JP4074575B2 - チューンド・マス・ダンパー - Google Patents

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この発明は、チューンド・マス・ダンパーの技術分野に属し、具体的には構造物の居住性を改善するチューンド・マス・ダンパーに関する。
(A)構造物の振動に重錘を同調させることによって、同構造物の振動エネルギを吸収する、チューンド・マス・ダンパー(動吸振器)は、強風時の居住性を改善する目的で実用化されており、通例、重錘を機械式ベアリングや積層ゴムで支持する方式が採用されている。
前記チューンド・マス・ダンパーに高い制振効果を発揮させるためには、構造物の振動に重錘を円滑に同調させることが必要である。同調時に生ずる摩擦抵抗(専ら、重錘の支持手段の摩擦抵抗)が重錘の運動エネルギに比して相対的に小さく、制振効果への影響が小さい構成とされていることが好ましい。具体的には、地震などによる比較的大きな振動のときは、重錘の運動エネルギが大きいので、それに対する摩擦抵抗は相対的に小さく、制振効果への影響は小さい。しかし、強風などによる比較的小さな振動のときは、重錘の運動エネルギが小さいので、それに対する摩擦抵抗は相対的に大きく、制振効果への影響は大きい。つまり、構造物の微小振動に重錘が同調するときの摩擦抵抗が極力小さい構成とされていないと、強風などによる微小振動時の制振効果が低く、居住性への弊害を来すことになる。
しかし、重錘を機械式ベアリングで支持する方式は、重錘の荷重を全て機械式ベアリングによって支持すると、摩擦抵抗が大きく、構造物の微小振動に重錘を円滑に同調させることができない。
一方、重錘を積層ゴムで支持する方式は、摩擦抵抗による悪影響を最小限に抑える設計が可能であるが、チューンド・マス・ダンパーで要求される周期(2秒〜5秒程度)に設計すると、支持面積に対してゴムの層厚が大きい形態(細長い形態)となり、小さな変形で座屈を生じ、長周期・大変形に対応できない。
上記の問題点を解決するべく、下記構成のチューンド・マス・ダンパー(制振装置)に係る発明が開示されている。
(i)特許文献1の「制振装置」は、重錘の支持手段として積層ゴムユニットとX・Y運動機構組体(機械式ベアリング)とを備え、積層ゴムユニットだけでなく、X・Y運動機構組体にも重錘の荷重の一部が支持される構成とされている。X・Y運動機構組体による重錘の荷重負担を軽減し、重錘の同調時における摩擦抵抗を小さくすることで、構造物の微小振動時の摩擦抵抗を重錘の運動エネルギに比べて相対的に小さくし、制振効果への影響を小さくしている。また、積層ゴムユニットが大きく変形しても、重錘はX・Y運動機構組体により支持されているので、積層ゴムの座屈が防止され、本来要求される周期を実現する積層ゴムを設計することができる。
(B)ちなみに、積層ゴムの他にも構造物の支持手段が設けられ、積層ゴムが大きく変形しても好適に構造物を支持できる構成の免震装置は、以下のものが公知である。
(i)特許文献2の「免震装置」は、積層ゴムタイプの免震支持機構を、常時構造物の荷重を受ける第1の免震支持機構と、所定範囲以上の水平方向変位があった時にのみ構造物の荷重を受ける第2の免震支持機構との2種類を用意し、これら2種類の免震支持機構を用いて構造物を支持させる。第2の免震支持機構は、基礎に取り付けられる免震ゴム本体と、構造物本体に取り付けられる拘束部材とからなる。積層ゴム本体の上部には凸部が、拘束部材には前記凸部の傾斜面と対応する傾斜面を有する円錐状の凹部が形成されている。第1の免震支持機構が大きく変形すると、円錐状の凹部が積層ゴム本体の凸部と当接し、第2の免震支持機構も構造物を支持するので、構造物を好適に支持できる。
(ii)特許文献3の「免震装置」は、弾性体(積層ゴム)の変形に伴い沈み込み変位した構造物を受けてこれを支持するものであって、構造物の相対面に固定したすべり板と、該構造物の沈み込み変位の際に接触させる上部支持体と、該上部支持体を弾性的に支持する下部支持体と、上記上部支持体を基礎側から取り囲んで該上部支持体と上記すべり板との接触及び加圧に伴う水平変位を阻止する保持手段とを備えている。積層ゴムの変形に伴い沈み込み変位した構造物の下端が、すべり板を介して上部支持体と当接し、下部支持体に弾性的に支持された前記上部支持体も構造物を支持するので、構造物を好適に支持できる。
