JP4072245B2 - 柔軟シート材の抜き型及び包装体製造装置 - Google Patents

柔軟シート材の抜き型及び包装体製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチ及びダイによって材料を打ち抜く抜き型及びこの抜き型を用いた包装体製造装置に関し、特に、包材などの柔軟なシート材に対しても、精度良く、しかも確実に打ち抜きを行うことができる抜き型及びこの抜き型を用いた包装体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パンチ及びダイからなる抜き型は、従来より金属薄板などの硬質な素材に対しての打ち抜きに用いられている。これに対し、不織布、網目布などの柔軟シート材を抜き型によって打ち抜く場合には、柔軟シート材がダイへのパンチの押し込みに追随して巻き込まれるため、正確に打ち抜くことが難しい。従って、抜き型によって柔軟シート材を打ち抜くためには、柔軟シート材の巻き込みを行わないようにパンチとダイとの隙間が極力少なくする必要があり、パンチ及びダイを高精度に仕上げる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、隙間が極力少なくなるようにパンチ及びダイを成形することは技術的に難しく、高価となる。又、隙間が少ない場合には、パンチがダイに押し込み嵌合できず、結果として柔軟シート材を打ち抜くことができないばかりでなく、パンチとダイとが干渉や当接してパンチ及びダイが傷付いたり、欠ける問題を有している。
【0004】
特に、ティーバッグなどの包装体を高速で製造する製造装置に対して、抜き型を用いる場合には、パンチを頻繁にダイに押し込む必要がある。このため、パンチ及びダイに微小な位置ずれが生じた場合には、上述した問題が直ちに発生して包装体を打ち抜くことができない原因となる。
【0005】
本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、パンチ及びダイとが干渉したり、当接することがなく、これにより柔軟シート材の打ち抜きを確実に行うことができる抜き型を提供することを目的とする。又、本発明は、この抜き型を組み込んでも、支障なく包装体を高速で製造することが可能な包装体製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の抜き型は、先端にパンチ刃が形成されパンチホルダのホルダ孔内に進退自在に押し込み嵌合されたパンチと、このパンチが押し込まれて嵌合するパンチ孔が形成されたダイとを備え、前記パンチホルダ及びダイによって柔軟シート材を挟んだ状態でパンチが進出してパンチ孔に押し込み嵌合することによりパンチ刃が柔軟シート材を打ち抜く抜き型であって、前記パンチの厚さ方向と交差する方向のスリットがパンチに形成されると共に、前記押し込み嵌合可能な範囲内でパンチが前記ホルダ孔及びパンチ孔よりも大きく形成されており、前記パンチ刃は前記ダイへの押し込み方向に向かって傾斜した刃面に形成され、前記パンチホルダ及びダイを加熱する加熱手段を設けると共に、前記柔軟シート材を挟むパンチホルダ及びダイの挟み面に、前記パンチ刃の外形に倣って突出する溶着用リブが形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明では、パンチの厚さ方向と交差する方向に形成したスリットにより、パンチは厚さ方向に小さくなって体積が縮小する。このため、パンチをパンチホルダのホルダ孔よりも大きく成形しても、ホルダ孔に押し込むことによって厚さが小さくなった体積縮小状態となるため、ホルダ孔に嵌合することができる。
【0008】
又、パンチはこのような体積縮小状態でダイのパンチ孔に押し込まれるため、パンチはダイのパンチ孔に円滑に嵌合することができ、パンチとダイとが干渉したり、当接することがない。このため、これらが傷付いたり、欠けることがなくなる。
【0009】
