JP4071077B2 - プラズマ処理装置の監視方法及び監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の異常の有無を監視する方法、及び該方法を実施するために用いる監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラズマエッチング装置、プラズマアッシング装置、プラズマCVD装置等のプラズマ処理装置では、高周波電源の出力をインピーダンス整合器を介してチャンバ内のプラズマ発生用電極に供給している。
【0003】
この種のプラズマ処理装置は、例えばチャンバ内にプラズマ発生用電極を収容して構成したプラズマ発生部と、該プラズマ発生部の電極に高周波電力を供給する高周波電源とを備えている。
【0004】
高周波電源とプラズマ発生部との間には、高周波電源からプラズマ発生部に電力を効率よく送ることができるようにするため、高周波電源からプラズマ発生部側を見たインピーダンスを、高周波電源の出力インピーダンスに整合させるインピーダンス整合器が設けられる。
【0005】
この種の装置では、チャンバ内が汚損されると、プラズマ放電の状態が変化し、汚損がひどくなると正常なプラズマ放電を行わせることができなくなることがある。
【0006】
また、何らかの原因で高周波電源の出力が低下すると、プラズマの放電状態が悪くなったり停止したりしてプラズマ処理が適正に行われなくなるという問題が生じる。
【0007】
そのため、プラズマ処理装置においては、プラズマ放電の状態などのプロセスの状態を常にモニタして、何らかの異常が検出された場合には、直ちにチャンバ内のクリーニングや、部品の交換などの回復措置を講じることが望ましい。
【0008】
そこで、本発明者は、プラズマ処理装置の各部の電気量[電流及び(または)電圧及び(または)電力]をモニタすることにより、プラズマ処理装置のプロセスの異常の有無を判定するとの着想を得た。
【0009】
プラズマ処理装置においては、プラズマ放電の状態が変化すると、プラズマ発生部のインピーダンスが変化するため、高周波電源とプラズマ発生部との間をつなぐ給電回路(伝送線とインピーダンス整合器とを含む回路)の電圧と、該給電回路を流れる電流及び電力に顕著な変化が見られる。何らかの原因でプラズマ放電が消滅したときには、給電回路の電圧及び給電回路を流れる電流が急激な変化を示すとともに、電力も急激な変化を示す。
【0010】
従って、プラズマ処理装置においては、高周波電源とプラズマ発生部との間の回路で、電圧、電流及び(または)電力を監視することにより、プラズマの放電状態などのプロセスの状態を判定することができ、その判定の結果からプロセスの異常が生じているか否かを判定することができる。
【0011】
上記のようにしてプラズマ処理装置の監視を行うためには、高周波電源とプラズマ発生部との間の回路の適宜の箇所に設定した測定点(監視点)で、高周波電流、高周波電圧、高周波電力等を正確に検出する必要がある。
【0012】
一般に、高周波電源とインピーダンス整合器との間をつなぐ伝送線路またはインピーダンス整合器と負荷とを結ぶ伝送線路に設定した測定点の電流を検出する際には、該測定点に電流検出器を接続して、この電流検出器の出力信号(電圧信号)の波形から電流の平均値、実効値及び(または)ピーク値を求めるようにしている。
【0013】
電流検出器としては、測定点に装着したカレント・トランス(変流器)と、該カレント・トランスの二次側に二次負担として接続したインピーダンスが小さい抵抗器とからなるものが用いられている。
【0014】
また高周波電源とインピーダンス整合器との間をつなぐ伝送線路またはインピーダンス整合器と負荷とを結ぶ伝送線路に設定した測定点の電圧を検出する際には、測定点に電圧検出器を接続して、この電圧検出器により検出された高周波電圧の波形から電圧の平均値、実効値及び(または)ピーク値を求めるようにしている。
【0015】
電圧検出器としては、複数のコンデンサを直列に接続して構成したコンデンサ分圧回路や、互いに並列に接続されたコンデンサと抵抗器とからなるインピーダンス要素を複数個直列に接続して構成したコンデンサ分圧回路や、抵抗分圧回路が用いられている。
【0016】
測定点を通過する高周波電力は、上記のようにして求めた電圧及び電流の検出値を乗算することにより求めることができる。
【0017】
半導体の製造過程で用いるプラズマエッチング装置等の高周波伝送線路の電流及び電圧を検出する装置として、特許文献1に示されているように、伝送線路を流れる電流を検出する電流検出器と、該伝送線路の電圧を検出する電圧検出器とを共通のケース内に収容してユニット化したものが知られている。
【0018】
【特許文献1】
特開平10−185960号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、プラズマエッチング装置や、プラズマCVD装置等のプラズマ処理装置においては、高周波電源から出力された電力がインピーダンス整合器を通してプラズマ発生部の電極に供給される。単一の高周波電源からプラズマ発生部の電極に高周波電力が供給される場合には、高周波電源の出力部またはインピーダンス整合器の出力部に設定した監視点に前述のような電圧検出器と電流検出器とを設けることにより、その監視点の電圧、電流及び電力をモニタすることができる。
【0020】
しかしながら、プラズマCVD等のプラズマ処理装置において、出力周波数が異なる2以上の高周波電源からプラズマ発生部の電極に高周波電力を供給する場合には、各高周波電源の出力部やインピーダンス整合器の出力部に他の高周波電源側から各高周波電源の出力周波数と異なる周波数の電力が回り込むことがあるため、前述のような電圧検出器や電流検出器を設けただけでは、各高周波電源が出力する電圧、電流及び電力を的確に検出することができない。
【0021】
即ち、高周波電源の出力部やインピーダンス整合器の出力部に、その高周波電源の出力周波数と異なる周波数の高周波電力が他の高周波電源側から回り込む場合には、各高周波電源の出力部またはインピーダンス整合器の出力部の電圧及び電流の波形に複数の周波数成分が含まれることになるが、従来の電圧検出器及び電流検出器を用いた場合には、複数の周波数成分を区別なく検出してしまうため、各高周波電源が出力する電流、電圧及び電力を正確にモニタすることができない。
【0022】
そのため、出力周波数が異なる複数の高周波電源からチャンバ内の電極に高周波電力が供給されるプラズマ処理装置に従来の検出器を設けても、各高周波電源やインピーダンス整合器の異常状態の有無を正確にモニタすることができず、プロセスが正常に行われているか否かを正確に判断することができない。
【0023】
本発明の目的は、プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源からプラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の異常の有無を的確に監視することができるプラズマ処理装置の監視方法、及び該監視方法を実施するために用いる監視装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源からプラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の異常の有無を監視する方法が提供される。
【0025】
本発明においては、複数の高周波電源のうちの少なくとも1つの出力端子につながる給電回路に監視点を設定して、該監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出する。そして、検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい周波数の成分を判定対象成分として検出し、検出した判定対象成分の値を予め設定した判定基準値と比較することにより、プラズマ処理装置の異常の有無を判定する。
【0026】
また本発明によれば、プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源からプラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点でプラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置が提供される。
【0027】
本発明に係わる監視装置は、監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出する監視対象電気量検出器と、検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい周波数の成分を判定対象成分として検出する判定対象成分検出手段と、判定対象成分の値を予め設定した判定基準値と比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに異常判定出力を発生する比較判定手段とにより構成される。
【0028】
なお「特定の高周波電源」は、監視点が設定された給電回路につながる高周波電源でもよく、プラズマ発生部に接続されている他の高周波電源でもよい。
【0029】
上記のように構成すると、各監視点で、特定の高周波電源の出力周波数と同じ周波数成分の電流及び電圧と、他の高周波電源から回り込んでくる別の周波数成分の電流及び電圧とを区別して検出することができる。
【0030】
従って、出力周波数が異なる2以上の高周波電源から電力が供給されるプラズマ処理装置に本発明を適用すれば、特定の高周波電源から出力された電流及び電圧を他の高周波電源の出力の影響を受けずに的確にモニタすることができ、プラズマ放電の状態などのプロセスの状態をより正確に判断することができる。
【0031】
上記監視装置は、監視点を流れる電流を検出する電流検出器と、電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電流成分として検出する電流成分検出手段と、判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電流成分基準値と判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに電流成分異常判定出力を発生する電流成分用比較判定手段とを備えた構成とすることができる。
【0032】
上記のように構成すると、監視点で検出した電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電流成分として検出して、その判定対象電流成分の値と判定基準値との大小関係から、プラズマの状態が異常であるか否かを判定することができる。
【0033】
例えば、プラズマ発生部のチャンバ内の汚損によりプラズマの放電状態が変化すると、上記監視点で検出した判定対象電流成分の値が増加または減少するため、判定基準値を的確に設定しておくことにより、その異常を検出することができる。
【0034】
上記監視装置はまた、監視点の電圧を検出する電圧検出器と、該電圧検出器により検出された電圧から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電圧成分として検出する電圧成分検出手段と、判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える電圧成分基準値と判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに電圧成分異常判定出力を発生する電圧成分用比較判定手段とを備えた構成とすることもできる。
【0035】
プラズマ発生部の汚損によりプラズマの放電状態が変化すると、高周波電源側からプラズマ発生部側を見たインピーダンスが増加または減少するため、監視点で測定した高周波電圧も増加または減少する。
【0036】
従って、上記のように、監視点の電圧を検出してその値を判定基準値と比較するようにすると、判定基準値を的確に設定しておくことにより、プラズマの放電状態が異常になったことを判定することができる。
【0037】
上記監視装置はまた、監視点を流れる電流及び監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電流成分として検出する電流成分検出手段と、電圧検出器により検出された電圧から基準周波数の成分を判定対象電圧成分として検出する電圧成分検出手段と、判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電流成分基準値と判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに電流成分異常判定出力を発生する電流成分用比較判定手段と、判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える電圧成分基準値と判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに電圧成分異常判定出力を発生する電圧成分用比較判定手段とを備えた構成とすることもできる。
【0038】
上記のように構成すると、監視点の電圧と電流とを正確に検出することができるため、プラズマ処理装置の異常の有無をより的確に判定することができる。
【0039】
上記監視装置はまた、監視点を流れる電流及び監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を検出する電流成分検出手段と、電圧検出器の出力信号から基準周波数の成分を検出する電圧成分検出手段と、電流成分検出手段の出力と電圧成分検出手段の出力とから監視点を流れる基準周波数の電力を判定対象電力として演算する電力演算手段と、判定対象電力の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電力基準値と前記判定対象電力の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに電力異常判定出力を発生する電力用比較判定手段とを備えた構成とすることもできる。
【0040】
上記監視装置はまた、監視点を流れる電流及び監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、電流検出器の出力と電圧検出器の出力とから電力を演算する電力演算手段と、電力演算手段により演算された電力から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電力成分として検出する電力成分検出手段と、判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電力成分基準値と判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに電力成分異常判定出力を発生する電力成分用比較判定手段とを備えた構成とすることもできる。
【0041】
プラズマ処理装置のプロセスの状態は、監視点で検出される電力にも反映されるため、上記の構成によっても、プラズマ処理装置の異常の有無を判定することができる。
【0042】
上記の構成では、特定の高周波電源の出力周波数の成分のみを検出するようにしているが、特定の高周波電源の出力周波数以外の周波数成分をも併せて検出するようにしてもよい。
【0043】
即ち、本発明に係わる監視方法では、複数の高周波電源のうちの少なくとも1つの出力端子につながる給電回路に監視点を設定して、該監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出し、検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象成分として検出するとともに、該基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象成分として検出して、第1の判定対象成分の値及び第2の判定対象成分の値をそれぞれを予め設定した第1の判定基準値及び第2の判定基準値と比較することにより、プラズマ処理装置の異常の有無を判定するようにしてもよい。
【0044】
このような方法による場合に用いる監視装置は、監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出する監視対象電気量検出器と、検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象成分として検出する第1の判定対象成分検出手段と、検出された監視対象電気量から基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象成分として検出する第2の判定対象成分検出手段と、第1の判定対象成分の値を予め設定した第1の判定基準値と比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに第1の異常判定出力を発生する第1の比較判定手段と、第2の判定対象成分の値を予め設定した第2の判定基準値と比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに第2の異常判定出力を発生する第2の比較判定手段とにより構成することができる。
【0045】
上記のように、監視点で、特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の電流成分と、基準周波数以外の電流成分とをそれぞれ第1の判定対象電流成分及び第2の判定対象電流成分として検出して、これらの判定対象電流成分の値を判定基準値と比較することにより、異常の有無を判定するようにすると、監視点が設けられている給電回路につながる高周波電源から出力された高周波電流と、他の高周波電源から回り込んできた高周波電流とを判定の対象とすることができるため、プラズマ処理装置におけるプロセスの状態に関する情報をより多く取得してプロセスの状態の判定をより的確に行うことができる。
【0046】
上記監視装置は、監視点を流れる電流を検出する電流検出器と、電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電流成分として検出する第1の電流成分検出手段と、電流検出器により検出された電流から基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電流成分として検出する第2の電流成分検出手段と、第1の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電流成分基準値と前記第1の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第1の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第1の電流成分異常判定出力を発生する第1の電流成分用比較判定手段と、第2の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電流成分基準値と前記第2の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第2の電流成分異常判定出力を発生する第2の電流成分用比較判定手段とにより構成することができる。
【0047】
上記監視装置はまた、監視点の電圧を検出する電圧検出器と、電圧検出器により検出された電圧から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電圧成分として検出する第1の電圧成分検出手段と、電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電圧成分として検出する第2の電圧成分検出手段と、第1の判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える第1の電圧成分基準値と前記第1の判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から前記第1の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第1の電圧成分異常判定出力を発生する第1の電圧成分用比較判定手段と、第2の判定対象電圧成分の値が正常であるか異常であるかの基準を与える第2の電圧成分基準値と前記第2の判定対象電圧成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第2の電圧成分異常判定出力を発生する第2の電圧成分用比較判定手段とにより構成することもできる。
【0048】
上記監視装置はまた、監視点を流れる電流及び監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、電流検出器により検出される電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電流成分として検出する第1の電流成分検出手段と、電流検出器により検出された電流から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電流成分として検出する第2の電流成分検出手段と、電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数の成分を第1の判定対象電圧成分として検出する第1の電圧成分検出手段と、電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電圧成分として検出する第2の電圧成分検出手段と、第1の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電流成分基準値と前記第1の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第1の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第1の電流成分異常判定出力を発生する第1の電流成分用比較判定手段と、第2の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電流成分基準値と前記第2の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第2の電流成分異常判定出力を発生する第2の電流成分用比較判定手段と、第1の判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える第1の電圧成分基準値と第1の判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から前記第1の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第1の電圧成分異常判定出力を発生する第1の電圧成分用比較判定手段と、第2の判定対象電圧成分の値が正常であるか異常であるかの基準を与える第2の電圧成分基準値と前記第2の判定対象電圧成分の値とを比較して、その比較の結果から第2の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第2の電圧成分異常判定出力を発生する第2の電圧成分用比較判定手段とを備えた構成とすることもできる。
【0049】
上記監視装置はまた、監視点を流れる電流を検出する電流検出器と、監視点の電圧を検出する電圧検出器と、電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の電流成分として検出する第1の電流成分検出手段と、電流検出器により検出された電流から基準周波数以外の周波数の成分を第2の電流成分として検出する第2の電流成分検出手段と、電圧検出器により検出された電圧から基準周波数の成分を第1の電圧成分として検出する第1の電圧成分検出手段と、電圧検出器により検出された電圧から基準周波数以外の周波数の成分を第2の電圧成分として検出する第2の電圧成分検出手段と、第1の電流成分と第1の電圧成分とから基準周波数の電力を第1の判定対象電力成分として演算する第1の電力成分演算手段と、第2の電流成分と第2の電圧成分とから基準周波数以外の周波数の電力を第2の判定対象電力成分として演算する第2の電力成分演算手段と、第1の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電力成分基準値と第1の判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第1の電力成分異常判定出力を発生する第1の電力成分用比較判定手段と、第2の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電力成分基準値と前記第2の判定対象電力成分の値とを比較して、その比較の結果から異常が検出されたときに第2の電力成分異常判定出力を発生する第2の電力成分用比較判定手段とを備えた構成とすることもできる。
【0050】
上記監視装置はまた、監視点を流れる電流及び監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、電流検出器の出力と電圧検出器の出力とから電力を演算する電力演算手段と、電力演算手段により演算された電力から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電力成分として検出する第1の電力成分検出手段と、電力演算手段により演算された電力から基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電力成分として検出する第2の電力成分検出手段と、第1の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電力成分基準値と第1の判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第1の電力成分異常判定出力を発生する第1の電力成分用比較判定手段と、第2の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電力成分基準値と第2の判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第2の電力成分異常判定出力を発生する第2の電力成分用比較判定手段とを備えた構成とすることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0052】
第1の実施形態
図1は本発明の第1の実施形態を示したもので、この例では、高周波電源1とプラズマ発生部(負荷)2との間をつなぐ給電回路のうち、高周波電源1の出力端子とインピーダンス整合器3との間の回路に監視点Aを設定して、この監視点に本発明に係わる監視装置4を接続している。
【0053】
インピーダンス整合器3は、高周波電源からプラズマ発生部側を見たインピーダンスを、高周波電源の出力インピーダンスに整合させる働きを有するもので、高周波電源からプラズマ発生部に電力を効率よく送ることができるようにするために設けられている。
【0054】
プラズマ発生部2は、複数の高周波電源から高周波電力が供給されてプラズマ放電を生じるもので、例えば図6に示すように、内部が真空引きされるプラズマチャンバPCと、該チャンバ内に配置されたプラズマ発生用電極P1及びP2とを有し、出力周波数がF1の高周波電源1及び出力周波数がF2の高周波電源1’からインピーダンス整合器3及び3’を通して電極P1及びP2にそれぞれ高周波電力が供給される。
【0055】
本実施形態では、一方の高周波電源1とプラズマ発生部2とをつなぐ給電回路のうち、高周波電源1とインピーダンス整合器3との間を接続している伝送線路Lの途中に設定した監視点Aに監視装置4を設置して、この監視点Aを流れる電流と該監視点の電圧とを監視することにより、プラズマ発生部2におけるプラズマ放電の状態を監視する。
【0056】
本実施形態では、監視点Aの電気量を検出する電気量検出器として、電流検出器CD1と、電圧検出器VD1とが設けられている。
【0057】
図1において、電流検出器CD1は、監視点を流れる電流を検出するために伝送線路Lに取り付けられたもので、この電流検出器としては、例えば図2(A)に示すように、伝送線路Lを一次導体とするように設けられたカレント・トランス(変流器)CTと、該カレント・トランスの二次コイルの両端に二次負担として接続されたインピーダンスが小さい抵抗器Rcとを有して、抵抗器Rcの両端に監視点Aを流れる電流に比例した電流検出信号(電圧信号)Scを得るようにしたものを用いることができる。
【0058】
電圧検出器VD1は、監視点Aと接地間の電圧を検出するもので、この電圧検出器VD1としては、例えば図2(B)に示すように、コンデンサC1及びC2を直列に接続して、コンデンサC2の両端に線路4の電圧に比例した電圧検出信号Svを得るコンデンサ分圧回路や、図2(C)に示すように、コンデンサC1と抵抗器R1との並列回路からなるインピーダンス要素とコンデンサC2と抵抗器R2との並列回路からなるインピーダンス要素とを直列に接続して、コンデンサC2と抵抗器R2との並列回路の両端に電圧検出信号Svを得るようにしたコンデンサ分圧回路や、図2(D)に示したように、抵抗器R1及びR2の直列回路からなる抵抗分圧回路を用いることができる。
【0059】
図6に示すように、プラズマ発生部2に、出力周波数がF1の高周波電源1と、出力周波数がF2の他の高周波電源1’とから電力が供給される場合、電流検出器CD1の出力及び電圧検出値VD1の出力には、通常周波数F1の信号の外に、周波数F2の信号が含まれる。
【0060】
図1において、BP1は、電流検出器CD1が出力する電流検出信号Scが入力された第1の電流成分検出用フィルタである。このフィルタは、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数F1の成分を通過させ、基準周波数F1以外の成分の通過を阻止する特性を有するバンドパスフィルタからなっていて、電流検出器CD1が出力する電流検出信号Scに含まれる周波数成分のうち、高周波電源1の出力周波数F1に等しい基準周波数の成分を通過させて、検出信号Sc1' として出力する。
【0061】
RM1は第1の電流成分検出用フィルタBP1の出力を入力として、入力信号の実効値を求める第1の電流実効値演算手段である。この実効値演算手段RM1は、フィルタBP1から与えられた検出信号Sc1’から監視点を流れる高周波電流の基準周波数F1の成分の実効値を演算して、演算した実効値を示す第1の判定対象電流成分検出信号Sc1を出力端子tc1から出力する。
【0062】
この例では、第1の電流成分検出用フィルタBP1と、第1の電流実効値演算手段RM1とにより、第1の電流成分検出手段5が構成されている。
【0063】
実効値演算手段RM1が出力する第1の判定対象電流成分検出信号Sc1はまた、第1の判定対象電流成分の値(この例では実効値)が正常であるか異常であるかを判定する際の判定の基準となる第1の電流成分基準値を示す第1の電流成分基準信号CR1とともに、第1の電流成分用比較判定手段AC1に入力される。
第1の電流成分用比較判定手段AC1は、第1の判定対象電流成分検出信号Sc1により与えられる第1の判定対象電流成分の値と基準信号CR1により与えられる第1の電流成分基準値とを比較して、その比較の結果から、第1の判定対象電流成分の値が異常であると判定したときに、出力端子tac1から第1の電流成分異常判定出力Sac1を発生する。
【0064】
例えば、プラズマ発生部2を構成するチャンバ内が汚損して、プラズマ放電電流が減少したときには、検出される第1の判定対象電流成分が減少するので、第1の判定対象電流成分検出信号Sc1の値が基準信号CR1の値よりも小さくなったときに、プラズマ放電の状態に異常が生じていることを判定することができる。
【0065】
BE1は、電流検出器CD1の出力が入力された第2の電流成分検出用フィルタである。このフィルタは、高周波電源1の出力周波数F1に等しい基準周波数F1の成分の通過を阻止し、基準周波数F1以外の成分を通過させる特性を有するバンドエリミネートフィルタからなっていて、電流検出器CD1の出力を入力として、電流検出信号Scにより検出される電流に含まれる周波数成分のうち、高周波電源1の出力周波数(基準周波数)F1以外の周波数の成分を検出して、検出信号Sc2’を第2の電流実効値演算手段RM2に与える。
【0066】
第2の電流実効値演算手段RM2は、検出信号Sc2' から第2の判定対象電流成分の実効値を演算して、演算した実効値を示す第2の判定対象電流成分検出信号Sc2を出力端子tc2から出力する。
【0067】
この例では、第2の電流成分検出用フィルタBE1と第2の電流実効値演算手段RM2とにより、第2の電流成分検出手段6が構成されている。
【0068】
第2の電流実効値演算手段RM2が出力する検出信号Sc2はまた、第2の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を示す第2の電流成分基準信号CR2とともに、第2の電流成分用比較判定手段AC2に入力されている。
【0069】
第2の電流成分用比較判定手段AC2は、検出信号Sc2により与えられる第2の判定対象電流成分の値と第2の電流成分基準信号CR2の値とを比較して、その比較の結果から、第2の判定対象電流成分の値が異常であると判定したときに、出力端子tac2から第2の電流成分異常判定出力Sac2を発生する。
【0070】
例えば、プラズマ発生部のチャンバ内が汚損してプラズマ状態が変化し、他の高周波電源から回り込んでくる電流成分が減少する場合には、第2の電流成分検出信号Sc2の値が、基準信号CR2の値よりも小さくなったときに、プラズマ放電状態に異常が生じているとの判定を行わせることができる。
【0071】
BP2は、電圧検出器VD1の出力が入力された第1の電圧成分検出用フィルタで、このフィルタは、高周波電源1の出力周波数F1に等しい周波数の成分を通過させ、周波数F1以外の成分の通過を阻止する特性を有するバンドパスフィルタからなっている。
【0072】
第1の電圧成分検出用フィルタBP2は、電圧検出器VD1が出力する電圧検出信号Svに含まれる周波数成分のうち、高周波電源1の出力周波数F1に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電圧成分の瞬時値を示す検出信号Sv1’として第1の電圧実効値演算手段RM3に与える。
【0073】
第1の実効値演算手段RM3は、フィルタBP2から与えられた検出信号Sv1’から監視点の高周波電圧の第1の判定対象電圧成分の実効値を演算して、演算した実効値を示す第1の判定対象電圧成分検出信号Sv1を出力端子tv1から出力する。
【0074】
この例では、第1の電圧成分検出用フィルタBP2と第1の電圧実効値演算手段RM3とにより、第1の電圧成分検出手段7が構成されている。
【0075】
第1の電圧実効値演算手段RM3が出力する第1の判定対象電圧成分検出信号Sv1は、第1の判定対象電圧成分の値が正常であるか異常であるかを判定する際の判定の基準(第1の電圧成分基準)を与える第1の電圧成分基準信号VR1とともに、第1の電圧成分用比較判定手段AV1に入力されている。
【0076】
第1の電圧成分用比較判定手段AV1は、検出信号Sv1により与えられる第1の判定対象電圧成分の値と第1の電圧成分基準信号VR1の値とを比較して、その比較の結果から、第1の判定対象電圧成分の値が異常であると判定したときに、出力端子tav1から第1の電圧成分異常判定出力Sav1を発生する。
【0077】
例えば、プラズマ発生部のチャンバが汚損してプラズマ放電電流が減少する状態が生じているときには、プラズマ発生部のインピーダンスが大きくなるため、第1の判定対象電圧成分が大きくなる。従って、第1の判定対象電圧成分検出信号Sav1と適当な値に設定した第1の電圧成分基準信号VR1と比較することにより、プラズマ放電状態が正常であるか異常であるかの判定を行わせることができる。
【0078】
BE2は、電圧検出器VD1の出力を入力とする第2の電圧成分検出用フィルタで、このフィルタは、高周波電源1の出力周波数F1に等しい周波数の成分の通過を阻止し、周波数F1以外の成分を通過させる特性を有するバンドエリミネートフィルタからなっている。
【0079】
第2の電圧成分検出用フィルタBE2は、電圧検出信号Svに含まれる周波数成分のうち、高周波電源1の出力周波数F1以外の周波数の成分を第2の判定対象電圧成分として、該第2の判定対象電圧成分の瞬時値を示す検出信号Sv2’を第2の電圧実効値演算手段RM4に与える。
【0080】
第2の電圧実効値演算手段RM4は、フィルタBE2から与えられた信号Sv2’から第2の判定対象電圧成分の実効値を演算して、演算した実効値を示す第2の判定対象電圧成分検出信号Sv2を出力端子tv2から出力する。
【0081】
この例では、第2の電圧成分検出用フィルタBE2と、第2の電圧実効値演算手段RM4とにより、第2の電圧成分検出手段8が構成されている。
【0082】
実効値演算手段RM4が出力する第2の電圧成分検出信号Sv2はまた、監視点で検出された第2の判定対象電圧成分の値が正常であるか異常であるかを判定する際の基準を示す第2の電圧成分基準を与える第2の電圧成分基準信号VR2とともに、第2の電圧成分用比較判定手段AV2に入力されている。第2の電圧成分用比較判定手段AV2は、検出信号Sv2により与えられる第2の判定対象電圧成分の値と第2の電圧成分基準信号VR2の値とを比較して、その比較の結果から、第2の判定対象電圧成分の値が異常であると判定したときに、出力端子tav2から第2の電圧成分異常判定出力Sav2を発生する。
【0083】
図1に示した例では、電流検出器CD1と、電圧検出器VD1と、第1の電流成分検出手段5と、第2の電流成分検出手段6と、第1の電圧成分検出手段7と、第2の電圧成分検出手段8と、第1の電流成分用比較判定手段AC1と、第2の電流成分用比較判定手段AC2と、第1の電圧成分用比較判定手段AV1と、第2の電圧成分用比較判定手段AV2とにより、本発明に係わる監視装置4が構成されている。
【0084】
図1に示した監視装置において、第1の電流成分検出用フィルタBP1、第1の電圧成分検出用フィルタBP2、第2の電流成分検出用フィルタBE1及び第2の電圧成分検出用フィルタBE2は、アナログフィルタからなっていてもよく、デジタルフィルタからなっていてもよい。
【0085】