(iii)特許文献4の「免震装置」は、上記特許文献3と技術的思想を共通にするもので、構造物を支持する弾性体(積層ゴム)と、該弾性体の変形に伴い沈み込み変位した構造物を受け止める支持体とを備えている。積層ゴムの変形に伴い沈み込み変位した構造物の下端が支持体と当接し、該支持体も構造物を支持するので、構造物を好適に支持できる。
特許第2953807号公報 特開平9−195569号公報 特許第2512820号公報 特許第2522527号公報
上記(A−i)の制振装置は、X・Y運動機構組体の重錘の荷重負担を軽減し、重錘の同調時における摩擦抵抗を小さくすることで、構造物の微小振動時の摩擦抵抗を重錘の運動エネルギに比べて相対的に小さくし、制振効果への影響を小さくしたことを注目できる。しかし、重錘の同調時に、一部ではあるが同重錘の荷重を負担しているので、未だに大きな摩擦抵抗が生じ、改善の余地が残されている。
上記(B−i〜iii)の免震装置は、積層ゴムの他にも構造物の支持手段が設けられ、積層ゴムが大きく変形しても構造物を好適に支持できる構成としたことを注目できるが、チューンド・マス・ダンパーの技術ではない。
本発明の目的は、構造物の微小振動に重錘を円滑に同調させることができるように、同重錘の同調時における摩擦抵抗を可及的に小さくし、微小振動時に高い制振効果を発揮させ、構造物の居住性を改善するチューンド・マス・ダンパーを提供することである。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るチューンド・マス・ダンパーは、
重錘2の支持手段として積層ゴム3と直動レール式ベアリング4とを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
構造物1の振動に同調させる重錘2が、要求周期に設計した積層ゴム3の上端と連結して支持されており、
前記機械式ベアリング4は、上端の支持プレート10が中立位置の重錘下面との間に隙間Tをあけて設置され、重錘2と支持プレート10は、重錘2の水平変位を伝達されるが、重錘2の荷重は支持しない構成で連結されており、
重錘2がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘2の下面が沈み、同下面が機械式ベアリング4の上端の支持プレート10に接した段階で同重錘2は直動レール式ベアリングで支持されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るチューンド・マス・ダンパーは、
重錘2の支持手段として積層ゴム3とローラー式ベアリング21とを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
構造物1の振動に同調させる重錘2が、要求周期に設計した積層ゴム3の上端と連結して支持されており、
前記ローラー式ベアリング21は、重錘2の下面に、構造物17に設置されたレール部材22上を走行するローラー23が、重錘2がチューンド・マス・ダンパーの中立位置にあるときは同重錘2の荷重をほとんど負担しないように設置されており、
重錘2がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘2の下面が沈み、同下面のローラー23が構造物17上のレール部材22に接した段階で同重錘2はローラー式ベアリング21で支持されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載したチューンド・マス・ダンパーにおいて、
重錘と直動レール式ベアリング4の支持プレート10とは、支持プレート10の嵌合孔10aに、重錘の下面から突き出されたピン部材11が嵌め込まれ、同重錘の水平変位が支持プレート10へ伝達されるように連結されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1又は3に記載したチューンド・マス・ダンパーにおいて、
直動レール式ベアリング支持プレート10と重錘の下端との隙間、及び嵌合孔10aの内周面とピン部材11の外周面との隙間は、緩衝ゴム等の介在部材13で埋められていることを特徴とする。
本発明に係るチューンド・マス・ダンパーは、重錘が構造物の振動に同調するのに伴い、積層ゴムが水平変形して沈み込んだ重錘の下面が機械式ベアリングの支持プレートに支持されるまでの水平変位量の範囲内では、重錘の荷重の殆どが積層ゴムに支持される。前記範囲を超えて水平変位し、積層ゴムの支持能力が失われるにしたがい、沈み込んだ重錘の下面が、機械式ベアリングの支持プレートに支持され、重錘の荷重支持は機械式ベアリングに移行される。つまり、重錘の下面が機械式ベアリングの支持プレートに圧接し支持されるまでの構造物の微小振動時には、機械式ベアリングが重錘の荷重を支持しない構成なので、摩擦抵抗はほとんど生じず、構造物の微小振動に重錘を円滑に同調させることができる。よって、高い制振効果を発揮して、居住性の改善に寄与する。
チューンド・マス・ダンパーの略中立位置及びその近傍範囲では、重錘の荷重の殆どが積層ゴムに支持され、重錘が前記範囲を超えて水平変位し積層ゴムの支持能力が失われるにしたがい、重錘の荷重支持が機械式ベアリングに移行される構成とする。
先ず、請求項1〜4に記載した発明に係るチューンド・マス・ダンパーの第1の実施例を、図1〜図4に基づいて説明する。
図1などに示したチューンド・マス・ダンパーは、構造物1の屋上部分に設置されており、重錘2と、該重錘2の支持手段としての積層ゴム3と機械式ベアリング4とを備え、更に重錘2が許容範囲内の変位に収まるように減衰力を発揮するダンパー5を備えている。チューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍範囲では、重錘2の荷重の殆どが積層ゴム3によって支持され、重錘2が前記範囲を超えて水平変位し積層ゴム3の支持能力が失われるにしたがい、重錘2の荷重支持が機械式ベアリング4に移行される構成とされている。
その手段として具体的には、積層ゴム3は既往の積層ゴムで構成されており、チューンド・マス・ダンパーで要求される周期(2秒〜5秒程度)で重錘2を同調させることができるように、支持面積及びゴムの層厚等が設計されている。ちなみに、本実施例では、前記設計条件を実現するべく、2個の積層ゴム3、3を上下に積み重ねた構成でユニット化されている。この積層ゴム3、3は、重錘2の平面中心点に対して点対称となる配置で、構造物1の上端(屋上面)に4組設置され、下側の積層ゴム3の下フランジ3aが前記構造物1の屋上面と連結され、上側の積層ゴム3の上フランジ3bは重錘2の下端(下面)と連結され、重錘2をバランス良く支持する構成とされている。
機械式ベアリング4は、既往の直動レール式ベアリングと略同様の構成であり、X方向に配置された2本のレール部材6と、該レール部材6に沿って摺動する摺動部材7と、Y方向に配置された2本のレール部材8と、該レール部材8に沿って摺動する摺動部材9とを主要部材としてユニット化されている。図1に示した機械式ベアリング4は、上端に重錘2の支持プレート10を備えている。この支持プレート10の下面に、Y方向に配置されたレール部材8が設けられている。該レール部材8に沿って摺動する摺動部材9の下部は、X方向に配置されたレール部材6に沿って摺動する摺動部材7の上部と連結されている。前記支持プレート10には、重錘2の下面から突き出たピン部材11を嵌め込むための嵌合孔10aが形成されている(図3及び図4を参照)。
この機械式ベアリング4は、支持プレート10が、積層ゴム3に殆どの荷重を支持された重錘2の下面との間に隙間Tを開けて配置されている。具体的には、重錘2の四隅の直下に位置する構造物1の屋上面に4個の基台12が配置され、その上面と重錘2の下面との間に機械式ベアリング4が配置されている。前記機械式ベアリング4の厚みは、基台12の上面と重錘2の下面との間隔よりも薄く構成されており、配置された機械式ベアリング4の支持プレート10と重錘2との間に隙間Tが形成されている。
更に、前記機械式ベアリング4は、詳細は後述するが、積層ゴム3の水平変形にしたがい沈み込んだ重錘2の下面の四隅が確実に前記支持プレート10に支持されるように、重錘2の水平変位は伝達されるが、重錘2の荷重は支持しない構成で前記重錘2と連結されている。具体的には、支持プレート10の嵌合孔10aに重錘2のピン部材11が嵌め込まれている(請求項3記載の発明)。よって、前記嵌合効果で重錘2の水平変位は伝達されるが、重錘2の荷重は、嵌合部において重錘2のピン部材11が支持プレート10の嵌合孔10a内を遊動するので、支持しない。