又、当初はパンチ孔よりも大きなパンチがパンチホルダ内で体積縮小した状態となり、この状態でパンチがダイのパンチ孔に押し込み嵌合する。このため、パンチはパンチ孔との隙間が極めて小さくなった状態でパンチ孔に嵌合することができる。これにより、柔軟シート材であっても、パンチ及びダイの間に巻き込まれることがなく、確実に、しかも正確に打ち抜くことができる。
【0010】
さらに、パンチ刃の刃面がダイへの押し込み方向に向かって傾斜することにより、パンチ刃はダイと点接触すると共に、この点接触部分が移動しながらパンチ孔内に押し込まれる。従って、通常の鋭利な鋏みと同様に作用するため、柔軟シート材を切断することができる。
【0012】
又さらに、この発明では、加熱手段によってパンチホルダ及びダイが加熱され、この加熱状態で溶着用リブが柔軟シート材を挟むため、2枚の柔軟シート材を接合することができる。従って、2枚の柔軟シート材を接合しながら打ち抜きを行うことができる。このため、この発明では、柔軟シート材を熱シールしながら打ち抜くことができ、シート材から袋体などの製造を行うことができる。
【0013】
請求項の発明は、請求項1記載の発明であって、前記パンチ刃の刃面は平面略V字形に形成されていることを特徴とする柔軟シート材の抜き型。
【0014】
この発明では、パンチ刃の刃面が平面略V字形となっているため、パンチ刃は2箇所でダイと点接触しながら柔軟シート材を切断する。このため、柔軟シート材を迅速に打ち抜くことができる。又、略V字形は形状が簡素なため、パンチ刃を簡単に成形することができる。
【0015】
請求項の発明の包装体製造装置は、柔軟シート材からなる長尺な包材をガイドに沿って供給しながら二つ折りすると共に、縦シールを連続的に行った状態で内部に内容物を充填し、横シールを行いながら抜き型によって打ち抜くことにより個々の包装体とする包装体製造装置であって前記抜き型を、パンチホルダのホルダ孔内に進退自在に押し込み嵌合されたパンチと、このパンチが押し込まれて嵌合するパンチ孔を有したダイとによって形成し前記パンチに厚さ方向と交差する方向のスリットを形成すると共に、前記ホルダ孔及びパンチ孔への押し込み嵌合可能な範囲内の大きさの外形にパンチを成形し、このパンチ先端のパンチ刃を前記ダイへの押し込み方向に向かって傾斜する刃面に成形し前記パンチホルダ及びダイを加熱する加熱手段を設けると共に、前記柔軟シート材を挟むパンチホルダ及びダイの挟み面に、前記パンチ刃の外形に倣って突出する溶着用リブを形成していることを特徴とする。
【0016】
この発明では、柔軟シート材を二つ折り状態で縦シールして内容物を充填し、その後、横シールを行うため、内容物を封入した包装体を連続的に製造することができる。
【0017】
この発明の抜き型は、請求項1の発明と同一の構造となっており、柔軟シート材からなる包材を巻き込むことなく、鋭利な鋏と同様に包材を打ち抜くことができ、個々の包装体に分離できる。又、スリットによってパンチは体積が小さくなることができる。このため、頻繁な押し込みによってパンチ及びダイの軽微な位置ずれがあっても、これらが干渉したり、当接することがなく、抜き型が損傷することがなくなる。これにより、支障を生じることなく、包装体を高速で製造することができる。
【0019】
又、この発明では、パンチホルダ及びダイの挟み面に設けた溶着用リブによって、包材を熱溶着することができる。従って、包材の打ち抜きと同時に、包材をシールすることができ、シールを行うシール機が不要となる。
【0020】
請求項の発明は、請求項記載の発明であって、前記抜き型の上流側に、前記包材を面方向から押さえる押えローラを設けたことを特徴とする。
【0021】
この発明では、押えローラが包材を面方向から押さえることにより、抜き型供給前の包材に皺が発生することを防止できる。このため、抜き型によって打ち抜いても良好な外観の包装体とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は本発明の一実施形態の抜き型1を示す。この実施形態の抜き型1は、パンチ2とダイ3とパンチホルダ4とを備えており、パンチ2とダイ3とによって柔軟シート材(図示省略)の打ち抜きを行う。この実施形態において、柔軟シート材としては、不織布、網目布などの布材、プラスチック糸を編んだ網状シート、その他の柔軟性を有したものを使用することができる。
