JP4074575B2 - チューンド・マス・ダンパー - Google Patents
チューンド・マス・ダンパー Download PDFInfo
- Publication number
- JP4074575B2 JP4074575B2 JP2003349959A JP2003349959A JP4074575B2 JP 4074575 B2 JP4074575 B2 JP 4074575B2 JP 2003349959 A JP2003349959 A JP 2003349959A JP 2003349959 A JP2003349959 A JP 2003349959A JP 4074575 B2 JP4074575 B2 JP 4074575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- tuned mass
- mass damper
- support plate
- laminated rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
(i)特許文献1の「制振装置」は、重錘の支持手段として積層ゴムユニットとX・Y運動機構組体(機械式ベアリング)とを備え、積層ゴムユニットだけでなく、X・Y運動機構組体にも重錘の荷重の一部が支持される構成とされている。X・Y運動機構組体による重錘の荷重負担を軽減し、重錘の同調時における摩擦抵抗を小さくすることで、構造物の微小振動時の摩擦抵抗を重錘の運動エネルギに比べて相対的に小さくし、制振効果への影響を小さくしている。また、積層ゴムユニットが大きく変形しても、重錘はX・Y運動機構組体により支持されているので、積層ゴムの座屈が防止され、本来要求される周期を実現する積層ゴムを設計することができる。
重錘2の支持手段として積層ゴム3と直動レール式ベアリング4とを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
構造物1の振動に同調させる重錘2が、要求周期に設計した積層ゴム3の上端と連結して支持されており、
前記機械式ベアリング4は、上端の支持プレート10が中立位置の重錘下面との間に隙間Tをあけて設置され、重錘2と支持プレート10は、重錘2の水平変位を伝達されるが、重錘2の荷重は支持しない構成で連結されており、
重錘2がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘2の下面が沈み、同下面が機械式ベアリング4の上端の支持プレート10に接した段階で同重錘2は直動レール式ベアリングで支持されることを特徴とする。
重錘2の支持手段として積層ゴム3とローラー式ベアリング21とを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
構造物1の振動に同調させる重錘2が、要求周期に設計した積層ゴム3の上端と連結して支持されており、
前記ローラー式ベアリング21は、重錘2の下面に、構造物17に設置されたレール部材22上を走行するローラー23が、重錘2がチューンド・マス・ダンパーの中立位置にあるときは同重錘2の荷重をほとんど負担しないように設置されており、
重錘2がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘2の下面が沈み、同下面のローラー23が構造物17上のレール部材22に接した段階で同重錘2はローラー式ベアリング21で支持されることを特徴とする。
重錘2と直動レール式ベアリング4の支持プレート10とは、支持プレート10の嵌合孔10aに、重錘2の下面から突き出されたピン部材11が嵌め込まれ、同重錘2の水平変位が支持プレート10へ伝達されるように連結されていることを特徴とする。
直動レール式ベアリング4の支持プレート10と重錘2の下端との隙間T、及び嵌合孔10aの内周面とピン部材11の外周面との隙間は、緩衝ゴム等の介在部材13で埋められていることを特徴とする。
本実施例は、1方向の振動だけに制振効果を発揮させるもので、平面形状が偏平な構造物17に好適に実施することができる。このような構造物17では、構造物の長辺方向の振動は構造物の短辺方向の振動に比べて小さいため、1方向のみ制振効果が得られれば良く、構造物17の短辺と平行に機械式ベアリング18及びダンパー19が設けられている。
本実施例のチューンド・マス・ダンパーは、一個の積層ゴム3で重錘2が支持された構成とされている。
具体的には、上記実施例2のチューンド・マス・ダンパーと略同様の構成とされているが、積層ゴム3が重錘2の平面中心点上に配置されるように、構造物17の屋上面に配置され、下フランジ3aが前記構造物17の屋上面と連結されている。積層ゴム3の上フランジ3bは、重錘2の下面と介在物20を介して連結されている。
本実施例のチューンド・マス・ダンパーは、機械式ベアリング21がローラー式ベアリングで構成されている。
具体的には、上記実施例2のチューンド・マス・ダンパーと略同様の構成とされているが、重錘2の下面の四隅に、構造物17の短辺と平行に配置されたレール部材22上を走行するローラー23が設けられ、更にレール部材22から前記ローラー23が脱輪しないように、該ローラー23の両側からレール部材22を挟む込むローラー24が設けられている。この場合は、積層ゴム3の直立状態において、機械式ベアリング21が重錘2の荷重をほとんど負担しないように設計される。
2 重錘
3 積層ゴム
4、18、21 機械式ベアリング
10 支持プレート
10a 嵌合孔
11 ピン部材
13 緩衝ゴム
T 隙間
Claims (4)
- 重錘の支持手段として積層ゴムと直動レール式ベアリングとを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
構造物の振動に同調させる重錘が、要求周期に設計した積層ゴムの上端と連結して支持されており、
前記直動レール式ベアリングは、上端の支持プレートが、中立位置の重錘下面との間に隙間をあけて設置され、重錘と支持プレートは、重錘の水平変位を伝達されるが、重錘の荷重は支持しない構成で連結されており、
重錘がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘の下面が沈み、同下面が直動レール式ベアリングの上端の支持プレートに接した段階で同重錘は直動レール式ベアリングで支持されることを特徴とする、チューンド・マス・ダンパー。 - 重錘の支持手段として積層ゴムとローラー式ベアリングとを備えたチューンド・マス・ダンパーであって、
構造物の振動に同調させる重錘が、要求周期に設計した積層ゴムの上端と連結して支持されており、
前記ローラー式ベアリングは、重錘の下面に、構造物に設置されたレール部材上を走行するローラーが、重錘がチューンド・マス・ダンパーの中立位置にあるときは同重錘の荷重をほとんど負担しないように設置されており、
重錘がチューンド・マス・ダンパーの中立位置及びその近傍の範囲を超えて水平変位し、重錘の下面が沈み、同下面のローラーが構造物上のレール部材に接した段階で同重錘はローラー式ベアリングで支持されることを特徴とする、チューンド・マス・ダンパー。 - 重錘と直動レール式ベアリングの支持プレートとは、支持プレートの嵌合孔に、重錘の下面から突き出されたピン部材が嵌め込まれ、同重錘の水平変位が支持プレートへ伝達されるように連結されていることを特徴とする、請求項1に記載したチューンド・マス・ダンパー。