したがって、構造物1の振動に重錘2が同調するのに伴い、積層ゴム3が水平変形して沈み込んだ重錘2の下面の四隅が、機械式ベアリング4の支持プレート10に支持されるまでの水平変位量の範囲内では、重錘2の荷重が積層ゴム3に支持される。前記範囲を超えて水平変位し、積層ゴム3の支持能力が失われるにしたがい、沈み込んだ重錘2の下面の四隅が、機械式ベアリング4の支持プレート10に支持され、重錘2の荷重支持は機械式ベアリング4に移行される。つまり、重錘2の下面が機械式ベアリング4の支持プレート10に圧接し支持されるまでの構造物1の微小振動時には、機械式ベアリング4が重錘2の荷重を支持しない構成なので、摩擦抵抗はほとんど生じず、構造物1の微小振動に重錘2を円滑に同調させることができる。よって、高い制振効果を発揮することができ、居住性の改善に寄与する。一方、重錘2の水平変位量が大きくなるに従って、機械式ベアリング4の荷重負担が増して、逆に積層ゴム3の荷重負担が減るので、座屈することがない。なお、前記積層ゴム3は重錘2の荷重をほとんど負担しなくなった後も、水平方向の復元力は発揮するため、重錘2の比較的大きな振動に対しても復元要素として有効に作用する。
機械式ベアリング4の支持プレート10と重錘2の下面との隙間T、及び機械式ベアリング4の支持プレート10の嵌合孔10aの内周面と重錘2のピン部材11の外周面との隙間は、緩衝ゴム13で埋められている(図3及び図4を参照、請求項4記載の発明)。沈み込んだ重錘2の下面が機械式ベアリング4の支持プレート10に接するとき、或いは重錘2の水平変位が機械式ベアリング4に伝達されるときに生じる衝撃を吸収し騒音を防止することができる。なお、重錘2の下面は、緩衝ゴム13を介して機械式ベアリング4の支持プレート10と常時接するが、構造物1の微小振動に重錘2が同調して沈み込んでも緩衝ゴム13が変形するので、重錘2の荷重を機械式ベアリング4にほとんど伝達しない。これは積層ゴム3がクリープ沈下して上記隙間Tが狭くなった場合も同様である。
ダンパー5は既往のオイルダンパー、粘性ダンパーなどで構成されており、X方向とY方向に配置されている。その一方の端部は、重錘2の下面の中央位置に設けた連結治具14を共通に用いて、水平方向に回転可能に連結され、他方の端部は、前記連結治具14からX、Y方向に向かって構造物1の屋上面にそれぞれ設けた連結治具15、16と水平方向に回転可能に連結されている。
なお、本実施例では、2個の積層ゴム3、3を上下に積み重ねてユニット化された構成であるが、この限りでない。設計条件を実現することができるように、構成されていれば良く、個数は特に限定されない。
また、本実施例では、チューンド・マス・ダンパーが構造物1の屋上部分に設置されているが、この限りでない。
更に、本実施例では、機械式ベアリング4の支持プレート10の嵌合孔10aに重錘2のピン部材11が嵌め込まれた構成とされているが、この限りでない。機械式ベアリング4の支持プレート10の上面にピン部材が設けられ、該ピン部材が重錘2の下面に形成された嵌合孔に嵌め込まれた構成とされていても良い(請求項3記載の発明)。
本発明の実施例2を図5及び図6に示す。
本実施例は、1方向の振動だけに制振効果を発揮させるもので、平面形状が偏平な構造物17に好適に実施することができる。このような構造物17では、構造物の長辺方向の振動は構造物の短辺方向の振動に比べて小さいため、1方向のみ制振効果が得られれば良く、構造物17の短辺と平行に機械式ベアリング18及びダンパー19が設けられている。
本発明の実施例3を図7及び図8に示す。
本実施例のチューンド・マス・ダンパーは、一個の積層ゴム3で重錘2が支持された構成とされている。
具体的には、上記実施例2のチューンド・マス・ダンパーと略同様の構成とされているが、積層ゴム3が重錘2の平面中心点上に配置されるように、構造物17の屋上面に配置され、下フランジ3aが前記構造物17の屋上面と連結されている。積層ゴム3の上フランジ3bは、重錘2の下面と介在物20を介して連結されている。