【0023】
パンチ2は図1及び図2に示すように、上下面の中央部分が窪むことにより正面から見て略鼓状のブロック体に成形されており、ダイ3側である先端にはパンチ刃5が形成されている。このパンチ2は先端のパンチ刃5がダイ3に押し込み嵌合することにより、柔軟シート材を打ち抜くことができる。
【0024】
パンチ刃5は正面から見た場合、図1(b)で示すように上述した鼓状となっているが、平面から見た場合、図2(a)で示すように幅方向の中央部分5aが最も奥側に位置すると共に、この中央部分5aの両側部分がダイ3側に湾曲状に傾斜して漸次、ダイ3側に接近し、幅方向の両端部分5b、5bが最もダイ3に接近している。これによりパンチ刃5は平面から見た場合、略V字形となっている。従って、パンチ刃5は上下方向が窪むと共に、幅方向が略V字形となった3次元構造となっている。又、平面V字形に成形することにより、後述するようにパンチ刃5はダイ3の押し込み方向に傾斜した刃面となっている。
【0025】
ダイ3と反対側のパンチ2の基部には、矩形T字形状の係合孔6が上下方向に貫通している。この係合孔6にはパンチ2をダイ3に押し込み嵌合させるシリンダー等の進退機構(図示省略)のロッド先端が係合し、進退機構が駆動することによりパンチ2がダイ3の方向に進退することができる。
【0026】
このパンチ2にはスリット7が形成されている。スリット7はパンチ2の厚さ方向と直交方向に交差するように形成されている。このスリット7は係合孔6が形成されている基部側を除くパンチ2の略全体に形成されており、パンチ2を上下に2分割することにより、パンチ2が厚さ方向に小さくなることができ、これにより、パンチ2の全体の体積を縮小することができるように作用する。このスリット7を形成することにより、後述するようにパンチ7ダイ3よりも大きくすることができる。
【0027】
これに加えて、パンチ2の基部側には、厚さ方向に沿った緩衝溝8が形成されている。この緩衝溝8はパンチ2の基部側でスリット7と直交する方向に形成されることにより、進退機構から伝達される駆動力を緩衝させるものである。
【0028】
ダイ3はパンチ2が押し込み嵌合することにより、パンチ2と共に柔軟シートを打ち抜くものである。このため図1及び図3に示すように、ダイ3にはパンチ2が押し込み嵌合するパンチ孔10が形成されている。パンチ孔10はパンチ2のパンチ刃5が押し込みが可能なように、パンチ刃5と同様な鼓状に成形されるものである。
【0029】
このパンチ孔10の後側には、パンチ孔10よりも大径となっている放出孔11が連通している。放出孔11はパンチ2によって打ち抜かれた柔軟シート材の打ち抜き屑片を放出するためのものである。
【0030】
ダイ3はパンチホルダ4と共に柔軟シート材を挟むものであり、このダイ3の挟み面14には溶着用リブ12が形成されている。溶着用リブ12はパンチ孔10に嵌合するパンチ刃5の外形(鼓形状)に倣っていると共に、パンチ刃5を囲む寸法に形成されている。
【0031】
又、ダイ3には、ヒータ(図示省略)が挿入されるヒータ孔13が長さ方向に貫通している。ヒータ孔13は内部に挿入されるヒータと共にダイ3を加熱する加熱手段となるものであり、この加熱手段の加熱状態で溶着用リブ12が2枚の柔軟シート材を接合することができる。なお、ダイ3の外周部分に設けられているフランジ15には、外部の支持部材への取り付けを行うためのねじ孔16が形成されている。
【0032】
図4に示すように、パンチホルダ4にはパンチ2が押し込みによって内部に嵌合するホルダ孔18が形成されている。このホルダ孔18はパンチホルダ4の前後方向に貫通していると共に、パンチ2を嵌合状態で挿入するため、パンチ2の外形に合わせた形状となっている。パンチ2はこのホルダ孔18に挿入された状態で進退するが、ホルダ孔18に嵌合状態で挿入されるため、ずれることなく進退することができる。
【0033】