- 直動レール式ベアリングの支持プレートと重錘の下端との隙間、及び嵌合孔の内周面とピン部材の外周面との隙間は、緩衝ゴム等の介在部材で埋められていることを特徴とする、請求項1又は3に記載したチューンド・マス・ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003349959A JP4074575B2 (ja) | 2003-10-08 | 2003-10-08 | チューンド・マス・ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003349959A JP4074575B2 (ja) | 2003-10-08 | 2003-10-08 | チューンド・マス・ダンパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005114070A JP2005114070A (ja) | 2005-04-28 |
JP4074575B2 true JP4074575B2 (ja) | 2008-04-09 |
Family
ID=34541681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003349959A Expired - Fee Related JP4074575B2 (ja) | 2003-10-08 | 2003-10-08 | チューンド・マス・ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4074575B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110643A2 (en) * | 2009-03-23 | 2010-09-30 | Sim Leong Lee | Seismic isolation support system |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2011331934A1 (en) | 2011-04-22 | 2012-11-08 | Mitsubishi Heavy Industries Bridge & Steel Structures Engineering Co., Ltd. | Vibration control apparatus, wind turbine generator and vibration control method |
JP6136294B2 (ja) * | 2013-01-25 | 2017-05-31 | 株式会社大林組 | 制振ラック倉庫 |
JP5787933B2 (ja) * | 2013-06-17 | 2015-09-30 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | 塔状構造物 |
JP6694672B2 (ja) * | 2014-05-09 | 2020-05-20 | 清水建設株式会社 | 制振装置及びこれを備えた建物 |
JP6398421B2 (ja) * | 2014-07-23 | 2018-10-03 | 株式会社大林組 | 制振構造 |
JP6384174B2 (ja) * | 2014-07-23 | 2018-09-05 | 株式会社大林組 | 制振構造 |
JP6502116B2 (ja) * | 2015-02-16 | 2019-04-17 | 株式会社竹中工務店 | 制振装置 |
JP6137244B2 (ja) * | 2015-08-07 | 2017-05-31 | 株式会社大林組 | 制振ラック倉庫 |
JP6991422B2 (ja) * | 2017-07-04 | 2022-01-12 | 浩 倉林 | 構造物用制振装置 |
-
2003
- 2003-10-08 JP JP2003349959A patent/JP4074575B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110643A2 (en) * | 2009-03-23 | 2010-09-30 | Sim Leong Lee | Seismic isolation support system |
WO2010110643A3 (en) * | 2009-03-23 | 2010-12-29 | Sim Leong Lee | Seismic isolation support system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005114070A (ja) | 2005-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9394967B2 (en) | Three-dimensional shock-absorbing device | |
JP4074575B2 (ja) | チューンド・マス・ダンパー | |
KR101289820B1 (ko) | 이중패드 면진장치 | |
JP2003049408A (ja) | 鋼製支承及び橋梁の支承装置 | |
KR100635478B1 (ko) | 저 마찰 구름운동 진자받침 | |
CN110424546A (zh) | 一种闭锁滑动型多级隔震装置 | |
CN212984260U (zh) | 一种装配式建筑用抗震基座 | |
JP6579820B2 (ja) | 免震装置 | |
JP2000120776A (ja) | 構造物の免震装置における浮き上がり防止装置 | |
JP4292127B2 (ja) | 橋梁用支承装置 | |
KR20010074179A (ko) | 일체형 다방향 면진받침 | |
KR102033825B1 (ko) | 기계구조물용 내진장치 | |
JPH0313637A (ja) | 免振装置 | |
JP3185678B2 (ja) | 免震装置 | |
JP5095015B1 (ja) | 免震装置 | |
JP5119383B1 (ja) | 不陸調整機能を有する構造物用滑り支承装置。 | |
JP2000104786A (ja) | 免震装置の浮き上がり防止機構 | |
JP2016151278A (ja) | 制振装置 | |
JPH11223240A (ja) | 免震装置の設置方法及び設置構造 | |
JP5252227B2 (ja) | 免震システム | |
KR200360336Y1 (ko) | 고감쇠 고무를 이용한 교좌장치 | |
JP2001329716A (ja) | 高層建物等の免震方法及び免震構造 | |
JP4102211B2 (ja) | 免震装置 | |
JP2000320183A (ja) | 免震装置の取付構造および免震装置付き建築物 | |
CN114622660B (zh) | 具有多级减震、抗震的工程砌体结构 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070709 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080125 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |