブリッスル５１ａを意味するものであり、３００ｇの荷重Ｐが垂直に負荷されて植毛台５０が変位ｓだけ移動してもその先端が平坦な面５２に当接しない、最も長いブリッスルと５１ａとの毛丈の段差ｄが変位ｓよりも大きいブリッスル５１ｂを除いて考える趣旨である。
【０００８】
また、本願において、中央主ブリッスルは、歯ブラシの軸方向と平行な３ｍｍ幅の中央帯状領域に植設されてその先端が当該中央帯状領域の上方に位置する主ブリッスルであって、毛束が中央帯状領域と外側領域との間の区画線に跨って植設されている場合には、当該区画線で分けて中央帯状領域側に配置された主ブリッスルを中央主ブリッスルとし、外側領域側に配置された主ブリッスルを外側主ブリッスルとするものである。
【０００９】
なお、中央帯状領域の幅を３ｍｍとしたのは、後述する歯垢除去率のモデル試験により、中央帯状領域における中央主ブリッスルと各外側領域における外側主ブリッスルとの平均植毛高さの差である凸型の内外段差等を統一した条件下で、中央帯状領域の幅を変化させつつ歯垢除去率に対するパラメータを調べた結果、中央帯状領域の幅を３ｍｍとすることによって歯垢除去率の変化が特に顕著に現れたことによるものである。
【００１０】
さらに、本願において、軸方向小径植毛孔は、歯ブラシの軸方向に沿った最大の長さ（孔径）が１．４ｍｍ以下の植毛孔であり、これらの植毛孔の孔径は、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束の根本部における束径と同義である。また植毛孔の開口面積は、各植毛孔において、主ブリッスルが植毛された部分の開口面積を意味するものであり、したがってこれらの植毛孔の孔径は、主ブリッスル以外のブリッスルのみが植毛されている部分を除いた部分の孔径を意味するものである。
【００１１】
そして、本発明の歯ブラシによれば、中央主ブリッスルの平均植毛高さが、各外側領域における外側主ブリッスルの平均植毛高さよりも大きくなっているので、外側主ブリッスルよりも毛丈の長い中央主ブリッスルの毛先が刷掃時に歯間部に容易且つスムーズに入り込んで効率良く歯間部の刷掃を行なうことが可能になる。また歯ブラシの軸方向の孔径が１．４ｍｍ以下となっている軸方向小径植毛孔の開口面積の総和が、全植毛孔の開口面積の総和の５０％以上を占めているので、歯間部に容易且つスムーズに入り込みやすい軸方向小径植毛孔に植毛されたブリッスルの歯間部への侵入が、歯間部に入り込みにくい軸方向大径植毛孔に植毛されたブリッスルによって妨げられることが少なくなって、効率良く歯間部の刷掃を行なうことが可能になる。したがって、これらの相乗的な作用により歯垢の除去効果を充分に発揮することが可能になる。
【００１２】
また、本発明の歯ブラシによれば、凸型の内外段差の範囲を０．１〜４．０ｍｍとすることにより、歯垢除去効果を向上させるのに十分な段差を効率良く確保することが可能になる。内外段差が４．０ｍｍよりも大きいと、外側のブリッスルが短くなりすぎて、内側のブリッスルの外側へのはみ出しを阻止しにくくなり、歯垢除去効果をかえって低下させる場合がある。
【００１３】
なお、本発明によれば、各軸方向小径植毛孔に植設された毛丈の長いブリッスルが過度に撓みすぎるのを防止するコシを強くするための手段としては、例えば各主ブリッスルの毛の太さを調整したり各主ブリッスルの毛の材質を調整することによって、各主ブリッスル自体のかたさをかたくする方法等を採用することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図１に示す本発明の好ましい第１実施形態に係る歯ブラシ１０は、把持部（図示せず）と植毛台１１とこれらを連結する首部１２とからなる歯ブラシ本体の植毛台１１に形成した複数の植毛孔１３に、複数本のブリッスル１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄを束ねてなる毛束（タフト）１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，１５ｄを各々植毛（植設）することによって構成されている。
【００１５】
本第１実施形態の歯ブラシ１０によれば、歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂等の合成樹脂からなる公知のもので、その植毛台１１の平坦な植毛面には、直径が１．２ｍｍの円形断面の植毛孔１３が千鳥状に整列されて、植毛面の略全域に亘って縦横４０箇所に分散配置されていると共に、これらの植毛孔１３には、図１において白丸で略示される第１毛束１５ａが１２箇所に、黒丸で略示される第２毛束１５ｂが２箇所に、丸に十字を描いて略示される第３毛束１５ｃが８箇所に、二重丸で略示される第４毛束１５ｄが１８箇所に各々植毛されている。これらの４０箇所の植毛孔１３は、いずれも、その開口面が直径１．２ｍｍの円形となっていることにより、歯ブラシ１０の軸方向Ｘの孔径が１．４ｍｍ以下（１．２ｍｍ）の軸方向小径植毛孔を形成している。
【００１６】
また、各毛束１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，１５ｄを構成するブリッスル１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄは、ナイロン等の合成樹脂からなる例えば６〜９milの太さを有するフィラメント材であって、これを例えば十数本〜数十本束ねることによって各毛束１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，１５ｄが形成されている。
【００１７】
本第１実施形態によれば、植毛台１１の植毛面を歯ブラシ１０の軸方向Ｘと平行な一対の区画線１８によって３ｍｍ幅の中央帯状領域１６とこれの両側の一対の外側領域１７とに区画した際に、中央帯状領域１６には１２箇所の第１毛束１５ａと２箇所の第２毛束１５ｂとが植毛され、各外側領域１７には、各々４箇所の第３毛束１５ｃと９箇所の第４毛束１５ｄとが植毛されることになる。なお、本第１実施形態によれば、中央帯状領域１６と外側領域１７との間の区画線１８に隣接して配置される第１毛束１５ａ、第３毛束１５ｃ、第４毛束１５ｄの周縁部に位置するブリッスル１４ａ，１４ｃ，１４ｄの一部が、中央帯状領域１６側又は外側領域１７側にはみ出して植毛されている。
【００１８】
そして、本第１実施形態によれば、第１毛束１５ａは、太さが９mil（０．２２９ｍｍ）の第１ブリッスル１４ａを１６本束ねて構成されており、各第１ブリッスル１４ａは植毛面から１１．５ｍｍの毛丈で植毛されている。また第２毛束１５ｂは、太さが８mil（０．２０３ｍｍ）の第２ブリッスル１４ｂを２０本束ねて構成されており、各第２ブリッスル１４ｂは植毛面から１１．５ｍｍの毛丈で植毛されている。さらに、第３毛束１５ｃは、太さが７mil（０．１７８ｍｍ）の第３ブリッスル１４ｃを２６本束ねて構成されており、各第３ブリッスル１４ｃは植毛面から１０．５ｍｍの毛丈で植毛されている。さらにまた、第４毛束１５ｄは、太さが６mil（０．１５２ｍｍ）の第４ブリッスル１４ｄを３４本束ねて構成されており、各第４ブリッスル１４ｄは植毛面から１０．５ｍｍの毛丈で植毛されている。
【００１９】
本第１実施形態の歯ブラシ１０によれば、各毛束１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，１５ｄを構成するブリッスル１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄの全てが、植毛台１１に植設された複数本のブリッスルの先端を平坦な面に当接させて植毛台１１の後側から３００ｇの荷重を垂直に負荷しつつ刷掃した際に平坦な面に先端が接触するブリッスルである主ブリッスルを構成することになる。
【００２０】
また、中央帯状領域１６に植毛されてその先端が当該中央帯状領域１６の上方に位置する第１ブリッスル１４ａ，第２ブリッスル１４ｂ等による中央主ブリッスルの平均植毛高さが、各外側領域１７に植毛されてその先端が当該外側領域１７の上方に位置する第３ブリッスル１４ｃ，第４ブリッスル１４ｄ等による外側主ブリッスルの平均植毛高さよりも例えば１．０ｍｍ高くなっている。
【００２１】
さらに、本第１実施形態の歯ブラシ１０によれば、植毛台１１に形成された植毛孔１３の全てが軸方向小径植毛孔となっているので、軸方向小径植毛孔の開口面積の総和は、全植毛孔の開口面積の総和の１００％（５０％以上）を占めることになる。
【００２２】
そして、本第１実施形態の歯ブラシ１０によれば、植毛高さの異なるブリッスル１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄの配置と植毛孔１３の孔径を調整することにより、植毛されたブリッスルブリッスル１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，１４ｄによる効率の良い歯間部の刷掃を可能にして、歯垢の除去効果を充分に発揮させることが可能になる。
【００２３】
すなわち、本第１実施形態によれば、中央帯状領域１６における中央主ブリッスルと各外側領域１７における外側主ブリッスルとの平均植毛高さの差である凸型の内外段差が例えば１．０ｍｍとなっているので、外側主ブリッスルよりも毛丈の長い中央主ブリッスルの毛先が刷掃時に歯間部に容易且つスムーズに入り込んで効率良く歯間部の刷掃を行なうことが可能になる。また歯ブラシ１０の軸方向Ｘの孔径が１．４ｍｍ以下となっている軸方向小径植毛孔１３の開口面積の総和が、全植毛孔１３の開口面積の総和の５０％以上（１００％）を占めているので、歯間部に容易且つスムーズに入り込みやすい軸方向小径植毛孔に植毛されたブリッスルの歯間部への侵入が、歯間部に入り込みにくい軸方向大径植毛孔に植毛されたブリッスルによって妨げられることが少なくなって、効率良く歯間部の刷掃を行なうことが可能になる。したがって、これらの相乗的な作用により歯垢の除去効果を充分に発揮することが可能になる。
【００２４】
図２（ａ）及び（ｂ）は、本発明の好ましい第２実施形態に係る歯ブラシ２０を示すものであり、本第２実施形態に係る歯ブラシ２０は、把持部（図示せず）と植毛台２１とこれらを連結する首部２２とからなる歯ブラシ本体の植毛台２１に形成した複数の植毛孔２３ａ，２３ｂ，２３ｃ，２３ｄに、複数本のブリッスル２４ａ，２４ｂ，２４ｃ，２４ｄを束ねてなる毛束（タフト）２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄを各々植毛（植設）することによって構成されている。
【００２５】
また、本第２実施形態の歯ブラシ２０によれば、歯ブラシ本体は、上記第１実施形態の歯ブラシ１０と同様に、例えばポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂等の合成樹脂からなる公知のもので、その植毛台２１の平坦な植毛面には、これの略全域に亘って、歯ブラシ２０の軸方向Ｘと平行な短軸が０．８ｍｍ、これと垂直な長軸が３．０ｍｍのトラック円形状の第１植毛２３ａ穴が５箇所に、歯ブラシ２０の軸方向Ｘと平行な長軸が２．２ｍｍ、これと垂直な短軸が０．８ｍｍのトラック円形状の第２植毛孔２３ｂが１６箇所に、長軸が１．５ｍｍ、短軸が０．８ｍｍのトラック円形状の第３植毛孔２３ｃが５箇所に、同じく長軸が１．５ｍｍ、短軸が０．８ｍｍのトラック円形状の第４植毛孔２３ｄが７箇所に形成されている。
【００２６】
そして、５箇所の第１植毛２３ａ穴には、図２（ａ）において陰線を描いて略示される第１毛束２５ａが、１６箇所の第２植毛２３ｂ穴には、歯ブラシ２０の軸方向Ｘに片寄せた丸を描いて略示される第２毛束２５ｂが、５箇所の第３植毛孔２３ｃには、黒塗りで略示される第３毛束２５ｃが、７箇所の第４植毛孔２３ｄには、白塗りで略示される第４毛束２５ｄが、各々植毛されている。
【００２７】
また、本第２実施形態によれば、植毛台２１の植毛面を歯ブラシ２０の軸方向Ｘと平行な一対の区画線２８によって３ｍｍ幅の中央帯状領域２６とこれの両側の一対の外側領域２７とに区画した際に、中央帯状領域２６には、５箇所の第１毛束２５ａと５箇所の第３毛束２５ｃと１箇所の第４毛束２５ｄとが植毛され、各外側領域２７には、各々８箇所の第２毛束２５ｂと３箇所の第４毛束２５ｄとが植毛されることになる。なお、本第２実施形態によれば、中央帯状領域２６と外側領域２７との間の区画線２８に隣接して配置される第３毛束２５ｃ、第４毛束２５ｄは、その一部のブリッスル２４ｃ，２４ｄが、中央帯状領域２６側又は外側領域２７側にはみ出して植毛されている。