パンチホルダ4はダイ3と共に柔軟シート材を挟み込むため、ダイ3と同様の挟み面19がダイ3側に形成されている。この挟み面19には、ダイ3と同様に、パンチ12の外形に倣い、且つパンチ2を囲む寸法の溶着用リブ20が形成されている。又、ダイ3と同様に、ヒータ(図示省略)が挿入されるヒータ孔21が長さ方向に貫通しており、ヒータと共に加熱手段を構成している。なお、パンチホルダ4にも、外部の支持部材への取り付けを行うためのねじ孔23が外周部分のフランジ24に形成されている。
【0034】
このような構造では、パンチ2はパンチホルダ4のホルダ孔18内に嵌合し、この状態でホルダ孔18から進出してダイ3のパンチ孔10内に押し込み嵌合する。このため、ホルダ孔18及びパンチ孔10は略同一の寸法となっているが、パンチ2はこれらのホルダ孔18及びパンチ孔10よりも大きくなるように形成されるものである。これらの寸法差はパンチ2がホルダ孔18及びパンチ孔10に押し込み嵌合することができる範囲内に設定されるものであり、ホルダ孔18及びパンチ孔10に対し、パンチ2は1/100〜6/100mm、より好ましくは、2/100〜4/100mm程度大きくなるように成形される。
【0035】
一方、パンチ2の厚さ方向と直交する方向にスリット7が形成されており、このスリット7によってパンチ2は厚さ方向に小さくなって体積が縮小する。従って、上述したような範囲内でパンチ2を大きく成形しても、パンチ2をパンチホルダ4のホルダ孔18内に押し込む際に体積が縮小した状態となってホルダ孔18内に嵌合することができる。パンチ2はこのホルダ孔18内からダイ3のパンチ孔10に進出するため、パンチ孔10内に円滑に押し込み嵌合することができる。従って、パンチ2とダイ3とが干渉したり、当接することがなく、これらによるパンチ2やダイ3の傷付き、欠けがなくなる。
【0036】
又、当初はダイ3のパンチ孔10よりも大きなパンチ2がパンチホルダ4のホルダ孔18内で体積縮小した状態となり、この状態でパンチ2がダイ3のパンチ孔10に押し込み嵌合する。このため、パンチ2はパンチ孔10との隙間が極めて小さくなった状態でパンチ孔10に嵌合することができる。これにより、柔軟シート材であっても、パンチ2及びダイ3の間の隙間に巻き込まれることがなくなる。従って、柔軟シート材を確実に、しかも正確に打ち抜くことができる。
【0037】
図5はパンチ2が矢印Bで示す方向からダイ3の押し込まれる状態を示す。この実施形態では、パンチ2のパンチ刃5が略V字形に成形されることにより、ダイ3への押し込み方向Bに向かって傾斜した刃面となっている。
【0038】
図5において、3a、3b、3cは、パンチ2の押し込みによってダイ3がパンチ2に対して相対的に移動して接触する状態を順に示している。いずれの状態においても、パンチ2は直線3a、3b、3cの両端の2点(3a1,3a2、3b1,3b2、3c1,3c2)でダイ3と点接触し、この点接触した部分が移動しながらパンチ2がダイ3のパンチ孔10内に押し込まれる。従って、通常の鋭利な鋏みと同様な点接触による切断状態となるため、柔軟シート材であっても良好に切断して打ち抜くことが可能となる。
【0039】
特に、この実施形態では、パンチ刃5が略V字形となっており、ダイ3とは2点で点接触して柔軟シート材を切断する。このため、柔軟シート材を迅速に打ち抜くことができる。又、略V字形で構造が簡単なため、パンチ刃5を簡単に形成することも可能となっている。
【0040】
さらに、この実施形態では、ダイ3及びパンチホルダ4に加熱手段が設けられて加熱されると共に、ダイ3及びパンチホルダ4のそれぞれの挟み面14,19に溶着用リブ12,20が形成されている。このため、重ね合わせられている2枚の柔軟シート材を加熱状態の溶着用リブ12,20で挟むことにより、2枚の柔軟シート材を溶着用リブ12,20に沿って熱溶着することができる。すなわち、この実施の形態では、2枚の柔軟シート材を熱シールすることも可能であり、これにより、熱シールによって袋体を製造しながら個々の袋体に打ち抜くことが可能となっている。
【0041】
図6はパンチ2に形成されるパンチ刃5の別の形態を示す。この形態では、パンチ刃5がダイ3への押し込み方向Bに向かって一方向に傾斜した刃面となっている。この場合にも、パンチ2が押し込まれることにより、ダイ3は3a、3b、3cで示すように、順に相対的に移動すると共に、それぞれの位置で3a3,3b3,3c3のように点接触する。このため、柔軟シート材を切断して打ち抜くことが可能となる。このような直線的な刃面では、略V字形の刃面に比べて構造がさらに簡単となるため、パンチ刃5を簡単に形成できるメリットがある。
【0042】
次に、以上の抜き型1を用いた本発明の包装体製造装置の実施形態を図7及び図8によって説明する。包装体製造装置25では基台26上にポール27が立設しており、ポール27の上端部分に包材28のフィードロール29が取り付けられ、フィードロール29の下方にガイド30が取り付けられる。
【0043】
包材28は上述した柔軟シート材が使用される。包材28は長尺なシート状となっており、包材ロール(図示省略)から連続的に供給される。供給された包材28はフィードロール29から矢印cで示す下方に引き出されてガイド30を摺動する。
【0044】
ガイド30は包材28が二つ折りされるように案内する。このガイド30の下部には筒状となったガイド筒31が連結されており、包材28はガイド筒31の周りを摺動しながら供給される。又、このガイド筒31の上端部分には、茶葉、コーヒー粉、その他の内容物(図11〜図13参照)を供給するシュータ33が取り付けられている。
【0045】
ガイド筒31は基台26部分まで延びており、基台26部分に延びたガイド筒31の周囲には、包材29に引き出し力を付与する一対のフィードローラ34,35が上下に配置されている。又、上下のフィードローラ34,35の間には、超音波ホーン36及び受け台37が対向した縦シール機が設けられている。超音波ホーン36及び受け台37は2つ折りされている包材28に対して縦シールを連続的に行うものである。
【0046】
さらに、フィードローラ35の下方には、押えローラ38が配置され、押えローラ38の下方に包材28に対して横シールを行うと同時に個々の包装体に分離する横シール機39が配置されている。上述した抜き型1はこの横シール機39を構成するものである。なお、押えローラ38の上方には、縦シールによって筒状となった包材28の両側に食い込んで包材28に折り目を形成する折り目バー(図示省略)が設けられている。
【0047】
押えローラ38はローラ面がフィードローラ34,35のローラ面と直交しており、縦シールされた包材28を面方向から押さえるものである。このように面方向から押さえることにより、包材28に皺が発生することがなく、横シールを良好に行うことができ、包装体40(図14参照)の外観が向上する。又、押えローラ38は包材28に転接することにより、包材28に引き出し力を付与するようにも作用する。このため、折り目バーが包材28に食い込んでも包材28を横シール機39に円滑に供給することができる。
【0048】
図8において、41は縦シール機の下方に設けられたバキューム筒である。このバキューム筒41は真空ポンプ(図示省略)などに接続されており、常時、外気を吸引した状態となっている。このバキューム筒41の内部に縦シールで発生した包材の切断屑片を挿入することにより、バキューム筒41の吸引力で切断屑片を排除することができる。
【0049】
このような包装体製造装置25では、包材28はフィードローラ34,35によって引き出されることにより、ガイド30に沿って供給される。そして、ガイド30によって包材28が二つ折りされ、超音波ホーン36及び受け台35からなる縦シール機によって縦シールが連続的に行われて筒状の包材28となる。又、シュータ33からの内容物32はガイド筒31を介して筒状の包材28内に供給される。
【0050】
図9及び図10は横シール機39及びその周辺部分を示す平面図及び正面図である。支持台42が基台26に取り付けられ、この支持台42にガイドレール43が取り付けられ、ガイドレール43にスライダ44及び45がスライド可能に取り付けられている。スライダ44,45は同期してガイドレール43に沿って接近及び離反する。
