JP4071123B2 - 地図表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用ナビゲーション装置のように電子化された地図データベースを利用して表示装置に地図を表示する地図表示装置に関し、特に地図上に施設等のアイコンを表示する地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用ナビゲーション装置は、地図データベースを記録したDVD(Digital Versatile Disk)等の記録装置と、表示装置と、ジャイロ、GPS(Global Positioning System )受信機及び車速センサ等の車両の現在位置及び現在方位を検出する車両位置検出装置を有している。そして、車両の現在位置を含む地図データを地図データベースから読み出し、該地図データに基づいて車両の現在位置の周囲の地図画像を描画すると共に、車両位置マーク(ロケーション)を地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目でわかるようにしている。
【0003】
一般的な車載用ナビゲーション装置では、DVD等の記録装置に地図データベースだけでなく、施設データベースが記録されている。施設データベースは、駐車場、コンビニエンスストア及びガソリンスタンド等の施設の位置情報と名称、住所、電話番号及びその他の詳細情報とにより構成されたデータベースである。車載用ナビゲーション装置は、この施設データベースを使用して、地図上に駐車場、コンビニエンスストア及びガソリンスタンド等の施設に固有のアイコンを表示し、それらの施設の位置が容易にわかるようにしている。
【0004】
また、携帯電話等の通信装置を介して車両外部の情報配信センタと接続し、最新の交通情報や施設情報を入手可能な車載用ナビゲーション装置もある。この種の車載用ナビゲーション装置では、駐車場に現在空きがあるか否かの情報や、ガソリンスタンドの現在の給油料金などを知ることができる。例えばユーザが所望の駐車場のアイコンを選択すると、図7に示すように表示装置にメニューが表示され、このメニューで「施設情報を見る」を選択すると、当該駐車場の名称、住所、営業時間及び空きの有無などの詳細情報が表示される。これにより、ユーザは当該駐車場に空きがあるか否かを知ることができる。また、図7に示すメニューで「目的地に設定する」、「経由地に設定する」又は「地点登録をする」を選択すると、選択した駐車場を目的地や経由地に設定したり、地点登録することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−229059号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナビゲーション装置では、例えば利用しようとする駐車場に空きがあるか否かを知りたいときに、前述の如くアイコンを選択してメニューを表示させ、更にメニューから「施設情報を見る」を選択する必要がある。また、選択した駐車場に空きがない場合は、他の駐車場のアイコンを選択して同じ操作を繰り返すことが必要になる。このように、従来の車載用ナビゲーション装置では、どの施設が現在利用可能であるかを知りたい場合に操作が煩雑であり、操作性がよいとはいえない。営業中のコンビニエンスストアやその他の施設を探索するときも、同様に操作が煩雑である。
【0007】
以上から、本発明の目的は、利用可能な施設を探索するときに、従来に比べて操作性が良好な地図表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、地図データベースと、重ねて配置された複数の表示パネルを備えた表示装置と、施設データベースから施設毎の情報を取得するとともに前記地図データベースから地図データを取得し、現在利用可能な施設と利用できない施設とを判別して、利用可能な施設のアイコンを前記表示装置の前側の表示パネルに表示し、利用できない施設のアイコンと地図画像とを前記表示装置の後側の表示パネルに表示する地図表示装置本体とを有することを特徴とする地図表示装置により解決する。
【0009】
本発明においては、例えば特開2002−229059号公報に記載されているような、複数の表示パネルを重ね合わせて構成した表示装置を使用する。そして、施設データベースから施設毎の情報を取得して現在利用可能な施設と利用できない施設とを判別し、地図を表示する際に、利用可能な施設のアイコンを前側(ユーザ側)の表示パネルに表示し、利用できない施設のアイコンと地図画像とを後側の表示パネルに表示する。これにより、利用可能な施設のアイコンが地図画像から浮き上がって見え、利用できない施設のアイコンと容易に区別することができる。
【0010】
施設データベースは、地図データベースと同一の記録装置内に記録されていてもよい。また、最新の施設データにより構築された施設データベースを備えた情報配信センタから施設データを取得するようにしてもよい。更に、予めユーザにより設定された利用条件を考慮して、利用可能な施設と利用できない施設とを判別するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施の形態の地図表示装置を示すブロック図である。なお、本実施の形態は、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例を示している。
【0013】
1は地図データベースを記録したDVDである。DVD1に記録されている地図データベースでは、地図データは、1/12500 、1/25000 、1/50000 及び1/100000等の縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、道路等は経度及び緯度で表現された頂点(ノード)の座標集合として記録されている。道路は2以上のノードの連結からなり、2つのノードを連結した部分はリンクといわれる。また、地図データは、(1)道路リスト、ノードテーブル及び交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、(2)地図画面上に道路、建物、公園及び河川等を表示するための背景レイヤ、(3)市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名及び建物の名前等の文字や地図記号等を表示するための文字・記号レイヤなどから構成される。
【0014】
更に、DVD1には施設データベースも記録されている。この施設データベースには、多数の施設がジャンル(ガソリンスタンドや駐車場等の種別)別に分類され、施設毎に位置情報と、名称、住所、電話番号及びその他の情報とが記録されている。
【0015】
3は後述するナビゲーション装置本体(地図表示装置本体)10を操作するための種々の操作ボタン等が設けられた操作部である。操作部3には、後述する表示装置7の前面に配置されるタッチパネルが含まれており、ユーザが指等でタッチパネルに触れると、タッチパネルから接触位置に応じた信号がナビゲーション装置本体10に出力される。
【0016】
4は車両外部の情報配信センタとの間で通信が可能な携帯電話等の通信装置である。情報配信センタには最新の施設データからなる施設データベースが構築されており、ユーザからの要求に応じて施設データを配信する。
【0017】
5はGPS衛星から送られてくるGPS信号を受信して車両の現在位置の経度及び緯度を検出するGPS受信機である。6は自立航法センサであり、この自立航法センサ6は、車両回転角度を検出するジャイロ等の角度センサ6aと、一定の走行距離毎にパルスを発生する走行距離センサ6bとにより構成されている。
【0018】
7は表示装置であり、ナビゲーション装置本体10は表示装置7に車両の現在位置の周囲の地図を表示したり、種々の案内情報を表示する。9は音声によりユーザに案内を提供するためのスピーカーである。
【0019】
図2は表示装置7の構成を示す模式図である。この図2に示すように、表示装置7は、第1及び第2の液晶パネル7a,7bを重ね合わせて構成された多層ディスプレイである。前側(ユーザ側)に配置された第2の液晶パネル7bの前面には操作部3の一部を構成するタッチパネル3aが配置されている。これらの2枚の液晶パネル7a,7bにはナビゲーション装置本体10からそれぞれ異なる表示信号が入力される。表示装置7には、例えばDVI(Deep Video Imaging)社のMLD(Multi-Layered Display )のように、2枚の液晶パネルの間に特殊なレンズを配置して、より一層立体的な表示を可能としたものを使用することが好ましい。
【0020】
ナビゲーション装置本体10は以下のものから構成されている。11はDVD1からデータを読み出すDVDコントローラ、12はDVD1から読み出したデータを一時的に記録するバッファメモリである。
【0021】
13は操作部3と接続されるインターフェース、14は通信装置4と接続されるインターフェースである。なお、通信装置4はケーブルを介してインターフェース14と接続されていてもよく、近距離無線通信(Bluetooth )等によりワイヤレスでインターフェース14と接続されるものでもよい。
【0022】
15はGPS受信機5と接続されるインターフェース、16は自立航法センサ6と接続されるインターフェースである。
【0023】
18はマイクロコンピュータにより構成される制御部である。制御部18は、インターフェース15,16から入力される情報を基に車両の現在位置を検出したり、DVDコントローラ11を介してDVD1から所定の地図データをバッファメモリ12に読み出したり、バッファメモリ12に読み出された地図データを用いて設定された探索条件で誘導経路を探索するなど、種々の処理を実行する。
【0024】
19はバッファメモリ12に読み出された地図データを用いて地図画像を生成する地図描画部である。
【0025】
21は制御部18で探索した誘導経路を記録する誘導経路記録部、22は誘導経路を描画する誘導経路描画部である。誘導経路記録部21には、制御部18によって探索された誘導経路の全ノードが出発地から目的地まで記録される。誘導経路描画部22は、例えば地図を表示する際に、誘導経路記録部21から誘導経路情報(ノード列)を読み出して、誘導経路を他の道路とは異なる色及び線幅で描画する。
【0026】
23aは制御部18からの信号に応じて地図画像に合成するアイコン等の画像を描画する第1の操作画面・マーク描画部であり、23bは制御部18からの信号に応じて各種メニュー画面(操作画面)、アイコン及び車両位置マーク等の画像を描画する第2の操作画面・マーク描画部である。
【0027】
24は音声出力部である。音声出力部24は、制御部18からの信号に基づいて音声信号をスピーカー9に供給する。
【0028】
25は画像合成部であり、例えば地図描画部19で描画された地図画像に、第1の操作画面・マーク描画部23aで描画した各種マークや操作画面、誘導経路描画部22で描画した誘導経路などを重ね合わせて表示装置7に表示する。
【0029】
表示装置7の第1の液晶パネル7aには画像合成部25から出力される表示信号に基づく画像が表示され、第2の液晶パネル7bには第2の操作画面・マーク描画部23bから出力される表示信号に基づく画像が表示される。
【0030】
このように構成された車載用ナビゲーション装置において、制御部18は、GPS受信機5で受信したGPS信号と、自立航法センサ6から入力した信号とから車両の現在位置を検出する。そして、DVD1から車両の現在位置の周囲の地図データを読み出してバッファメモリ12に格納する。地図描画部19は、バッファメモリ12に読み出された地図データに基づいて地図画像を生成し、表示装置7に車両の現在位置の周囲の地図画像を表示する。
【0031】
また、制御部18は、車両の移動に伴ってGPS受信機5及び自立航法センサ6から入力した信号により車両の現在位置を検出し、その検出結果に応じて、表示装置7に表示された地図画像に車両位置マークを重ね合わせ、車両の移動に伴って車両位置マークを移動させたり、地図画像をスクロール表示する。更に、ユーザが操作部3を操作して目的地を設定すると、制御部18は車両の現在位置を出発地とし、出発地から目的地までの最もコストが低い経路をDVD1の地図データベースを使用して探索する。そして、探索により得られた経路を誘導経路として誘導経路記録部21に記録し、地図画像に誘導経路を重ね合わせて表示させる。また、制御部18は車両の走行に伴って適宜案内情報を出力し、車両を目的地まで誘導経路に沿って走行するように案内する。
【0032】
以下、図3は、上述した車載用ナビゲーション装置の地図表示時の動作を示すフローチャートである。
【0033】
まず、ステップS11において、制御部18はGPS受信機5及び自立航法センサ6の出力から車両の現在位置の緯度・経度を検出する。そして、DVDコントローラ11を制御し、DVD1から車両の現在位置の周囲の地図データと、その地図データにより描画される範囲内に存在する施設の情報とをバッファメモリ12に読み出す。地図描画部19は、バッファメモリ12に読み出された地図データに基づいて地図画像を描画する。
【0034】
次に、ステップS12に移行し、制御部18は通信装置4を介して情報配信センタに接続し、車両の現在位置の周囲に存在する施設の情報(施設情報)を取得する。情報配信センタから取得する施設の情報は施設毎の位置情報と施設毎の詳細情報であり、施設毎の詳細情報には、例えば当該施設が店舗の場合には店舗の名称、住所、電話番号、営業時間及び営業日(以下、単に「営業時間」という)、主な取扱商品とその価格などの情報が含まれている。また、当該施設が駐車場の場合には、営業時間と、利用料金及び空き状態などの情報が含まれている。制御部18は、情報配信センタから取得したこれらの情報もバッファメモリ12に一時的に記憶しておく。
【0035】
次に、ステップS13に移行し、制御部18は情報配信センタから取得した施設情報により、現在利用できる施設と利用できない施設とを判別する。通常の店舗の場合は、利用可能な施設か否かを施設情報に含まれる営業時間と現在時刻との比較により判別する。駐車場の場合は、営業時間だけでなく、空き状態も考慮して利用可能な施設か否かの判別を行う。なお、現在時刻はGPS衛星から送られてくる信号から取得してもよく、ナビゲーション装置内部に時計を設けておいてもよい。また、予めユーザが設定した利用条件を考慮して利用可能な施設か否かの判断を行うようにしてもよい。例えば、ガソリンスタンドの場合に、制御部18はガソリンの販売価格がユーザの設定した価格よりも高いときに当該ガソリンスタンドを利用できない施設と判断し、ユーザが設定した価格よりも低いときは当該ガソリンスタンドを利用できる施設と判断する。
【0036】
その後、制御部18は、利用できない施設の情報を第1の操作画面・マーク描画部23aに出力し、利用可能な施設の情報を第2の操作画面・マーク描画部23bに出力する。
【0037】
次に、ステップS14に移行し、制御部18から送られてきた情報に基づいて、第1の操作画面・マーク描画部23aにより利用できない施設のアイコンが描画されるとともに、描画されたアイコンの表示位置が決定される。画像合成部25は、地図描画部19から出力された地図画像と、誘導経路描画部22から出力された誘導経路と、第1の操作画面・マーク描画部23aから出力された画像とを合成して、表示装置7に出力する。
【0038】
また、第2の操作画面・マーク描画部23bでは、制御部18から送られてきた情報に基づいて利用可能な施設のアイコンと車両位置マークとを描画するとともに、描画されたアイコンと車両位置マークとの表示位置が決定される。そして、第2の操作画面・マーク描画部23bから表示装置7に表示信号が直接出力される。
【0039】
次いで、ステップS15に移行し、表示装置7にナビゲーション装置本体10から出力された表示信号に基づく画像が表示される。すなわち、表示装置7の第1の液晶パネル7aには画像合成部25から出力された表示信号による画像が表示され、第2の液晶パネル7bには第2の操作画面・マーク描画部23bから出力された表示信号による画像が表示される。
【0040】
図4(a)は第1の液晶パネル7aに表示された画像の一例を示す図である。この図4(a)に示すように、後側の第1の液晶パネル7aには、地図画像と利用することができない施設のアイコンとが表示される。本実施の形態では、第1の液晶パネル7aに表示されるアイコンは目立たないように薄い色で表示している。
【0041】
図4(b)は第2の液晶パネル7bに表示された画像の一例を示す図である。この図4(b)に示すように、前側の第2の液晶パネル7bには、利用可能な施設のアイコンと、車両の現在位置を示す車両位置マークとが表示される。本実施の形態では、第2の液晶パネル7bに表示されるアイコンは目立つように濃い色で表示している。
【0042】
図4(c)はユーザに提供される画像の例を示す図であり、図4(a)の画像と図4(b)の画像とを重ね合わせた画像である。ユーザには、第1の液晶パネル7aに表示された地図画像や利用することができない施設のアイコンに対し、第2の液晶パネル7bに表示された利用可能な施設のアイコンが浮き上がって見える。
【0043】
このように、本実施の形態の車載用ナビゲーション装置においては、2枚の液晶パネル7a,7bを重ね合わせて構成された表示装置7を使用し、後側の液晶パネル7aには地図画像と現在利用することができない施設のアイコンとを表示し、前側の液晶パネル7bには利用可能な施設のアイコンを表示するので、利用可能な施設のアイコンが地図画像から浮き上がって見え、利用できない施設のアイコンと容易に区別することができる。以下、第2の液晶パネル7bに表示された利用可能な施設のアイコンをアクティブアイコンと呼ぶ。