【００２８】
さらに、本第２実施形態によれば、第１毛束２５ａは、太さが９mil（０．２２９ｍｍ）の第１ブリッスル２４ａを３８本束ねて構成されており、各第１ブリッスル２４ａは植毛面から１１．５ｍｍの毛丈で植毛されている。また第２毛束２５ｂは、太さが７mil（０．１７８ｍｍ）の第２ブリッスル２４ｂを４８本束ねて構成されており、各第２ブリッスル２４ｂは植毛面から９．０〜１１．５ｍｍの毛丈で植毛されている。さらに、第３毛束２５ｃは、太さが９mil（０．２２９ｍｍ）の第３ブリッスル２４ｃを１５本束ねて構成されており、各第３ブリッスル２４ｃは植毛面から１１．０〜１２．０ｍｍの毛丈（植毛台２１の先端側の第３毛束２５ｃを構成する第３ブリッスル２４ｃから順番に１１．５ｍｍ、１２．０ｍｍ、１１．５ｍｍ、１１．０ｍｍの毛丈）で植毛されている。さらにまた、第４毛束２５ｄは、太さが８mil（０．２０３ｍｍ）の第４ブリッスル２４ｄを１９本束ねて構成されており、各第４ブリッスル２４ｄは植毛面から１０．５〜１１．５ｍｍの毛丈（植毛台２１の先端側の第４毛束２５ｄを構成する第４ブリッスル２４ｄから順番に１１．５ｍｍ、１１．０ｍｍ、１０．５ｍｍの毛丈）で植毛されている。
【００２９】
したがって、本第２実施形態によれば、５箇所の第３毛束２５ｃと７箇所の第４毛束２５ｄとを合わせた毛束群全体の上端のブラシ面は、植毛台２１の先端側から２列目の２つの第３毛束２５ｃ（毛丈１２．０ｍｍ）が最も高くなった、歯ブラシ２０の側方から視て山型の形状を形成している（図２（ｂ）参照）。
【００３０】
さらにまた、本第２実施形態によれば、上記第２毛束２５ｂは、図２（ａ）のＡ部にその上面図及び側面図を拡大して示すように、最も高い毛丈（１１．５ｍｍ）の８本の第２ブリッスル２４ｂから、最も低い毛丈（９．０ｍｍ）の第２ブリッスル２４ｂに亘って、先端形状が凹状の湾曲形状となるように第２ブリッスル２４ｂの毛丈を順次低くした状態で植毛されるものであり、これによって、植毛台２１の後側から３００ｇの荷重を垂直に負荷しつつ刷掃した際に、毛丈の長い方の２４本の第２ブリッスル２４ｂのみの先端が平坦な面に当接して、当該２４本の第２ブリッスル２４ｂのみが主ブリッスルを構成することになる。
【００３１】
上述のように各毛束２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄが植毛台２１に植毛されることにより、本第２実施形態の歯ブラシ２０によれば、毛丈の短い方の２４本の第２ブリッスル２４ｂを除いて、各毛束２５ａ，２５ｂ，２５ｃ，２５ｄを構成するブリッスル２４ａ，２４ｂ，２４ｃ，２４ｄが、植毛台１１に植設された複数本のブリッスルの先端を平坦な面に当接させて植毛台１１の後側から３００ｇの荷重を垂直に負荷しつつ刷掃した際に平坦な面に先端が接触するブリッスルである主ブリッスルを構成することになる。
【００３２】
また、本第２実施形態の歯ブラシ２０によれば、第１植毛孔２３ａは、歯ブラシ２０の軸方向Ｘの孔径に相当する短軸の長さが０．８ｍｍであることから、その全てが歯ブラシの軸方向Ｘの孔径が１．４ｍｍ以下となっている軸方向小径植毛孔を構成している。また第２植毛孔２３ｂは、軸方向Ｘの孔径に相当する長軸の長さが２．２ｍｍとなっているが、主ブリッスルである毛丈の長い方の２４本の第２ブリッスル２４ｂが植設される領域は長軸方向の半分の領域であることから、全ての第２植毛孔２３ｂにおける開口面の片側１．１ｍｍの領域が、実質的に軸方向小径植毛孔を構成することになる。さらに、第３植毛孔２３ｃは、歯ブラシ２０の軸方向Ｘの孔径に相当する短軸の長さが０．８ｍｍであることから、その全てが軸方向小径植毛孔を構成している。さらにまた、第４植毛孔２３ｄは、歯ブラシ２０の軸方向Ｘの孔径に相当する短軸の長さが０．８ｍｍである５箇所の第４植毛孔２３ｄのみが軸方向小径植毛孔を構成しており、１．５ｍｍの長軸が軸方向Ｘに配されている他の２箇所の第４植毛孔２３ｄは、軸方向小径植毛孔を構成しないことになる。
【００３３】
これらによって、本第２実施形態によれば、軸方向小径植毛孔の開口面積の総和が、全植毛孔の開口面積の総和の９４％（軸方向Ｘの孔径が０．８ｍｍのものが５８％、軸方向Ｘの孔径が実質的に１．１ｍｍのものが３６％）を占めることになる。
【００３４】
そして、本第２実施形態の歯ブラシ２０によっても、中央帯状領域２６における中央主ブリッスルと各外側領域２７における外側主ブリッスルとの平均植毛高さの差である凸型の内外段差が０．６５ｍｍとなっており、また軸方向小径植毛孔の開口面積の総和が、全植毛孔の開口面積の総和の５０％以上（９４％）を占めているので、上記第１実施形態の歯ブラシ１０と同様の作用効果を奏することになる。
【００３５】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、植毛台における植毛孔の形状や配置、各毛束を構成するブリッスルの太さ、本数等は上記各実施形態のものに限定されるものではない。
【００３６】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００３７】
〔実施例１，２〕
上記第１実施形態の歯ブラシ１０と同様の構成を有する歯ブラシを実施例１の歯ブラシとし、上記第２実施形態の歯ブラシ２０と同様の構成を有する歯ブラシを実施例２の歯ブラシとして、後述の歯垢除去率のモデル試験により、歯垢除去率の評価を行った。評価の結果を図５に示す。なお、上述のように、中央帯状領域における中央主ブリッスルと各外側領域における外側主ブリッスルとの平均植毛高さの差である凸型の内外段差は、実施例１では１．０ｍｍ、実施例２では０．６５ｍｍであり、また軸方向小径植毛孔の開口面積の総和の、全植毛孔の開口面積の総和に対する割合は、実施例１では１００％、実施例２では９４％（軸方向Ｘの孔径が０．８ｍｍのものが５８％、軸方向Ｘの孔径が実質的に１．１ｍｍのものが３６％）である。
【００３８】
〔比較例１〜３〕
算出された内外段差が−０．５ｍｍ、軸方向小径植毛孔の開口面積の割合が５５％である市販品Ａを比較例１の歯ブラシとし、算出された内外段差が１．３ｍｍ、軸方向小径植毛孔の開口面積の割合が４０％である市販品Ｂを比較例２の歯ブラシとし、算出された内外段差が０．７ｍｍ、軸方向小径植毛孔の開口面積の割合が０％である市販品Ｃを比較例３の歯ブラシとして、後述の歯垢除去率のモデル試験により、歯垢除去率の評価を行った。評価の結果を図５に示す。
【００３９】
〔歯垢除去率のモデル試験〕
図３に示すように、Ｒ４の曲面同士を向き合わせたアルミブロックによる歯間部モデル３０を作成し、この歯間部モデル３０の表面に歯垢モデルとしてビデオテープ磁性層３１を取り付けた。ビデオテープとして、西友プライベートブランドの「Ｓ’ＲＩＢＢＯＮ」スタンダードタイプ（１２０分、型番３Ｔ−１２０ＳＲ）」を使用した。作成した歯間部モデル３０に対して、ブラッシングマシーンを用いて実施例１，２の歯ブラシ、及び比較例１〜３の歯ブラシの各々による刷掃を行った。刷掃条件は、荷重３００ｇ、速度１２０ｒｐｍ、振幅３０ｍｍ、回数１２０回とし、ハミガキとして研磨促進剤であるアパガードＭプラス（商品名、サンギ社製）を使用した。２πＲ×幅５ｍｍの領域を歯間部の評価領域３２をとし、刷掃後にビデオテープ磁性層３１を展開して、デジタルカメラで撮影すると共に画像解析した。画像解析によって、評価領域３２において磁性層が剥がれて白くなった部分の面積の比率を計算し、歯間部における歯垢除去率（％）とした。評価の結果を図５の各枠内に示す。
【００４０】
図５に示す評価結果によれば、本発明に係る実施例１，２の歯ブラシは、歯間部の歯垢の除去効果について、市販の比較例１〜３の歯ブラシと比較して極めて高い評価が得られることが判明する。
【００４１】
【発明の効果】
本発明の歯ブラシによれば、植毛高さの異なるブリッスルの配置と植毛孔の孔径を調整することにより、植毛されたブリッスルによる効率の良い歯間部の刷掃を可能にして、歯垢の除去効果を充分に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係る歯ブラシの要部を示す略示平面図である。
【図２】本発明の第２実施形態に係る歯ブラシの要部を示す（ａ）は略示平面図及び部分拡大図、（ｂ）は略示側面図である。
【図３】歯垢除去率のモデル試験の説明図である。
【図４】（ａ），（ｂ）は、植毛台の後側から３００ｇの荷重を垂直に負荷しつつ刷掃した際に、平坦な面に先端が接触する主ブリッスルの説明図である。
【図５】歯垢除去率のモデル試験の評価結果を示すチャートである。
【符号の説明】
１０，２０歯ブラシ
１１，２１植毛台
１２，２２首部
１３植毛孔
１４ａ，２４ａ第１ブリッスル
１４ｂ，２４ｂ第２ブリッスル
１４ｃ，２４ｃ第３ブリッスル
１４ｄ，２４ｄ第４ブリッスル
１５ａ，２５ａ第１毛束
１５ｂ，２５ｂ第２毛束
１５ｃ，２５ｃ第３毛束
１５ｄ，２５ｄ第４毛束
１６，２６中央帯状領域
１７，２７外側領域
１８，２８区画線
２３ａ第１植毛孔
２３ｂ第２植毛孔
２３ｃ第３植毛孔
２３ｄ第４植毛孔
Ｘ歯ブラシの軸方向[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a toothbrush in which a hair bundle formed by bundling a plurality of bristles is implanted in a plurality of flock holes formed on a flocking table.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
A toothbrush is formed by implanting and fixing a bunch of bristles by bundling a plurality of bristles by a method of driving a flat wire into a plurality of flock holes formed on a flocking table or fusing them with heat. It is. In addition, the toothbrush is designed to arrange the bristle bundles and bristle so that it can effectively remove the plaque and the like by efficiently performing appropriate brushing according to the parts of the teeth such as the interdental portion, tooth surface portion, and neck portion. Various ideas have been made on the shape of the hair ends.
[0003]
On the other hand, as a toothbrush that can efficiently clean the interdental portion, for example, a bristle bristle tip is made different so that a bristle tip having a long bristle length can easily enter the interdental portion. If the hair bundle is thickened to strengthen the stiffness of the long bristle, or if the arrangement of the long bristle is not appropriate in relation to other bristle with a short bristle, The removal effect cannot be fully exhibited.
[0004]
By adjusting the arrangement of the bristle with different flocking heights and the hole diameter of the flocked hole, the present invention enables efficient brushing of the interproximal part by the flocked bristles, and sufficiently removes plaque. It aims at providing the toothbrush which can be exhibited.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a toothbrush in which hair bundles formed by bundling a plurality of bristles are respectively planted in a plurality of flock holes formed on the flocking table, and the plurality of bristles planted on the flocking table For the main bristle that is a bristle whose tip contacts the flat surface when the tip is brought into contact with the flat surface and the surface is wiped off while applying a load of 300 g vertically from the rear side of the flocking table, The hair transplantation surface of the base is divided into a central strip region having a width of 3 mm parallel to the axial direction of the toothbrush and a pair of outer regions on both sides thereof, and the main bristle whose tip is located on the central strip region is the central main region. When the main bristle positioned on the outer region is an outer main bristle, the average flocking height of the central main bristle is higher than the average flocking height of the outer main bristle in each outer region. And a toothbrush in which the sum of the opening areas of the axially small diameter flocking holes in which the axial diameter of the toothbrush is 1.4 mm or less occupies 50% or more of the total opening area of all flocking holes. This achieves the above object.
[0006]
In the toothbrush of the present invention, it is preferable that the average flocking height of the central main bristle is 0.1 to 4.0 mm higher than the average flocking height of the outer main bristle in each of the outer regions.
[0007]
Here, in the present application, the “main bristle” is a model shown in FIGS. 4A and 4B, and the tips of a plurality of bristle 51 planted on the flocking table 50 are formed on a flat surface 52. This means a bristle 51a whose tip is in contact with the flat surface 52 when a load P of 300 g is applied from the rear side of the flocking table 50 while making a vertical contact, and the load P of 300 g is applied. Even if the hair flock 50 is moved vertically by the displacement s, its tip does not come into contact with the flat surface 52, except for the bristle 51b in which the hair height step d between the longest bristle and 51a is larger than the displacement s. The idea is to think.
[0008]
Further, in the present application, the central main bristle is a main bristle that is implanted in a central strip region having a width of 3 mm parallel to the axial direction of the toothbrush and whose tip is located above the central strip region, and the hair bundle is in the center. When planted across the lane line between the belt-like region and the outer region, the main bristle divided on the lane line and placed on the central belt-like region side is the central main bristle and placed on the outer region side The formed main bristle is used as the outer main bristle.
[0009]
The width of the central belt-like region is set to 3 mm because of a difference in average flocking height between the central main bristle in the central belt-like region and the outer main bristle in each outer region by a model test of the plaque removal rate described later. As a result of examining the parameters for the plaque removal rate while changing the width of the central band region under the condition that the convex inner and outer steps are unified, the change in the plaque removal rate by setting the width of the central band region to 3 mm. This is due to the fact that is particularly prominent.
[0010]
Further, in the present application, the axial small diameter flocking hole is a flocking hole whose maximum length (hole diameter) along the axial direction of the toothbrush is 1.4 mm or less, and the hole diameter of these flocking holes is a plurality of bristles. It is synonymous with the bundle diameter at the root of the bundle of hair bundles. Moreover, the opening area of the flock hole means the opening area of the portion where the main bristle is planted in each flock hole. Therefore, the diameter of these flock holes is that only the bristle other than the main bristle is planted. It means the hole diameter of the part excluding the part.
[0011]
According to the toothbrush of the present invention, since the average flocking height of the central main bristle is larger than the average flocking height of the outer main bristle in each outer region, the central main bristles having a longer hair length than the outer main bristle. The bristle tip easily and smoothly enters the interdental portion during the brushing, and the interdental portion can be efficiently cleaned. Moreover, since the sum total of the opening area of the axial small diameter flocking hole whose axial hole diameter of the toothbrush is 1.4 mm or less occupies 50% or more of the total opening area of all flocking holes, Invasion of the bristle planted in the axial small-diameter follicle hole, which is easy and smooth, is less likely to be blocked by the bristle planted in the axial large-diameter follicle hole, which is difficult to enter the interdental region. Thus, the interdental portion can be efficiently cleaned. Therefore, these synergistic actions can sufficiently exert the plaque removal effect.
[0012]
Further, according to the toothbrush of the present invention, by setting the range of the convex inner and outer steps to 0.1 to 4.0 mm, it is possible to efficiently ensure a step sufficient to improve the plaque removal effect. become. If the inner / outer step is larger than 4.0 mm, the outer bristle becomes too short and it is difficult to prevent the inner bristle from protruding to the outside, and the plaque removal effect may be reduced.
[0013]
According to the present invention, as a means for strengthening the stiffness that prevents the bristle with a long bristle planted in each axial small-diameter follicle from being excessively bent, for example, the hair of each main bristle By adjusting the thickness or adjusting the material of the hair of each main bristle, a method of making the hardness of each main bristle itself can be adopted.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The toothbrush 10 according to the first preferred embodiment of the present invention shown in FIG. 1 includes a plurality of flocks 11 formed on a toothbrush main body 11 comprising a gripping part (not shown), a flocking table 11, and a neck 12 connecting them. Each of the hair bundles (tufts) 15a, 15b, 15c, and 15d formed by bundling a plurality of bristles 14a, 14b, 14c, and 14d is implanted in the hair transplantation hole 13 (planting).
[0015]
According to the toothbrush 10 of the first embodiment, the toothbrush body is a known one made of a synthetic resin such as polypropylene or ABS resin, and the flat flocked surface of the flocking table 11 has a diameter of 1.2 mm. The flock holes 13 having a circular cross section are arranged in a staggered manner and distributed in 40 vertical and horizontal directions over substantially the entire area of the flocked surface, and these flock holes 13 are schematically indicated by white circles in FIG. A single hair bundle 15a is schematically shown by double circles at 12 places, a second hair bundle 15b schematically shown by black circles at 2 places, and a third hair bundle 15c schematically shown by drawing a cross in a circle at 8 places. 15 d of 4th hair | bristle bundles are each implanted by 18 places. These 40 flocking holes 13 are all shafts having a hole diameter in the axial direction X of the toothbrush 10 of 1.4 mm or less (1.2 mm) because the opening surface is circular with a diameter of 1.2 mm. The direction small-diameter flock hole is formed.
