JP4074470B2 - 塵芥収集車の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塵芥投入箱内に投入した塵芥を積込装置によって塵芥収容箱に押し込む塵芥収集車の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、塵芥投入箱内に投入された塵芥を回転式や圧縮式の積込装置を用いて塵芥収容箱に積込む塵芥収集車が知られている。
例えば回転式の積込装置は、塵芥投入箱の内部で回転駆動する回転板、前後方向に往復揺動する押込板、これら回転板及び押込板を駆動する油圧モータ及び油圧シリンダ等を備えている。
そして、回転板が塵芥投入箱内の塵芥を掻き上げて停止する間に、押込板は前方の押込み完了位置から後方の戻り完了位置に移動し、回転板が掻き上げた塵芥を塵芥収集箱に押し込みながら再び押込み完了位置に至る一連の積込動作を繰り返して塵芥収集作業を行なっている。
【0003】
上述の油圧モータ及び油圧シリンダへの油圧の供給は油圧ポンプを介してなされており、油圧ポンプは動力伝達手段としての動力取出装置(PTO:Power Take Off)を介して塵芥収集車のエンジン側に連結している。
そして、図4のタイムチャートに示すように、塵芥積込作業を開始すべく時間T1において作業者が積込ボタンを操作(ON)すると、制御装置は所定のプログラムに基づいてエンジン回転数を上昇(ON)させ、積込装置への伝達動力を増大させた状態で積込動作を行なう。その後は、例えば積込動作中の時間T2において積込ボタンが操作されたとしてもエンジン回転数は変化せず、時間T3において塵芥積込作業が終了した時点でエンジン回転数が元の状態に戻るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、制御装置の制御により、積込動作は常にエンジン回転数を上昇させた状態で行なわれているため、夜間や住宅密集地域で塵芥収集作業を行う場合には騒音や排気ガスが問題となる。
また、積込装置への伝達動力が大きいため、ビンやガラス製品が回収時に割れやすく、リサイクルを目的とした回収作業には向かないという問題があった。
また、少量のゴミを積込む場合でも必要以上の動力を使用することになるため、省エネルギーの観点からも好ましくない。
このような問題を考慮して、例えばエンジン回転数を上昇させた状態で積込動作を行うか否かの選択スイッチを別途設ける方法も提案されているが、このような装置を各塵芥収集車に取り付けるには手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、上述の問題を考慮し、作業環境や積込量に合わせて作業者が塵芥収集作業時にエンジン回転数を容易に変更できる塵芥収集車の制御方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、運転席後方の塵芥収容箱の後部に配置された塵芥投入箱に内設され、該塵芥投入箱に投入された塵芥を収集して塵芥収容箱に積込むまでの一連の積込動作を繰り返し行う積込装置と、エンジンから動力を取出して前記積込装置に伝達する動力伝達手段と、所定のプログラムに基づき前記積込装置を駆動制御する制御手段とを備える塵芥収集車の制御方法であって、前記制御手段が前記積込装置の積込動作中に積込装置に積込動作を開始させる積込ボタンを操作することで出力される作業者からの指令を検知した場合に、エンジン回転数を変化させて積込装置への伝達動力を調節することを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、積込動作中の所定のタイミングで、作業者が積込ボタンを操作して、制御手段に対して信号(指令)を出力すると、作業者からの指令を検知した制御手段は、所定のプログラムに基づいてエンジン回転数を変化させる。ここで、エンジンには動力伝達手段が連結しており、この動力伝達手段を介してエンジンの動力を積込装置に伝達する構成になっているので、エンジン回転数をプログラムに基づいて所定量変化させることにより、積込装置への伝達動力を調節できる。
従って、例えば積込動作中の積込ボタンの操作回数に応じてエンジン回転数を所定量ずつ上昇させるようにプログラムしておけば、作業者は積込装置への伝達動力や積込装置の駆動速度を任意に変更することが可能となり、塵芥収集作業の作業性を向上させることができる。
また請求項1記載の発明によれば、作業者が積込ボタンの操作することで制御手段に対して指令を送信する。従って、制御手段に対して指令を送信する装置を新たに設ける必要がないので、塵芥収集車の製造コストを抑えることができる。
また、積込装置に積込動作を開始させるための積込ボタンが、積込動作中にエンジン回転数を変化させるためのボタンとしての機能も備えることになるので、操作上の作業者の手間を省くことができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の塵芥収集車の制御方法であって、前記制御手段が、前記積込装置の積込動作中に前記指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数を上昇させた状態で前記指令を検知した場合には上昇前のエンジン回転数に戻すことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、制御手段は所定のプログラムに基づいて、積込動作中に作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数が上昇した状態で指令を検知した場合にはエンジン回転数を元の状態に戻すので、例えば、夜間や住宅密集地域で塵芥収集作業を行う場合、塵芥投入箱内の塵芥が少量である場合、ビンやガラス製品を回収する際等にはエンジン回転数を低くすることで、騒音や排気ガスを抑えることができ、また、エネルギー消費量を抑えることができる。さらに、ビンやガラス製品を割らずに回収できる。
また、例えば、大量の塵芥を積込む必要がある場合、塵芥が塵芥投入箱内に詰まった場合等にはエンジン回転数を上昇させて積込装置への伝達動力を大きくすることで、積込動作を迅速に行なうことができ、また、塵芥の詰まりを容易に解消できる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の塵芥収集車の制御方法であって、前記制御手段が、前記積込装置の積込動作開始時点ではエンジン回転数をアイドリング時の回転数に保ち、アイドリング時の回転数で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数を上昇させた状態で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻すことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得られると共に、作業者からの指令を積込装置が停止している状態で検知した場合には、制御手段はアイドリング時のエンジン回転数で積込動作を開始する。そして、積込動作中に作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させる。また、エンジン回転数を上昇させた状態で作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻す。
従って、例えば、主に夜間や住宅密集地域で使用される機会が多く、積込装置への伝達動力を大きくする必要が比較的少ない塵芥収集車やビンやガラス製品のリサイクル目的に使用される塵芥収集車に本発明を適用すれば、積込動作がアイドリング時のエンジン回転数で開始されるので、作業者は基本的に積込動作中に積込ボタンを操作する必要がない。従って、塵芥収集作業の作業性を向上させることができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の塵芥収集車の制御方法であって、前記制御手段が、前記積込装置の積込動作開始時点ではエンジン回転数をアイドリング時の回転数より上昇させた状態に保ち、エンジン回転数をアイドリング時の回転数より上昇させた状態で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻し、アイドリング時の回転数で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させた状態に戻すことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得られると共に、作業者からの指令を積込装置が停止している状態で検知した場合には、制御手段はエンジン回転数をアイドリング時の回転数より上昇させた状態で積込動作を開始する。そして、積込動作中に作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻し、アイドリング時の回転数で作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させた状態に戻す。
従って、例えば、塵芥が大量に排出される地域で使用され、積込装置への伝達動力を大きくする必要がある塵芥収集車に本発明を適用すれば、積込動作がアイドリング時のエンジン回転数より上昇した状態で開始されるので、作業者は基本的に積込動作中に積込ボタンを操作する必要がない。従って、塵芥収集作業の作業性を向上させることができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の塵芥収集車の制御方法であって、前記制御手段が、積込装置の積込動作中に記憶していた前記指令を積込動作が終了した時点で消去することを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つと同様の効果を得られると共に、制御手段が積込装置の積込動作中に記憶していた指令を積込動作が終了した時点で消去する。