【0044】
図4(c)に示す画面が表示されているときにユーザがタッチパネル3aに指を触れると、車載用ナビゲーション装置はそれに応じた動作を行う。例えば、駐車場のアクティブアイコンに指を触れると、図5に示すようなメニューが表示される。このメニューで「施設情報を見る」を選択すると、当該駐車場の名称、住所、利用時間及び空き状態などの詳細情報が表示される。また、図5に示すメニューで「目的地に設定する」又は「経由地に設定する」を選択すると、選択した駐車場を目的地や経由地に設定して誘導経路を探索する。また、図5に示すメニューで「地点登録をする」を選択すると、選択した駐車場の位置を地点登録することができる。地点登録した地点は、後で目的地や経由地を設定するときに簡単な操作で呼出すことができる。
【0045】
なお、図4(c)に示す画面でアクティブアイコンでないアイコンに指を触れても、図5に示すようなメニューは表示されない。また、アクティブアイコン以外の位置に指を触れてそのまま指を移動(ドラッグ)すると、指の移動に応じた分だけ地図画像がスクロールする。更に、図5に示すメニューで「戻る」を選択すると、メニューが消えて元の画面に戻る。
【0046】
本実施の形態の車載用ナビゲーション装置は、上述したように、現在利用可能な施設のアイコンを前側の第2の液晶パネル7bに表示し、現在利用できない施設のアイコンと地図画像とを後側の第1の液晶パネル7aに表示するので、利用可能な施設のアイコン(アクティブアイコン)が地図画像から浮き上がって見える。従って、現在利用可能な施設の位置が一目でわかり、操作性が著しく向上する。
【0047】
従来の車載用ナビゲーション装置では、誤って現在の時刻に利用することができない施設を目的地として誘導経路を探索し、当該施設に到着したときに初めて利用できないことがわかることもある。しかし、本実施の形態の形態では、アクティブアイコンに指を触れたときだけ図5に示すようなメニューが表示されるので、現在利用することができない施設を目的地等に設定することができず、上述したような無駄な走行を回避することができる。但し、ユーザが所定の操作を行うことにより、現在利用することができない施設を目的地に設定して誘導経路を探索することも可能である。
【0048】
なお、上記実施の形態では、通信装置を介して車両外部の情報配信センタから取得する施設情報により現在時刻で施設が利用可能か否かを判断するものとしたが、情報配信センタから施設情報を取得することができない場合に、DVD1に記録されている施設データベースに含まれる営業時間等の情報により施設が利用可能か否かを判定してもよい。
【0049】
また、上記実施の形態では表示装置7が重ね合わせて配置された2枚の液晶パネル7a,7bにより構成されているものとしたが、表示装置7が3枚以上の液晶パネルにより構成されていてもよい。
【0050】
更に、上記実施の形態では本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した場合ついて説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、多層ディスプレイを備えた他の地図表示装置に適用することも可能である。
【0051】
上記実施の形態では現在利用可能な施設のアイコンと利用できない施設のアイコンとを容易に区別できるように表示装置7に表示する場合について説明したが、更に通信装置4とナビゲーション装置本体10との接続が確立しているか否か(プロトコルが確立しているか否か)を表示装置7の画面でわかるようにしてもよい。
【0052】
例えば、通信装置4とナビゲーション装置本体10との接続が確立していないとき(通信不能のとき)は、図6(a)に示すように、第1の液晶パネル7aに所定のアイコンを薄い色で表示し、通信装置4とナビゲーション装置本体10との接続が確立しているとき(通信可能なとき)は、図6(b)に示すように、第2の液晶パネル7bに所定のアイコンを濃い色で表示する。
【0053】