[0016]
Moreover, the bristle 14a, 14b, 14c, 14d which comprises each hair | bristle bundle 15a, 15b, 15c, 15d is a filament material which has a thickness of 6-9 mil which consists of synthetic resins, such as nylon, for example, Each hair bundle 15a, 15b, 15c, 15d is formed by bundling dozens to dozens.
[0017]
According to the first embodiment, the flocked surface of the flocking table 11 is divided into a central strip region 16 having a width of 3 mm and a pair of outer regions 17 on both sides thereof by a pair of partition lines 18 parallel to the axial direction X of the toothbrush 10. When partitioned, twelve first hair bundles 15a and two second hair bundles 15b are planted in the central belt-like region 16, and each of the outer region 17 has four third hair bundles 15c and Nine fourth hair bundles 15d are implanted. Note that, according to the first embodiment, the first hair bundle 15a, the third hair bundle 15c, and the fourth hair bundle 15d arranged adjacent to the partition line 18 between the central belt-like region 16 and the outer region 17. A portion of the bristle 14a, 14c, 14d located at the peripheral edge of the hair protrudes from the central belt-like region 16 side or the outer region 17 side and is implanted.
[0018]
And according to this 1st Embodiment, the 1st hair | bristle bundle 15a is comprised by bundling 16 1st bristle 14a whose thickness is 9 mil (0.229 mm), and each 1st bristle 14a is flocked surface. To 11.5 mm in length. The second bristles 15b are configured by bundling 20 second bristles 14b having a thickness of 8 mil (0.203 mm), and each second bristles 14b is planted with a hair length of 11.5 mm from the flocked surface. ing. Further, the third hair bundle 15c is constituted by bundling 26 third bristles 14c having a thickness of 7 mil (0.178 mm), and each third bristle 14c has a hair height of 10.5 mm from the flocked surface. Has been. Furthermore, the fourth hair bundle 15d is formed by bundling 34 fourth bristle 14d having a thickness of 6 mil (0.152 mm), and each fourth bristle 14d has a hair length of 10.5 mm from the flocked surface. It is flocked.
[0019]
According to the toothbrush 10 of the first embodiment, all of the bristles 14a, 14b, 14c, 14d constituting the bristle bundles 15a, 15b, 15c, 15d are a plurality of bristle planted on the flocking table 11. When the tip is brought into contact with a flat surface and a 300 g load is applied vertically from the rear side of the flocking table 11, the main bristle is configured as a bristle whose tip contacts the flat surface. .
[0020]
Further, the average flocking height of the central main bristle by the first bristle 14a, the second bristle 14b, etc., which is flocked to the central belt-like region 16 and whose tip is located above the central belt-like region 16, is flocked to each outer region 17. Then, the tip thereof is, for example, 1.0 mm higher than the average flocking height of the outer main bristle by the third bristle 14c, the fourth bristle 14d and the like located above the outer region 17.
[0021]
Furthermore, according to the toothbrush 10 of the first embodiment, since all of the flock holes 13 formed in the flocking table 11 are axially small diameter flocked holes, the sum of the opening areas of the axially small diameter flocked holes is: This accounts for 100% (50% or more) of the total opening area of all flock holes.
[0022]
And according to the toothbrush 10 of this 1st Embodiment, by adjusting arrangement | positioning of the bristle 14a, 14b, 14c, 14d from which flocking height differs, and the hole diameter of the flocking hole 13, the bristles bristle bristle 14a, 14b, The interdental portion can be efficiently cleaned by 14c and 14d, and the plaque removal effect can be sufficiently exhibited.
[0023]
That is, according to the first embodiment, the convex inner / outer step, which is the difference in average flocking height between the central main bristle in the central strip region 16 and the outer main bristle in each outer region 17, is, for example, 1.0 mm. Therefore, the bristles of the central main bristle whose hair length is longer than that of the outer main bristles can easily and smoothly enter the interdental portion at the time of brushing, so that the interdental portion can be efficiently cleaned. Moreover, the sum total of the opening area of the axial small diameter flocking hole 13 in which the hole diameter in the axial direction X of the toothbrush 10 is 1.4 mm or less occupies 50% or more (100%) of the total opening area of all flocking holes 13. Therefore, the bristle planted in the axial large-diameter follicle hole, which is difficult to penetrate into the interdental portion of the bristle planted in the axial small-diameter flock hole that easily and smoothly enters the interdental region. Therefore, the interdental portion can be efficiently cleaned. Therefore, these synergistic actions can sufficiently exert the plaque removal effect.
[0024]
FIGS. 2A and 2B show a toothbrush 20 according to a second preferred embodiment of the present invention. The toothbrush 20 according to the second embodiment includes a gripping part (not shown) and a flocking table. Bristles 24a, 24b, 24c, 24d are bundled in a plurality of flocking holes 23a, 23b, 23c, 23d formed in a flocking table 21 of a toothbrush main body comprising a neck 21 and a neck portion 22 connecting them. (Tuft) 25a, 25b, 25c, 25d is configured by flocking (planting) each.
[0025]
Further, according to the toothbrush 20 of the second embodiment, the toothbrush body is a known one made of a synthetic resin such as polypropylene or ABS resin, like the toothbrush 10 of the first embodiment. On the flat flocked surface, the first flocked track-shaped flock that has a short axis of 0.8 mm parallel to the axial direction X of the toothbrush 20 and a long axis of 3.0 mm is perpendicular to the axial direction X over substantially the entire area. 23a holes are provided at 5 locations, a long axis parallel to the axial direction X of the toothbrush 20 is 2.2mm, and a short axis perpendicular to this is a circular track-shaped second flocking hole 23b at 16 locations. Track circular third flocking hole 23c having a long axis of 1.5 mm and a short axis of 0.8 mm, and a track circular third flocking hole 23c having a long axis of 1.5 mm and a short axis of 0.8 mm. Are formed in seven places.