【0051】
一方のスライダ44には、パンチ2が押し込み嵌合しているパンチホルダ4が取り付けられている。このパンチホルダ4の後には、パンチ2を進退させる進退機構としてのシリンダ47が取り付けられている。シリンダ47のロッド48はパンチホルダ4のホルダ孔18を貫通して、その先端がパンチ2の係合孔6に係合している。従って、シリンダ47が駆動することにより、パンチ2が進退することができる。
【0052】
他方のスライダ45には、パンチ2が押し込み嵌合するダイ3が取り付けられる。ダイ3はそのパンチ孔10がパンチ2側を向くようにスライダ45取り付けられるものである。これらのダイ3及びパンチホルダ4のスライダ44,45への取り付けはボルト46によって行われる。
【0053】
図11〜図13は、この横シール機39の作動順序を示している。これらの作動時には、パンチホルダ4及びダイ3は加熱手段によって加熱された状態となっている。
【0054】
図11はパンチホルダ4及びダイ3が離反状態となっており、前段で製造された包装体40が筒状の包材28から切り離されることにより落下している。この前段の包装体40の製造の際には、パンチホルダ4及びダイ3の溶着用リブ12及び20によって、筒状の包材28の下端に横シール49が形成される。そして、所定量の内容物32が筒所の包材28の内部に充填される。その後、包材28を所定長さ、下方に引き出す。
【0055】
図12は包材28を下方に引き出し、その後、スライダ44,45が接近した状態である。このスライダ44,45の接近によって、パンチホルダ4及びダイ3はその挟み面14,19で包材28を挟み込む。この挟み込みによってパンチホルダ4及びダイ3の溶着用リブ12,20が両側から包材28を挟むため、パンチ2を境として上下に位置する包材28部分に熱溶着による横シール49がそれぞれ形成される。
【0056】
図13はこの横シール49の形成と同期して行われるパンチ2の進出移動を示す。パンチ2はシリンダ47が駆動してロッド48が延びることにより、パンチホルダ4のホルダ孔18から進出してダイ3のパンチ孔10内に押し込み嵌合する。この際には、パンチ2がパンチ孔10よりも大きくても、上述したようにパンチ孔10内に円滑に押し込み嵌合することができる。
【0057】
このパンチ2の押し込みによって、上述したように包材28がパンチ刃5によって良好に切断されると共に、切断されて生じた打ち抜き屑片51が包材28から打ち抜かれてダイ3内の放出孔11に入り込み、放出孔11から外部に放出される。このため、包装体40が包材28から分離される。従って、スライダ44,45が退避してパンチホルダ4及びダイ3が離れることにより、図11に示すように包装体40が落下する。これにより、包装体を個々に製造することができる。
【0058】
このような包装体製造装置25では、横シール機39を構成する抜き型が柔軟シートからなる包材28を巻き込むことなく、包材28を打ち抜いて個々の包装体40に分離できると共に、スリット7によってパンチ2の体積が小さくなることができる。このため、頻繁な押し込みによってパンチ2及びダイ3の軽微な位置ずれがあっても、これらが干渉したり、当接することがなく、これらが損傷することがなくなる。従って、支障を生じることなく、包装体を高速で製造することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の抜き型によれば、パンチが厚さ方向に小さくなって体積が縮小するため、パンチをパンチホルダのホルダ孔よりも大きく成形しても、ホルダ孔に押し込むことができる。そして、パンチは体積が縮小した状態でダイのパンチ孔に押し込まれるため、パンチとダイとが干渉したり、当接することがない。このため、これらが傷付いたり、欠けることがなくなる。又、パンチは隙間が極めて小さくなった状態でパンチ孔に嵌合するため、柔軟シート材であっても、パンチ及びダイの間に巻き込まれることがなく、確実に、しかも正確に打ち抜くことができる。さらに、パンチのパンチ刃はダイと点接触するため、柔軟シート材を切断することができる。