従って、積込動作終了時点でのエンジンの回転数によらず、一連の積込動作終了後、再び積込動作を行う際には、常にプログラムに設定されているエンジン回転数で積込動作を開始することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の塵芥収集車の制御方法であって、前記制御手段が、積込装置の最後の積込動作のエンジン回転数を記憶し、次の積込動作の開始時のエンジン回転数とすることを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一つと同様の効果を得られると共に、塵芥収容箱内に塵芥の積込が進み、投入された塵芥が圧縮されて積込まれるようになったときや、昼間の積込時に作業者が積込速度を判断して積込む時に、積込再開時にエンジン回転数を修正する必要がなくなるので作業性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る塵芥収集車の制御方法の実施の形態例を図を用いて説明する。なお、以下の説明においては、図1に示すように、塵芥収集車1の前後進方向を前後方向という。
【0021】
塵芥収集車1の全体構造について説明すると、運転席2後方の車台枠3上に搭載された塵芥収容箱4の後部に、積込装置10を内蔵した塵芥投入箱5が設けられている。
塵芥投入箱5は、塵芥収容箱4の後部上端に回動自在に軸支されるとともに、昇降用油圧シリンダ6の伸縮によって昇降する。
【0022】
積込装置10は塵芥投入箱5内に設けられ、塵芥投入箱5に投入された塵芥を、塵芥収容箱4に積込むための装置である。本実施の形態においては積込装置10として回転板11と押込板12とを備えたいわゆる回転式積込装置10を用いるが、圧縮式の積込装置を用いてもよい。
【0023】
回転式積込装置10の構造は周知であるため詳しい説明は省略するが、図2に示すように、回転板11は塵芥投入箱5の左右両側面に時計方向に回転可能に軸支され、正転完了位置に停止した状態から油圧モータ(図示せず)によって回転駆動する。押込板12は塵芥投入箱5の左右両側面に軸支され、油圧シリンダ13の伸縮によって塵芥投入箱5内後方の戻り完了位置と、塵芥投入箱5内前方の押込み完了位置の間を往復揺動する。また、これら回転板11及び押込板12の位置は位置検出手段20、30により検出され、積込装置10を駆動制御する制御手段(図示せず)に出力される。
そして、回転板11が掻き上げた塵芥を、押込板12が押込み完了位置まで移動して塵芥収容箱4内に押し込むようになっている。
【0024】
図示はしないが、上述の油圧モータ及び油圧シリンダ13への油圧の供給は油圧ポンプを介してなされており、油圧ポンプは動力取出装置(PTO)を介して塵芥収集車1のエンジン側に連結している。そして、エンジン回転数を上昇させることで、積込動作中の積込装置10への伝達動力を増大させることが可能となっている。
【0025】
次に、上述のように構成された塵芥収集車1の制御方法について図3のタイムチャートを用いて説明する。
まず、積込動作が開始される時間T1より以前では、エンジン回転数はOFFつまりアイドリング時の回転数を保っている。
そして、積込装置10に積込動作を開始させるべく、時間T1において塵芥投入箱5側面に取り付けられた操作盤(図示せず)の積込ボタンを作業者が操作(ON)すると、制御手段に対して積込動作を開始させるための信号(指令)が送信される。
【0026】
この指令を検知した制御手段は、記憶装置(図示せず)に格納されているプログラムや各種データ、位置検出手段20、30からの出力信号に基づき、油圧モータ及び油圧シリンダ13に油圧を供給する電磁油圧制御弁(図示せず)に対して所定のタイミングで制御信号を出力して積込動作を開始(ON)する。
この状態では制御手段はエンジン回転数をアイドリング時の回転数に保ち、動力取出装置を介して積込装置10に伝達される動力が抑えられているので、少量の塵芥を効率よく収集でき、また、ビンやガラス製品等を割らずに回収できる。さらに、積込動作時の騒音や排気ガスを抑えることができる。
【0027】
そして、例えば、塵芥投入箱に大量の塵芥が投入された場合や塵芥の積込が進み、圧縮して積込まれるようになった場合等に、作業者が積込動作中の時間T2において積込ボタンを操作すると、指令を検知した制御手段はエンジン回転数を所定量上昇(ON)させる。なお、エンジン回転数の上昇量に関するデータは予め記憶装置に記憶されている。
この状態ではエンジン回転数の上昇により積込装置10への伝達動力が増大しているので、塵芥投入箱内の大量の塵芥を速やかに回収できる。
その後、積込動作中の時間T3において積込ボタンを再び操作すると、作業者からの指令を検知した制御手段はエンジン回転数を元のアイドリング時の回転数に戻し、積込装置10への伝達動力を抑えた状態で積込動作を行なう。
【0028】
このように制御手段は作業者の積込ボタンの操作により出力される指令と、この指令を受信した時点のエンジン回転数とに基づいてエンジン回転数を適宜変化させている。
