JP4072480B2 - ハンドミキサーのスタンド - Google Patents

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本発明は、一般家庭で使用されるハンドミキサーのスタンドに関する。
従来のハンドミキサーのスタンドは、円筒状の容器の上に蓋を装着し、蓋に設けられた嵌合孔からハンドミキサーの軸部を挿入し、嵌合孔の縁でハンドミキサーの本体の下部を支持する構成である(例えば、特許文献1参照。)。また、特許文献を発見することができなかったが、スタンドを斜めの平板状に形成し、ハンドミキサーの本体を抱くように保持する保持凹部を平板状スタンドに形成し、ハンドミキサーを斜めの状態で支持するスタンドも存在している。
実用新案登録第3084986号公報
通常、ハンドミキサーの先端には食品等を粉砕又は攪拌するためのいくつかの種類の加工具を着脱自在に取り付けるので、それらの加工具を収納する場所がスタンドに設けられていれば便利である。また、例えば茶葉などを粉末状に粉砕するときに粉砕専用の粉砕容器が用いられるが、その粉砕容器も加工具と同様に収納できれば便利である。また、それらの収納部を設けたときにスタンド全体がコンパクトであれば、台所等で使用するときに便利である。上記特許文献に示されたスタンドは比較的コンパクトであるが、加工具や粉砕容器を収納する場所がない。また、前述した平板状のスタンドは安定性を得るために横幅が広く形成されていて全体的にコンパクトでない。いくらかコンパクトにするために底部に収納された粉砕容器は使用状態である縦置きでなく横置きで収納されているから、粉砕容器が取り出しづらいのである。そこで本発明は、加工具や粉砕容器の収納部を備えていて全体的にコンパクトであり、しかも粉砕容器を縦置きで収納できるスタンドを提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、ハンドミキサーを正面に保持するハンドミキサーのスタンドであって、ハンドミキサーの本体は細長く形成され、把持部を有する本体内にモータが内蔵され、該モータによって駆動される少なくとも1つの回転軸を有し、該回転軸は前記本体に回転可能に軸受けされているか又はこの本体に結合された外筒体に軸受けされていて、回転軸の端部に食品を加工するための加工具が装着されるハンドミキサーであり、スタンドは、このハンドミキサーを後傾させ且つ浮かせた状態で保持する保持構造を有する保持部と、この保持部の下方の中間部と、この中間部の下方の基部とを含んで成り、前記保持部、中間部及び基部は垂直に延びる同じ円筒を基礎とし、中間部と基部の正面部は半割り筒状をなして一体に形成され、前記保持部は中間部と一体に形成され且つその基本的な形状は中間と同じように半割りの筒状であって、保持部の正面に、中間部上端から一体に連なる後傾斜面が形成され、この後傾斜面にハンドミキサー本体を保持する保持凹部が設けられており、附属品である筒状の粉砕容器が収納可能である収納部が基部に設けられ、粉砕容器を収納部に収納可能にするスペースが中間部の表面の内側に存在する構成である。
請求項1は、ハンドミキサーを後傾させ且つ浮かせた状態で保持する保持構造を有する保持部と、この保持部の下方の中間部と、この中間部の下方の基部とを含んで成り、前記保持部、中間部及び基部は垂直に延びる同じ円筒を基礎とし、中間部と基部の正面部は半割り筒状をなして一体に形成され、前記保持部は中間部と一体に形成され且つその基本的な形状は中間と同じように半割りの筒状であって、保持部の正面に、中間部上端から一体に連なる後傾斜面が形成され、この後傾斜面にハンドミキサー本体を保持する保持凹部が設けられており、附属品である筒状の粉砕容器が収納可能である収納部が基部に設けられ、粉砕容器を収納部に収納可能にするスペースが中間部の表面の内側に存在する構成である。本発明で使用されるハンドミキサーは外筒体よりもモータを内蔵する本体の方が圧倒的に重い。したがって、本発明では保持されたハンドミキサーの重心は中間部及び基部の中央正面よりも後方にあって、重心は中間部及び基部の表面で囲われた内部に存在することになり、ハンドミキサーを安定的に保持できる。また、附属品である筒状の粉砕容器が収納可能である収納部が基部に設けられ、粉砕容器を収納部に収納可能にするスペースが中間部の表面の内側に存在する。したがって、基部に附属品等の収納部が設けられているから使用するにあたって便利である。また、粉砕容器は中間部の表面のなす空間に入り込んで収納されるから、スタンド全体をコンパクトにすることができる。
次に本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1に示すようにハンドミキサー1の本体2は細長く形成され、モーターが内蔵されている。本体2の先端から外筒体3が延びており、モーターの駆動力を食品等の加工具4に伝えて回転させる回転軸がその外筒体3の中に挿通されている。本体2の上部はその両側面から背面にかけて細く絞られた形状に形成され、その部分が把持部5である。把持部5の正面には2つのスイッチ6,7が設けられている。スイッチ6,7を押さない状態ではモーターは回転しない。スイッチ6を押すと回転軸4が低速回転し、スイッチ7を押すと回転軸が高速回転するように構成されている。なお、図示しないが本体2の背面の上端からは電気コードが延びて100Vの交流電気を使用することができる。外筒体3はパイプ状の金属で形成されており、その端部に金属で形成された円形傘状の保護キャップ8が設けられている。保護キャップ8の外周付近の下面には下向きの爪部9が3つ設けられている。