本発明の実施例4を図9〜図11に示す。
本実施例のチューンド・マス・ダンパーは、機械式ベアリング21がローラー式ベアリングで構成されている。
具体的には、上記実施例2のチューンド・マス・ダンパーと略同様の構成とされているが、重錘2の下面の四隅に、構造物17の短辺と平行に配置されたレール部材22上を走行するローラー23が設けられ、更にレール部材22から前記ローラー23が脱輪しないように、該ローラー23の両側からレール部材22を挟む込むローラー24が設けられている。この場合は、積層ゴム3の直立状態において、機械式ベアリング21が重錘2の荷重をほとんど負担しないように設計される。
本発明に係るチューンド・マス・ダンパーの実施例1を、図2のA−A矢視図として示した概念図である。 図1のチューンド・マス・ダンパーの水平断面図である。 重錘のピン部材と機械式ベアリングの支持プレートとの嵌合部を示した断面図である。 図3の底面図である。 本発明に係るチューンド・マス・ダンパーの実施例2を、図6のB−B矢視図として示した概念図である。 図5のチューンド・マス・ダンパーの水平断面図である。 本発明に係るチューンド・マス・ダンパーの実施例3を、図8のC−C矢視図として示した概念図である。 図7のチューンド・マス・ダンパーの水平断面図である。 本発明に係るチューンド・マス・ダンパーの実施例4を、図11のD−D矢視図として示した概念図である。 機械式ベアリングを図9の側面方向から示した概念図である。 図9のチューンド・マス・ダンパーの水平断面図である。
符号の説明
1、17 構造物
2 重錘
3 積層ゴム
4、18、21 機械式ベアリング
10 支持プレート
10a 嵌合孔
11 ピン部材
13 緩衝ゴム
T 隙間

Claims (4)

  1. 重錘の支持手段として積層ゴムと直動レール式ベアリングとを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
    構造物の振動に同調させる重錘が、要求周期に設計した積層ゴムの上端と連結して支持されており、
    前記直動レール式ベアリングは、上端の支持プレートが、中立位置の重錘下面との間に隙間をあけて設置され、重錘と支持プレートは、重錘の水平変位を伝達されるが、重錘の荷重は支持しない構成で連結されており、
    重錘がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘の下面が沈み、同下面が直動レール式ベアリングの上端の支持プレートに接した段階で同重錘は直動レール式ベアリングで支持されることを特徴とする、チューンド・マス・ダンパー。
  2. 重錘の支持手段として積層ゴムとローラー式ベアリングとを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
    構造物の振動に同調させる重錘が、要求周期に設計した積層ゴムの上端と連結して支持されており、
    前記ローラー式ベアリングは、重錘の下面に、構造物に設置されたレール部材上を走行するローラーが、重錘がチューンド・マス・ダンパーの中立位置にあるときは同重錘の荷重をほとんど負担しないように設置されており、
    重錘がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘の下面が沈み、同下面のローラーが構造物上のレール部材に接した段階で同重錘はローラー式ベアリングで支持されることを特徴とする、チューンド・マス・ダンパー。
  3. 重錘と直動レール式ベアリングの支持プレートとは、支持プレートの嵌合孔に、重錘の下面から突き出されたピン部材が嵌め込まれ、同重錘の水平変位が支持プレートへ伝達されるように連結されていることを特徴とする、請求項1に記載したチューンド・マス・ダンパー。
  4. 直動レール式ベアリングの支持プレートと重錘の下端との隙間、及び嵌合孔の内周面とピン部材の外周面との隙間は、緩衝ゴム等の介在部材で埋められていることを特徴とする、請求項1又は3に記載したチューンド・マス・ダンパー。
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