具体的に説明すると、積込動作中の時間T2において積込ボタンが操作されると、制御手段は内部メモリーをOFFからONに切替える。そして、制御手段は内部メモリーがONになっている間はエンジン回転数を上昇させた状態を保つ。そして、内部メモリーがONになっている状態で積込ボタンが操作されると、制御手段は内部メモリーをOFFに切替えるとともに、エンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻す。
このように、制御手段は積込ボタンが操作された時点での内部メモリーのON/OFFを判断することで、作業者による積込ボタンの操作に対応してエンジン回転数を変化させている。
【0029】
その後、時間T4において制御手段は位置検出手段20、30からの出力信号などに基づいて積込装置10の一連の積込動作が完了したと判断して積込装置10を停止させる。
また、積込動作の完了と同時に、制御手段は作業者の積込ボタンの操作により出力される指令に応じて切替えていた内部メモリーの記録(ON/OFF)を消去、つまりOFFに切替える。なお、本実施の形態例では、内部メモリーは時間T3においてOFFに切替えられているので、時間T4ではOFFの状態が維持される。
そして、この内部メモリーのOFF状態は、時間T5において再び積込動作が開始され、その後積込装置10の積込動作中に積込ボタンが操作されるまで維持される。
【0030】
以上のように、本実施の形態に示した塵芥収集車1の制御方法によれば、作業者の積込ボタンの操作により出力される指令を、積込装置10が停止している状態で検知した場合には、制御手段はアイドリング時のエンジン回転数で積込動作を開始する。そして、積込動作中に作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させる。また、エンジン回転数を上昇させた状態で作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻す。
【0031】
従って、作業者は積込動作中に積込ボタンを操作することで、アイドリング時のエンジン回転数とアイドリング時のエンジン回転数より高い回転数とを必要に応じて切替えることが可能となり、例えば、夜間や住宅密集地域で塵芥収集作業を行う場合、塵芥投入箱内の塵芥が少量である場合、ビンやガラス製品を回収する際等にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に抑えることで、騒音や排気ガスを抑えることができ、さらにエネルギー消費量を抑えることができる。また、ビンやガラス製品を割らずに回収できる。
また、大量の塵芥を積込む必要がある場合、塵芥が塵芥投入箱内に詰まった場合等にはエンジン回転数を上昇させて積込装置10への伝達動力を大きくすることで、積込動作を迅速に行なうことができ、また、塵芥の詰まりを解消できる。
【0032】
また、本実施の形態に示した塵芥収集車1の制御方法によれば、積込装置10を駆動制御するためのプログラムに、積込動作中の積込ボタンの操作によりエンジン回転数を変化させる機能を組み込むので、例えば、従来の塵芥収集車のように、エンジン回転数を上昇させた状態で積込動作を行なうか否かの選択スイッチを各塵芥収集車に取り付ける場合と比較して、塵芥収集車の製造コストを抑えることができ、また、製造工程を簡略化できる。
また、制御手段は積込動作の終了と同時に、積込ボタンの操作により出力される指令に応じて切替えていた内部メモリーの記録(ON/OFF)を消去、つまりOFFに切替える。従って、積込装置10による一連の積込動作が終了した後、再び積込ボタンを操作した時点で内部メモリーはOFFになっているので、積込動作をアイドリング時の回転数で開始することができる。
【0033】
なお、本発明は、上述の実施の形態に示したものに限定されず、適宜変更可能である。
例えば、積込装置10が停止している状態で作業者からの指令を検知した場合に、アイドリング時のエンジン回転数で積込動作を開始するものとしたが、これに限らず、積込装置10が停止している状態で作業者からの指令を検知した場合には、エンジン回転数をアイドリング時の回転数より上昇させた状態で積込動作を開始するものとしてもよい。
【0034】
さらに、積込動作終了時のエンジン回転数を記憶し、次の積込動作開始時のエンジン回転数としてもよい。この場合は、塵芥収容箱内に塵芥の積込が進み、投入された塵芥が圧縮されて積込まれるようになったときや、昼間の積込時に作業者が積込速度を判断して積込む時に、積込再開時にエンジン回転数を修正する必要がなくなるので作業性が向上する。
【0035】
この場合は、積込動作中に作業者からの指令を検知した時点でエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻し、アイドリング時のエンジン回転数で作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させるものとする。