【0060】
本発明の包装体製造装置によれば、包装体の分離のためにパンチをダイに頻繁に押し込んでも、これらが干渉したり、当接することがなく、抜き型が損傷することがなくなる。従って、支障を生じることなく、包装体を高速で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における抜き型のパンチとダイとの関係を示す斜視図である。
【図2】(a)はパンチの平面図、(b)は正面図、(c)は(a)におけるA−A線断面図である。
【図3】(a)はダイを部分的に破断した平面図、(b)はその正面図、(c)は側面図である。
【図4】(a)はパンチホルダを部分的に破断した平面図、(b)は正面図、(c)は部部的に破断した側面図である。
【図5】パンチのパンチ刃の作用を説明する平面図である。
【図6】別の形状のパンチ刃の作用を説明する平面図である。
【図7】本発明の一実施形態の包装体製造装置の側面図である。
【図8】包装体製造装置の正面図である。
【図9】包装体製造装置に用いる横シール機の平面図である。
【図10】包装体製造装置に用いる横シール機の正面図である。
【図11】横シール機の作動を説明する断面図である。
【図12】図11に続く横シール機の作動を説明する断面図である。
【図13】図12に続く横シール機の作動を説明する断面図である。
【図14】製造された包装体の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 抜き型
2 パンチ
3 ダイ
4 パンチホルダ
5 パンチ刃
7 スリット
10 パンチ孔
12 20 溶着用リブ
18 ホルダ孔
25 包装体製造装置
38 押えローラ

Claims (4)

  1. 先端にパンチ刃が形成されパンチホルダのホルダ孔内に進退自在に押し込み嵌合されたパンチと、このパンチが押し込まれて嵌合するパンチ孔が形成されたダイとを備え、前記パンチホルダ及びダイによって柔軟シート材を挟んだ状態でパンチが進出してパンチ孔に押し込み嵌合することによりパンチ刃が柔軟シート材を打ち抜く抜き型であって、
    前記パンチの厚さ方向と交差する方向のスリットがパンチに形成されると共に、前記押し込み嵌合可能な範囲内でパンチが前記ホルダ孔及びパンチ孔よりも大きく形成されており、前記パンチ刃は前記ダイへの押し込み方向に向かって傾斜した刃面に形成され、前記パンチホルダ及びダイを加熱する加熱手段を設けると共に、前記柔軟シート材を挟むパンチホルダ及びダイの挟み面に、前記パンチ刃の外形に倣って突出する溶着用リブが形成されていることを特徴とする柔軟シート材の抜き型。
  2. 請求項1記載の発明であって、前記パンチ刃の刃面は平面略V字形に形成されていることを特徴とする柔軟シート材の抜き型。
  3. 柔軟シート材からなる長尺な包材をガイドに沿って供給しながら二つ折りすると共に、縦シールを連続的に行った状態で内部に内容物を充填し、横シールを行いながら抜き型によって打ち抜くことにより個々の包装体とする包装体製造装置であって
    前記抜き型を、パンチホルダのホルダ孔内に進退自在に押し込み嵌合されたパンチと、このパンチが押し込まれて嵌合するパンチ孔を有したダイとによって形成し
    前記パンチに厚さ方向と交差する方向のスリットを形成すると共に、前記ホルダ孔及びパンチ孔への押し込み嵌合可能な範囲内の大きさの外形にパンチを成形し、このパンチ先端のパンチ刃を前記ダイへの押し込み方向に向かって傾斜する刃面に成形し
    前記パンチホルダ及びダイを加熱する加熱手段を設けると共に、前記柔軟シート材を挟むパンチホルダ及びダイの挟み面に、前記パンチ刃の外形に倣って突出する溶着用リブを形成していることを特徴とする包装体製造装置。
  4. 請求項3記載の発明であって、前記抜き型の上流側に、前記包材を面方向から押さえる押えローラを設けたことを特徴とする包装体製造装置。
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