図2に示すようにスタンド10は、ハンドミキサー1の保持構造を有する保持部11と、その下方の中間部12と、その下方の基部13を含んでいる。図3に示すように基部13は円形をなしており、附属品を収納するための収納部14が設けられている。収納部14の内面であって開放口よりもやや下方に、その内面の内周に沿って支持部15が形成されている。この支持部15は、図1に示すように収納部14内に粉砕容器16を挿入したときに、その粉砕容器16を支持部15で受けることによって収納部14内に完全に収納せず、粉砕容器16の下方に他の附属品を収納できる空間を確保するためのものである。粉砕容器16は粉砕羽根を回転させて茶葉を粉末にするときなどに使用するものであって、粉砕羽根を回転させるために円形に形成された容器本体に蓋が被せてある。粉砕容器16の底部が全体的に平面であるときは、前述した支持部15の全長に亘って粉砕容器16を支持する。粉砕容器16の底部の周囲にいくつかの凹所を設け、支持部15は連続したものでなくその凹所に合致するようないくつかの突起にしてもよい。この構成によれば粉砕容器16の回転止めとなる。
中間部12は半割りの筒状をなしており、基部の正面部17と一体に形成されている。中間部12は板状であるから中間部12で囲まれたスペース18が形成され、そのスペース18を利用して前述した粉砕容器16を収納部14に収納することができる。収納された粉砕容器16の周面の半分は露出するので、その周面をつかむことによって粉砕容器16を収納部14から容易に取り出すことができて便利である。
保持部11は前記した中間部12と一体に板状に形成されており、基本的な形状は中間部12と同じように半割りの筒状であるが、正面はやや斜め上方を向く平らな傾斜面19に形成され、その中央に保持凹部20が形成されている。このように保持部11と中間部12と基部13は同じ円筒を基礎とし、粉砕容器16もこの円筒の内部に含まれるのでスタンド全体が一つの筒状に形成されコンパクトにすることができる。保持凹部20は、図1に示すようにハンドミキサーの本体2の下半分の半周面に亘って当接する形状に形成され、本体2の周囲は円形でなく前後方向にやや長い楕円形であるから、保持凹部20もそれに合った形状に形成されている。
図2に示すように保持凹部20の下端にストッパー21が設けられている。このストッパー21は保持凹部20からはみ出すように前面側に突き出ている。保持凹部20に保持されたハンドミキサーの本体2の端部がこのストッパー21に当たることにより、ハンドミキサー1が支持されてずり落ちることがない。また、ストッパー21の上方部を囲むように壁状のフランジ22,22が設けられている。このフランジ22,22もストッパー21と同様に保持凹部20から前面側に突き出ているので、保持されているハンドミキサーの本体2の下端付近を外側から覆っている。したがって、フランジ22,22がない場合には、後傾状態で保持されているハンドミキサー1が正面側に倒れ込んで保持凹部20から外れる虞があるが、フランジ22,22の係止作用によってハンドミキサー1が正面側に倒れ込むことがないので、ハンドミキサー1が保持凹部20から外れることがない。
また、ストッパー21よりも下方には外筒体保持凹部23が設けられており、この外筒体保持凹部23の上部両側には前面側に突き出た側壁26,26も形成されている。この側壁26,26によって外筒体3が左右にぶれることを防止できる。
基部13の下側には円形の台座24が取り付けられ、スタンド10は台座24に対して回動自在である。スタンド10の安定性を増すために台座24は基部13よりも大きな円形である。そこでその台座24を覆うための同じ直径の基部フランジ25が基部13の下端周囲に設けられている。
本発明の使用状態を示す側面図 本発明を前面側から見た斜視図 本発明を後側から見た斜視図 本発明の側面図
符号の説明
1 ハンドミキサー
2 本体
3 外筒体
4 加工具
5 把持部
6 スイッチ
7 スイッチ
8 保護キャップ
9 爪部
10 スタンド
11 保持部
12 中間部
13 基部
14 収納部
15 支持部
16 粉砕容器
17 基部の正面部
18 スペース
19 傾斜面
20 保持凹部
21 ストッパー
22 フランジ
23 外筒体保持凹部
24 台座
25 基部フランジ
26 側壁

Claims (1)

  1. ハンドミキサーを正面に保持するハンドミキサーのスタンドであって、ハンドミキサーの本体は細長く形成され、把持部を有する本体内にモータが内蔵され、該モータによって駆動される少なくとも1つの回転軸を有し、該回転軸は前記本体に回転可能に軸受けされているか又はこの本体に結合された外筒体に軸受けされていて、回転軸の端部に食品を加工するための加工具が装着されるハンドミキサーであり、スタンドは、このハンドミキサーを後傾させ且つ浮かせた状態で保持する保持構造を有する保持部と、この保持部の下方の中間部と、この中間部の下方の基部とを含んで成り、前記保持部、中間部及び基部は垂直に延びる同じ円筒を基礎とし、中間部と基部の正面部は半割り筒状をなして一体に形成され、前記保持部は中間部と一体に形成され且つその基本的な形状は中間と同じように半割りの筒状であって、保持部の正面に、中間部上端から一体に連なる後傾斜面が形成され、この後傾斜面にハンドミキサー本体を保持する保持凹部が設けられており、附属品である筒状の粉砕容器が収納可能である収納部が基部に設けられ、粉砕容器を収納部に収納可能にするスペースが中間部の表面の内側に存在することを特徴とするスタンド。
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