[0026]
In the five first flocked holes 23a, the first hair bundle 25a, which is schematically shown in a shaded line in FIG. 2 (a), and in the sixteen second flocked holes 23b, the axial direction X of the toothbrush 20 is shown. The second bristle bundle 25b, which is schematically shown by drawing a rounded circle, has five third flocked holes 23c, and the third flocked bundle 25c, schematically shown in black, has seven fourth flocked holes 23d. Each of the fourth hair bundles 25d schematically shown in white is planted.
[0027]
Further, according to the second embodiment, the flocking surface of the flocking table 21 is formed by a pair of partition lines 28 parallel to the axial direction X of the toothbrush 20 and a central strip region 26 having a width of 3 mm and a pair of outer regions 27 on both sides thereof. When divided into five, the central band-like region 26 is planted with five first hair bundles 25a, five third hair bundles 25c, and one fourth hair bundle 25d. In this case, eight second hair bundles 25b and three fourth hair bundles 25d are implanted. Note that, according to the second embodiment, the third hair bundle 25c and the fourth hair bundle 25d arranged adjacent to the partition line 28 between the central belt-like region 26 and the outer region 27 are a part of them. The bristle 24c, 24d protrudes from the central belt-like region 26 side or the outer region 27 side and is planted.
[0028]
Furthermore, according to the second embodiment, the first hair bundle 25a is configured by bundling 38 first bristle 24a having a thickness of 9 mil (0.229 mm), and each first bristle 24a has a flocked surface. To 11.5 mm in length. The second bristle bundle 25b is configured by bundling 48 second bristle 24b having a thickness of 7 mil (0.178 mm), and each second bristle 24b has a bristle of 9.0 to 11.5 mm from the flocked surface. Length and flocked. Further, the third hair bundle 25c is configured by bundling 15 third bristle 24c having a thickness of 9 mil (0.229 mm), and each third bristle 24c is 11.0 to 12.0 mm from the flocked surface. The hair is planted at a hair length (11.5 mm, 12.0 mm, 11.5 mm, 11.0 mm hair length in order from the third bristle 24c constituting the third hair bundle 25c on the tip side of the hair transplant table 21). Further, the fourth hair bundle 25d is configured by bundling 19 fourth bristle 24d having a thickness of 8 mil (0.203 mm), and each fourth bristle 24d is 10.5 to 11.5 mm from the flocked surface. (11.5 mm, 11.0 mm, 10.5 mm hair length in order from the fourth bristle 24 d constituting the fourth hair bundle 25 d on the distal end side of the flocking table 21).
[0029]
Therefore, according to the second embodiment, the brush surface at the upper end of the entire hair bundle group including the five third hair bundles 25c and the seven fourth hair bundles 25d is from the tip side of the flock base 21. The two third bristle bundles 25c (hair length 12.0 mm) in the second row form a mountain shape when viewed from the side of the toothbrush 20 (see FIG. 2B).
[0030]
Furthermore, according to the second embodiment, the second hair bundle 25b has the highest bristle length (11. 2) as shown in an enlarged top view and side view in part A of FIG. 5 mm) to the second bristle 24b having the lowest bristle length (9.0 mm), the bristle length of the second bristle 24b is sequentially changed so that the tip shape becomes a concave curved shape. The hair is planted in a lowered state, so that only the 24 second bristles 24b having the longer hair length are removed when a 300g load is vertically applied from the rear side of the tuft 21. Only the 24 second bristle 24b constitutes the main bristle.
[0031]
As described above, each of the bristles 25a, 25b, 25c, and 25d is implanted in the hair transplant table 21, so that according to the toothbrush 20 of the second embodiment, the 24 second bristle 24b having the shorter bristle length. Except that the bristle 24a, 24b, 24c, 24d constituting each hair bundle 25a, 25b, 25c, 25d makes the tips of a plurality of bristles implanted in the flocking table 11 abut on a flat surface. A main bristle, which is a bristle whose tip comes into contact with a flat surface when it is swept while applying a load of 300 g vertically from the rear side of the flocking table 11, is formed.
[0032]
Further, according to the toothbrush 20 of the second embodiment, the first flocked hole 23a has a short axis length of 0.8 mm corresponding to the hole diameter in the axial direction X of the toothbrush 20, and therefore all of them are toothbrushes. The axial direction small-diameter flock hole which the hole diameter of the axial direction X is 1.4 mm or less is comprised. The second planting hole 23b has a major axis length of 2.2 mm corresponding to the hole diameter in the axial direction X, but the 24 second bristle 24b, which are the main bristle and have the longer bristle length, are planted. Since the region to be provided is a half region in the major axis direction, the region of 1.1 mm on one side of the opening surface of all the second flock holes 23b substantially constitutes a small diameter flock hole in the axial direction. . Furthermore, since the length of the short axis corresponding to the hole diameter of the axial direction X of the toothbrush 20 is 0.8 mm, the 3rd flock hole 23c has comprised the axial direction small diameter flock hole. Furthermore, as for the 4th flocking hole 23d, only five 4th flocking holes 23d whose short axis length corresponding to the hole diameter of the axial direction X of the toothbrush 20 is 0.8 mm constitute an axial small diameter flocking hole. The other two fourth flocking holes 23d having a 1.5 mm long axis in the axial direction X do not constitute a small-diameter flocking hole in the axial direction.
[0033]
Thus, according to the second embodiment, the sum of the opening areas of the axially small diameter flocked holes is 94% of the sum of the open areas of all the flocked holes (58% having a hole diameter of 0.8 mm in the axial direction X). In other words, the hole diameter in the axial direction X is substantially 1.1 mm, accounting for 36%).
[0034]
And also with the toothbrush 20 of this 2nd Embodiment, the convex inner / outer level | step difference which is the difference of the average flocking height of the center main bristle in the center strip | belt-shaped area | region 26 and the outer main bristle in each outer side area | region 27 is 0.65 mm. In addition, since the sum total of the opening areas of the axial small-diameter flock holes occupies 50% or more (94%) of the total opening area of all flock holes, the same as the toothbrush 10 of the first embodiment. There will be an effect.
[0035]
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made. For example, the shape and arrangement of the flock holes on the flocking table, the thickness and number of bristles constituting each hair bundle are not limited to those in the above embodiments.