そして、積込装置10の積込動作中に積込ボタンが操作されると、制御手段は内部メモリー(図示せず)をOFFからONに切替え、内部メモリーがONになっている間はアイドリング時のエンジン回転数を維持する。また、内部メモリーがONになっている状態で積込ボタンが操作されると、制御手段は内部メモリーをOFFに切替えるとともに、エンジン回転数を上昇させた状態に戻すものとする。
【0036】
また、本実施の形態では、作業者が積込ボタンを操作することで制御手段に対して指令を送信するものとしたが、これに限らず、例えば、積込動作中に制御手段に対して指令を送信することができる装置を別途設けるか、あるいは、従来より積込動作時に使用されている操作ボタンに、このような指令を送信する機能を付加するものとしてもよい。
また、位置検出手段20、30、塵芥投入箱5、積込装置10等の構成も適宜変更可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明の塵芥収集車の制御方法によれば、制御手段は所定のプログラムに基づき、積込動作中に積込装置に積込動作を開始させる積込ボタンを操作することで出力される作業者からの指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数が上昇した状態で指令を検知した場合にはエンジン回転数を元の状態に戻す。従って、夜間や住宅密集地域で塵芥収集作業を行う場合にはエンジン回転数を低くして騒音や排気ガスを抑えることができる。また、大量の塵芥を積込む必要がある場合等にはエンジン回転数を上昇させて積込装置への伝達動力を大きくして迅速に積込動作を完了できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に示す塵芥収集車の構造を示す要部側面図である。
【図2】積込装置の構造を示す要部側面図である。
【図3】制御手段による塵芥収集車の制御方法を示すタイムチャートである。
【図4】従来の塵芥収集車の制御方法を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 塵芥収集車
2 運転席
4 塵芥収容箱
5 塵芥投入箱
10 積込装置
Claims (6)
- 運転席後方の塵芥収容箱の後部に配置された塵芥投入箱に内設され、該塵芥投入箱に投入された塵芥を収集して塵芥収容箱に積込むまでの一連の積込動作を繰り返し行う積込装置と、エンジンから動力を取出して前記積込装置に伝達する動力伝達手段と、所定のプログラムに基づき前記積込装置を駆動制御する制御手段とを備える塵芥収集車の制御方法であって、
前記制御手段が前記積込装置の積込動作中に積込装置に積込動作を開始させる積込ボタンを操作することで出力される作業者からの指令を検知した場合に、エンジン回転数を変化させて積込装置への伝達動力を調節することを特徴とする塵芥収集車の制御方法。 - 請求項1記載の塵芥収集車の制御方法であって、
前記制御手段が、前記積込装置の積込動作中に前記指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数を上昇させた状態で前記指令を検知した場合には上昇前のエンジン回転数に戻すことを特徴とする塵芥収集車の制御方法。 - 請求項1または2記載の塵芥収集車の制御方法であって、
前記制御手段が、前記積込装置の積込動作開始時点ではエンジン回転数をアイドリング時の回転数に保ち、アイドリング時の回転数で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させ、エンジン回転数を上昇させた状態で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻すことを特徴とする塵芥収集車の制御方法。 - 請求項1または2記載の塵芥収集車の制御方法であって、
前記制御手段が、前記積込装置の積込動作開始時点ではエンジン回転数をアイドリング時の回転数より上昇させた状態に保ち、エンジン回転数をアイドリング時の回転数より上昇させた状態で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数をアイドリング時の回転数に戻し、アイドリング時の回転数で前記指令を検知した場合にはエンジン回転数を上昇させた状態に戻すことを特徴とする塵芥収集車の制御方法。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載の塵芥収集車の制御方法であって、
前記制御手段が、積込装置の積込動作中に記憶していた前記指令を積込動作が終了した時点で消去することを特徴とする塵芥収集車の制御方法。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載の塵芥収集車の制御方法であって、
前記制御手段が、積込装置の最後の積込動作のエンジン回転数を記憶し、次の積込動作の開始時のエンジン回転数とすることを特徴とする塵芥収集車の制御方法。
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