そして、図6(a)に示すようにアイコンが表示されているときに指でアイコンに触れると、タッチパネル3aからの信号に基づいて、制御部18は通信装置4との接続が確立するようにインタフェース14等を制御する。このように、通信装置4とナビゲーション装置本体10との接続状態を表示装置7に表示することにより、ユーザは通信装置4とナビゲーション装置本体10との接続が確立しているか否かを瞬時に知ることができる。特に通信装置4とナビゲーション装置本体10とが近距離無線通信(Bluetooth )等のワイヤレスで接続される場合に有効である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の表示パネルを重ね合わせて構成した表示装置を使用して、現在利用可能な施設のアイコンを前側(ユーザ側)の表示パネルに表示し、利用できない施設のアイコンと地図画像とを後側の表示パネルに表示するので、利用可能な施設のアイコンが地図画像から浮き上がって見え、利用できない施設のアイコンと容易に区別することができる。これにより、地図表示装置の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態の車載用ナビゲーション装置(地図表示装置)を示すブロック図である。
【図2】図2は、表示装置の構成を示す模式図である。
【図3】図3は、実施の形態の車載用ナビゲーション装置の地図表示時の動作を示すフローチャートである。
【図4】図4(a)は第1の液晶パネルに表示された画像の一例を示す図、図4(b)は第2の液晶パネルに表示された画像の一例を示す図、図4(c)はユーザに提供される画像の例を示す図である。
【図5】図5は、アクティブアイコンに指を触れたときに表示されるメニューの例を示す図である。
【図6】図6(a)は通信装置とナビゲーション装置本体との接続が確立していないとき(通信不能のとき)に第1の液晶パネルに表示されるアイコンの例を示す図、図6(b)は通信装置とナビゲーション装置本体との接続が確立していないとき(通信不能のとき)に第2の液晶パネルに表示されるアイコンの例を示す図である。
【図7】図7は、従来の車載用ナビゲーション装置(地図表示装置)に表示されるメニューの例を示す図である。
【符号の説明】
1…DVD,
3…操作部、
3a…タッチパネル、
4…通信装置、
5…GPS受信機、
6…自立航法センサ、
7…表示装置、
7a…第1の液晶パネル、
7b…第2の液晶パネル、
11…DVDコントローラ、
12…バッファメモリ、
13〜16…インターフェース、
18…制御部、
19…地図描画部、
21…誘導経路記憶部、
22…誘導経路描画部、
23a…第1の操作画面・マーク描画部、
23b…第2の操作画面・マーク描画部、
25…画像合成部。
Claims (6)
- 地図データベースと、
重ねて配置された複数の表示パネルを備えた表示装置と、
施設データベースから施設毎の情報を取得するとともに前記地図データベースから地図データを取得し、現在利用可能な施設と利用できない施設とを判別して、利用可能な施設のアイコンを前記表示装置の前側の表示パネルに表示し、利用できない施設のアイコンと地図画像とを前記表示装置の後側の表示パネルに表示する地図表示装置本体と
を有することを特徴とする地図表示装置。 - 前記施設データベースと前記地図データベースとが同一の記録装置内に記録されていることを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
- 更に施設データベースを備えた情報配信センタと接続可能な通信装置を有し、前記地図表示装置本体は前記情報配信センタから前記施設毎の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
- 前記地図表示装置本体は、前記通信装置との接続が確立しているときには前記前側の表示パネルに所定のアイコンを表示し、接続が確立していないときには前記後側の表示パネルに所定のアイコンを表示することを特徴とする請求項3に記載の地図表示装置。
- 前記前側の表示パネルの前面にタッチパネルが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
- 前記地図表示装置本体は、前記現在利用可能な施設と前記利用できない施設との判別に、予め設定されたユーザの利用条件を考慮することを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
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