[0036]
【Example】
Hereinafter, although the toothbrush of this invention is demonstrated in detail by an Example and a comparative example, this invention is not limited to these.
[0037]
Examples 1 and 2
The toothbrush having the same configuration as the toothbrush 10 of the first embodiment is a toothbrush of Example 1, and the toothbrush having the same configuration as the toothbrush 20 of the second embodiment is a toothbrush of Example 2, which will be described later. The plaque removal rate was evaluated by a model test of the removal rate. The evaluation results are shown in FIG. As described above, the convex inner / outer step, which is the difference in average flocking height between the central main bristle in the central band region and the outer main bristle in each outer region, is 1.0 mm in Example 1, and Example 2 Is 0.65 mm, and the ratio of the sum of the opening areas of the small-diameter flock holes in the axial direction to the sum of the opening areas of all flock holes is 100% in Example 1 and 94% in Example 2 (in the axial direction X). The hole diameter of 0.8 mm is 58%, and the hole diameter in the axial direction X is substantially 1.1 mm is 36%).
[0038]
[Comparative Examples 1-3]
A commercially available product A having a calculated inner / outer level difference of −0.5 mm and a ratio of the opening area of the axially small diameter flocking hole of 55% was used as the toothbrush of Comparative Example 1, and the calculated inner / outer level difference was 1.3 mm and the small axial diameter A commercial product B having a ratio of the opening area of the flock hole of 40% is used as the toothbrush of Comparative Example 2, and the calculated step difference is 0.7 mm, and the ratio of the opening area of the small diameter flock hole in the axial direction is 0%. Using C as the toothbrush of Comparative Example 3 , the plaque removal rate was evaluated by a model test of the plaque removal rate described later. The evaluation results are shown in FIG.
[0039]
[Model test of plaque removal rate]
As shown in FIG. 3, an interdental part model 30 made of aluminum blocks in which curved surfaces of R4 face each other was created, and a video tape magnetic layer 31 was attached to the surface of the interdental part model 30 as a dental plaque model. As a videotape, “S'RIBBON” standard type (120 minutes, model number 3T-120SR) of Seiyu private brand was used. The created interdental part model 30 was brushed with the toothbrushes of Examples 1 and 2 and the toothbrushes of Comparative Examples 1 to 3 using a brushing machine. The cleaning conditions were a load of 300 g, a speed of 120 rpm, an amplitude of 30 mm, and a frequency of 120 times, and Apaguard M Plus (trade name, manufactured by Sangi) as a polishing accelerator was used as a toothpaste. The evaluation area 32 of the interdental area was defined as an area of 2πR × width 5 mm, and after the brushing, the video tape magnetic layer 31 was developed, photographed with a digital camera, and image analysis was performed. By the image analysis, the ratio of the area of the evaluation area 32 where the magnetic layer was peeled off and whitened was calculated, and the plaque removal rate (%) at the interdental part was calculated. The result of evaluation is shown in each frame of FIG.
[0040]
According to the evaluation results shown in FIG. 5, the toothbrushes of Examples 1 and 2 according to the present invention have extremely high evaluations regarding the effect of removing dental plaque in the interdental part compared to the commercially available toothbrushes of Comparative Examples 1 to 3. It turns out that is obtained.
[0041]
【The invention's effect】
According to the toothbrush of the present invention, by adjusting the arrangement of bristles with different flocking heights and the hole diameter of the flocked hole, it is possible to efficiently clean the interproximal portion by the flocked bristles and remove plaque. The effect can be exhibited sufficiently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing a main part of a toothbrush according to a first embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are a schematic plan view and a partially enlarged view showing a main part of a toothbrush according to a second embodiment of the present invention, and FIG.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a model test of plaque removal rate.
FIGS. 4A and 4B are explanatory views of a main bristle whose tip comes into contact with a flat surface when a 300 g load is vertically applied from the rear side of the flocking table. FIG.
FIG. 5 is a chart showing evaluation results of a model test of plaque removal rate.
[Explanation of symbols]
10, 20 Toothbrushes 11, 21 Flocking table 12, 22 Neck portion 13 Flocked holes 14a, 24a First bristles 14b, 24b Second bristles 14c, 24c Third bristles 14d, 24d Fourth bristles 15a, 25a First bristles 15b, 25b Second hair bundles 15c, 25c Third hair bundles 15d, 25d Fourth hair bundles 16, 26 Central belt-like regions 17, 27 Outer regions 18, 28 Dividing line 23a First flocking hole 23b Second flocking hole 23c Third flocking hole 23d Fourth planting hole X Axial direction of toothbrush

Claims

A toothbrush in which bristles formed by bundling a plurality of bristles are respectively implanted in a plurality of flock holes formed on a flocking table,
When the front ends of the plurality of bristles planted on the flocking table are brought into contact with a flat surface and a 300 g load is applied vertically from the rear side of the flocking table, the flat surface is cleaned. For the main bristle that is the bristle with which the tip contacts, the flocked surface of the flocking table is divided into a 3 mm wide central strip region parallel to the axial direction of the toothbrush and a pair of outer regions on both sides thereof, and the bristle tip is When the main bristle located on the central strip region is a central main bristle and the main bristle located on the outer region is an outer main bristle,
The average flocking height of the central main bristle is higher than the average flocking height of the outer main bristle in each outer region,
And the sum of the opening areas of the axial small diameter bristles pore pore size in the axial direction of the toothbrush is in the 1.4mm or less, Ri your account for more than 50% of the total open area of all the bristles hole,
A toothbrush in which the hole diameter in the axial direction of the toothbrush of all the flock holes arranged at the center in the central belt-like region is 1.2 mm or less .

The axial diameter of the toothbrush of all the flock holes whose centers are arranged in the central belt-shaped region is equal to or smaller than the diameter of the flock holes of which the center is arranged in the outer region in the axial direction of the toothbrush. The toothbrush according to 1.

The toothbrush according to claim 1 or 2, wherein an average flocking height of the central main bristle is 0.1 to 4.0 mm higher than an average flocking height of the outer main bristle in each of the outer regions.