また実効値演算手段RM1ないしRM4もアナログ演算回路からなっていてもよく、コンピュータを用いてソフトウェア的に構成されるデジタル演算手段からなっていてもよい。
【0086】
第1及び第2の電流成分用比較判定手段AC1及びAC2並びに第1及び第2の電圧成分用比較判定手段AV1及びAV2は、比較器により構成されるが、この比較器もアナログ回路からなるものでもよく、コンピュータを用いてソフトウェア的に構成されるものでもよい。
【0087】
上記の監視装置は、インピーダンス整合器との間をつなぐ線路に接続されているが、本発明に係わる監視装置は、プラズマ処理装置の高周波電流が流れる回路のいずれの箇所に接続してもよく、設置箇所を選ばない。例えば、上記の監視装置を、高周波電源1の内部に設けることもでき、インピーダンス整合器3の内部に設けることもできる。
【0088】
上記のように構成すると、監視点が設けられた給電回路に接続されている高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の電流成分及び電圧成分を、他の高周波電源から回り込んでくる周波数成分と区別して検出して、検出した成分を判定に用いることができるため、出力周波数が異なる2以上の高周波電源から電力が供給されるプラズマ処理装置であっても、各高周波電源から出力された電流及び電圧を他の高周波電源の出力の影響を受けずに正確にモニタして、プラズマ処理装置のプラズマ放電の状態などのプロセスの状態をより的確に判断することができ、高周波電源の故障または劣化、インピーダンス整合器の異常、プラズマ発生部のチャンバ内の汚損等の異常を検出することができる。また、異常判定出力の発生件数をモニタすることにより、メンテナンス時期を知ることができる。
【0089】
上記の実施形態では、第1及び第2の電流成分用比較判定手段AC1及びAC2と、第1及び第2の電圧成分用比較判定手段AV1及びAV2とを設けているが、プロセスの異常は、電流成分及び電圧成分のいずれか一方のみを判定基準値と比較することによっても検出することができる。
【0090】
第2の実施形態
次に図3を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。図3に示した実施形態において、CD1及びVD1はそれぞれ電流検出器及び電圧検出器、BP1及びBP2はそれぞれ第1の電流成分検出用フィルタ及び第1の電圧成分検出用フィルタ、BE1及びBE2はそれぞれ第2の電流成分検出用フィルタ及び第2の電圧成分検出用フィルタであり、これらのフィルタは、図1に示した実施形態で用いたものと同様に構成されている。
【0091】
図3に示した例では、第1の電流成分検出用フィルタBP1の出力と第1の電圧成分検出用フィルタBP2の出力とが第1の電力成分演算用乗算手段MU1に入力され、この乗算手段MU1の出力が第1の電力平均値演算手段IN1に入力されている。
【0092】
第1の電力成分演算用乗算手段MU1は、第1の電流成分検出用フィルタBP1から得られる検出信号(第1の判定対象電流成分の瞬時値を与える検出信号)と第1の電圧成分検出用フィルタBP2から得られる検出信号(第1の判定対象電圧成分の瞬時値を与える検出信号)とを乗算して、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数の電力を第1の判定対象電力成分として演算する。
【0093】
第1の電力平均値演算手段IN1は、第1の判定対象電力成分の平均値を演算して、出力端子tp1から演算した第1の判定対象電力成分の平均値を示す第1の判定対象電力成分検出信号Sp1を出力する。
【0094】
第1の電力平均値演算手段IN1から得られる第1の判定対象電力成分検出信号Sp1は、該検出信号により与えられる第1の判定対象電力の値(平均値)が正常であるか異常であるかの判定を行う際の基準値(第1の電力成分基準値)を示す第1の電力成分基準信号PR1とともに第1の電力成分用比較判定手段AP1に入力されている。
【0095】
第1の電力成分用比較判定手段AP1は、第1の判定対象電力成分検出信号Sp1により与えられる第1の判定対象電力成分の値と第1の電力成分基準信号PR1の値とを比較してその比較の結果から、第1の判定対象電力成分の値の異常が検出されたときに出力端子tap1 から第1の電力成分異常判定出力Sap1を発生する。
【0096】
図3に示した例ではまた、第2の電流成分検出用フィルタBE1の出力と第2の電圧成分検出用フィルタBE2の出力とが第2の電力成分演算用乗算手段MU2に入力され、この乗算手段MU2の出力が第2の電力平均値演算手段IN2に入力されている。
【0097】
第2の電力成分用乗算手段MU2は、第2の電流成分検出用フィルタBE1から得られる検出信号と第2の電圧成分検出用フィルタBE2から得られる検出信号とを乗算して、高周波電源1の出力周波数(基準周波数)以外の周波数の電力を第2の判定対象電力成分として演算する。第2の電力平均値演算手段IN2は、第2の判定対象電力成分の平均値を演算して、出力端子tp2から演算した平均値を示す第2の判定対象電力成分検出信号Sp2を出力する。
【0098】
第2の電力成分平均値演算手段IN2から得られる第2の判定対象電力成分信号Sp2は、該信号Sp2により与えられる第2の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定を行う際の基準値(第2の電力成分基準値)を与える第2の電力成分基準信号PR2とともに第2の電力成分用比較判定手段AP2に入力されている。
【0099】
第2の電力成分用比較判定手段AP2は、第2の判定対象電力成分検出信号Sp2の値と第2の電力成分基準信号PR2の値とを比較してその比較の結果から、第2の判定対象電力成分の値の異常が検出されたときに出力端子tap2 から第2の電力成分異常判定信号Sap2を出力する。
【0100】
この例では、第1の電流成分検出用フィルタBP1により第1の電流成分検出手段5’が構成され、第2の電流成分検出用フィルタBE1により第2の電流成分検出手段6’が構成されている。
【0101】
また第1の電圧成分検出用フィルタBP2により第1の電圧成分検出手段7’が構成され、第2の電圧成分用フィルタBE2により第2の電圧成分検出手段8’が構成されている。
【0102】
更に第1の電力成分演算用乗算手段MU1と、第1の電力成分平均値演算手段IN1とにより第1の判定対象電力成分演算手段9が構成され、第2の電力成分演算用乗算手段MU2と、第2の電力成分平均値演算手段IN2とにより第2の判定対象電力成分演算手段10が構成されている。
【0103】
そして、電流検出器CD1及び電圧検出器VD1と、第1の電流成分検出手段5’及び第2の電流成分検出手段6’と、第1の電圧成分検出手段7’及び第2の電圧成分検出手段8’と、第1の判定対象電力成分演算手段9及び第2の判定対象電力成分演算手段10と、第1の電力成分用比較判定手段AP1及び第2の電力成分用比較判定手段AP2とにより、本発明に係わる監視装置4が構成されている。
【0104】
図3に示すように構成すると、高周波電源1から出力された高周波電力と、高周波電源1の出力周波数が異なる他の高周波電源から出力された高周波電力とを監視点で区別して検出することができるため、プロセスの状態を的確に判定することができる。
【0105】
図3に示した例において、第1の判定対象電力成分及び第2の判定対象電力成分のうちのいずれか一方のみをモニタすればよい場合には、モニタが不要な電力成分の演算手段と比較判定手段とを省略することができる。
【0106】
第3の実施形態
図4は本発明の第3の実施形態を示したもので、この実施形態では、電流検出器CD1の出力がローカル発振器LO1の出力とともに第1のミキサMX1に入力されている。ローカル発振器LO1は、高周波電源1の出力周波数F1と異なるローカル発振周波数FLの出力を発生する。第1のミキサMX1は、電流検出器CD1から得られる電流検出信号Scとローカル発振器の出力とを乗算して、高周波電源の出力周波数F1とローカル発振周波数FLとの差の周波数ΔF(=FL−F1)に等しい周波数の電流成分を含む信号を出力する。
【0107】
ミキサMX1の出力は、電流成分検出用フィルタBP3に入力され、電流成分検出用フィルタBP3の出力は電流実効値演算手段RM5に入力されている。電流成分検出用フィルタBP3はバンドパスフィルタからなっていて、ミキサMX1の出力のうち、高周波電源1の出力周波数F1とローカル発振周波数FLとの差の周波数ΔF(=FL−F1)に等しい周波数の成分のみを通過させて電流実効値演算手段RM5に入力する。フィルタBP3が出力する周波数ΔFの成分の信号は、監視点で検出される電流のうち、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数の電流成分(判定対象電流成分)の情報を含んでいる。
【0108】
電流実効値演算手段RM5は、フィルタBP3の出力の実効値を演算して、監視点を流れる電流のうち、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数の成分(判定対象電流成分)の実効値を示す判定対象電流成分検出信号Sc1を出力する。
【0109】
また電圧検出器VD1の出力がローカル発振器LO1の出力とともに第2のミキサMX2に入力されている。第2のミキサMX2は、電圧検出器VD1から得られる電圧検出信号Svとローカル発振器の出力とを乗算して、高周波電源の出力周波数F1とローカル発振周波数FLとの差の周波数ΔF(=FL−F1)に等しい周波数の電圧成分を含む信号を出力する。
【0110】
ミキサMX2の出力は、電圧成分検出用フィルタBP4に入力され、電圧成分検出用フィルタBP4の出力は電圧実効値演算手段RM6に入力されている。電圧成分検出用フィルタBP4はバンドパスフィルタからなっていて、ミキサMX2の出力のうち、高周波電源1の出力周波数F1とローカル発振周波数FLとの差の周波数ΔF(=FL−F1)に等しい周波数の成分のみを通過させて電圧実効値演算手段RM6に入力する。電圧成分検出用フィルタBP4の出力は、監視点で検出される電圧のうち、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数の電圧成分(判定対象電圧成分)の情報を含んでいる。
【0111】
電圧実効値演算手段RM6は、フィルタBP4の出力の実効値を演算して、監視点で検出される電圧のうち、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数の成分(判定対象電圧成分)の実効値を示す判定対象電圧成分検出信号Sv1を出力する。
【0112】
電流実効値演算手段RM5から得られる判定対象電流成分検出信号Sc1は、判定対象電流成分の値が異常であるか否かの判定の基準値(電流成分基準値)を与える電流成分基準信号CR1とともに電流成分用比較判定手段AC1に入力され、電圧実効値演算手段RM6から得られる判定対象電圧成分検出信号Sv1は、判定対象電圧成分の値が異常であるか否かの判定基準値(電圧成分基準値)を与える電圧成分基準信号VR1とともに電圧成分用比較判定手段AV1に与えられている。
【0113】
電流成分用比較判定手段AC1は、信号Sc1により与えられる判定対象電流成分の値と電流成分基準信号CR1の値とを比較して、その比較の結果から判定対象電流成分の値が異常であると判定したときに出力端子tac1から電流成分異常判定出力Sac1を発生する。
【0114】
電圧成分用比較判定手段AV1は、信号Sv1により与えられる判定対象電圧成分の値と電圧成分基準信号VR1の値とを比較して、その比較の結果から判定対象電圧成分の値が異常であると判定したときに出力端子tav1 から電圧成分異常判定出力Sav1を発生する。
【0115】
図4に示した実施形態では、ローカル発振器LO1と、ミキサMX1及びMX2とにより、周波数変換部11が構成されている。
【0116】
またフィルタBP3と実効値演算手段RM5とにより、電流検出器CD1により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電流成分として検出する電流成分検出手段12が構成され、フィルタBP4と実効値演算手段RM6とにより、電圧検出器VD1により検出された電圧から基準周波数の成分を判定対象電圧成分として検出する電圧成分検出手段13が構成されている。
【0117】
そして、電流検出器CD1及び電圧検出器VD1と、周波数変換部11と、電流成分検出手段12及び電圧成分検出手段13と、電流成分用比較判定手段AC1及び電圧成分用比較判定手段AV1とにより、本発明に係わる監視装置4が構成されている。
【0118】
図1または図3に示したように、電流検出器CD1及び電圧検出器VD1から得られる高い周波数の電流検出信号及び電圧検出信号をそのままフィルタに入力するようにした場合には、フィルタの選択度Qが高い高価なものを用いる必要がある。これに対し、図4に示したように、ローカル発振器とミキサとを用いて、電流検出信号及び電圧検出信号の周波数を高周波電源の出力周波数よりも低い周波数に変換すると、フィルタBP3及びフィルタBP4として選択度Qが低い安価なものを用いることができるため、コストの低減を図ることができる。
【0119】
第4の実施形態
図5は、本発明の第4の実施形態を示したもので、この実施形態では、電流検出器CD1の出力と電圧検出器VD1の出力とが、電力演算用乗算手段MU3に入力されている。乗算手段MU3は、電流検出信号Scと電圧検出信号Svとを乗算することにより監視点を通る電力を演算して、演算した電力を示す電力検出信号Spを出力する。
【0120】
電力検出信号SPにより検出される電力には、高周波電源1の出力周波数に等しい基準周波数の電力成分と、基準周波数以外の周波数(この例では高周波電源1’の出力周波数F2)の電力成分とが含まれる。
【0121】
乗算手段MU3から得られる電力検出信号SPは、第1の電力成分検出用フィルタBP5に入力され、該フィルタBP5の出力が第1の電力平均値演算手段IN1に入力されている。
【0122】
第1の電力成分検出用フィルタBP5は、バンドパスフィルタからなっていて、乗算手段MU3から得られる電力検出信号Spを入力として、監視点で検出された電力に含まれる周波数成分のうち、高周波電源1の出力周波数F1に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電力成分として検出して、該第1の判定対象電力成分を示す検出信号を第1の電力平均値演算手段IN1に与える。第1の電力平均値演算手段IN1は、フィルタBP5から与えられる第1の判定対象電力成分の平均値を演算して、演算した平均値を示す第1の判定対象電力検出信号Sp1を出力端子tp1から出力する。
【0123】
この例では、第1の電力成分検出用フィルタBP5と第1の電力平均値演算手段IN1とにより、第1の判定対象電力成分検出手段14が構成されている。
【0124】
第1の電力平均値演算手段IN1から与えられる第1の判定対象電力成分検出信号Sp1は、その値が異常であるか正常であるかの判定の基準となる第1の電力成分基準値を与える第1の電力成分基準信号PR1とともに第1の電力成分用比較判定手段AP1に入力されている。
【0125】
第1の電力成分用比較判定手段AP1は、第1の電力成分基準信号PR1の値と第1の判定対象電力成分検出信号Sp1の値とを比較して、その比較の結果から異常が検出されたときに第1の電力成分異常判定出力Sap1 を発生する。
【0126】
乗算手段MU3の出力信号はまた第2の電力成分検出用フィルタBE6に入力され、このフィルタBE6の出力は、第2の電力平均値演算手段IN2に入力されている。
【0127】
第2の電力成分検出用フィルタBE6は、乗算手段MU3の出力を入力として、電力検出信号Spに含まれる周波数成分のうち、高周波電源1の出力周波数F1(基準周波数)以外の周波数の成分を第2の判定対象電力成分として検出して、該第2の判定対象電力成分の瞬時値を示す検出信号を第2の電力平均値演算手段IN2に与える。第2の電力平均値演算手段IN2は、フィルタBE3から与えられる検出信号の平均値を演算して、第2の判定対象電力成分の平均値を示す第2の判定対象電力成分検出信号Sp2を出力端子tp2から出力する。
【0128】
この例では、第2の電力成分検出用フィルタBE6と第2の電力平均値演算手段IN2とにより、第2の電力成分検出手段15が構成されている。
【0129】
第2の電流平均値演算手段IN2の出力は、第2の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準値(第2の電力成分基準値)を与える第2の電力成分基準信号PR2とともに第2の電力成分用比較判定手段AP2に入力されている。
【0130】
第2の電力成分用比較判定手段AP2は、第2の電力成分基準信号PR2の値と第2の判定対象電力成分検出信号Sp2の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第2の電力成分異常判定出力Sap2 を出力端子tap2から発生する。
【0131】
図5に示した実施形態では、電流検出器CD1及び電圧検出器VD1と、第1の電力成分検出手段14及び第2の電力成分検出手段15と、第1の電力成分用比較判定手段AP1及び第2の電力成分用比較判定手段AP2と、電力演算用乗算手段MU3とにより、本発明に係わる監視装置4が構成されている。
【0132】
上記の実施形態では、1つの高周波電源とプラズマ発生部2との間をつなぐ給電回路にのみ監視点を設けたが、必要に応じて、他の高周波電源とプラズマ発生部との間をつなぐ給電回路にも監視点を設置することができる。例えば図6において、更に高周波電源1’とインピーダンス整合器3’との間を接続する回路に監視点Bを設定することができる。
【0133】
いずれの箇所に監視点を設けるかは、プラズマ発生部2の構成に応じて適宜に決定する。
【0134】
上記の説明では、2つの高周波電源からプラズマ発生部に高周波電力が供給されるプラズマ処理装置を例にとったが、更に多くの高周波電源からプラズマ発生部に高周波電力が供給される場合、例えば3つの高周波電源からプラズマ発生部に高周波電力が供給される場合にも本発明を適用することができるのはもちろんである。
【0135】
上記の実施形態では、監視点Aが設けられている給電回路につながる高周波電源1の出力周波数を基準周波数としているが、他の高周波電源(図6に示した例では高周波電源1’)の出力周波数を基準周波数とするようにしてもよい。
【0136】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、プラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源とプラズマ発生部との間をつなぐ給電回路に監視点を設定して、該監視点で、特定の高周波電源の出力周波数と同じ周波数成分の電気量(電流、電圧及び電力の少なくとも1つ)と、他の高周波電源から回り込んでくる別の周波数成分の電気量とを区別して検出して、検出した電気量を所定の判定基準値と比較することにより、プラズマ処理装置の状態が正常であるか異常であるかを判定するようにしたので、出力周波数が異なる2以上の高周波電源から電力が供給されるプラズマ処理装置において、特定の高周波電源から出力された電気量を他の高周波電源の出力の影響を受けずに的確にモニタして、プラズマ放電の状態などのプロセスの状態を正確に判断することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示したブロック図である。
【図2】(A)は本発明で用いる電流検出器の一例を示した回路図である。(B)ないし(D)はそれぞれ本発明で用いる電圧検出器の異なる構成例を示した回路図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の構成を示したブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施形態の構成を示したブロック図である。
【図6】プラズマ処理装置の構成例を概略的に示した構成図である。
【符号の説明】
1:高周波電源、2:プラズマ負荷、3:インピーダンス整合器、4:監視装置、5:第1の電流成分検出手段、6:第2の電流成分検出手段、7:第1の電圧成分検出手段、8:第2の電圧成分検出手段、9:第1の判定対象電力成分検出手段、10:第2の判定対象電力成分検出手段、12:電流成分検出手段、13:電圧成分検出手段、14:第1の電力成分検出手段、15:第2の電力成分検出手段、CD1:電流検出器、VD1:電圧検出器。
Claims (16)
- プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の異常の有無を監視する方法において、
前記複数の高周波電源のうちの少なくとも1つの出力端子につながる給電回路に監視点を設定して、該監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出し、検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい周波数の成分を判定対象成分として検出し、前記判定対象成分の値を予め設定した判定基準値と比較することにより、前記プラズマ処理装置の異常の有無を判定するプラズマ処理装置の監視方法。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の異常の有無を監視する方法において、
前記複数の高周波電源のうちの少なくとも1つの出力端子につながる給電回路に監視点を設定して、該監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出し、検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象成分として検出するとともに、該基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象成分として検出し、前記第1の判定対象成分の値及び第2の判定対象成分の値をそれぞれを予め設定した第1の判定基準値及び第2の判定基準値と比較することにより、前記プラズマ処理装置の異常の有無を判定するプラズマ処理装置の監視方法。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出する監視対象電気量検出器と、
検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい周波数の成分を判定対象成分として検出する判定対象成分検出手段と、
前記判定対象成分の値を予め設定した判定基準値と比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに異常判定出力を発生する比較判定手段と、
を備えたプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流を検出する電流検出器と、
前記電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電流成分として検出する電流成分検出手段と、
前記判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電流成分基準値と前記判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに電流成分異常判定出力を発生する電流成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点の電圧を検出する電圧検出器と、
前記電圧検出器により検出された電圧から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電圧成分として検出する電圧成分検出手段と、
前記判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える電圧成分基準値と前記判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から前記判定対象成分の値が異常であると判定されたときに電圧成分異常判定出力を発生する電圧成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流及び前記監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
前記電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電流成分として検出する電流成分検出手段と、 前記電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数の成分を判定対象電圧成分として検出する電圧成分検出手段と、
前記判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電流成分基準値と前記判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに電流成分異常判定出力を発生する電流成分用比較判定手段と、
前記判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える電圧成分基準値と前記判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から前記判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに電圧成分異常判定出力を発生する電圧成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流及び前記監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
前記電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を検出する電流成分検出手段と、
前記電圧検出器の出力信号から前記基準周波数の成分を検出する電圧成分検出手段と、
前記電流成分検出手段の出力と前記電圧成分検出手段の出力とから前記監視点を流れる基準周波数の電力を判定対象電力として演算する電力演算手段と、
前記判定対象電力の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電力基準値と前記判定対象電力の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに電力異常判定出力を発生する電力用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流及び前記監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
前記電流検出器の出力と電圧検出器の出力とから電力を演算する電力演算手段と、
前記電力演算手段により演算された電力から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を判定対象電力成分として検出する電力成分検出手段と、
前記判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える電力成分基準値と前記判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに電力成分異常判定出力を発生する電力成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点で高周波電流、高周波電圧及び高周波電力の内の少なくとも1つを監視対象電気量として検出する監視対象電気量検出器と、
検出された監視対象電気量から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象成分として検出する第1の判定対象成分検出手段と、
検出された監視対象電気量から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象成分として検出する第2の判定対象成分検出手段と、
前記第1の判定対象成分の値を予め設定した第1の判定基準値と比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに第1の異常判定出力を発生する第1の比較判定手段と、
前記第2の判定対象成分の値を予め設定した第2の判定基準値と比較してその比較の結果から判定対象成分の値が異常であると判定されたときに第2の異常判定出力を発生する第2の比較判定手段と、
を備えたプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流を検出する電流検出器と、
前記電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電流成分として検出する第1の電流成分検出手段と、
前記電流検出器により検出された電流から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電流成分として検出する第2の電流成分検出手段と、
前記第1の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電流成分基準値と前記第1の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第1の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第1の電流成分異常判定出力を発生する第1の電流成分用比較判定手段と、
前記第2の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電流成分基準値と前記第2の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第2の電流成分異常判定出力を発生する第2の電流成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点の電圧を検出する電圧検出器と、
前記電圧検出器により検出された電圧から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電圧成分として検出する第1の電圧成分検出手段と、
前記電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電圧成分として検出する第2の電圧成分検出手段と、
前記第1の判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える第1の電圧成分基準値と前記第1の判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から前記第1の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第1の電圧成分異常判定出力を発生する第1の電圧成分用比較判定手段と、
前記第2の判定対象電圧成分の値が正常であるか異常であるかの基準を与える第2の電圧成分基準値と前記第2の判定対象電圧成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第2の電圧成分異常判定出力を発生する第2の電圧成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流及び前記監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
前記電流検出器により検出される電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電流成分として検出する第1の電流成分検出手段と、
前記電流検出器により検出された電流から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電流成分として検出する第2の電流成分検出手段と、
前記電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数の成分を第1の判定対象電圧成分として検出する第1の電圧成分検出手段と、
前記電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電圧成分として検出する第2の電圧成分検出手段と、
前記第1の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電流成分基準値と前記第1の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第1の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第1の電流成分異常判定出力を発生する第1の電流成分用比較判定手段と、
前記第2の判定対象電流成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電流成分基準値と前記第2の判定対象電流成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電流成分の値が異常であると判定されたときに第2の電流成分異常判定出力を発生する第2の電流成分用比較判定手段と、
前記第1の判定対象電圧成分の値が正常であるか否かの判定の基準を与える第1の電圧成分基準値と前記第1の判定対象電圧成分の値とを比較してその比較の結果から前記第1の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第1の電圧成分異常判定出力を発生する第1の電圧成分用比較判定手段と、
前記第2の判定対象電圧成分の値が正常であるか異常であるかの基準を与える第2の電圧成分基準値と前記第2の判定対象電圧成分の値とを比較して、その比較の結果から前記第2の判定対象電圧成分の値が異常であると判定されたときに第2の電圧成分異常判定出力を発生する第2の電圧成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流及び前記監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
前記電流検出器により検出された電流から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の電流成分として検出する第1の電流成分検出手段と、
前記電流検出器により検出された電流から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の電流成分として検出する第2の電流成分検出手段と、
前記電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数の成分を第1の電圧成分として検出する第1の電圧成分検出手段と、
前記電圧検出器により検出された電圧から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の電圧成分として検出する第2の電圧成分検出手段と、
前記第1の電流成分と前記第1の電圧成分とから前記基準周波数の電力を第1の判定対象電力成分として演算する第1の電力成分演算手段と、
前記第2の電流成分と前記第2の電圧成分とから前記基準周波数以外の周波数の電力を第2の判定対象電力成分として演算する第2の電力成分演算手段と、
前記第1の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電力成分基準値と前記第1の判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第1の電力成分異常判定出力を発生する第1の電力成分用比較判定手段と、
前記第2の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電力成分基準値と前記第2の判定対象電力成分の値とを比較して、その比較の結果から異常が検出されたときに第2の電力成分異常判定出力を発生する第2の電力成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - プラズマ発生部と、出力周波数が異なる複数の高周波電源から前記プラズマ発生部に高周波電力を供給する給電回路とを備えたプラズマ処理装置の少なくとも1つの高周波電源につながる給電回路に設定された監視点に設置されて各監視点で前記プラズマ処理装置の異常状態の有無を監視するプラズマ処理装置の監視装置であって、
前記監視点を流れる電流及び前記監視点の電圧をそれぞれ検出する電流検出器及び電圧検出器と、
前記電流検出器の出力と電圧検出器の出力とから電力を演算する電力演算手段と、
前記電力演算手段により演算された電力から特定の高周波電源の出力周波数に等しい基準周波数の成分を第1の判定対象電力成分として検出する第1の電力成分検出手段と、
前記電力演算手段により演算された電力から前記基準周波数以外の周波数の成分を第2の判定対象電力成分として検出する第2の電力成分検出手段と、
前記第1の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第1の電力成分基準値と前記第1の判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第1の電力成分異常判定出力を発生する第1の電力成分用比較判定手段と、
前記第2の判定対象電力成分の値が正常であるか異常であるかの判定の基準を与える第2の電力成分基準値と前記第2の判定対象電力成分の値とを比較してその比較の結果から異常が検出されたときに第2の電力成分異常判定出力を発生する第2の電力成分用比較判定手段と、
を備えているプラズマ処理装置の監視装置。 - 前記特定の高周波電源は、前記監視点が設定されている給電回路に出力端子が接続されている高周波電源である請求項3ないし14のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置の監視装置。
- 前記特定の高周波電源は、前記プラズマ発生部に接続されている複数の高周波電源の内、前記監視点が設定されている給電回路に出力端子が接続されている高周波電源以外の他の高周波電源である請求項3ないし14のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置の監視装置。
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